ネットマフィア「ゴスペル」(ロックマンエグゼ)

ページ名:ネットマフィア_ゴスペル__ロックマンエグゼ_

登録日:2020/04/23 Thu 00:22:05
更新日:2024/05/17 Fri 11:22:52NEW!
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ネットマフィア「ゴスペル」とは『ロックマンエグゼシリーズ』に登場する敵組織である。



ゲーム版概要

ネット犯罪組織「WWW」が光熱斗ロックマンのコンビで壊滅した数か月後に本格的に活動を開始したネットマフィア。
登場作品は『ロックマンエグゼ2』。


「ネットワーク社会の壊滅」を目論んでいたWWWとは違い、

  • ダムの決壊
  • 一国のネット中枢の破壊
  • オフィシャルネットバトラーの抹殺
  • ハイジャックによる飛行機の墜落
  • 天変地異による文明破壊

等、人間に直接危害を加える計画が多いのが特徴。
それ故、組織に所属しているのは殆どが社会に対し強い恨みを持っている人間であり、金欲しさで組織に入っている人間は少数である。


またニホンを中心に活動していたWWWとは違い、その規模は全世界に及んでいる。


作戦の指示や会議等は全てチャットで行い、組織の人間が顔を合わせる事は殆どない。チャットを行っている場面では画面と顔アイコンが黒く塗りつぶされているので、プレイヤーもどのような人物がチャットを行っているのか分からないようになっている。そのため、首領の顔も物語の終盤まで伏せられており、得体のしれない組織という面が強調されている。


組織の最終目標は、究極のナビ「フォルテ」を作り上げ、その力を使って世界を掌握する事。
集めた大量の「バグのかけら」(バグデータ)と、本拠地であるコトブキ町のマンション内に大量に設置したサーバーの「電磁波」を原料にフォルテを復活させようとした。


後に、WWW総帥・Dr.ワイリーが本物のフォルテをおびき出すためだけに結成させた組織である事が、『2』のエンディングや『3』で判明する。
ちなみにシリーズで唯一、1作品で壊滅し二度と復活しなかった組織である。首領が改心し、ワイリーも最低限の目的は達成できたため、双方潰れた組織をわざわざ復活させる意味がなくなったからだろう。



メンバー


●首領

  • ゴスペル首領

ネットマフィア・ゴスペルの最高幹部。
集めた「バグデータ」から究極のナビ「フォルテ」を作成・無限コピーし、その力で世界を手に入れようと企む謎の人物。
電磁波を防ぐサイバースーツに身を包んでおり、素顔や個人データは全て謎に包まれている。
攻撃的な人物で、失態を犯した部下には容赦なく制裁を与える。


正体はコトブキ町に住む帯広シュンという少年。
幼い頃に世界初のネットテロで両親を亡くし、親戚に引き取られてからは孤独な日々を送る。
いつしか家に引きこもり、コンピューターの世界に閉じこもるようになるが、インターネットをしていた時に謎のナビと出会い、「電脳世界を支配してみないか?」と誘われる。
その誘いに乗った後は、大人のフリをして自分のように人や社会に恨みを持つ人間を集め、「ゴスペル」を結成して社会への復讐を開始した。


熱斗とロックマンによって組織が壊滅した後は、熱斗の説得に応じて自首をする。
その後、改心してオフィシャルの事件の捜査に協力するようになる。


●幹部

自律型ネットナビにしてゴスペル最高司令官。
高い知能と冷徹な心を持ち、ゴスペル本部で様々な犯罪の指示を出している。人間をこき使うAI
インターネット中に特定のワクチンプログラム無しでは解凍不能な氷の結晶を発生させ、環境維持プログラムの機能を低下させる。
そして地球全体に震度10の大地震を発生させ、文明を破壊しようとした。
フリーズマンそのものが青い氷の解凍に必要なワクチン「あおのかけら」の一部であり、熱斗とロックマンに倒されるとインターネット中の氷は自然消滅した。
ゴスペルサーバーの電脳1にて、ナイトマン、マグネットマンと共に自動制御されたコピー個体が出現し、ゴスペル首領が待ち構えるメインルームへのプロテクトを守った。



クリームランドの現王女で、オフィシャルネットバトラーでもある女性。
持ちナビはナイトマン


クリームランドはネットワークの早期導入で発展を遂げた国家だったが、大国にその仕組みを真似された事で再び衰退の道を辿る。
毎日のようにたった一人で激務に追われるようになり、疲労により目の下に化粧でも隠せないほどのクマを作ってしまう。側近達が無能だからと囁かれているがソースは不明
そして孤独の中いつしか精神が追い詰められ、「国家の発展を他国に邪魔された」と思い込み、ゴスペルに加入して悪事に加担してしまう事となる。
オフィシャルネットバトラーの世界会議において、アメロッパ城の侵入者撃退システムをハッキングし、オフィシャルネットバトラーの抹殺を目論む。
熱斗とロックマンに阻止された後は侵入者撃退システムの誤作動で罠にかかってしまい、救助された後で逮捕された。


