不動ジュン/デビルマンレディー

ページ名:不動ジュン_デビルマンレディー

登録日:2018/06/05 Tue 18:00:00
更新日:2024/02/26 Mon 13:41:38NEW!
所要時間:約 15 分で読めます



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私は人よ…どんな姿になっても!




デビルマンレディー』の登場人物で、同作の主人公兼 本作最大の被害者である。アニメ版と漫画版があるが、性格や立場が違うので、本項ではアニメ版を扱う。


CV:岩男潤子



22歳。仙台出身の人気モデル。
短大卒業後モデルになるため上京し、『KiKi』を初めとした人気女性ファッション雑誌や広告、テレビCMなど幅広く活躍している人気モデル。 その仕事の充実っぷりは何と22歳独身にして、都内の高層マンション最上階に1LDKの部屋を借りられるぐらいのもの。そこ、「当時の岩男氏の人気っぷりを反映させているんじゃね?」とか言わない。


だが、テニスの試合を見ているときに自宅に現れたアスカ蘭により倉庫に連れ出されデビルビーストに襲われ、背中や乳房を引き裂かれる等瀕死の重傷を負い命の危機に追い込まれた影響により「デビルマン」として覚醒。翌朝、それが現実だと自覚した際には、衝動的に自殺を試みるも踏み切れず、その後は表面上はさほど変わらぬモデルとしての日常に戻りつつ、アスカの呼び出しに応じてはハンターとしてビーストを狩る二重生活を送る羽目になった。


(進化した同族に対する)裏切り者の名を受け、(自分の意志とは無関係に)全てを捨て(させられ)て戦う女なのである。



内向的かつ陰気で、とにかく自発性や積極性が無い。あと、中の人譲りのド天然。陰キャラオーラが溢れていると言っちゃいけない。
趣味や特技も一切描かれていないが料理はそこそこ出来る模様。また、外国人のモデルの友人が複数いて時々バーで飲んでいるらしく、程度は不明だが酒を飲んだり英会話ができる。


覚醒後は不動明のように表面的には大きな変化はない。が、強い劣情に支配され、ナンパについていく、相手を誘惑する、性的妄想に我を忘れる…などの行動をとるようになってしまう。大抵はその後で強烈な自己嫌悪を味わうものの、欲望を抑えきれないことへの自覚や、置かれている状況そのものへの諦観からか、開き直ったかのように冷静に振る舞うことも多い。しかし、17話で"百舌の早贄"の影響による破壊衝動や戦いへの苦悩もまた日増しに深刻になるにつれ、その精神状態は加速的に悪化していく。


また、敵によく眠り薬を飲まされたり、キスされて行動不能になることも多い。「お茶を飲むorキス→目が霞む→レイプ寸前になる」というケースもしばしば。


だが、"人"でありつづけたいという思いは紛れもなく本物。
序盤時点では制御できなかったレディーやギガレディーの力をコントロールできたのも、常に自分の心を持ち続け、獣でありながら人であることを捨てなかったことからも分かる。



職業が職業なだけだけあって、スタイルは抜群。
ダークブラウンでロングストレートの髪と、長身かつグラマラスなスタイルが特徴。特に、眼を称賛されている。他のモデルと比べても特段のようで、モデルを見慣れているはずの写真家や撮影スタッフ、モデル仲間の男性からも声をかけられたりしている。だが元々体が弱く、小学生の頃はしばしば保健室で休んでいた模様。また、初めての上京の際も駅で貧血を起こし、自分に呆れたと語っている。高校時代にも、水泳をする黒崎あおいを応援中に貧血で倒れ介抱されている。


覚醒後は、変身していない状態であっても高い生命力と身体能力を有するようになった*1。さらに、本人の苦悩とは裏腹に、顔色や髪質が良くなったり妖艶さが増すなど、オーディションでの採用率はそれまで以上に高まった。




デビルマンレディー


湯浅さん、これが私の本当の姿…!


ジュンが変身した姿で、作中の全デビルマンにおける最強の存在。
デビルマンレディーの名はジェイソン・ベイツしか呼ばず、アスカからはそのまま「ジュン」、HA(ヒューマンアライアンス。対ビースト組織)からは「ハンターJ」と呼ばれる。


女性化した漫画版デビルマン、という風貌。だが顔つきは変身前のジュン寄りであり、アニメ版ではキャラデザも相まって後のアルトリア顔恐ろしくも可憐な印象を持たせている。筋肉質で全裸だが乳首は見えない。何故なんだ。漫画では全開だったぞ。


本家と同様に敵の顔面を岩壁に叩きつける、顎を裂く、腕や首をもぎ取るなどのラフファイトを好む。後半になるにつれ光線技を使うなど戦い方も洗練としたものになっていった。


