しんりょく/もうか/げきりゅう(ポケモン)

ページ名:しんりょく_もうか_げきりゅう_ポケモン_

登録日:2020/08/29 Sat 17:29:06
更新日:2024/05/23 Thu 10:16:35NEW!
所要時間:約 15 分で読めます



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しんりょく もうか げきりゅう とくせい 特性 くさ ほのお みず ポケモン ポケットモンスター 御三家




HPが へったとき くさタイプの わざの いりょくが あがる。


HPが へったとき ほのおタイプの わざの いりょくが あがる。


HPが へったとき みずタイプの わざの いりょくが あがる。


本項目では、ポケットモンスターシリーズにおける「御三家」ポケモンの通常特性
しんりょく」「もうか」「げきりゅう」について解説する。
なお以下では総称として御三家特性とも呼称するが、一般的な呼称でない点に留意いただきたい。



概要

ポケットモンスター第三世代ルビー・サファイア」よりポケモンにはアクティブスキルの「わざ」とは異なる
パッシブスキル「とくせい」が登場し、シナリオから対戦環境まで大きく影響を及ぼした。
そんな中で、キモリ・アチャモ・ミズゴロウの3匹に与えられた特性がこのしんりょく・もうか・げきりゅうである。
漢字ではおそらく「深緑しんりょく*1」「猛火もうか」「激流げきりゅう」となると思われる。
その後、カントージョウト御三家にも与えられ(というかデータの都合上、RS発売時にはすでに与えられているわけだが)
以後第四世代以降も御三家にはこの特性が与えられることが定番となった。
ただし第五世代から隠れ特性が登場したこともあり、御三家だからといって必ずしもこれらの特性を持つわけではないことに注意。
第五世代では逆にヤナッキー、バオッキー、ヒヤッキーの隠れ特性がこのしんりょく、もうか、げきりゅうであり、
彼らが三猿という呼ばれ方以外に「準御三家」や「御三家のパチモノ」なんて呼ばれる所以である*2


効果はそれぞれ、HPが1/3を下回るとき、「くさ/ほのお/みず」技で攻撃するときのこうげき・とくこうが1.5倍になるというもの。
ピンチのときに強くなる、という少年漫画のロマンを体現したような効果である。
なお第四世代まではステータスではなく、わざの威力の方を1.5倍していたが、結果はほぼ同じである。


シナリオではこのラインに自然になることが多いため、かなり活躍しやすいうえ
RTAやTASではこのラインを維持しつつ高火力で押し切るのが常道の戦術になりつつある。
特にTASだと発動ラインまでは敵の攻撃を喰らい続けるのに、急に当たらなくなったりなんてのがよくある。
一方で対戦環境での扱いは後述の通り、結構コロコロ変わる。


対戦環境での扱い

第四世代まではそもそも御三家の特性はこれだけ(第一特性のみで第二特性を持たない)である。
当時からきあいのタスキみがわりなどでHPを削り、これで押し切るコンボは存在していたが、
その戦法が活かしにくい御三家もいるため基本御三家はステータスで選ばれることのほうが多かった。


しかし第五世代で隠れ特性が登場すると、比較的受動的にならざるをえないこれらの特性よりも、
能動的に発動しやすい隠れ特性を持っている場合はそちらが優先されるようになった。
とくにバシャーモ(かそく)やリザードン(サンパワー)など。


この傾向は第六世代でも続き、御三家特性を選ぶ場合は消極的採用、すなわち隠れ特性が御三家特性よりも使いにくい、
あるいはパーティコンセプト上採用しづらい場合に限られた。
例えば「爆発技を防ぐ以外に使い所がないしめりけよりもげきりゅうの発動機会が多い」ラグラージ
「受け出し以外ではほぼほぼほのおわざを撃たれないためもらいびを誘いにくい」バクフーンなんかは御三家特性を優先することになる。
HPが削れている状態でしか発動しない上、ちょっとしたことで瓦解しやすい御三家特性をメインに据えるというのは難しいからである。
例えばだいもんじやハイドロポンプは命中不安を抱えるし、
オーバーヒートやリーフストームは初弾はいいが3タテ性能はないし、
フレアドライブなんてした日には自分が死ぬ。
ハードプラント、ブラストバーン、ハイドロカノンは反動で動けなくなるし。
メガシンカを獲得した第一世代・第三世代の御三家の場合は元特性が死ぬから御三家特性無問題…ともいいがたく、
むしろ攻略本のハズレ枠扱いされたしめりけが優先度を上げる要素にすらなった*3


