描いた絵を実物にする能力

ページ名:描いた絵を実物にする能力

登録日:2018/10/27 Sat 02:51:23
更新日:2024/03/26 Tue 11:23:21NEW!
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特殊能力 描いた絵を実物にする能力 画家 イラスト 正式名称不明 ファンタジー 画伯 はれときどきぶた コメント欄ログ化項目 具現化能力 本人の画力が問われる能力 絵に描いた餅 画竜点睛 実体化



「描いた絵を実物にする能力」とは、ファンタジー系の作品で時々登場する特殊能力である。
具体的に統一されたネーミングが特にないため、少し長いがここではこの名前で紹介させてもらう。


絵を描かずに直接イメージを実体化させる能力は物質創造能力を参照。


概要

簡単に言えば、「絵を本物にする特殊能力」のこと。
かなり特殊な技術であり、大抵は作中の世界観の中でもほとんど普及していない。
なお、トレーディングカードゲーム(TCG)のコミカライズなどにありがちな
「特殊なカードから絵柄を呼び出す」例は魔道具の範疇なのでまた別の分類とする。


紙と絵の具さえあれば、いくらでもなんでも生み出せる。
使いこなせれば、ブッチギリのチートに近い能力の一種……な割には意外と活躍していない作品が多い
そもそも、命を賭けた戦いでいちいち絵を描くというステップを挟むこと自体が大きな隙になり得るためか。
(まあ、この手の人物は演出の都合上描くスピードが既にヤバい場合が多いのだが)
また、「生物を生み出して戦わせる」タイプの能力者が多い印象で、あまり無機物をわざわざこれで作る人はいない。
これの元祖と思われる人が龍を作っていたので、その辺りも原因なのかもしれない。


当然、この能力を持っている人は非常に高い画力を持っている……のが定番だったのだが、最近は割とそうでもない人も増えている
「モノを生み出す」タイプの能力としては、絵のクオリティがそのまま実物にしたときの性能や質に大きく影響されるため、
絵の上手い人物が描けば本物にも劣らないスペックを発揮できる一方、壊滅的に下手な絵だとあらゆる性能・能力が落ちる場合が少なくない。


概ね大別して4パターンあり、能力面で「本人がこの能力を持つ」ものと「道具が絵を実物にする」もの、性能面で「描いた絵がそのまま実体になる」ものと「描かれた物が絵と同じ効力を持つ」ものに分けられる。




「描いた絵を実物にする能力」の持ち主たち

伝承

  • 張 僧繇ちょう そうよう

古代中国の梁という国に実在したと伝えられる絵師。
この名前で言われてもピンとこない人が大半だろうが、「画竜点睛」と言えば大体の人はわかるのではないだろうか。


ある時、張は安楽寺という寺から壁に竜の絵を描いてほしいと頼まれる。
それは見事な四頭の竜の絵が完成したが、張はなぜかそれに目を描こうとしなかった。
不思議に思って人々が理由を尋ねると、「目を描くと本物になってしまうからだ」と張は答えた。
面白がって人々が目を入れるよう求めると、張は渋々目を描きいれた。
すると、本当に竜は本物になって空に昇っていった、というお話。
今でも安楽寺には三頭の目の入っていない竜の絵が残されている。


  • 熊野権現

昔、腕は見事だが、自らの腕に自惚れ切っている絵師がいた。
熊野権現は彼をこらしめるため、子供に化けて絵師に絵勝負を挑んだ。
権現の描いた絵は本物へと変わり、その光景に驚いた絵師は上には上がいると、自らの思い上がりを恥じたという。


