近鉄南大阪線

ページ名:近鉄南大阪線

登録日:2020/09/19 Sat 19:55:00
更新日:2024/05/23 Thu 10:23:41NEW!
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奈良県 大阪府 狭軌 私鉄 路線シリーズ 近畿日本鉄道 近鉄 鉄道 化け種別 近鉄南大阪線



近鉄南大阪線は、大阪阿部野橋駅から橿原神宮前駅までを結ぶ近畿日本鉄道の鉄道路線である。
路線記号はF



【南大阪線系統路線図】


______
______
______
______
大阪阿部野橋_______
___河掘口_________________橿
___北田辺_高河恵____________原橿
____今川_見内我_藤師__________神原
___針中野布ノ松ノ高井ノ柏原_______宮神
____矢田忍里原荘鷲寺里柏原南口__尺田浮坊西宮
__河内天美〇〇〇〇〇〇〇〇〇道明寺___土市孔城口前
____________古市〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
____________喜志駒上二二当磐近鉄新庄岡寺
___________富田林ヶノ上上麻城忍海__飛鳥
_________富田林西口谷太山神寺_近鉄御所壺阪山
____________川西________市尾
__________滝谷不動_________
___________汐ノ宮__________吉野口
__________河内長野___________◎◎◎◎◎◎◎◎◎吉野線
_________________________薬福大下越六大吉吉
_________________________水神阿市部田和野野
___________________________太口__上神
________________________________市宮



概要

大阪南側のターミナルである阿部野橋を起点とし、大阪府南東部への通勤通学や橿原方面への観光・行楽の足になっている。


近鉄は奈良線大阪線など主要路線系統は標準軌となっているが、南大阪線系統は歴史的経緯から狭軌で独立している。
大阪線の前身となった会社とはシェアのみならず吉野線の会社を奪い合ったり熾烈な争いを繰り広げたが、今は同じ会社である。
名古屋線系統は狭軌→標準軌となったが、こっちは据え置き*1。フリーゲージトレイン(軌間可変電車)による京都線・橿原線⇔吉野線の直通運転が検討されている。


JR大和路線和歌山線のほか南海高野線とも一部競合関係にあるが、和歌山線の辺りはやる気がないので優位に立っており、その一方到着駅の関係で高野線には譲るような形になっている。
また、ベッドタウンとなっている大阪府南東部とそこから先で需要が大きく変わり、長野線・御所線・吉野線とは直通運用を行っているため車両もそれに合わせて非常に柔軟な運用を行っている。
この運用を可能にしているダイヤは完成度が非常に高く、毎年のダイヤ変更でも殆ど手を入れられてない。


なお、沿線にカーブが多いだけでなく線路規格自体も低くなっているため、最高速度は大阪線の130km/hよりも低い110km/hとなっている。


2022年春のダイヤ変更から、近鉄の特徴でもあった駅掲示用の縦型時刻表を一般的な横式のものに変更。好評だったことから同年末のダイヤ変更から全路線に拡大することとなった。



車両

形式には特急・一般車両含め「6」が使用されているのが特徴。


特急車両

16000系
11400系の狭軌線仕様に相当する21m級の鋼製汎用特急車両。
Mc-Tcの2両編成とMc-T-M-Tcの4両編成が存在し、1965年から1977年にかけて空白期間を挟みつつ20両が投入された。
初代ビスタカー以来、近鉄特急のシンボルだった電照式の特急マークが残る唯一の形式。
就役当初はデッキが無く座席も回転式クロスシート(シートピッチ935mm)と、数年後に登場して標準軌線の主力となった12000系列よりも設備面で劣っていたが、
後に一部の編成はデッキが新設されたり、座席が簡易リクライニングシートに交換されてやや改善し、B更新後には喫煙室の設置工事や新塗装化も実施されている。
16400系と16600系の導入で廃車が進み、一部は大井川鐵道に譲渡された。
2024年3月16日のダイヤ変更で特急の一部不定期化や編成両数の見直しが実施された結果、現有8両の内4両(Y08・Y51編成)は定期運用から撤退している。


16010系
16000系のマイナーチェンジで、1981年に2両編成1本のみ投入された。
12400系や30000系を参考した改設計が行われた結果、前面車外表示器に行先が追加された他、埋め込み式の前照灯や貫通幌カバーが採用されている。
内装の面では余り進歩しておらず、座席に至っては廃車発生品を流用している。
16000系と同様に更新工事や塗装変更が実施されたものの、やはり他の特急車に見劣りしている。
近鉄特急最少の2両(1編成)のみの在籍で影は薄いが、天皇皇后両陛下が乗られる御召列車へ選定という栄誉に浴したこともある。