後に釈放され『5』では健康的な顔つきとなっている。
オラン島で熱斗達と再会し、チームオブカーネルに加わった。



世界的大企業ガウスコンツェルン会長。
持ちナビはマグネットマン


幼い頃に両親を亡くし、弟とも生き別れとなり貧乏生活を送る事となる。
その生活の中で自分を助けてくれなかった社会を見返すため、必死で働き続け現在の地位を手に入れる。
それでも社会に対する恨みは消えず、腐りきった社会を破壊するためにゴスペルに加入。究極のナビ開発プロジェクトのリーダーとなった。
最新鋭旅客機をハイジャックし、搭載されているハイパワープログラム強奪を企む。
プログラムを組織へ転送した後で熱斗とロックマンに敗れ逮捕された。


逮捕された後は、娘のテスラに会社の経営権とマグネットマンが引き継がれている。



●構成員

デンサンガスに勤務する新入社員。
持ちナビはエアーマン


仕事で溜まったストレスを発散させるために、ゴスペルに加入し悪事を働くようになる。
綾小路家のガス湯沸かし器を誤作動させ、やいとを人質に身代金を要求しようとする。
熱斗とロックマンに悪事を阻止された後は首領に見限られ、爆弾による制裁を受け生死不明となった。
『バトルチップGP』で生存が確認されている。



IQ170の頭脳を持つゴスペル幹部候補の青年。
持ちナビはクイックマン


自然をこよなく愛しており、自然を平気で汚すような人間を憎んでいる。
遂には自然を汚し続ける人間に復讐するために、ゴスペルに参加してしまう。
おくデンダムを爆破しデンサンシティを水没させようと、ダムに爆弾を仕掛けた後でおくデンだに各地に起爆装置を隠す。
熱斗と炎山の活躍で起爆装置が全て解除されるとオフィシャルに逮捕された。



●組織関係者

ネット犯罪の成功率100%を誇るプロの傭兵。
持ちナビはシャドーマン


ゴスペル首領からの依頼を受け、高いセキュリティを誇るアジーナ国のネットワークを壊滅させる。
次の標的であるニホンのネットワークを壊滅させるためにオフィシャルセンターにあるマザーコンピューターに侵入。
部下を使ってオフィシャルのナビを何体もデリートし、マザーコンピューターの最奥部まで行くが、寸前のところで熱斗とロックマンに敗れた。


『2』では終始姿を見せなかったが、『5』で初めて熱斗の前に現れる。
今度はバレルの依頼を受け、チームオブカーネルで世界平和のために戦う。
ちなみに『6』に登場するダーク・キリサキは彼の弟子である。


●自律型ナビ

  • カットマン

ゴスペルの「アジーナ攻略部隊」副隊長。
隊長であるシャドーマンがアジーナのネットワークを壊滅させた後の残党狩りを行っていた。
ロックマンと出会うと、シャドーマンがニホンのネットワークの壊滅に向かった事など、聞かれてもいない事を教える。
そのままバトルを仕掛けるが敗北しデリートされた。
その後、ゴスペル首領の手によりコピー量産され、フリーズマンの「文明破壊作戦」が阻止された後に世界中のインターネットに出現した他、マンションの電脳ではコントロールプログラム前にエアーマン、クイックマンと共に出現。
コピー個体は自動制御されており、従来の個体のような感情は持っていない。


余談だがナイトマン・マグネットマン・フリーズマンも同じくコピー個体として、マンション最上階に設置されたゴスペルサーバーの電脳で再登場する。
シャドーマンだけはゴスペル所属ではないためかコピー個体として再登場していない。


  • ロール、ガッツマン、グライド、ブルース

ゴスペル首領が作り上げたコピー個体。
ロール、ガッツマン、グライドはメイル、デカオ、やいとがマンションに侵入した際にナビのデータをコピーして作成したもので、ブルースはそれ以前の戦闘データからコピー構築したものと思われる。
どれも自動制御されており、感情は一切持っていない。いずれのナビもオリジナルにデリートされた。


  • フォルテ

集められた「バグデータ」とサーバーの「電磁波」から生み出された、フォルテを模した所謂「コピーフォルテ」
しかしその強さはオリジナルの「真フォルテ」と比較すると格段に劣っており、ドリームオーラも纏っていない。
所詮は劣化コピーのためかあまり強くはない。
この時点で量産化に成功しており戦うのはその内の一体となっている。


