新ロードス島戦記

ページ名:新ロードス島戦記

登録日:2020/02/27 (木) 22:40:33
更新日:2024/05/16 Thu 12:48:17NEW!
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水野良 ロードス島戦記 続編 フォーセリア ファンタジー 小説 ザ・スニーカー 剣と魔法の世界 ライトノベル 新ロードス島戦記



“ロードスという名の島がある”


呪われた島と呼ぶ者は、もはや誰もいない


ただひとつの場所、暗黒の島の別名を持つマーモのみを例外として……



新ロードス島戦記とは、水野良氏の小説『ロードス島戦記』の続編。



【概要】

架空の異世界『フォーセリア』を舞台としたファンタジー小説。


『ロードス島戦記』の約一年後を舞台としており、前作の6・7巻で副主人公を務めたスパークが主人公を務めている。
また前作とは地続きの物語の為、『ロードス島戦記』の登場人物が多数出演している。


フォーセリア世界の根源的な敵である「終末の者」との対決を描く一連の作品の一つでもあり、同様の「終末の者」との戦いは、『魔法戦士リウイ』や『クリスタニア』でも繰り広げられている。


『ザ・スニーカー』で連載され、2006年8月号で完結した。
イラストは、当初は前作に引き続いて出渕裕が担当していたが、第2巻より美樹本晴彦に交代した。
後に1巻と序章もイラストを変更した新装版が出版された。


【登場人物】

  • スパーク

本作の主人公。
砂漠の民の一つである炎の部族の族長であり、フレイム王国の騎士。
前作、『ロードス島戦記』では騎士見習いだったが、邪神戦争の際の功績を称えられ、騎士叙勲を受ける。
同時に公爵となり、フレイム王国の王位継承権を与えられた。
今作では飛び地であったことから自治権を与えられたマーモ公国の公王に即位した。
数多の屈強な支配者を悉く跳ねのけた闇の大地マーモを豊かな地とするため、次々襲い来る困難に仲間達と共に挑む。


  • ニース

本作のヒロイン。
祖母と同じ名前を持つことから「小さなニース」もしくは「小ニース」と呼ばれることが多い。幼い頃から聖なる力を扱え、聖女として称えられていた。
破壊の女神カーディスを復活させるための「ひとつの扉」である事から邪神戦争では黒の導師バグナードからその身を狙われた。
邪神戦争後は新たにマーモに建てられたマーファ神殿で侍祭を務めている。
実は破壊の女神カーディス教団の最高司祭である“亡者の女王”ナニールの生まれ変わり。


  • ギャラック

マーモ公国の近衛騎士隊長。
砂漠の民の一つである風の部族の出身で、邪神戦争ではスパークの下に配属され共に「魂の水晶球」の探索に同行。邪神戦争後は仲間であったライナと結婚した。
スパークの事は主君であると同時に出来の良い弟のように思っており、今作では何かとスパークの無茶に付き合わされ胃を痛めている。


  • リーフ

ハーフエルフの精霊使いの少女。
元はカノン出身で難民としてフレイム王国に逃れ、武器と精霊魔法の心得があった事からフレイムの傭兵部隊に入隊した。
邪神戦争ではスパークの下に配属され共に「魂の水晶球」の探索に同行した。
邪神戦争後は生き別れになっていた母親と再会。
マーモの闇の森で母親と暮らしていたが、スパークが公王に即位すると「公王の友人」なる謎の称号を与えられ、マーモ公国に仕える事となる。
城中ではスパークの私室含めたあらゆる場所への立ち入りを認められている唯一の存在で、彼をからかう毒舌も相変わらず。


  • アルド・ノーバ

マーモ公国の宮廷魔術師。
スレインの弟子で見上げるような大男だが、性格は至って温厚な人物。
風の部族の名門の出身だが、性格的に戦士には向かないと見做され、魔術師とするべく父親の意向でスレインに弟子入りした。
邪神戦争ではスパークの下に配属され共に「魂の水晶球」の探索に同行した。


  • グリーバス

戦神マイリー神殿の司祭。
「鉄の王国」出身のドワーフで戦神マイリーの神官戦士。
邪神戦争ではスパークを気に入り共に「魂の水晶球」の探索に同行した。
邪神戦争後はマーモ島に新たに建設された戦神マイリー神殿の司祭を務めている。


