登録日:2021/06/30 Wed 01:11:59
更新日:2024/05/30 Thu 11:37:29NEW!
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▽タグ一覧
ウマ娘 ウマ娘 プリティーダービー メジロマックイーン 大西沙織 先行バ シリウス ステイヤー 芦毛 お嬢様 天然 名優 甘党 貧乳 ロングヘア 紅茶 栗東寮 主人公に勝ったキャラ 庶民派お嬢様 麻呂眉 初期実装組 トレセン学園中等部 所要時間30分以上の項目 ユメヲカケル! チームb 春天の壁 一心同体 スピカ 木漏れ日のエール もう一人の主人公 ウマさんぽ実家連れ込み勢 コメント欄ログ化項目 武豊 ジュニア期ファン稼ぎ勢 平たい胸族 中学生 へそ出し へそ ヘソ出し ですわ口調 メジロ御三家 メジロ家 エレガンス・ライン エンド・オブ・スカイ 貴顕の使命を果たすべく 最強の名を懸けて はじまりのsignal やきうのお馬さん 野球好き めじょまっきーん シリウスの「エース」 駆け出しの一等星 マックちゃん メジロ饅頭 クソ映画ハンター おしるこ‼︎ メジロ讃歌 メジロ増えるたびにネタキャラ化する令嬢 イベントに出るたびに面白くなるウマ娘 ゴルシより面白い女疑惑 イクノさんにチョコをあげたい気分が高まっていますの さざ波フェアレディ きらめくは海、まばゆきは君 メジロの心得 名優の余裕 mejiro mcqueen アクティブレスト 空の果てまで 一意専心にリフレッシュ! 主演作12本。 夏の名優 waiting for tomorrow メロンパフェ!メロンパフェもお忘れなく! ボケもツッコミもこなせる芸人 メジロシティ市長 パクパクですわ! みんなのトラウマ←メジロマックeーン ホヤあそばせ シリアスからコメディまで何でもござれ
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー メインストーリー第1章「駆け出しの一等星」
© Cygames・JRA
輝かしきメジロ家に 必ずや名誉と栄誉を……!
メジロマックイーンとは『ウマ娘 プリティーダービー』の登場人物である。
CV:大西沙織
モチーフ元である競走馬『メジロマックイーン』は当該項目を参照。
▽目次
◆プロフィール
キャッチコピー:名門メジロ家の至宝。優雅で一途なお嬢様
誕生日:4月3日
身長:159cm
体重:微増(現在必死に調整中!)
スリーサイズ:B71・W54・H76
靴のサイズ:左右ともに22.5cm
学年:中等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:テーブルマナー
苦手なこと:スイーツの誘惑に耐えること
耳のこと:人前ではツンと立ててしまいがち
尻尾のこと:スポーツの話をしていると振りが激しくなる
家族のこと:両親には「マックちゃん」と呼ばれている
マイルール:アーリーモーニングティーで目覚めること
スマホ壁紙:ロック画面はメジロ家紋章、ホームは秘密
出走前は…:体温計で体調チェック。幼い頃からの習慣
得意科目:レース史、レース戦略、スポーツ栄養学
密かな自慢:他人の奇行に前ほど動じなくなってきた
よく買う物:観終わった映画のパンフレット
ヒミツ:①『かっとばせー!』という自分の寝言で起きることがある / ②ミルクティーはミルクインファースト派
自己紹介:メジロマックイーンと申します。我が生家、メジロ家の悲願である『天皇賞』の制覇――この両脚で、必ず果たしてみせますわ
キャラクターソング:Waiting for tomorrow
はじまりのSignal
担当トレーナーの呼び方:トレーナーさん
「この座は譲れない」
聞こえてきたのは 退陣を迫る民たちの声
帝位を狙う若き勇者の足音
だが私の中ではプライドが まだ燃え続けていた
この座を守るために もう信頼に背くまいと
心に固く誓った その証がこれだ
天まで駆け昇る我が姿だ
2019年URA「名ウマ娘の肖像」メジロマックイーンより*1
◆概要
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「GENERATIONS」第1弾「己が勝利を求めた時代」篇
© Cygames・JRA
メジロの誓い
最強のステイヤー
【ウマ娘 プリティーダービー】CM
「GENERATIONS」第1弾「己が勝利を求めた時代」篇より
その圧倒的な強さから「名優」と呼ばれた競走馬『メジロマックイーン』がモチーフのウマ娘。
作中の登場人物たちやプレイヤー達からは「マック」「マックイーン」と呼ばれているのが一般的な愛称。
ウマ娘界での名門メジロ家出身の正統派お嬢様。
「ですわ」口調で高貴な話し方であるがどうやら無意識(母の影響?)らしく、ライスシャワーに真似っこされたときには「そんな話し方してますの?」と困惑していた。
ちなみに、口調を真似たライスは「絵本のお姫様みたいで素敵」とキラッキラだった。
そうしたメジロ家生まれであると同時に真面目な努力家で責任感が非常に強く、それが原因で自分が見えてないことも多々あって必要以上に自分を追い込みがち。
アプリのキャラストーリーでもトレーニングに専念しすぎて模擬レースでは惨敗してしまい、その後トレーニング中に貧血を起こして倒れてしまったほど。
誰かに指摘されれば素直に認めるので、例えるなら『誰かがストップをかけない限りアクセルを踏み続けるドライバー』と言ったところか。
そんな風に自分を追い込むほどレースでの勝利を目指すマックイーンだが、勝った時はもちろん、負けた時もしっかりとレースを振り返ることが出来る冷静さも併せ持ち、
努力を重ねてきた自分を負かした相手の長所・強みを素直に認めて称賛する、スポーツマンシップあふれるウマ娘でもある。
レースの他に当然と言わんばかりに学業もバッチリ。
あの何事にも全力なダイワスカーレットにすら「1番のアタシを超える、センター0番のウマ娘……」(?)と評されるほど。
………さてここまでがレース周りでのメジロマックイーンのお話である。
彼女は野球バカと断じてもいいレベルの熱狂的野球ファン。趣味には「スポーツ観戦」とあるが、十中八九野球のことだろう。
元々『うまよん』で野球好きであることは知られていたのだがアプリではそれに輪をかけた野球狂っぷりが描写されている。
- ライアンと野球の話をすれば普段の立ち振る舞いを忘れるほど熱くなる。
- テイオーに野球をやろうと言われ
抑えきれない野球魂を必死に抑え渋々承諾したら審判だったことに「打てないじゃありませんの!」と怒る。 - 「カラオケで応援歌をトレーナーの前で歌うのは恥ずかしい」と言っておきながら曲が始まった途端に気にせず歌いだす。
- 「かっとばせー!」という自分の寝言で目覚める。
- トレーナーと野球場行った時に「凄い叫び声だった」or「凄いタオル回しだった」と言われる。
- 「平均3時間(=プロ野球で9回やった試合の平均値)もの間応援歌を叫び続けてきた結果、強靭な喉を得ている」とのゴルシ評。
- トレーニング中に限界突破して意識が飛んでしまった時の心象風景が「旅館の一室で野球観戦しながらくつろぎかける」
などなど。
そんなあまりにも激しすぎるギャップから「やきうのお馬さん」なる呼び名まで出来てしまったほど。ウマ娘界的には「やきうのおウマさん」な気がするが
ちなみに推し球団は媒体によって異なり、『うまよん』では「タケーズ」、アプリでは「ヴィクトリーズ」なる球団のファンと言及されている。
タケーズは「ユニフォームが『白地に黒のタテジマ』」が特徴で、その特徴はどう見ても猛虎魂を感じる球団。
アプリのヴィクトリーズ固有の特徴としては、応援中のアクションに「すごいタオル回し」があるという。何やら因縁を感じる
一方で選手は共通して「ユタカ」なる選手のファンらしいが、同一人物かは不明。
前者の球団名や推し選手の名前は勿論ウマ娘に詳しい解説の人主戦騎手で阪神ファンの武豊氏と、
マックイーンの活躍時期と同じ年に活躍し、後に監督も務めた阪神タイガースの和田豊氏(現タイガース二軍監督)が由来だろう。
特にアプリでは「ユタカの連続安打記録が気になって球場に駆け付け練習をサボる」というイベントがあり、
和田豊は「開幕から24試合連続安打(1997年4月5日広島戦-5月4日広島戦)」という日本記録所持者であることから、和田が元ネタとわかりやすくなっている。
本人は「メジロのウマ娘として、はしたない姿を見せられない」ために必死に隠しているつもりだが、
少なくてもゴルシやテイオーなどにはバレているので、周りから野球好きと認識されるのも時間の問題かもしれない。
ちなみに史実でメジロマックイーン号は阪神競馬場のレースで1着4回(うちGⅠ1回、GⅡ2回)、2着1回の完全連対を達成しており、これが元ネタなのではという説がある。
また映画鑑賞も趣味のひとつなのだが、なまけ癖が付く可能性があるイベントで『来襲!スペース野球ゾンビ』というB級通り越してZ級感溢れるタイトルの映画を見に行くなど、そのセンスはだいぶ独特な様子。
怖い話は全然苦手だが、誰かと一緒ならそれ系の映画も見れる模様。
女の子らしくスイーツが好物ではあるのだが同時に太りやすく、特にレース前は自ら制限している。
アニメでも少ないながらもスイーツ好きであることは描写されていたが、アプリではこれまた凄いレベル……というか大体食べ物関係のイベントばかりである。
例えば、「食べ物をたくさん食べる選択肢を選ぶと、体力が30回復するが確率でバッドコンディション「太り気味」がついてしまう」というイベントはどのウマ娘にも用意されているのだが、
このイベントの内容は一パターンだけというウマ娘が大半な中、マックイーンは二パターン用意されている。*2
そもそもアプリのキャラストーリー4話までの内容*3は、正確には自身の太りやすさからスイーツを中心に食事制限を行ってしまったが故にああなってしまい、
ゴルシからそれを聞いた主人公が食べても太らないスイーツのレシピを渡したのがきっかけでトレーナーに就任する…という流れである。
そもそもとして、メディアで見る限りでは、ウマ娘は(人間の感覚では)一般的な同年代の女子どころか、成人男性のそれを超える食事量である*4*5にもかかわらず、スぺちゃんみたいによほどの暴飲暴食でもしなければ、トレーニング量もあってかレースに影響しない程度に体重をキープできているのだが、
何故かマックイーンだけは少しでも塩梅を間違えると栄養失調で走る以前にぶっ倒れかねないレベルのダイエットを(レースで勝つために)強制されている。