性格もある程度に粗暴で好戦的にはなり、多少ぶっきらぼうだが敬語も使える。


ジュンのか弱い声とは変わって獰猛でドスの効いた声になるが、自身の力が制御できなくなると野獣の雄叫びのような野太く荒々しい掛け声で闘争本能のままに戦う"獣"になってしまう。
中の人は自宅で低く唸るような発声の練習をしていたところ、普段の声とあまりに違ったためか、愛犬に吠えられた模様。


また、西岡忍氏による恐ろしくも可憐なデザインや初変身において自我を取り戻した時は突入してきたHA隊員から胸を隠して恥じらったり、自宅から飛ぶときにドアを割らず開けるなど普通の女性としての描写からファンから「かあいい」という声も。


当初アスカが付けたデビルマンの名はさほど深い意味は無かったが、最終回においてある重要な作品の根幹やアイデンティティーに関わる意味を与えられる。



ギガレディー


お前達はいつだってそうだ!…人の心を弄び、悲しみを!せせら笑う!!



ギガレディーギガイフェクトを起こし、10m以上に巨大化した姿。こちらは全身が青緑色で眼球は黄色で発光するため、アニメ版デビルマンに似ている。


言葉はほとんど発しなくなり、性格はより冷徹となる。戦闘能力は第1形態より向上し、必殺技も破壊力が高くなっているなど設定上ではアニメ版のデビルマンすらも大きく上回っているとされる。
なお、アスカとの最終決戦の際には、初めて黒目が出現した。


この姿になったレディーの勝率は無敗だが後半になるにつれ苦戦描写も多くなり、終盤はべイツの手助けや捨て身の攻撃をしなければ勝てなかったケースもあった。


陰惨なストーリー展開にはミスマッチとも思えるヒロイックな処刑用BGMも手伝ってかなり盛り上がる。



技の名称は『デビルマンレディー アニメーションメモワール(講談社)』内の記述に基づく。


●デビルウィング
空を飛ぶための飛行用の羽根。通常時は、必要に応じて背中から生やす。ギガ時は常に生えている。
最終回では、アスカの落雷によりもぎ取られた


●デビルカッター
岩砕く描写は無い。レディーが腕のフィンやウイング、頭部の翼状の部位にエネルギーを集中させ、接触した敵を切り裂く技。
最終回での決め技となった


●デビルビーム
熱光線というよりは、電撃。初使用は15話。巨大ビーストを炭化させる威力のエネルギーを放出する。原典通りに全身から発射して周囲を焼き払う、掲げた指先から発射する、腕を交差するなど、発射パターンは様々。強化版としてギガデイン(後述)が存在。


●聴覚
要するにデビルイヤー。恐らく地獄耳。11話で姿を消したビーストの心臓の音を聞き分け、所在を特定した。


●ギガデイン
初使用は23話。ギガレディー形態でのみ使用可能。全身からエネルギーを放射する技で、必殺技の中でも最も高い破壊力を持つ。ゼノンをギガベイツもろとも消滅させた。
周囲への被害を考慮しているためかは不明だが、アスカとの最終決戦では使用されることはなかった。



これらの技を放つ時、レディーは特に技名を叫んだりはしない。したら怖い。


物語後半にて和美がサトルに拉致されたことから彼女の日常が事実上崩壊することとなる。和美と連絡をすることができたものの、17話で"百舌の早贄"による破壊衝動の誘発が日増しに深刻になり、HAにより監禁。その最中、黒崎あおいや紺野ひとみの幻影や彼女らの幻聴に苦しむ…などその精神状態は加速的に悪化。暴走し看護婦に襲いかかったりHAから脱走しようとするなどアスカに慰められるまで暴れ、正に"血に飢えた獣"としての姿を見せた。


18話でジェイソン・ベイツを自分の実験台兼性奴隷として扱ったアスカの行為を目撃し遂に決別。冒頭の台詞と言いながら彼を拘束する鎖を引きちぎり脱走。その後、アスカ同様力を欲するあまり手を出したべイツを一蹴。以降、前田といったごく一部の協力者以外のアスカ率いるHAや自衛隊などビーストそのものを根絶やしにしようとする人間達、サトル率いるデビルビースト達といった複数勢力から追われる身になる


