ヴァイオレット・エヴァーガーデン

ページ名:ヴァイオレット_エヴァーガーデン

登録日:2020/02/15 Sat 23:48:40
更新日:2024/05/16 Thu 12:39:57NEW!
所要時間:約 25 分で読めます



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「愛してる」を、知りたいのです。



『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、KAエスマ文庫より発行されている小説作品、並びにそれをを原作とした京都アニメーション制作によるアニメ作品。
著者は暁佳奈。イラストは高瀬亜貴子。高瀬氏は劇場版を含めたアニメ版で総作画監督も担当。





■概要

第5回京都アニメーション大賞にて、小説部門の大賞を受賞した作品。歴代初にして2021年現在唯一の大賞受賞作品である。
文庫シリーズは始めに刊行された上下巻と、後に出た外伝と完結編『エバー・アフター』の合計全4巻。
ちなみに外伝とは銘打っているものの話は上下巻から続く内容なので、素直に「上下巻⇒外伝⇒エバー・アフター」の順序で読むことが吉。


大元の京都アニメーションにより2018年に13話+特別編1話の形でアニメ化もされている。
主要スタッフである石立太一氏と藤田春香氏は第5回京都アニメーション大賞の審査も務めており、
「普段は水と油な状態で喧嘩ばかりしているのにこの作品を推すことでは珍しく意見が合った」そうで関係者一同「コスト度外視でやろう」と全力で制作に臨んだそうな。
アニメ化に際してはストーリーの取捨選択の他、設定変更やオリジナルキャラクターの追加もあり、ややニュアンスの異なる物語となっている。
(原作者の暁氏曰く「系譜の違う物語」)


2019年には劇場作品『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』が公開。
同年7月に起きた京都アニメーション放火殺人事件により本作のスタッフも命を落とした他、作品資料もほとんど焼失してしまい公開が一時危ぶまれたが、
不幸中の幸いにして作品そのものは発生前日に完成しており予定通りに公開。
作品資料もごく一部であるが鹿児島で行われるイベントに貸し出されていた物があり、奇跡的に難を逃れたものがあった。
京都アニメーションからは「災禍に見舞われたスタッフを含め、制作に参加した全員の生きた証」とのコメントが発表され、ファンからも暖かいメッセージが多数寄せられた。


2020年にはアニメ版の完結編『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が公開された。


この他、原作者の暁佳奈氏の手による外伝的な短編が、劇場版の入場特典や映像ソフト特典、その他小冊子などの形で発表されている。
こちらは一応原作小説の世界観上の物語と言う形式をとっているものの、アニメからも違和感なく繋げて読むことができる内容となっている。
あくまでも特典のため配布期間終了後は入手困難な状態が続いていたが、
完結編となる映画公開からおおよそ1年後に、これらの特典小説を一冊にまとめた上でさらに暁氏による新作短編を加えた
豪華装丁の文庫本『ヴァイオレット・エヴァーガーデン ~ラスト・レター~』が完全受注生産で2022年1月にリリースされた。


登場人物の名前に花の名前が使われている事が多く、作者曰くそれぞれに意味があるとのこと。



■あらすじ

自動手記人形オート・メモリーズ・ドール


その名が騒がれたのはもう随分前のこと。
オーランド博士が肉声の言葉を書き記す機械を作った。
当初は愛する妻のためだけに作られた機械だったが、
いつしか世界に普及し、それを貸し出しする機関も増えた。


お客様がお望みならどこでも駆けつけます。
自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです


物語から飛び出してきたような格好の金髪碧眼の女は
無機質な美しさのまま玲瓏な声でそう言った。


(公式より引用)



■用語

  • 自動手記人形オート・メモリーズ・ドール

作中における職業の1つであり、ヴァイオレットの仕事。
元々は機械人形の権威である博士が作り上げた、肉声を書き記す人形。
そこから転じて、代筆、物を書き記す事を生業とする者を指す言葉となった経緯がある。
ちなみに原作小説では読みはルビの通りだが、アニメでは「ドール」と略すか「自動手記人形」の日本語読みが用いられている。


  • ライデンシャフトリヒ

作中に登場する国家。首都はライデン。
大陸の南部中央に位置し、豊かな海産物や鉱物資源のみならず、南方大陸との交易の中心地としても名を馳せている。
だがその豊かさ故に外敵から狙われる事も多く、それに対抗するために軍備を増強し、軍事国家として成長を遂げた。


  • C.H郵便社

作中に登場する、ヴァイオレットが所属する郵便社。
大陸戦争後にホッジンズが創業した。所在地はライデン。
原作小説とアニメ版では社員の人選や会社としての規模などに違いがあり、
アニメ版では優れた自動手記人形を抱えた、ライデン有数の郵便社というだけだが、
原作小説ではヴァイオレット以外の社員の中にも、元傭兵や帰還兵などホッジンズに拾われた訳アリの者が多く、彼らの経歴を活かした「依頼があればどこにでも赴き手紙を届ける」のを売りにしていて、最終的にはライデンシャフトリヒの郵便事業の要と目されるほどに事業を拡大している。
荒事への対応力も高く、軍からの要請を請けて列車襲撃事件解決の助っ人として駆り出されたり、最新の銃火器を含む様々な武器を保管した秘密の地下倉庫を敷地内に設けていたりする。



