衛藤可奈美

ページ名:衛藤可奈美

登録日:2020/02/16 Sun 11:30:34
更新日:2024/05/16 Thu 12:40:02NEW!
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刀使ノ巫女 とじみこ 日本刀 千鳥 雷切 中学生 本渡楓 衛藤可奈美 刀使 カナロット 女版カカロット



今度また試合しようね!


衛藤可奈美(えとう かなみ)とは、TVアニメ『刀使ノ巫女』に登場するキャラクターの一人にして、同作の主人公である。


CV:本渡楓


概要

美濃関学院中等部二年の十四歳で、明るい少女。
好きなものは剣術と、舞衣が焼いたクッキー。
その性格からか友人も多く、社交性も高い。
母は6歳の時に死去。それからは父と兄の三人暮らし。
家事は当番制だったので料理は作れる…が、火を使う料理中にイメージトレーニングにのめり込んで火事になり掛けるなど、危なっかしい面もある。


誕生日プレゼントがの立ち合いになるほど剣術好きで、
寝ても覚めても稽古に余念がなく、夢の中で稽古をするほど。
一見能天気に見えるが他人の感情に聡く、相手の言動に傷ついたり、対立していても同情して肩入れしてしまったりすることもある。
悲しいことを体験しても笑顔でごまかし明るく振舞う癖があり、
自分から言わないため、周囲の人間が気づく頃にはとことん追い詰められている場合が多い。


時折、夢の中で“師匠”なる女性から稽古を付けられているが、目を覚ませば記憶は消える。
しかし、稽古で身につけた技術は身体が覚えているため、文字通り寝ても覚めても剣術尽くしな生活を送っている。


刀使としての能力


そんな魂のこもっていない剣じゃ、何も斬れない!


流派は活人剣の理念を持つことで有名な柳生新陰流。
御刀は降りかかった雷を切り裂いた伝承を持つ、千鳥
稽古に余念がなく対応力や観察眼が優れており、相手を斬らず制するという「無刀取り」を習得している。
だが、大の剣術好きが原因で、
相手のことを知って、繰り出す技をもっと見たい。
と無意識で手加減をして試合を長引かせてしまう癖を持ち、傍から見ればギリギリの試合運びで辛勝しているように見えてしまう。
そんな癖を持っているものの、相手と繰り出される技を素直に賞賛し、それを見習って自己鍛錬を欠かさないその姿勢は、開祖の教えを忠実に守っているともいえる*1
文字通り寝ても覚めても鍛錬を行い、それに加えて本編の事件で他流派の理念や技に触れているため、作中では最強メンバーの一角を成す。
その性格と強さから、某ドラゴンなボールの主人公をもじって、カナロットなるあだ名で呼ばれることもあった*2
ただ、強すぎるその実力は次第に周囲と自分を隔絶していき…。


以下、本編ネタバレ

+ 《1期(胎動編)》-

伍箇伝の代表戦に選出。決勝戦に於いて十条姫和と刃を交えようとする。


う~ん…決着がついてないから、かな?行こ!


しかし、なんと姫和は予備動作なしの三段階迅位を使って折神紫に襲い掛かって暗殺を計ろうとしてしまう。
あわや処断されようとするところを可奈美はともに会場から脱出し、二人の逃避行が幕を開ける。


お前の言う重たさの半分は刀使としての責務

だが半分は私怨だ。だから付き合う必要はない

そうだね…

重たそうだから私が半分持つよ!


自分の行動は私怨。だから付き合う必要はない。と告げる姫和だったが、可奈美はそれでも彼女の背負った重い荷物を半分持って、自分の剣で守ると決める。


刀使だったころの話、聞かなかったのか?

