HADES(ゲーム)

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登録日:2021/08/13 Fri 12:39:30
更新日:2024/06/03 Mon 13:35:21NEW!
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画像出典:ゲーム「HADES」Nintendo switch版ゲームタイトルページより。開発・販売@SUPERGIANT GAMES


◆概要

HADESは、SUPERGIANT GAMESが開発・販売したローグライトアクションRPG。
2020/09/17に初版が発売、2021/06/24には完全日本語版版も発売された。
2020年のゲーム・オブ・ザ・イヤー受賞作。
ギリシャ神話を題材にしたストーリーと同神話を知っていればニヤニヤせずにはいられない軽妙なキャラクター達、
全編手描きの美しいビジュアルワーク、爽快なアクションと良好な難易度バランスで隙のない良作で、瞬く間にミリオンセラーを達成した。
特筆すべきはテキストの膨大さで、何度プレイしても新しい会話が出てくる。テキスト回収率の表示が欲しい所だ。
英語原作はフルボイス。インタビューによればSUPERGIANTの音響スタッフが知り合いに声をかけて人を集めたとのこと。
全員見事に演じ分けられており雰囲気満点。「ギリシャ神話の各人物をどの英語発音で地域分けするか」など、相当困ったそうな。
日本語訳はUndertaleの翻訳などの実績があるハチノヨンが担当した。各キャラとも神話のイメージを元にそれぞれの言葉遣いも特徴づけられていて、丁寧かつ膨大な仕事量は圧巻。
ただ、神話物語という事を意識してか使われる日本語熟語がかなり古風なので*1、辞書アプリを傍らにどうぞ。


2021年、優れたSF・ファンタジー作品に贈られるネビュラ賞・ヒューゴー賞の2冠受賞。ビデオゲーム史上初の快挙となる。


◆ストーリー

色々あって冥界の暮らしに不満を溜め込んでいた冥王神ハデスの息子ザグレウス王子は、
ついに冥界を脱出して地上に出る事(つまりは家出)を決意した。彼は冥府の武具を持ち、オリュンポスの神の支援を受けて地上を目指す。

  • 掴みはこの程度だが、プレイを繰り返す内に内容が広がっていく構成。
  • 本作のストーリーはギリシャ神話を題材にしているが、ザグレウス*2というドマイナー*3な神が主人公ということもあり、結構奔放にアレンジされている。
    豊穣の女神デメテルが双拳マルフォンを装備してティタンを鉄拳でボログチャにしたとか、
    ティタノマキア最終局面では炉の女神ヘスティアがアダマント電磁砲(!)を手に出陣し一面を火の海にしたとか…。
    なんでそんな事思いついたんだ
  • キャラクターとストーリーは全体的に明るく、また何がどうなったかは明確に語られる。
    これは最近のゲームのストーリー手法がソウルライクに偏っているので、違う事をやった方がいいだろうというスタッフの判断だそうな。

◆ゲーム内容

画像出典:ゲーム「HADES」Nintendo switch版ゲームタイトルページより。開発・販売@SUPERGIANT GAMES


クォータービューの2Dアクション。画面構成はDIABLOなどに近い。
MAPは部屋で区切られており、そこにいる敵を全滅させたら報酬を獲得して次の部屋へ進む。
マイキャラのザグレウスは全6種の「冥府の武具」から1つを最初に選び(道中での変更は不可能)、これと弾数制限のある「魔弾」を使って戦う。
他に、狙った功徳が出やすくなるなどのパッシブ効果がある「賜物」を1つ装備できる。


前述したようにローグライトで、部屋ごとの敵の編成と報酬がランダム(ある程度比率は決まっているようだが)。
報酬の中にオリュンポスの神から功徳くどく(神の加護、いわゆるパワーアップ)を授かるものがあるのだが、
どの神が来てくれるかもどの支援をくれるかもランダム。このためマイキャラの性能が毎回かなり変わり、
それによってプレイを変えていく必要がある。ろくな物が出なかったゴミビルドで必死に戦うのもこれはこれで熱い。


もちろん死んだら功徳もお金も全て失ってハデスの館(スタート地点)からやり直し。
一方道中で集めた「闇の結晶」「宝珠」など一部のアイテムは死んでも失われない。これをハデスの館で使えば永続的な強化ができる。
この永続強化の効果がかなり大きいので、諦める必要はない。
ゲームが進むと様々なマイナス条件を付け加えて縛りプレイをする事ができ、それを突破して報酬を集めればさらなる永続的強化が可能。


各キャラには好感度が設定されており、ネクタルやアンブロシアを渡すことで好感度を上昇させることができる。
それに加え、ゲームの進行状況に合わせ、様々な会話イベントが発生する。
これがまた凄まじい量のテキストがあり、作り手の熱意を感じさせる。
なお、一部の会話についてはストーリーをサクサク進行させてしまうと見れなくなってしまうものもあるため、下手な人のほうがかえって会話をとりこぼすことなく見れるのかもしれない。
また、特定のキャラクターには恋愛要素が存在する。(タナトス、メガイラ、デューサ
好感度を最大まで上げて、その後のイベントにおいて相手を受け入れるか否か選択肢が出る。
ザグレウスは独り身を貫いてもよいし、誰か一人だけを選んでもよいし、人間の倫理観にとらわれず、複数の相手とお付き合いをしてもよい。


◆◆冥府の武具

六つの基本武器種にそれぞれ四つのバリエーションがあり、合計24の武器がある。
家出開始前にその中から一つ選び、家出が終わるまで変更することはできない。
ゲーム開始時は剣しか使えないが、鍵を使うことで他武器を解禁でき、ゲームを進めてティタンの血を消費することで別バリエーション(原語版はAspects、日本語版は○○の態)を解禁、成長させられる。


家出中に限り【ダイダロスの槌】というアイテムを拾得することで武器能力のアップグレードを行える。帰宅すると元に戻る。
純粋に強化するわけではなく、デメリットと引き換えに強化する項目も多いため注意が必要。


フレーバー的には、元は全てティタノマキアで振るわれた恐るべき神々の武具たちである。
役目を終えた後はティタン神族と共にタルタロスに放り込まれ、冥王ハデスは手入れもせず死蔵させていた。
どうやら過去様々な使い手に渡った武具らしく、ザグレウスはティタンの血を武器に注ぐことで過去の姿を取り戻すことができる。
過去のみならず、運命の三女神が予知した封印を解く言葉を用いることで神話の域を越えて、未来やはるかな過去の姿を取ることも可能。


スティギウス/ステュクスの剣 Stygius/Stygian Blade

初期装備の剣。
攻撃力、速度、範囲、全てが平均的なバランス型
そしてバランス型の宿命で、全てが突出した面のない器用貧乏な所も。
他の武器を解禁することで、剣と比較した長所短所をプレイヤーに理解させるためのポジションでもあるのかもしれない。


+ Aspects、各種「態」の解説-
  • ザグレウスの態
    • 移動速度、通常攻撃の速度が上昇。

初期装備。
ものすごく地味な強化内容で、体感でギリギリわかるかどうかといったくらいの速度上昇しかない。
ヘルメスの功徳、賜物と相性が良い……というかヘルメスを上手く使わなければ真価を発揮できないとすら言える。
ビルドに成功すれば高い機動力からヒットアンドアウェイ戦術が可能となり「特急便」を獲得すれば火力の低さも補えられる。


  • ネメシスの態
    • 特殊攻撃後の三秒間、通常攻撃が確率でクリティカルする。

クリティカルは別枠で最終ダメージが三倍に乗算されるので、剣の中では一際高い火力を発揮できる。
条件も簡易で扱いやすいが「剣」という武器動作の枠外までは飛び出していないので、プレイヤーの力量がモロに反映される。
クリティカルの申し子アルテミスとの相性は当然抜群。「狩人の目」などを貰えばザコ戦では通常攻撃のほとんどをクリティカルさせることも現実的になる。
ちなみにネメシスはおっかない神罰の執行者たる女神でタナトスやヒュプノスの姉妹。
面識の無いザグレウスはタナトスからその事を説明されると「きっと素敵な女神なんだろうな」とコメント。知らぬが華である。


  • ポセイドンの態
    • 魔弾のダメージが上昇。魔弾を埋め込んだ敵に特殊攻撃をヒットさせると、魔弾をすぐさまドロップさせる。

かつてポセイドンが振るっていた時代の姿を再現した態。
剣でありながら魔弾を主軸とした戦闘スタイルとなる。
これに限らず、功徳を与えてくれる神様のかつて振るっていた武器は本人の功徳と相性が良い。
ポセイドン剣の場合、敵を吹き飛ばすことで距離を空けさせ、強力な魔弾で敵をまとめて押し流すことが可能となる。
またアルテミスの功徳との相性も良い。この態を使うなら、アルテミスの功徳「貫通傷」は是非狙いたい。


  • アーサーの態
    • HPが上昇。特殊攻撃を行うと、ダメージが減少し、敵の動きが鈍くなるフィールドを展開する。

エクスカリバー
ギリシャ神話の時代から見れば未来の姿。人間の騎士王が振るった世界一有名な聖剣。
ファンたちから各種武器の態は「ポセ剣」「アキレス槍」「エリス銃」など使い手の名前で通称される中「アーサー剣」と呼ばれず「エクスカリバー」と呼ばれることが多いあたり、その知名度は別格。
通常攻撃の威力と速度がものすごく重くなり、一発一発の出すダメージは全武器の中でも最強クラス。振りの遅さも最鈍クラス。
この隙だらけな通常攻撃をカバーするのが最大HPボーナスと特殊攻撃で張れる聖域フィールド。
敵の攻撃力を低下させるアフロディテや敵の動きを鈍くするデメテルなどの女神と相性が良い。


ヴァラサ/永遠の長槍 Varatha/Eternal Spear

ザグレウスの父と師が槍の名手なだけあって、槍捌きが上手いのか攻撃のバリエーションが豊かな武器。
近接戦闘から範囲攻撃、投擲による遠距離攻撃手段まで持ち合わせており、不得意とするレンジが存在しない。
一方で剣と同じく器用貧乏気味のバランス型な所がある。


+ Aspects、各種「態」の解説-
  • ザグレウスの態
    • 特殊攻撃の威力、速度、射程が上昇。

槍の投擲が強化されるザグレウス自身の態。
地味だが低熱度の内はかなり扱いやすく、敵と距離を取ってアレスやディオニュソスの功徳をつけておくだけで勝手に敵がバタバタと沈んでいく。
一方で瞬間火力には欠けるので高熱度では時間制限に引っかからないよう、獲得したアップグレードや功徳で上手くビルドを決めていく必要がある。


  • アキレウスの態
    • 特殊攻撃後、もう一度特殊攻撃ボタンを押すと投擲した槍の地点にダッシュして回収。その後四回まで通常攻撃、魔弾のダメージが上昇する。

師匠アキレウスが扱っていた時代の姿を再現した態。
この投擲槍を回収する動作は「激情の疾走」といい、ダメージ補正は最大まで育成するとなんと150%。実に通常の2.5倍のダメージが与えられるようになる。
驚異的倍率であり適当に特殊攻撃とダッシュストライクをカチャカチャやっているだけで分かりやすく強い。
スピードラン御用達の武器であり、ポセイドンの潮流の俊足、大波、怒りの暴風辺りを付けて圧倒的機動力と手数で圧殺するビルドが有名。
また。魔弾強化効果を持つ武器の中ではぶっちぎりの最強倍率を持ち、魔弾の基本ダメージは槍の通常攻撃よりはるかに高いのでお手軽に火力を出すなら魔弾功徳を上手く育てたい。
「激情の疾走」は移動手段としても優れており、長距離ワープや敵の背後を一瞬で取るなどの動作もしやすい。
総じて機動力、手数や魔弾による火力に優れ、初心者にも上級者にも愛される名槍である。
さすがです、師匠…。