というのも、マックイーンは異様に全力が出せるベスト体重と栄養失調でぶっ倒れるラインの体重が近い状態であり、そんな絞り方をしているウマ娘は現状マックイーン以外には皆無。
現実に例えると格闘家クラスよりもキツい*6状況に追い込まれている。メジロ家でマックイーンだけぺったんこなのそのせいで育つ栄養取れてないんじゃないかな*7
いかにもお嬢様然とした立ち居振る舞いからは想像できないこれらの一面は、特に初めてこういったマックイーンの姿を見たトレーナーからは驚かれるが、
史実のメジロマックイーンも(多分ここまでひどくないとはいえ)大体こんな感じであり、ある程度史実を反映したキャラクター設定だったりする。
常識人のツッコミ役から大ボケまで幅広くこなすその姿は、ある意味「マックイーン」の名に恥じない名優と言えるかもしれない*8。
アニメ版のみ眉毛のデザインが異なっており、他媒体は他のキャラと変わらない普通の眉毛だが、アニメのみ太く短い麻呂眉風のデザイン。
加えて1期では耳の先端部の黒ずみが省略されている。
なお眉毛に関してはパーマーなど他のメジロ家も同様に太く短いデザインになっており、アニメ版のメジロ家はそういう血統ないし伝統があるお家柄という設定なのかもしれない。
◆アニメ版での活躍
Season1
ウマ娘1期5話から本格的に登場している。
登場時はどのチームに入るか悩む段階だったが、ゴールドシップの人参演技泣き落としに釣られてそのまま加入。
最初の頃はゴルシ含めた面々に振り回されていたが次第に順応してきており、トレーナーをシバき倒すのに何故か超人プロレス技をかけてくる。
▽肉ネタの余談
一応『キン肉マン』の最終話がWJに掲載されたのと史実のマックイーンが生誕したのは同じ1987年春の出来事であり、それを意識したネタという可能性はある。
……とはいえ、そもそもアニメ版自体がパロディなども多めの作風なため、単にそれらパロディの一環と見た方が自然といえば自然か。
また、『ウマ娘』の特徴の一つでもある「ウイニングライブ」について、スタッフインタビューなどでは、
「ビューティ・ペアなど往年のアイドル女子レスラーがリングで歌唱するイメージに近い」という旨が言及されており、そのイメージの延長とも考えられる。何にせよ、恐らくは単にスタッフの趣味である。
ちなみにマックイーンが1期で披露したのはウォーズマンの「パロスペシャル」、テリーマンの「スピニング・トーホールド」。OVAではラーメンマンの「ロメロスペシャル」も使用した。
続く2期ではゴルシと組んでヘル・ミッショネルズの「クロス・ボンバー」、ロビンマスクの「タワーブリッジ」も披露している他、
同室のイクノがキン肉バスター風の構えでツインターボを担ぎ上げるシーン(通称「イクノバスター」)もあった。
Season2
2期ではテイオーの物語に欠かせないライバルとして仲間として主役兼ヒロインの1人を担っている。
今作ではトレセン学園への入学やテイオーとの馴れ初めも描かれており、本人曰く「最初から尊敬していた」とのこと。
序盤やOPでは1期と共通の黒がメインカラーの勝負服を着ていたが、中盤以降から白を基調に緑が加わった所謂「メジロカラー」の勝負服を着用するようになった。
京都レース場では激闘の末テイオーに勝利、天皇賞(春)2連覇を成し遂げるも、自身も怪我を負ったことで一度別荘に移動してリハビリを受けることに。
同じく2度目の負傷となるテイオーがリハビリのためメジロ邸に来訪した際には「貴方の得意な距離でも勝たなければフェアではない」と再戦の約束を交わしている。
その後は天皇賞(春)の3連覇を目指すべく練習を積み重ねる。
実力をつけ始めてきたライスシャワーへは最初から目をつけていたのか出会った際に宣戦布告。
春の天皇賞では自身を打ち倒すべく特訓を重ねたライスと激闘を繰り広げるが、ライスの徹底したマークにペースを乱された上に、
ラストスパートの真っ向勝負でも打ち負かされるという完敗を喫し、天皇賞3連覇を成し遂げることはできなかった。
しかし、観客からブーイングを受けるライスへ最初に拍手を送ったのは、他ならぬマックイーンだった。
敗北後はイクノに対して「テイオーに対して申し訳ない」と吐露していたが、悔しさをバネに宝塚記念に向けて邁進することを語った。
たまたまこの会話を聞き付けていたテイオーもマックイーンと再びレースで走るために宝塚記念に向けて復帰することを決意。
リハビリも順調である程度まで本気で走れるようになったのも束の間、練習の最中に3度目の骨折を発症してしまう。
宝塚記念を無事優勝したものの、テイオーは自身の度重なる骨折に加えてマックイーンの走りを突きつけられた結果、遂には引退を決断してしまう。
マックイーンはテイオーの決断に対し当初あまり介入せず、スピカのメンバーたちと共にテイオーの引退ライブを行う感謝祭の準備に黙々と取り組んでいたが、
感謝祭当日のターボ率いるチームカノープスの一計によって決意が揺らいでいたテイオーに対し、他のスピカの面々と共に復帰を促した。
「『奇跡』は起きます、それを望み奮起する者の元に、必ず、きっと」
その後もリハビリで奮闘するテイオーを見守りつつハロウィンで彼女と遊びに出かけるなどのささやかな日常を送る中、秋の天皇賞に向けて練習を続けていた。
しかし、練習の少し前から足に違和感を持っていたマックイーンはメジロ家の主治医に足の様子を診てもらうよう頼むが、主治医が彼女に突きつけたのは繋靭帯炎の発症であった。
祖母からもこれ以上の出走はまともな生活すら送れないことを語られる。
褒めるところは褒める方とはいえ、厳格な姿勢を崩さない彼女が「もういいではありませんか」「あなたは十分やったではないですか」と労い、優しさを見せて諭す。
……しかしおばあさまは意味もなく厳しかったわけではない。マックイーン達を想えばこそ毅然とした姿勢で正し、背を押していたがゆえ。
つまり、彼女が引退を勧めるとはそういうこと。彼女すら穏やかな態度で臨まなければならない事態ということに他ならない。事の深刻さを後押しする“現実”に相違なかったのだ。
当然マックイーンにとってそれは到底、あるいは余計に受け入れられるものではなかった。
持ち前のプライドで雨の中練習を続けていたマックイーンだが、無論足の痛みは更に悪化していく一方だった。
途中で駆けつけたテイオーにも毅然とした態度を見せるものの、最早痛みの前では取り繕う余裕すら残っておらず、遂には立つことすら満足にできない状態となってしまう。
テイオーに無理はしちゃ駄目と止められた際には、
「無理なんてしてません!!わたくしは、強くあらねばなりません…」
「挫けることなく堂々と、最強のウマ娘の座に居続けなくては…」
「そこで、テイオーを待つんです…ずっと、楽しみに……!最強の座を賭けて…!!」
「なのに、動かない、動かせない…もう、走れないの…貴方との約束を、果たせないの…!」
そこには、かつての崇高な意思とプライドを併せ持つマックイーンの姿はなかった。
心が折れてしまったマックイーンはもう元のようには走れないと嘆き、
言葉を選ぶ余裕も残っていなかったからかつい「あなた(テイオー)と一緒ですわ!!」と今までのテイオーの努力も否定するような発言もしてしまう。この際の大西沙織女史の迫真の演技は必見。
すぐさま我に返ると失言を謝罪したマックイーンだったが、当のテイオーは怒るわけでも悲しむわけでもなく、
かつての感謝祭の経験を胸にテイオーは有馬記念に出走し、勝利することを宣言。
自身が折れかけていた時に目標として支えてくれたマックイーンのため、今度は自分がマックイーンの目標になると有馬記念の勝利を誓ったテイオー。
彼女は、敢えてマックイーンの手を取らずその場を去って行く。マックイーンが自分の力で再び立ち上がると信じて。
そして、有馬記念当日。マックイーンはレース会場に居合わせながらも、テイオーの姿を見に行くかで未だ踏ん切りがつけずにいた。
テイオーのことは信じたい。だが、もしもテイオーが負けてしまえば、それは即ち「奇跡なんて起きない」ことが証明されてしまう。
漸く決心を固め、テイオーの様子をうかがおうとレースを見に来たマックイーン。彼女の目に映ったのは……。
うまよん
- 第6話「お嬢様たちの優雅なランチ」
この時はアイネスフウジンの先導のもと、ファインモーション、キングヘイローといったThe・お嬢様ウマ娘たちと共に牛丼店に向かった。
ほか2人と比べるとそこまでネタにふってたわけではなく、レストランと同じ感覚で席に案内してもらおうとしたり、客の注文内容に戸惑ったりと大人しめな出番であった。
なおこの回は武豊の「初めての吉野家」が元ネタではないかと目されていたりする*9。
うまゆる
- 第6話「謎解きは朝食の前に」
探偵の1人として登場。元ネタは刑事ドラマ「相棒」の主人公・杉下右京。
◆ドラマCD「STARTING GATE 05」
エルコンドルパサー、テイエムオペラオーと共にメインキャラとして登場する。
が、そのキャラクターは……
- スペちゃんとイチャついていたグラスワンダーを「何故こんな才能の無いウマ娘と仲良くするのか」と挑発
- いつものように痴話喧嘩していたウオッカとダイワスカーレットに「落ちこぼれのあなた方と違って明日も早いから静かにしろ」と言い放つ。
なお、ライバルとして眼中に無いため二人の名前すら呼ばない - テイオーとの関係性が「友達以上仲間でライバル」なんて生やさしいモノでは無く完全に敵対している。
最もテイオーもテイオーで、善悪を考えず「マックイーンと喧嘩できる方」に味方したいという思考回路でウオダスの肩を持つ始末なのでどっちもどっちだが。
といった感じで、現行の庶民派お嬢様とはかけ離れた、高慢な悪役令嬢っぷりを強調されたものになっている。こっちの方が元ネタの再現度高いのではという声もチラホラ。
これはウマ娘というプロジェクトの開始(2016年)から離れていない時期のリリース(2017年)で、キャラクター設定が違う初期設定に基づいているため。
2022年現在我々が見るマックイーンのキャラクター像は、幾度かのキャラの煮詰め直しと言う名の変更を経て固まったもの。
この他にも初期設定にはお金持ちイケメン彼氏を常時募集してた人やウマ娘じゃなかったら犯罪してた猟犬さんなど、
現行でウマ娘一クレイジーなゴルシですら霞む様な尖った設定が多かったのである。
◆アプリ版での活躍
アニメでもちょくちょく変なところは垣間見せていたものの、自発的にするよりゴルシに巻き込まれる形が多かったことや、変人個性派揃いの<スピカ>の空気に感染したせいという見方もあってかあまり目立たなかったが、
