ハリガネサービス

ページ名:ハリガネサービス

登録日:2018/11/22 (木) 18:40:00
更新日:2024/03/26 Tue 13:30:22NEW!
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週刊少年チャンピオン バレーボール 漫画 秋田書店 ハリガネサービス ハリガネサービスace 荒達哉








『ハリガネサービス』とは週刊少年チャンピオンで連載されていたバレーボール漫画。作者は荒達哉。
2014年26号に開始し2018年46号に一端終了。しばらく充電期間を置いて、現在は続編の『ハリガネサービスACE』が連載中。



一点特化の超技能を持つものの日の目を見なかった主人公が仲間たちと共に頂点を目指し成り上がっていくという一見わかりやすい少年漫画。
ただし、相手校のエース格選手に生々しく暗い過去が多い。主に貧困とかろくでもない親が原因。
もちろん全員ではないが、一線を越えた技能・強さの裏付けに幼少からのストレス環境を用いているケースが多々。週跨ぎの過去回想も珍しくない。



ハリガネサービスとは、主に主人公の下平がその必殺サーブを放つ際に「針金で手首から先を固定する」というイメージで放つという手法に由来する。
また、それによって放たれたサーブは、まるで空中に針金が張り巡らされているかのごとく意味不明な軌道で落下する
挙句、他のサーブなどと相まって情報過多に陥ったレシーバーが、さも針金で足を固定されたかの如く身動きとれなくなったりする。




【あらすじ】


東京都私立駿天堂学院は中高共に全国にその名を馳せるバレーの名門校。全国中選抜東京代表も駿天堂出身の選手がメンバーのほとんどを占め、数少ない他校の選手はベンチどころか雑用のために呼ばれていたという。その境遇に不満を持った選抜参加選手…松方一颯、間白譲治、金田進は打倒駿天堂を目論む同志として団結し、名将・山縣三郎監督を頼って都立豊瀬高校に入学した。
だが彼らはそこで信じられない存在を目の当たりにする。盟和中学出身、下平鉋。一見して気弱で凡庸、何の実績もない彼は、実はあの山縣監督から誘いを受けた唯一の選手であり―――!?








【登場人物】



○豊瀬高校

都立の普通校。2年前まではどこにでもあるバレー部だったが、山縣監督の就任以降飛躍的に実力を伸ばしてきた。今年度は松方ら元東京代表メンバー、そして下平が加入し、東京1位を狙う。
実力重視であり、で1年でも実力十分ならばレギュラーになれる。


  • 下平鉋しもだいらかんな

主人公。1年。ピンチサーバー→ミドルブロッカー
身長もパワーも運動神経も最低レベルだが、ことサーブにおいては超人的な技術を持っており、寸分違わず狙った場所にボールを落とすことができる。その精度は意図的に、何度でもネットインサーブを決めてしまう程。緑間かお前は。
普段は温厚なバレー馬鹿。押しも弱く、自信なさげなところがある。
他にも、上記のハリガネサービスによる無回転サーブにより出鱈目な軌道で落下させるレシーバー泣かせ。作中、ある理由により使用不可能になるが、克服した。
後に異様に変化量の多いフローターサーブも習得し打ち分けにより手が付けられなくなってゆく。ただし中学時代にアキレス腱を断裂した経験もあり(現在は完治済み)、サーブ技術にのみ特化している。
……していた。


実は視野が広い上に観察力が非常に高く、途中から程度未来予知じみた能力に目覚める。
その観察力はサーブ時でも発揮され、どうすれば相手が嫌がるかを的確に判断してそれに沿ったサーブを繰り出すことで相手の防御を引っ掻き回す。
さらに良くも悪くもバレー馬鹿なため、相手がバレーを侮辱したりやたら強かったりすると、重度に没頭して対戦相手をモルモットかゲームの敵と認識しているんじゃないかと思えるほど冷徹な判断を下すようにもなる。


サーブで得点することで再度同じ人がサーブできるルールにより、延々サーブで得点し続けるチームスポーツの概念をぶっ壊す魔王。
まともな回避手段は天才的感覚や超速の思考による直接反応のみ。つまり、その手の天才がいないとほぼ詰みで、「どうか外れてくれ」と祈るくらいしか手段がない


  • 松方一颯まつかたいぶき

1年。元代表メンバー。セッター
技術も一級品だが、松方の真価はコートにいながら相手を的確に分析し作戦を立案する能力にある。


  • 間白 譲治ましらじょうじ

1年。元代表メンバー。スパイカー
浅黒い肌になんかエルフ耳。身長はないが運動能力、特に跳躍力に秀でる特攻隊長。
パワーの無さから真っ向勝負では押し負けるため、とにかくスピードとテクニックで相手ブロッカーをかわすことこそ自分の生命線と考えている。


  • 金田進かねだすすむ

1年。元代表メンバー。リベロ
身長に対して長い腕と、体のどこにボールを当ててもセッターに返せると豪語する程のセンスの持ち主。
一方でレシーブ以外には興味を示さず、そのレシーブにしても自分がボールを拾えばいいという考えを持っていたが、後に改めた。
レシーバーなため、下平のサーブの異常さに真っ先に気付いた。


  • 山縣三郎やまがたさぶろう

豊瀬高校バレーボール部顧問。公立校を何度も全国大会に導いた凄まじい実績を持ち、松方らも彼を目当てに入学入部した。
コーチングは答えではなく課題を与え、選手に自ら考えさせることを徹底している。
また選手のスカウトを嫌っているが、あまりの異才からか唯一下平に対してのみ誘いをかけている。
既婚者であったが、バレー偏重だった上にその負担を家族にも押し付けたために家庭は破綻。現在は一人息子に猛烈に憎まれている。





