登録日:2021/07/17 (土) 20:12:00
更新日:2024/05/30 Thu 13:50:50NEW!
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レッドライダー ペイルライダー ms 実験機 地球連邦軍 アレス 黙示録の四騎士 一年戦争 アグレッサー部隊 赤帽子 チェイス・スカルガード areus
この世は… 地獄だ!!
「機動戦士ガンダム アグレッサー」に登場するモビルスーツ。
型番:RX-80RR
頭頂高:18.0m
本体重量:43.7t
装甲材質:ルナ・チタニウム合金
武装:
ビームサーベル×1
頭部バルカン砲×2
100mmマシンガン/試作型100mmマシンガン
90mmブルパップ・マシンガン
シールド
ツヴァイ・ハンダー
パイロット:
被験者多数
チェイス・スカルガード
機体概要〜戦争を司る赤き騎士〜
「ペイルライダー計画」の一環で開発されたデータ収集用実験機の2号機。
機体名称は「ヨハネの黙示録」に記されている第二の「赤い馬に乗った騎士」が由来で、機体色も赤と白のツートンカラーしかし名前の割に白地の方が多い。
ジム*1をベースに開発され、外見はペイルライダーとほぼ変わらないが
腕部ビームガンが未装備且つ各所にジム・ストライカーと同様のウェラブル・アーマーを装備している等の仕様違いがある。
地上での実戦運用テストが行われていたが、ジオン軍の急襲を受けテスト部隊は壊滅。
ジオン亡命隊、通称”アグレッサー部隊”*2の救援で機体は難を逃れたものの、パイロットは死亡扱いとなり操縦者不在になった。
尚、テストの実態は”強化手術を施した年端もいかない戦災孤児を使い捨てにしてデータを収集する”という非人道的なもの。
短期間で結果を出すため態々外郭の研究機関を作り、身寄りも無く足が付き難い孤児を消耗品にして人体実験を重ねるという、ペイルライダーと同じく後の強化人間研究にも繋がる所業が行われていた。
これを知った試験運用担当のサノ・カオリ少尉により、本来のパイロットである少女・ターニャの死を装い匿った上で機体はアグレッサー部隊所属のチェイス・スカルガード伍長に託された。
本来であればガンダムタイプに匹敵するほどの性能を持つ…筈なのだが、上記の経緯からまともな整備・補給が受けられなくなってしまったため、
応急修理で騙し騙しの運用を強いられジム程度の性能しか出せなくなってしまった。
それでも元ジオンという境遇から冷遇され、MSの配備など望むべくもなかったアグレッサー部隊の貴重な戦力として苛烈な最前線を潜り抜けていった。
ジャブロー防衛戦における戦闘で甚大なダメージを負い行動不能にまで陥ったが、
「ペイルライダー計画」中心人物の1人であるリム・エンバー・バーゲンホルム技術大佐の手によりある程度修復され、
マグネットコーティングも施されて本来の性能を幾分かは取り戻している。
同時にペイルライダーと同様の空間戦仕様に換装された。
ジオン軍からは頭部バイザーの色に因んで”赤帽子”の綽名で呼ばれている。
余談だが赤帽子とはイギリスに伝わる赤い帽子を被った凶悪なゴブリンで、帽子は犠牲者の血で染められ常に赤錆色を帯びているという。
かつての同胞や戦友、上官に想い人とまでも戦わねばならないチェイスにとっては皮肉が過ぎる綽名となってしまった…
武装・特殊装備
連邦の機体の標準武装。
左サイドスカートに1本懸架されている。
- 頭部バルカン砲
これも連邦の機体の標準武装。頭部に2門設置。
外装式の為、射角を変更することが可能になっている。
- 100mmマシンガン/試作型100mmマシンガン
連邦軍の陸戦用MSが装備する標準的なマシンガン。
ジオンの技術を取り入れ、伸縮式のヒートソードを内蔵した変なデザインの試作マシンガンも使用する。
マガジンは右サイドスカートにマウントされている。
- 90mmブルパップ・マシンガン
主にジム・コマンド系列が使用するブルパップ式マシンガン。
空間戦仕様に換装された際に装備された。
- シールド
陸戦型ジムの装備を流用しているため、機体と色がちぐはぐになっている。
チェイスは機動戦で撹乱する戦闘スタイルであり、キャノン砲は使わないので輝かない。
- ツヴァイ・ハンダー
本機専用に開発された複合兵装。
同じく複合兵装であるキャバルリーのシェキナーとは異なり接近戦に主眼を置いた装備となっており、モチーフは赤き騎士が携えている大剣と思われる。
シールド側面に大型ビーム・サーベルを内蔵しており、展開すると身の丈程のビーム刃を形成する。
グリップを引き出して文字通り両手持ちの大剣として振るうことも出来る。
最高出力なら戦艦の装甲すら溶断可能だが発熱が酷く、収納されている冷却用カプセル3つを使い切ると使用不能となる。実験機だからって無責任なものを!!
