登録日:2014/6/26 (木曜日) 15:50:20
更新日:2023/12/18 Mon 13:48:39NEW!
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鉄道 近鉄 近畿日本鉄道 路線 大阪府 大阪市 東大阪市 奈良県 生駒市 奈良市 私鉄 標準軌 カオス駅 近鉄奈良線 大阪難波〜大阪上本町←正確には近鉄難波線 阪神なんば線
近鉄奈良線は布施駅と近鉄奈良駅を結ぶ近畿日本鉄道の路線である。
ただし、一般的には大阪難波駅と近鉄奈良駅を結ぶ運転系統として呼ばれており、正確には
難波線:大阪難波駅~大阪上本町駅
大阪線:大阪上本町駅~布施駅
奈良線:布施駅~近鉄奈良駅
となる。
ここでは上記全区間を含めた運転系統として記述する。路線記号はA。
【概要】
大阪と奈良をほぼ直線で東西に結ぶ近鉄の幹線で、運転本数は近鉄全線で最も多い。
そのため、大阪線や名古屋線のような特急街道というよりは通勤路線としての性格が強い。
また、大阪難波からは阪神なんば線に乗り入れ、阪神本線と相互直通運転も行っており、奈良から大阪を経由して神戸方面へ直通するルートを形成している。
大阪線とともに1914年に開業した近鉄最古の路線であり、現在も近鉄の最重要路線を担う。
関西の私鉄で10両編成を導入した最初の路線で、土休日ダイヤでも10両編成が走る数少ない線区である。
新車も優先的に導入されており、路線記号もトップとなるAが付番されている*1。
JR大和路線と競合しているが途中で並行している区間がほとんどなく、運転本数や沿線人口も近鉄奈良線の方が圧倒的に優勢となっている。
ただし、天王寺・梅田へ直通できるという点など大和路線が有利な部分もある。
路線の距離は30kmちょっとと近鉄の幹線では短めだが、車窓は地下区間、鶴橋の繁華街、住宅地、生駒山越え、平城宮跡地を突っ切るなど意外とバラエティに富んでいる。
特に瓢箪山駅~石切駅間の急勾配区間は大阪市内のオフィスビルや天候次第では淡路島が見えることも。
さらに夜になれば車内から大阪の夜景を見ることができる。
これは夜景の専門サイトで紹介されているほどで、都市部でこれだけの夜景を見ることができる路線は珍しい。空中でラインを描く振り子式気動車は走らないので注意
【列車種別】
特急以外の種別は阪神・近鉄車共に使用される。
本項では京都線直通列車については省略する。
◆特急
有料列車で線内最上位種別だが、停車駅が快速急行より2駅少ないだけで速達性はほとんどない。
土曜・休日の日中には1時間1本運転されているが、大阪線などと比べても本数が圧倒的に少ない。
どちらか言うと確実に座れる通勤ライナーとしての位置づけ。
阪奈間は4・6両だが、京奈間2両もあるので通勤車両と比べるとシュール。
かつて京都~難波~近鉄奈良間を結ぶ列車もあったが、需要が無く廃止。
その後、2022年4月末から観光特急「あをによし」として復活。
◆快速急行
無料で乗れる最上位種別で奈良線の主力。日中は急行と交互に走る。
大半の列車が阪神なんば線へ直通し、阪神神戸三宮(一部の列車は新開地)まで運転されている。
近鉄奈良~尼崎間は最大10両で運用され、尼崎で増解結を行う。
尼崎~神戸三宮間は8両編成、神戸三宮以西は6両編成*2。
鶴橋を出ると生駒まで止まらない為、途中駅に寄ろうとしてうっかり乗り込むと地獄を見る。
臨時列車で天理線天理までの直通列車が運転されるが、橿原線内では急行になる。
◆急行
快速急行に次ぐ優等列車で、日中は快速急行と交互に走る。
石切駅のホーム有効長の関係で、最大でも8両編成での運転。
阪神なんば線との直通運転は行わないが、走行距離調整の関係で阪神の車両も使用される。
この他、臨時列車で天理線天理駅までの直通列車が運転される。
◆準急
大阪近郊の優等列車という位置づけで、大阪難波~大和西大寺間の運転が基本だが、阪神なんば線との直通列車もある。
基本は6両編成だが8両編成での運転もある。
◆区間準急
日中と夜間のみの種別で、(ry
6両編成。
◆普通
大阪難波駅~東花園駅・東生駒駅・大和西大寺駅間の運転が基本。
6両編成が基本だが、生駒線車両の入出庫の関係で4両編成や8両編成の列車もある。
阪神なんば線尼崎駅まで直通運転あり。
【車両】
特急車については省略し、本項では一般車のみ紹介する。
