ツクヨミ(仮面ライダーSPIRITS)

登録日：2018/08/30(木) 01:10:30
更新日：2024/03/21 Thu 13:59:16
所要時間：約 3 分で読めます

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ツクヨミとは、漫画『仮面ライダーSPIRITS』の登場キャラクター。

『仮面ライダージオウ』のヒロインについてはこちら→ツクヨミ／仮面ライダーツクヨミ

概要

大首領JUDOと共に太古の地球に来訪した従者の一人。本作の世界観における日本神話の月読命の正体。
外見はZXやJUDOに似ているが、クラッシャーや全身のモールド模様が異なる。色は全身が銀色。
「時空魔法陣」と呼ばれる別々の空間を繋げる魔法陣を操る能力を持つ。

作中での行動

かつてはJUDOやアマテラスと共に人類を支配しており、彼も神として恐れられる立場にあった。
だが、徐々に人類という存在に未知の可能性を見出すようになり、やがて人類の味方になることを決意し、JUDOとアマテラスを裏切った。

四国上空でアマテラスと戦闘になり、激しい空中戦の末、時空魔法陣で彼女の攻撃を逆手にとって勝利した。だが、同胞を手に掛けた為か、アマテラスが砕け散る際には眼に涙を流していた。
その後は、自身の肉体を失う引き換えに作り出した別次元「虚無の牢獄」にJUDOを幽閉した。以降はJUDOを監視しつつ、人類を見守っていた。
肉体を失った為、ドクロの姿や上半身だけの幻影の姿で現れる。

四国におけるデストロンの作戦時には、「牢獄の門」と共に良の前に姿を現し、彼を虚無の牢獄内へ導き、初めて大首領JUDOと対面させた。
ZXとJUDOの戦いを傍観しながらZXにアドバイスを行い、更に戦いの最中に改めて人類の可能性をJUDOに語っていた。

JUDO達の同胞でありながら、人類に情が移って味方になるという構図は、ある意味「神話時代の仮面ライダー」と言える存在かもしれない。

虚無の牢獄

宇宙を旅することに使われてきた空間を無限に切り結んで飛ぶワープ能力(JUDOの口ぶりから見るにおそらく同族でもツクヨミのみが持つ力のよう)を用いて大首領JUDOを閉じ込めた特殊な別次元空間。
概ね砂漠のような場所をしているが、中に入った者のイメージに影響され虚像のように風景が切り替わるといった特性を持つ。
このため海やら全方位が空やら宇宙空間やらと脈絡なく環境が切り替わるが、それもまた牢獄の主のJUDOのイメージに従っているに過ぎない。

ただし中の景観は自在なものの光の速さで無限の距離を飛ぼうが何億トンの破壊力をぶつけようが一瞬で見飽きた場所に立ち尽くさせると言う徹底的に閉じて封印された場所で、
大首領JUDOすら単体の力では脱出は不可能。このため 時空破断システムや魂の交換など、どうにかツクヨミのこの力をだしぬいて脱走するための作戦がバダンの最大の目的の一つとなっている。

実はこの空間とつながった「門」とされる巨大な時空魔方陣の集合体のようなポイントが存在し、アマテラスの肉体でこれが顕現した場合には強引にそこをこじあければ逃げることも可能な様。
だが半ばグチャグチャに断裂した状態でツクヨミ自身が魔方陣に門番となってへばりつきながら閉ざしているためそれも一筋縄ではいかず、
JUDOも一度は巨大な腕で顕現した門をこじ開けようとしたのだが、ライダーの攻撃で迎撃される形で結局力づくの脱出は失敗している。*1

追記・修正は人類の守護者となってからお願いします。

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しかし、後にツクヨミは牢獄内から姿を消し、その行方をくらませてしまう。
JUDOは自身を牢獄に幽閉したまま消滅したと思っていたが、
何とツクヨミはバダン内部に潜伏し、新生ツクヨミと化した三影英介と共に行動していることが判明。
しかも彼に時空魔法陣を操る力まで与えていた。

人類の味方である筈のツクヨミが何故、世界征服を企むバダンに身をおいているのか？彼の思惑とは……。

と思いきや、むしろ村雨に協力するよりもずっと前から三影に協力してJUDOへの反抗を試みていたというオチだった。
どの時点で三影と手を組んだかと言えば、ライダーダブルキックで死にかけたタイガーロイドが治療されていた時。
つまり、第二部の序盤もいいところ。「あの時三影がキレてたのはそっちの理由かい！」と思わず突っ込んだ読者もいたと思われる。編集者とか

余談

月読（月読命）は一般に男神と考えられているが、実際には明確な性別などはハッキリとしておらず、アマテラスやスサノオと比べても、全般的な文献や神話における活躍など、非常に情報が乏しい。詳しくは月読命も参照。

人類の味方と思いきやバダンに潜入しているなど、立場がハッキリしていない様子は、モチーフになった月読命の不明確さの顕れを思わせる。

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▷ コメント欄

• 「マズイ……ZXにはまだ能力を把握していない仮面ライダーがいるのか」が某所で「どうしてこの顔の人たちは揃って詰めが甘いのか」と突っ込まれてて吹いた -- 名無しさん (2018-08-30 06:51:19)
• 恐らくツクヨミは「倒される」事を望んでるんじゃないだろうか。自分たちの存在は最早人類には不要だと思ってるようだし… -- 名無しさん (2018-08-30 19:17:23)
• ジオウ「ツクヨミ!?未来から来たんじゃないの!?」 -- 名無しさん (2018-09-03 11:45:33)
• この人もある意味「仮面ライダーツクヨミ」。 -- 名無しさん (2019-08-21 23:11:15)

#comment

*1 ツクヨミの力と存在を出し抜くにはあまりに儀式や工程を無視した無茶で強引な方法だったようで、暗闇大使からは「なぜ」と驚愕されていた。牢獄から戻る欲望が抑えきれずこのような蛮行に出たそう。