  • 小僧

小泉八雲が編纂した昔話の主人公。猫の絵を描くのが得意な小坊主。
絵描きに熱中しすぎて僧侶としての修行をサボりすぎたため、寺を破門されてしまう。
ひとまず無人の廃寺を見つけ、宿にすることを決めると、いつものように絵を描いてから就寝した。
だが、その廃寺は人食い妖怪鼠の根城であり、小僧は寝込みを食われそうになる。
その時、さっき描いた猫の絵たちが実体化し、妖怪鼠を退治したのだった(猫なので鼠特攻)。
これが評判となって、小僧は廃寺を復興させ、ついには住職となったという。
この小僧自体は架空の人物だが、元ネタはあの有名画僧、雪舟の若い頃の伝説である。



創作


  • 抜け雀(古典落語)

落語の噺のひとつ。衝立に描いた雀が実体化するほどの凄腕の絵師と、それ以上の腕前を持つ謎の老人が現れる。
この老人、実は先述の絵師の父親兼絵の師匠であり、それに気づいた絵師が自分の傲りに気づいて反省するというのが一般的な流れ。




クルル曹長が発明したペン。原作では「マテリアルペン」というルビが付く。
黒のマーカーペンのようだが、実体化の際は線画のみだったり、色が付いて元が絵だとは分からないレベルだったりとまちまち。
やや珍しい点として、描いたものを単に召喚するだけでなく文字も適用範囲内だったり。
初登場したエピソードでは家の壁にファスナーを描いてそこから不法侵入するという無茶苦茶な使われ方をした。


サイキッカー集団W.I.S.Eの幹部である女性。
未来世界では幹部となっているが、現代では幼女である。本名は八星理子。
絵を実体化させる超能力を持つ故に描くことを禁じられ軟禁されていたようで、そこから解放してくれたジュナスにとても懐いている。


宇宙の無法者デスガリアンの怪人。
筆一本でどんなものも写実的に描き出し、それを実体化させるという能力を有する。


描いたものが実物になるクレヨン。この手のアイテムでクレヨンはちょっと珍しいかもしれない。
割となんでも生み出せるが、性能に関しては描き手の力量に比例するようで、のび太の描いたドーナツは「不味い」と評された。


なお、てんとう虫コミックスには掲載されていないレアエピソードの一つに「描いたものが本物になる」が登場した話がある。
画具ではなく、紙の方に特殊能力があるのもやっぱり珍しい。


また、『ザ☆ドラえもんズ』の漫画作品に登場するネコ型ロボットのドラナルド・ダ・ビンチは、描いた物を実体化させる筆を持っている。


さすらいの画家が描いた絵を捨てたしんのすけに与えたマーカー。
こちらも画力と再現度が比例しているので食べ物を描いてもしんのすけの画力ではとても不味いものしか再現できなかった。
大好きな人やキャラの絵を描くが……?


後に映画「ラクガキングダムとほぼ四人の勇者で、マーカーからクレヨンに設定を変更して再登場。
さすらいの画家は宮廷画家となっている。


森羅万象何でも通じている神獣。
特に中華系の術式には非常に詳しく、中国の道士が用いる「描いた絵を実物にする能力」を行使する。


……ぶっちゃけ、「使える」というだけで全く使いこなせていないのだが。
本人の画力があまりに壊滅的すぎるため、猫を描いたつもりでなんだかよくわからない怪奇生物が誕生するほど。
しかも、本人は自分の画力を露ほども疑っておらず*1この怪奇生物に「猫好好マオハオハオ」と名付けて大量生産している。
ちなみにこの猫好好、主人の役に立つような特殊能力は一切ない。ただ自然に消えるまでの3日ほど、意地でも他者にまとわりつくだけの徹底した嫌がらせ能力である。


なお、彼自身は自分の技術を隠す気は全くなく、乞われればこの術についても気前よく教えている。
ただし、「センスが必要」な術らしく、教えても使いこなせる人物はさほど多くない模様。
作中で他に行使できるのは獄卒の茄子と、五道転輪庁補佐官にして元カノのチュン。どちらも白澤よりは遥かにまともな画力の持ち主なので、この術も元祖である白澤より使いこなしている。