○桐城高校

都内の私立校で東京三強の一角。多彩な攻撃が持ち味でサーカスバレーの異名を取る。単純に能力が高いというより能力は高いものの癖が強い選手が多く在籍している。


  • 鯨川堂山くじらかわどうざん

3年。スパイカー。
桁外れのパワーと高さを持ち、その打球はブロックごと蹴散らす重さがある。反面120kgという体重から敏捷性はかなり低い。


  • 三河群みかわぐん

1年。リベロ
185㎝の長身と極めて高い運動能力を持ち、中学時代から多数のスカウトを受けていたが、レシーブへのこだわりからスパイカーはやらずリベロ専門を条件にした男。
その条件を飲んでくれた古川監督の誘いを受け、桐城に入部した。


  • 倉光円くらみつまどか

1年。セッター
かつて埼玉県選抜でセッターを務めた男。センスがある一方で自分勝手な性格であり、自分が目立つ難度の高いプレイをメンバーに強制する悪癖がある。






○竜泉学園高校

私立の進学校でバレー部は無名だったが、昨年からスポーツに力を入れ始め、実績ある雨竜監督を部に招いた。


  • 朧幽哉おぼろゆうや

1年。元代表メンバー。ミドルブロッカー
その名の通り幽鬼のような風貌の男であり、身長はあるが運動能力は並み。東京選抜メンバーによる体力テストではほとんどの競技で最下位だった。
だが朧は視界に入った物体の軌道を瞬時かつ正確に計算できる桁外れの物理演算能力を持っている。
ただしこの能力は視界に入る物全ての動きを計算してしまうため、脳への負荷を抑えるために前髪で視界を制限している。


  • 雨竜南うりゅうみなみ

バレーボール部監督。かつての山縣三郎の教え子の一人で、元トルコ五輪代表コーチ。
雨竜の改革により元々のバレー部員は彼のコーチングを受けた他の運動部に所属していた同好会の面々に敗れ、そのまま同好会が大会に出場した。






○王葉工業高校

東京三強の一角。エースにボールを集めるというよく言えば王道、悪く言えば古いスタイルが特徴。


  • 雲類鷲叡うるわしあきら

1年。元代表メンバー。スパイカー
195㎝の長身と優れた運動能力を併せ持つ持つ絵に描いたようなエース。東京選抜メンバーによる体力テストでは全競技で雲類鷲が1位を取っている。
常に明け透けで威風堂々とした態度も度を過ぎて傲慢であり、邪魔する者には暴力も辞さない。選抜でも途中で諍いを起こし追放されてしまった。
意図的に先輩の手首を故障させるという所業により、下平をブチ切れさせた。


  • 上屋敷かみやしき

1年。ミドルブロッカー
選手であると同時に、雲類鷲家に仕える使用人。






○駿天堂学院高校

東京三強の一角だが、都大会1位は常に駿天堂であり実質の一強状態。そのプライドの高さは、監督にして「準優勝で終わるようなら全国大会出場は辞退する」と言い放つほど。
部訓は"1人はみんなのために"。昨年のインターハイ優勝校。


  • 羽座川扇はざかわおうぎ

中等部で1年から正リベロを務め、東京選抜にも正リベロとして参加した。
天然で無邪気な態度だが、まるで別世界にいるような不確かな雰囲気を持つ。人の話をあまり聞くことができず、よく寝ている。
下平の幼なじみで、彼にバレーを教えた張本人。だが再会した際彼は下平のことを忘れていて…?
実は、かつて交通事故にあって生死をさまよった結果、脳が暴走を起こして周囲の時間の経過が異常に遅く感じるようになってしまっている。
これにより、下平の無回転サーブにすら反応することができる超リベロとして活躍していた。
周囲の人間はこのことを知らず、変人だと思っている。松方は過去のエピソードとその反応力からこの事態を予測するに至った。
因縁のある下平との真剣勝負の途中、記憶と本来の脳機能を取り戻し、元の快活な性格に戻って真剣勝負を挑む。
上記の超反応こそ失われてしまうも、それに引けを取らない爛漫なバレーを見せる。
しかし、その脳の急変化に体がついていっておらず、暴走状態であった。
脂肪を燃やしつくして筋肉すら燃料に変えて稼働した結果、試合後に意識不明に陥ってしまった。無印最終話で意識は回復。現在はリハビリ中らしい。








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  • バチバチのバレー版とも言えるある意味非常にチャンピオンらしいスポーツ漫画。おーぎくんの強さの秘密が記憶喪失時復活時共に切なすぎる -- 名無しさん (2018-11-22 23:16:32)
  • チャンピオン、自由に描かせてくれる(らしい)反面、ライバルが家庭環境で闇落ちしがちとか作者の話作りのクセが出るよね。それでも面白いことには変わりないんだけどさ。 -- 名無しさん (2018-11-23 04:35:27)
  • 終わったと思ったらハリガネサービスエースになって再開した、まあ、チャンピオンではよくある事だが -- 名無しさん (2018-11-23 10:47:35)
  • しもへーがコロッと闇堕ちしたり、対戦相手を実験台の玩具にしてそのまま勝っちゃったりするから賛否は別れそうなイメージ -- 名無しさん (2018-11-23 18:34:21)
  • 竜泉の監督は「ドラゴン桜」に出てきそうな人物だな。ついでに言えば、山縣監督と子供の関係は「美味しんぼ」のあの親子を彷彿とさせる。 -- 名無しさん (2018-11-24 07:52:09)
  • しもへーはほんと魔王だな・・えげつない戦法も涼しい顔でねじ込むし、いや勝つためなら正しいんだけど -- 名無しさん (2019-01-26 11:51:15)

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