登録日:2021/07/23 Fri 10:45:42
更新日:2024/05/30 Thu 13:52:57NEW!
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おおかみこどもの雨と雪 雪 人狼 狼 人間 黒木華 姉 弟との不和 細田守 苦悩の連続 おおかみこども 大野百花
「おとぎ話だって、笑われるかもしれません。そんな不思議な事、あるわけないって」
「でも、これは確かに私の母の物語です。母が好きになった人は、おおかみおとこでした」
アニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」の登場人物。
CV:黒木華(少女期) 大野百花(幼少期)
以下、ネタバレにご注意ください。
【概要】
本作の主人公である人間の女性の花と、その恋人である「おおかみおとこ」の間に生まれた少女。弟に雨がいる。
雪の日に産まれたので雪と名付けられた。
彼女ら姉弟は人間とおおかみの血を受け継いだ「おおかみこども」であり、
雪も普段は人間の姿で、母が長髪になったような容貌だが、自分の意思、又は感情が昂った時には頭部のみおおかみの姿になった人狼の姿、
更に全身に毛が生え四足歩行になった完全なおおかみの姿になる。
【人物・能力】
幼少期は非常にお転婆で活発…というよりかはおおかみの如く野性的であり、内気で体の弱い雨とは対照的であった。
部屋の中を荒らし回ったり家具等を齧るなどして花を困らせていた。
それでも母である花の事は大好きであり、彼女の言う事には割と忠実。
身体能力も高く、田舎に移り住んでからは野生動物を追い回す等して勝利してしまう程。
学校に通うようになってからはかけっこで男子を追い抜かしてしまった。
また、好奇心や適応力、コミュニケーション能力も高く、興味を持ったことにはグイグイと食いついていき、近所の人達や学校の同級生たちにもすぐに馴染んだ。
花の言いつけもちゃんと守り、草平が来るまでは学校で不意におおかみの姿になることはなかった模様。
高学年になるといじめられている雨を助けたり、小さな子の面倒も見たりと、世話焼きな面も見せるようになった。
【来歴】
父親が亡くなった後、母と弟と共にアパートの一室で暮らす。
幼少期はやんちゃでよくおおかみの姿になってしまい、よく花を慌てさせていた。
その後、都会での生活に限界を感じた花は思い切って田舎へと移住する。
そこでも雪は野性味を発揮し、野生動物を追い回したり虫などを集めて遊んでおり、
おかげで花一家だけ畑を動物に荒らされずに済んだ。
そして、花も働き口が見つかり安定してきた頃、雪は学校に興味を持つようになる。
だが花はおおかみとしての正体がバレるかもしれないと渋っていたが、雪は「うまくやる」と宣言。
その後、花の言いつけをしっかり守り、近所の人達にも愛想よく接し、人間からおおかみへの変身も完璧にコントロールして見せ、ようやく許しを得る。
その際、花からおおかみにならないおまじない「おみやげみっつ、たこみっつ」という言葉を教わる。
小学校に入学後は最初こそ不安だったが、すぐに同級生たちと打ち解ける。
だがそこで別の問題が浮上する。
戯れに蛇を腕に巻きつけたり、動物の骨や爬虫類の干物を収集するような女の子は自分以外いないということに。
恥ずかしさのあまり花に相談するも、「やりたいようにやればいい」と返されるが、これからは女の子らしくすることを決意。
花におしゃれなワンピースを縫ってもらい、次第に女の子らしくなっていくのだった。
その後、学校に通うようになった雨を手助けするが、結局彼は馴染めず学校に来なくなる。
そして、草平という少年が転校してきた時に事件が起こる。
彼から「獣臭い(犬を飼ってるかもと思って聞いただけ)」と言われ、激しいショックを受ける。
それからは彼を避けるようになり、上述のおまじないを呪詛のように呟きながら逃げ続け、草平から執拗に詰め寄られた時、つい爪を立てて彼の耳を傷付けてしまう。
それが原因で引きこもってしまうが、その時の記憶が曖昧で彼女がやったとは思っていなかった草平からフォローされて立ち直る。以降は彼を「草ちゃん」と呼んで親しくなる。
だが一方で、おおかみへと心が向き始めていた雨とは価値観の違いから険悪になってしまう。(それでも豪雨の日には「今日は母さんといてあげて」と忠告されるくらいには仲は修復していた模様)
そして、ある豪雨の日、学校で草平と一緒に母の迎えを待っている時(ちなみにこの時、花は山に入っていった雨を探していた)、
草平から母親が再婚する事、新しく子供が産まれたら自分の居場所がなくなるかもしれないこと、そうしたら1人で生きていくと決めていることを聞かされる。
それに心打たれた雪は、遂にあの日の事を打ち明ける。
雪「草ちゃん、あの時草ちゃんを傷付けたおおかみは私…私なの」
そういっておおかみの姿になる雪。
雪「言わなきゃってずっと思ってた。今まで苦しかった」
草平「分かってた、ずっと。雪の秘密、誰にも言ってない」
草平「誰にも言わない。だから…もう泣くな」
雪「アハハ…泣いてないよ、しずくだもん」
雪「ありがとう」
彼女はもう、おおかみの姿になることはなかった。
その後の経緯は不明だが、迎えに来た花に雨がおおかみとして山で暮らすことを知らされたと思われ、
結局姉弟仲が完全に修復される事と、草平に弟を紹介することはできなくなってしまった。
その後は中学に上がり、寮で暮らすため家を出た。
中学校でも友達とバドミントンをしたり、何らかのボランティア活動をしたり等、活躍しているようだ。
【人間としての道】
最初あれだけ野性的だった雪が人間としての道を選んだのは、彼女のコミュニケーション能力と好奇心の高さが要因だと思われる。
思えば彼女の父も、こっそり大学で勉強する程に知的好奇心は高かった。
そして同年代の女の子と過ごすうちに、自分もそういう風になりたいと思うようになったのだろう。
勿論、草平との一件もその事を後押しすることになったのは言うまでもない。
何気に「異性に正体を打ち明けて受け入れられる」というシチュエーションを経験したのは父と同じである。
私も草ちゃんみたいに、項目を追記・修正できなくても、笑っていられるようになりたい
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▷ コメント欄
- 雨とは結局実質的な喧嘩別れになっちゃったのがなぁ… -- 名無しさん (2021-07-23 17:31:07)
- 家族以外でもありのままの自分を受け入れてくれる人と出会えたか否かが、雪と雨の決定的な違いだったよね…。雨は結局、そういう人とは出会えなかった。と言うか、自分から拒んでしまった…。 -- 名無しさん (2021-07-23 17:47:05)
- 最初から最後まで対照的な姉と弟だった -- 名無しさん (2021-07-24 01:03:30)
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