マックイーン個人に焦点が当たる、特に彼女の育成シナリオではとんでもない天然ボケっぷりを度々発揮している。
以下に挙げるのはそんなマックイーンの奇行のほんの一部。
- グロテスクな見た目のホヤを見ていたらトレーナーが話しかけてきて「ホヤがしゃべった!?」と驚き、
試食してみたらあまりの美味しさにトレーナーに勧めようとして「ホヤあそばせ」とか言い出す。 - 学級新聞の企画で無人島に一晩放り出されて、自らは動かずにトレーナーに食料を持ってこさせるorベンガル虎に追いかけまわされる。
- 米の洗い方を知っているのか知らないのか不明だが、本当に1粒ずつ洗い始める。
- メインストーリーにて、チームが自分一人の状態に危機感を持ち勧誘に乗り出すが、何故か勧誘文句がブラック企業の常套句だったり大安売りの啖呵売(後述)。
- 連覇した暁にはスイーツ食べ放題と聞かされて集中力を切らしかけて取り戻そうとして「集中……集中……すいーちゅ……」と集中してるのかしてないのか訳分からない状態になる
- チケゾーのレースに、他のチーム〈シリウス〉メンバーと共に応援に来たものの、
ゴルシの夕食の話に乗っかるように「メロンパフェっ! メロンパフェもお忘れなくっ!」とボケ倒す。チケゾーにツッコまれた。 - ドーベルの育成シナリオの初詣の露店販売に食いつき「おしるこ!!」と威勢よく反応。
甘さ控えめという目標である事をライアンから指摘されても「年のトータルで「控えめ」の範囲に収まれば、問題ございませんわ!」とドヤ顔で言い切る。
その暴走っぷりは「誰かが彼女を巻き込んでボケないと自らがボケ倒し始める」、「ゴルシがいたからまともに見えた*10」と称され、
果ては「キングヘイローの方がお嬢様っぽい」と言われるほどである。
しかも理解してやっているようなゴルシと違い、こっちは天然でやっているような感じなのでカオス具合が余計目立つ。これが迷優かぁ……。
こういう印象から、関西圏にチェーン展開するスーパーのお菓子ポップ*11にマックイーンのスクリーンショット*12をコラされた「チョコが一番ですわ」と言うネタまで作られた。
……が、使いどころには注意されたし。
一応言っておくと天然っぷりばかりが強調されているわけではない。
彼女の育成シナリオでは、メジロのウマ娘として天皇賞を獲ることに拘る責任感の強さや、
同じメジロのウマ娘であるメジロライアンを互いにライバルとして意識し、ライアンとぶつかる目標レースでは勝敗に関わらず「次は(も)負けない」と健闘を称え合う、
正々堂々としたスポーツマンシップ溢れる一面などもしっかり見せている。
また、メジロ家に伝わる「真っ白なお汁粉」をレシピを思い出しながらトレーナーと調理していくも、「“煮込む”とはどうすればいいんですの?」等などそもそも調理に慣れていないお嬢様っぷりや、
トレーナーを信頼するだけでなく、機会を見つけては彼/彼女を労おうとする優しさなど、マックイーンの様々な魅力が鏤められた育成シナリオとなっている。
ちなみに、同じ良家の娘繋がりで上流層の交流があるサトノダイヤモンドやダイイチルビーの育成ストーリーでは、普段の野球狂い天然ネタキャラとは似ても似つかぬ如何にも良家のお嬢様然とした気品溢れる振る舞いを見せてくる。まあダイヤちゃんに関しては、時にあのゴルシをも戸惑わせるほどの暴走を見せるので相対的にまともに見えている側面もあるが
また、メインストーリーでは第1章の主役として見事な活躍とヒロインっぷりを見せつけ、その後のシナリオでも要所要所で活躍を見せている。
誰が言ったかシリウストレの正妻。
性能
バ場 | 芝:A | ダート:E | ||
距離 | 短距離:G | マイル:F | 中距離:A | 長距離:A |
脚質 | 逃げ:B | 先行:A | 差し:D | 追込:F |
サービス開始初期から☆3『エレガンス・ライン』(通称「黒マック」)が実装済み。
2021年3月30日(アニメ2期最終話の最速放送日)にはアニメで先に登場していた白い勝負服『エンド・オブ・スカイ』が☆3で実装(通称「白マック」)。
2022年7月29日にはガチャ産としては初の3着目*13となる☆3『さざ波フェアレディ』(通称「水マック」「水饅頭」)がゴルシと共に実装。
どの衣装も育成シナリオの中身やキャラの適性配分は変わらないものとなっている。
適性は史実通り中長距離の先行を得意としているが、逃げ適性もBと逃げでの起用も視野に入る。
地味にダート適性がEとギリギリ継承で補正するのが現実的なライン上にあるが、マイル適性が低いためチームレースでのダート要員には起用しにくく、
中距離のダートG1も合宿期間と被るジャパンダートダービー以外は同ターンに中長距離の芝G1が開催されているので補強する意味は薄い。
趣味と全冠称号以外で強いて利点を言うなら他のウマ娘では取りにくい東京大賞典のトロフィーを狙いやすいというくらいか。
[エレガンス・ライン]
メジロの誇り、使命、覚悟が…私を強くする。
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[エレガンス・ライン]メジロマックイーン」勝負服
© Cygames・JRA
「メジロ」冠名で知られる馬主、メジロ商事の勝負服、「白、緑一本輪、緑袖」がベース……なのだが、
この衣装では元の勝負服にはない黒の貴族風のコートを羽織り、緑と白はインナーシャツの斜め縞模様で再現。よく見ると脇腹がチラリと見える。
元のメジロマックイーンが黒く見えたことに由来してか、他のメジロ家の勝負服とは印象がやや異なる。
成長率はスタミナ+20%、賢さ+10%。
通常衣装版は名ステイヤーとして知られたマックイーンらしく、ほぼ長距離レースに特化したような性能になっている。
覚醒スキルでは「先陣の心得(「リードキープ」上位スキル)」と「余裕綽々(「スタミナキープ」上位スキル)」のレアスキルを習得可能。
「先陣の心得」は実質的に逃げのスキルであるため、基本である先行を選んだ時はほぼ死にスキルというあんまりな性能。
逃げ運用も可能ではあるが、自前の回復スキルが軒並み先行専用なので、その場合は他に回復スキルを用意しておきたいところ。
しかし2周年の進化スキルで「メジロの心得」となり、効果量が「すごく」に強化され、更に順位条件が上位50%となり、先行でも問題なく発動するようになった。
もう一つの「余裕綽々」は速度がわずかに上がる効果の追加された「名優の余裕」に進化する。
各種覚醒スキル及び進化スキル以外にも「栄養補給」など回復スキルが揃い、ステータス的にもスタミナが初期値・成長率ともに高いので春天のような超長距離レースでもバテにくい。
反面スピード・パワーの成長率補正がなく、中距離向けの速度系・加速系のスキルも固有を除けば自前で持っていないので中距離戦ではややスピード不足に陥りやすい面も。
育成目標にも宝塚記念や秋天など中距離の大レースが少なからずあるので、サポカなり継承なりでフォローしておくのがベター。
無駄打ちリスクがあった「スタミナキープ」の仕様改善+腐る覚醒スキルが進化スキルで調整されたことで隙のないスキル構成になり、後述の固有スキルも元々良好だったが2周年で強化、と全体的にアップデートがかかっており、初期実装ながら未だに長距離ではそこそこガチな性能として評価されている。
ふぅ…時は来ました……!
参ります!
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[エレガンス・ライン]メジロマックイーン 固有スキル発動」
© Cygames・JRA
固有スキルは『貴顕の使命を果たすべく』。最終コーナーで先頭から30%以内の位置にいる場合速度が上がるスキル。
実は「順位」ではなく「先頭から最後尾までの距離」の割合が条件になっている珍しいスキルで、仮に12人レースの内5番手だったとしても先頭から離れていなければ発動する。
ともかく条件としては緩く、逃げでも先行でも発動しやすいためかなり扱いやすい。
また、最終コーナーに入った瞬間に条件を満たすなら即発動するため、中距離だと加速区間と被ってしまうこともしばしば。逆に言えば中盤の良いタイミングで出せるコースもある。
長距離だと最終コーナーは終盤かつ加速の済んだ頃なので、終盤の速度アップスキルとしての位置付けになる。
2周年の調整で「長距離で余力十分ならすごく上がる」効果が追加され、長距離の逃げ・先行用としてかなり魅力のあるスキルとなった。継承版でも「少し上がる」ので継承候補としても優秀。
発動時の演出は唐突にどこかの庭のガーデンテラスに着席したマックイーンが紅茶を飲むカットインが挿入されるという微妙にシュールなもの。
恐らく誰もが見た瞬間「飲 ん ど る 場 合 か ー ッ」とツッコまざるを得ないだろう。
あとカメラワークのせいで妙に顔が丸っこい。カメラワークが似てるライアン固有の締めと並べてみるとわかりやすい。誰が呼んだか銘菓メジロ饅頭
衣装が増えて以降は、区別のためにもっぱら黒マックあるいは前述のメジロ銘菓ネタからとって黒饅頭の愛称で呼ばれている。
祝福の喝采…感謝いたします。
[エンド・オブ・スカイ]
優美で軽やかな装いでしょう?
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[エンド・オブ・スカイ]メジロマックイーン」勝負服
© Cygames・JRA
アニメ2期で初披露し、後にアプリでも実装された勝負服。
白と黄緑を全面的に押し出した煌びやかなものとなっており、よりメジロ家らしい装束となっている。ついでにおへそ丸出し。
こちらの成長率補正はスタミナ+10%、パワー+10%、賢さ+10%。
脚質指定のスキルは『スタミナキープ』のみ、速度系スキルの『直線巧者』や『ペースアップ』を覚えられるようになっており、全体としてはそつなくまとまっている。
覚醒で覚える金スキルは『深呼吸』上位スキルの『クールダウン』と『直線巧者』上位の『ハヤテ一文字』の二つ。
この「金スキルに先行脚質指定のスキルが無い」ことは「先行以外に改造しても死にスキルがほぼ出ない」という白マック独自の強みになっている。
また、2周年の進化スキルで『クールダウン』は『アクティブレスト』となり速度アップ効果が追加*14、
『ハヤテ一文字』も『空の果てまで』となり、効果量が「すごく」に強化され、どこで発動しても強力になった。
この翼で…高く高く…
羽ばたいて見せますわ!!