  • ライナ

ギャラックの妻でマーモ公国の密偵。
邪神戦争では殺された仲間の復讐のために「魂の水晶球」を追うスパーク達に同行した。
邪神戦争後にギャラックと結婚した。
盗賊としてはまだ拙さが残る身ながら、ウィンディスの不良たちを密偵に育て上げ諜報活動にあたらせている。


  • ナルディア

炎の部族の先代の族長でスパークの従姉弟。
族長に就任した後は、当時協力関係にあった暗黒神ファラリス教団を炎の部族から追放した。
ブレード郊外の決戦に敗北した後、カシュー王に求婚されるもこれを拒み自らエフリートの残り火に飛び込み自害した。
伝説によると死後もう一つの炎の精霊王フェニックスに転生したとされている。
『序章』にて、ファラリスの司祭たちを追放するまでの経緯や、部族の者達の手前では見せられなかった部族間の戦争に対する本心が描かれる。


  • エズード

暗黒神ファラリスの神官で、ファラリス教団の高司祭。
ファラリス教団の神官戦士団を率いており、教団の命令で炎の部族に協力していたが、ナルディアが族長に就任した直後に追放された。
それを不服とし幼いスパークを誘拐するも、追って来たナルディアに討たれた。


  • エレーナ

魔獣使い。
グージェルミン導師の娘で「魔獣支配の秘術」の最後の継承者。魔術師としての実力も折り紙付き。
『序章』の「魔獣の森」でのエピソードを経て彼女の能力を求めるスパークの説得に応じ、今迄呪われし力と疎まれていた自らの力で国の発展に貢献できるのならとマーモ公国に渡り、各地で出没しだした魔獣を鎮めて回る。
元をたどると本作連載前に発売されたカセットブック版「魔獣の森」のキャラクターだが、こちらは本作の同タイトルとは設定や結末がほぼ別物になっている。


  • グージェルミン

エレーナの父親。
アラニアの王都アランに在った「賢者の学院」の元導師。
「賢者の学院」の最後の学長ラルカスの友人にして右腕と言う程の高位の魔術師だったが、ルノアナ湖の遺跡で発見した「魔獣支配の秘術」を巡って意見が対立したため学園を去った。
その後はナダール村近くの森で魔獣支配の研究を進めていたが、数年前に亡くなった。


  • ランディス

グージェルミンの弟子で、エレーナの恋人。
グージェルミンが「賢者の学院」を去った際、弟子の中で唯一人グージェルミンに付いてきた。
しかし、「魔獣支配の秘術」の力に野心を抱いたことでグージェルミンから破門され森を追放された。
その後はカノンで暮らしていたが、カノンがマーモに征服された際にバグナードに弟子入りし、マーモの宮廷魔術師の第五席の座に就いた。
「魔獣支配の秘術」を得るため、エレーナをマーモに連れて行こうとするも、説得に失敗。
エレーナを揺さぶるため"ディスペル・オーダー"の魔法で魔獣達を解放したが、その中の一体だったマンティコアの攻撃からエレーナを庇い死亡した。
元となったカセットブック版では敵の攻撃からエレーナを庇って瀕死の重傷を負うもスレインとレイリアの治療によって回復し改心。魔術を捨ててエレーナと共に静かに生きる道を選ぶ。どっちにせよセシル涙目である。


  • ブルネイ

本編の二百年ほど前にマーモ島を統一した英雄王。
元はカノン王国の将軍で、苦労の末マーモ島を統一したものの、近衛騎士隊長の反乱に遭う。
とっさに隠し部屋へと逃げ込んだものの、誰も助けに来なかったため、そのまま死亡してしまう。
後継を指名できなかった未練から、死後、亡霊と成っていたが、スパークを後継者に指名したことで未練が晴れ昇天した。


  • アファッド

マーモ公国の騎士隊長。
風の部族出身で族長であるシャダムの右腕とも言われる豪傑。
マーモに駐留している風の部族の出身者の中ではリーダー格で、スパークも当初は彼をマーモ公国の騎士団長にと考えていた。
だが、炎の部族への不信感から騎士の位を捨て故郷の砂漠へと帰っていった。


  • ウッディン

マーモ公国の騎士隊長。
風の部族出身で当初は炎の部族への不信感からスパークへの忠誠を拒んでいたが、幾つかの試練を経てスパークに忠誠を誓い、後にマーモ公国の騎士団長に就任した。