しかし第七世代に入ると、Zワザの登場もあり、能動的に採用するケースも現れる。
たとえばげきりゅう型特殊ゲッコウガ。ゲッコウガはもとより隠れ特性のへんげんじざいが非常に優秀だったため、
げきりゅう型の採用率は第六世代時は低かったのだが*4、第七世代ではみがわりで自らのHPを削りつつ
ハイドロカノンをスーパーアクアトルネードとして放つというタイプのゲッコウガが現れる。


第八世代ではZワザは廃止されたが、ダイマックスの登場でしんりょく・もうか・げきりゅうをある程度自発的に発動させることも現実的になり、
そのダイマックスによってロマン砲を一致高火力のダイソウゲン・ダイバーン・ダイストリームに変えられるようになった。
また、第一世代のキョダイマックス個体たちはキョダイベンタツ・キョダイゴクエン・キョダイホウゲキの効果が
天候・フィールド効果をもたらさない上、スリップダメージの優秀さからそちらが優先されるようになることで
結果として天候依存の隠れ特性より、単純な火力増大を狙った通常特性を優先するようになった(ダブルでは天候始動役+キョダイマックスでの運用も多い)。
消極的とはいえ採用理由そのものは増えてきているといえよう。


以下、ポケモン名の後ろは非御三家特性*5を記す。

第一世代

フシギバナ:ようりょくそ(晴れのときすばやさ2倍)
リザードン:サンパワー(晴れのとき毎ターンHPの1/8だけダメージを受けるがとくこう1.5倍)
カメックス:あめうけざら(雨の時毎ターンHPの1/16だけ回復)


隠れ特性を獲得してからは通常特性が選ばれるケースは少なめである。
第五世代では天候特性により始動した天候は書き換えられるまでは永続したため天候パーティでの活躍を期待されたためであり、
第六世代~第七世代ではメガシンカでどっちみちメガ前特性が死ぬため、交代時恩恵を受けやすかったり、
メガ枠を他と競り合った際に優秀な方を選択するという事例が見られたためである。


第八世代でも通常のダイマックスわざはダイバーンが晴れ、ダイストリームが雨にする都合上、
当初はそれにあわせて(フシギバナの場合は相手の不一致ダイバーンに便乗して)天候依存の隠れ特性にするケースが多かったが、
キョダイマックス型が流行りだすとキョダイマックスわざが天候依存特性との相性が悪いため通常特性個体が増えた。
キョダイベンタツ・キョダイゴクエン・キョダイホウゲキがスリップダメージを齎すため、
タスキを潰せるメインウェポンという点で有用なので、キョダイマックスわざの効果を優先した結果と言える。
ただしその後、ダブルバトルではひでりコータスと組み合わせる形で隠れ特性+キョダイマックスでの運用も登場している。特にフシギバナの葉緑素キョダイベンタツは制圧力も高い。


第二世代

メガニウム:リーフガード(晴れのとき状態異常無効)
バクフーン:もらいび(ほのおわざを受けるとダメージを無効にしてとくこう1段階アップ)
オーダイルちからずく(追加効果のあるわざをその効果を無効にして威力1.3倍)


メガニウムに関してはリーフガードが有効になる場面があまりに稀なケースになってしまうという理由でリーフガード型があまり採用されない。
というのも、第六世代以降の粉技はくさタイプに無効であり、耐久型をはるためにやけども対して影響はない(ダメージもやどりぎなどでカバー可能)上に、天候依存なため。
これが第一世代組みたいに天候が能力アップに関係するなら天候パーティに組み入れるという選択肢もあったが……。
そもそも耐久が高いのでしんりょくが活かせる機会が多く、態々リーフガードで運用する意味は無い。