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[エンド・オブ・スカイ]メジロマックイーン 固有スキル発動」
© Cygames・JRA
固有スキルは『最強の名を懸けて』。
こちらは「最終コーナー以降に前めの位置にいるときに体力が尽きかけている状態で追いつかれそうになると速度が上がる」というとんでもなく複雑な発生条件を持つ。
また、1周年のバランス調整で「速度を上げ続ける」と強化された。*15
しかし、それでもまだ強化が足りないと判断されたのか、2周年の調整ではスタミナ条件が丸々撤廃され、更に発動タイミングも終盤に絞り込まれ、加速中に無駄撃ちに終わるという事故もほぼなくなった。
更に進化スキルの存在もあり、「史上最強のステイヤー」の名に恥じない強さに返り咲いたと言えるだろう。その代わりに相方は露骨に渋い進化スキルしか与えられなかった
2周年の調整前の話
今でこそ元カスレアとなっている白マックだが、調整前の白マックはカスレア扱いされてしまっていた。
白マックの固有スキルの条件だが、その具体的な内容は「最終コーナー以降で3位以内かつスタミナ35%以下かつ後ろが1バ身以内で追い抜く対象になってから1秒以上経過」というもの。
要するに負けかかっている状態であり、発動したところでスタミナが切れてそのまま負けてしまうことが多かった。
このように、まるで足枷とも言える固有スキルが上述の利点を全て台無しにしていると言っても過言ではなかった。
ついでに言えば覚醒スキルのクールダウンは発動不安定、ハヤテ一文字は効果が低かったため、本当にどうしようもなかった。
後述の通り、発動すると「ユメヲカケル!」が流れるのだが、これが「負け確BGM」と皮肉られている始末だった。
流石にこの惨状を見てか、1周年の大規模調整でスタミナ条件が45%以下となり、発動率自体は緩和されたものの、今度は逆に加速中に暴発して無駄撃ちに終わることもザラにあり、状況は変わらず。
一応、同時にハヤテ一文字も効果が強化されたがぶっちゃけその程度である上にナリタブライアンの方が恩恵が大きく、同時に追加された相方である赤テイオーは大幅に強化された一方でこれなので残念というほかない。
そのため、バランス調整後も結局カスレアを脱するには至らなかったという悲しい過去を背負っていたのだ。
こちらは同時実装されたトウカイテイオーの新衣装『ビヨンド・ザ・ホライズン』の固有「絶対は、ボクだ」と同様に、発動時には「ユメヲカケル!」が流れる。
演出は【暗雲に覆われた空で赤い羽根を手に取る→『手に取った羽が光り、翼が生えてポーズをとる』→空を駆けて雲を突き抜け、大空の向こう側の赤い光に向かって手を差し伸べる】(『』内は短縮版で出る部分)
と『ビヨンド・ザ・ホライズン』とリンクさせるような演出が特徴的。いかにも勝ち確って感じの演出だが、発動しても状況を覆せずに負けてしまうなんてこともあったのは内緒だ。
黒マックに対して、こちらの愛称は白マックもしくは白饅頭。
天まで昇り、勝ち取りました!
[さざ波フェアレディ]
リストを作ってきましたの。海にプールに…どれから参りましょう?
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[さざ波フェアレディ]メジロマックイーン」勝負服
© Cygames・JRA
成長率はスピードとスタミナに+8%、賢さに+14%。
覚醒スキルでは「真打(「影打」上位スキル)」と新スキル「一意専心(「抜かりなし」上位スキル)」を取得可能。
一意専心は長距離・先行と距離と脚質の両方に指定が入る初のスキルで、
「出遅れずにスタートを切ると中盤始めのほうに持久力をすごく回復する」というゲーム初の「すごく回復」スキルになっている。
このため中距離での運用は考えず、長距離・先行に特化させるのが一番向いているバランスになった。
進化スキルは真打の効果がしばらくの間持続するようになった「夏の名優」に、一意専心の効果がものすごく回復と強化された「一意専心にリフレッシュ!」に進化する。
ただでさえ強力だった一意専心の回復効果が更に強力になっており、*16スタミナの数値次第ではこれ1つで回復スキルが事足りてしまうかもしれない。
夏日の煌めきのもと、
貴方と過ごす夏はきっと……
美しいものですわ。
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[さざ波フェアレディ]メジロマックイーン 固有スキル発動」
© Cygames・JRA
固有スキルは「きらめくは海、まばゆきは君」。
発動条件と効果は「レース後半に先団にいると残りの持久力に応じたロングスパートをかけて速度をわずかに上げ続ける」というもので、
メジロブライトの固有スキル「麗しき花信風」の前脚質バージョンといった感じ。
固有スキル演出はパフェ*17を食べたり海岸で遊ぶという、水着マルゼンや水着スペちゃんと比べてもどう考えてもイメージビデオかデートのそれである。シリウスのシナリオが終わってトレーナーと旅行に来た感も多少あるかもしれない
意匠は鶯色のセパレート水着にシースルーのワンピースを重ね、二つしばりのお下げのヘアスタイルとお嬢様感を残しながらも涼しげに。
ちなみにワンピースはおなかを隠すためらしい。どうしてだろうね…?
トレーナーからの愛称は水着マックないし水マックそして水饅頭。
特別に大粒いちごのかき氷を……は!
サポートカード
リリース初期から共通のRの他、メインストーリー第1章を完走すると解放されるSSR【「エース」として】が実装済み。
それ以来長らくマックイーン単体のサポートカードは出てこなかったが、2023年3月29日におよそ2年ぶりとなる新規SSRサポートカード【心、夜風にさらわれて】が、2023年11月9日にSSR【かっとばせー!ですわ!?】が実装された。
SSR【「エース」として】
得意トレーニングはスタミナ。
SSRはガチャ産サポートカードと比較すると性能は控えめだが、サークルptさえ集めれば誰でも完凸可能。
長距離・先行向けのスキルのほか「雨の日〇」や「道悪〇」など、汎用性の高いスキルが揃っているが、トレーニング効果上昇を持っていないためスタミナ以外に来た時のうまみは少ない。
しかし固有ボーナスがレベル40からになっている*18ことには注意したい。
イベントを進めることでレアスキル「クールダウン」を入手可能だが、確定入手ではないことに注意。%%あげません!%%
このイベントには成否を見分けるポイントがあり、最後のイベント中にマックイーンのお腹が鳴らなければ成功である。
初期の頃は「クールダウン」の発動タイミングが完全ランダムだったため微妙で、それでもまだ使える部類なのでクリーク難民がやむなく縋る感じであったが、仕様変更で現在は優良回復スキルになった。あげませんの問題は残ってるけどな。
そして地味な特徴としてRの所持スキルとSSRの所持スキルが全然違うことが挙げられる。
Rは8種*19でSSRは10種*20と、これだけでも違うにかかわらず共通しているのは3種のみ。
今となってはサポカごとにスキルが違うのは当たり前の仕様になったが、サービスイン当初はこのカードが唯一で謎に思われていた。
SSR【心、夜風にさらわれて】
やっぱり得意トレーニングはスタミナ。
スキルが変更されているが、回復スキルや汎用長距離スキルがメインなのは変わらない。
固有ボーナスは「絆ゲージが100以上の時、スタミナボーナス」というもので、条件を満たした際の効果はスタミナボーナス+3と驚異的で、
最大出力なら現在でも一線級のSSR【一粒の安らぎ】スーパークリークを上回る。
完凸状態なら得意率80に加えてスキルptボーナス+1、根性ボーナスも+2されるため、スタミナと根性が要求される長距離ウマ娘にはもってこいの1枚だが、
トレーニング効果が0なことや、レースボーナス・ファン数ボーナスがともに0なのが弱点。
連続イベントを進めると確定で新レアスキル「脱兎の先へ(「脇目も振らず」上位スキル)」のヒント+1or3が入手できる。
「脱兎の先へ/脇目も振らず」は、長距離レース中盤に持久力を回復しさらに速度が少し上がるスキル。
効果だけを見れば「深呼吸/クールダウン」の上位互換だが、要求されるスキルポイントがヒントなしで200と非常に重く、気軽に取りづらいのが欠点。
立ち位置こそSSRスーパークリークとはかなり似ているが、
「高い水準のレースボーナスやファン数ボーナスを持ち、トレーニング効果が高くレアスキルが汎用的な回復スキル」なスーパークリークに対し、
「レースボーナスやファン数ボーナスを持たず、トレーニング効果が低いがボーナスが強力で長距離で輝く回復スキル」なマックイーンと、差別化が図られているのだ。
SSR【かっとばせー!ですわ!?】
得意トレーニングは打って変わって賢さ。
スキルのラインナップが一新されており、これまでの長距離や先行向けスキルから、先行の汎用スキルがメインになっている。
また新スキルで「勝利に向かって」「狙いを定めて」を所持している。
固有ボーナスが「絆ゲージが80以上の時、賢さボーナス」で、条件を満たした際の効果は賢さボーナス+2。
完凸でスピード・賢さ・スキルPtにそれぞれ+1のボーナスを得られ、さらに高い得意率とやる気効果アップを所持しており、ヒントレベルアップも最大+3と高く、賢さトレーニングの性能としては随一を誇る。
……というか最大出力のSSR【燦爛】メジロラモーヌより僅かに高いが、あちらがマイル/中距離の脚質不問汎用スキルに対し、こちらは距離不問の先行スキルと差別化は図られている。
連続イベントを最後まで進めると確定でレアスキル「かっとばせ!(「勝利に向かって」上位スキル)」のヒントを入手できる。
「かっとばせ!/勝利に向かって」は先行の新スキルで、「レース中盤に前の方にいるとしばらくの間速度が少し/ちょっと上がる」効果。
連続イベントの2段階目では「勝利に向かって」と「阪神レース場〇」のヒントを入手できる。
…ここまで長所を褒めちぎってきたものの、残念ながら現行の育成シナリオであるU.A.Fシナリオでは採用率は芳しくない。
というのも、U.A.Fシナリオでは諸々の仕様上、これまでのシナリオと異なり賢さサポを複数入れることはまず無い。
そのため、ガチレベルでは選べるなら「替えのきかないレアスキルを獲得できる賢さサポ」を優先しがちであり、「かっとばせ!」は有用だが代替はいくらでも可能なスキルなので優先順位は下がってしまう。
しかも専門である先行では、先行でも非常にありがたい「盤石の構え」持ちかつ性能面もマックとタメを張る万能SSR【ミッション『心の栄養補給』】ミホノブルボン、長距離先行では文字通り必須の「怪物」持ちSSR【All'alba vincerò!】テイエムオペラオーなど強敵が多く、スペック自体は十分なのにどうにもお鉢が回りづらいという立場になっている。
イベントの内容はマックイーンが野球観戦に行くというもので、野球ファンとしての姿が大きく取り上げられており、マックイーンのガチ勢ぶりがよくわかるものとなっている。
イラストは野球場でユニフォームを着て応援する姿なのだが、そのユニフォームの色は色相を反転すると黄色と黒になる。
そして後ろに見える照明塔の形は阪神甲子園球場のものと特徴が一致するため、アングルから着席位置が甲子園のライトスタンドであることが確定。
極めつけに実装の4日前(11/5)には日本シリーズが決着、阪神タイガースが38年ぶりの悲願を達成。
結果としてガチャは阪神「アレ」記念ピックアップと言われたり、このカードの通称が阪神マックになったりした。
固有要素
固有二つ名は共通して『名優』。
取得条件は「菊花賞、天皇賞(春)を勝利し、基礎能力[スタミナ]が1200以上ファン数が320000人以上になる」。
二つ名の由来は当然名前の元ネタになったアメリカの俳優「スティーブ・マックイーン」から持ってきたもの。
スタミナ上げと菊花賞が課題となるぐらいで、それ以外はURAファイナルズを目指すなら避けて通れないはずなので取得難易度は普通といったところ。
ちなみにレジェンドレースの春天ではマックイーンがこの称号を引っ提げてくるのだがスタミナの条件を満たしていない。どういうことなの……
隠しイベントには白マック実装時に追加された「秋シニア三冠(秋天、ジャパンカップ、有馬記念をシニア級で制覇)を達成」でサトノダイヤモンドがやってきてお祝いしてくれるというものがある。
このイベントを見ることでスピード・スタミナ・根性が上がり、スキルポイントを獲得することができる。
テイオーと違ってライバルがおらず、秋天の時点で目標は全て達成しているので余裕持って挑める分一つ一つの上昇幅は抑えめ。アップデートでレースボーナスが入るようになったので挑んでみても良いだろう。
さらにグランドマスターズではダーレーアラビアンの叡智も乗るため、積極的に狙っていきたい。
特殊実況は菊花賞に設定されているが、ライアンが出走していることと、後続とある程度の差をつけた状態でないと聴くことができないので注意。
▽特殊実況 ※ネタバレ注意
マックイーンだマックイーンだ!