■主な登場人物

▲C.H郵便社

CV:石川由依
この物語の主人公。
金色の髪に青い瞳、そして両手の義手とそれを隠す黒の手袋が特徴。
それらの外見に加え、自分や相手の感情の変化に付いていくことが難しく、それ故の無意識に人を傷つけてしまう言動はまさに人形のようで、依頼者から「本物の機械のようだ」と思われる事も多い。


かつてはギルベルトの部下として、戦争に参加。
幼く華奢な見た目と裏腹に、一個分隊に匹敵するほどの戦闘力を誇り、巨大な戦斧を容易に扱う様は「ライデンシャフトリヒの戦乙女いくさおとめ」として恐れられた。
原作小説においてはウィッチクラフトと名付けられた、鎖で接続された開閉アーム機能つきの戦斧を愛用の武器として使っている。信用のできる武器として愛着もあるらしく、戦後は郵便社の秘密倉庫に保管されている。
そういった経緯から、現在でも旅をする際には仕事道具以外にも可能な限りの武器を携帯している。
また、かつてギルベルトに貰ったエメラルドのブローチを宝物としている。
ちなみにアニメでは主にタイプライターを用いているが、原作小説では筆記用具の類も普通に使用している。


ギルベルトに対しては、世界のすべてとも言うべき存在として、彼女の心を占めている。
なお、ヴァイオレットという名もギルベルトが与えた名であり、アニメ版ではその際に近くで咲いていた菫の花、原作小説では神話に出る花の女神の名と由来こそ異なるが、「その名が似合う女性になるように」という願いを込めたものである点は共通している。


ヴァイオレットの花言葉は「愛」「誠実」「純潔」など。


詳細は単独項目も参照。


  • クラウディア・ホッジンズ

CV:子安武人
C.H郵便社の社長。
士官学校でギルベルトと同期だった少し年上の友人。
「この戦争が終わったら~」というお決まりの死亡フラグを言いながらも生存(まぁ正確に言うとこれが明かされたのは回想部分であり生存確定な上で流れたのだが)。
戦後の夢として郵便社設立を語り、これを聞いたギルベルトからヴァイオレットに平和な生き方をさせてほしいと託される。
原作小説の最終階級は少佐。
アニメ版では大口戦費出資者の御曹司のため比較的安全な後方任務が多かったことが語られており、一つ上の中佐で退役。ギルベルトと階級差ができても関係は良好であった。
また決戦前の会話でヴァイオレットを戦場に出してしまったことを悔いはじめていたギルベルトに気付かぬまま追い打ちをかけてしまったり。


気さくな好人物であり、商売の腕も確かなもの。
仕事に対してぼやいたりする不真面目な所もありながらも、彼を慕う者は多い。
また、クラウディアという女性のような名を嫌っている。女の子が欲しかった両親が考えていた名前をそのまま付けられてしまったとか。


原作小説では仕事を後回しにして舞台女優と旅行にでかけるなど遊び人気質の強い飄々とした人物として描かれており、書類の提出期限ギリギリになって社長室に缶詰にされるのが一種のお約束となっているほど。会社の創業資金も大陸間戦争における勝敗を取り扱ったギャンブルに全財産を張るという方法で得ている。
反面敏腕の経営者という点は変わらず、必要とあればコネや多少強引な方法をとることも辞さない。できる限りみんなが幸せになるように立ち回るが、悪辣な方法でちょっかいをかけてくるような相手にはまったく容赦がない。
創設時からの付き合いであるヴァイオレットたちには特に顕著だが、自らが声をかけて集めた社員たちを信頼し大切に思っており、彼らからも慕われている。


クラウディア(チューリップ)の花言葉は「博愛」「愛の告白」「叶わぬ恋」など。


  • カトレア・ボードレール

CV:遠藤綾
C.H郵便社で働く自動手記人形の一人。原作小説ではヴァイオレット、ベネディクトと彼女の三人がホッジンズがC.H郵便社を創設した時からの最初期メンバーとなっている。
情熱的な手紙、特にラブレターを書かせればヴァイオレット以上とも言われる腕利きの自動手記人形。
加えてその美貌から、C.H郵便社の中でも特に人気の自動手記人形である。


原作では地の文で「子犬のよう」と表現されるほどに、感情的で子供っぽいところのある性格の持ち主で、
ホッジンズにアプローチをかけているが、彼には軽くあしらわれている。
ベネディクトとはケンカ友達のような関係であるが、彼の長期不在時に恋心を抱いている事を自覚した。
また、拳闘士であった過去もあり、細い見かけによらず馬鹿力と高い戦闘力の持ち主でもある。
サルヴァトーレ社の襲撃には逆襲への武器選びでワクワクする姿も見せており、好戦的というほどでもないが「やるときはやる」気質であることが伺える。
詳細は語られていないが、9人の兄がいる末っ子らしい。