星のカービィシリーズに登場する画家の女の子。
キャンバスに描いたものを実物にする能力を持っており、ボスとして登場する時はこの能力を生かして大量の中ボス(前作のエリアボス)を生産して襲わせてくる。
実質的には中ボスラッシュステージと言うべき相手であり、絵の厄介さに比べて本人の戦闘力はめっちゃ低い
64』の後本人の登場は長い間なかったのだが、『スターアライズ』で操作キャラとして復活して多くのファンを驚かせた。
漫画『デデデでプププなものがたり』ではゲームのように絵の制御をすることができないようで、実体化した人物画達が騒動を起こしたこともある


なお、描いたものを実体化させる能力をもつカービィシリーズのキャラはアドの他にも数多くいる。
ペイントローラー」は2作目『夢の泉の物語』で登場。ローラースケートで部屋を駆け回り、そこら辺に立てかけられたキャンパスに描いた絵を実体化させることで攻撃する2面のボスである。
タッチ!カービィ』では作品の黒幕として登場する「ドロシア」がこの能力を持つ。誕生した経緯自体が実体化した絵画である。
『タッチ!』の約9年後に発売された『トリプルデラックス』では上のドロシアによく似た「ペインシア」が登場。上はラスボスだが、こちらはペイントローラーと同じ2面の通常ボス。
精巧に描いた絵の中に1枚だけ下手なフェイクの絵を描き、フェイントを仕掛けるのが得意。
さらに1年後の『タッチ!カービィ スーパーレインボー』ではカービィと共に冒険する仲間として「エリーヌ」が登場。こちらは空中に線を描くことで線を実体化させたり、戦車やロケットなどの絵をカービィに塗りつける事でカービィにその能力を与えたり…「描いた絵を実物にする能力」としてはこの能力はやや不適当?
また同作に「クレイシア」というキャラが登場するが、こちらは粘土で作ったものを自在に動かす能力なので、あまり関係が無い。
『スターアライズ』には中ボスとして「ビビッティア」が登場。段々格付けが落ちてきてないか?
彼女の特徴は新要素フレンズヘルパーになれることで、自由に浮きながら攻撃が可能。ただし、絵を実態化させるには一度キャンバスを地面に置く必要がある為地上では絵を描けない。
最後に「カービィ」。コピー能力「ペイント」はアニメではペンキと刷毛で描いた絵を実体化させてペイントローラーと戦った*2。後にゲームで登場した「アーティスト」でも描いた絵を召喚可能となっている(描く絵はカービィの気分次第)。
Twitterの公式アカウントでは彼女たちが一斉に集合したイラストもあげられている。


仲間キャラの1人で、サマサの村で育ての親である老魔導士のストラゴスと共に住む。
作中では「ピクトマンサー」(「ピクト~」(絵の~)+「~マンサー」(~の魔術師))のジョブ名が付けられている。
装備武器も「筆」というゲーム作品ではかなり異色な部類。


戦闘中では特殊コマンド『スケッチ』として敵モンスターを描いて実体化できる。
使うと対象の敵によって決められた技をリルムの技として使用できる(威力は対象にした敵側に依存)。


しかし、思いっきり使用できる技が敵に依存する上に、属性等の関係上「その敵が使う技をその敵自身に使用」しても効かない場合も多く、ぶっちゃけ使い勝手は微妙。
有用な敵には有用ではあるが攻略情報前提で、スケッチ目的ではとりあえずパーティに入れておくには厳しい。
ただ、同じくパーティメンバーの1人であるストラゴスの「おぼえたわざ(ナンバリングでの青魔法・敵の技に相当するコマンド)」は他作品と異なり味方が使用してもラーニングできることや、加入タイミングがストラゴス加入から間もないあたりで来るため、彼のサポートにはうってつけ。
アクセサリ「団長のヒゲ」を装備することで、敵の動きを止めて自分で動かせる「あやつる」にコマンド変化させれば性能は改善される。
ストーリー中にもお邪魔キャラのオルトロスを描いて「まるっきり タコじゃん!」とヘコませる場面や、リルムが描いた女神ラクシュミの絵に憑りついた魔物を倒すイベントがある。