  • ハデスの態
    • スピンアタックが強化。スピンアタックがヒットした敵に槍で与えるダメージが増加する。

ティタノマキアで父上が振るっていた時代の姿を再現した態。
『父殺しの槍』ということをハデスも自覚しており、この態でラストバトルを迎えると特殊な会話が起こる。(これに限ったことではないが)
チャージ範囲攻撃のスピンアタックの範囲が強化され、さらにヒットした相手への追撃が強化される。
その倍率、やはり破格の150%。ただしアキレウス槍と違い、こちらは純粋に槍による攻撃のみ強化されるため瞬間的な爆発力はあちらより控えめ。
そのかわり攻撃力強化の時間が十秒間と長く、操作がわかりやすく使いやすい。
ちなみにスピンアタックは障害物を貫通して攻撃できる。スピン範囲の広いハデス槍はこの仕様を上手く使いこなしたい。
あくまで槍のダメージが強化されるだけなので、功徳によるダメージは強化されない。


  • 関羽の態
    • 全ての攻撃のダメージが強化。スピンアタックがスピンブレードを発射する効果に変更。最大HPが割合減少する。

三国志の英雄関羽がやがてこの槍を振るう時に見せる未来の姿。
槍というより青龍偃月刀であり、エクスカリバーほどではないが攻撃モーションもダメージも重くなる。
また、槍投げの回収は行わないようになる。
スピンアタックの性能も変わり、ザグレウスの前方に巨大なスピンブレードを発射し、断続的にダメージを与える。
特筆すべきはこのスピンブレードが1ヒットするたびに、HPも1回復するということ。
たかだか1と思うなかれ。連続ヒットするうえに敵の群れに放り投げると瞬く間に20~30くらいは回復する。そのうえ威力もかなり高い。
……ここまで書くと超強い武器に思えるが、なんと最大HPが初期状態で25%にまで低下する。
最大HPを100にしていても25になり、その後最大HPを伸ばしても75%減少効果は続くという凄まじいデメリットを背負う。
この効果は育てることで緩和されるが、それでも最大HPは50%低下が限界。
このため、武器の性能そのものは悪くないのだが非常にリスクの高い扱い辛い武器と多くのプレイヤーが認識している。


アイギス/混沌の盾 Aegis/Shield of Chaos

盾だけど武器である。これで敵をぶん殴るのだ。
本作の世界では、元々盾は原初の混沌神カオスの武器で、有名なアテナ神の「アイギスの盾」はそれのレプリカなのだとか。
ガードとチャージが兼ねられており、真正面からの攻撃を範囲攻撃以外は全てノーダメージでガードできる。
チャージを解き放つと正面へと突撃する。溶岩やトラップ床に突撃してしまうのは盾を使うと誰もが通る道。
投げて敵や地形でバウンドする遠隔攻撃もできる。ただし盾が手元に戻るまで通常攻撃もガードもできない。


+ Aspects、各種「態」の解説-
  • ザグレウスの態
    • 通常攻撃の威力が強化される。

基本態らしく超シンプルな効果。
最大強化で+15のダメージ強化。一見ショボいようだが基本威力自体を強化しているのでここに攻撃強化倍率が加わると結果が大きく変わってくる。
盾の他態はかなり尖った性能なので、これが一番使いやすいという人もいるだろう。


  • カオスの態
    • ブルラッシュ後、特殊攻撃で投擲する盾が増える。

原初の神カオスと共に在った時の、超古代の姿。……最早物質とかそういう以前の代物じゃないのかこいつ?
チャージ突撃攻撃後、投げる盾が分裂する。最大まで育てて五つまで増える。
盾投げ中は通常攻撃、ガードができないためアクの強い効果であるが、隙自体は少なく功徳で付与したバステなどを広範囲にばら撒くのに向いている。
火力そのものは劇的に伸びているわけではないので、獲得できる功徳をいかに生かすかにかかっている。
ちなみにこの武器を装備した状態で、オリュンポスの神が授けてくれる功徳内容の変更を要請する『神々の説得』という能力を使うとどこからともなくカオス神のツッコミが入る。
それ以外の時でも稀にザグレウスの行動にコメントをすることがあり、原初の神は盾からザグレウスの家出を見守っているらしい……。


  • ゼウスの態
    • 特殊攻撃の性能が変更。ゆっくりと移動する雷霆の円盤となり、ヒットした敵に断続的にダメージを与える。

ゼウスがかつて所持していたアイギスの盾としての姿。
ちなみにアイギスの盾の持ち主といえば一般的にイメージされるのはアテナだが、このゲームで登場する彼女も所持している。複数あるのだ。
特殊攻撃の性質がかなり変わり、発射後ゆっくりと浮遊し、一定距離まで行くと停止するスピンブレードのような性質の攻撃に変わる。
他の盾と違い、特殊攻撃を発射中でも通常攻撃やガードが可能になる。このため、特殊攻撃で切り刻みながらザグ自身はガードなどというチキン戦法も可能。
反面、盾の回収は瞬時に行われず特殊攻撃する場所を変えようとするとすぐさま実行できないという難点も。もっとも、これを利用して常にザグレウスが移動し続け、雷霆の円盤を連れ歩く運用も可能。
連続ヒットさせやすい武器であり、その場に留まる性質を持つためゼウス自身やゼウスの子供たちの功徳と相性がいい。


  • ベオウルフの態
    • 魔弾を発射すると盾に装填。ブルラッシュ発動地点で魔弾が炸裂する。被ダメージ10%上昇。

竜殺しの英雄がやがて帯びる時に見せる未来の姿。ベオウルフはその竜との戦いで結局死亡しているためか、軽度のダメージ上昇デメリットがある。
魔弾は性質が変わるものもあり、功徳を受けていない基本の魔弾すら炸裂範囲攻撃となる。
魔弾装填することでブルラッシュの威力、攻撃範囲も強化。ただし炸裂地点もブルラッシュでチャージした所なので、狙った箇所に当てるためにはいつまでもガードしているわけにもいかなかったりする。
ガード中でも魔弾装填は可能。この盾を使うなら上手く活用しよう。


コロナハト/心追いの弓 Coronacht/Heart-Seeking Bow

遠距離攻撃武器。弓を引き絞ることによって射程を延ばし、敵を貫通する矢を放つことができる。
遠くから攻撃できるということはその分敵の攻撃を喰らいにくく、対処しやすいということであり手にしたばかりの頃は頼もしさを覚えるだろう。
ただし弓を絞るチャージ中は無防備で敵に接近されるのが苦手。そのため、敵と常に一定の距離を保ちたい。
なおこの戦闘スタイルから父ハデスは弓を「臆病者の武器」と蔑んでいる。


+ Aspects、各種「態」の解説-
  • ザグレウスの態
    • 通常攻撃が確率でクリティカルヒットする。

基本態らしく超シンプルな効果。
しかし、無条件で最大15%の確率でクリティカルヒットするので実はかなり強い。
アルテミスの功徳を受けてより高確率でクリティカルさせるも良し、攻撃倍率の高い功徳を受けて一撃のダメージをより重くするも良し。
通常攻撃を強化するアップグレードの引きが良ければ、ものすごいことになる。


  • ケイロンの態
    • 通常攻撃が最後にヒットした相手にマーキング。特殊攻撃がマーキングされた相手に全て誘導される。

ケンタウロス族の賢者【ケイロン】が使用していた際の姿。
ちなみにケイロン自身は射手座の方なら知っているかもしれないが、天に昇っているので冥界が舞台のこのゲームには出てこない。
ケイロンはアキレウスの師匠兼養育役でもあったので、ザグレウスはケイロンの孫弟子という事になる。
通常攻撃でロックオンした相手を、特殊攻撃の連射で仕留めるというわかりやすいコンセプトの弓。
とくに敵の数が少ないボス戦で強く、一発射抜いてガン逃げしながらホーミングアローを連射し、マーキングが消えたら再び通常攻撃で射抜くというループがしやすい。
特殊攻撃の威力を純粋に強化しても良いが、ディオニュソスの二日酔いがあっという間に重篤化するのを代表に、連続ヒットさせることでダメージを大きくさせられる功徳とも相性が良い。


  • ヘラの態
    • 魔弾を発射すると弓に装填。通常攻撃すると、ヒットした地点で魔弾が炸裂する。

ギリシャが誇る嫉妬神【ヘラ】が使っていた時の姿。これを使っていた時はあんな恐ろしい嫁になるとは誰も想像しなかっただろうが…。
飛翔速度の遅い魔弾でも、射程範囲が狭い魔弾でもこれを使えば矢に乗って飛ぶため非常に使いやすい。
また、レベルを上げることで敵に埋め込まれた魔弾の回収できる時間も短くなる。
矢の攻撃に魔弾が乗るため瞬間火力は高く使いやすいものの、魔弾の威力自体を上げているわけではないので総合火力は実はそれほどでもなかったりする。
アルテミスと仲良くして魔弾強化系の功徳をしっかり貰いたい。


  • ラーマの態
    • 特殊攻撃が三点バースト射撃となり、跳弾性質を獲得。特殊攻撃がヒットした敵は全てマーキングされ、通常攻撃がヒットすると通常攻撃ダメージ分の割合ダメージがマーキングされた敵全てに与えられる。

古代インドの叙事詩「ラーマヤーナ」に登場するヴィシュヌ神の分身であるラーマ王子が携えた姿。
まるでTCGのカードテキストのような説明になってしまっているが、実際複雑な武器なので仕方ない。
説明通り「特殊攻撃を敵に当てる」「その後通常攻撃で加算ダメージを与え、トドメを刺す」というコンセプトの武器。ケイロンと手順が逆と言える。
ケイロンと違い、効果時間中はマーキング「痛みの輪」を付与させられる敵の数は無制限。このため、大軍を相手にしても問題ないポテンシャルを持つ。
通常攻撃は横に広くなり、三日月型の弾を射出するようになる。チャージ時間は重くなるが、威力は高い。
熱度がさして高くない間はメリットよりも使いにくさが勝るかもしれないが、高熱度攻略に必要な要素を高い水準で満たしており、今日も多くのザグレウスがこれを抱えて死にに行く。



マルフォン/双拳 Malphon/Twin Fists of Malphon

無骨で巨大なグローブ。見た目通り攻撃レンジがとても短く、殴っても相手が怯まないボス戦では危険が大きい。
その分手数が多く、総合的なダメージも大きい。ハイリスクハイリターンといった所。
ジャブとアッパーとダッシュを駆使し、殴ってすぐ動くヒットアンドアウェーな戦闘スタイルは他武器にはない独特な動きになりやすい。
ちなみに弓を「臆病者の武器」と父上は言うが拳までいくと「野蛮な武器」とのこと。ぐうの音も出ない。
多くの神が「凶暴すぎてこいつはダメだ」と評価する中、アレスがこの武器を嬉しそうに見ているのが何ともはや。


+ Aspects、各種「態」の解説-
  • ザグレウスの態
    • 通常攻撃速度、回避率が上昇。

このゲームでの回避率とは被弾した際に回避判定が行われ、無効化されるというもの。
最大まで上げても15%だが、回避率を上げる手段は結構あるため拳の中では際立ってリスクが低い。
ビルドに成功すると終盤では棒立ちしていても六割方避けるものすごいザグレウスが誕生する。瞬間的には100%=無敵すら狙える。
回避率上昇系はヘルメスが持っているため、貰える功徳は厳選したい。


  • タロスの態
    • 特殊攻撃を行うと近くの敵を引き寄せる。引き寄せられた敵は五秒間、通常攻撃と魔弾で与えるダメージが増加する。

かつてクレタ島の警備員をしていた青銅巨人が装備していた時代の姿。ロボじゃねぇかこれ。
拳は自ら接敵する必要があるが、地形ダメージを受けたりする本作では敵の周囲がいつも安全とは限らない。
その問題を敵を引き寄せることで解決できる拳で、拳の中ではかなり立ち回りがしやすい武器。また、引き寄せ状態になった敵へ追撃するダメージも増加する。
ちなみに他拳と違い特殊攻撃は「引き寄せアクション→アッパー」となり、この二つの動作の間にダッシュを挟むとアッパーをキャンセルできる。引き寄せたいがアッパーはしたくない時にどうぞ。
特殊にポセイドン叔父上の功徳をつけると、引き寄せた敵を再度吹き飛ばすヨーヨーのような動きをして面白い。壁に叩きつけるとダメージも加速する。