運用は京都線と共通となっており、阪神直通対応車は前面運転席窓下および側面に対応マークが貼り付けされているのが特徴。
本項では阪神直通対応形式を太字で示す。
【自社車両】
- 5800/5820系
L/Cカー。5800系は「The近鉄」な顔の最後の新形式で、5820系はシリーズ21に分類される。
通勤時間帯はロングシート、閑散時間帯はクロスシートで運用される。
関西の車両では珍しい三角形のつり革を採用しているのが特徴。
5800系は1998年、5820系は2001年にそれぞれ鉄道友の会ローレル賞を受賞。
- 9020系/9820系
シリーズ21のロングシート車。2連が9020系、6連が9820系を名乗る。
一人掛け用の優先座席として「らくらくコーナー」が設けられているのが特徴。
2001年に鉄道友の会ローレル賞を受賞。
- 1233系/1249系/1252系/1021系/1026系/1031系
ロングシート車で、「The近鉄」顔のVVVF車。
2両から6両を組み、他形式とも併結可能。
- 8810系/9200系
1983年に登場した、「The近鉄」顔のパイオニア。
上述のVVVF車と異なり運転台直後にも窓と座席が存在する。
- 8000系/8400系/8600系/8800系
奈良線の新生駒トンネル完成に伴い導入された大型通勤車。
379両も導入された一大グループで、8810系登場まで「The 近鉄」と言えばこの顔だったが、まだこれも大量に走っている。
今後は2024年導入予定の新型車両による置き換えが予定されている。
【乗り入れ車両】
運用の都合から近鉄線内折り返しの列車にも使用される。
- 阪神1000系
2006年に登場。
直通運用のほか本線の旧型車置き換えも目的に大量導入され、総勢96両は8000系に次いで2位を誇る。
長らく阪神の車両製造を担当していた武庫川車両工業(現:阪神車両メンテナンス)が撤退したため、製造は70年ぶりとなる近畿車輛が担当。
ステンレス車体で、伝統の赤胴車をアレンジしたヴィバーチェオレンジの新塗装を導入。遠目から見ると黄色にも見えるため、前面の黒塗装と合わせ阪神タイガースの球団旗に近いとの評。
西は山陽姫路から東は奈良まで幅広く運用され、山陽~阪神~近鉄直通の臨時列車にも使用されたことがある。
- 阪神9000系
1996年に登場。
阪神・淡路大震災で被災した車両の置き換えを目的に導入された。
製造に際しては工期短縮もあり川崎重工業の製造ラインを使用。そのため当時の阪神としては異例となるステンレス車体で登場した。
6両編成30両と手ごろな本数だったことから全車に近鉄直通対応改造が実施され、梅田寄りの先頭車は幌が取り付けられるように前面形状が変化しており、塗装も赤帯から1000系に似たものへと変更された。
勿論1000系とも併結可能。
【駅一覧】
●…停車
○…高校ラグビー開催時臨時停車
▲…近畿大学附属小学校・幼稚園平日の開校日に下りのみ臨時停車
|…通過
※…奈良発難波行および難波発奈良行のあをによしのみ通過。
駅番号 | 駅名 | 普 通 | 区 間 準 急 | 準 急 | 急 行 | 快 速 急 行 | 特 急 | 乗り換え |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A01 | 大阪難波 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 阪神なんば線(一部直通) 南海本線・高野線(難波駅) Osaka Metro御堂筋線・四つ橋線・千日前線(難波駅) JR大和路線(JR難波駅) |
A02 | 近鉄日本橋 | ● | ● | ● | ● | ● | | | Osaka Metro千日前線・堺筋線(日本橋駅) |
A03 | 大阪上本町 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | Osaka Metro千日前線・谷町線(谷町九丁目駅) |
A04 | 鶴 橋 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | JR大阪環状線、Osaka Metro千日前線 |
A05 | 今 里 | ● | | | | | | | | | | | |
A06 | 布 施 | ● | ● | ● | ● | | | | | 大阪線 |