26000系
さくらライナー用の特急車両で、1990年に8両が投入されている。
全電動車の4両編成(※併結可能)で、当初は萌黄色緑色のラインを纏っていた。通称『葉桜ライナー』
21000系に準じた内装で座席にはインアームテーブルやドリンクホルダーが付き、観光志向のコンセプトから展望席が設けられているのも大きな特徴だった。
2011年にリニューアルされた際には、モ26200が3列アブレストのデラックスカーに改造され、先頭車の展望席は展望スペースになった。
バリアフリー対応化工事も同時に実施されて、ラインも桜色に変更された*2


16400系ACE
22000系の狭軌線仕様に相当する汎用特急車両だが、主要機器が変更されている。
MT比1:1の営業運転に対応するためにより高出力な主電動機が採用されていて、VVVFインバータ制御装置もIGBT素子1C2M制御2群とされた。
1996年に2両編成2本4両が投入されていて、当初はオレンジ主体のボディカラーでのラインを纏っていた。
2015年にリニューアルが実施されて、2018年と2019年に塗装(クリスタルホワイト主体でシャイニーイエローゴールドのライン)も改められた。


16600系Ace
22600系の狭軌線仕様に相当する汎用特急車両で、主要機器が変更されている。
2010年に2両編成2本4両が投入されていて、当初はオレンジ主体のボディカラーでのラインを纏っていた。
分煙対策の強化で喫煙室を最初から設けられていて、片支持脚台化された座席はシートピッチが16400系よりも50mm増して26000系などと同等になっている。
2016年に他の汎用特急車と同様に塗装が変更された。


16200系
青の交響曲用の観光特急車両で、2016年に6200系6221Fから改造された。
当初は既存特急車の改造も検討されていたが、2両ないし4両編成では供給過不足へ陥るため、近鉄では珍しい一般車からの改造となった。*3
1号車と3号車はデラックスカーで、1人席(2席)・ツイン席(12席)・サロン席(20席)・車椅子対応席(1席)・リクライニング席(30席)に分かれている。
2号車はバーカウンターとラウンジスペースを備えたラウンジカーで食事や土産の購入が出来、ベンチも配置されたライブラリーでは書籍や写真集が閲覧可能である。
近鉄特急車では珍しく全面禁煙で、喫煙室は設置されていない。バリアフリー対応設備は1号車に存在する。


一般車両

6020系
21m級両開き4ドアの鋼製一般車両で、1968年から1973年にかけて99両が投入された。
Mc-M-Tcの3両編成とMc-M-T-Tcの4両編成が存在し、1971年以降に製造された編成は車体幅が約30mm拡張されている。
6000系のマイナーチェンジでラインデリア(横断流送風機)を採用した平屋根車なのだが、鉄道趣味者は丸屋根車と同じ区分にしている。
1両(サ6109)のみ6000系(ク6109)から改造・編入されたが、同車を連結した当該編成の6037Fが養老線向けの625系625Fへ改造される際に抜き取られて、
サ571へ改番された上で610系611Fの中間車として余生を過ごす数奇な運命を辿っていて、養老鉄道へ移管してから12年が経った2019年に廃車されている。
2020年現在も86両が現役に就いていて、南大阪線に配属されている車両の約1/3を占めている。


6200系
6020系をマイナーチェンジした一般車両で、製造当初から冷房装置と熱交換型換気扇を搭載している。
6020系と同様にMc-M-Tcの3両編成とMc-M-T-Tcの4両編成が存在し、1974年から1978年にかけて38両が投入された。
16200系に改造された6221Fを除いた35両が現役に就いている。


6600系
界磁チョッパ制御装置を導入した鋼製の一般車両で、設計変更で軽量化も果たしている。
前頭部が6200系以前とは異なるデザインへ変わり、鉄道趣味者は角屋根車という区分に分類している。
同時期に登場した2050系と違って抑速ブレーキが無く、角形複巻電動機を狭軌台車へ収めるために薄形ギヤカップリングを採用している。
Mc-Tcの2両編成で、1983年と1984年に8両が投入された。