お母さんとそういう話、したことなかったんだもん

でもそっか、お母さんが…


20年前に起きた大荒魂出現による相模湾大災厄。
表向きは当主・紫が鎮めたとされているが、なんと自分の母である美奈都が関わっていて、名こそ消されたが貢献者の一人だったことに可奈美は驚く。
剣の稽古こそつけてくれたものの、刀使としてまさかそんな事件に関わっているとは*3


(見え過ぎているんだ…打ち込めばその先はある程度絞り込むことができる)

(でもこの状態だと可能性が見えすぎて打つ手が選べないんだ)


S装備を装着し大荒魂・折神紫の本拠を襲撃し、紫と対決する可奈美と姫和。
高度な演算による未来視・龍眼で太刀筋のことごとくが読まれてしまうも、あえて隙を作ることで選択肢を無限に増加させて右腕を切り裂くことに成功する。
が、禍神としての本性を現し第二形態へと移行した紫あらためタギツヒメは可奈美たち六人を相手取り、圧倒。万事休すかと思われた。


有り得ない…

有り得るよ!

有り得ない…藤原美奈都は死んでいる…!

らしいね


昏倒し無念無想になった可奈美は、タギツヒメに対抗するため母・美奈都の性格と剣捌きを降霊し憑依させたかのように模倣*4
タギツヒメは圧倒され、勝利の趨勢が一気に傾き隠世の深奥に禍神を追放せんと姫和は真なる一の太刀を繰り出すが、


駄目!姫和ちゃん!


すんでのところで可奈美が追い付き、折神紫の身体から逃げ出すように三つの光が放たれ、流星のように夜空を駆けて関東各地へと降り注いで行く。
意識を失いながらも確かに手と手を握り合う可奈美と姫和の姿が映し出され、刀使ノ巫女一クール目である胎動編は多くの謎と伏線を残していったん幕を閉じた。


+ 《2期(波瀾編)》-

可奈美ならわかるはず。可奈美だけ一人遠い所にいる事

}


二期では美濃関には帰還せず、沙耶香とコンビを組んで頻出する荒魂を切り祓っていた。
撃破数や撃破速度は尋常ではなく、沙耶香でさえ思わずまだ届かないと言わせしめた。だが、それは誰も届かぬ遠い境地にいるという事。
強者故の孤独を突き付けられた可奈美は、今後自分の強さに向き合うことになる。


あの!タキリヒメさん!私と剣の立ち会いしませんか!?

何のつもりだ千鳥よ

あなたは一度も私達を見てくれてない

それじゃお互い歩み寄ることもできません!


人を見下すタキリヒメに対して可奈美は立ち合いを求めるが、当然断られてしまう。
その後、穢れを無くすことに成功したねねの記憶を読み取ったタキリヒメは立ち合いに応じ、剣を通した対話が行われ、二人は心を通わせる。
しかし、タギツヒメが急襲しタキリヒメは消滅。


可奈美は優しいね。優しいし友達思いだけど冷たくて自分本位


姫和がイチキシマヒメと融合し、禍神となってしまったことに悩む可奈美は、夢の中で師匠であり母でもある美奈都に優しいが自分本位と指摘される。
他者の技を見て自分を磨き強くなりたい。
だが、強くなって全てを薙ぎ払えば、相手が居なくなり孤独になる。
現に美奈都と姫和以外相手になる人物がおらず、可奈美はいつも寂しそうにしている。
しかし、御刀というものを振るう以上このような悩みはあってしかるべきであり、
大事なのは友人思いな優しさだと諭された可奈美は、目覚めて禍神となった姫和の元へと向かう。


ねぇ、今の姫和ちゃん、強い?


タギツヒメを吸収し真なる禍神となった姫和に、可奈美は挑発気味に立ち合いを求める。
傍から見れば戦闘狂そのものだが、自分の命を投げ出し勝手にいなくなろうとする姫和に対し、可奈美は内心キレていた。
消滅間際にタキリヒメが言い残した神託のように、千鳥で雷を切り裂いた可奈美は姫和に勝利。
絶対にいなくならせない。
禍神の力だろうと切って祓って姫和を助けると涙を流す――が、一瞬の隙を突いてタギツヒメが脱出し逆に姫和を吸収。小烏丸と共にその場を立ち去ってしまう。


不思議な縁だね、タギツヒメ


最終話。死に太刀である突き技でタギツヒメを貫き、隠世の果てまで送られた可奈美は、姫和とはぐれ、隠世を彷徨う。
記憶で構成された自宅で美奈都と対面。この家に来て兄と自分を生んだ母は、夫とラブラブだったと語る*5


みんなの所に帰る…姫和ちゃんと一緒に!