  • デメテルの態
    • 通常攻撃を十二回ヒットさせると次の特殊攻撃の特殊攻撃の攻撃回数が増える。

祖母上がかつて使っていた時代の姿。ティタン神族を文字通り拳で殴り殺していたとは今の姿からは想像もつかないが、本人は大したことのないかのようにその現実を認めている。
最大まで育て上げると特殊攻撃の増加回数は五回にもなり、高い瞬間火力を発揮する。ぜひハンマーの特殊攻撃強化系を引き、必殺アッパーの快感を楽しんでもらいたい。
皮肉にも瞬間火力を引き上げる父上の賜物「死者の旗印」との相性が良い。もちろんクリティカル火力が凄いアルテミスと組み合わせても良い。


  • ギルガメッシュの態
    • 通常攻撃が置き換わり、ダッシュ回数が二回追加される。ダッシュ特殊攻撃を敵に当てると致命傷状態となり、彼我共に与えるダメージが増加。一定時間経過後致命傷状態の敵に固定ダメージ。

人類最古の文学ギルガメシュ叙事詩の登場人物ギルガメシュが使っていた時代の姿。
……と言っても武器名は「エンキドゥの爪」なので実際のところはエンキドゥの力を借りているのかもしれない。
説明が長ったらしいように、この武器は付属効果が多い。多すぎる。もはや拳ではなく独立した武器に近い。
通常攻撃は横殴りのスラッシュとなり、攻撃範囲は広く威力も高い。ただし隠し態のお約束通り、モーションが強烈に重くなる。
そしてダッシュ回数が増える。素で三回ダッシュができるため、機動力は高く、攻撃中の位置調整や緊急離脱に役立つ。ただしダッシュ距離は他武器装備時より短くなり、次にダッシュ可能となるまでのクールダウン時間も他武器より長くなる欠点もある。
極めつけがダッシュアッパーによる致命傷付与。これを行うと、ザグレウスが与えるダメージは25%上昇。でも敵がザグレウスに与えるダメージは50%上昇とデメリットはかなり重い。
その後解除と共に固定ダメージが与えられるのでこちらが本命かもしれない。
基本的にダッシュアッパーによる致命傷付与を忘れても機能する、強力でクセの強い武器である。


エクサグリフ/アダマント電磁砲 Exagryph/Adamant Rail

古代ギリシャが舞台であるにも関わらず当たり前のように出てきた電磁砲。
マシンガンのように発砲し、グレネードランチャーをぶちかまし、薬莢が飛び散り、ガシャコンとリロードする。
コイツを使っている時だけ明らかに古代ギリシャに似つかわしくないSEがスピーカーから響き渡る。
世界観を豪快に破壊しているのだが、登場神物たちは違和感も覚えず普通に接している。
操作が独特でリロードの概念があり、やれること、考えるべきことが多くかなり扱いにくい上級者向けの武器。
また、ハンマーによる一部のアップグレードや相性の良い特定の功徳を引かないとロクに火力が出ないので、下ブレるときはとことん下ブレる。
その分ポテンシャルは高く、うまくビルドして使いこなせばブッ壊れた破壊力を発揮する。


+ Aspects、各種「態」の解説-
  • ザグレウスの態
    • 通常攻撃の弾数が上昇する。

一マガジンにつき装填される弾数が最高24発にまで増える。
リロードタイムという隙が少なくなるためシンプルながら使いやすい効果。
ただし、ハンマーによるグレードアップでデルタチャンバーを引いてしまえば弾数が無限になるのでそうなると意味が薄い。
もっとも弾数が減るスプレッドファイアを使う分には相性がいいのでハンマー運次第といった所。


  • エリスの態
    • 特殊攻撃の爆破範囲にザグレウスが巻き込まれた後の八秒間、与えるダメージが上昇する。

不和と争いの女神であるエリスが使っていた時代の姿。
ややこしい手順を踏む必要があるものの、最大まで育成させた後のダメージ上昇率は75%と高く、オマケに行動制限が無い。
通常攻撃や特殊攻撃はもちろんのこと、功徳による攻撃や魔弾まで強化され時間も八秒と余裕があり極めて強力。
全行動に火力補正が発揮されるためRTAでは大人気。通常攻略でも大変強い。
しかし爆風を浴びる必要があるため立ち回りは結構ややこしく、電磁砲のお約束通り弾数管理はしなければいけないのでお世辞にも初心者向け武器とは言い難い。


  • ヘスティアの態
    • 手動リロードを行うと通常攻撃の基本ダメージが一発だけ上昇する。

ギリシャ神話のアイドルヘスティアちゃんが使っていた時代の姿。まぁデメテル祖母上の妹なので本作に仮に出てきたらビジュアルはたぶん……。
特異でありながらシンプルな能力の武器で、通常攻撃のマガジンを手動でリロードすると、次に行う通常攻撃の基本ダメージが上がるという、たったそれだけの効果。
最大まで成長させると基本ダメージは150になる。あまりパッとしない数値に見えるが、基本ダメージとはここからさらに倍率加算される最初の数値なので、高ければ高いほど凄まじい威力となる。
ビルドに成功すると四桁ダメージは現実的に狙える。手動リロード時間は一秒強程度であり、通常攻撃は飛び道具なので安全で隙が少ないとローリスクハイリターンな武器。
ただ、いちいち手動リロードを交えるのはかなり操作が複雑になり、実際使うとシンプルな能力に反してピーキーな性能。電磁砲はこんなんばっかである。


  • ルシファーの態
    • 通常攻撃がビームに変化。特殊攻撃が機雷設置に変わり、彼我の攻撃が機雷に当たると起爆し範囲攻撃を行う。

創造主たる父に反旗を翻し天より落ちたある明けの明星を象徴とする者の使っていた時代の姿。
その正体はギリシャの神々ですら上手く把握できておらず「どこの世界、いつの時代にも親殺しする息子はいるもんだな」とのんびり受け止められている。
通常攻撃のビームは照射し続けることで威力がぐんぐん伸びていく性質を持つ。
棒立ち照射などしていたらあっという間にタコ殴りにされるゲームなので使いにくいが、攻撃ボタンを押しながらダッシュボタンを押すことで照射しながら移動可能。上手く使いこなしたい。
特殊攻撃は機雷設置に変わる。クセはあるが、敵の攻撃が刺されば大体敵自身は巻き込まれるし、魔弾などの攻撃でも起爆するので敵がリポップする間などに設置すれば高い範囲ダメージを一瞬で叩き出せる。
また、アップグレードのオリジナル効果がかなり多い。

◆◆ステージ構成

全体は4エリアあり、エリアごとにボスがいる。
ボス区画を掲載しておくので、カオスの門に入る際の参考にしてください。


タルタロス

いわゆる「黄泉よみの国」、冥界の河ステュクスの赤い水が流れ着く所。牢獄めいた石造りの空間に亡者が漂っている。
敵にクセは少なく、まだまだ序盤。トラップ類の配置が甘いのもありがたい。
冥界の最下層であり、冥王神ハデスはここに館を構えている。
第14区画目がボス部屋。ボスは「復讐の三女神」


アスポデロス

冥界の広範囲を占める大平原…なのだが、なぜか溶岩が流れ込んで灼熱の世界。
大きく動く敵が多い上に溶岩の流れで区切られて移動に制限が多く、魔弾をメインに戦うビルドだと悶絶する。
だが、溶岩でダメージを食らうのはエネミーも同じこと。大ジャンプで復帰してくるためそれだけで勝つことは難しいが、功徳や武器によっては使いこなすと楽になる。
第24区画目がボス部屋。ボスは「レルニーのボーンヒュドラ*4


エリュシオン

生前に偉業を成し遂げた人が送られる楽園。冥王神いわく「デカい事をやった奴が送られる。善悪は関係ない」との事。
緑豊かで涼しい空気が満ちている。
よほど暇なのか、過去の英雄戦士たちがケンカを売ってくる。
倒してもコアが逃げ出し、武器を拾って復活を図る戦士タイプが非常に鬱陶しい。
第36区画目がボス部屋。ボスは「テセウスとアステリウス」


ステュクス神殿

地上にある建物で、冥界と直結している。邪悪なサテュロス族や害獣が住み着いて不潔な場所。
5つのサブエリアに分割されており、どれか1つの終点にクリアアイテムが安置されている。最初の選択でクリアになる事はなく、最低でも2つは攻略しないといけない。
サブエリア2つ攻略でクリア条件達成になる可能性は50%弱、5つ全部攻略しないとクリアできない可能性は10%を切るとか。
ボスは…


◆キャラクター

◆◆ハデスの館

ザグレウス

本作の主人公(プレイヤーキャラクター)。
冥王神ハデスと夜母神ニュクスの息子で冥界の王子。ハデスの後継者として豊かな教育と愛情を注がれて育ったが冥界に自分の居場所がないとずっと感じており、地上への脱出を決心した。
行く手を阻むハデスの部下をボコボコにする様子はバイオレンスだが、
一方で目上に対しては綺麗な敬語で話し一般の亡者にも気さくな態度で接する育ちのいい王子様でもある。
ワイズクラッキングが多く、出会った色々な物事にぼそっとツッコんでいる。
挑発が特技で各ボス・中ボスを戦闘前会話でぼろくそに煽る。恐らくお父様からの遺伝。
互いに煽りの神ではないかと思うほど口達者な父子口ゲンカは本作の魅力の一つ。

+ 赤い血の神-

赤い血を流す神」とアレクトからは揶揄されており、実際ゲーム中でもダメージを負うと赤い血痕が床に散らばる。
これはギリシャ神話の神々は「イコル」という透明な体液が流れているのに対し、ザグレウスの体液は人間=定命の者のように赤いことが由縁している。
結構気にしているようで言われるとそれなりに傷つく。
他にも「地上訛り」と言われるとあまり良い顔はしない。*5


書類仕事が苦手で部屋が片付けられない。今までハデスから色々な仕事を与えられてはきたが、上手にこなせず首になっている。
有能な友神たちとちがって仕事ができず、また自分自身が何の神だかわかっていない。
その生き辛さが極めて強いコンプレックスになっているのも家出の原因の一つだったのだろうか。
アキレウスから両親の神格や血珠を扱う能力を考慮して「血の神」ではないかと言われても首をかしげるほど、心に痛々しい影を落としてしまっているのだ。


何の神だとザグレウス自身は知っていなくとも、ゲーム中の描写からある程度は推測できる。
ゲームシステム上、死と再生を繰り返すがこれは芽吹き(生)と収穫(死)のサイクルを繰り返す母方の季節の女神の性質と強く関連する。
生死のサイクルを繰り返しながら辛抱強く話を聞き、疎遠になった人々や家族の絆を繋ぎ直すなど修復、縁結び、豊穣神の素質もある。
(デメテルやペルセポネだけでなく、ハデスも目立たないが地に属する神として豊穣神の側面もある)
「血の神」と言われると漠然としているが血液もまた身体の中を絶えず循環するものである。
季節もまた絶えず循環し一秒たりとて止まることがない。
常に動いており、じっとしていられない彼の気質はそうした神性の一側面であるのかもしれない。


ハデス

元ネタ神のアニヲタ記事はこちらから【ハデス】。
ご存知冥界の王様。本作のハデスは元のギリシャ神話のイメージに近く、厳しく頑固だが公正に冥界とその秩序を取り仕切っている。
混沌としていた冥界に法と事務システムを作り上げ、死者の裁きの効率化と安定化を成し遂げた仕事人。
死者は絶え間なく冥界に降りてくるためその仕事には終わりがなく、いつも書類の山に埋もれている…。
子煩悩でツンデレな面倒くさい親父殿でもあり、ザグレウスの家出行をリアルタイムで監視している。そして要所要所で煽ってくださる。


アキレウス

ご存知トロイア戦争の大英雄。死後ハデスに見出され、ザグレウスの武術の師匠としてハデスの館に住むことになった。
物静かで温和な武人だが、トロイア戦争の経緯がよっぽど堪えたのかとても後ろ向きな性格になってしまっている。
ちなみに本作の用語辞典はこのアキレウスの手記という体裁で、アキレウスの主観が思いっきり入っている。
アガメムノンが登場したらどんな風に書くことやら。

+ 恐怖は弱者のものなり。恐怖は弱者のものなり。恐怖は弱者のものなり…-

半神として産まれた彼は、とても強かったために周囲と溝ができ、ふさぎがちであった。
パトロクロスは彼を脅威と見なさない数少ない人間の一人であり、一緒にいると心が安らぎ、本来の自分を取り戻せたという。
トロイア戦争の死亡後は、本人も予言通りパトロクロスの後を追うように死亡する。
アキレウスの遺言にしたがい、二人の遺灰は同じ墓に埋葬された。