アニメ版ではいくつかの要素が後述するアニメオリジナルキャラクターのアイリスとエリカに振り分けられ、
情熱的で落ち着きと茶目っ気を併せ持つ大人の女性となっており、良き先輩としてヴァイオレットたち後輩ドールを見守っている。
ベネディクトとの関係が純粋なケンカ友達になった一方で、
ホッジンズとは「ベッドの中で女の名前を呼ぶなんて最悪だったわ」とかつて男女の関係にあったことが示唆されている。
物語開始時点で関係は解消されているようだが、スキンシップを図ってからかったり金欠の彼に酒をおごったりと別れた男女でありながら良好な関係を見せている。
また前歴も踊り子になっており、戦争によってお客だった兵士たちを亡くした経験があることをヴァイオレットに語っている。


カトレアの花言葉は「魅惑的」「大人の魅力」など。


  • ベネディクト・ブルー

CV:内山昂輝
身長の低さを気にしてヒールの高いブーツを履いている、C.H郵便社の配達員の青年。
ぶっきらぼうな性格だが、面倒見はいい。
郵便社の中でもホッジンズとの付き合いはかなり長く、カトレア同様C.H郵便社の創設時からのメンバーである。
原作小説ではヴァイオレットの兄貴分を自称し、彼女の事を「ヴィー」と呼ぶ。妹分の悩みの種であるギルベルトを敵視している。


原作小説ではかつては戦狂いとまで称される腕利きの傭兵で、極めて高い戦闘能力の持ち主。
その過去も壮絶なもので、幼い頃から「人材派遣」を生業とする集団によって、薬品を与えられながら人間兵器として育てられた。その時には妹がいたが、組織の拠点があった島から船で逃亡した際に生き別れてしまっている。
その後は傭兵として生計をたてていたがある時一夜を共にした娼婦に騙され、身ぐるみを剥がれた状態で砂漠に放り出されていたところをホッジンズに拾われ、彼の元で働くことになった。その経歴から自分の名前を持っておらず、今の名前は拾われたときにホッジンズにつけられたもの。
今でも傭兵時代の腕は衰えておらず、鉄道占領事件の避難民保護やサルヴァトーレ社の武力行使に対してはヴァイオレットと共に最前線で戦った。


アニメ版では前歴は特に語られず、原作と同じ経歴かも不明。
鉄道占領事件ではカトレアと共に車両内にいたが、乗り込んできたヴァイオレットに対処を任せて自身は戦わなかった。
走り続ける列車から降りて異物を撤去するだけの身体能力はある。
外伝映画「永遠と自動手記人形」の映画オリジナルの後半部分では、ヴァイオレットと後述するテイラーのために先輩として奮闘する姿が描かれている。


ベネディクト(クレマチス)の花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」など。


  • アイリス・カナリー

CV:戸松遥
アニメオリジナルキャラクター。
C.H郵便社の自動手記人形の一人。山間の村の出身だが、失恋のショックと都会への憧れで上京してきた。
喜怒哀楽が激しく子供っぽい印象をのぞかせる一方で上昇志向の強い努力家でもあり、
常識知らずで素人のヴァイオレットが自動手記人形を目指すことに当初はいい顔をしていなかったが、
共同で取り組むことになったある依頼で彼女が自動手記人形を目指す理由を知ると同時に彼女の仕事ぶりを認め、以降はライバル視兼友人として接するようになる。


アイリス(アヤメ)の花言葉は「良い便り」「希望」など。


  • エリカ・ブラウン

CV:茅原実里
アニメオリジナルキャラクター。
C.H郵便社の自動手記人形の一人。おとなしい性格だが、それがトラブルを招くことも。
向いていなくとも自動手記人形を目指すというヴァイオレットの熱意に触れて、諦め忘れていた物語を書きたいという夢を思い出し、後に郵便社を退職。高名な脚本家の元に弟子入りして本格的に作家としての道を歩み始める。
ベネディクトに片思いをしているがなかなか言い出せない様子。


エリカの花言葉は「孤独」「寂しさ」「幸福」など。


  • ラックス・シビュラ

アニメ未登場。
眼鏡っ子の社長秘書。書類仕事が何かと滞りがちなホッジンズの尻を叩く人物として社の重要な存在となっている。
自分を救ってくれたヴァイオレットと、深く追求せず雇ってくれたホッジンズには感謝しており、「一生尽くすつもり」らしい。
恋愛小説もよく読んでいるらしくヴァイオレットとギルベルトの仲を応援している。
詳しくは後述の出会った人々も参照。


ラックス(ラナンキュラス)の花言葉は「とても魅力的」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」など。


▲ライデンシャフトの軍人

  • ギルベルト・ブーゲンビリア

CV:浪川大輔
ライデンシャフトリヒ陸軍少佐で、ヴァイオレットの軍人時代の上官。
兄のディートフリートが出奔してしまった為、ブーゲンビリア家の当主でもある。
黒髪を撫でつけた精悍な顔立ちをしており、ブーゲンビリア家特有のエメラルド色の瞳が特徴。
その色はヴァイオレットにも美しいと思われており、彼女がエメラルドのブローチを持つのも、彼の瞳と同じ色だからというもの。