バクフーンの場合は、ダメージを受けてふんかが弱くなった際に撃つオーバーヒートの威力を上げるためもうかが主流。
そもそもダブルで味方にふんえんでも打たせない限りバクフーンがほのおわざを受ける機会がない(せいぜい受け出し)。


オーダイルは単タイプゆえに一致技の有効範囲が狭いこともあり、サブウェポンも十分強化可能なちからずくが美味しいのでちからずくが主流。
いのちのたまのデメリットを無視できるちからずくの仕様もあり、わざわざげきりゅうにするメリットが薄い。


第三世代

ジュカイン:かるわざ(持っていた道具が消費されるとすばやさ2倍)
バシャーモかそく(毎ターンすばやさ1段階アップ)
ラグラージ:しめりけ(爆発技が不発になる)


ジュカインは第五世代では消費しやすいジュエルの存在や道具がないときに威力が上がるアクロバットの存在もあり、かるわざがメジャーになった。
メガジュカインの場合は消費できないアイテムのためしんりょく一択だが、すぐメガシンカすればしんりょくも発動機会はないので、どっちでもいいから厳選の楽なしんりょくが優先されるだけとも言える。


バシャーモはかそくがメジャー。
ポケモン対戦に置いてすばやさは行動保証の点から無視できないステータスであり、威力が上がるもうか以上に恩恵が大きいからである。
受け出しターンでもSを上げられるメリットやバトンタッチカプ・テテフの存在もあってメガ型・非メガ型問わずかそく優先である。
もっと言えば、もうか型ではゴウカザルの劣化にしかならないというのもある。


ラグラージは非メガ型ならしめりけの生きる場面が少なすぎるのでげきりゅうが優先されたが、
メガ型ならメガシンカする前に爆発技を受けないようにしめりけを優先することもなかったわけではない。
また第八世代で起点型としての起用が高まると、相手の強引な自主退場を防げるしめりけの評価も上がっている。


第四世代

ドダイトス:シェルアーマー(急所に当たらない)
ゴウカザル:てつのこぶし(パンチ技の威力1.2倍)
エンペルト:まけんき(能力を下げられるとこうげき2段階アップ)


ドダイトスはシェルアーマー……なのだが、そもそも急所に当たるケース自体そう多くはなく、ドダイトスのタイプの都合上耐久型も厳しいのでしんりょくが採用されやすい。


ゴウカザルはてつのこぶしだが、上昇幅が小さい上に適用技は5種類のみなので恩恵が少なく、物理型でメガギャラドス単メタでかみなりパンチを搭載した際に採用された程度。
特殊型はもうか一択。


エンペルトはまけんき。物理アタッカーとしてはいかく対策で有用だが、特殊受けを兼ねる特殊アタッカーになりやすく、
攻撃を耐えてげきりゅうを発動する機会の多いエンペルトにはげきりゅうが主流。
せめて「かちき」がもう少し早く登場していれば……


総じて第四世代組の隠れ特性はあまり活かされにくいこともあり、
第五世代当時は第三世代組との格差を嘆かれる声も強かった。ラグラージ「言うほどかなぁ?」


第五世代

ジャローダあまのじゃく(能力のランク補正を逆転させる)
エンブオー:すてみ(反動技の威力1.2倍)
ダイケンキ:シェルアーマー(急所に当たらない)


ヤナッキー:くいしんぼう(HP1/4以下で発動するきのみをもたせたとき、HP1/2以下で発動するようになる)
バオッキー:くいしんぼう(HP1/4以下で発動するきのみをもたせたとき、HP1/2以下で発動するようになる)
ヒヤッキー:くいしんぼう(HP1/4以下で発動するきのみをもたせたとき、HP1/2以下で発動するようになる)