友人であり恋人であったパトロクロスがエリュシオンで穏やかに暮らすことと引き換えに、ハデスの館に束縛されている。
本人はよかれと思ってやったことだったが、パトロクロスは穏やかどころかレーテー川の水を飲んで全てを忘れるかどうか迷うほど鬱になってしまう。
アキレウスのほうも、既に恋人は川の水を飲んでいるかもしれないという恐怖心からどうしても行動することができなかった。
彼が常日頃ザグレウスに教えている「恐怖は弱者のものなり」という言葉が、皮肉にも彼の現状を映し出しているのだ。
このため、基本穏やかな語り口である「冥界の書」だが、パトロクロスの項目だけは彼の激情で満ち溢れている。
たまたま通りかかったザグレウスがどうにか二人をとりなした末、わずかに気力を取り戻したパトロクロスの「全てを賭けろ」という檄に、今度こそ応えなかったらどうなっていたことか……。
ハデスの懲罰を恐れずにザグレウスの手を借りたアキレウスは、契約を書き換えてパトロクロスの元へ行くことに成功する。


賜物は「ミュルミドンの籠手」
ひたすら前に突き進む武人は、ザグレウスに希望の前途を見出した。
「栄光を約束され、人々の記憶の中に永遠に生きる英雄は、汝のことをもまた、永遠に忘れはしないだろう」


ニュクス

ギリシャ神話の夜の女神。原初の混沌カオスの娘で、原初の神々系譜の最古参となる神様。
本作ではハデス王の妃、ザグレウス、ヒュプノス、タナトスの母。
元々は彼女が冥界の女王だったが、ハデスがやってきて死者の裁きを効率化・秩序化してくれたおかげで彼女は本来の仕事である冥界そのものの管理に立ち戻る事が出来たのだという。書類は苦手なのだろうか
いつもしっとりした声で静かに語る。言葉を荒げたり動揺した様子を見た事がない、とはザグレウスの評価。


メガイラ

復讐の三女神の一柱で、悪行深い亡者を罰する役目の統括官としてハデスの館に出入りしている。
他の二柱(アレクト、ティシポネ)は凶暴なためハデスの館出禁。
ザグレウスからの愛称は「メグ」。ハデス同様に厳格一辺倒で、奔放なザグレウスをムチ打った事は一度や二度ではないらしい。
デューサとは親友で、酒場で楽しく語らう姿がたまに見られる。
絵によってはオミットされているが、左眉と鼻の左側にピアスをつけている。

+ 家族のあり方について、お前がとやかく言うのか?-

ロマンス可能キャラの一人。
メガイラたちエリニュスは、切り落とされたウラヌスの男根から流れる血をガイアが受けて生まれた存在である。
ティタンの血をドロップするのもこのためである。


凶暴なアレクトや意思疎通が難しいティシポネとは距離を置いている。
だが長女であり職場の同僚としても関わらざるを得ないこともあるせいか苦労は尽きない。
このためたびたびニュクスに相談する彼女の姿が見える。
彼女にのみ弱音を吐くが、刑務官として日頃は強い姿を見せねばならないことや、親のように相談できる存在がニュクスしかいないからなのかもしれない。
(『神統記』では、タナトスよりも初出が早いくらいである)


実はザグレウスの元カノ。冥界の秩序を乱すザグレウスの家出には官僚としても元カノとしても激怒しており、鞭でビシバシと遠慮なくひっぱたいて殺しにかかる。
突進、広範囲攻撃、連続エリア攻撃など多彩な技を披露し、序盤の難関としてザグレウスの前に立ちふさがる。
なお死んだ際はハデスの館の泉でザグレウスと同様に蘇生する。


ザグレウスの元カノゆえ、彼の部屋に私物を置いていたこともある。
このため他のロマンス可能キャラと異なり、ザグレウスの部屋に入る頻度が高く、会話からも性的な関係があったことをバシバシ匂わせてくる。
付き合うに至った過程は不明だが、脱出直後に入るカットシーンで、ザグレウスがある程度育った頃にハデスから紹介されていることがわかる。
まさか、そういう相手として選ばれたのだろうか……?
なお、ザグレウスはプレイヤーのあずかり知らぬ過去においては何度もメガイラに失礼なことを言っていたようだ。
好感度を高めると聞ける会話では彼は「ガキだった」とたびたび無礼を謝罪するし、アキレウスの手記にもメガイラの愚痴が記されているほど。
それでもメガイラが彼を見捨てなかったのは、古株の神であるため長い目で若いザグレウスと付き合えたことや、嫉妬する者を断罪する女神であるゆえに嫉妬心が薄かったからなのかもしれない。
このため、ザグレウスが他のロマンス可能キャラと付き合っても「私たちは、人間とは違う。彼らが互いを縛りたがるのは彼らの一生が短いから。不死の私たちとは事情が違う」と、人間と神の常識や倫理の違いを語りながら余裕で受け入れる。
浮気や嫉妬で騒動を起こすオリュンポスの神々の立つ瀬が無い。
なお、ロマンス中の暗転シーンでは翼や鞭を振るう音が聞こえ、ザグレウスもワァオとか言っている。
どうやら、ザグレウスはハードなプレイのM役もいけるクチのようだ。
タナトスとも二股をかけた場合、二神は共謀してザグレウスの寝室で待ち伏せをするが、受け入れた場合は\ビシバシ/\ワァオ/\ハハハハハ/という音や声が聞こえる。
ザグレウスはどんどん新しい扉を開いていくようだ。
まあ、恐怖は弱者のものなりって言うし大丈夫だろう。


賜物は「髑髏の耳飾り」
恋仲になってもならなくても、殺し合いをすることは変わらない。
血を流し、死に近づいたその時に、その耳飾りはザグレウスに力を授ける。
「互いの手にかかり、迎える死…すべての悦び、すべての痛みが、ひとつとなった」


ヒュプノス

ニュクスの息子で眠りの神。死者の数と死因のカウントが仕事で、冥界の受付係的存在。
いつも居眠り混じりで仕事はずさん、言葉遣いは軽々しく、メガイラやタナトスに叱られている。
だがハデス王はこれを黙認している。いわゆる宮廷道化師的な役割かもしれない。
ミノタウロスのファン。
家出失敗して死ぬと死因に関してコメントしてくれる。その数なんと七十種類以上。


タナトス

ニュクスの息子で死神。その大鎌には即死効果がある。そのままじゃねえか。
本来は腰に佩いた剣(会話ウィンドウで見えにくい)で死者の髪をひと房切るのだが、ゲームでは出番がない。
地上と冥府を行き来し、運命が尽きた者に死を与える仕事をしている。あまりに忙しく、会っても話が終わるとすぐにワープする。
クールで気取った態度と服装だが、それが嫌味にならないイケメン。
ザグレウスとは仲が良く、たまにザグレウスの家出行に現れて手助けしてくれる。その際敵に食らわせるダメージは全て9999。さすが死神。ちなみにキル数で勝つとアイテムをくれる。


ニュクスのみから生まれた彼は母親を敬愛している。
大勢いる兄弟のうちネメシスや運命の三女神などまったく会わない者も多いが、生来の淡白な気質も手伝い特に気にした様子もない。
このためザグレウスやオリュンポスの神々と違い、家族仲は可もなく不可もなくといったところか。

+ 俺から逃れられると思ったか?-

ロマンス可能キャラの一人。
ザグレウスの友人であり「ザグ」と愛称で呼ぶ。
タナトスも「Than」と愛称で呼ばれているが、日本語字幕では「タナトス」となっている。(英語の発音としては/θænətɒs/であり、そもそもカタカナに寄せると「サナトス」「サン」に近い。)
『神統記』の通りの冷徹な性格。
感情は希薄だが身内に情がありシシュポスは嫌っているなど、本人が思っているほど無いわけではなさそうだ。
またアキレウスは「死神」であるタナトスに対し、ザグレウスは「生き神」であると手記に書いている。
確かに性格も正反対、髪の色も白と黒と逆なのでお互いに対照的な存在ではある。


タナトスもザグレウスの家出に大きなショックを受けており、最初に姿を現した際は激怒しながら詰めよった。
それでもなおザグレウスを手助けし、ノーダメージ前提の賜物やHPを上げるアイテムをくれたりなど、死神であるにもかかわらず友人を生かそうとする。自己矛盾が激しい。
優等生ポジションの彼であるが、ただでさえ時間が無いのにザグレウスをこっそり手助けしていたせいで遅刻や「事故」の報告が相次ぐ。
これが原因でハデスに叱責される場面もあるなど、苦労人気質。
とはいえ、遅刻の理由を地上の戦のせいにして誤魔化すタナトスに対し、ハデスは「根を詰めすぎぬように」と気遣う場面もあるなど、その信用は高い。


皮肉なことに、事件の影響で産まれて初めて強烈な感情が芽生える。
自分でも理解できない激情に振り回され、ザグレウスに執着して当たり散らすことに。
ザグレウスは混乱の極みにある彼を落ち着かせようと言葉を尽くすが、ザグレウスもザグレウスでまた微妙にずれたことを言うのでタナトスは自分の中にある巨大な感情が初恋だとなかなか自覚できなかった……。
これはハデスとニュクスの意向により、ザグレウス、タナトス(とヒュプノス)が母親が同じ兄弟だと思って育てられてきたことが影響しているのかもしれない。


彼を受け入れた場合、暗転中は\アハハハ/\ハハハハハ/な感じの笑い声と共に、おそらく寝台がきしむ音が聞こえる。
メガイラと違い、あまりハードな趣味・嗜好は持っていないようだ。


メガイラに対しては最初は感情を整理できず「最近、メガイラとよく会っているようだな」とザグレウスへ嫉妬をあらわにする。
しかし彼とロマンスを成立させ、かつメガイラと二股をかけた場合、そのことを言いにくそうに告白するザグレウスに対して「(一夫一妻を主とする人間の常識には縛られていないので、メガイラに)よろしく伝えてくれ」と笑顔で穏やかに対応していることから、攻撃性が抜けて落ち着いたようである。
ほっとするザグレウスだが、タナトスとメガイラが共謀し、二人でザグレウスの寝室に押し掛けることまでは予想外だった……。
\ビシバシ/\ワァオ/\ハハハハハ/


賜物は「蝶の標本」
蝶は魂や死神を象徴する。
ダメージを一切受けずに戦闘を終了すると、与ダメージが増えていく……怪我をせず、死なずに地上へ辿りつく願いが込められた、矛盾に満ちた賜物である。
「死の化身の伴侶には、血の流れる肉体に命を宿した者こそふさわしい」


オルフェウス

冥界降りのエピソードで有名な、竪琴と歌の名手。本作ではハデスの館の宮廷楽士…なのだが、
どう見てもパンクロックかヘヴィメタルミュージシャン系の容姿
アキレウスに負けず劣らず後ろ向きな性格。相当ひどく心をへし折られている。
あまりの気落ちっぷりに歌が歌えなくなっており、冥王ハデスの怒りに触れて当初はタルタロスの深部で幽閉されている。
これを哀れんだザグレウスが彼を釈放することでゲーム中に登場する。
ザグレウスは彼を元気づけようとしょっちゅうホラ話を聞かせる悪癖があり、それを聞くと詩人としてのインスピレーションが刺激され元気良くなる。

+ そして際限なきホラ話の果てに……-

ディオニュソスが「お前の所にいるオルフェウスに俺とお前は同一神物なんだってからかってやろうぜ!」と提案してザグが悪ノリした結果
上記のディオニュソスのページにあるザグレウスの項のお話をさらに粉飾しまくったホラ話をオルフェウスに吹き込み、詩人はいたく感動する。してしまう。
それからしばらくしてザグレウスが帰宅した時に見た風景は自分が今まで吹いたホラ話を総決算した賛美歌を父ハデスの前で朗々と歌い上げるオルフェウスの姿だった。