A07 | 河内永和 | ● | | | | | | | | | | | JRおおさか東線(JR河内永和駅) |
A08 | 河内小阪 | ● | ● | ● | | | | | | | |
A09 | 八戸ノ里 | ● | | | | | | | | | | | |
A10 | 若江岩田 | ● | | | | | | | | | | | |
A11 | 河内花園 | ● | | | | | | | | | | | |
A12 | 東花園 | ● | ● | ● | ○ | ○ | | | |
A13 | 瓢箪山 | ● | ● | | | | | | | | | |
A14 | 枚 岡 | ● | ● | | | | | | | | | |
A15 | 額 田 | ● | ● | | | | | | | | | |
A16 | 石 切 | ● | ● | ● | ● | | | | | |
A17 | 生 駒 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | けいはんな線・生駒線・生駒鋼索線 |
A18 | 東生駒 | ● | ● | ● | | | | | | | |
A19 | 富 雄 | ● | ● | ● | | | | | | | |
A20 | 学園前 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
A21 | 菖蒲池 | ● | ● | ● | | | ▲ | | | |
A26 | 大和西大寺 | ● | ● | ● | ● | ● | ※ | 京都線・橿原線 |
A27 | 新大宮 | ● | ● | ● | ● | ● | | | |
A28 | 近鉄奈良 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
主要駅解説
◆A01 大阪難波
阪神なんば線、JR大和路線(JR難波駅)、南海本線・高野線、Osaka Metro御堂筋線・四つ橋線・千日前線(難波駅)乗り換え。
大阪ミナミ最大の繁華街。阪神との直通前は「近鉄難波」駅だった*3。
地下駅でホームが2面3線と余裕がなく、一部列車は隣の阪神なんば線桜川駅まで回送で走らせてから折り返して入線する*4。
ちなみに阪神直通前の3番のりばは特急の降車専用ホームだった。
◆A02 近鉄日本橋
東京にあるほうは「にほんばし」だがこちらは「にっぽんばし」である。通称ポンバシ。
Osaka Metro堺筋線・千日前線(日本橋駅)乗換え。
国立文楽劇場の最寄り駅で、同劇場は近鉄中興の祖である佐伯勇氏が誘致したこともあり案内が多数。
周辺は御存知大阪最大の電気街にしてオタク街・でんでんタウンと、黒門市場。でもぶっちゃけでんでんタウンは南に離れたとこにあるからアクセスとしてはあまりよろしくない。
◆A03 大阪上本町
Osaka Metro谷町線・千日前線(共に谷町九丁目駅)乗り換え。
近鉄最大のターミナル駅で大阪線の起点だが、奈良線ホームは地下の2面2線のみ。
◆A04 鶴橋
大阪線、JR大阪環状線、Osaka Metro千日前線乗り換え。
コリアタウンなど焼肉店が多い繁華街。焼肉店の書き込み時には焼肉の香ばしいにおいが構内まで立ち込める。
対面乗り換えができるため、大阪線との乗り換えはここが便利。
ここから布施駅まで方向別複々線。また瓢箪山駅まで高架区間が続く。
難波発着の大阪線特急は駅東側の渡り線で大阪線に転線する。
◆A05 今里
複々線区間上にあるが、ホームが狭かったり乗り換えには階段を登り降りする必要があり、乗り換えはあまり推奨されていない。
地下鉄千日前線にも同名の駅があるが、駅からは少し歩くため、千日前線の乗り換えは新深江駅を推奨する。
◆A06 布施
並走してきた大阪線との分岐駅。
3階が大阪線のりば、4階が奈良線のりばの2層式となっている「要塞駅」。
なお、どちらの線にも通過専用線があるため、1面4線のホーム構造が2層に重なるという珍しい形となっている。
特急停車駅だがそれは大阪線の話、奈良線を走る特急は停車しない。
◆A07 河内永和
JRおおさか東線(JR河内永和駅)乗り換え。
