登録日:2021/06/26 (Sat) 10:31:39
更新日:2024/05/27 Mon 13:51:41NEW!
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そいつをキャピタルに渡す訳にはいかんのだ!
グリモアとは、『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場するモビルスーツ(MS)である。
●目次
【グリモア】
GRIMOIRE
型式番号:GH-001
所属:海賊部隊
アメリア軍
開発:アメリア軍
全高:16.5m
重量:35.2t
動力:フォトン・バッテリー
武装:頭部バルカン砲 ×1~2門
サブマシンガン
ビームワイヤー
プラズマナイフ ×1本
ワイヤーフック ×1基
シールド
パイロット:カーヒル・セイント
ルアン
オリバー
アイーダ・スルガン
ベルリ・ゼナム
海賊部隊隊員
アメリア軍兵士
【機体解説】
謎(笑)の海賊部隊が運用する量産型MS。
宇宙服か潜水服のような分厚いボディに白くツルっとしたドーム状の頭部などドラえもんみたいな特徴的な外観をしていて、キャピタル・アーミィからは「アメリアの坊主頭」と呼ばれている。
かくしてその正体は、大陸国家アメリアが所属を明らかに出来ない秘密作戦のために開発した秘密部隊用MS。
ベースとなったのはアメリア軍の主力量産型MSジャハナムだが、所属を明らかにしないための偽装が施されていて外観での共通項は腹部くらいしか見受けられない。
型式番号もアメリア軍とは全く異なるものが与えられている。
ただ、宇宙海賊が使うにはあまりにも高性能かつ潤沢あることもあって見識深い人が見ればおおよそその出自に見当が付いてしまうようで、キャピタルのデレンセン大尉には速攻で見破られた。
性能面では中々のものがあり、フォトン・バッテリーを従来の機体よりも多く積み込んだことでパワーに余裕があり、小型でずんぐりした見た目に似合わない素早さを発揮する。短時間ではあるが単独飛行さえ可能。
3つのアイセンサーを持つ頭部には展開式フォトン・ラジエーターを搭載。
これは多量のフォトン・バッテリーの出力に駆動系が耐え切れず過剰駆動を起こすため、余剰エネルギーを機外に逃がすことで機体を安定させる仕組みになっている。
特徴的な球形の腹部は脱出ポッドを兼ねた「ニュークリアス」というコックピット構造で、アメリア系MSの多くに採用されているもの。
当初は海賊部隊の母艦メガファウナにのみ配備されていたが、それまでの運用実績から早々に所属がバレたこともあってサラマンドラやラトルパイソンなど宇宙艦隊を中心に正規軍への配備が進められていった。
余談だが、劇中1シーンだけブレードアンテナ付きのグリモアが登場している。
隊長機だろうか?
【装備】
- 頭部バルカン砲
頭部に内蔵された小型機関砲。
主に頭頂部左側に1門装備されているが、製造時期や工場の違いで複数装備している機体もある。
劇中ではカーヒル機が左右2門の仕様で、モブ機の中には右側に2門*1の機体もいた。
- サブマシンガン
グリモアの主兵装。
マガジンの交換によって各種実弾とビームの撃ち分けが可能で、高い汎用性を持つ。
命中精度は高くないが携行弾数と取り回しに優れ、複数機での制圧射撃で真価を発揮する。
- ビームワイヤー
サブマシンガンのバレル下部に取り付けられた鞭状のビーム兵器。
鏃状の小型ビーム発振器が連なっているもので、一度使用された部分は切り離して次の発振器が新しい先端となる使い捨ての武器である。
鞭のようにしなるので拘束から溶断まで色々な使い方が可能であり、モンテーロやG-アルケインなど海賊部隊では広く装備されている。
マズラスターのビームウィップやジーラッハのセンチピードもほぼ同様のものだが、あちらはより高性能で強力な上に再使用も可能。
- プラズマナイフ
リアアーマー裏に搭載された接近戦用ナイフ。
プラズマを放出した刃が回転することで高い切断力を発揮し、相手に押し当てるだけでも真っ二つにしてしまう。
威力とリーチはビーム・サーベルに及ばないが、小型で実体剣とビーム・サーベルの両方の特性を持った扱い易い武器である。
- ワイヤーフック
左腕部に内蔵された電磁ワイヤー。
先端のフックはロケット推進で、命中すると高圧電流を流して内部機器にダメージを与える。
地球に侵入したG-セルフはこれの高圧電流を受けて誤作動を起こした結果として海賊部隊の手に渡ったので、この装備がなければ恐らくアイーダとベルリの物語が始まらなかっただろう。