ジャローダはしんりょくよりもあまのじゃくでリーフストームを撃つ方が火力が出せるのであまのじゃくがメジャー。


エンブオーは反動技が多く、もうか型ではそのまま自滅するだけなので、最初から強化できるすてみのほうがいい。


翻りダイケンキはドダイトス同様活かしづらいシェルアーマー。
耐久はそれなりにないわけではないが、基本アタッカーに据えられるダイケンキに確定急所技を撃ってくる相手を想像しにくい。
なら耐久を活かしたげきりゅう+アクアジェットのほうがいいだろう。
ただしダイケンキにとって、その戦法がアシレーヌやエンペルト、オーダイルとライバルだらけというのも否定はできないが。


なお三猿だが、ぶっちゃけ御三家特性だとそれぞれジュカイン、ゴウカザル、ゲッコウガの劣化になりがち。
差別化できる技もそれぞれ習得可能だが、それらを活かそうとするとくいしんぼう型のほうがまともに動けるというジレンマを抱えている。


第六世代

ブリガロン:ぼうだん(砲弾技が当たらない)
マフォクシー:マジシャン(攻撃時に相手の道具を奪う)
ゲッコウガ:へんげんじざい(技を出す直前に、その技と同じタイプになる)/きずなへんげ(相手を倒すとサトシゲッコウガになる)


ブリガロンはしんりょくを発動しやすい能力傾向だが、ぼうだんのほうが発動機会は多いためぼうだんのほうが選ばれやすい。特にフシギバナやゲンガーといった特定のポケモンにはかなり強くなる。


マフォクシーはすべての技にどろぼう効果が附随すると考えれば強いのだが、
メガストーンやZクリスタル相手には不発になる上、自身がZクリスタルと相性がいいというマジシャンを活かしづらい環境ゆえ、もうかになりがち。
もうかを活かしやすい耐久性能があるのもマジシャン型の増えにくい理由。


ゲッコウガはへんげんじざいの効果が強力すぎるので第六世代時はへんげんじざい型が主流だったのだが、
第七世代でZクリスタルが登場したことで、忍者らしくみがわりで能動的にHPを削れるという強みもあって
ミズZでハイドロカノンをスーパーアクアトルネードにして打ち込み、その後素でもう一度ハイドロカノンというげきりゅう型が登板。
仕留めきれない場合にも特殊化した先制連続技のみずしゅりけんでとどめを刺すことができるので能動的にげきりゅうも採用されるように。
隠れ特性が強力なのにげきりゅうも採用される一線級のポケモンと化した。


第七世代

ジュナイパー:えんかく(自分の使う接触技がすべて非接触扱いになる)
ガオガエンいかく(場に出たとき相手のこうげき1段階ダウン)
アシレーヌ:うるおいボイス(自分の音技をみずタイプ扱いにする)


ジュナイパーの場合、くさよりも通りの良いゴースト技を撃つ機会が多く、場合によってはくさ技を切ることもあるため、物理主体ならえんかくが優先されがち。


ガオガエンの耐久は悪くないのでもうかの発動も狙えるが、
いかくの利便さに加え、とんぼがえりとの相性の良さもあっていかく安定。シングル・ダブル両ルールで99%の採用率を誇る。
いかく+ねこだまし+とんぼがえり・すてゼリフはダブルだと警戒必須クラス。


アシレーヌのうるおいボイスは、ほろびのうた・りんしょう・ハイパーボイスをみずタイプ扱いにできるのが強み。ダブルで味方を巻き込まず戦えるようになる。
シングルでは相手のやけどを治さずに済む程度であり、アクアジェットも覚えるのでげきりゅうのほうがいいだろう。


第八世代

ゴリランダー:グラスメイカー(場に出たとき場をグラスフィールド状態にする)
エースバーン:リベロ(技を出す直前に、その技と同じタイプになる)
インテレオン:スナイパー(急所に当てたとき、威力が1.5倍になる)


ゴリランダーはグラスメイカーからのグラススライダーコンボでトップクラスの強さに化けたので、しんりょくはマイナー。


エースバーンはリベロで第2のゲッコウガと化した要対策のシングル1位。
とはいえ、リベロエースバーンのおかげでもうか型も読まれにくくなったため、マイナー型とはいえ存在する。シングル一位のマイナー型なのでマイナーポケモンのメジャー型より遭遇率は高い。