この手の能力を主人公が、しかも操作のできるアクションゲームのキャラクターが持っているレアな例。
「筆しらべ」という特殊能力のひとつである「輝玉てるたま」を習得すると、画面に筆で描くことで爆弾を出現させることができるようになる。
モノを生み出すのみならず、壊れたモノを修復する・木を生やす・風を吹かせる・炎や雷を誘導する…等々、自然現象への干渉が可能(というかそっちが主)。さすがは太陽神と言うべきか。


ワノ国出身の侍。超人系悪魔の実 「フデフデの実」の能力者で、「描いた絵を実物にする能力」を持つ。
モチーフはおそらく先述の抜け雀。


ただし、上記の白澤と同じく画力が壊滅的という欠点を抱えており、そのせいで描いたものがイマイチ正常に機能しないという大きな難点がある。
雀ならヨタヨタとした不安な飛び方しかできないし、竜を描いても飛ばずにペタペタと登っていくことしかできない。
全くもって役に立たない白澤に比べれば、少なくとも「能力が低い」だけで最低限そのものとしての機能は果たしてくれるのでまだマシだが……。
作中でも「能力はすごいのにもったいない」と評されている。


また、この能力の派生として、他人の描いた絵を実体化させることや、壁の中に絵として隠れることができる。こちらは本人の画力は関係ない模様。
実は、画力が低いのは演技だった。また筆だけでなく、長い髪の毛を筆に見立てて操り能力を使う術も持つ。


世界的に有名な正体不明の画家「マリオ・ロッソ」その人である天才画家少女。二つ名は『血塗れのダ・ヴィンチ』
彼女自身は筆より重い物を持ったことがない程のひ弱さだが、描いたものを現実化する能力「幻想戯画パープル・カリカチュア」を有し、上記の白澤らとは対照的に彼女自身の画力と観察力の高さから反則級の汎用性を誇る。
「敵の攻撃を強制的に引き付ける的」や「銃、ミサイル等の各種兵器」「無数の武装した髑髏の兵団」、挙句には他の能力者をその能力や技ごと再現することすら可能である。
作中では1発限りの必殺技をも使用可能な主人公のコピーを複数体再現しただけでなく作中トップクラスの実力者である世界最強の剣士すらも描き出した。


絵に息を吹きかけることで実体化させる(江戸のよーなところのポケ〇ンのようなものである)陰陽忍術式神の術を使う、
郵便屋さん どっかのカトーさん アゴの長いおもろいおっさん忍者帝国の将軍(予定)。
上記の白澤やカン十郎と同じく画力が壊滅的のため術の強力さに反して長いこと声がかからなかったが、
絵は自分が書いたものでなくても良いため、読者から来た葉書を使い応募キャラを大量に召喚して戦った。
絵は手元に残るので式神は倒されても何度でも呼び出せ、アゴの袋に息を溜めて一気に大量の式神を呼び出す台風息吹も使えるが、
弱点は花粉症のため術が使えなくなること(自覚無し)。


墨に、戦場で手に入れた血と肝と四魂のかけらを入れることで、書いたものを具現化できるようになった、地獄絵の好きな絵師。
絵の妖怪を出して戦う。
最終目標は自分の愛する姫を描いて実体化させることだったが、あまりに邪なため思ったような姫を描くことができなくなってしまう。
最後は流血した状態で墨の入った竹筒を持った為、血の匂いを嗅ぎ付けた自らの墨に食い殺されてしまった。
因みに絵の妖怪は斬ると墨と血と肝を撒き散らし、ものすごい異臭を発する。その臭さは犬夜叉が卒倒してしまった程である。そのため、犬夜叉は後に打撃で対抗している。


