登録日:2018/07/17 Tue 21:36:39
更新日:2024/02/26 Mon 13:59:48NEW!
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ファイナルファンタジー ff:u ff 軍人 キノコ 郷里大輔 四凱将 ff:u ~ファイナルファンタジー:アンリミテッド~ ファイナルファンタジー:アンリミテッド フングス ガウディウム四凱将
「全てがこのフングスのためにあり、全てがこのフングスの力となる!」
TVアニメ『FF:U ~ファイナルファンタジー:アンリミテッド~』の登場人物。
異界の支配者・タイラント伯爵のしもべである。
◆:概要
ガウディウム四凱将の一人で、軍人風の大男。
オレンジを基調とした軍服に灰色のマントを着用し、口には常にパイプをくわえているのが特徴。
空中要塞ガウディウムにおいても常に直立不動で控えており、伯爵に寄り添うヘルバやプール付きカーに浸っているピスト、彫刻にもたれかかる魔剣士『雲』等とは違い厳粛な態度を崩そうとしない堅物気質。
移動に際しては屋根がキノコの傘のように膨らんだ形をしている専用の飛空艇“アンブレラ”を使用し、黒き風を襲撃する。
キノコ胞子で構成された肉体を持った種族で、元々は外界の住民であった。
故郷の国においても軍属に身を置いており、その中でも司令官に近い立場であったという。
故郷が“混沌”に飲み込まれた後、祖国復興を夢見て伯爵の配下に付き、以降は伯爵の忠実なしもべとして奮闘する。
最終的な目的は異界において祖国を再興させ、伯爵を主に戴きつつも異界をこの手で牛耳ること。
◆:性格
生真面目で堅物屋、融通が利かないというガチガチの軍人気質。
骨の髄まで軍隊気風が染みついているのか、喋り方から立ち居振る舞いまで徹底している。
敵に対して「ぶっ殺す!」と言い放つ際に、最後の部分で盛大にパイプを吹き鳴らすため、結果的に「ぶっ殺ピー!」と聞こえるのがお約束。
その一方で主君からの叱責には弱く、伯爵から失態を指摘されたりその機嫌を損ねたりした場合には見る見るうちに冷や汗ダラダラで狼狽する面も。
性格に加え、後述の体質もあってか正面玉砕をモットーとしている節があり、それ故に敵の攻撃をまともに受けて撃退されてしまうことが多い。
享楽的なヘルバとはウマが合わないのか、しばしば衝突する様子が見受けられる。
もっとも、ヘルバの方は誰に対してもからかったり小バカにしたような態度を取るため、ことさらフングスのことを嫌っていた訳でもないようだが……
同じく四凱将の一人・ピストとも折り合いは悪く、あの腹が立つ言い方で煽られた時にはヘルバと一緒に喰ってかかっていた。
陰湿な性格の者が多いガウディウムにおいては相対的にマシというか、搦め手ではなく正面突破を重んじる気質故に対処しやすい相手と言える。
故郷キノコゾーンをオスカーから発見したと知らされた際には感極まって抱き着こうとする場面も(無言で躱されたが)。
明らかに胡散臭いオスカーからの申し出や、状況的に怪しい『雲』の「黒き『風』は生きている。トドメを刺すのはキミに譲る」という発言を疑いもしない等、直線的なその性格は彼の明暗を分ける結果にも繋がった。
また、四凱将の中では唯一バックボーンが描かれ、内面描写も多めに取られていたため、やられ役気味な扱いも相まってそれなりに愛着の湧いた視聴者も居たとか。
『風』の抹殺もオメガクリスタルの発見もうまくいかないため、初期はそれなりにあった伯爵からの信頼が回を増すごとに失墜していく様は、哀れさも感じさせる時がある。
◆:戦闘力
フングスの身体はキノコ胞子で構成されており、破壊されても死ぬことはなく一定時間かけて再生することが可能。
その再生能力は高く、シドのアルティメットハンマーで潰されたり召喚獣テュポーンで空間ごと圧縮消滅させられても死ぬことはなかった。
また、再生力を抜きにした素の耐久もそれなりに高く、並みのモンスターであれば一撃で吹き飛ばす『風』のショットガンを受けても傷一つ負わないどころか弾丸を口でくわえ止めるなど、元軍人に恥じない屈強な地力を誇る。
ただし再生は即座に行われるのでなく、時間経過で徐々に胞子を吸収して元の姿へと戻るため、一度敗北すると当分は小型化し戦力外となってしまう。
自ら相手を挑発して攻撃を撃たせたり、罠と分かっていても正面から突っ込んでいくなど、己を省みない姿勢で戦うことが多いこともあり、結果として戦績は芳しくない。
第2話で初登場した際にはほぼ何もしないまま正面から魔銃を喰らって敗走し、
第5話でコモディーンの残党狩りに現れた際も再三撃退されてはしぶとく追いすがるパターンを繰り返した挙句、またしても魔銃をまともに受けて散る等、散々であった。*1
しかしながら、第12話で異界に取り込まれた故郷キノコゾーンの一部へオスカーに導かれた際には、その真の力を発揮。
ゾーン全体が彼を支える胞子とキノコで成り立っており、その胞子を取り込む『金剛菌力』によって、どんな傷でも瞬く間に回復する再生力と小山にも匹敵する巨大化能力を披露した。
その再生能力は、イクシオンの雷撃とフェニックスの炎による合わせ技で体内から焼却されてもすぐさま復活するほど。
ゾーンに生えている大型のキノコを棍棒のように振り回して、攻め手を失った『風』を追い詰めた。
空気中に散布される胞子自体にも毒素があり、キノコドームに閉じ込められたリサは氣現術を使えなくなった。