インテレオンの場合、スナイパーを活かすには「きあいだめ」とピントレンズがほぼ必須な上、バトンタッチ以外だと紙耐久のインテレオン単体で気合い溜めをするというリスキーな運用が前提になるため、ダイストリーム+げきりゅうで火力押しをするほうが使い勝手がいい。
しかし激流型だと水技以外の火力が不足していて没個性っぷりを改善できないという切実な事情もあって、実戦ではハイリスクハイリターンなキョダイマックススナイパー型がメジャーであった。
専用技の「ねらいうち」がキョダイマックスや急所戦法と相性が良かったのも大きいか。


第九世代

マスカーニャ:へんげんじざい(技を出す直前に、その技と同じタイプになる)
ラウドボーン:てんねん(相手のこうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼうランクおよび命中率・回避率ランクの変化の影響を受けない)
ウェーニバル:じしんかじょう(自分の技で相手を倒すとこうげきランクが一段階上昇する)


マスカーニャの場合、多彩な習得攻撃技を活かせるへんげんじざい一択である…と言いたいところだがSVからへんげんじざいが場に出た時の最初の一回しか発動しなくなったため*6、技を撃ち分ける運用において使い勝手が大きく悪化してしまっている。
こだわり系のアイテムならばへんげんじざいの欠点が気にならないが、それ以外のアイテムだとしんりょくが最有力となる。
専用くさ技の「トリックフラワー」が非常に高性能なため、しんりょくと組み合わせた際の爆発力が高いのも評価できる。


ラウドボーンはそもそもの種族値や技がこれ以上ないほど物理受けとして最適であるため、相手の積み技を無視できるてんねんのほぼ一択状態にある。
使う度に特攻を上げる専用ほのお技の「フレアソング」ともシナジーがあるので、アタッカー運用であってもてんねんが採用されることが大多数。


ウェーニバルの場合、使う度に自分の素早さを上げる専用みず技「アクアステップ」で殴りながら全抜きを狙う戦法が強力なため、これと噛み合いがいいじしんかじょうがメジャーになっている。
とはいえ、みず技に頼りがちで絶妙な耐久力を持っているのでげきりゅうとの相性も悪くはない。


類似特性「むしのしらせ

特性「むしのしらせ」は、むしタイプわざに対してしんりょく・もうか・げきりゅうと同様の効果を発揮する。これも第三世代より登場。
くさ・ほのお・みず攻撃と比べ、むし攻撃は効果いまひとつになるタイプが多く、高火力のむし技「メガホーン」が使えるポケモンも少ないので、使い勝手はイマイチ。
所持者は「テクニシャン」を持つハッサム、「かそく」を持つペンドラーなど、他に使い勝手の良い特性を持っていることも多い。


対戦での使用率はお察しだが、唯一第七世代のウルガモスのみ「むしのさざめき」をZワザ化させて虫の知らせ「ぜったいほしょくかいてんざん」を使う戦法が強力で一定数採用されていた。


派生作品

アニメ

アニメにおいても「体力を限界まで消耗すると発動する」特性として表現されており、使用者は対応した色のオーラを全身に纏うなど演出的にもなかなかかっこいい。
しかし実は作中において発動した個体はあまり多くない。おそらくここぞという時にのみ使用できる特別な特性として描写されているためであろう。
実際に発動したのはサトシのジュカインハルカのバシャーモジュンエンペルトなど。
ちなみに「むしのしらせ」はサトシのハハコモリが発動している。


だがそんな中で一際異彩を放っているのがサトシのヒコザルである。
元々はシンジのポケモンであり、通常では考えられないほど強力な「もうか」でザングースの群れを一掃する姿に潜在能力を見出されゲットされたが、
シンジの元では一度も「もうか」を発動できず、最終的には捨てられてしまった。
その後引き取ったサトシの元で初めて「もうか」を発動。尻尾の炎が何倍にも膨れ上がるという明らかに尋常ではない力を発揮する*7が、
その力はヒコザル自身でも制御できず暴走する可能性が高い危険なものであった。
それでも諦めずサトシと共に成長した結果、ゴウカザルに進化後のナギサジム戦でついに力を完全に制御できるようになり、
最終的にはサトシが意図的に発動させた「もうか」でシンジのエレキブルを破るという切り札的な存在にまで昇格した。