強大な幻術の才能を持つファーレン王国の王女で、「画竜転生の術」という幻術を用いて絵を実体化させることができる。
しかも非常に大規模で、手元の絵を戦艦を玩具扱いするほど巨大に実体化させることができるほど。
…が、絵心自体は大したことがないのか、実体化させるのはおつきのギャグ顔少年サンユン。(サンユンを気に入っているゆえのことでもあるが)
なので、戦艦と巨大ギャグ顔の少年がガチバトルするという燃えるはずなのにシュールな光景が繰り広げられた。
スパロボ30』では、使用攻撃は一つだけではあるものの『巨大サンユン』として操作可能なユニット化されている。
異世界で自分の顔をデカデカと宣伝する羽目になっているサンユンの胃が心配になる。


第6部に登場。DIOの息子の一人で、スタンド名は「ボヘミアン・ラプソディー」。
他人の描いた絵に干渉して実体化させるというこの手の能力としてはかなり珍しい特徴を持つ。
有効範囲はなんと全世界であり、単純に世界を混乱させるという用途に限れば作中に登場したスタンドの中でもブッチギリでトップクラス。
なお、特に言及はないが、恐らくやろうと思えば「自分で描いたキャラクターを実体化させる」こともできると思われる。本人の性格的にそんなことをするつもりはないだろうが。


図書館探索部の他、漫画研究会にも所属するサブカル中学生。ネギとの仮契約により、アーティファクトの『落書帝国インペリウム・グラフィケース』を発現。
スケッチブックとインク瓶、羽ペンがセットになったアイテムで、この一式で描いた絵を簡易ゴーレムとして実体化・使役することができる。
単純な姿形に留まらず、技量や表現次第で火を吐いたり飛行能力をもたせることができる等、非常に汎用性の高い使い勝手を誇る。
逆に言えば絵心がなかったり、あるいは創造力に欠ける人物が用いてもほぼ真価を発揮できないため、かなり使い手を選ぶ類のアーティファクトといえる。
ハルナ本人の卓越した画力と速筆によって多用な活躍を見せていて、契約後すぐにパッと見ではまず判別できないほど精巧にスケッチしたデコイで追手を誤魔化すなど相性とポテンシャルは相当のもの。
特に丹精込めて作成した【ダークのどか】はいわく「親友すら騙せるこのクオリティ!」とのことで、完全におふざけではあるがえらいことをやってのけている。
これは更にある意味で発展し、なんと自分自身のゴーレムを多数召喚し高速で原稿を進めるという斜め上の成長を見せた。


「高い防御力を持つ強者でも無力化する時間跳躍弾」の雨を「ただ数が多いだけの【囮カモ君大行進】」でやり過ごすあたり、ほぼ無から召喚するこの能力の利点をよく把握しているのが窺える。
ある程度スケッチブックに書き溜めておけるらしく、有事の際には適宜状況に合ったストックを選択し召喚。これによりある程度は速度の問題が解消される。
ただしあくまで簡易ゴーレムであるため、攻撃役としては一定以上の強者には通用しない。またゴーレムが受けたダメージは1%召喚者にフィードバックするため、
塔の上部を吹き飛ばす超音波の全方位版を受け切った際には頭部から出血、昏倒してしまった。
その逃走劇を繰り広げる中で披露した【超弾力装甲・「とんずら君」】は敵の攻撃を想定した上のボール型防御ゴーレムで、
攻撃を和らげる弾力性に特化することで防御→衝撃による移動の2役を兼ねており、彼女の発想力の柔軟性がよく出ていると言えよう。
ほぼやりたい放題に思えるこのアイテムだが、実際には一度に召喚維持できる時間や量が細かく決まっているらしく、限界は存在する。
しかし仮契約の段階でこの使いこなしが可能であるなら……と考えると、本契約した時が楽しみになる可能性を秘めた能力である。