6400系
GTO素子のVVVFインバータ制御装置を導入したアルミ製の一般車両。
Mc-Tcの2両編成で、マイナーチェンジも含めて1986年から1997年にかけて66両が投入された。
車体幅が6020系後期製造車や6200系よりも60mm広い2,800mmで、ストレート車体ではなく裾絞り構造で設計されている。
1989年登場の6407系で台車変更、1990年登場の6413系で定員と台車の変更、1992年登場の6419系で補助電源装置の静止インバータ化と車椅子スペースの設置、
1993年登場の6422系でボルスタレス台車の採用と抑速ブレーキの追加(1999年から2001年に6432系へ改造・編入)、1997年登場の6432系でワンマン運転対応、
と増備途中でマイナーチェンジが繰り返されている。


6620系
6600系では無く6400系列の派生型で、6422系と同時期に登場した。
Mc-T-M-Tcの4両編成で、1993年から1997年にかけて28両が投入された。
6621Fと6622Fは電動車に2基のパンタグラフを搭載していたが、6623F以降と同様に母線を引き通すことで1基に減らしている。
その際に6621Fから捻出された2基のパンタグラフは、1026系1026Fのモ1096や1252系1277F(元1026系1030F)のモ1277に転用されている。


6820
全部同じじゃないですか!?とツッコミを入れたくなるほど大体同じ車両が揃っていたが、これだけは違う。
シリーズ21に属するアルミ製の一般車両で、1C2M制御2群のIGBT素子VVVFインバータ制御装置やシングルアーム型のパンタグラフを採用している。
幕式種別表示器・LED式行先表示器・LED式旅客案内表示器・幅広バケットシートなどを導入した点は標準軌線向けと変わらないが、走行性能は抑えられている。
Mc-Tcの2両編成で、2002年に2本4両が投入された…が、標準軌線向けと違い投入はそれっきりで以降一切増備が進んでない。
大概バラバラで使われているが、年末年始など臨時のダイヤで運行される場合のみ4両編成を組む。



列車種別


※2021年7月3日(土)ダイヤ変更後

備考南大阪線吉野線
F
01
F
02
F
03
F
04
F
05
F
06
F
07
F
08
F
09
F
10
F
11
F
12
F
13
F
14
F
15
F
16
F
17
F
18
F
19
F
20
F
21
F
22
F
23
F
24
F
25
F
26
F
27
F
42
F
43
F
44
F
45
F
46
F
47
F
48
F
49
F
50
F
51
F
52
F
53
F
54
F
55
F
56
F
57






















































橿



西
橿

























特急古市F16は一部停車
快速急行臨時種別
急行長野線御所線内各駅停車
区間急行吉野線普通
準急長野線御所線内各駅停車
普通一部区間ワンマン運転

どの種別も全線を走っているが、極端に少ない時間がある。
両数は特急も含め全て2~8両編成である。



特急
大阪阿部野橋~吉野間でのみ運行。
通常の特急さくらライナー青の交響曲の3種類があり、時刻表にも掲載されている。
全車指定席で特急券は近鉄の他路線系統と違い、南大阪線・吉野線内のみの利用であれば一律520円*4
さくらライナーの阿部野橋方3両目と青の交響曲の全席はデラックスシートとなっており、+210円の追加料金が必要。
毎時1本か2本が大阪阿部野橋~吉野または橿原神宮前間で運行されている(※青の交響曲は不定期扱いで、運休となる毎週水曜日を除いて2往復運行)。
以前の最長編成は8両だったが、2024年3月16日のダイヤ変更で6両に削減された。



急行
無料速達列車兼吉野線内各駅停車。
南大阪線内は古市に止まる以外は特急と同じなので結構速い。
平日の朝夕には、長野線直通の河内長野or富田林行きがある。
ラッシュ時を中心に古市で増解結を行い、片方の編成は急行のまま運転、もう片方は普通に種別変更をして運転する列車がある。
ツツジが開花する時期の土日には、御所線へ乗り入れる臨時列車の葛城高原号が設定される。



区間急行
データイム時は大阪阿部野橋~橿原神宮前間で30分ヘッドを形成している。
吉野線直通列車は橿原神宮前で、種別と行先を変更する。
近鉄唯一の区間急行だったりする。



準急
時間帯によっては普通よりも多く走ることもある、南大阪線の主力。
藤井寺から先で各駅に停車し、普通と置き換わる形になっている。
橿原神宮前行きと長野線の河内長野か富田林行きがメインになっているが、吉野発着や御所発の準急も存在する。