釈放後もオルフェウスは意気消沈のまま、ハデスの逆鱗に触れることをわかっていて「歌わない」と宣言するなど、絶賛スランプ中であった。
彼の歌女神――全てを投げ打って冥界から連れ出そうとしたエウリュディケに会えぬことには。
彼女も夫のことをまだ愛してはいるが、同時に既に縁は壊れたものと思っていた。
ザグレウスはこの夫妻にすれ違いが起きていることを感じ、冥界を奔走して歌乙女の自作曲をオルフェウスの元へ運ぶ。
するとインスピレーションが湧いてきたようで、彼は歌う気力を取り戻した。
次に、ザグレウスは執務室の書簡からオルフェウスの契約書を取りだし、一部を書き換えて休みの日に妻の元へ行けるようにはからう。
その後、冥界をいつもの通り脱出する王子の耳に入ってきたのは、のびやかで美しく響き合う二重唱であった……。


なお、ペルセポネは最初の在位中、まだ生者であった頃のオルフェウスを見たことがある。
彼の直訴は、王妃のみならず、掟に厳格なハデスの心をも動かし、冥界から連れ出すことを許可したほどだという。
このことから、オルフェウスはザグレウスより年上であることがわかる。


また、オルフェウスはザグレウスに「君の手はほっそりしていて、楽器の演奏に向いている」としてリラを教える。ほっそり……?
ザグレウスも最初は変な音しか出なかったが、何度も練習しているうちに次第にコツがつかめてくる。
指導するオルフェウスの言葉は的確かつ、下手でも決して笑ったりしないので、教師として優秀な人物なのかもしれない。


賜物は「遠い記憶」
離れた敵への攻撃力を上げる思い出が込められた箱は、決して開けてはいけない。
禁忌を破れば、たちまち消えてしまうだろう……あと一歩のところで振り返ってしまったオルフェウスのように。
「芸術のひらめきは、思いがけぬところに湧く。友情は、思いがけぬ形で結ばれる」


デューサ

冥界のゴルゴンは皆、首だけが浮遊して活動している。大半はアスポデロスに住んでいて、ザグレウスに襲いかかってくる。
その中で、凶暴化せずハデスの館で働いているゴルゴンがこのデューサ。蛇の髪で器用に掃除道具を手繰る。
館の掃除を1人で担当し、手助けは要りませんと言い切る真面目ちゃん。ただしワーカホリック気味。
かわいい。キラキラの効果音つき。彼女だけ画風が違い、表情差分がある。本作の癒やし担当その1。


ケルベロス

ご存知三つ頭の冥府の番犬。ステュクス神殿の門番として不法に通ろうとするものをはばむのが本来の仕事だが、
本作ではハデスの館に常駐に近い。よく寝ている。
なでなで。本作の癒やし担当その2。
なお本作のボイスは英語なので、日本語的に発音すると「サーベラス」に近い呼ばれ方をされている*6

+ ネタバレ-

家出成功目前まで来ると、地上との入り口であるステュクス神殿の門を番犬らしく必ず守っている。
だが今まで亡者も神もバイオレンスに蹴散らしてきたザグレウスもさすがにペットの愛犬を同じようにするわけにも行かず、エサを与えて追い払っている。

+ さらに最強硬措置を取ると…-

ハデス「サーベラス!!」


父上に召喚されてザグレウスを思いっきり蹴飛ばしにやってくる。
丁寧にも先ほどザグレウスが通ってきた門の方向から戦場に乱入してくるので、食事中か食後に召喚されたということがわかる。
ハデスもケルベロスから託された冥友を持っているのかもしれない。


スケリー

ザグレウスの部屋と直結している訓練場となっている中庭に突っ立っているガイコツの亡者。
このフロアは「武器を選ぶ」→「家出開始する」というゲーム開始の準備を始めるための場所。
そこに突っ立っているということは、すなわち武器で叩きのめされるためのサンドバッグなのである。
と言うと痛ましいが殴ると「ハッ!」「ショボいねぇ」などとめちゃくちゃ煽って来る。
本人自身はこの仕事を楽しんでいるようで、ザグレウスをからかったり茶化して遊んだりもするひょうきんな性格。
実はニュクスですらコイツがどこから来た何者なのか把握していない、ひそかに謎の存在。


カロン

地上と冥界の境界線となるステュクス河の渡し守。日本の感覚で言えば三途の河の渡し守と脱衣婆の仕事を兼任している神。
無口で「AHH~~~」とか「OHHH~~~」とかダミ声で唸るだけ。それでも仕事仲間のヘルメスとは意思疎通ができている。*7
神話通りの守銭奴で金と引き換えに家出中のザグレウスにアイテムを売ってくれる。
また、冥界の各所に「カロンの泉」という路地店ないし自動販売機的なものも配置されている。
他のキャラと違い好感度に鍵がかかっていないので、最高まで上げやすい。

+ おっとこんな所にお金が……-

カロン「(#゚Д゚)
ザグレウス「お許しを……」


彼の店舗でたまにお金の入った袋が置かれているが、これを勝手にネコババしようとすると当然ブチギレる。
ザグレウス「悪気は無かったんだ。父上の領地に置かれている物はつい拾ってしまう癖があって……」
などと王子は実にプレイヤー視点な弁明を行うが耳にも貸されず、戦闘することになるのだが……。


すごく強い。


ローグライクの店主は強いの法則に漏れず、ラスボスに匹敵する火力、範囲の攻撃を次々行ってくる。
あまりの強さに敗死するとヒュプノスにもハデス王からも呆れられる。
無事勝利するとその家出中のみ商品を二割引きしてくれるブラックカードをくれる。
このため序盤で戦う方がお得なのだが、必ず貯金袋を置いているとも限らないし序盤で強化されていない内に戦うカロンはめちゃくちゃな強さである。
命は金より軽いという気分の時にだけネコババすること。


◆◆冥界のひとびと

シシュポス

生前度重なる神への不敬を犯した罪を濯ぐため、山頂に岩を押し上げるという罰を受けた亡者。
だがこの岩は山頂直前まで来ると必ず転がり落ちる特別な岩であり、永遠の無為な労働を課せられている。
……というのが神話なのだが、本作のシシュポスは転がる岩を「イワコフ(原語版はBouldy)」と名づけて相棒としており、神々に対しても物怖じせずバカ丁寧に接するマイペース極まりないキャラクター。
ザグレウスは囚人たるシシュポスに対しても敬意を以って接するため、賄賂ではなく純粋な善意で家出の助けをしてくれる。
生前騙されたことからタナトスに嫌われている。本作のクールなタナトスを好きだがシシュポスの神話を知らない方はぜひググるなりして知ってほしい。

+ -

シシュポスは狡知に長け、穏やかな話し方ながら実際のところは神を恐れておらず、絶望と無縁である。
メガイラたちは鞭でしばかれるという実害があるので基本避けているが、死神のタナトスについては、もう死んでいるため、嫌味しか言えないことを見切ってどこ吹く風である。
メンタルが鋼鉄ザイルで作られているなこいつ。


ザグレウスからは罪が重すぎるのではないかと思われており、減刑のためにニュクスに彼の書類の場所を遠回しに聞く。
ニュクスはそんなザグレウスの目論みはお見通しだったわけだが、思慮深い彼女が注意深く見てもシシュポスはザグレウスに取り入ろうという意図が見られなかったため減刑を許される。
もう大岩を押し上げなくとも済むようになったし、どこにでも行けるようになった。
しかし、住めば都というやつか。
相棒となったイワコフを置いていけないし、友神のザグレウスにも会えるし、と今までの場所で暮らすことに決めたようだ。


なお、彼がザグレウスに提供する物資は、他の亡者たちとのやり取りで得たもの。
「自分が持っているより人にあげたほうがいいものを提供する」という感じで上手に物資を回し、それなりに貯めているようだ。
やはり頭が切れるのだろう。


神に対する人間の図太さや、生き汚さを表す人物ではある。
それでも、イワコフやザグレウスと縁を結んでしまったあたり、孤独だけは耐えられないのかもしれない。


エウリュディケ

アスポデロスで暮らす歌乙女のニンフ。料理好きで、ザグレウスに絶品料理を振舞ってくれる。
ハキハキとした気持ちの良い女性で、好きな歌と料理に専念できる死後生を満喫している。
オルフェウスの生前時の恋人で、彼女を取り戻すために彼は冥府下りをしたのだが……顛末は神話通り。
オルフェウスの持ち歌の多くは彼女が作ったもので、本作のEDテーマ「In the Blood(日本語訳【その血に流る】)」もその一つ。


パトロクロス

エリュシオンの片隅で屈託しきってうずくまっている黒い肌の元戦士。
もう何がどうでも構わないといった投げやりな態度。
ザグレウスに授けてくれるアイテムが非常に強力で、どう見ても並みのヒトではない…

+ それは何方かと尋ねたら-

アキレウスと並んで崇拝される、トロイア戦争の大英雄。幾度もの修羅場から生還した凄腕の戦士であった。
色々あって幼少期からアキレウスの父ペレウスの元で育てられ、アキレウスとは無二の親友、兄弟同然の間柄だった。
アキレウスがアガメムノンの不誠実のせいでブチ切れて戦線から離れてしまったため代わりになって戦い、苦境に追い込まれて戦死した。
「アキレウスの怒りは理解できる。自分がエリュシオンに送り出されたのもアキレウスの心尽くしだったのだと理解できる。だが…」


テセウス

ミノタウロスを打ち倒したアテナイの英雄王。その功績が認められ、死後エリュシオン送り。
本作ではアステリウスとコンビを組み、エリュシオンの闘技場のチャンピオンとして君臨している。第3エリアエリュシオンのボス。
時期で言えば、ヘラクレス以後、アキレウス(トロイア戦争)以前の時代の人物になる。
知的な英雄王(アキレウスもそういう評価)なイメージとは裏腹に若干スベり気味なほどハイテンションで、
ザグレウスの身元や事情をろくに確認せずに悪魔デーモン呼ばわり。それに対してザグレウスもぼろくそに煽るのでお互い様かもしれない。
テセウスに対してヘラクレスの名前を出して煽るのはひどいぞザグ坊。

+ 汚らわしき魔物よ!その心が挫けるまで、われらが幾度でも相手をしてやろう!-

ちなみに、アリアドネの糸を持って行くと、何回か特殊会話が発生する。
現在は髪を短く切っているが、館に置ける在りし日を描いた絵画では長髪だったことがわかる。これまた絵を飾ると特殊会話が発生する。
また、会話を進めると、相棒のアステリウスが自分から離れていくかもしれないという疑念を抱いてしまう。
テセウスは晩年に妻の讒言を受けて息子を殺してしまい、失意のまま向かった旅先で裏切られて海中に投げ出されて殺されている。
これがトラウマとなって、人間不信となっているのかもしれない。
もちろんアステリウスに裏切る気は一切存在しないが。


なお、ちらっと言及されるのみだが彼もまた冥府下りをしたことがある。
テセウスは親友ペイリトオスの「ペルセポネを奪って俺の嫁にしようぜ計画」に付き合って冥府下りを行うが、当然ハデスにはお見通しで、親友ともども罠にかかってしまう。
主犯ではなかったためか、彼のみヘラクレスに救出されて生還を果たしている。
HADES世界ではペルセポネの所在は隠されていたので原典通りの計画ではないと思われるが、
類似した目的で冥府下りが行われ、既に彼女が王妃になっていた場合、
ザグレウスはテセウスより年下になる。


強硬措置でのテセウスは、なんと真鍮の戦車(マケドニアのタムラウダ/ダイダロスによる魔改造済み)に乗り、仮面をつけ、銃弾ベルトを身体に巻いた姿で機関銃や砲弾などを乱射してくるヒャッハーになった。Falloutかマッドマックスにすぐに出演可能である
ただしザグレウスの行動範囲をかなり制限してくるので、ふざけた姿とは裏腹にミノタロウスとのコンビはより一層危険度を増したことは間違いない。
そして体力が三分の二を切ると、戦車が壊れて盛大にコケる無様を晒す。
戦車はさておき、仮面と銃弾ベルトは攻撃力に関係ないのだが、アキレウスによれば、これはダイダロスが冗談のつもりで製作し、思いあがった愚か者が無自覚に間抜けな出で立ちになるようにという意図が込められていた……。
テセウス兄貴の明日はどっちだ。