更に攻撃をシールドで受けすぎると内部機構にダメージが入り、サーベルが発信できなくなってしまう。
サーベル以外にはアンカーや目眩まし用のスプレッド・ビームも搭載している。
充分だ!!あと60秒…
このクソ地獄にとどまってやる!!
・AREUS(アレス)システム
本機の教育型コンピュータに搭載されている実験用システム。
「HADES」の前身となる物で、リミッター解除時の機動とパイロットへの負荷を検証するために組み込まれた。
起動させると300秒の間運動性能が150%向上するが、パイロットの負担は全く考慮されておらず高すぎる負荷により酷い場合は心肺停止まで追い込む危険な代物。
被験者となった子供達はこのシステムの起動実験で幾人も犠牲になったことがうかがえる。
パイロットの心肺停止が確認されると蘇生プログラム"リム・バ ”が作動し、電気ショックを与えて復帰させる。逃がさん、貴様だけは…
当初は整備不良が祟り回路の不調で起動出来ない上、教育型コンピュータにも干渉して異常発熱を引き起こしていた。
その為チェイスは両者を閉鎖し、フルマニュアルでの操縦を余儀なくされていた。
ジャブローで修復を受けた際に調整され使用可能となり、その後の戦闘で最後の切り札として起動。機体の負荷やダメージにより使用限界が60秒となっていたが圧倒的な性能を発揮した。
音声認識モードも備わっており、システム起動や機体状況のチェック等を対話形式で指示・制御出来る。
初めは無機質なやり取りしか出来なかったが、修復時にリム・バ大佐によって自身の知識と思考をフィードバックする形でアップデートされた。
これによって細かな指示にも対応出来る様になり、母艦であるマゼランの索敵システムとリンクして姿を隠した敵機を探索するという芸当もやってのけた。
ただ大佐の趣味なのかお嬢様口調になってしまい、チェイスを大いに困惑させた。
アレスの名称はギリシャ神話の戦争が齎す破壊と狂乱の神から取られている。
赤き騎士も戦争を司る天使であるため、ペイルライダーとHADESが死を象徴するなら此方は戦争に因んだネーミングとなっている。
劇中の活躍
アグレッサー部隊と共に南米に配備され、ジャブロー潜入を試みるジオン工作部隊の撃破任務に就く。
一対多での戦闘や機体トラブルにより窮地に陥ることもあったが、ジオンの熟練パイロットだったチェイスの技量と仲間達との連携によりこれを退けた。
中盤ではチェイスの古巣であったジオン特殊部隊"グリフォン隊"と対峙する。
自分と同レベル、或いはそれ以上のパイロット同士での戦闘に苦戦し辛くも撃退するが、レッドライダーも中破してしまう。
ジャブロー防衛戦では因縁の相手であるダイアン・ノイス少佐とグリフォン隊との連戦になる。
死闘の末にノイスを撃破しグリフォン隊とも決着を付けるが、機体は大きなダメージを負いチェイスは家族同然だった人達を全て失ってしまった…
その後ソロモン攻略の陽動作戦に参加するため宇宙に上がるが、低軌道上でザンジバル級アナスタシアと乗艦していたノイスの急襲を受ける。
大気層で機体をバウンドさせる自殺一歩手前の戦法で敵艦に肉迫するも仕留め切れず、逆に敵が待っていた太陽嵐に呑まれ機体の機能が停止。
どうにか回収されたがまた修理送りとなり、その後単行本2巻分に渡って出番無しとなっている。
関連機体
- RX-80WR ホワイトライダー
実験機の1号機で姉妹機にあたる。
長らく文字設定のみで新型兵装シェキナー検証用の機体であることしか分かっていなかったが、ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』の登場に際しビジュアルが公開された。