普通
全区間で運転されているが、全体を通して運用するのは早朝の始発と次発のみで後は分断して運用されている。
大阪阿部野橋~藤井寺間では4~6両編成で深夜と早朝以外は毎時6本運行されているが、そこから古市までは0~2本がメインになる。



主要駅解説

  • 大阪阿部野橋 F01

起点駅で、6面5線と近鉄ターミナルではちょっと大きめ。
JR大阪環状線大和路線阪和線、Osaka Metro御堂筋線・谷町線(天王寺駅)、阪堺電気軌道上町線(天王寺駅前駅)乗り換え。
難波駅や上本町駅の改称に合わせて、使わない方向幕があっても絶対に変えないのに珍しく方向幕が差し変わった…がまだまだ通称の「あべの橋」表記も混在。
長年放置されていたが、日本一の超高層ビルであるあべのハルカス建設以降急激に再開発が進んでいる。
ちなみに大阪線鶴橋駅の環状線乗り換え看板には当駅およびハルカスの案内表示も出ている。
よく勘違いされるが、当駅は大正12年の改称以来、現在まで『大阪阿部野橋』が正式名称であり、かつてよく見られた『あべの橋』表記は通称。


  • 北田辺 F03

北田辺一番街の最寄駅。
まあ商店街は凋落著しいシャッターストリートと化しているが…。


  • 針中野 F05

大阪市内にありながら乗降客が全盛期の7分の1というヤバい駅。
駒川商店街の最寄駅で、全盛期は府内沿線のあちこちから人が集まってそりゃもう凄かった。
しかし、時代を経てあちこちに商業施設ができると動線はなくなり、沿線民も商店街のもう一端となった谷町線で市内移動を行うようになり…。
本数でも負けているので駅としては完敗しているが、沿線人口は多いので駅前の賑わいは消えていない。
ちなみに針中野の由来は、開通に尽力してくれた鍼灸師から来ているらしい。


  • 矢田 F06

南大阪線における大阪市内南端の駅で、この先の大和川の堤防で高架区間が終わる。
地上駅だった時は2面4線あったが削られた。
その堤防にある踏切は自殺のメッカであり、心霊スポットとして有名。


  • 河内天美 F07

検車区があり、よく特急が留置されている。
昔は阿部野橋から来てここを終点にする普通と準急がよく走っていたが、今では始発と終電と大和川の橋が傾いた時以外は回送ぐらいしか…。
ついでに言うなら平面交差のせいで当駅始終発は増やそうにも増やせない。
学生街であるためか乗降客数は多く、線内の優等通過駅では最多。


  • 河内松原 F10

松原市の代表駅で、最初の交換可能な準急停車駅。
線内での乗降客数は3位。


  • 藤井寺 F13

藤井寺市の代表駅で、線内で大阪阿部野橋に次ぐ乗降客数を誇る主要駅。
普通列車の終点だが、外側の待避線に留置線があるのがネック。ここも平面交差で(ry
かつては近鉄バファローズの本拠地である藤井寺球場に向かって臨時列車が多数走っていたので優等種別に藤井寺行きの幕があるのだが、使われるのはいつになるやら…。


  • 土師ノ里 F14

以前は準急も通過していた。


  • 道明寺 F15

道明寺線乗り換え。
直通はしてないが、柏原へ行く人は結構多い。


  • 古市 F16

長野線乗り換え。普通電車の終点でもある。時間帯により一部特急列車が停車する。
車両基地もあるので、ホームでは終日増解結が見られる。
なお、南大阪線のルーツは柏原~河内長野間にあるため、道明寺~古市間はZ字カーブとなっている。
おかげで、橿原神宮前方はすぐに急カーブがあり、直線の長野線を本線と見紛うような構造になっている。
ここから堺方面へ伸ばす予定もあったらしいが、実現してたら狂気の狭軌の大和西大寺が出来ていたに違いない…。


  • 上ノ太子 F18

聖徳太子の廟がある叡福寺の最寄だが、私鉄初だった6両編成が初事故を起こした痛ましい現場でもある。
駅周辺はみかん農園が広がる丘陵地帯で、みかん狩りシーズンには急行が臨時停車する。