メジロでもマックイーンの方だー!
元ネタ:1990年菊花賞 杉本清(関西テレビアナウンサー)
育成シナリオ
おばあ様から聞かされたメジロの歴史。幼いマックイーンは誓った。いつか『てんのうしょう』を制覇してみせると。
マックイーンの目標のためにクラシック三冠ではなく、春の天皇賞に向けて基礎トレーニングを中心に行っていたが周りからの評判はよろしくなかった。
自身のせいでトレーナーが非難を浴びているのでは? と責任を負うマックイーンに対してライアンは「『天皇賞』っていう目標に向けて一緒に頑張ろうって約束したんでしょ?」と告げる。
そのおかげで目標を見つめ直せ、今のままで十分と答えを見出す。誰に何と言われようとも、譲れないのだから。
ライバルを見て支えられ強くなっていく……と言った展開が多いウマ娘の育成シナリオだが、
マックイーンのシナリオは最初から目標が定まっていること、どちらかというとライアン「が」マックイーン「に」挑む側であることもあって他の育成シナリオと比べるとやや異質。
恐らくメインストーリーで主役を張る(それ以降もチームリーダーとして話に出てくる)ため、他とは違ったシナリオになったのだろう。
シナリオ難易度
一つ一つの目標難易度は高め。特に初心者にとって難関となるのは春天。
春天はかなりスタミナを高めたり回復系スキルを取ったりして長距離に備えた上で1着を取らなくてはいけないため難易度が高い。
初心者のうちはバランスを体得できていないため、よく引っかかるハメになる。
一方でマックイーン独自の特徴として
- 多くのウマ娘が目標としているクラシック三冠の内、マックイーンが指定されているのが菊花賞のみ。
- 目標数自体は7と非常に少ない。
- 最終目標が難関とされている有馬記念ではなく、秋の天皇賞*21。ライバル補正がかかったウマ娘はいない。
そのため年末の有馬記念はどちらも出なくていい*22。
と言った要素もあり育成に専念しやすく、ステータスを上げやすい。
そして目標レースではライバル補正がかかったメジロライアンと全部で3回対決することになるが、
- 菊花賞と春天は長距離。スタミナに成長率がプラスされることと、素でスタミナ系スキルを覚えられるマックイーンはスタミナ不足に陥りにくい。
- ライアンの固有スキルは発動率が低く、出ても有効でないケースがある。
- 菊花賞では回復スキルが1つしかないので、後ろの方で競り合っているうちにスタミナが尽きてしまうこともある。
- 差しウマなので当然他のモブに邪魔されることが多い。マックイーンもその可能性はあるが基本的に先行なのでやや起きにくい。逃げ育成してるならなおさら。
- 酷い時には補正がかかってないはずのシンボリルドルフやスーパークリーク、ゴールドシップ辺りにも抜かされることもある。
そんな感じなのでどうしても他の育成シナリオのライバルより見劣りしてしまう。流石に宝塚記念はライアンの主戦場である中距離なので油断はできないが。
そして初心者を脱したころに行動を切り詰めて効率的に育成しようとした際の罠が、最初の目標「ファン人数3000人を集める 期限:12月後半」。
詳しい解説は後述の「メジロマックEーン」欄に譲るが、ファン人数集め一発勝負で事故って育成終了というミスを犯しやすい。
それ故に、春天1着が要求されるからと言って、マックイーンでストッパー素材の代表となる春天レイを集めるのは正直な話、絶対にやめておいた方が良い。
レイ集めとなると必然的に周回することになるため、事故った際の精神的ショックは筆舌に尽くし難い。少なくとも1日は立ち直れなくなってしまう。
春天レイ集めなら、ライスシャワーかメジロブライト、ヒシミラクルが適任だろう。ナリタブライアン?ハードモードでないと強く育たないから却下だ!
メインストーリー
第1章の主役として登場。チーム〈シリウス〉所属のウマ娘で、ストーリー開始時点で既に菊花賞を勝っている。
〈シリウス〉のエース・オグリキャップのラストランを見届け、共に引退するトレーナーの思いを受け継いで
サブトレーナー*23と共に自身も頑張ろうと張り切るのだが……。
▽駆け出しの一等星
チーム解散ってどういうことですのぉぉ!?
新たなチームシリウスの門出は、トレーナー室に響くマックイーンの絶叫から始まった。
会長秘書のたづなさんの説明によると…
実は、他のメンバーは移籍してしまい
このチームにはマックイーンさんだけが残っているという状況でして......
チーム登録に必要な最低人数を下回ってしまったんです。
なので、新規メンバーが増えない限りは解散ということに。
あの有馬記念からたった一晩で他のチームメンバーは全員移籍してしまい、マックイーンとトレーナーだけになってしまったというのだ。
たった一夜にしてチームがもぬけの殻になってしまうだなんて、
皆さん、あまりに薄情すぎますわっ!
流石にこういった事態は異例中の異例なため、特別な処置としてチーム解散までの猶予期間を引き延ばしてもらう事に。
マックイーンもめげずに新メンバー勧誘に乗り出すが…
チームメンバー募集中ですわ〜!一緒に汗を流しましょう〜!
未勝利の方でも大歓迎!アットホームなチームですわよ〜!
安いですわよー! 安いですわよー!獲れたてのにんじんがお買い得ですわよー!
しかも今ならもれなくチーム<シリウス>のメンバーになれる特典付きですわー!
さあ、そこの貴方! いかがです!?
しかし、努力(?)も虚しく結果はゼロ。
なんでや!とばかりに憤慨するマックイーンに、トレーナーは「流石にメンバーが全抜けした上に新人トレーナーが就任したてのチームに入ろうとする子は居ない」と諭し、
次の目標レースである春の天皇賞へ向けてトレーニングに打ち込むことに。
長距離レースである天皇賞・春を見据えてトレーニングを重ねていくマックイーンだが、
トレーニングメニューに対しては少々不満げな表情を見せていた。
指示の的確さは認めてくれているし、トレーニングもきっちりこなせているが、何かが至っていないのか。
自分はまだマックイーンの信頼を得られていないのか...恩師からチームを引き継いで早々直面した解散の危機など問題は山積みだが、
トレーナーはそれらを乗り越える決意を固めるのだった。
ただ大きな問題がもうひとつ。
マックイーンが夜間も自主トレに励み、無理をしてしまっていたのだ。
自分の未熟さゆえという負い目からか、強く言い出すことができず日は過ぎていく。
そんなある日、トレーナー室にあるウマ娘がマックイーンと一緒に訪れた。
訪れたウマ娘の名はメジロライアン。マックイーンと同じくメジロ家のウマ娘だった。
トレーナーと一緒に話をしてみたいとのことで、マックイーンに頼んで場所を設けてもらったという。
曰く「内緒の話」にマックイーンが若干妬き気味にトレーナー室を立ち去ると、ライアンは話を切り出した。
マックイーンのことです。
多分トレーナーさんは気づいてると思いますけど、
今のあの子、すごく無理してますよ。
夜の自主トレのこと?
やっぱり気付いてましたね。
うんうん、マックイーンの言っていた通りの人です。
「ちょっと頼りないけど、ウマ娘の事をよく見ていて誠実に寄り添ってくれる人」。
「だから、どんなことがあっても最後までついていく」。
ライアンから聞かされたマックイーンのトレーナー評は、とても高いものだった。
そんなことを…俺はてっきりまるで信頼されてないのかと思ってたよ。
とんでもない、もう信頼しまくりです。
ライアンはそこで、マックイーンが無理をしてでも天皇賞にこだわる理由を語る。
ステイヤー適性を見出されたマックイーンは、メジロ家の大黒柱である祖父と祖母の思い出のレース…天皇賞での勝利を期待されていた。
幼い頃からその期待を強く受けて育ったマックイーンは、人一倍その責任を背負い込んでしまっている。
さらにそこにチーム解散の危機が迫っている事によって、そのプレッシャーは途轍もなく巨大なものに膨れ上がっていた。
そこまで語ると、ライアンはトレーナーを見据えて言う。
だから、無理しすぎる前にマックイーンのこと止めてください。
トレーナーさんからちゃんと話せば、マックイーンは絶対に聞き入れてくれると思いますから。
環境の変化に戸惑い、マックイーンに目を向け切れていなかった自分を恥じたトレーナーはライアンに礼を言い、マックイーンと正面から向き合う事を誓う。
その日の夜、自主トレを続けていたマックイーンは無理が祟り、ついに倒れてしまう。
様子を見に来たトレーナーによって保健室に運ばれたマックイーンは、ベッドの上で目を覚ました。
オーバーワークによる疲労の蓄積と発熱。それがマックイーンの倒れた原因だった。
幼少時によく熱を出した事を反芻するマックイーンに対して、トレーナーは「頑張りすぎたみたいだな」と自主トレのことを切り出す。
そうみたいですわね……って、気付いていましたの!?
私が自主トレしていることを。
うん、今日はその話をしようと思って。
……そうですか。そういうところの鼻は、あいも変わらず利きますのね。
無理はさせられないから自主トレをやめて欲しいと伝えると、
マックイーンは「このような醜態を晒してしまった以上、私には何も言えませんわ」と了承してくれた。
それに対してトレーナーは一つの提案を投げかける。
なら、自主トレ禁止の代わりにもっと俺を頼ってくれないか?
本音を全部言ってほしい。
マックイーンの夢、『天皇賞』制覇の手伝いを俺にもっとさせてほしいんだ。
どうしてそのこと……あっ!ライアンから聞いたんですのね?
まったく、内緒話ってそのことでしたの。相変わらずお節介なんですから。
マックイーンは苦笑しつつも、トレーナーを見据えて覚悟を問う。
けど、いいんですの?本気で私の手伝いをするということは
メジロ家の使命を共に背負うということ。
トレーナーさんに……その覚悟はありますの?