兄から半ば押し付けられる形でヴァイオレットと出会う。
幼い少女を戦争の道具として使う事に苦悩しながらも、やがてヴァイオレットが特別な存在となっていく。


原作小説とアニメでその描写が大きく異なっている人物。
最終決戦で右目を右腕を失う重傷を負うも生還し、ヴァイオレットと同じ病院に搬送された。回復後軍に復帰。階級も大佐に昇進している。
結局は自身もヴァイオレットを武器としてしか扱わなかった事から、ホッジンズに後を託し、自身はヴァイオレットの前から姿を消す事を決意する。
だが、数々の事件を経てヴァイオレットと再会し、彼女に想いを伝えた。その後(外伝、エバーアフター)は順調に交際を重ねている様子。
喪失した右腕は、ヴァイオレット同様義手を装着している。
アニメでは爆風からヴァイオレットを庇った際に瓦礫の下敷きになったとされており、気遣ったホッジンズが生死を濁していたものの中盤でひょんなことからヴァイオレットに知られてしまう。
ヴァイオレットは大きく取り乱すものの周囲の支えもありやがて死を受け入れ、以降は死亡を前提に話が進んでいた。が……


ブーゲンビリアの花言葉は「秘められた想い」「ドラマチックな恋」「薄情」など。


  • ディートフリート・ブーゲンビリア

CV:木内秀信
ギルベルトの兄。
ギルベルトとは対照的に、軟派でくだけた性格。
代々陸軍の家系であるブーゲンビリア家の長男でありながら、家に嫌気が差し、海軍に入隊。
家とは絶縁状態にありながら、戦功をあげて実力で出世街道を突き進む実力者。
ヴァイオレットに部下を殺害された過去があり、今でもなお彼女の事は人殺しの道具だとして見ている。
また、そんな彼女をギルベルトに押し付けた事については後悔していて、ヴァイオレットが戦場で命を落とす事を望んでいた。
口は悪いが秘密の趣味として絵画を嗜む一面もある。


前述の通りギルベルトの描写が原作とアニメで決定的に違うため、作中における彼のヴァイオレットやギルベルトに対する感情の本質もかなり大きく異なっている。



▲ヴァイオレットの出会った人々

CV:滝知史
名の売れた劇作家である壮年男性。
妻と娘を病によって喪っており*1、酒と薬、そして悲しみに溺れる日々を送る。

悲しみにさえ飽きた彼は、友人からの紹介で新しく劇の台本を書くことを決意。
酒と薬を断つことはできたが、手の震えが残ったため、友人からの勧めで自動手記人形サービスを利用する。
作品の執筆中に、あるシーンのイメージ作りの為にヴァイオレットに湖を渡るよう頼み込む。
そして、その美しい姿に自分の娘を重ね、再び家族への想いが溢れ、涙を流した。


ちなみに原作では世俗から身を引いていた事もあって、エピソードの終盤まで自動手記人形を名乗るヴァイオレットの事を本物の機械人形だと勘違いしていた。
この描写はアニメでは省かれ、後述のアン・マグノリアの役割に加えられている。


本編外の外伝小説「オスカーの小さな天使」ではまさかの主役に抜擢され、本編後の彼の生き方を大きく変える「一つの出会い」が描かれた。


詳細は単独項目も参照。


CV:川澄綾子
マグノリア家の当主。
病に侵され余命の短さを自他共に知る状態で、1週間という期間でヴァイオレットにある依頼をする。

彼女が書いていたのは、娘であるアンへの手紙。それも、ただの手紙ではない。
クラーラがこの世を去った後も、アンの誕生日ごとに届く、祝福の手紙。
死期が近い彼女の、娘にできる、人生をかけた愛情だった。


CV:諸星すみれ
クラーラの娘。
少女趣味な母に呆れる事もあるが、世界の誰よりも母を深く愛している。
母の死期が近い事を察していて、残りわずかな母との時間を奪うヴァイオレットを敵視していたが、少しずつ心を開いていく。


詳細は人物項目も参照。マグノリア家の物語は小説版とアニメ版との作風の違いがよく分かるエピソードである。
マグノリアの花言葉は「持続性」「壮大」など。


  • エイダン・フィールド

CV:浅沼晋太郎
遠く離れた国の戦争に参加していた兵士。
酒の席の冗談のつもりで、戦地にいながら代筆の依頼をする。
自身の部隊が壊滅状態に陥った際にヴァイオレットにより救われた。

だが、ヴァイオレットが到着した際には彼は既に銃弾を受け、虫の息であった。
そんな中、故郷に残した恋人への言葉をヴァイオレットに託し、看取られる。
後にヴァイオレット自身がその手紙を届けるが、エイダンを救えなかったことに、ヴァイオレットは涙を流して悔いる事となる。


  • リオン・ステファノティス

CV:上村裕翔
ユースティーティア天文台の写本課職員。
父は行方不明で、母も父を追って家を出た事から、女性を毛嫌いしている。
大規模な写本作業のため、ヴァイオレットとペアを組んで写本作業を行う。
ヴァイオレットと共に過ごす事で、彼女に想いを寄せるようになる。
原作小説では後にヴァイオレットと再会し、再び共に星を眺める事ができた。


