登録日:2020/01/10 Fri 02:26:18
更新日:2024/05/16 Thu 10:44:10NEW!
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音楽ユニット 鉄道 逆再生 テクノ 秋葉原 山手線 キングレコード 鉄子の旅 車内放送 北海道 車掌dj レオレンジャー 野月貴弘 motor man superbell''z
「ご乗車ありがとうございます。本日もアニヲタwikiのご利用ありがとうございます。」
SUPERBELL''Zとは、野月貴弘を中心としたテクノユニットである。
車掌の車内放送をテクノポップに乗せた楽曲群、「MOTOR MAN」*1シリーズを中心に音楽活動をしている。
略歴
1994年結成。
初オリジナル曲は「ケツピチロック」。
1999年、東芝EMIより「MOTER MAN (秋葉原~南浦和)」でメジャーデビュー。
デビューシングルにして週間オリコンチャート19位をたたき出し、CDTVへの出演も果たした。
突如ランキングに現れ、車掌の声真似をする謎のボーカルを見た当時のCDTV視聴者は度肝を抜かれたであろう。
さらに2000年には日本有線放送大賞新人賞を受賞している。
その後2006年にメンバーをフリー体制に変更、2012年にキングレコードに移籍している。
2019年12月にデビュー20周年を迎えた現在では年に1~2回鉄道ナイトを開催したり、各地でミニライブやトークショーを行っている。
また、Youtubeでは「鉄音アワー」で活動報告や宣伝を行っている。*2
音楽性
かつては「アウトサイドサイドクダマ」*3に代表されるような、いわゆる「ナードコア」のような音楽を作っていたユニットであった。
(音楽のジャンル自体はハードコアではないが)
題材も「ラーメン店のひそひそ話」といった日常でよくあるようなものから、「謝罪会見」といったちょっとアブナイものも含まれる。
これらの曲が多く収録された「スーパーベルズファン」は一聴の価値あり。
そんな中で、その一環として作られたのが「MOTOR MAN」シリーズであった。
車掌がDJとなって時々に合わせた楽曲とマイクパフォーマンスで車内を盛り上げる…という設定であるらしい。
車掌DJ野月が筋金入りの鉄道ファンであり、「東鉄指令」「小開扉」「VVVF」といったマニアックなワードもしっかり登場する。
また、それ以外にもF1ネタ、漫画やアニメのネタなどがさりげなく入っており、知っている人はニヤリとさせられるような場面も存在する。*4
もちろんネタ曲を作るという当初の流れは今でも汲んでおり、鉄道関連の楽曲においても「あずさ2号のアンサーソングとしてかいじを歌う」、「飼っているインコを車掌DJとして登場させる」、「電車や乗客の動きを体操で再現」、果てには「スイッチバックによって演奏もアナウンスも逆再生」、「モーターの騒音によって車掌DJの声がよく聞こえない」といったものも存在する。
また、もともとはライブパフォーマンスを得意とするユニットであった。
現在でもライブパフォーマンスは健在であり、楽曲のセルフリミックスを行ったり、「謝罪ストレッチ」の替え歌でその年話題になった人を風刺するような内容を歌ったりする。
アマチュア時代 に制作した楽曲、宇多田ヒカルの父から猛抗議を受けたヒカル東芝の替え歌などCD化されていないできない楽曲も多い。
一方で、最近は野月の鉄道関連の仕事が増えた影響からか単独ライブの頻度も減っている様子である。
モチーフにした主な路線、列車
- JR東日本山手線
「MOTER MAN (秋葉原~南浦和)」で最初に登場したのはもちろんのこと、「MOTER MAN 山手線 "Loop Complete!"」「MOTO(e)R MANでGO!」「MOTOR MAN 20 ~20th Anniversary~」の計3周歌っており、
このうち「MOTER MAN 山手線 "Loop Complete!"」は約45分に至って山手線を歌い続ける。
初登場は新名古屋→岩倉→新鵜沼を再現。のちに、「MOTOR MAM N∀GOYA 空港特急ミュースカイ」で再登場。