ポケモンカードゲーム

ポケモンカードでは一部のポケモンに特性が記載されているが、ほとんどのカードは本家とは違うオリジナルの特性を付与されている。


そんな中で唯一、「XY BREAK」シリーズの拡張パック「破天の怒り」のメガニウムは本家と同様に特性が「しんりょく」となっている。
その効果も「残りHPが50以下ならワザダメージが+70される」というまさしく本家準拠のモノ。攻撃兼回復技の「グリーンフォース」と併せて主砲として使うには十分な実力がある。
しかし、拡張パック「超爆インパクト」のメガニウムの特性「そうじゅくハーブ」(自分のターンに1度だけ自分の手札にある2進化ポケモンを制約無視で進化させる)のほうが断然人気なので、しんりょくのメガニウムは影が薄い。



ポケモン不思議のダンジョン

特性の効果および習得ポケモンは概ね本家に準ずるが発動基準が1/4未満と低い。


主人公およびパートナーポケモンの候補の大半が御三家ポケモンのため、多くの人が目にするであろう特性。
不思議のダンジョンは基本的には多くの敵と対峙することになり、特に複数の敵を相手にする場合にはこの特性の発動頻度は高くなる。火力の上昇幅が大きめのため、ターン制の殴り合いでは非常に有効に働く。
ただし、特性の性能だけを考えるなら、ピカチュウの「せいでんき」やカラカラの「ひらいしん」、コダックの「ノーてんき」のほうが何かと便利。
また、不思議のダンジョンでは不意討ちや急な危険を対処する機会が頻繁に発生するため、HPが低い状態で無暗に行動するリスクは大きい(そうでなくとも一発KOの事故に遭いやすい『』なら尚更)。
この特性を積極的に発動させて火力アップを図る攻略法はあまり有用とは言えない。