  • 二上山 F19

登山道入り口。
貨物線跡がしっかり残っている。
大阪線が至近距離で並走しているが、車窓からは見えない。


  • 尺土 F23

御所線乗り換え。
緩急接続も可能。


  • 高田市 F24

大阪線と最も近づく。
大阪線大和高田駅やJR高田駅と区別するためか、地元では「市駅」と呼ばれることもある。
なお、両駅とは1km以上離れている。


  • 橿原神宮前 F42

南大阪線としての終点で、一部は吉野線へ直通する。
橿原線とは乗り換えの他、全検用に大阪線の五位堂まで台車を乗せ換えて運ぶために三線軌条・四線軌条の線路が用意されている。
名前の通り橿原神宮最寄り駅で、第1回近畿の駅百選に選ばれている。



車両運用

ところで、前述のように南大阪線では非常に柔軟な運用が行われている。
普通の項で解説した分離運用もそうだが、増解結がやたらと多く四六時中どっかで増解結している。
解結した車両は回送されることもあるが、古市で解結したものは別の種別になって運行される二階建て運用が多い。
更に種別や行き先まで変わる化け運用などもあるため、ここから先で解説していく。


急行
南大阪線内は最大8両編成だが、吉野線内は4両編成までしか入れないので日中以外は古市・尺土・橿原神宮前のどこかで増解結するが、尺土は増結しかしないので側面幕にはこの車両古市までor橿原神宮前までが出る。
古市まで2両で走ったり2段階増結したり、準急から生まれたりするなどなかなかのカオスぶりを発揮する。
この化け急行は以前はそこそこあったらしいが、今は1本しかない。昔はどうなってたんだよ。
あと、何故か藤井寺行きの方向幕がない。
普段使ってない方向幕:古市・富田林(長野線)・御所・吉野口(吉野線)・下市口(吉野線)


区間急行
橿原神宮前行き普通との二階建て運用がある。
更に基本的に橿原神宮前駅までの方向幕しかないが、吉野まで行く時は橿原神宮前で普通に化ける。
でも、下市口行きの幕がある。
普段使ってない方向幕:藤井寺・吉野口・下市口


準急
南大阪線で最も増解結の多い種別。
前述の化け急行もおかしいが、殆どが古市で増解結を行っており朝夕には富田林・河内長野・御所・橿原神宮前のいずれかの二階建て運用も行っている。
これは古市~尺土の途中駅で有効長が④両しかないことに起因するが、それにしたって多い。
以前はこの運用が案内されていたが、エスカレートした判り難かったのか最近はされていない。
ちなみに古市で上り列車を増結する際には、ホーム後方にある階段近くで一度停車するが、すぐにドアを閉めホーム前方移動、後ろから増結編成がやってきて連結…という独特の手順を踏む。
普段使ってない方向幕:藤井寺・橿原神宮前&富田林・吉野口・六田(吉野線)・下市口


快速急行
臨時種別。停車駅は古市に止まる特急といったところ。
しかし、橿原神宮前で長時間停車したりするので吉野までの所要時間は急行より長い。
そしてもちろん増解結する。
方向幕:阿部野橋・藤井寺・下市口・吉野


臨時急行・観光・イベント・臨時列車
前述の咲列車をはじめ、毎年季節やイベントに合わせ臨時列車を運行する。
台風接近時に下市口止めにするなど多種多様なものがあるが、最もカオス度を発揮しているのはPL花火芸術に合わせて走る臨時列車だろう。
行きは午後に阿部野橋からの準急が河内長野か富田林行きに振り替えられ、帰りは阿部野橋までの普通が毎時4本に削減されて一時間に最大14本の準急が運行される。
この日は専用の時刻表が用意されており、古市などで見られる縦一列緑の時刻表は壮観。
また、この日だけさくらライナー2本連結が富田林~阿部野橋で突っ込まれたりもした。
臨時急行方向幕:阿部野橋・藤井寺・御所・橿原神宮前




準急追記・編集は古市で前4両が追記行き、後ろ3両が編集行きとなります。


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*1 近鉄の公式発表によれば、軌間の統一や三線軌条など模索してきたが、諸事情で実現に至らなかった模様。
*2 このカラーリングは製造当初から検討されており、リニューアルで実現となった。
*3 近鉄において一般車改造の特急車は数例あるが、京都線用の680・683系(1964年)以来登場しておらず、実に52年振りの事例。
*4 橿原神宮前駅で橿原線や他路線の特急を乗り継いだ場合、通常通り距離による特急料金となる。

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