デュエル・マスターズ三代目主人公にして切札勝太の息子。
厳密には彼自身が絵の実体化能力を持っているわけではなく、ある日空から落ちてきた意思を持つデッキケース『デッキー』を介して絵を実体化させる。
その方法も少々特殊で、「ジョーが絵を描く」→「デッキーがその絵を食べる」→「デッキーが躍る」→「デッキーの尻の穴に『DM』の形を模したキーを差し込んで回す」という非常に回りくどい手順。*3
この方法で実体化した絵は自らの意思を持って動き出し、中にはジョーに襲い掛かるものも。
従属させるにはデッキーを押し付けてカードの形にする必要があり、この動作を『ペタンコプレス』と呼ぶ。
こうすることで絵はデュエル・マスターズのカードとして使用可能になり、ジョーの命令も聞いてくれるようになる。
カードになった後もカードを何回かこすることで再び実体化するため、ジョーは秘密道具感覚で利用している。
このためジョーが使用するデッキのカードはすべて「ジョー自身が製作した世界に一つだけのオリジナルカード達」となっており、「ジョーカーズ」と名付けられたそのカード達は、既存のルールに縛られない破天荒な能力を持つものが多い。


絵をそのまま実体化させるというよりは「絵を媒介に新たな生命を創造する」と言った方が相応しく、実際にこの場面にジョー以外の人物が初めて立ち会った時は、一連の所業を「まるで神様みたいだ」と評していた。


  • 大怪盗ジゴマ(じゃあまん探偵団 魔隣組)

魔隣組に挑む謎の大怪盗。
彼の頭に刺さっている羽根ペンは魔法ペンと呼ばれ、自由に飛び回り、命令1つであらゆる問題や宿題の日記まで全て解いてしまう。
またこのペンは、空間に絵を描き、それを実体化する力も持っている。ジゴマは主に、自分用のオートジャイロを召喚するために使用している。


  • 超神ビビューン (超神ビビューン)

風と太陽の力を持つ「天空の超神」。
画材ではなく、武器である「スカイ剣」で地面等に刻み込んだ絵を実体化させる。
炭焼き釜、防壁、鏡、抜け穴等、様々な物を実体化させた。


専用武器ウイングペンタクトで空中に描いたものを実体化できる。
また、体力を大きく消耗するものの、自身とほぼ同じスペックを持つ実体「キラーゴースト」を生み出せる。


幼い頃描いた絵がミラーワールドミラーモンスターとして実体化している。
いかなるメカニズムで実体化したのか、その経緯には謎が多い。


自らの絵をエーテル体として実体化する能力を持った5歳児。名前も漢字では「絵心」と書く。
幼女をボコすのは絵面的にまずいのもあってか戦闘時には「兄」として描いた「カズヒロ」(通称カズにーちゃん)が彼女を担ぎつつ戦う。
画力は5歳児相応のクオリティであり、カズヒロも端的に言うと「異形の頭を持つ人型の怪物」といった様相を呈する。
描かれた物体らしくカズヒロは自由に巨大化したり変身したりでき、また必殺技「おえかきするの」「ぷれぜんとなの」ではその場で絵を描いて応戦する。


  • セルリウム(けものフレンズ2)

同作の主人公キュルルは絵を描くのが得意な少年で、行く先々で出会ったフレンズにスケッチブックに描いた絵を渡していた。
が、セルリアンを発生させるセルリウムがその絵に反応してフレンズ型のセルリアンを発生させる事が判明。最終的にホテルで決戦となった。
とはいえ、発生したフレンズ型セルリアンは数こそ多いものの、どいつもこいつも一発殴られただけで消滅する雑魚であり、スピードだけはあったチーター型、ビーストを原型としており三発殴らないと駄目なアムールトラ型、キュルルの思い入れが強いため身体能力の高いサーバル&カラカル型を除きさしたる苦戦もなく倒せた。しかもチーター型とサーバル&カラカル型はオリジナルのフレンズに割と余裕で倒されている。