「車掌のイントネーションが名古屋っぽくない」という声が出た影響か、「MOTOR MAM N∀GOYA 空港特急ミュースカイ」では
途中から尾張弁三河弁全開のアナウンスになる。両極端である。
- JR西日本大阪環状線
セカンドアルバムで初登場。「MOTO(e)R MANでGO!」では1周しており、「MOTOR MAN 15th MEDLEY 西方」ではトリを務める。
関西の路線はこれに限らず、しっかり大阪風のアナウンスも再現されている。
- 京浜急行電鉄
オリジナルの「京浜急行VVVF」、及び派生版の「KQVVVF Ver.12」、「KQ Wing」の3曲があり、その他の楽曲にもゲスト出演したり
している、ベルズの代表曲。
- 仙石線
オリジナル版、「205系 Rimix」版、「2015」版の3曲作られている。松尾車掌&本間ちゃんデビュー曲。
野月と土屋の故郷、札幌のゴムタイヤ式地下鉄を楽曲化。地下鉄が近づくと聞こえる「チュン」という音、今は聞くことができない
戸閉時の「ピーーー、ゲーーーー」という警告音、「霊園前*5」など地元民も分かるか怪しいマニアックなネタが詰め込まれている。
- JR東日本武蔵野線
モーターがうるさすぎて聞こえないことを散々ネタにされ、のちに登場した専用の楽曲も車掌の声が聞こえないほど大きなモーター音を
メインにしたハードテクノである。なお、歌詞カードには「ガーーー」しか書いていない。頑張って聞き取ろう。
「MOTOR MAN 15th MEDLEY 西方」でも登場している。そして、聞こえにくさに拍車がかかった
- 新幹線
「ひかり」を皮切りに、「はやて」「つばさ」「こまち」「はやぶさ」「かがやき」がそれぞれ楽曲化された。特に「はやて」の
フルバージョンは30分にもなる。運転席でクイズができる、スイッチバックするとアナウンスが逆再生になる、車内で牛やわんこそばに
蜂の子が販売されている…など「MOTOR MAN」世界の新幹線は謎が多い。
- 東急東横線
何気にベルズとの縁が深い路線。「MOTOR MANでGO!」では「MOTOR MAN 中華特急みなとみらい」を制作。また、向谷実とコラボし「東横特急」というアルバムも制作している。
この時、メジャーデビュー前の楽曲「Bass Man」をリメイクして制作された「Bass Man~MMmix~」が収録された。
- かいじ101号
あずさ2号のアンサーソングとして制作された楽曲。既視感のあるシングルのジャケット、歌謡曲風の曲調、サビ冒頭の
「8時ぐらいのあずさじゃなくて」…と随所にオマージュがみられる。また、シングルには「あずさ2号」のカバーも
収録された。のちに「中央本線三部作最終章」と称して「しなの3号」も登場した。
メンバー
前述の通り、現在はフリースタイル制であり野月以外のメンバーはその時々によって変化する。ここでは代表的なメンバーのみ紹介するにとどめる。
現在主に活動しているメンバー
- 野月貴弘
ボーカル、車掌DJ、フロントマン。出身は北海道。
趣味は鉄道、ガンプラ、F1など多岐にわたる。
声真似を得意としており、車掌、運転士、後述のベル君、今宮純がモデルの「宮今」、恩師がモデルの「ジャブ鈴木先生」、熊谷弁のおじいちゃんなどそのレパートリーは多岐にわたる。
近年では鉄道ライターとしても活動しており、「鉄道ファン」のレギュラーである。
また、NHKラジオの番組「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」のMCを務めている。
ドラマ「特急田中3号」やアニメ「鉄子の旅」への出演経験もある。
かつてはインコのブルリンを飼っており、楽曲にも何度か登場したが、2014年の元旦に息を引き取った。
作曲:「MOTER MAN (秋葉原~南浦和)」「鉄路にさよならを」など。
- 土屋基
保線DJ/ギター担当。メジャーデビュー前にもギターを担当していた。
メジャーデビューの際SUPERBELL''Zを一度脱退し、しばらくはマネージャーとして活動していたが、ナカジーとの入れ替わりで復活した。