アステリウス

ご存知ミノスの雄牛。登場人物からはアステリウスの名前で呼ばれる。
極めて紳士的な人柄で、神話のエピソードにある人間を喰らうような凶暴さは見て取れないほど。
冥界に送られた後、亡霊状態でくすぶっていた所をテセウスに誘われて臣下になった。
テセウスを君主として心から忠誠を誓っている。色々あったようだ。武器は両刃ので、大振りだが後隙は少ない。
テセウスとアステリウスがコンビとか胸熱だが、ボス戦としてはきつい事この上ない。

+ 小さき者よ、お前は私の警告を無視した。-

敵であっても腕前を称賛する紳士。
テセウスのイエスマンではないので諫めるべきところでは諫めてくる。
このため、ザグレウスについては意見の合わない箇所もあり、友情に亀裂が入りテセウスが我を失いかけたことがあった。


ザグレウス「俺が2,3発殴れば正気に戻るかもしれない」
アステリウス「怪しいところだ。私もすでにやってみたが…しかしお前の力なら可能かもしれない」


……テセウスは昔のテレビか何かか?
やはりアステリウスも戦士。紳士とはいえ脳筋であった。
ちなみにこの後の周回でちゃんと仲は元通りになるのでご心配なく。


アステリウスを拾い上げる際、テセウスは危険な橋を渡ったらしいことがアキレウスの手記から読み取れる。
だが、ザグレウスは彼らと敵対し、深く話を聞くことができないため、彼らの間にどんなやりとりがあったのかは謎のままである。


強硬措置でのアステリウスは、ヒャッハーになったテセウスとは違い順当に真鍮の鎧に全身を包んだ姿で登場する。
斧の振り回し攻撃も非常に強烈でリーチが長く、戦車を駆るテセウスがザグレウスの動きを制限して追いこみ、アステリウスが仕留めにかかってくるため非常に厄介。


◆◆オリュンポスの神々

オリュンポス山におわすザグレウスの親戚たち。
とくに血縁関係の濃い神々が登場し、オリュンポス十二神の中でも有名で格の高いヘラなどは出てこなかったりする。*8
ゲーム内容の項目で説明した通り、この神々が「功徳(原語版はBoons)」を授けるという形でザグレウスの家出に協力してくれる。


二柱の神(ただしヘルメスとカオスは除く)から特定の功徳を授かった状態でその二柱どちらかからさらに功徳を授かる際、「デュオ」という二神の力を合わせた上位功徳を授けてもらえる可能性がある。
このデュオの成立時、神同士で会話を始めることがある。このデュオ会話はそれぞれの関係性がうかがえて興味深く、必見。
なおデュオは全28種類、出ない時は本気で出ない。


+ 神々の試し-

二柱以上のオリュンポスの神々と出会っている状態の場合、二つの神のシンボルアイコンが並んだ部屋が出現することがある。
この部屋に入ると、敵がおらず二柱の功徳アイテムが並んでいる。
原則一つの部屋につき一つの功徳しか貰えないためお得な部屋なのだが……もちろんタダでこんな美味しい話があるわけがない。


一つの功徳アイテムを選択し終わると、残された功徳アイテムから「選択されなかった」というただそれだけの理由から怒り狂った親戚の神々がザグレウスに攻撃を仕掛けてくる。
もちろん敵も出現し(それも危険な強化タイプである)、この敵を全滅させるまで怒らせてしまった神からの攻撃を耐え続けなければならない。
無事敵を全滅させると機嫌を直した神から功徳をちゃんと授けて貰えるので安心を。


この神々からの攻撃、さすが神だけあってどれもこれも非常に危険極まりない。
各神によって攻撃方法が違い、出現する敵と場所次第では極悪なコンボに発展することも。
下手をすると死亡強制帰宅をさせられることもあり、そうなってしまうとトドメを刺した神からのコメントを頂ける。
ブチギレた時、機嫌を直した時の台詞も個性豊かだが、最初に選んだ方の神もたまに喜びのコメントをすることも。
なおゼウスは最初に選ばれると「隣で泣いている奴がおるぞ!」とか煽って来ることもある。お前らが人間にもこういうことするからトロイア戦争とかが起きたんじゃねーか。


また、神の力をザグレウスに降ろす「祈り」タイプの功徳があるが、これは怒り心頭中の神自身からの助力も乞うことができザグレウス王子の謝罪を拝むことができる。
祈りゲージを最大まで溜めた状態でのみ可能な「大いなる祈り」では通常はザグレウスを助けるために頼もしい言葉と共に対象神のカットインが入るのだが、この時のみは「ふざけるな」的なコメントを放ちつつなんだかんだ助けてくれる。*9


ゼウス

元ネタ神のアニヲタ記事はこちらから【ゼウス】。
ザグレウスから見た血縁関係は叔父。ハデスから見ると(本作の解釈では)弟。
世界的に有名なギリシャの主神であり、オリュンポスを束ねる一家の家長的存在。
それにふさわしい威厳に満ちており、大らかでありながら機転も利く大器な神物。
……なのだが、やっぱり隙あらば美女を口説こうとする下半神っぷりは健在。
ハデスいわく「白髪を振り乱し、私から自制心を取り払った神。それがゼウスだ」とのこと。

+ 授けてくれる功徳-

雷神だけあって電撃と雷の力を貸してくれる。
電撃は壁や敵に反射して、自動で敵をサーチして攻撃してくれる便利な効果。落雷は見たまんまの強烈な範囲ダメージである。
他の神と違って「武器のダメージ」を伸ばさず「功徳効果によるダメージ」が追加されるので手数重視の武器との相性が良い。
一方で功徳によって追加されたダメージを伸ばす手段に乏しいため、ビルドに失敗するとしょんぼりな結果になることも……。


主神であるためか、祈りを補助する功徳もいくつかありこれらも優秀。
また家長的存在だけあってデュオの効果に強烈なモノが多い。


+ ネタバレ-

義姉デメテルの娘ペルセポネを誘拐まがい行為によってハデスと引き合わせた張本人。
このことについて、ハデスは弟の後先考えない衝動的な振る舞いを非難している。
オリュンポスの長とはいえ、こればかりは露見すればゼウスもタダではすまなかったと思われる。
マルフォンの態から考えると、デメテルが拳でゼウスをボコボコにすることは避けられない。
幸いにもいくつかの偶然や思惑が重なった結果、エピローグにおいて平和的な解決を迎えた。


現実の神話ではザグレウスの父親とされることもある*10が、本作はハデス父親説を採用しているのでHADES世界では叔父。
ゼウスが父親ではないのは「神話通りにするとザグレウスが多重近親婚の末にできた子になる」からだろうか。
ちなみにゼウス父親説だと実姉デメテルとの間に娘ペルセポネをもうけ、娘ペルセポネとの間にザグレウスをもうけることになる。
近親婚は様々な国の神話によくみられるものではある。
みられるものではあるが……これはヤリすぎであろう……ちょっと擁護が難しい。
神話を現代倫理に照らすのはナンセンスとはいえ、プレイヤー的にはゼウスが鬼畜になってしまう。
本作は家族の絆を結び直す話ではあるが、この設定で絆の再生を称賛してもプレイヤーの心に感動を起こすのは無理筋である。
良くてメリーバッドエンドあたりになろうか。


もし、このゲームが「HADES」ではなく「ZEUS」だったら。
ザグレウスは正反対の結末をオリュンポスや冥界にもたらしたのかもしれない。


ポセイドン

元ネタ神のアニヲタ記事はこちらから【ポセイドン】。
ザグレウスから見た血縁関係は叔父。ハデスから見ると(本作の解釈では)弟。
海と水の神。家族愛の強い豪快な性格で、ザグレウスを「ザグ坊」と呼び甥っ子として可愛がっている。
自身の神としての能力と領地に絶大な自信を持っているように振る舞っているが、兄弟は「奴のトライデントは自分の槍の真似(ハデス)」「誰がオリュンポスで一番偉大な神だって?(ゼウス)」とかなり辛辣なコメントを寄せている。
少々口が軽い悪癖があり、上述のゼウスの圧力もちょっと甥っ子に自慢しようとした口禍が招いた案件である。

+ 授けてくれる功徳-

敵をノックバックさせる力を功徳を授けてくれる。敵との距離が良くも悪くも一定を保つようにしやすい。
ノックバックした敵を壁に叩きつけるとボーナスダメージが発生するため、上手く地形を生かして戦いたい。
とくにダッシュダメージは全ての神で最強クラス。ボス敵はノックバックしないので壁に叩きつけることはできないが、対ボス用に適した派生功徳も持つため問題ない。
リーチの長い武器との相性が良く、とくに自身のシンボルである槍との相性は抜群。
また、拾得アイテムの効果を増やしたり釣りポイントが出やすくするなど豊漁的な力も与えてくれる。


アテナ

元ネタ神のアニヲタ記事はこちらから【アテナ】。
ザグレウスから見た血縁関係は従姉妹。
知恵と戦の女神。本作ではどちらかというと知恵の女神としての側面が強く、家族とは理性的に一定の距離感を保って接している。
ザグレウスに対しては叱咤激励する厳しくも優しい母親か姉のように接する。
神々の試しでは冷静にキレるが、行動は敵を一定時間無敵バリアに包むだけなのでザグレウスへの殺意がもっとも薄く対処しやすい。
なお、ゲーム開始初めての家出で一番最初に手を貸してくれるのはアテナで固定されている。*11

+ 授けてくれる功徳-

敵の飛び道具を反射(リフレクト)する力を授けてくれる。とくにダッシュは飛び道具使いに対してかなり強くなる優秀な功徳。
神話の通り優等生的な神様で、ダメージ倍率、効果が共に水準値が高く優秀。
敵の攻撃に対応する防御系の功徳も多く、蘇生回数補充もしてくれる正に盾持つ乙女神である。
デュオが絡まなくとも戦力を構成しやすいため、ハズレビルドのお助けでもある。

+ 不屈の抵抗を使ったちょっとしたテクニック-

鏡能力の「不屈の抵抗」は家出中、一回の戦闘で一回だけHP0になっても最大HP30%の状態で復活できるようになる能力。
一方アテナの授けてくれる功徳の中には「不滅」「死力」と「復活回数を補充し、復活時に特典をつける」功徳がある。
ではアテナの功徳が報酬となっている部屋での戦闘で「不屈の抵抗」を発動し、その後「不滅」か「死力」を貰うとどうなるのか?
答えは「復活回数が補充され、次の部屋に移動すると不屈の抵抗も回復する」である。
つまり早い話「自動蘇生が一回分多くなる」ということである。


アテナから報酬を貰う前に必ず不屈の抵抗を使用していなければならないため、敵に殺してもらってから全滅させるか、トラップで自殺するかしなければいけない。
面倒くさい手順を踏むうえに、そこまでして結局「不滅」も「死力」も貰えないことも往々にしてあるのだが、高熱度で成功するとラストバトルの保険ができて非常に心強い。


アフロディテ

元ネタ神のアニヲタ記事はこちらから【アフロディテ】。
ザグレウスから見た血縁関係は従姉妹。
愛と美の女神。全裸。
情熱的で気まぐれという、ギリシャの神らしい女神。アキレウスからは恐れられており「オリュンポスの神々で最強はアフロディテかもしれない」と陰鬱な態度でコメントしている。*12
情人のアレスとはザグレウスの目の前でイチャつき始める節操無し。
一方、奥手の姉妹であるアルテミスやアテナをからかって遊ぶ恋愛好きのお姉ちゃんらしい一面も。

+ 授けてくれる功徳-

敵の攻撃力を下げる「腕力低下」を与えられるようになる。
特筆すべきは全ての神の中で攻撃力倍率ボーナスが最強ということ。
つまり、多少の被弾を無視して最強の火力でブン殴りまくるというステゴロ特化型の女神。
愛と美の女神とは一体……と言いたくなるが、彼女自身が戦うのではなく授ける功徳の結果がそういう事態を引き起こすと考えればアキレウスの意見もわかろうというものである。
また、被弾ダメージをさらに下げたり果ては敵を魅了してしまうなど、とにかく敵を無力化させることを得意としている。
そして純粋な腕力で殴りつけるのだ。やはり恐ろしい。


