世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)

ページ名:世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った_半ギレ_

登録日:2019/03/07 (木) 03:28:14
更新日:2024/04/04 Thu 11:07:06NEW!
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小説家になろう カット オーバーラップ文庫 秘密結社 マッチポンプ 天照 超能力 打ち切り 世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ) 黒留ハガネ クロル ひたすら念力を鍛えるだけの話





だって、最強の力を持っているのに使う相手がいないんだもの。






概要


『世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)』とは『小説家になろう』になろうで連載している作品。
著者は黒留ハガネ/クロル。


オーバーラップ文庫から書籍化もされており、書籍化の際に黒留ハガネというペンネームに変更。全2巻(打ち切りになった)。
イラストはカット。


書籍化しているが今でもwebで全話読めるため、書籍を購入する前に雰囲気が気に入るかどうか試し読みするのがいいだろう。
タイトルからも分かるがコメディ小説である。


ただ作者は「半ギレをギャグコメだと思った事は一度も無くて、クスッと笑えるシーンをほどほどに挟んだストーリー小説のつもり」と答えている。



元々は『ひたすら念力を鍛えるだけの話』というネタ短編がベースの長編。
作者が『昨日見た夢の話なんだけど』という本命の作品を書いている途中に、息抜きとして書かれたネタ長編である。
しかし速攻で日刊1位になるなど本命の作品を軽く超えてしまい、
作者は人気ぶりに慌ててプロットにはなかった秘蔵のとっておきキャラを出すことに決める等、予定外の人気ぶりである。
ただ一番力を注いでいる『昨日見た夢の話なんだけど』が不人気で、息抜きで書いた本作が受けて書籍化する事に作者は釈然としていない。




あらすじ


ある日唐突にサイキックパワーに目覚めた主人公ッ! 
主人公の力を狙う秘密組織が暗躍しない! 学年一の美少女が実は主人公と同じ超能力者だと発覚しない! 
異世界への扉が開いて召喚されない! 主人公の生い立ちに秘密などない! 
サイキックパワーに目覚めた壮大な理由が明かされない! 普通ッ! 圧倒的日常ッ! 何事もないまま学生生活を終え就職! 過ぎ去る凡庸な社会人生活! 
全人類を相手に戦争を起こして勝てるサイキックパワーがあるのに何事も無さ過ぎてキレる主人公! 
もういい! こうなったら俺が、俺自身が秘密結社になって暗躍してやるッ! 


ようこそ人工非日常へ!!!


(web版から引用) 



主な登場人物



秘密結社『天照』


鏑木が買ったバーにある秘密結社。世界の闇から人々を秘密裏に守る事を使命としている。
普段は店を閉じており、入店できるのは超能力を持つ人間のみ。
ボスは忙しく店に顔を見せる事はなく、バーにはマスターである佐護のみがいる。
そして佐護がボスだという事を知っているのは鏑木のみ……という設定。
天照と世界の敵がマッチポンプしていることを知っているのは佐護と鏑木・ババァのみ。それ以外は知らない。


  • 佐護杵光

本作の主人公で人類史上最初にして最強の能力者(だだし自分以外に超能力者はいない)
目覚めた力は『念力』で最初は3gの個体を押したり引いたりしか出来なかったが、10年に渡る訓練の結果、地球を割れそうなほどに成長。
非日常がやって来る事を期待しつつ、それに備えての修行でここまで成長したが、いつまでたってもイベントが起きず、非日常の存在が自分しかいない事に気付く。
本当はテレビに出演するとか超能力を人助けに使うとか、リアルな非日常に飛び込むことは出来たが、
恥ずかしい過去を暴かれたり、解剖され人体実験させられたりすることを恐れ力を隠してきた。


社会人となり行動力がなかったから青春時代を灰色になったと考え、自分から非日常を作り上げることにする。
さらに超能力を分け与える事に気付き、それに立ち向かう少年少女を自作し、それを見てニヤニヤする事を決意。
自分の欲望のため世界や少年少女を巻き込んで迷惑をかけるその姿から、ババァの世界から魔王認定されている。


  • 鏑木栞

天照の副官で本作のヒロイン。23歳のお嬢様で、誰もが振り返る美貌を持つ整形美人
太りやすい体質で中学時代はデブで顔もブサイクだったが、三年にも及ぶダイエットと整形によって高1の頃には美人になっていた。
そのため美容には人一倍拘っており、栄養士資格を取ってまで食事に気を使ったりしている。
普段は株やFXで稼いでおり総資産は1億ほどだが、将来はお城に住み魔法少女になるのが夢。この年になっても魔法少女になる方法を模索している。
佐護から力を貰い目覚めた力は『時間停止
一見滅茶苦茶強さそうだが、当初は時間を止めると光や空気まで止まってしまうので時間停止中何も出来なかった。