頭部に火器管制用特殊システムZEUSを搭載したためユニットが肥大化しており、まるでゴツい無線LANルーター元ネタの様な冠状となっている。
試作型シェキナーには高出力ビーム砲を備え、増設された冷却機構のパーツを展開すると弓の様な形状になる。
尚、機体にかかる負荷が高かったためキャバルリー用ではビーム出力が抑えられている。
- RX-80BR ブラックライダー
こちらも試作3号機の存在が示唆されているだけだったが、ホワイトライダー同様ゲームの登場に際し詳細が明らかとなった。
必要なデータ収集はレッドライダーで完了した為、計画とは別の特殊装備実験に用いられた。
顔面を覆うように取り付けられたバイザーが特徴で、量産型HADESの雛形となるTHEMISが搭載されている。
背部には天秤状の電子戦ユニット「steelyard」を装備。更に光学迷彩による高いステルス性能を獲得しているが、引替えにビーム兵器が使用不可となっており実弾やヒート系の武装を用いた近接戦闘を主体とする。
計画の集大成として開発され、レッドライダーの戦闘データがフィードバックされている。
元ジオン兵のチェイスにレッドライダーが預けられていたのも、彼の実戦データが非常に有用と判断されたため。
本機のロールアウトと共にレッドライダーはデータ収集の役割を終え、パーツ供給も打ち切られてしまった。
そのためオーバーホールには互換性のあるジムのパーツを改造して使用している。
外部出演
- ガンダム バトルオペレーション2
PS4で配信されているアクションゲーム。2021年3月半ばにガシャに追加された。レッドライダーを操作できる貴重なゲーム。
試作マシンガンのよろけ取りとヒートソード・ビームサーベル・ツヴァイハンダーの格闘コンボを得意とするコスト400の強襲機で、HADES ver.AREUSにより時間制の性能強化も可能。
ちなみにコミックではAREUSはカタカナ表記しかなく、綴がARESでなくアイオリス方言調のAREUSなのもバトオペ2が初出。
格闘の攻撃力こそ高いものの、耐久力が低いため立ち回りには注意が必要。ウェラブル・アーマーなんて無かった。
またこのゲームはカラー変更が可能なので、ペイルライダーの色に塗り替えて偽装することも出来る。
「汎用機かと思った?残念!強襲機でした」と相手を奇襲することも出来てしまう。
ガンプラなど立体化
長らく商品化されておらずHGペイルライダーを改造して作るしかなかったが、プレミアムバンダイ限定キットなので入手が困難…
更に試作型マシンガンやツヴァイハンダーのスクラッチもネックになる。
オマケに後発のホワイトとブラックのキット化が決定したので置いてけぼりを食うことに…
しかし22年7月にプレバンでの商品化が発表され、ようやく黙示録の四騎士が揃い踏みとなった。
キットはペイルライダー陸戦型のリデコであり、ツヴァイ・ハンダーと試作マシンガンが付属する。
空間戦仕様にするにはペイルライダーかガンダム4,5号機とのミキシングが必要。
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*1 恐らくはオーガスタ系のD型系列機*2 ジオンからの亡命者で構成された部隊。演習では仮想敵役を務めており、また潜在的には敵国人であることを揶揄してアグレッサーと呼ばれた。
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