土屋の「御徒町駅のアナウンスがハイハットに聞こえる」との発言が「MOTOR MAN」シリーズの原点となっており、野月から「ネタに枝葉を付ける才能は抜群」と評されている。
土屋なくして「MOTOR MAN」は誕生しなかったともいえるかもしれない。
他方、鉄道を趣味にはしておらず、デビュー20周年を過ぎた現在でも鉄道への興味は湧かないらしい。
最近では、宮田とともに和風テクノユニット「こいこい」としても活動している。
作曲:「祭・東急フェスティバル」「MOTOR MAN 操車場」など。
- 宮田千春
ボーカル/おばちゃん担当。
自動放送のアナウンスを務めていることもある。
彼女も一度SUPERBELL''の活動から身を引いていたが、現在では復帰。
歌って踊れるSUPERBELL''Zのライブに欠かせない一人である。
…なのだが、結婚した2009年に行われた10周年ライブの名前を「旧姓宮田」にされる、メンバーをモデルにしたHOゲージ人形が作られる中で宮田の人形より先にトドの人形を作られる等、メンバーから妙なイジリを受けている。
また、独自の駅弁を開発することもあるが、なかなか奇抜で独創的な弁当を作るそうだ。
最近では土屋とともに「こいこい」でも活動している。
- 堂込聖美
アナウンス/パフォーマンス担当。
鉄女育成スクール出身。通称ごめす。
長身でダンディズムを秘めた風貌とは裏腹に穏やかな声を持ち、滑舌の良さも相まって楽曲内では自動放送を担当している。
一方、トークショーで過去の自分の写真を公開された時は終始赤面し、目を背ける様子も見られる。
- 山本紗由美
パフォーマンス担当。
鉄女育成スクール出身。通称さゆみん。
一説には鹿児島県の離島で育っていくうち深刻な鉄分不足になったため、鉄女になったとも。
かつて活動していたメンバー
- 中島啓貴
ギター/顔パフォーマンス担当、2006年脱退。
土屋が一度脱退している間、ギターを担当していた。
一度聴いたら忘れられない特徴的な声をしており、脱退から10年たった現在でも印象に残っている人は多い。
作曲:「MOTER MAN 酉」(編曲担当)など。
- 少覚一
コーラス、キーボード、髪の毛が薄い人担当。
軍艦を趣味とし、「翔鶴」という自分の苗字と同音の名前の航空母艦をひいきにしていた。
さ行の発音が苦手で、鉄音アワーのコーナーの一つであった「少覚一のこれだけは言わてて」や楽曲「フルスクラッチ」ではその滑舌を聞くことができる。
作曲:「Bass Man」など。
- 二階堂"ベル君"裕二
バンマス。ただし現在はメンバーとして扱われず、ライブで顔を見せることもない。
SUPERBELL''Zのバンド名の由来であり、「グルーヴある笑い方」が特徴。
「アウトサイドサイドクダマ」、「ムーンライトながら~の思い出」といった彼にスポットを当てた楽曲も存在する。
「お客様におかれましても何かお気づきの点がございましたら、追記・修正のご協力をお願いいたします。」
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▷ コメント欄
- 懐かしい…。 JR最強の弱冷房車です。 -- 名無しさん (2020-01-10 03:17:02)
- 山手線 Loop Completeは是非とも聴いてみるべし。 -- 名無しさん (2020-01-10 09:27:57)
- 「あ あ あ 秋葉原です」のインパクトはとにかく凄かった -- 名無しさん (2020-10-13 22:53:30)
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*2 かつてネットラジオだったが、現在ではYoutubeに移行している
*3 バンマスのベル君の発言を逆再生したときに聞こえる空耳をネタにした楽曲。
*4 「今宮駅で今宮純風の実況が流れる」、「品川シーサイド駅で『出たな、ブラックバード』との声とともに首都高湾岸線の乗り換えが案内される」等
*5 南平岸駅の旧駅名
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