  • 蓮見燈華

仏教少女。中2~高1。発火能力に目覚めた……という設定(佐護以外の能力者は目覚めた体で佐護が能力の元を分け与えている)
両親がギスギスしていたため仏教に逃げたが、いろんな流派の都合のいい部分を独自解釈しており、何かあると般若心経を唱える。
元々可愛らしい少女だったが、鏑木の美容術を習ったのでとびっきりの美少女に。


  • 高橋翔太

ごくごく普通の少年。中2~高1。凍結能力に目覚めた。主人公力が高い。
佐護がラノベ主人公な平凡な少年に力を与える事でお互いに非日常に楽しもうという計画の元、天照にいれた。
ごく普通なため超能力を手にし調子に乗っていたが、佐護が負けイベント兼覚醒イベントをしたため無理やり目を覚まさせられた。
あまりの恐怖で『炎の真理』を悟ったらしく、以後髪を赤く染めライターを持ち歩く不良に。氷属性なのに……。


  • イグバディ・ングナッ・ムグー

真・癒し系ヒロイン。9歳。通称イグ。治癒能力持ち。
作者が読者から「そろそろテンプレ的に主人公を盲目的に信仰している美少女が必要」と助言を受けて登場させた。
木の下で衰弱死寸前でブラジルの片田舎の孤児院に引き取られ育てられてきた。
しかし院長が入れ替わってから子供たちの虐めの標的にされ、右足は変な方向に折れたまま固定されてしまった。
その後は佐護に引き取られ、持ち前の治癒で自分の体を治した。
なおイグは霊長目キヌザル科コモンマーモセットである。


  • Lonalia Linalia Vava-Nyan(ロナリア・リナリア・ババァニャン)

極陽系第五惑星『翠球』のアルヴ王国で700年女王をしていたエルフ。通称ババァ。905歳。
アルヴ王国には魔王がいて長年勇者と争っていたが、今では魔王は脅威ではなくなっていた。
ババァも平和を喜んでいたが、同時に勇者に手を貸し魔王を討伐する冒険譚に憧れていた。
そこでババァは女王を辞め、行きしか出来ない異世界移動をし、魔王と勇者が戦っている世界へと行く。
しかし故郷を捨ててまで行った世界は魔王がマッチポンプを仕掛けている世界だった。
物凄く怒ったが、帰る事は出来ないのでマッチポンプを仕掛ける側に回る事となる。


  • 熊野左京

熟練刑事。熊のような巨体の男。52歳。
中学では剣道大会優勝、柔道三段、空手三段、射撃大会では三年連続優勝し殿堂入り。
逮捕術大会も優勝。東京マラソンに毎年参加し500位前後の順位と凄まじいスペック。
若い頃から無能力者が超能力者をボコる展開に憧れ鍛えていたが、世界の闇相手では歯が立たず、
翔太が1~2年で鍛えた超能力にも歯が立たない事を知り、自分の長年の努力が才能には勝てなかったことを嘆いた。
その後は天照への警察情報を提供する係になっていたが、訳あって佐護の代わりにマスターになる。



闇の秘密結社『月夜見』


超水球事件後、外国人による犯罪や不法滞在者が物凄く増えた。
億万長者の月守は自費で互助会を作り、ストレンジャーたちの居場所としていたが貯金が尽き、さらに勢力を拡大した谷岡組に追いつめられていた。
強引な手段を取る谷岡組に対抗するために超能力部隊『月夜見』が結成する。



  • 月守剛

元億万長者。ストレンジャーを守るため互助会『月守組』を作った親分。筋肉強化を持つ。
元々お金持ちであり新教宗教にノメり込みそこで聖人認定された。
しかし宗教総本山が大地震に襲われた際、瓦礫の下敷きにされた教徒を見捨てて逃げてしまった。
その後教徒の前で御神体を燃やし教祖をお尻ぺんぺんしたことで警察に逮捕されていた。
『月守組』を作り外国人を見捨てないのも、過去見捨ててしまった過去があるためである。
半年の時間で夜久の正体と、彼が本当に望んでいる欲望に気付き一世一代の大勝負をした漢。


  • 夜久夜久(やく よるひさ)

記憶を失って彷徨っていたところを月守に拾われる。
超能力は念力で、どうやら秘密があるようだが……? 現在は脱退済み。


  • 見山響介

禿げでデブな中年。音響能力。
意外と常識人。だが空気を壊しやすい。


  • Christina Najin(クリスティーナ・ナジーン)