戦前にひとのみち教団本部のアクセスのために作られた。ひとのみち教団はその後警察の取り締まりで壊滅し、戦後復活してPL教団と名乗るようになって富田林に移ってしまったが、教団跡地に布施町の公共施設が集中したことで官庁街として発展しと名乗るようになった。
実は意外と大阪線・俊徳道駅と近く、おおさか東線の俊徳道・河内永和の駅間は0.6km。
◆A08 河内小坂
準急停車駅。周辺に大学が多いこともあり奈良線の中でも乗降客数は多い。
近くに小阪城という個人で建てたお城がある。
◆A09 八戸ノ里
2面4線の駅で、頻繁に優等列車の追い抜きが行われている。
旧中央環状線との交差地点に立てられており、旧中環沿いにある近畿大学の奈良線の最寄りはこの駅である。
また、後述の菖蒲池の近大附属小学校の移転前の最寄り駅でもあった。
隣の若江岩田駅との間に延伸する大阪モノレールと接続する新駅・瓜生堂(仮称)を建設中(2029年開業予定)。
◆A12 東花園
「近鉄花園ラグビー場前駅」という副駅名を持つ、同ラグビー場最寄り駅。
普段は準急以下の列車しか止まらないが、高校ラグビーなど大きな試合がある時は快速急行・急行が臨時停車する。
東花園検車区が近くにあり、日中も普通が折り返しているほか、この駅まで近鉄特急が回送されていることも。
◆A13 瓢箪山
この駅から急勾配区間に入る。
通過線などがある東大阪市枚岡・石切地区の中心駅。実際利用者はものすごく多い。
駅前はアーケード街になっているが、このアーケードは国道170号に指定されており、酷道としてネタにされることも。
◆A14 枚岡
30‰越えの勾配かつカーブの上にある(当然カント付き)と言う危なっかしすぎる駅。
しかも改札口から北側の幅も狭く、難波方面の出口にはすぐ民家と「改善できるのかこれ」としか言いようがない状態にある。
しかしこんなところでも平然と登っていくのが近鉄である。
◆A15 額田
こっちも30‰越えの坂の上にある駅。
ただ、枚岡と違い立地には余裕があり、駅自体もカーブ上ではない。
◆A16 石切
新生駒トンネル大阪側の入り口そばにある駅。
石切神社最寄駅で急行以下が停車する。
この付近からの夜景は関西屈指のものであり必見。
ちなみに旧駅は石切神社の看板の後ろあたりにあった*5。
◆A17 生駒
けいはんな線・生駒線・生駒鋼索線(鳥居前駅)乗り換え。
ここから奈良県で、ベッドタウンとなっている。
なお、奈良線・生駒線⇔けいはんな線との乗り換えには中間改札を通る必要がある。
◆A18 東生駒
一部の普通電車はここで折り返す。
生駒駅から併走しているけいはんな線との間には、日本で唯一の「第三軌条と架線式の両方を直通する渡り線」があり、けいはんな線とOsaka Metro中央線で使用されている近鉄車両を五位堂まで事業用車で回送する時に使う。
軌間が同じだからできる芸当。同じじゃなくても仮台車つけて運んでるけど
◆A19 富雄
奈良線の優等通過駅では最も乗降客数が多い。
周辺は住宅街であるが、県内有数のラーメン激戦区としても有名。
◆A20 学園前
近鉄が開発した住宅地の中にある。
「帝塚山学院前」という副駅名がある通り、同学院最寄り駅。駅前のバスターミナルからは各方面へのバスが発着している。
利用客は線内3位で、特急含む全列車停車駅。
◆A21 菖蒲池
かつて駅前には近鉄あやめ池遊園地とOSK劇場があったが、近鉄の大規模事業再編で廃止。
その跡地には住宅地として開発された他、小阪の近畿大学近くにあった近畿大学附属小学校が移転し、登校時間帯に合わせて快速急行が臨時停車している。
◆A26 大和西大寺
京都線・橿原線乗り換え。
全列車停車駅だが、京都⇄大阪難波を結ぶ「あをによし」のみ特殊で、京都⇄近鉄奈良の区間のみ停車で、近鉄奈良⇄大阪難波の区間は通過する。
大阪難波、奈良、京都各方面を東西南北に結ぶ交差点にあり、さらに西大寺車庫も併設されている近鉄でも超重要ポイントにある駅。
問題はこの3路線すべてが平面交差となっている上、大阪難波・京都寄りには踏切、奈良・橿原神宮前寄りには西大寺検車区の出入り口があるため、慢性的な遅延が発生している。
踏切は最悪数十分開かないこともある「開かずの踏切」となっている。
運転系統も大阪難波⇔奈良、京都⇔奈良、京都⇔橿原神宮前、京都⇔天理(朝夕のみ)、京都⇔伊勢志摩方面特急があるため、列車運転本数そのものが非常に多い*6。
その他にも当駅折り返しや入出庫列車、さらには列車の連結・切り離し作業まで行うこともある。