私と……その、“一心同体”のような関係になる覚悟は。
――トレーナーの返事は決まっていた。
もちろんだ!
その迷いの無いまっすぐな言葉にマックイーンは「サブトレーナーの頃から変わらない」と笑みを浮かべ、覚悟を決めたように言う。
ーーわかりました。でしたら私も遠慮はしません。
『天皇賞』制覇の夢を叶えるため、トレーナーさんにとことんわがままを言わせていただきます。
そして、絶対に勝ちますわよ!
トレーナーもそれを受け「2人で絶対に勝とう」と誓いを新たにする。
新生・チーム〈シリウス〉が、本当の意味で動き出した瞬間であった。
紆余曲折はあったものの、マックイーンは春の天皇賞で見事に成果を見せる。
その甲斐あってゴールドシップを始めとしたチームメンバーが集まり、どうにかチームは存続。
ライアンやドーベルを招いての夏合宿を通し、「皆の期待に応え、これからも走り続ける」ことを目標に定めるマックイーン。
その後も京都大賞典を勝ち抜き、実績を重ねていく。
大きな期待を持って臨んだ天皇賞(秋)。
マックイーンは一番人気に推され、出走する。
メジロ家のウマ娘としての期待、応援してくださるファンの方々の期待、そして――
私を信頼してくださるチームメンバーと、トレーナーさんからの期待……。
……皆さん、必ず勝ってみせますわ。
バ場状態は雨によって不良。さらにマックイーンは宝塚記念でライアンに不覚を取ったことから、最初のコーナーで好ポジションを取る事を意識していた。
ゲートが開き、内をつく走りで好ポジションをキープ、そのまま順位を押し上げ1着でゴール板を通過。
マックイーンは見事に秋の盾を――
審議
獲れなかった。
第1位に入線したメジロマックイーンは、ほかのウマ娘の進路を妨害したため――
18着に降着といたします。
絶好のスタートを切り、好位に着けるべく内ラチ側へ駆け出したマックイーン。
しかしそれによって後続のウマ娘たちが行き場をなくし、あわや転倒という状況を招いてしまっていたのだった。
1番人気に推されたマックイーンが招いたこの出来事は、大きく取りざたされることとなった。
ライアンやドーベル、チームメイト達が心配する中でも「過ちは繰り返さない」と気丈にふるまい、前を向こうとするマックイーン。
危険に晒してしまったウマ娘達に謝罪し、記者への取材にも誠意をもって臨んでいたが、
ある時「斜行はトレーナーの指示もあったのではないのか」と、トレーナーの責任についての追求をされた際に、思わず声を荒げてしまう。
あれは私の判断で行ったことです!
トレーナーさんはなにも関係ありません!!
「誠心誠意対応する」とケジメをつけようとするマックイーン。
しかし、全ての責任を一人で背負おうとする姿を見たトレーナーは黙っている事が出来ず、助け舟を出す。
もう行こう、マックイーン。
だって、これではまるでトレーナーさんが原因だと思われて……!
指示の有無に関係なく、責任はトレーナーである自分にあります。
まことに申し訳ありませんでした。
取材陣が去った後、肩を震わせるマックイーンにトレーナーは「一生懸命走った君が責められる必要はない」と慰める。
そこでマックイーンは、トレーナーに自走の希望を申し出る。
……トレーナーさん。
次のレース、予定していた『有馬記念』より先に『ジャパンカップ』に出走したいのですが。
疲労が残っているんじゃないのか、とトレーナーは難色を示すも、マックイーンは大丈夫、と気丈にふるまう。
一日も早く、天皇賞(秋)の失態を取り返したいが故の申し出。
彼女に期待していた人達と、迷惑をかけた人たちへの償いをしたい。今のマックイーンはそんな空気を纏っていた。
トレーナーはそんな彼女の意志を汲み、出走を承諾した。
ありがとうございます。
必ず……必ず勝ってみせますわ。
しかしジャパンカップでの結果は伸びきれずの4着。入着はできたが誇れる結果は残せなかった。
ジャパンカップでも振るわず、がくりと肩を落とすマックイーン。
チームメンバーやゴルシが励ますも、「おばあ様に連絡をしないと」と気落ちした様子で立ち去ってしまう。
皆さん、本当に……
本当に申し訳ありませんでした……っ。
そんな中、控室のドアがノックされる。
ノックの主は、先代シリウスのエース・オグリキャップだった。
世話になったチームの後輩が、走るとあってな。
ところで、主役の姿がないようだが。
うん、ちょっと……
…ふむ、何かあったみたいだな。聞かせてもらってもいいだろうか?
チーム解散の危機から始まり、それを乗り越えメンバーを集めたこと。
期待のかかった秋の天皇賞での降着。
その名誉挽回として走った今回のジャパンカップで4着という結果だったこと。
まるで歯車が嚙み合わなくなってしまったようなマックイーンの現状。
トレーナーは、オグリにそれらをすべて説明した。
……なるほど。私は、マックイーンの考えてることがなんとなくわかる。
彼女はいま、すべての期待に応えなくてはいけないと思い込んでいる。
すべての期待に……?
私にもそういう時期があった。
いい結果がみんなの期待を生み、いつの間にかその期待に応えようと自らを縛りつけてしまう……。
結果、期待が大きくなればなるほど、それを“障害“と感じてしまうようになるんだ。
"期待"という"障害"が彼女を縛り付けていた、とオグリは分析する。
現シリウスのメンバーは「春天でのマックイーンの走りに憧れたから」チームに加入し、共に走り続けてきた。
トレーナー自身もマックイーンの活躍に喜び、マックイーンが走るたびに期待をかけていた。
そういった思いをマックイーンは理解し、期待に応えなければと一人必死にもがいていたのだ。
そんな時、"期待"を"障害"でなく
"力"に変えてあげるのがトレーナーの役割なんじゃないのか?
オグリの言葉に、トレーナーは「君はどうやって"期待"を"力"に変えたのか」を問うが、
オグリは「キミとマックイーンには、キミたちだけの関係性があるはずだ」と返し、「自分と同じやり方では意味がない」と断じる。
未熟な自分を、マックイーンはずっとトレーナーとして認めてくれていた。
なぜ自分をこれほど信頼してくれるのか、そんな彼女のために出来る事…
答えはすぐに出た。
即ち、「どんな時でもウマ娘に寄り添い、信じて支え続けること」。
トレーナーは「自分はマックイーンを探してくる」とメンバーに告げると、ゴルシや他のメンバーも同調。
シリウスメンバー総出によるマックイーンの捜索が始まった。
シリウスの"エース"を、みんなで支えるために。
――マックイーンは学園近くの河川敷で、川を眺めながら立ち尽くしていた。
……なんだか、前にもこんなことがありましたわね。
私がくじけそうになっていると、こうしてトレーナーさんが駆けつけてくれて。
変わっていませんわね。私たちに真摯に向き合う、その姿勢……。
俺にはそれしか出来ないから。それでも、気づけていないことが多すぎる。
気づけていないから、君の事を期待という"障害"で縛り付けてしまった。
マックイーンは押し黙ってしまう。しかしトレーナーは続けた。
……でも、俺やチームのみんなは、これからも君に期待し続ける。
……レース中、あってはならないミスを犯した、私をですか?
そのせいで、期待を寄せてくださった皆さんやトレーナーさんにまで、迷惑をかけた私をですか!?
そう、それでも俺たちは期待する。
たとえこの先、君が大きな失敗をしようとも、くじけてしまうことがあったとしても……。
俺たちは君に期待し続けるし、君のことを信じ続ける。
俺たちが君にかける期待は、レースの結果でころころ変わるような
薄っぺらいものじゃないんだっ!
強い絆で結ばれた期待のエースとして支え続けると力強く宣言するトレーナーに、マックイーンはようやく顔を向ける。
オグリのラストランも、世間では「終わった」と評されるなど辛辣な評判だったが、それでも先代シリウスのメンバーはオグリを信じていた。
結果じゃなく、いつまでも信じたくなる、夢を見たくなる。"エース"とはそんな存在なんだ、とトレーナーは語る。
私も……私も皆さんにとって、そんなウマ娘になれていますか?
チームの"エース"として、皆さんに夢を見せてあげられていますか?
――トレーナーの返事は決まっていた。
当たり前だよ
今まで貯めこんでいたプレッシャーを吐き出すかのように、マックイーンは泣き続けた。
……う、うう…ううう~……!!
そんなこんなで、トレーナー室に戻ってきたマックイーンとトレーナー。
まずは迷惑をかけたことを謝罪しようとするが突然ゴールドシップに抱え上げられて遮られる。
そんな湿気じみた言葉を聞きたいのではなく、想いを見つけたマックイーンから聞きたいこと。観念したかのようにマックイーンは宣言する。
私はこれからも胸を張って走り続けます!
負けることだって、落ち込んで泣くことだってあるかもしれません!
それでも私は、皆さんの期待を背に行けて走り続けて見せますわ! チームの"エース"として!