忍者を目指す少女。今は翔太たちの高校に裏口編入。サイコメトリーの力を持つ。
明るく元気な人懐っこい娘だが、波乱万丈な人生を過ごしており、親分が高校に転入させるまで学校に通った事がなかった。




用語


  • 超能力

佐護杵光がある日突然目覚めた力。特に副作用はない。
佐護の場合『念力』という力に目覚めたが、この念力を使う際に力を籠める見えない筋肉的な存在も体に出来た。これを佐護は念力筋肉『ネンリキン』と名付けた。
このネンリキンは鍛えると大きくなり一部を千切れるようになり(失神するほど超絶的な痛みアリ)、これを他人に移植するとその人も力を目覚める。
ネンリキンの定着に一週間ほどかかり、その間に移植した人物の資質に合わせた力に変質する。
例えば佐護の念力を出すネンリキンを元にしたのに鏑木は『時間停止』を発動させるストップロテインに変質した。
超能力はその基礎能力は訓練で育てる事が可能で、例えば佐護は訓練すると二日に一度1.3倍で強くなる。ただし成長限界が来ると止まり、以後応用訓練でしか育たたない。
この成長率・成長限界は個々人で違い、佐護は他と比べ成長率が低いが成長限界がないので基礎能力が高くなった。


  • 世界の闇

超能力者に惹かれ襲う不定形の怪物。体にある石が核。
人の欲望が石に集まった事で化け物になった存在で、力を求め超能力者を襲う。
基本的に夜、それも人通りの少ない場所にしか現れないが、これは人の潜在意識の集まりでもあるので昼間に出るのはマズイと考えるため。
超水球事件以降、人型に変化したタイプがでるようになった。
というのも超水球事件で人々が超能力者を目撃し、「一番危険なのは人間」と思ってしまったため。
人々を守るため燈華と翔太は日々戦っている。
……というのが佐護が考えた設定であり(水で作り念力膜で保護し、念力で操作)、ようは佐護が世界の闇をでっちあげて燈華と翔太に危険な戦いを強いている。
勿論二人は世界の闇の正体は知らない。


  • 超水球事件

東京湾に50m、アイルランド沖で600mの世界の闇が出現し、日本は翔太たちがアイルランドはボスが始末した事件。
突然現れた超能力者に世界中が驚き、世界のオカルトマニアが日本の東京(とアイルランド)に集結、一年で約8000万人がやって来て東京の経済を潤した。
しかし外国人の不法滞在者が増え、外国人による犯罪も激増し東京の犯罪発生件数は前年比3.2倍の65万件に。
犯罪したり不法滞在する悪質な外国人はストレンジャーと呼ばれるようになったが、不法滞在者は約11万人おり収容施設の容量を軽くオーバー。
かといって強制送還したくとも拒否されるし、迷惑をかける人は本国でも迷惑人のため受け取り拒否されるわ、極めつけに難民申請をされ返せないなど……とにかく困った事態に。
この事態の対処に警察はパンク状態で小さい事件は完全にスルー、人々も小さい事件はスルーするようになった。
それどころか警察が動けないので小さい事件は自分達で解決してくれと公式発表する事態に。




追記・修正は秘密結社を作ってからお願いします。


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  • 絶滅ヒーローという漫画を思い出した。結構好きだったから、機会があれば読んでみるかな。 -- 名無しさん (2019-03-07 04:19:35)
  • タイトルが臭すぎる -- 名無しさん (2019-03-07 18:46:05)
  • 主人公の絶妙な小市民感好き -- 名無しさん (2019-03-09 12:13:20)
  • しげじい良いキャラしてるな... -- 名無しさん (2019-03-29 15:46:30)
  • ババァが出てきたときは読んでる作品間違えたかと思ったわ。主人公の青春時代にババァが来ていたら未来も変わっていたんだろうか… -- 名無しさん (2019-06-15 09:01:53)
  • 絶妙にテンプレ外してくるから面白いわ -- 名無しさん (2019-08-29 23:00:31)
  • これを現実に再現したのはQアノンでありトランプとプーチンは共闘してイルミナティの駆逐を図っている -- 名無しさん (2019-08-30 00:23:20)
  • 一昔前に東方SSを読み漁っていたならクロル氏の「東方乱力録」に覚えがある人も居るんじゃなかろうか -- 名無しさん (2019-08-30 21:08:52)
  • ↑懐かしい作品。読んだことあるけどもしかして同一人物の作品なの? -- 名無しさん (2021-09-03 00:33:58)
  • 普通に検索したら小説家になろうでコメント出てきたわ… -- 名無しさん (2021-09-03 00:38:02)

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