  • エドワード・ジョーンズ

アニメ未登場。というかアニメ版の作風では出せないタイプの人物
アルタイル刑務所に収監されている囚人。
戦争犯罪やあらゆる犯罪、教団の設立、信者に自殺を指示など、凄まじい犯罪経歴を持っている。
精神的に不安定な部分も多く、穏やかに話しているかと思えば、机に何度も頭を打ち付けるなど、異常な行動も見られる。

上記の経歴から、当然死刑囚であり、死刑になる前に望みが叶えられるという事でヴァイオレットを呼んだ。
戦場にいた頃のヴァイオレットの事も知っており、同じ軍人として働いた彼女と自分で何が違うのかと問いかける。
その後も、30分という短い依頼時間の中で、様々な会話を交わす。
肝心の依頼については、宛先は神様へ。そして依頼内容は、ヴァイオレットにのみ伝えた。
なお、後のエピソードで脱獄している事が分かる。


  • シラン

アニメ未登場。
幼い頃に両親が離婚しており、父は兄を連れて家を出て、彼は母と暮らしていた。
しかし、父が自分を選ばなかったこと、母が心を壊して自分を父や兄と間違えていることから、母の事は疎んでいた。
結婚を控えているため、母とは別居しようと考えていた。
しかし、妻となるミーシャの「親がいるなら式は見せたほうがいい」という願いで、彼の故郷で結婚式を挙げる事となる。

ヴァイオレットとは偶然出会ったのだが、式で読み上げる「愛の詩」を綴るために、代筆を依頼する。
彼の依頼はそれだけだったのだが、式の中で、ヴァイオレットが母からの代筆も受けていたことを知らされる。
母の言葉を聞いた彼は、自分が母を避けていたことを思い出す。
そして、再び母と向き合い、共に過ごす事を決意するのだった。


  • ラックス・シビュラ

アニメ未登場。
ラベンダーグレーの髪に、赤い右目、金の左目のヘテロクロミアの少女。
その特徴的な外見から、神と人間の子である「半神」と言われ、ある教団の宗教施設に保護されている。

実は教団は、「半神」は人間を超えた化け物であり排除するべきと考える狂信者の集団で、表向きには半神を一旦保護しその後天に返すという名目で活動している。
当然ラックスも例外ではなく、ヴァイオレットと出会った数日後には殺される事になっていた。
それを知りつつも、世間知らずの自分が外の世界で生きる事への不安、今まで教団に捕らえられた自分以外の「半神」を見殺しにしてきた罪悪感から、その運命に殉じようとするが、最期の瞬間にヴァイオレットに助けを求め、救い出される。当時14歳。
なお、この時のヴァイオレットは他の依頼の帰路、悪天候で足止めを食らったため雨宿りに立ち寄っただけであり、手紙とも代筆とも関係ない救出依頼を個人的に請けた形となる。時系列はオスカーの依頼より前。


その後はC.H郵便社に就職。ホッジンズの秘書として働く小説版のレギュラーキャラとなった。
髪を切り、眼鏡を着用。ヴァイオレットの大切な友人の一人。
自由人気質なホッジンズや情熱的なカトレアに振り回される場面もあるものの見事な働きぶりを見せており、時折からかわれつつも頼りにされている。


  • シャルロッテ・エーベルフレイヤ・ドロッセル

CV:中島愛
ドロッセル王国の王女。
僅か14歳でありながら、10歳も年上の隣国の王子ダミアンとの結婚を控えている。

政略結婚で国体を維持してきた王国には、国民の不満を和らげ、あくまで恋愛関係の下に婚姻がなされるのだと示すために、結婚する両名が互いに恋文を送り合い、それを両国の国民の前で公開する公開恋文というしきたりがある。
互いに代筆を頼み優美で典雅な手紙を送りあうことが暗黙の了解となっており、自身の代筆としてヴァイオレットを呼びつけた。
実はダミアンとは数年前に出会っており、王女ではなく一人の女性として見てもらえていた事に感動して、心から想いを寄せていた。
しかし、自分のような子供ではつり合いが取れないのではないか、政略結婚で仕方なく結婚されるのではないかという不安からナーバスになっていた。
その為、ダミアンとの公開恋文にも乗り気ではなかったが、ダミアン側の代筆者がカトレアである事を察したヴァイオレットのアドバイスにより、本当の想いを打ち明ける。
その後ヴァイオレットたちの協力を得て、自分で考えた飾らない言葉を自分で綴った恋文を互いに送り合い気持ちを確かめ合っていく。その恋文は国中の話題となるほどの情熱的なものとなり、ダミアンからも正式に求婚されることとなった。


小説版では3冊目たる外伝で登場と出番が遅めだが、アニメでは登場が早められ全13話中の第5話で登場。視聴者目線では養成学校を卒業した後に一人前として臨む初の依頼である。*2
加えてアニメ版ではこの仕事の成果がより大きく扱われており、一国の王女であるシャルロッテの依頼を無事成功させたことが代筆人ヴァイオレットの名を世に知らしめることとなった。


  • イザベラ・ヨーク

CV:寿美菜子
ドロッセル王家と繋がりのある名門、ヨーク家の淑女。
やがて地位ある身分となる者、またはその妻となる者の為の学び舎に身を置いている。
だが、彼女自身は一人称は「僕」であり、授業に遅れる事や抜け出す事をあまり気にしない、奔放な性格。