一度ロックマンにデリートされるが、その後更に電磁波を強化して構築したことでより強力な個体が作成されるが、その姿は巨大バグ集合体「ゴスペル」へと姿を変え暴走を始めた。
ゴスペル壊滅後、WWWエリアを徘徊していたコピーフォルテが真フォルテのエクスプロージョンで破壊されている。


余談だが、携帯アプリ『P.o.N(ファントムオブネットワーク)』でも、キャッシュデータにより再生された形でフォルテのコピーが登場している。ウラインターネットでこの個体とロックマンが対峙した際には、ロックマンと熱斗はかつてゴスペルがフォルテを作ろうとしたことを思い出させる会話をしている。



メディア展開

漫画版(鷹岬版)

首謀者はゴスペル首領でその正体の変更もないが、当初は真の姿で「ケイ・ユウキ」という偽名を用いてネットポリスを欺いていた。
ロックマンがサイトスタイルの力を得たとの情報を掴み、その力を奪って電脳獣ゴスペルを完成させようとする。
そのためにフォルテとコンタクトをとるが、ロックマンとの勝負に水を差したせいでゴスペルをフォルテにデリートされてしまう。
ロックマンとフォルテの激闘が終わった後で首領と幹部全員が逮捕され、組織は壊滅した。


構成員はシャドーマン以外の原作のゴスペル団員で、最初に登場したのが風吹アラシとエアーマン。ロックマンとブルースの決闘中に乱入したが、暴走発現したサイトスタイルに一撃で瞬殺された。
その他のナビは、ゴスペルがサイトスタイル奪取のために企画した豪華客船クルーズ内でまとめて出現。尺の都合等でよくある敵幹部まとめてラッシュ
イレギュラーな客であったブルース1体に対し、総出で攻撃と「リカバリー」を入れ替えで繰り返して追いつめるが、乱入したロックマンがブルースと共に「ダブルヒーロー」でまとめて殲滅。
その後、ナビ達の残骸は一つとなって電脳獣「ゴスペル」が形成された。


漫画版(あさだ版)

ワイリーの支援を受けて組織を拡大していたが、風吹にワイリーを始末させた*1後は手始めに「秋原町誘拐事件」を実行する。
「秋原町誘拐事件」が失敗すると、究極ナビとロックマンが戦闘する機会を増やして究極ナビを進化させようとする。
科学省襲撃の際に、究極ナビが各地にばら撒いた体の欠片を使ってシステムを乗っ取り、ニホンの主要コンピューター全てをゴスペルのものにしようとするが、エネルギーを充填しすぎたせいで究極ナビの制御がきかなくなり、世界が崩壊の危機を迎える。
熱斗とロックマンによって究極ナビがデリートされると同時に組織は壊滅した。


アニメ版

無印

無印後半、WWW壊滅後から登場。
Dr.ワイリーが結成に関わっていることについては原作と類似している。


だがプライドは組織に加入しておらず、ガウス以外の人間のメンバーは1度しか登場していない。表立って実質的にゴスペルを指揮していたのはガウスであった。
加えて、ゴスペル首領はメンバーを指導するためにワイリーが用意した「ロボット」となっている。


ミヤビも組織に関わっておらず、シャドーマンはこの時点では別の人物のナビとなっており、賞金稼ぎナビとして最高幹部のフリーズマンの指示で動きつつ彼がヒートマンとの戦いで重傷を負わされたのを機にフリーズマンをデリートするなどの行動を働いた。
シャドーマンが正式にミヤビのナビとなるのは、次作『AXESS』でネビュラの依頼でコントロールX破壊任務を遂行する中でダークチップに溺れてサーチマンにデリートされた後、その次作『Stream』で「デューオの試練」に選ばれたミヤビのためにワイリーが復活させて与えた時となる。


ワイリーの「ゴスペル」結成の目的は、N1グランプリ編にてデリートされた「ファラオマン」が持つ「究極プログラム」の力で、ネットワーク社会を無にして壊滅させること。
ファラオマンはデリート後に「フォルテ」として究極プログラムを持つ新たなナビとして自己再生し、ワイリーはこの究極プログラムの一端から「ゴスペル」を作成した。
ゴスペルはネットワーク上のナビやプログラムを次々と自身の中に吸収、ブルースや兄弟分にあたるフォルテさえも吸収しロックマンも吸収しようとするが、フォルテと接触したことでプログラムに異常が生じたロックマンがバグスタイルを発現させたことで逆にゴスペルが吸収され、ゴスペルが吸収したものすべてを再構築により復活させたことで、ワイリーの目論見も潰えた。