アルテミス

元ネタ神のアニヲタ記事はこちらから【アルテミス】。
ザグレウスから見た血縁関係は従姉妹。
狩猟の女神。無愛想で口数の少ない少女といった風体で、一族と接するより自分の持ち場である野山でニンフやカリストと共に狩りをする方を好むコミュ障
一方で一癖も二癖もあるオリュンポスの神々の中で、裏表のない性格の持ち主であり、仲良くなっていくと癒し的立ち位置にもなる。

+ 授けてくれる功徳-

攻撃がクリティカルするようになる力を貸してくれる。
クリティカル確率は決して高くなく、ダメージ上昇倍率も小さいがクリティカルした際の爆発力が凄まじく、最強クラスの火力を授けてくれる。また弓の名手である事からか、魔弾関連を強化する功徳が強力。
デュオ効果も優秀なものが多く、とにかく敵をブチ殺すことに特化している。


アレス

元ネタ神のアニヲタ記事はこちらから【アレス】。
ザグレウスから見た血縁関係は従兄弟。
戦乱の神。オリュンポスの神々の中では珍しく生粋の親冥界派で、紳士的で親しみに満ちた態度で接してくれる王子様。
……その言葉の内容が死と戦災と苦痛を尊ぶ大変物騒な内容なのがアレなのだが。
ただし真摯で敬意に満ちた態度に嘘偽りは一切無く、プレイヤー的にもザグレウス的にもドン引きだがハデスやニュクスといった冥界神たちはアレスを高く評価している。

+ 授けてくれる功徳-

敵に固定ダメージを時間差で与える「辛苦」とじわじわ小さなダメージを断続的に与える「スピンブレード」の二種の力を貸してくれる。
総じて「じわじわ確実になぶり殺す」、戦神という触れ込みからは想像もつかない「戦災の神」という側面を如実に表すコンセプト。
どうしても時間がかかりがちになるので時間制限をつけると使いにくくなるが、上手くビルドが成功すると頼もしいダメージソースともなるクセの強い神。


ディオニュソス

元ネタ神のアニヲタ記事はこちらから【ディオニュソス】。
ザグレウスから見た血縁関係は従兄弟。
葡萄酒の神。常に陽気に酔っ払っており、どこか堅苦しく接してくるオリュンポスの神々の中で、親しみ深すぎるを込めて話しかけてくる。
本来は狂気も引き起こす恐ろしい神だが、本作では神々の試練で彼をキレさせた時にその片鱗がでる程度だろうか。
性格的にもザグレウスとは意気投合しやすいようで、オルフェウスが冥界にいることを知ったディオニュソスの一計が後々エラい事態を引き起こす。
酔っ払いだけあって感情の起伏が激しく、キレたり泣いたりしたと思ったらすぐにそのことを忘れるオリュンポスの一族らしい性格が強い。


また、テセウスが手酷く振った女性のことをちらりと言及する。
その女性こそアリアドネであり、捨てられた彼女を拾って妻に娶り、神に引き上げたのがディオニソスである。
なお、サテュロスはディオニソスの眷属だが、ステュクス神殿の彼らは別モノであるとして関与を否定している。

+ 授けてくれる功徳-

継続的にダメージを与えるバステ「二日酔い」を敵に与えられるようになる。
……その見た目と効果は完全にゲームのお約束バステ「毒」である。二日酔いの辛さと毒の辛さは同じようなものだということだろうか……。
魔弾の効果が独特で、敵を気絶させるフィールドを発生させ、一発の威力が非常に大きい酒爆弾を投げつけるようになる。
クセは強いが威力は高い魔弾で、これのデュオは非常に強烈。
「二日酔い」は五段階まで重複するので手数重視の武器と相性が良く、バステも魔弾も性格もアクは強いがハマるとものすごい爆発力を秘めた恐るべき酔っ払い。


ヘルメス

元ネタ神のアニヲタ記事はこちらから【ヘルメス】。
ザグレウスから見た血縁関係は従兄弟。
伝令と俊足の神。せっかちな性格で他の神より喋るスピードが速い。
オリュンポスの神々の中では中立的立場を取っている。というのも、元ネタ項目を参照して貰えばわかるがヘルメスは死者を冥界へと案内する役目も担っているため、やや冥界寄りの視点を持っている。
このため「伝令」の神でありながら冥界にとっては一時保留にしておきたい情報を、相手の意思を組んであえてオリュンポスに黙っておくなど機転を利かせてくれる。
神としての立場はかようにわきまえているが、ザグレウスとはプライベート面で仲が良くザグ側はフランクに話し、ヘルメス側もザグを「ボス」と呼んで親しくしている。
また、カロンとはとりわけ仲が良く、賭け事をすることもあるようだ。

+ 授けてくれる功徳-

功徳もまたヘルメスは特殊で「力の柘榴でLvが上がらない」「強化される要素が他神と違う」などの特徴がある。

+ ヘルメスの特異法則について詳しく-

※デュオが無く、神々の試練でも登場しない
※タルタロス時点ではカロンの店か、ボス前の部屋でのみ出現(報酬部屋が原則出現しない)
※他の神と違い、必ず出現する(そのうえで選択するかどうかはプレイヤーの自由)
※一回の家出につきヘルメスから授与できる功徳の数は三つまで。三つ目はステュクス神殿のカロンの店での販売のみ。
とくに「必ず出るが、三つまでしか貰えない」のは重要な点で、狙っている功徳があるなら妥協する余裕は少ない。

主に行動速度や攻撃速度を上昇させる力を貸し与えてくれる。
直接的にダメージのやりとりに結びつかないため一見大したことのない効果に思えるが、ゲームに慣れてくるほど強烈だということがわかるようになってくる。
直接攻撃力アップに繋がる功徳は「特急便」ただ一つだが、これはあらゆるザグレウスの行動全てに攻撃力補正が入るため極めて強力。


デメテル

元ネタ神のアニヲタ記事はこちらから【デメテル】。
ザグレウスから見た血縁関係は母方の祖母。
四季と豊穣の女神。祖母という役柄らしく、老齢の淑女という見た目。
……さて四季と豊穣の女神という役職は間違いないのだが、愛娘がある日を境に行方不明になって以来、己の役職を放棄しており反転した災害をギリシャにもたらしている。
つまり、厳冬の寒さと不作を人間たちに与えて己の怒りを人々と神々に訴えているのだ。
本作の独自設定ではザグレウスの出生が隠されていたため、彼女は当初自身の孫だとは気づいてはいなかった。

+ 授けてくれる功徳-

敵の行動速度を低下させるバステ「悪寒」を付与することができるようになる。
敵の動きが鈍いということは攻撃が避けやすくなり、攻撃頻度自体も低下するということでかなり立ち回りがしやすくなる。
基本功徳は凍てつくオールドレディではあるが、豊穣の女神としての側面もあり回復力増加や功徳を育てるなどの力も授けてくれる。
ビーム攻撃になる魔弾や悪寒バステの追加効果などが組み合わさると非常に強力だが、単体ではシンプルな効果なので運がからみやすいのが難点か。


+ ネタバレ-

父ヒュペリオンと母テイアの娘。ゼウスたちとは義理の姉として振る舞う。
義理の弟たちもそれぞれ強大だが、豊穣神たる彼女に対して強圧的には出られないようだ。
ヘスティアやヘラとは姉妹関係。
また、人間の農家の青年との間に娘コレ(ペルセポネ)をもうけている。
この人間の名前は定かではないが、『神統記』において、彼女は英雄イアシオンと契り畑で子のプルゥトスを産んだ記述がある。
よって、ペルセポネの父親は彼である可能性がなくもない。
原典では父クロノス、母レアであり、ペルセポネは弟ゼウスとの間の子である。
血筋がHADES世界と原典とで大幅に変更されているのは、近親婚を避けるためだろう。


原典の通り、娘がハデスと駆け落ちして冥界に行ってしまったことで悲嘆にくれ、
地上世界に冬をもたらした。
ただしHADES世界では弟ヘリオスの注進を跳ねのけてしまったため、
エピローグでペルセポネと再会するまで彼女の行方はわからないままであった。


エピローグ後は周期的に娘がオリュンポスにやってくるようになったので怒りは解け春がもたらされたが、
この事件を忘れさせないためにステュクス神殿の周囲を冬のままにしている。
やはり怒らせてはいけない女神なのだ。


◆◆番外の神

カオス

冥界の各地(つまりステュクス神殿は対象外)に出現する混沌の門に入ると出会える、原初の混沌の神。ニュクスの父親。
生まれたニュクスは冥界の管理者となり、さらにさまざまな子供が生まれた事でこの父とは疎遠になっているとのこと。
機械のように無感動な受け答えだが、ザグレウスが冥界と地上の関係に変化をもたらすのを興味を持って観察している。
ネクタルの贈り物も受け取ってくれる。
「カオスの領域」にもたまーに釣り場が出現し、結果にいちいちコメントしてくださる。フィッシングが趣味だったのか…

+ 授けてくれる功徳-

他の神とはカテゴリーが違い、まず向こう何区画かに渡って敵が強化されたり、ザグレウスの特定の行動が弱体化したりといった呪いがかかる。
それを乗り越えるとザグレウスの能力が強化される。この強化は攻撃力アップや魔弾の弾数増加など、他の神とは違って単純でそれゆえに強力。
序盤でしっかり確保しておくとグンと強くなれる反面、区画数を間違えたり非戦闘区画が挟まったりしてボスに呪いを持ち込むと悶絶する。


+ ネタバレ-

仕事と子育てで多忙なあまり疎遠になってしまった娘ニュクスのことを彼なりに案じており、連絡手段を探していた。
しかしカオスは通常世界への出現が極めて難しく、また、強大な存在ゆえにそれをすべきではないと自制したため、極めて長い間それを果たせずにいた。
そこに折よく何度も家出を敢行するザグレウスが現れたため、彼に伝言や解決手段を委ねる。
ザグレウスの努力の果てに、執務室の旗印に手を加えることでニュクスがカオスの元を訪問できるようになった。
以降は、報告のためにカオスの領域を訪れるニュクスの姿をたまに見ることができる。
この時ばかりは、カオスはザグレウスより娘のことを優先したいようである。


始めは貢物を捧げるザグレウスにも無感動な受け答えをしていたが、彼の純粋な好意と敬意が理解できずに首をひねる一幕もある。


また、彼はザグレウスが死んで館で蘇生されることについて、「我が遠い昔に最初に意識を得た際の感覚に近しいものと推測する。我もまた、命果て、そののちに再生したに過ぎない可能性も?」と語る。
本作はザグレウスが脱出と帰還という生死のサイクルを回して物語というより大きなサイクルを回していく話であるが、
カオスもまた、極めて巨大なサイクルをゆっくりと回す途上にあるのかもしれない。


賜物は「宇宙の卵」
オルフェウス教の考えでは、『カオスは夜(ニュクス)に取り巻かれ、「夜」が覆いとなって、その下で、アイテールの創造活動により、宇宙の物質が徐々に形成されたのであった。これは、最終的には、「夜」の殻に包まれた卵の姿をとった。*13とある。そのため、オルフェウス教の宇宙観が賜物の元ネタと思われる。


◆◆名前のみ登場する神や英雄

ヘラ

ご存知ゼウスの恐妻なのだが、今回彼女は出てこない。
原典のひとつであるオルフェウス教ではザグレウスと因縁浅からぬ重要な神ではあるが、
幼児神ザグレウスを外に釣りだしてティタンに八つ裂きにさせるという過激な行動に出る。
ストーリーの展開のさせ方によってはラスボスになりかねない。
他の神々のようにザグレウスに親しくしたらプレイヤーから総ツッコミが入りまくったことであろう。
出てこないのではなく、出すことができないと言ったほうが正しいのかもしれない。
オルフェウスの歌う「ザグレウス賛歌」では、ザグレウスがゼウスとヘラの子になってしまっているが、色々と大丈夫だろうか。
なお、ちらっとデメテルが言及するのみだが、ヘラは彼女と姉妹関係にあるということから、
父はヒュペリオンで母はテイアと原典から設定が変更されているかもしれない。