アイ、ユウ、チョビを胞子で固めて拘束する等、胞子の汎用性は非常に高く、正にキノコゾーンにおいてフングスは無敵ともいえる強さを誇った。
だが『雲』の暗躍により『風』がドームから脱出したため、再度撃破に向かったところ、かつて故郷が滅ぶ原因となった黒カビによってゾーン全体が侵食されるという異常事態に陥る。
このカビはオスカーの命令によってクルクスが空中散布したもので、フングスの絶望や恐怖、再び目の前で故郷を滅ぼされる悲嘆を混沌の餌にするために、彼が見限られたという残酷な事実であった。
フングス自身は再生力を失うどころか身体の自由すらも奪われてなお、黒き風だけでも道連れにしようと最期まで足掻いたものの、召喚獣メテオマスターの繰り出す隕石群によってゾーン諸共完全消滅し、遂に永い生命を終わらせる形となった。
この際、感情表現に乏しい『風』が珍しく「お前も同じか…」「悪夢は…もうすぐ終わる」と語りかけており、彼自身の故郷ウィンダリアの崩壊とキノコゾーンの壊滅を重ね合わせた描写が成されている。
フングス自身も『風』の強さを認め、「最後の相手として、まっこと至福であった……」と語りつつ、
「やっと……やっと、死ねる……」と、どこか安心したような口調で呟きながら消滅した。
◆:配下のモンスター等
- キノコング
記念すべき第1話に登場したモンスター。通常時は巨大なエリンギに一つ目が付いたような姿で、やはりエリンギのような形の腕を伸ばしながら攻撃する。
ダメージを受けると一つ目が飛び出し肉体が巨大化かつマッシブになるが、召喚獣フェニックスによって体内から焼かれ爆散した。
第11話でもチョコボの群れを襲っていたが、こちらはチョコボキックによる集団リンチ反撃を喰らって倒された。
- バイキング
第5話で地下水脈に現れた巨大なゾウリムシのモンスター。
水中での移動速度が速く、口からは溶解液を吐くことも可能。
召喚獣イクシオンの電撃を喰らい敗れ去った。
◆:その他
◇キノコゾーンでのフングスの戦いを映像で観ていた伯爵は初めこそヘルバと一緒に盛り上がっていたものの、フングスが敗死した際には満面の笑みで「お腹いっぱーい!」とはしゃいでいた。
ヘルバは「フングスちゃんのお・バ・カ・さん♪」、ピストは 「どこまでも甘い男でしたなぁ!(↑)」と他の面子もまるで悲しむ様子はなく、伯爵から最後に言い放たれた言葉も「ま、フングスにしちゃぁ、上出来だけどね」という冷淡なものであった。*2
◇第11話とフングスがキノコゾーンへ行く第12話の合間を描いた小説『双の絆』の解説において、FF:Uコンダクターの米たにヨシトモ氏がフングスの最期について少し語っている。
アイとユウに当初から目を付けていたオスカーが、双子をこのまま死なせるよりも生かしてより混沌を育むための糧にすべく、『風』もろとも双子を死なせようとしたフングスを阻止すべくクルクスに命じてカビを撒かせたとのこと。
同時に、双子と接触したことでフングス自身にも何がしかの混沌的な変化があったらしく、彼の感情の揺れは混沌を満足させる極上の素材になっていたらしい。*3
◇本編終了後の物語を部分的に描いた『外界の章』では、新凱将ソルジャッシーによって彫像が作られ、伯爵、ピスト共々お供え物をされる等手厚く弔われていた。
また、ソルジャッシーは仁王立ちするフングスが描かれた異界製のドリンクを飲んで仕事に励む場面もある。
◇名前の由来は恐らく英語のFungus(ファンガス)で、キノコやカビなどの真菌類を意味する。
また、FF5のラストダンジョン「次元の狭間」にモスフングスという雑魚敵が、
FFTの設定上にも死体にしか生えないキノコ・モスフングスの逸話が登場する。
それがしは、それがしの項目を復興する! そして強大なる力をもって、追記・修正を誓うでありますことを!
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▷ コメント欄
- メテオマスターで故郷ごと焼き尽くされたのはなんか可哀想だった -- 名無しさん (2018-07-17 23:40:40)
- まぁ、本人も死にたかったようだから火葬だろう。最近FF:U項目が増えて嬉しい。作成者さん、ピストさん期待してます -- 名無しさん (2018-07-18 09:48:37)
- かわいそうだけれどこれでよかったのかなぁ・・・と思わせた死に方だった。 -- 名無しさん (2018-07-24 10:11:13)
- ぶっちゃけこいつ以外の他の幹部連中はいつ死んだかわかんないような感じだったから、ドラマチックに描かれたこいつは幸福だったともいえる。 -- 名無しさん (2019-04-21 21:44:49)
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*2 もちろん戦功を労ったのではなく、フングスの敗死が“混沌”を満足させるものだったからにすぎない。
*3 当初フングスは双子をガウディウム連れていって処刑するつもりだったため、そのままであれば双子を生かす機会はあったのだが、『風』との再戦時に己の武器へ双子を括り付けて戦うという暴挙に出てしまったのが運の尽きとも言える。
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