登録日:2010/12/18 Sat 17:56:59
更新日:2023/08/10 Thu 14:41:21NEW!
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伝説の勇者の伝説 伝勇伝 悪魔 寂しがり 福山潤 すべての式 寂しがりの悪魔 ライナ・エリス・リード
君は僕の、初めての友達だからね。
ライトノベル、伝説の勇者の伝説に登場する存在。
【この項目は重大なネタバレを含みます】
遥かな伝説の時代、南の果てに棲んでいたという『寂しがりの悪魔(ライナ・エリス・リード)』
またの名を、『全ての式』という。
人智の及ばない強大な化物だが、生まれつき孤独で、愚かで、寂しがり。
曰く、あまりに醜い為にその姿は誰にも見えず、その声は誰にも届かない。
そういうように生まれた存在。
どれほど醜いのか、作中で明確なビジュアルは提示されていない。
が、主人公であるライナ・リュートがその姿を幻視した際、あまりの醜さに思わず悲鳴を上げた。
尚、アニメでは便宜的に「道化師の姿をしたライナ」というビジュアルで描かれている。
悪魔は誰にも見えず、死にそうな孤独の中で生きていた為に、当時世界を管理していた『女神』もその存在に気付く事が出来なかった。
結果として、誰もいないはずの南の果てに、『女神』は、『堕ちた黒い勇者』アスルード・ローランドを封印・追放してしまう。
同じ強大な力を持った化物である勇者が現れた事で、初めて他者に触れた悪魔は喜びのあまり歌い、踊り、喋った。
「世界を壊す」事だけを考えていた勇者は何ら反応を見せなかったが、ある日、悪魔に話を持ちかける。
「ここから出たい。出る為には君の力がいる。君の半身をくれないか? 君の半身を食べさせてくれないか?」
「いいよいいよ。いいよいいよ。君は僕の初めての友達だからね。君の為なら僕の半身ぐらい、なんてことないさ」
そうして、悪魔は自らの身体を『すべての式を編む者』と『すべての式を解く者』の二つに分け、編む者を勇者に差し出した。
勇者はすぐに編む者を食らい、『女神』達の封印を破る為の力を得ると、再び世界を壊し始め、遂に『女神』を皆殺しにして世界の中心に辿り着く。
そして、『女神』達が守っていた『何か』を手に入れ、その力ですべてを壊そうとした……が。
その『何か』が持つ闇の部分は酷く強大で、勇者は逆に食われかけてしまう。
「友達」が苦しんでいる姿を見た悪魔は残りの半身、解く者を差し出し、
「じゃあ、僕の残りの身体を使うといいよ。ここに闇を入れるといいよ」
と言った。
勇者は解く者をも食らうと、『何か』の闇の部分をすべて悪魔に押し付けてしまう。
悪魔はそれで終わり。
永遠に、よく分からない『何か』に存在を食い散らかされ続けるという、苦痛と孤独を味わい続けるようになってしまった。
やがて勇者が世界を壊し、世界が生まれ変わっても、悪魔は永遠の苦痛の中で悲鳴を上げ続けた。
それでも、寂しがりで、孤独で、愚かな悪魔は「一瞬でも出来た友達の為になったから」と、それ程後悔しなかった。
…………という、超後味の悪い伝説の中に登場する化物。
しかしこれは単なる伝説ではなく、繰り返されてきた事実。
物語の根底に位置する存在で、神を気取る存在でさえ、悪魔という化物が何なのかは理解していない。
勇者共々、作中において、ライナ・リュート、シオン・アスタール、ルシル・エリスの運命に深く関わっている。
◆すべての式を解く者
「だって、そう決めたんだろう? 目に映るすべてのものを救いたいって」
ライナの中にある存在にして、ライナ自身。
またの名を『寂しがり(ライナ・リード)』という。
名前の通り「すべての式(=構成)」を解く者。
ありとあらゆる存在の構成を見抜き、解除する力を持っている。
元々はエリス家の奥深くに存在していたが、ライナの父リューラ・リュートルーが引き離し、ライナの中に入れた。
基本的に『複写眼』及び『α』とセットで、宿主が死ぬとα共々に別の複写眼保持者に転生する。
ずっとライナの中で眠っていたが、ライナが戦場で死にかけた事を切っ掛けに目覚め、先の台詞を残してライナと融合した。
◆すべての式を編む者
「君が……幸せになれるといいな」
ルシルの中にある存在にして、ルシル自身。
またの名を、『悪魔(エリス・リード)』という。
作中で明確な能力は示されていないが、勇者はその能力で魔法を作り出した為、文字通り『編む』者だと思われる。
エリス家の奥深くに封印されており、自らが生み出したエリス家の人間に勇者の血筋を守らせていた。
しかしエリス家の呪われた運命を切り裂こうとしたルシルに喰われてしまう。
そして先の台詞を残し、彼と融合した。
冥殿「このwikiを編集したい。編集するには君の*がいる。君の時間をくれないか? 君の時間をアナルに食べさせてくれないか?」
wiki篭り「いいよいいよ。いいよいいよ。君は僕の初めてのアナル奴隷だからね。君の為なら僕の時間くらい、なんてことないさ」
↓
そしてラグナロクへ……。
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