ヘリオス

ヒュペリオンとテイアの息子。太陽神であり、ゲームではデメテルの弟。
ハデスの館の置物にヘリオスを表すものがあったり、デメテルやタナトスが彼のことを話したりする。
原典と同様にコレ=ペルセポネが冥界に降りたことを注進したのだが、原典と異なりデメテルにたわごとだと一蹴されてしまう。
このため、HADESの世界のデメテルは娘の行方がわからないまま、ザグレウスに対しても孫と知らずに接することになる。
何とも不遇な神である。
それゆえ、ペルセポネの息子であるザグレウスに会うとストーリーに支障がでるのかもしれない。
彼もまた、出てこないのではなく、出すことができない神なのだろう。


アポロ

有名な光の神だが、オルフェウスがアポロから音楽を習った、と話にのぼる程度。
(原典ではオルフェウスはアポロの息子とされる)
なお、トロイア戦争ではアキレウスの踵を射って殺している。
武芸と戦への心構えを教えた師匠であるアキレウスを慕うザグレウスにとっては親しくされても微妙であろう……。
彼もまた、登場は無理そうである。


ヘファイストス

アフロディテの夫で、鍛冶や工芸に巧みな神である。
エピローグの後、中庭の片隅に輝くオリュンポス山の神殿を模した像を作ったのはヘファイストスである。
武器や道具の強化・製作の専門家としてギリシャ神話が題材のゲームには出ずっぱりな彼であるが、彼もまた出てこない。
同じく工芸に巧みなダイダロスとかぶってしまうというのもあるだろうが、何より問題なのは彼がアフロディテの夫という点だ。
アレスはアフロディテの不倫相手であり、ヘファイストスは彼らがヤってるところを罠にハメ、他のオリュンポスの面前に晒した逸話がある。
オリュンポスの神々は不仲な関係でも、ザグレウスに協力するためにデュオを授けてくれる。
しかしアレスとヘファイストスのデュオとかザグレウスそっちのけで流血沙汰になりそうな気がなくもない。
ちなみにアフロディテは「夫がいなくて……」と誘ってくるが、誘いに乗ると上述の通り、ベッドに仕込まれた罠に拘束されて晒し者になる。
社会的に死んでしまうので、いくら死に慣れているザグレウスでも決して応じてはならない。


ヘラクレス

ザグレウスは英雄くずれのテセウスよりヘラクレスと戦うほうがマシなようだ。
彼は死後において神に召し上げられているので、エリュシオンにはいないのかもしれない。
ただし、ヘラクレスは冥界関係者に以下のようなことをしている。

  • タナトスが仕事をしに来たところを捕まえ、格闘の末ボコボコにして敗走させる
  • ケルベロスを締め上げ、首を掴んで短期間ではあるが地上に連れていく(傷つけたり殺したりしないという条件ではあるが)
  • ハデスに矢傷を負わせる

このように、ザグレウスの父親はともかく親友や愛犬に大きな被害と迷惑をかけている。
勿論ハデスもこの英雄のことをあまりよく思っていない。
ザグレウスは父親はともかく友神や愛犬を大事にしている。
もしヘラクレスがボスだったら、ザグレウスはテセウスに対する以上に殺意の高い口撃を行ったかもしれない。


運命の三女神

クロト、ラケシス、アトロポスの三姉妹。
ニュクスの娘で、タナトスやヒュプノスとは姉妹にあたる。
ザグレウスに関係した、些細な運命を記した予言書を送っている。
タナトスによれば、彼女たちは地上のどこかにいるのだが、居場所は知らないとのこと。
この書をもたらした姉妹たちに会うことができないザグレウスは、ニュクスに礼を伝えるように述べている。


ダイダロス

日本人にとっては「イカロスの父親」と言ったほうがわかりやすいかもしれない名匠。
死後はエリュシオンでハデスの命を受け様々なものを製作している。
彼が仕事をした後に打ち捨てられた道具が、武器に事実上の功徳を与えてくれる。
姿を見せないのは、神ではないからだろうか。


HADES世界において設計、製作したものは

  • ハデスの館の間取り
  • タルタロスの全域を連絡する全ての間
  • テセウスの真鍮製戦車(と、ジョーク用ファッション)
  • オルフェウスの横にある音楽プレイヤー

など、確認されているだけで多岐に渡るうえ、そのどれもが普通の古代ギリシア人に作れるものではない。
エリュシオンに招かれるのも、さもありなんといったところか。



追記修正は熱度32で家出成功してからお願いします。


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  • とりあえず造ってみました。さらなる追記修正をお願いします。 -- 名無しさん (2021-08-13 12:51:29)
  • オリュンポスの神々や武器なんかの追記がまだまだできそうですね。衝突するかもしれませんが協力していきたいと思います -- 名無しさん (2021-08-13 19:02:35)
  • テセウスに対してヘラクレスは「真に偉大な英雄は天に召し上がられ新たな神として祀られる栄誉を受けていると思うよ」ってことか。ひでえ -- 名無しさん (2021-08-13 21:26:30)
  • ↑ テセウスはヘラクレスの後の時代の人物なので生前から比べられていた可能性も(ヒドス) -- 名無しさん (2021-08-14 01:28:06)
  • ↑3 モリモリ追記をお願いします<(_ _)> -- 名無しさん (2021-08-14 02:11:31)
  • アキレウス先生、アイネイアス(トロイア戦争当時のトロイア王子ヘクトール・パリス兄弟の三従兄弟(互いの曾祖父が兄弟同士)に当たるトロイア王族でヘクトールに次ぐとされた英雄。母親はアフロディテ)について詳しく知ったらどう思うんだろうか……。こんなところでもアフロディテが絡んでるとは -- 名無しさん (2021-08-14 22:12:12)
  • ↑ 「色恋沙汰怖い」 つうても色恋沙汰を糧に力を発揮した勇者も枚挙に暇がないし…w -- 名無しさん (2021-08-15 15:15:28)
  • イワコフにネクタル与え続けたら本気で心配してくるシシュポス -- 名無しさん (2021-08-15 15:36:37)
  • 「HADES」の名前でpixivを検索したら腐った絵がズラズラ並んで血の気が引いて戻るボタン押したw 西欧の腐婦人が集まってるっぽい… -- 名無しさん (2021-08-15 23:30:12)
  • ボスの父上って攻撃や能力のほとんどがザグレウスの能力に対応していることに最近気づいた。「槍の回転斬り→スピンアタック」「しゃれこうべの射出→魔弾」「しゃれこうべに被弾すると時間差でしゃれこうべが床に設置される→魔弾埋め込み後ドロップと同じ」「槍投げと回収→アキレス槍の激情の疾走」「冥友召喚→サーベラス!」「ゲージ復活→死神騙し」無いのは祈りくらい? -- 名無しさん (2021-08-17 14:50:34)
  • サクサククリアすると1周1回しか会話出来ない仕様のせいで色んなフラグがわけわからんことになるのと、釣り以外はだいたいすき。めっちゃ面白い。 -- 名無しさん (2021-08-17 18:54:05)
  • ↑2 透明化の能力が祈りに相当するのかも。魔弾を撃ち込んだ相手にダメージが増加するのは冥界の鏡「たぎる血潮」、ザグ坊と同じ名前の能力。…つくづく親子w -- 名無しさん (2021-08-17 19:39:40)
  • ↑4 BLイベントがまあまああるのが悪い -- 名無しさん (2021-08-23 16:29:04)
  • ダイダロスの槌のアップグレードはとんでもないデメリットが付与されるものも珍しくないので、ラスボス前のお店でランダムアップグレードがもらえる「鉄床」を買うのはとってもギャンブル -- 名無しさん (2021-08-28 16:15:10)
  • ↑ポセ剣使っている時にこりゃもう勝ったなって思いながら図鑑埋めのために鉄床買ったらHP60%減少のカーススラッシュ引いたせいで動揺と混乱で強制帰宅させられたことがあるw -- 名無しさん (2021-08-28 16:19:58)
  • ↑やり始めの頃は頼りになるんですけどねアレw -- 名無しさん (2021-08-30 11:42:39)
  • アリアドネの糸は知らなかった…w -- 名無しさん (2021-09-01 01:19:49)
  • 毎回各キャラクターから違う声掛けされるのが楽しいな。芸が細かい。カロンの唸り声だけで120種類とは恐れ入った。 -- 名無しさん (2021-09-13 14:16:25)
  • 「ザグレウスの声は津田健次郎さんがいいなあ」というつぶやきを見かけた。きっと合ってるけどギャラがヤバそう(;・∀・) -- 名無しさん (2021-09-15 15:22:06)
  • このゲーム本編はアクションなのにフルボイスで会話量は下手なノベルゲーより上だもん。こんなもん日本語吹き替えとか狂気の沙汰だよ -- 名無しさん (2021-09-15 16:57:50)
  • おもしろいんだとは思ってるけど、ストーリー・テキストが重い(量的な意味で)のとローグライトってのがいまいち結びつかなくて手を出してない人多そう。俺がそうなんだけど -- 名無しさん (2021-09-15 17:20:35)
  • ↑自分は逆にクリアしたら止めるタイプだけど、これはストーリーが面白くてクリア後も続けてる。キャラが色々話すから愛着湧くし。テキスト多いと言っても飛ばすのも簡単だから会話が冗長だと思ったことはないなぁ。 -- 名無しさん (2021-09-19 10:28:58)
  • 電磁砲が解禁されたとたんあっさり地上に到達できて今では懲罰盛り盛りの中電磁砲で暴れてる。やはり冥府でも火力は正義、力こそパワー -- 名無しさん (2021-12-20 03:58:49)
  • ヒューゴー賞とネビュラ賞を同時に取るとは -- 名無しさん (2021-12-21 01:30:23)
  • めちゃくちゃ面白かったけどやっぱりボスにバリエーションが欲しかったな。ストーリー上ラスボスはもちろん各部屋のボスも他キャラを出すのはなかなか難しそうだけど、メガイラとその姉妹みたいなパターンで尚且つ攻略方法が全く違うと更にハマったと思う。熱度上げは確かに攻略方法変わるけどどっちかと言うとボスが変わるんじゃなくて難易度が上がるって感じだし。それ以外はマジで面白かった。 -- 名無しさん (2022-01-31 21:36:26)
  • 続編が発表。アポローンやネメシスも登場するみたい -- 名無しさん (2022-12-09 15:40:36)
  • この手のゲームにしちゃ珍しくDLCの話が来ねえな…と思ったら2を作ってたのか。 -- 名無しさん (2022-12-09 23:24:29)

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*1 功徳(くどく)、耽溺(たんでき)、周旋(しゅうせん)、石榴(ざくろ)…最近はなかなか見かけない熟語である。
*2 現実のザグレウスはギリシャの一部宗教で信じられている人物。ゼウスとペルセポネーの息子とされることが多いが、本作ではハデスの息子説が採用されている
*3 古代ギリシャ専門家が「ザグレウスが主人公のエンターテイメント作品は初めて見た」と言うほど
*4 最初はボーンヒュドラとしか表示されないが、何度も交戦するうちにザグレウスが勝手にレルニーと愛称をつけてしまう。なお、いい加減な命名ではなくヒュドラが生前に住んでいた沼の名前から取っている。
*5 本作は冥界生まれの神はアメリカ風発音の英語、地上生まれの神や人はイギリス風発音の英語と演じ分けされている。ザグレウスは冥界生まれであるにも関わらず、父やアキレウスの影響かイギリス風の発音で喋る。
*6 他にボイスと字幕で違っているのはアフロディテ→アフロダイティ(æfrədάɪṭi)、ディオニュソス→ダイナッソス(dὰɪənάɪsəs)など。
*7 なおこの唸り声のバリエーションは百種類以上ある。多少の喜怒哀楽は確かに伝わるが……。
*8 これはオルフェウス教において、ザグレウスを玩具で釣りだしてティタンに八つ裂きにさせたのがヘラだからという理由もあるのかもしれない。
*9 条件を満たすのはかなり難しい。自動ゲージ補充功徳「寸暇の祈祷」かエリュシオンの復活敵を利用したい。
*10 というかメジャーなのはどちらかというとこっち
*11 初回時は他の神も出会える面子は固定されており、ゼウスの子供たちに絞られている。おそらくニュクスが選別的に情報を流した結果だと思われる。
*12 トロイア戦争の発端となった女神だからだと思われる。アテナも関わっているのだが、アキレウスが恐れているのはアフロディテの振りまく愛の功徳で人々が振り回されたことに畏敬の念を抱いているらしい。
*13 フェリックス・ギラン著『ギリシア神話』23ページ

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