元々は彼女自身ではなく、ヨーク家から淑女としてのふるまいを教える侍女として、派遣されたヴァイオレットと出会う。


彼女の本名は「エイミー・バートレット」。
かつては貧民街に暮らしていた孤児であり、盗品で日銭を稼いでどうにか生きるほどの生活をしていた。
同じく孤児であるテイラーと出会い、姉妹として支え合って生活をしていたが、実は現当主の妾腹の子であり、ある日現れたヨーク家の人間に自身も知らなかったそのことを告げられ、跡取りとして引き取られる。
テイラーも立派な孤児院に入れてもらえるという条件を出され、今のままの生活を続けるよりはと考えて、彼女と別れてしまった。
いわば、残りの人生をヨーク家に売り渡したのである。
テイラーと連絡を取る事さえ禁じられていたが、ヴァイオレットとの出会いにより、テイラーに手紙を出すことを決意。
再び孤独に生きる事になったテイラーに、強く生きるための魔法の言葉を伝える。


小説版では外伝のシャルロッテの依頼に続けてのお話。
アニメ版ではシャルロッテの登場から間が空き、テレビ・配信全13話が終了した後に外伝映画として彼女とテイラーの物語が描かれる。



  • テイラー・バートレット

CV:悠木碧
貧民街に捨てられていた孤児。
エイミー・バートレットと出会い、彼女の妹として共に過ごしていたが、現在は別れて孤児院で過ごしている。
やがて、彼女の元に2通の手紙が届く。
1通はヴァイオレットから、将来の職に困ったら、C.H郵便社に来るようにという誘いの手紙。
もう1通はエイミーからの手紙であり、そこに綴られた言葉は、今も彼女が勇気を出すための魔法となっている。


後にヴァイオレットからの手紙の通り、C.H郵便社を訪れる事となる。

原作ではここで終了だが、映画『-永遠と自動手記人形-』では以降の話も描かれた。
孤児院を抜け出してC.H郵便社を訪れ、配達員見習いとしてベネディクトの後輩となる。
仕事の合間にヴァイオレットに文字を習い、生き別れとなった姉への手紙をしたためてベネディクトに配達を頼んだ。
配達にも同行したのだが影から見るだけで顔を合わせず、いつか配達人として自らの手で姉に手紙を渡す形で再会する事を誓う。
その後はエヴァーガーデン家の養女として迎え入れられた。
本編外の外伝小説「エイミー・バートレットと春の木漏れ日」では、立派な配達員に成長してエイミーとの再会を果たしている。


  • サルヴァトーレ・リナウド

アニメ未登場。
C.H社のライバルである、サルヴァトーレ郵便社の社長。
武力を含めた強引な手段でC.H郵便社の営業妨害を企てる。
だが、ヴァイオレットをはじめ、荒事に長けたC.H郵便社の面々の前に、サルヴァトーレ郵便社は物理的にも社会的にもボロボロになるのであった。


  • ヴァレンタイン

アニメ未登場。
ダーツー地方の山中に位置するジャカランダ河で船頭をやっている女性で、一人称は「俺」。
まだ自動手記人形として駆け出しだった頃のヴァイオレットが、富豪のロックハートへの仕事で彼女の船を度々利用したことから顔見知りになる。
過去に貧しい上に賭博癖のあった家族に売られる形で捨てられた過去を持ち、それでも未だに「家族」への念を捨てきれずにいたが、
最終的にヴァイオレットに追いつく事を目指し、故郷を捨てて「ローズ・ヴァレンタイン」の名でSスカーレットWウィンター手紙専門店所属の自動手記人形になる道を歩んだ。


  • レティシア

アニメ未登場。
演劇や小説、絵画に音楽といった表現の道での成功を望む若者が大陸中から集まる街、アルフィーネで暮らす歌手志望の少女。
依頼で街を訪れていたヴァイオレットに救われ、アクシデントで所持金をなくしてしまったという彼女の事情を知って、恩返しにと日雇い仕事の紹介と共同生活の申し出をすることになる。
生まれは地方のお嬢様で何不自由なく暮らし、将来は親の決めた許嫁と結婚して家を守って一生を終えるという生き方に何の疑問も持っていなかったのだが、そんな境遇に耐えきれなかった許嫁の叫びを聞いて、初めて自分の人生に疑問を持つ。自問自答の末好きだった歌で身を立てることを決意し、家を飛び出してアルフィーネにやってきた。
いっこうに芽が出ず日雇い仕事で日々をしのぐしかない現状に焦りつつも慣れてきてしまっていたが、ヴァイオレットとの交流を通して初心を思い出し歌手として身を立てる決意を新たにする。


アニメ未登場。
本編外の外伝小説「ヴァイオレット・エヴァーガーデンif」並びに「ディートフリート・ブーゲンビリアif」に登場。
小説本編とはある切っ掛けで分岐した「if」の世界線において、正史とは異なる運命を歩むこととなった「とある人物」のもう一つの可能性とも言える姿。