現世に還る際、余計な未練を残さぬよう美奈都と最後となる立ち合いを開始*6
互いに無刀取りを仕掛け合う勝負で、思わず勝てないと言ってしまうも、今もなお待ち続けている仲間の姿を想った可奈美は遂に母に勝利し、美奈都の剣の免許皆伝を賜る*7


かわいいかわいい私の可奈美…

出来れば、ほんとの体で抱きしめてあげたかったけど剣は私の全て。ぜーんぶ託せた

お母さーん…!


葬儀の際、必死に涙をこらえて我慢していた6歳の頃の自分とは対照的に可奈美は泣きじゃくり、母のもとから立ち仲間たちがいる現世へと向かう。
帰還を果たした可奈美と姫和の二人は、鮮やかに咲き誇る桜の木々に囲まれ仲間たちが驚く姿を想像して微笑み合う。


そして――。


はい!

決勝進出者、両名前へ!

はい!


一話でなあなあに終わってしまった御前試合決勝。
決勝まで勝ち進んだ二人は、その続きを果たさんと高らかに声を響かせる。
こうして、御刀に選ばれた少女達の物語は幕を閉じる。


刻みし一閃の燈火

アプリ『刀使ノ巫女~刻みし一閃の燈火~』にも登場。
本作はTV版とはパラレルワールドで、アプリ版の主人公の一人である安桜美炎の良きライバルとして登場する。
巫女服姿の可奈美は現在でも上位一桁に食い込むほどの使用率を誇り、その他でも評価の高い衣装が多いため、本編主人公らしい戦力を持つ。


余談

もとより役に入り込むことが多い本渡楓氏だが、可奈美には心底惚れ込んでいて、スタッフに質問を繰り返して軽く引かれたらしい。



追記・修正は相手に未来視を使われても負ける未来しか見せないようになってからお願いします。



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  • 一番好きな子 -- 名無しさん (2020-02-16 12:16:10)
  • 後のゾンビ -- 名無しさん (2020-02-16 12:24:48)
  • あんな意外すぎる形で意外すぎる師匠にいっつも稽古つけてもらうんだもん…そりゃチートレベルにもなるわ。 -- 名無しさん (2020-02-17 12:52:25)
  • アニメが始まった当初はまともそうな娘かと思いきや話が進むにつれ作中屈指の戦闘狂だとわかるという・・・・・・ -- 名無しさん (2020-02-17 16:28:17)
  • 某アニメ雑誌の色んな声優さんへのアンケートを載せた付録でのこの子の中の人の内容が、印象に残った役=決められません でまぁ、何だかんだでそうだろうなと思ったら、好みのタイプ=衛藤可奈美で吹いた。 -- 名無しさん (2020-03-04 22:45:45)

#comment

*1 「自分の知らない事は知っている人から謙虚に学び、他流と勝負を争わず、ひたすらに自分自身の向上に日々努めよ」との事
*2 なお、ラジオでモノマネが披露されている
*3 別の事件で名は知られている
*4 実際の憑依ではなく、あくまで模倣
*5 夫とは腐れ縁の同級生で、美奈都はあんなのと一緒になるのかとこぼす
*6 タギツヒメが送られたことによって隠世の隙間がなくなり、美奈都と篝は隠世に飲まれ消え去ってしまうため、これが正真正銘最後の立ち合い
*7 美奈都は流派の免許を持っておらず、伝位を授与する資格を持っていないため

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