そこには障害を背負ったエースではなく、"期待"を"力"に変えたエースの姿があった――。
第4章では、主人公のナリタブライアンのケガ明けトレーニングのレース相手として、チームメイトのゴールドシップやライスシャワー、ウイニングチケットとともに登場。
3着以内に収まればストーリーが進むのだが…
メインストーリー第2章に登場したあのミホノブルボンもかくやと言わんばかりのステータスでチケゾーと共に立ち塞がる。
スキル面もガチ構成となっているのに加え、「一匹狼」のスキルを所持していなければ調子が絶不調の状態で出走することも相まって、彼女らに勝つのはかなり困難。
「一匹狼」のスキルさえ所持していれば絶好調の状態で臨めるため、勝ちを狙うなら条件を満たした上で出走したい。
そう容易くはない......ということか。
◆関連キャラクター
友達以上、仲間でライバル。モチーフ元同士では1つ下だが、ウマ娘の世界では同学年。
何故ここまでライバル視されるのかはアニメ2期である程度判明する。
事あるごとにテイオーが勝負を挑んできており、マックイーンも流したりはせずついつい乗ってしまうほど意識するライバル関係である。
マックイーンはもう少し冷静さを身に付けて欲しいと苦言を呈することもあるが、一方でテイオーの積極性に感服しており、
テイオーもレースはもちろん、成績などでも「絶対に負けたくない相手」としてマックイーンを名指しするほどに注目している。
史実では1992年天皇賞(春)での「TM対決」で話題になったもののそれ以外のつながりは世代のズレからあまり無く、
強いて言えばヘロド系という超希少なサイアーラインの持ち主で、テイオーの祖父がマックイーンの曽祖父でもある程度。
相方。何故かよく絡みにかかってくる相手。
マックイーンもゴルシ劇場に巻き込まれる時はあるがしっかり反撃するときは反撃している。
なおアニメでは一度だけゴルシにヘッドロックされてお嬢様らしからぬ悲鳴を上げていた。ただの大西氏じゃんとか言ってはいけない
アプリでもよく絡まれるが、ゴルシのおかげでマックイーンがマトモそうに見えるようになっているのでかなり重要な立場だったことが発覚した。
なんやかんや言っても優しい対応になったり、拗ねてるように見えるだけのときも心配するなどゴルシに対しては特に甘いこともしばしば。
アプリではシリウス、アニメではスピカ所属とチームの名前は異なれど
それぞれの媒体でもゴルシがチームメイトという腐れ縁点もある。
実際の競走馬の血統上ではゴールドシップから見て、メジロマックイーンは母方の祖父(母父)である。
しかし、史実においてはマックイーンはゴールドシップが産まれる前に亡くなってしまったため、
やたらとウマ娘のゴルシがマックイーンに絡みに行くのは「現実世界では会う事が出来なかったお爺ちゃんに無意識に甘えたい事の現れなのでは?」と推測されている。
マックイーンの大ファンで、彼女のレースには必ず応援に来ている。
偶然にもダイヤちゃんも名門のお嬢様であり、キタちゃんことキタサンブラックとは大親友でありライバル。その関係はテイオーとマックイーンに通じるものがある。
史実では馬同士の接点は無いが、調教師同士が父子関係(マックイーンの池江泰郎調教師の息子がトーセンジョーダンやサトノダイヤモンドの池江泰寿調教師)という繋がりがある。
余談だがマックイーンのカップサイズは身長159cmのB71で推定AAとスズカのすぐ横に並ぶほどのド貧乳。
アニメ2期ではまだ小さかったものの、成長後の姿で登場しているアプリではテイオー共々胸囲の格差社会を突きつけられている。
ルームメイト。直接の絡みはあまり描かれていないものの、レース後の学園で話し込んでるシーンがあったりはする。
「普段はお嬢様として振る舞いながらも、たまにテンションが壊れる」マックイーンと、
「優等生然としながらも理論は脳筋で、意外とノリが良い」イクノという、なんだかんだで似た者同士でもある。
一コマ漫画でも、きっちりと理想体重をキープするイクノにキラキラした表情で感心するマックイーンが描かれているほか、
メジロパーマーの育成シナリオのバレンタインイベントでは「イクノさんにチョコをあげたい気分が高まっていますの」と謎の言い回しで、パーマーに相談している。
自身もその在り方をメジロ家のウマ娘を始めとした面々に憧れられるマックイーンだが、
やはり若干肩肘張ったものに映ることもある身としては品性を保ちながら皆に頼られ、社交的かつ親切で他愛も無いことでもノリが良く、
体重管理に苦戦する中上記のように完璧な調整を続け、怪我しがちな自分に対して頑健そのもの。
レースへの姿勢も非常に精力的で数多の出走をこなし、蹄鉄についても並々ならぬ知見とこだわり、信頼の置ける伝手まである……と、
考えれば考えるほどマックイーンからすれば尊敬する要素しかないのがイクノ。
史実では、普段はどっしり構えているメジロマックイーンが、彼女の前では何処かソワソワしていたことから、片思い恋をしていたのではないかと言われていたりもした。
そんな2頭の間に産まれた娘がキソジクイーンである。
史実における天皇賞三連覇を阻んだ「漆黒のステイヤー」。本作でも勿論同じ役割を担っているが、本人達の仲は至って良好。
チームメイトであるアプリ版のメインストーリー世界線では特に絡みが多く、傍目にはいかにも素敵な先輩後輩である。実際はライスの方が先輩なのを除けば。*24
彼女が主役となるメインストーリー2話ではライスを好敵手と認め、彼女を導く役割を担った。 「ついてく…ついてく…」には流石に困惑していたが。
マックイーンと同じメジロ家出身のウマ娘。
歳が近い事から幼い頃から仲が良く、マックイーンを妹のように思って接してきた。
しかし、トレセン学園に入学後、伸び悩む自分に比べて選手としての才能を開花させたマックイーンに対して尊敬の念を抱くと同時に引け目も感じている模様。
メジロのウマ娘として、ライバルとして、競争相手として、女の子として胸中に色々と複雑な感情を持たれているのも“メジロの使命”の重さが大きい。
これに関してはラモーヌ以外のメジロ家も似たようなところがあり、マックイーンがいかにメジロ家において大きな存在かが窺える。繰り返しになるが仲はとても良い。
ちなみにマックイーンの野球好きはライアンの影響で、よく一緒に野球観戦に行っている。
マックイーンの祖母と同世代の人物(マックイーンらにとって大おばに当たる者など)の存在が確認されていない事から、マックイーンとライアンは同じ祖母を持ついとこ同士という間柄であると推測できる。
1stアニバーサリーで育成ウマ娘として実装された彼女のシナリオにて、マックイーンがブルボン、ライスに並ぶライバル的存在として登場。
自分を「普通」と称しつつも、その前向きさ故に周囲から愛されそして名だたる強豪たちへ挑む芯の強さを持つタンホイザもまた、マックイーンにとっては立派な好敵手なのである。
体質改善の為の最終手段として「食べても太らなくなる薬」の調合を依頼した。
「ゴールドシップさんに「饅頭みたいなホッペだな」と笑われてしまいましたの!」
「饅頭みたいなホッペだなと!」
- 祖母
元天皇賞ウマ娘で、アニメ版ではマックイーン自身が獲得した物も含めて天皇賞の盾が3つ並んでいる描写が存在する。
マックイーンからは尊敬されており、彼女から「おばあさま」と呼ばれている。
家風やそれ以前のアスリートとしての品格などにはかなり厳しいが、それでも的確な助言をしてマックイーンを導く器量の大きさを持つ。
天皇賞に拘りがあるらしく、マックイーンが優勝した際は静かながらも褒め称えていた。
モデルは競走馬のメジロマックイーンの父方の祖父に当たるメジロアサマとメジロ牧場のオーナーである「メジロのおばあちゃん」こと北野ミヤ女史と思われ、
「おばアサマ」「メジロハマーン*25」なんて呼ばれてたりする。
- 主治医
アニメ2期に登場した、カルト的人気を誇るメジロ家お抱えの主治医。
本人が「お嬢様の主治医」と発言している事から、マックイーン専属の可能性もある。
本編では主にテイオーの治療のためにマックイーンが呼び付ける形で登場していたが、終盤では本来の仕事としてマックイーンの脚を診察し、繋靭帯炎と診断した。
繋靭帯炎はウマ娘にとっては「不治の病*26」なのだが、最終回を見るに、前例を覆して見事完治させたと見られる。そんなスーパードクターをいち家系で抱え込んでていいんですかね……
元ネタは「メジロの頭脳」と呼ばれたメジロ牧場獣医、武田茂男氏ではないかと言われている。
- 前髪ぱっつん・タレ目・黒髪ボブのウマ娘
アプリ版のメインストーリーにて、チームシリウスに加入して来たメンバー達。
いずれもマックイーンが優勝した春の天皇賞がきっかけでチーム入りしており、マックイーンに憧れを抱いている。
◆余談
初心者の壁・NPCマックイーン
長距離では『最強』と謳われた史実の強さをいかんなく発揮しており、彼女にライバル補正がかかるウマ娘育成シナリオでは難関として立ちはだかる。
トウカイテイオーやミホノブルボンの育成で、目標レースの『天皇賞・春』でマックイーンに敗れ、春秋連覇を逃したトレーナーは多くいることだろう。
特にライスシャワーとメジロライアンはこの補正がかかったマックイーンを(後者はそれに加えてオグリキャップも)相手にした状態で1着を取る必要がある。
この二人は育成難易度が特に高いウマ娘と言われがちなのだが、その要因の一つがライバル補正のかかったマックイーンであると言っても過言ではない。
また、ライバル補正がかかっていなくても長距離レースでは1着を逃す原因としてマックイーンが登場する。
こうなる原因は「他NPCから頭二つ抜きん出たスタミナ+長距離金回復持ち=絶対に尽きないスタミナ」。
初心者で配分がわかっていなかったり、わかっていてもスタミナを切り詰めすぎたりするとスタミナ不足で自分が失速する間にマックイーンにまくられることとなる。
史実での兄・メジロデュレン
本作には今の所登場していないが、史実では半兄に菊花賞・有馬記念を制した「メジロデュレン」が存在。
このメジロデュレン号、1988年有馬記念でスーパークリーク号による斜行被害に遭い(結果クリークは失格)そのまま引退という経緯を辿ったのだが、
『ウマ娘 シンデレラグレイ』にてクリーク斜行事件が描かれた際被害ウマ娘は「8番」とのみ呼ばれており、ウマ娘世界にもデュレンに相当する家族がいるかは不明となっている。
なお「史実でG1勝利し冠名も同じなきょうだいがいるが、ウマ娘世界でも同じようなきょうだいがいるかは不明」な例は、
他にもオグリキャップ・アドマイヤベガ・アグネスタキオン・ダイワスカーレット・サクラチヨノオー・メジロブライトがいたり。
メジロマックEーン
先に結論から言うと事故である。
そのため、この名称自体好ましいものではないことには留意していただきたい。
▽あんまり好ましくない話題なので折り畳み
育成においてホープフルステークス(以下ホープフルS)*27で負けたのが原因で育成目標未達成になり、仕様上コンティニューも不可能(育成目標レースではないため、再挑戦できない)なため、育成打ち切りになった結果生まれたメジロマックイーンの事。
この段階で育成が打ち切られると人によって育成ランクがDからFまでばらつくことがあるが、大体EやE+になる事と語呂が良い為「マックEーン」で定着したと思われる。
能力値が非常に低い状態で殿堂入りウマ娘として登録されてしまうため競技場などのレースは勿論、因子継承要員としても期待できない悲惨な状態となってしまう。
更に言えば、ストーリーイベント中にこのミスをやらかしてしまうと、60TPが水の泡になってしまう。
トドメに、最近の限定ミッションは「全ての目標を達成して育成を○回完了しよう」となっており、冗談抜きでどうしようもない、殿堂入り枠を無駄に圧迫するだけの邪魔な存在になってしまう。