上記のような大変な状況のせいか、日本有数のカオス駅となっている。
この駅で事故が起きた場合、その影響は大きなものに…。
なお、駅構内だけでも28個ものポイントがある。
改正踏切道改良促進法に基づく踏切改良計画で、立体交差化が予定されている。但し土地が土地なため、万が一遺跡や遺物が出たら工事が伸びる懸念もあるが…*7。
◆朱雀大路(仮)
改正踏切道改良促進法に基づく踏切改良計画で、奈良線を移設した際に開業が検討されている新駅。
平城宮跡の南側に設置される構想だが、実現については近鉄と行政の協議次第となっている。
◆A27 新大宮
快速急行停車駅。
周辺は奈良市役所など官公庁が多く、近鉄奈良駅前と並ぶ奈良市の中心地である。
改正踏切道改良促進法に基づく踏切改良計画で、大宮通りの地下に移設される予定である。
◆油阪(仮)
改正踏切道改良促進法に基づく踏切改良計画で、奈良線を移設した際に開業が検討されている新駅。
大宮通りの地下に設置される構想だが、実現については近鉄と行政の協議次第となっている。
1969年まで存在していた同名の高架駅については【廃駅】を参照。
◆A28 近鉄奈良
奈良線の終着駅で、地下駅となっている。
JR奈良駅とは離れているが、奈良市の実質的中心駅であり、駅前には繁華街が立ち並ぶ。
また奈良県庁や奈良公園(興福寺、東大寺、春日大社)、国立博物館はこちらの方が近い。
【廃駅】
○孔舎衛坂
石切~生駒間にあった旧生駒トンネルの石切方の出入り口にある駅。参道沿いにあるので石切駅から気軽に行ける。
輸送力増強策の一環として電車の大型化を行う際、石切を出てすぐ入る現在の新生駒トンネルが開削されたため廃駅となった。
現在は線路は剥がされトンネルの入り口は塞がれているが、ホームはそのまま残っている。…が、不法侵入する輩が絶えなかったのか、路盤沿いも含めて柵がされており、現在は駅跡に行くことができなくなった。
ただ旧生駒トンネルは心霊スポットとしても知られているので、夜は近づかない方がいいかもしれない。旧&2代目生駒トンネルは繋がってるけど*8。
○油阪
大和西大寺~近鉄奈良(当時は近畿日本奈良)間の高架区間にあった駅。
当時、大和西大寺~近畿日本奈良間は現在の新大宮駅を過ぎた辺りから高架に入り、この駅を過ぎ国鉄をオーバーパス後に地上へ降りて併用軌道に入った後、終点の近畿日本奈良駅に到着するというルートだった。
近鉄電車と車が併走している当時の写真については、検索するとわんさと出てくるので興味がある方はぜひ見てもらいたい。
モータリゼーションが進むと併用軌道区間は問題視され、今の新大宮駅経由の地下線が建設されたため、この駅も廃駅となった。
現在駅跡には何もなく、商店街とバス停から駅があった場所が察せる程度である。
追記・修正よろしくお願いします。
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▷ コメント欄
- 大和西大寺大阪側の踏切、20分開かないことが、、 -- 名無しさん (2014-06-26 17:58:12)
- 停車駅一覧汚いな -- 名無しさん (2017-09-26 07:47:38)
- 石切付近は昼間でも関西の鉄道屈指の絶景! -- 名無しさん (2017-11-14 21:25:02)
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*2 近鉄車が入線できないため、新開地発着列車は阪神車で運用される。
*3 但し改称前から特急列車などでは「大阪難波」と案内される例もあった。
*4 そのため、近鉄と阪神の乗務員交代も会社の境界駅である当駅ではなく、隣の桜川駅で行われている。
*5 その辺りに階段の遺構が残っている。
*6 これらに加え、三宮など大阪難波方面⇔天理の臨時列車が運行されることもある。
*7 そもそも今日になっても立体交差化の話が浮かばなかったのはそれも理由
*8 東大阪線(現在のけいはんな線)建設時、奈良側の一部を流用したため。このため、新生駒トンネルより後に出来たにも関わらず「生駒トンネル」と名乗っている。というより、そもそも周辺が住宅街なので騒ごうものなら近隣住民に通報される可能性がある。
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