  • アリシア

ヴァリス王国から派遣されたファリス教団の司祭にして神官戦士。
敬虔なファリス信者であり、ファリスと対極をゆくファラリスやカーディスへの信仰が色濃く残るマーモ公国におけるファリス教の布教に四苦八苦しながらも、スパークたちに助力する。
信仰や宗派に関しては過激なところがあり、ファリス教団にそぐわないダークエルフやファラリス教の司祭などを次々と取り入れていくスパークに幾度となく猛抗議しているが、彼の功績そのものは素直に評価している他戦士としての実力も高く、布教の際もファリス教団を持ち上げる事はあっても他の宗派を貶す事はしないなど、一宗教者としての分別もしっかり弁えている。


  • レイエス

ベルドの遺児でマーモ帝国の二代目皇帝。
ネータからその聡明さを見込まれマーモ帝国の皇帝に即位。
マーモ帝国の復活を宣言した。
その正体は破壊の女神カーディス教団の高司祭にして“亡者の女王”ナニールの永遠の恋人“転生者”フィオニスの生まれ変わり。


  • ネータ

暗黒騎士団の団長。
女性ながら優れた騎士であり、帝国が敗れつつある時に帝国の財宝を廃坑に隠し、ベルドの多くの遺児を匿った。
邪神戦争後はアシュラムの指示に従わず、マーモに残留。
マーモ帝国の残党を纏め上げマーモ帝国を再興した。


  • ヴェイル

マーモ帝国宮廷魔術師団の首席導師。
黒の導師バグナードの弟子で、孤児だったのを妹ミネアと共にバグナードに拾われた。
旧マーモ帝国においては宮廷魔術師団の第三席の座に就いていた。
普段は首都ウィンディスの酒場の店主を務めているが、裏ではバグナードから譲り受けたマジックアイテムを用いてマーモ帝国の再建のため暗躍している。


  • ミネア

ヴェイルの妹。学問こそ相応に積んでいるが魔術の才には恵まれなかった。
バグナードから古代魔法王国時代の祭器を借りる為、ヴェイルによって数人の女性と共にバグナードの生贄として売り渡される。
館の中でバグナードに面従腹背しながら彼を葬る手段を捜し当て反旗を翻すも失敗。これ以上犠牲を産まない為に自らバグナードの生贄になり続ける事を決心するが…?


  • ボイド

新生マーモ帝国の密偵。
アラニア出身の盗賊で本名は「オーエン」。
若い頃のアシュラムの唯一の友人だった。
アラニア盗賊ギルドで育てられた暗殺者だが、完璧すぎたのが仇になって師匠に嵌められて官憲に捕まり、マーモに流刑にされた。
マーモ行きの船の中でアシュラムと知り合い、それ以来アシュラムの右腕として働いてきた。
しかし、実は裏で評議会と通じており、評議会にとって邪魔なアシュラムとベルドを共倒れさせようとしていた。
だが、計画に失敗したことでマーモから逃亡。
後にボイドと名を変えて新生マーモ帝国の密偵となった。


  • フォース

ロードス本島のライデンの盗賊ギルドの首領。
ライナの要請に応じて部下たちと共にマーモを訪れ、公都全体に蔓延する竜熱の風評流布を阻止するため暗躍する。


  • シーリス

ロードス本島のハイランド王国の王妃。
アルド・ノーバの要請に応じて部下の竜騎士と共にマーモを訪れ、竜熱の知識が無いまま風評に混乱する公国の民に竜熱の細かな知識を提供し、『公王であるスパークも竜熱に冒されているからこそ、竜熱の解決に全力を注ぐであろう』と偽ることで民の信頼を高め、騒動の収束に一役買った。




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  • 盾乙 スパークくんはカシューおじさんにごめんなさいしないとダメだよね… -- 名無しさん (2020-02-28 07:21:18)
  • 乙 敵側がとんでもなく悪辣だが、割りに不憫でもある作品。漫画版は小説とは別物 -- 名無しさん (2020-02-28 10:57:56)
  • 宝冠のクリードってやっぱりフィオニスの生まれ変わりなんだろうか? -- 名無しさん (2020-02-28 11:54:59)
  • ↑まあ化けて出るくらいはしても罰は当たらない気がするしな。とはいえ姉弟だし生まれ変わりなら猶更不憫な気もする -- 名無しさん (2020-02-28 15:43:12)
  • 作者さん嫌々書いてたんだろうか…と疑問になる程度には扱いの酷いキャラ等がいる。 -- 名無しさん (2020-02-29 16:56:26)
  • ただひたすらにセシルが不憫だった…。ちょっとは報われて欲しい。 -- 名無しさん (2024-03-01 20:02:07)

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