より厳密には「そこに描いた絵を実物にする能力を持ったスケッチブック」。
本体は別に自我も無い完全なスケッチブックの為に、この能力を行使する為には誰かが実際に絵を描かなければならず、作中ではワイズルーがその腕を振るった。
多少簡素だったり、デフォルメされた絵を描かいても、出現する際にはその部分が補正されて出てくるという結構な便利仕様。
加えてワイズルー自身が柔軟な発想力の持ち主であるため、檻を生み出してリュウソウジャーを閉じ込めたり、しまいには巨大な自分自身を描いたりと、多種多様な使い方でリュウソウジャーを翻弄した。


たとえ戦場だろうがインスピレーションが湧くと描画に没頭するほど、絵が大好きで実際高い画力を持つ男子高校生。
類稀なる想像力の持ち主でもあり、それをレッドキラメイストーンに認められキラメイレッドに変身する。
彼がイメージして描き上げた絵をクリスタリアの宝石にかざすと、絵の内容を再現したアイテムになる。
実質的に本作のパワーアップ要素全般の要。
オラディン王も同様の能力を持っている。


  • トワルル(ジェミニシード)

絵師希望の獣人の少女。絵というより『絵具』を起点として具現化する異能の模様。
登場初期は異能が制御できず、絵から描いたものが暴走してしまう為絵が上手く書けないという状況だったが主人公たちと出会いヒロインの一人から異能を制御するコツを教えられ制御できるようになる。
制御できるようになってからは絵も絶好調となり、作中でコミケに類似したイベントでも大好評の作家となっている。


一話完結時代に登場した幼女。路上に描いたらくがきおばけが実体化し、口うるさい母親を惨殺。
オチでは校庭全部を使った巨大ならくがきおばけを描き、東京を壊滅させるという本作最大級の被害を出した。


芸術星人のボスが持っている魔法の筆で、空中に絵を描きそれを実体化させることができる。
この筆で爆弾50個を生み出し、アメリカ軍より強い不細工家私設軍300万を全滅させた。
ラッキーマンとの戦いでは巨大なピストルを作り出したが、ラッキーマンのラッキーで筆を誤射して破壊してしまった。


  • 用寛さん(用寛さんのおはなしめいろ)

トンチと絵が得意なお坊さん。大好物のヨウカンを食べてから絵を描くと、たちまち本物になるという。
ただし、迷路に文字が書かれているという本作の都合上、正解ルートを辿らないとどんどんトンチキな方向に進んでゆくのが難点。
この能力を手にする前の少年時代を書いた講談本、用寛さん本伝シリーズでも本物そっくりの絵を使って色々やらかしている。


[[安野雲/九能明>安野雲(アンデッドアンラック)]]という少女漫画家が所持しているGペン型の古代遺物で、描いたものを実体化させることができるとともに対象が持っている特性も再現して使用可能。
漫画家だけあって特技が早描きなため戦闘でもそれ以外でも自在に使いこなして様々なものを実体化させている。
なお安野雲自身もこのGペンによって実体化した存在である。


魔法騎士団の一つ『水色の幻鹿』の団長で、描いた絵を実体化させる『描画魔法』の使い手。
実体化した絵の攻撃にも実体はある他、魔法の属性を再現することが出来るという変幻自在の能力を持つ。


真田十勇士の一人で、描いた絵から絵が残っている限り無限に召喚する真田妖法「羅魔邪絵巻らまじゃえまき」を使う。
これの特徴は、絵が実体化するだけでなく、絵が残り続けて実体化が継続されるという点。よって騎馬隊を書いたら何百何千という騎馬軍団が絵に描かれている以上に現れるわけで、正確には描いた絵の物を召喚する術と言える。
また、物を呼び出すだけでなく、地獄の門を描くことで人間を吸い込むことも可能。描くのは紙に限らず岩肌などなんでもよいが、元が絵なので炎に弱いのが弱点。
恐ろしい術であるが、これでも別宇宙から怪物を無限に呼び出すドグラや、増して支配空間においては万物を生み出せる空間支配能力に比べたらチャチなものである。