かみのけが へったとき ウィキこもりタイプの ついき・しゅうせいりょくが あがる。


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  • もしも虫の知らせみたいに御三家タイプ以外の特性が増えればどうなっていたのかな? -- 名無しさん (2020-08-29 18:09:49)
  • しんりょく/もうか/げきりゅう の項目なのに、実質御三家の隠れ特性の話ばかりしている気がする -- 名無しさん (2020-08-29 18:12:19)
  • しんりょくは深緑かと思ってた -- 名無しさん (2020-08-29 18:25:46)
  • ↑×2 シミュレーションRPGみたいな形式ならかなり化けそうなんだけどな…。 -- 名無しさん (2020-08-29 18:48:45)
  • ダイマックスされると良い感じに体力が1/3くらいに残りやすいから「頼むから激流発動しないでくれ…!」って変なお祈りしてしまう -- 名無しさん (2020-08-29 18:49:25)
  • しんりょくは深緑のほうだろ。草木が更に生い茂るって意味だから。新緑だと若葉だから勢いがない。 -- 名無しさん (2020-08-29 18:55:05)
  • カメックスがからをやぶるを覚えたから期待されたりもしたが・・・大体はゴリラのせい -- 名無しさん (2020-08-29 19:25:48)
  • ゲッコウガもエースバーンもみがわり連打ピンチ実猛火激流でも普通に強いくらいなのにぶっこわれ特性貰ってるのが酷い。 -- 名無しさん (2020-08-29 19:35:20)
  • ↑3 軽くググった所、深緑って色の事を指すみたいだけど違うの?あと勢いのある若葉があっても良いと思うが… -- 名無しさん (2020-08-29 19:39:39)
  • ↑2 ゲッコウガもエースバーンもげきりゅう・もうか型が存在する背景にはへんげんじざい・リベロ型が存在して型バレしにくいからではないかと スカーフふんかの一芸特化のバクフーンはメジャーポケモンじゃないわけで -- 名無しさん (2020-08-29 19:47:02)
  • ↑エースバーンはリベロ解禁前から上位で結果出してたんですけどね。チイラ襷鉢巻珠スカーフどれも上位で使われてたくらいだ。 -- 名無しさん (2020-08-29 20:32:31)
  • 中国語版だと新緑なんで新緑が正しいかと -- 名無しさん (2020-08-29 21:05:08)
  • アニメでの初出は、しんりょくがトウカジム戦でサトシのジュプトル、もうかがサトシとのラストバトルでハルカのバシャーモ、げきりゅうがシンオウリーグでのジュンのエンペルト…だったはず。むしのしらせはイッシュリーグでハハコモリだったかな? -- 名無しさん (2020-08-29 21:05:51)
  • これ隠れ特性の説明要らないんじゃないの? -- 名無しさん (2020-08-29 21:19:15)
  • 隠れ特性の説明がメインになってる気がする -- 名無しさん (2020-08-29 21:45:31)
  • 隠れ特性は余談ということにして折り畳むのもありかもね。詳しいことは各ポケモンの項目にあるし書くならあくまで比較をメインにすべきだと思う -- 名無しさん (2020-08-29 21:53:11)
  • アニメの話をするならサトシのゴウカザルは外せんな -- 名無しさん (2020-08-29 23:09:26)
  • アシレーヌが一番使われてるかなこういう系統だと -- 名無しさん (2020-08-30 13:30:46)
  • 後半の解説が隠れ特性の説明中心になっていたので通常特性との比較を優先してガッツリ編集&折り畳みしてみた。問題あれば直してもらって結構 -- 名無しさん (2020-08-30 14:33:30)
  • カメックスのあめうけざらってそんな使われてた?せいぜい半々だったと思うが -- 名無しさん (2020-08-31 10:24:18)
  • ガエンはいかく解禁前でも結構使われてて、解禁されたらさらに爆発的に増加したって感じじゃなかったっけ -- 名無しさん (2020-09-05 20:34:35)
  • ↑うn。元々採用率はそれなりに高いポケモンだったはず。この初版建主そこまで詳しくないのに誇張して描きたがるくせがあるみたい -- 名無しさん (2020-09-05 21:01:06)
  • アニメでの扱いは書かないのかな?ジュカインとバシャーモは体が光り、ゴウカザルは頭の炎が更に燃え盛る演出があったはず -- 名無しさん (2020-09-09 18:33:48)
  • ポケダンで敵がこれを持ってたら、思わぬ痛手を喰らわないように相手の体力管理に気を配る必要がある(本家よりその必要性が大きい)と思う -- 名無しさん (2020-09-09 19:45:40)

#comment(striction)

*1 なお、同じ読みの単語に「新緑」も存在する。意味はそれぞれ「深緑:みどりが濃い様」「新緑:(晩春や初夏の)若葉が瑞々しいみどり」のため、他の特性と照らし合わせると、前者の方が妥当と思われる。なお、中国語版では一時期「新緑」の単語が当てられていたようだが、現在では「茂盛」の字が充てられている様子。
*2 なお三猿は性別構成比が7:1などという点も御三家を強く意識している。
*3 相手の爆発を読んでラグラージに交代し、そのままメガシンカという芸当ができるからである。レアケース中のレアケースとはいえメガシンカするならげきりゅうはどのみち用がなくなるので、しめりけが生きる可能性が万が一でもあるならそのほうが上であるのは明白である。もっとも本当にレアケース中のレアケースなので、是が非でもしめりけというほどこだわられてはいなかったようだが。
*4 みがわりを覚えるため、げきりゅう型自体はげきりゅうヤタピなどもありえたのだが、みずしゅりけんが物理なのにゲッコウガの他のみずわざが特殊に偏りやすいため、みずわざ中心の構成が難しかった。他のタイプの物理技を入れるならへんげんじざいのほうがいいわけで。
*5 三猿は御三家特性が隠れ特性であり、ゲッコウガのきずなへんげが隠れ特性とはまた違う特別なものであるため、あえてこういう表現とする
*6 エースバーンが持つリベロにも同様の修正がされている。
*7 ロケット団のコジロウには「炎が生きてるみたいだ」と評された。

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