AXESS・Stream

ゴスペル首領を名乗っていたロボットは、復活したフォルテが「人間世界を観察する」目的で現実世界での彼の肉体的な存在となった。電子機器に触れることで電脳世界へのプラグインが可能となっている。
ゴスペル首領の姿で活動するフォルテは2期『AXESS』第41話「アレグロ」で初めて登場してダークブルースと対面。
3期『Stream』第2話「地球抹殺」でハイパールートを使って「デューオの彗星」を目指すため、宇宙センターに侵入してプラグインをした後にロボットが放棄された。


そして、『Stream』第9話「復活!ネオWWW」でガウスとマグネットマンが禁固961年の刑を言い渡されたことを最後に、今後のアニメ内で「ゴスペル」に関連する要素は完全に語られることはなくなった。




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  • 懐かしい -- 名無しさん (2020-04-23 14:23:24)
  • フォルテは劣化コピーをばらまかれてウザがってたな -- 名無しさん (2020-04-23 16:07:31)
  • コトブキスクエアの形、よ~く見たら・・・? -- 名無しさん (2020-04-23 20:52:38)
  • 恒心教みたいな冗談宗教と見せかけたオウムな組織でびっくりした -- 名無しさん (2020-04-23 21:30:28)
  • 画面が真っ黒なので、会話だけで状況を想像するのが難しかった -- 名無しさん (2020-04-24 22:22:04)
  • ↑2ゴスペルの素材や3でのフォルテ復活の方法考えると熱斗が集めさせられたバグのかけらってつまりは…なんだよね -- 名無しさん (2020-04-24 23:17:06)
  • 現実世界ではタダの子供でしかないシュンがどうやってマンションを占拠した上であんな状態にしたんだろうか?住民を追い出した(元からゴスペルが購入していた可能性もありそうだが)のはともかくあの量のサーバーが元から置いてあったなんて到底思えないし、どこから持って来てどうやって置いたんだか。 -- 名無しさん (2020-04-24 23:20:51)
  • ↑ メインルームはともかく、各部屋のサーバーは床から生えるように設置されていたあたり明らかに普通の様子じゃなかったし、電磁波の影響で現実と電脳世界が融合しかかっていたらしいし、実は本物のサーバーはメインルームに置いてあるやつだけで、それ以外のは溢れ出た電脳世界のジャンクデータがサーバーの形をとった結晶体的なもので、テーブルの上に置いてあるプラグインできる機械は中継機、とか? -- 名無しさん (2020-04-24 23:42:19)
  • ↑↑実際はワイリーという大人がバックにいたわけだからなんとでもなるんじゃないかなあ。ワイリーの名前は使えないとしても偽名や匿名でサーバー運び込む協力くらいはできるだろうし。 -- 名無しさん (2020-04-25 08:14:52)
  • チャットで結成とか幹部とかなんか今のなんちゃって革命家となんら変わらないけど、やってることはガチテロリストという -- 名無しさん (2020-04-25 10:47:05)
  • 今の時代だからこそあんまり笑えないんだよなこれ。技術力があれば小学生がそういうフリして扇動して犯罪に走らせるっていうのって -- 名無しさん (2020-05-12 16:24:05)
  • GO!スペル -- 名無しさん (2020-06-14 22:09:49)
  • ↑2EXEの敵組織でも一等現実味帯びてるよね…… -- 名無しさん (2020-11-16 02:17:35)
  • やってること見ると一番大規模な悪の組織な気がする。WWWもネビュラも終盤まではピンポイント襲撃の暗躍なのにゴスペルは序盤から都市を水没させようとしてくるし… -- 名無しさん (2022-06-15 19:00:09)
  • ゴスペル首領の記述を一部本人の項目に移動しました。 -- 名無しさん (2023-04-30 07:12:23)
  • アニメ版で首領の正体の設定が変えられたのも「本人に落ち度のない理由で精神的に追い詰められる環境にあった」「邪悪な大人に唆された」「世界規模でインフラを壊滅させる凶悪犯罪そのものを目的として犯罪組織を率いていた」とやはりマズすぎる要素が多いからか……? -- 名無しさん (2023-04-30 07:41:31)
  • ガーディアン破壊のために究極ナビ(フォルテのパチモン)作って欲しかったワイリーからすれば大地震起こす必要まではなかったよな…このあたりから帯広シュンがワイリーの思惑を越え暴走していたってことなのか… -- 名無しさん (2023-04-30 08:31:38)

#comment(striction)

*1 実際はワイリーは生き延びている。

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コメント

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