リナリアの花言葉は「この恋に気付いて」「幻想」など。


詳細は単独項目も参照。


  • カナリア

アニメ未登場。
KAエスマ文庫リレー2020の特典小冊子『KAエスマ短編集』収録の短編「仕立て屋と自動手記人形」に登場。
ライデンシャフトの首都ライデンにて高級仕立て屋「カナリア・テーラー」を経営している初老の男性で、ホッジンズとは彼が幼少の頃からの顔見知り。
ホッジンズに雇われたばかりのヴァイオレットの自動手記人形としての仕事着の仕立てを行い、新たな世界に羽ばたこうとしている彼女を背を押す役割を担った。
つまるところ、原作小説やアニメでお馴染みのヴァイオレットのあの衣装は、この人物なくては成しえなかったものと言える。


  • ルクリア・モールバラ

CV:田所あずさ
アニメオリジナルキャラクター。
自動手記人形の育成学校にてヴァイオレットと出会った。

修了試験にして、ヴァイオレットの初めての依頼は、ルクリアの兄、スペンサーへの手紙。
ルクリアとスペンサーはかつての戦争で両親を失っており、軍人として戦っていたスペンサーも脚を負傷。
その怪我と、両親を守れなかったという事実によって自暴自棄になっていた兄を励ます内容の手紙だった。


後にスペンサーもヴァイオレットの元を訪れ、妹に仕事が決まったことと今までの感謝を伝える手紙の代筆依頼をする。
また外伝映画にて結婚することと、夫の理解を得て今後も仕事を続けていくつもりであることが語られている。


ルクリアの花言葉は「清純な心」「優美な人」など。



■音楽

  • Violet Snow

小説のPV用として作られたイメージソング。日本語、英語、フランス語、中国語、韓国語の五か国語の歌詞がある、
アニメでも挿入歌として短い形のものが使用された。


  • Sincerely

TRUEが歌うアニメのオープニングテーマ。
タイトル命名者はアニメ劇伴音楽に加えて本歌の編曲も手掛けたアメリカ出身の作曲家Evan Call氏。
制作中からテレビ放映に加えてNetflixによる海外配信も決まっていたことから
「海外でも馴染みのある英語の言葉で何かないか」と作詞と歌唱を担当するTRUE側からEvan氏に相談した形だという。
日本語にすれば「愛を込めて」とも訳される英語圏で手紙の結びに使われるこの言葉は、愛を知ろうとする手紙代筆人ヴァイオレットの物語にぴったりであろう。
映画2作では流れないものの、完結編となる劇場版では冒頭に字幕の形でSincerelyのワードが流れており、作品の「始まりの終わり」を象徴する言葉となった。


  • みちしるべ

アニメでアイリスを演じた茅原実里氏が歌うエンディングテーマ。
ドロッセル王家の依頼を描いた第5話や名作と名高い第10話では本編映像に重ねる特殊エンディングの形で流れた。
また、劇場版でもクライマックスのあるシーンで使用されている。