- シールド
左腕部にマウントされる実体型シールド。小型軽量だが複合装甲の採用で防御力は高い。
また、緊急用のスラスターも内蔵されている。
- 拳
パンチもグリモアの強力な武器である。
第2話でG-セルフに見舞ったグリモア百裂拳ラッシュが印象深い。
この場面は後期OPにも採用されているので、印象に残りやすいだろう。
忘れ~られ~ない~♪
【劇中の活躍】
第1話冒頭から登場。キャピタル・タワー近辺で謎のMS(G-セルフ)の争奪戦を制して海賊部隊の手中に収めた。
第2話では捕らえられたアイーダを救出する為にカーヒル大尉が独断でキャピタル・テリトリィを強襲、ベルリがはずみでカーヒルを殺してしまったことがアイーダとの間にしこりとして残る結果となった。
中盤からはアメリア正規軍の宇宙艦隊にも配備されるようになるがこちらはモブの雑魚としての出番に終始した。
メガファウナ所属機もまた数々の戦闘の中で数を減らし最終的にルアン機とオリバー機の2機だけとなるが、仲間のサポートから艦の補修、防衛まで手広く活躍、最後まで戦い抜いた。
バリエーション
ジャハナム
アメリア軍の主力量産型MS。グリモアのベースとなった。
クリム専用グリモア
画稿のみ存在するクリム・ニックの専用機。
カラーリングがブルーになり、右側頭部にアンテナと右肩にシールドが追加された。
また、武器としてモンテーロのビームジャベリンを持っている。
それでは諸君、鬼退治に行くとしようか!
【グリモアレッドベレー】
GRIMOIRE RED BERET
型式番号:GH-001RB
所属フォース:第七機甲師団
全高:16.5m*2
重量:46.8t*3
装甲材質:プラスチック
装備:頭部バルカン砲 ×1門
アサルトライフル
プラズマナイフ ×1基
シールド
シザークロウ
ミニモア
インラインダッシュ
ティルトローターパック
ビルダー:ロンメル
ダイバー:ロンメル
【機体解説】
『ガンダムビルドダイバーズ』に登場した派生機。
物語の舞台となるオンラインゲーム「ガンプラバトル・ネクサスオンライン(GBN)」におけるランキング2位の古参フォース・第七機甲師団のリーダーであるロンメルが使用するガンプラ。
HGグリモアをベースに原典の汎用性の更なる実践的な機能拡張をコンセプトに出力、剛性、武装などあらゆる面で安全性を無視した改修が加えられており、並みのダイバーでは到底扱えない上級者用のMSに仕上げられている。
特に脚部はかなり手が加えられ、高速滑走用のローラー「インラインダッシュ」が足裏に備え付けられたことで重装備でありながら機動力にも優れる。
カラーリングはグリーンを基調としたもので、右膝の白い星マークがアメリカ陸軍を思わせる。
……とここまでならミリタリーチックな渋いカラーリングだが、腹部が薄緑で左肩と頭が赤くなっている。
ローラーダッシュといいカラーリングといい、どう見ても神にだって従わない男のアレです。本当にありがとうございました。
中の人はポタリアだけどな。
【装備・技】
- 頭部バルカン砲
原型そのまま。
HGベースなので左側1門の仕様。
- アサルトライフル
自動小銃型の携行火器。
比較的大型で重量バランス等は悪いが、火力と手数両面に優れる。
複数の銃器が合わさった複合火器であり、分解して使うことも可能。
-グレネードランチャー
アンダーバレル式のグレネードランチャー。
-ピストル
ストック部分。小型で取り回しに優れる。
-サブマシンガン
レシーバー部分。連射性能が高い。
- プラズマナイフ
基本的に原型機と同じものだが、ミニモア用を合わせて3本装備している。
- シザークロウ
脛の追加装甲内に隠された大型クロー。足のつま先から飛び出した刃と合わせて鳥の爪のように展開される。
接近戦における奇襲に有効な他、空中から猛禽類の如く掴みかかることも想定している。
- シールド
グリモアと同様の物。
- ミニモア
グリモアの頭部を改造した小型無人機。
背部に背負った「ミニモアザック」にグリーンとブルーの2機が搭載されている。
主に偵察などに使用されるが、プラズマナイフを用いての戦闘も可能。
また、本体の頭部が破壊された時は代理の頭部にもなる。
- インラインダッシュ
脚部に装着されたローラー。
ス〇ープドッグの如くローラーダッシュで大地を疾走する。
- ティルトローターパック
2基のプロペラで飛行するオプションバックパック。
ミニモアザック上部に合体することで飛行能力を付与する。
また、これ自体が独立したサポートメカとして行動することも出来る。