その後、戦いの最中和美と再会を果たす。和美を巻き込ませないよう地下にいてほしいと頼み単身サトル達の元に向かうが、何故かアスカ達HAが彼等を攻撃することを伝え助けようとした。勿論拒否され戦闘に突入。骸達の数による攻撃に押され絶体絶命となるが、和美の命と引き換えに勝利。その後、べイツ共々サトル達を撃破。実家の幻影や幻聴に引き寄せられながら無人の線路の上を歩いた。
この件から半年間、千代子の家で下宿するようになったが千代子の殺人の様子を目撃し「自分の心の中にアスカの存在が枷となっている」ことを指摘され、アスカとの決着を決意。彼女を地獄に堕とすため佃島に向かう。


25話でアスカの作り出した楽園でアスカに犯され、地獄(ビーストの処理場)に堕とされる。一時は絶望し状況を受け入れようとするが、同じく地獄に堕ちたサトル達や滝浦和美との邂逅でアスカを討つことを決意。死んでいった全てのビーストやデビルマンの力と怨念、そして和美の愛をその身に凝集させ復活。


アスカが神だというのならそれでもいい…ならば私は、悪魔となってアスカを滅ぼす!


私に獣たち全ての力を、全ての怨念を!


“悪魔”として地上に再臨し、“神”の子となったアスカと対峙する。両翼や両腕を失う終始不利な戦いとなるが、渾身のデビルカッターで逆転勝利。神の王国が滅び去り、今までの怒りや悲しみを発散するかのようにジュンは雄叫びをあげた。


アスカ…やっぱり私、あなたのこと好きだったのかもしれない。あなたと私とは、全てが裏と表。でも、私とあなたはとってもよく似ている。だから…愛せない。自分自身が愛せないのと同じように。


そして月日が流れ、復旧し以前の活気を取り戻した街に和美に似た少女や尻尾が生えた子供達が元気に駆けていくのを静かに見送る。ジュンは一人孤独に歩き、人知れず雑踏の中へ消えて行く…。


24話にて千代子を説得していた際のジュンは一糸纏わぬ素っ裸である。裸なのはこれが初ではなく1話でレディーに変身してから素っ裸であり、同話で戦闘後に自身の裸に恥じらうシーンもある。
それに加え自身がデビルマンに覚醒したことによる恐怖やビーストになった親友たちの殺害、様々な人の死などで完全に精神状態が摩耗しきっており、上述のサトル達を助けようとしたり、祖父の幻聴が聞こえたり、全裸で千代子を説得したのもそれによる可能性が高い。



アスカを殺害したことより、デビルマンシリーズ中、人間とそれ以外の勢力の両方を救うことができた唯一のデビルマンとなった。しかし、劇中における彼女の最終的な状況は…


  • 滝浦和美一家の全員死亡
  • それぞれ幼馴染や仕事のライバルの黒崎あおいや紺野ひとみの殺害
  • マネージャーの湯浅辰也との破局
  • (理解者とまではいかなかったが)協力者の前田清やジェイソン・ベイツの死
  • 宿敵であるが同時に理解者のアスカ蘭の殺害
  • 自分自身を愛せない

という非常に重く悲しい結末となっている。


一応24話で千代子を救ったものの、アスカのような理解者がいないため誰も愛することが出来ず、両腕のない生活を死ぬまで過ごさなければならない、という色々と救われない女性である…。
たった一人で全てを抱え込み戦い続けた彼女に一握りでも幸せと奇跡が舞い降りることを願いたい。


只、ジュンがジュンとしてこれからも生き続けていくという意味ではまだ微かに希望があり、
詳細はネタバレになるので避けるが、一部身内が生き残っても想い人を得アスカに愛されたことで前世の因果をも呼び、想い人と再会するも人間社会や「ジュン」という自分を喪ってしまった漫画版ジュンとどちらがましかは一考の余地があると思われる。



人間よ、人間だから追記・修正するんじゃない!




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  • 相変わらず平成特撮盛り盛りすぎない?俺もライダー好きだけどこの作品の項目でここまでやる意味ある? -- 名無しさん (2018-06-06 02:44:53)
  • 漫画だとサタンの一部 -- 名無しさん (2018-06-06 11:31:55)
  • だってアニオタwikiやし -- 名無しさん (2018-06-06 11:51:56)
  • 漫画だとサタンが自分と子作りして想い人を産む、みたいな展開だっけかw豪ちゃん先生の頭の中どうなってんだろう -- 名無しさん (2018-06-07 09:23:24)
  • 原典よりは「人間の心は世界に確かに残った、新たな人間の世界の希望も残った」だけ救いはあるのかもしれないが……石ノ森先生分混じってません?! -- 名無しさん (2023-10-29 14:57:50)

#comment

*1 ただし変身前でも行使するようになったのは後半からであり、14話で胴体を貫かれる重傷や戦闘中に負った傷も数分で回復、18話で変身前でも鎖を引きちぎった。

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