  • エイミー

外伝映画『永遠と自動手記人形』のエンディングテーマ。歌うのは茅原実里氏。
離れ離れになってしまった2人を繋ぎ励ます「魔法の言葉」。



他にも劇中歌やイメージソングあり。
アニメのサウンドトラックもテレビ版使用曲と劇場版使用曲の2つの形でリリースされている。





追記・修正は自動手記人形まで依頼をお願いします。


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  • 未来の娘に向けた手紙はなかなか反則だと思うんだよなあ(涙ドバー) -- 名無しさん (2020-02-16 00:17:49)
  • ↑久しぶりにアニメ視てガチ泣きしたわ -- 名無しさん (2020-02-16 00:39:07)
  • なぜか信号弾撃ってからもノンビリしてて案の定蜂の巣にされた上官はなんか笑った -- 名無しさん (2020-02-16 00:46:57)
  • 挿入歌に惹かれてアニメ見たな~。見てよかった。 -- 名無しさん (2020-02-16 01:41:31)
  • 最初から最後まで感動したし、外伝でも泣けた。しかもどこでもクオリティ下がらない辺り凄い作品だわ -- 名無しさん (2020-02-16 05:12:54)
  • ヴァイオレットが可憐な美少女なのに武骨な義手ってのがまた不思議で魅力があるんだよな。 -- 名無しさん (2020-02-16 07:47:24)
  • 同僚二人がアニオリという事に驚く -- 名無しさん (2020-02-16 09:16:55)
  • 結婚の話も好き -- 名無しさん (2020-02-16 11:04:00)
  • ラブレターは幸せな話で好きだな -- 名無しさん (2020-02-16 11:16:45)
  • アニメはオリジナル要素とか設定変更が不安だったけどすごく良いアニメになったと思う -- 名無しさん (2020-02-16 12:15:32)
  • ↑×3自分は同僚二人に加えてルクリアもそうだと知って驚いている。ヴァイオレットが初めてドールとして認められるきっかけを作り、劇場版では女性の社会進出(結婚しても仕事をやめない)の象徴という重要な役だったのに -- 名無しさん (2020-02-16 19:56:47)
  • ↑4だった。ミスった -- 名無しさん (2020-02-16 19:58:07)
  • ほんとに新海監督の作品とは別ベクトルで美しすぎるアニメ…!! もっと評価されるべき -- 名無しさん (2020-02-16 20:07:29)
  • 小説の方読んで、やってることは同じなのに少佐が生きてるかどうかで全く違う話になるなあと感じた。どっちもアリだけどアニメの方が好きかな -- 名無しさん (2020-02-17 09:18:19)
  • 外伝のエンディングロールが流れてる中、ED曲のタイトルが流れてきて泣いた -- 名無しさん (2020-02-17 11:57:40)
  • 4月2日からBS11で再放送するそうで。楽しみ -- 名無しさん (2020-03-27 23:02:47)
  • 未来の娘へ宛てた手紙で、カトレアさんが「それに、遠く離れていても…」から話名に繋げるのすごく好き -- 名無しさん (2020-04-15 20:56:44)
  • アニメ版観終わってから原作上下巻の方を読んでみた。個人的な印象、同じ牛肉の塊を用意されて、誰しもが美味しく食べられる柔らかハンバーグに調理したのがアニメ版、カロリー過多な脂ジュウジュウだけど刺さる人には刺さる味わいの肉厚ステーキに調理したのが原作小説版、という勝手なイメージ -- 名無しさん (2020-07-01 21:43:11)
  • 思ったより巻数少なくてびっくりした。確かにシリーズ化して長くやれる話でもないが。 -- 名無しさん (2020-07-09 02:48:11)
  • 外伝はエンディング曲のタイトルで泣かせるアニメって反則すぎる。最低限の知識さえあれば初見でも観られなくはないだろうしワンチャン地上波放送とか… -- 名無しさん (2020-07-16 08:40:23)
  • 普通のwikiもそうなんだけど、なぜか戦争過激派の記載が載ってないな。平和になったせいで兵士が石を投げられた云々言ってるけど、描写が少ないせいでただの戦争大好きの狂人の集団にしか見えないのがなぁ… -- 名無しさん (2020-07-27 00:11:13)
  • 映画館で観れて本当に良かった -- 名無しさん (2020-09-19 02:44:45)
  • 某掲示板で「主人公が女だったから売れたんだぞ!」って言ってる奴がいたが、「戦闘マシンだった傷痍軍人の男が手紙の代筆屋になって心というものを知る物語とか、絶対泣けるヤツやん」とか言われてて笑ったな。主人公が女の子だからできる展開があるというだけで、核となる物語がしっかりしてるから泣けるんだろうね -- 名無しさん (2020-09-25 22:35:21)
  • ヴァイオレットの服は実際にあるデザインだが、滅茶苦茶布を食う。洋裁系のハンクラーとしては一度は作ってみたくなる魅惑のデザインである。 -- 名無しさん (2020-10-08 10:02:54)
  • ↑2、1話を見た時、「あぁ、これは社会復帰の物語なんだな」と感じた。ファンタジックで華麗な世界観に目を奪われるが、話の核はおっしゃる通りかなり普遍的だな。 -- 名無しさん (2020-10-30 00:20:30)
  • しかし浪川さんはまたかなり年下の女性を好きになる役だったな…て確認したらリディとミネバは6歳しか離れてなかったのか。ギルベルトとヴァイオレットは年齢設定が曖昧なところもあるけど少なくとも10歳差、小説とアニメの設定を合わせると14歳くらいは離れてる印象。「ギルベルトの『愛してる』は恋愛的な意味だけじゃない」とは公式から言われてるけど。 -- 名無しさん (2020-11-22 22:31:36)
  • 劇場特典&映像ソフト特典&WEB掲載限定の作品群をまとめた短編集とか一般販売で出してほしい気もするけど、難しいのかな…… -- 名無しさん (2021-01-30 08:11:07)
  • 特典小説をまとめた短編集は自分も欲しいなあ。なのでダメもとで京アニに要望を出してみた。 -- 名無しさん (2021-02-24 13:41:31)
  • まさか金曜日ロードショーで放送するとは… -- 名無しさん (2021-10-03 00:00:10)
  • ↑↑商品化おめでとう -- 名無しさん (2021-10-13 12:16:44)
  • 原作小説を読んで楽しめた方には是非とも同じく暁佳奈先生の新刊『春夏秋冬代行者 春の舞』もお勧め。本作と併せて読むと、作者さんの男性感みたいなものが掴めるというか、作風の方向性とかも見えてくる印象。 -- 名無しさん (2021-10-13 12:35:20)
  • 作中でちゃんとドールが手紙を書く理由を説明してるんだけど、この作品の批評によく「手紙くらい自分で書くものだ」ってのがアニメ放送当時からあるのがもうねー…。 -- 名無しさん (2021-10-30 12:37:22)
  • 『ラスト・レター』読了。ifの世界線のリナリア・ブーゲンビリアとしての彼女もキャラ的に嫌いじゃないけど、こっちだとラックスが助けられる可能性が低そう…… -- 名無しさん (2022-02-08 21:26:55)

#comment

*1 小説版では妻娘とも遺伝性の血栓症。妻は体質を隠したまま結婚していた。アニメ版では病名は不明だが、娘は闘病中の姿としてに瘦せこけて帽子をかぶっている。小児ガンだろうか。
*2 とはいえ依頼を終えて出会ったカトレアがヴァイオレットを信用している様子であり、既に他にも依頼をこなしていたものと思われる。

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