マックイーンの育成目標の2つ目が「12月後半(ジュニア期いっぱい)までにファンを3000人獲得する」であり、自分で出走するレースを決めて好成績を残しファン数を稼ぐことになる。
そこで最後のターンである12月後半に開催されるホープフルSは1着時の獲得ファン数が7000人であり一発で達成することができる。
ホープフルSはG1ではあるが序盤であり相手も弱く比較的勝ちやすいG1となっている。マックイーンは作戦の逃げに適性を持ち、逃げはブロックなどに遭遇しにくい事もあり他の作戦に比べると安定する。
しかし、レースに絶対はないので相手よりも能力値が高かろうが予想外の展開は起こる。
対戦相手の野良オグリに差し切られたり、野良ゴルシにぶっちぎられて1着を逃す事もあるが、3着以内であればそれ程問題にはならない。
あくまで目標は一着ではなくファン数3000人を稼ぐことであり2着なら十分な数を稼げ、3着でもサポートカードのファン数ボーナスが15%程度あれば稼ぐことができる。そもそもファン数が足りずホープフルSに出られないことに気づかずに沈んで行くトレーナーもたまにいるが
しかし、出遅れてモブのバ群(通称モブロック)から抜け出せずに大惨敗を喫する事があり、その場合は殆どファンを獲得できない。
育成目標に設定されているレースであれば指定された順位以内に入れなければコンティニューしてレースをやり直す事ができるが、ホープフルSは目標レースではないのでコンティニューも出来ず次のターンへ進んでしまう。
前述の通りホープフルSは最終ターンである12月後半での開催の為、期日までに目標を達成できず育成終了になってしまう。
「コンティニューしてでもクリアする」でなく「ノーコンティニューでクリアしなきゃならない」のである。
さらに言えば、期限が「ジュニア級12月後半まで」なため、グランドライブやグランドマスターズでもラストチャンスの余地なしに問答無用でゲームオーバーになるのだ。
とはいえこの事故を経験したトレーナーは「そんな事言われないでもわかってるわ」と言う人が殆どだろう。
この事故は勝てるレースを確実に狙っていく初心者では起きにくく、育成馴れした人程起きやすいのである。
何故ホープフルS一本に絞って目標達成を狙うかと言うと、強いウマ娘の育成を目指す場合は無駄を削りつつ上振れを狙わなければならない。
レースに出場するとそのターン練習は出来ず自分でレースを選んで出走する場合は体力も消費する為、スキルポイントやファン数の稼ぎ効率が悪いレースには出たくないのである。
回避不能な目標に設定されたレースは諦めるにしても、自分でレースを選んで出走する場合は可能な限りG1のみに絞りたい。
その為、目標達成の為のファン稼ぎに出走するレースはホープフルS一本に絞ってしまうという訳である。
またシナリオの最後に開催されるURAファイナルズはこれまで最も多く出た距離のレースによって、URAファイナルズでの距離が決定される。
マックイーンは性能を見ればわかる通り、本来は長距離が主戦場で中距離はあくまでおまけなのだが、育成目標は中距離レースの方が2回も多く、仮にホープフルSの一回で突破したとしても目標外の長距離レースに最低でも4回出走しなければURAファイナルズが中距離になってしまう。
よって長距離を目指す場合は長距離レースがないジュニア期*28に無駄にレースをしたくないのである。
こういった事情が重なり日々マックEーンは生み出されてしまうのである。
ルームマッチ機能が実装された後は各トレーナーがマックEーンを持ち寄り出走させる「メジロマックEーン杯」が散発的に開催されている。
そして、最近ではマックイーンよりも更に事故率が高いウマ娘が登場してしまった*29。
このことから、ホープフルSは時折「ホープレスステークス」なる不名誉な名で呼ばれることも…*30。
なお、一定以上のファン数を稼ぐことが目標として提示されるウマ娘はマックイーン以外にもいるのだが、他のウマ娘は期間に余裕があったり、高いマイル適性を持っていたりと、ある程度リカバリーが効くのに対し、マックイーンはマイル適性がなく、中距離レースに的を絞らざるを得ないため、目標のファン数を稼げずに育成終了という事態が起こりやすいのである。
継承込みで育成が上手く進んでいる、あるいはホープフルS勝利に絶対の自信があるわけでもなければ、念のため11月後半に開催される中距離GⅢレース「京都ジュニアステークス」にも出走しておきたいところ。
流石に運営側もこの事故が多発することを懸念したのか、後発実装のマイル適性が低いウマ娘やダート専門のウマ娘は軒並み期限が長めの「ファンを5000人集める*31」という目標になっていることが多く、余程のことがない限りはマックEーン現象はほぼ見なくなった*32。
それ故にマックイーンだけが余計にモロに煽りを喰らっているのも事実なのだが。
…と思われていたが、シュヴァルグランがマイル適性Gにもかかわらず救済措置なしの「ジュニア級12月後半までにファンを3000人集める」となっており、マックEーンの再来となってしまった。
クライマックスシナリオではGIIIであろうと、場合によってはオープンすら出走が推奨されるシナリオであるため、余程意図的な操作をしない限り、メジロマックEーンはまず誕生しない。
そして2024年のアップデートにより「一度でもエンディングを見たウマ娘は目標レース外でもコンティニュー可能」となったため、マックEーン事故は(初回プレイ以外)事実上過去のものとなった。
ホープフルSで5回連続負ける程度ならまだしも、5回連続着外はさすがに現実的な確率ではないので気兼ねなくホープフルSに突っ込んでいこう。とは言っても、現行の育成シナリオであるU.A.Fシナリオでは春天でもっと危険な存在が待ち受けており、ここでコンティニュー回数を使い切ってしまうと…お察し下さい。
なお、少年ジャンプ+のスポーツ漫画『ゲーミングお嬢様』でそれまでの話をぶった切って何故かウマ娘を取り上げた回があり*33、祥龍院隆子がこれをやらかしている。
ホープフルSの有用性を意気揚々と語った後に作戦をデフォルトの先行から逃げに変え忘れて大惨敗してしまう。
ちなみにこの回はちょっと課金するぐらいなら天井した方が得という生々しい内容がありつつも基本的な内容が揃っており、初心者の参考になるものとなっている。まぁ因子はある意味魔剤なんだけどね……。
私は皆さんと追記・修正したいのにぃぃ~~~!!
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*2 他にはオグリキャップやスーパークリーク等が当てはまる。
*3 大体トレーナーとして担当するまでの話になる
*4 と言っても個人差はあり、ナリタタイシンやタマモクロスなど、人間の感覚でも小食の部類に入るウマ娘もいる。
*5 それこそ同じステイヤーのライスですら実は相当な健啖家だったりする
*6 大体格闘家等は前日計量までギリギリに体重を絞った後試合までに食事等で体重を戻して試合をする(プロボクサーの井上尚弥氏の発言では大体3~6㎏程)、マックイーンは「体重すら戻せないまま試合している」
*7 メジロ家組はマックイーン以外全員バストが5㎝程度の範囲内に収まっており、マックイーンだけがブービーより10㎝以上小さい、そして史実体重は別にマックイーンが他のメジロ家より明らかに軽い等と言う事はない
*8 メジロマックイーンの名は、『大脱走』、『荒野の七人』などで有名なアメリカの名優スティーブ・マックイーンに由来するもの。ちなみに1987年生まれのメジロ産馬にはアメリカの偉人の名前から馬名を付けると言う方針だった為、メジロライアンは通算最多奪三振投手のMLBレジェンドであるノーラン・ライアンから、メジロパーマーはメジャータイトル7勝を誇ったゴルファーであるアーノルド・パーマーから名前を肖っている。
*9 TBSで2017年5月13日放送の「炎の体育会TV」で「吉野家に一度も行ったことのない武豊が吉野家に行く」というネタがある。武豊の他にもミルコ・デムーロ、クリストフ・ルメール、浜中俊が出演。マックイーンが武豊、キングとファインはデムーロ・ルメールのポジション。
*10 なおゴルシもアニメ以上に暴走している
*11 関西弁のオッサン口調で書かれていたのだが、文字の上だとお嬢様言葉とも取れる文面だった
*12 しかもPCアプリ版のバグを利用してハルウララやウイニングチケットの勝利モーションをマックイーンに流し込んだキャラ崩壊もののスクショ
*13 ゲーム内全体で初の3着目はスペシャルウィークだが、ゲーム内隠し育成キャラなのでガチャにはいない。
*14 クールダウン自体は2周年の調整で中盤で発動するように調整された
*15 調整前の効果時間は5秒、調整後は6秒
*16 検証によると7.5%回復→9.5%回復。約1.7倍近い差がある
*17 よーく見るとパフェに野球ボールのクッキーがあったりと小ネタが隠れてる
*18 このマックイーンに限った話ではないが、イベントで入手できるSSRサポートカードの固有ボーナスはレベル40からである
*19 京都レース場〇、春ウマ娘〇、スタミナキープ、深呼吸、長距離コーナー〇、リードキープ、栄養補給、かく乱
*20 京都レース場〇、道悪〇、雨の日〇、コーナー巧者〇、直線巧者〇、スタミナキープ、抜け出し準備、深呼吸、内弁慶、別腹タンク
*21 天候は雨でバ場状態は重で固定化される。90年の秋天の天候を再現している
*22 史実では秋天の後に有馬記念も出ていた
*23 後のメインストーリーのプレイヤーの分身であるトレーナー
*24 チームの在籍歴で言えばマックイーンの方が先輩ではある。また史実だとマックイーンの方が2年歳上なためか、作中描写を見る限りだとデビューもマックイーンの方が早かったものと思われる。
*25 アニメ版のメジロのおばあ様のCVは榊原良子氏。「機動戦士ガンダム」シリーズの登場人物であるハマーン・カーンと同一。アプリ版ではメジロラモーヌのストーリーでも登場している。
*26 実際の競走馬における繋靭帯炎は、単なる治療だけでも1年近い期間がかかる事、仮に一度治っても非常に再発しやすい事などから、事実上競走馬としては再起不能と言われる。競馬の世界では決して珍しい怪我ではなく、シンボリルドルフなどもこの怪我が原因で引退に追い込まれた。一方でオグリキャップのように繋靭帯炎から復活して再びGIを制した馬もいる他、近年ではデアリングタクトが最新療法による治療で繋靭帯炎から復帰し、好走するなど復活の兆しを見せている。
*27 現実にも存在する、毎年12月の最終週に施工されている2歳限定GⅠ(中山競馬場・芝2000m)。「ウマ娘」においてはジュニア級12月後半で挑むことができる。余談だが、元々は1984年から2歳牝馬限定GⅢとして施行されているレースで、GⅡへの格上げや条件変更を挟みつつ、2017年に大阪杯と共にGⅠに格上げされた。現実では2019年にこのレースを勝利したコントレイルが、翌2020年に無敗でのクラシック三冠を達成している。
*28 正確にはクラシック級8月前半の札幌日経オープンまで長距離が一切ない
*29 ※オグリキャップはクリスマス版
*30 なお、ホープフルSの「ホープフル(Hopeful)」とは英語で「希望に満ちた」「望みを持つ」という意味を持つ単語。そしてこの呼び名も実は元ネタ要素だったりする。2014年からこの名前になった当レースだが、名称変更直後の勝ち馬シャイニングレイ号(2014)、ハートレー号(2015)と2年連続でクラシック前哨戦で怪我→長期休養→結果残せず引退コンボに突入してしまい、こんな呼び方をされた時期があった。
*31 ドトウのみ6000人
*32 特にロブロイは史実からしてファン3000人になりそうではあるが…
*33 公式公認なのでキャラもそのまま出ている
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