『例のあの作品』におけるATフライのようなもの。
残念ながら千葉繁は乗っていない。
-キャノン砲
サブアームに2門装備された小口径キャノン砲。
合体時はミニモアザック側面に装備される。
-ミサイルポッド
右側エンジン側部に取り付けられた3連装ミサイルポッド。
合体時は本体の右肩に装備される。
-チェーンソー
サブアームに装備されたチェーンソー。
合体時はサブアームごとミニモアザックに取り付けられ、グリップを展開して使用する。
- コンビネーション・アサルト
ティルトローターパックと合体し、ミニモアと連携して繰り出す怒涛の連続攻撃。
【劇中の活躍】
プロローグから早速登場。
第14回ガンプラフォースバトルトーナメント決勝にてクジョウ・キョウヤ率いるフォース「AVALON」と激突。
キョウヤのガンダムAGEⅡマグナムと互角の勝負を繰り広げるが、惜しくも準優勝となった。
【立体化】
グリモアは1/144のHGで発売。
元々単純な配色なので色分けは良く、シールも少ない。
しかし頭部がフォトンアイ以外真っ白なのでとても寂しい。
モールドやバルカンの銃口にスミ入れするだけで劇的に印象が変わるので是非やってみよう。
可動は良好だが、首元のフィン状パーツが邪魔で腕部の横可動が微妙なところ。
付属品はSMGとプラズマナイフ、シールド、ビームワイヤー。
このビームワイヤーは軟質素材なので折り曲げられる。
レッドベレーはHGBDで発売。
設定通りHGグリモアをベースに新規パーツを追加したキットで、バックパックとSMGは付属しないが色違いのグリモアとしても組める。
キット自体も盛り沢山のギミックに加えて新規関節で腕部の可動が改善され、3mmジョイントの追加でビルドシリーズらしい良く遊べるキットとなっている。
あと追加ショルダーアーマーが1つ余分に付属するので右肩も赤くすることが出来る。
また、ティルトローターパックもHGBCで発売。ちゃんと合体可能。
色が色なのでリーオーあたりに付けても良く似合う。ヘビーアームズに付けるとダムゼルフライ装備風になる。
あとミサイルポッドが1つ余分に付属する。
【余談】
デザインは形部一平氏。
当初はキャピタルガードのマシンとしてデザインされていたらしく、第1稿では人型以外にも4脚型の移動砲台型や保守点検型などのバリエーションも考案されていた。
名前の由来はフランス語で魔術書を意味する「グリモワール(Grimoire)」から。
海賊部隊の隊員は追記・修正をお願いします。
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▷ コメント欄
- 全体的に曲線が多くて丸っこいデザインがオーバーマンっぽくて好き。 -- 名無しさん (2021-06-26 10:43:28)
- 「このグリモアは赤く塗らねぇのか?」 -- 名無しさん (2021-06-26 10:43:55)
- ↑貴様…塗られたいのか!? -- 名無しさん (2021-06-26 11:52:50)
- 可愛さとカッコよさが同居してる傑作デザイン -- 名無しさん (2021-06-26 14:22:53)
- >キャピタル・アーミィからは「アメリアの坊主頭」と呼ばれている。 ・・・バレバレじゃねぇか! -- 名無しさん (2021-06-26 15:37:51)
- シンプルだけど、チャンピオンと互角ってビルダーの作り込みの良さかパイロットの腕か。両方か? -- 名無しさん (2021-06-26 21:42:08)
- ダイバーズでなんか日の目を見た感じ GレコMSとしても強固なボディに球形コクピットや首筋に目立つセンサーとか特異なデザインだよなぁ -- 名無しさん (2021-06-27 09:58:04)
- レッドベレーの肩をもっと血の色にすべく試行錯誤した結果、血は鉄分ということで「赤+黒鉄色」で実に良い感じの血の色になりましたw -- 名無しさん (2021-06-27 16:25:21)
- ↑2 1話から出てたから人気はあったし、独特のデザインを気に入ってキットを買った人も多かったんだけどGレコだと活躍機会自体はあんまり無かったしね -- 名無しさん (2021-06-27 16:36:45)
- 実は9話以降もルアン機、オリバー機以外に2~3機はメガファウナに搭載されている -- 名無しさん (2022-01-01 14:06:48)
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