イベント『画中人』で初登場したキャラクター。画家であるがゲーム上は術師である。
本イベントで彼女を捜しに来たラヴァ一行が迷い込んだ絵巻の世界やそこに出現する怪物、イベントステージに登場する敵は全て彼女が描いたものである。
味方として配置してから最初の攻撃時に彼女がストーリーで描いた怪物の小型版をデコイとして召喚したり、スキル中に攻撃しながら先のデコイを出し続けることが可能。


  • 魔法のクレヨン(ガラクタ通りのステイン)

第5話のテーマアイテム。描いた絵が実体として浮き出るのではなく、描いたものが実体として虚空から出現する。
実在の人物・動物を描いてもその時点では何も起きないが、絵に何らかの変化が起きれば被写体にも影響が出る。
作中ではとあるきっかけで猫のパルバンの絵に穴が空いてしまい、実物のパルバンもその影響を受けて顔に穴が空いてしまった。
ちなみに新しく描き直せば実物の方も元に戻る。


  • ホルルン(時空探偵ゲンシクン)

鳥のような姿をした時空モンスター。自分で絵を描くのではなく、人が描いた絵を実体化させることができる。
この能力を応用し、モナリスというモンスターによって絵に変えられた人を元に戻すことも可能。


  • ワイリー・コヨーテ(ルーニー・テューンズ)

ロードランナーを追いかけるルーニー・トゥーンズのお馴染みのコヨーテ。
ロードランナーを捕まえるための罠としてさまざまな騙し絵も駆使する。
行き止まりの道にキャンパスを置き、道がある様に見える風景を描いたり、岩壁にトンネルがある様に見える精巧な騙し絵を描く。
しかしそこはトゥーンの世界、ロードランナーは描かれた道やトンネルを通行してしまう。
コヨーテが追いかけると元の絵のままで、キャンパスを突き破って落ちたり岩壁に激突して目を回したりと悉く裏目に出る。
描いたものが意図せず実体化してしまうという珍しいパターン。


ワリオの変身形態の一つで、画家をモチーフとしている。
プレイヤーがタッチペンで描いた図形に応じた物を実体化させる能力を持ち、□を描けばブロックが、〼(枡記号)を描けばセーブポイントへ通じるワープ扉が出現する。
パワーアップすると、一度に三つまでブロックを出せたり、ハートマークを描くことで回復アイテムのハートを出したりできるようになる。
尚、図形が認識対象外だった場合はウンチが出現。このウンチは右へ走っていくだけだが、グラフィティワリオにとっては唯一の攻撃手段であり、一部のボスの攻略にも必要となる。


  • 一条晴彦(無彩限のファントム・ワールド)

スケッチブックに描いた「ファントム」と呼ばれる超常的存在を召喚して戦わせることができる特異能力者。
召喚には詳細に描いた絵が必要だが、召喚時には絵とはかけ離れたデフォルメされた姿で実体化する。


港町の少年トッパーが拾った、描いた物が実体化する鉛筆。アパートの黄色い壁にサイを描くと、黄色いサイが実体化する。それを知った家主がカフェの壁に酒樽を描くと、壁に樽の注ぎ口だけが実体化して酒が無限にあふれてくる。



追記・修正は絵を実体化させてからお願いします。


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*1 流石に「かっこよく出てくるはずの猫好々がぬるっと出てくる」ということは疑問に思っているが…
*2 ゲームでは、単に絵の具を撒き散らして攻撃するだけでこの手の不思議な力は一切無い。
*3 たまにデッキーが躍るくだりがカットされることも。

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