登録日: 2018/4/10 Thu 00:20:02
更新日:2024/02/19 Mon 13:53:24NEW!
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メルクストーリア メルク 不死鳥 不死身 不死 モンスター 始祖 心 灰 分身 フェニシャルル モンスターの王
この項目は、メルクストーリアの重大なネタバレを含んでいるなのだよ
だからら、最終章をまだ見ていないって皆様には注意して欲しい、なのだよ。
そう。すべてのモンスターには心があり、そしてそれはつながっている。
祖である不死鳥の元で
フェニシャルルはメルクストーリアに登場するモンスター。
【概要】
死ぬと大量の灰となり、その灰がより集まり卵となることで、永遠に生と死を繰り返し続ける不死鳥。
フェニシャルルの灰には記憶を留める効能があり、それによって何度転生しても記憶を失うことはない。
卵からは望んだ瞬間に孵化することが可能だが、寒すぎる土地では孵化できない。
そのため、かつては炎の翼を持つモンスター・フェニオンや、温暖なリスタントの山を利用していた。
そして、メフテルハーネのありとあらゆるモンスターの始祖。
全てのモンスターの心は、フェニシャルルに通じており、フェニシャルルの感情の影響を受けてしまう。
【ストーリー中の活躍】
大量の灰が積もる不死鳥の壁画が描かれた遺跡や、
モンスターに人間への敵意を送り込む何者かがいるなど存在は示唆されていた。
本格的な登場は、クエストストーリー第一部最終章。
霧降の地の遺跡に、フェニシャルルのティンクルシード*1、
エンデの地の遺跡に、フェニシャルルの卵が眠っていた。
本編より以前、地形が変わるほどに遥かな昔、
モンスターと心を繋げ、感情を分かち合う心術という不思議な能力を持った一族の少年とフェニシャルルは出会い、
「互いに慈しみ、助け合う」という契約を結んだ。
モンスターの祖と人間が友情を結んだことで、モンスターは人間と共に生きるようになり、
文明は大きく発展し、やがて少年は王となった。
フェニシャルルは転生を繰り返しながら少年の子孫の傍に寄り添い続けていた。
しかし、モンスターという共通の敵の存在により団結していた人類は、
モンスターと和解し時代を経るうちに、人間同士で争いあうようになった。
皇帝は、フェニシャルルと友であることよりも人間の王であることを優先し、
心術で「敵対国への敵意」をフェニシャルルに植え付け、全てのモンスターに伝播させようとする。
結果、人間に裏切られたフェニシャルルの凍るような失望と、燃え盛る怒りと心術が混ざり合い、
「全ての人間への敵意」が、全てのモンスターに宿ることとなった。
皇女カラコリチアは、幼い頃から友として生きたフェニシャルルを救うため、
そして、生き物の心を無理矢理歪めようとした父の罪の償いのために、
父親の心術を解こうとするが、逆にフェニシャルルの激情の逆流に心を汚染される結果となり、
父親の心術が弱まり、自身の心が浄化されるまでエレキ*2で、長い眠りにつき、
その弟・エリアスも姉を補佐するために後を追って眠りについた。
そして、モンスターによって帝国は滅び、
人間と争うことに疲れ果てたフェニシャルルは、日の射さないエンデの遺跡で卵となり眠りについた。
そして現在、
心が欠けたことで目覚めぬカラコリチアに変わりフェニシャルルの心術を解くために行動していたエリアス、
記憶喪失のメルクの謎を解くために後を追っていた主人公達、
そしてモンスターと人間が幸せに生きる世界のために遺跡を調査していた大癒術士ヒイロが霧降の遺跡に到来。
ヒイロがフェニシャルルのティンクルシードに拒絶され、それによってティンクルシードが欠け始めたことで、
癒術ではフェニシャルルを救えないと判断したエリアスは、モンスターの力を借り自身の心を目覚めぬ姉の体に移し心術でフェニシャルルを救うことを決断し*3、エンデの遺跡に向かった。
しかし、メルクの説得、エリアスに友情を抱いていたモンスターの躊躇で実行が遅れるうちに、
ヒイロが到着し、フェニシャルルのティンクルシードと同調を見せる。
人間とモンスターの幸せ=人間とモンスターを切り離すという考えを抱いていたヒイロは、
霧降の遺跡でフェニシャルルの記憶を追想したことで決意を固め、フェニシャルルも、その考えに賛同、
ティンクルシードを媒介に、その心が連なる者たちを転移させる能力を利用して、
フェニシャルルの心が連なる者=全てのモンスターを人間のいない異世界・雨の国*4に送り、切り離そうとする。
しかし、主人公の説得で僅かにヒイロの心が揺らいだため彼を見限り、
ティンクルシードを媒体に灰を集め分身を形成、遺跡を破壊し日差しを当て本体を孵化させ、
モンスター達に国を滅ぼさせ、雨の国に渡ろうと行動を移す。
分身でありながら圧倒的な力を奮うフェニシャルルに、
決意を固めたエリアスは、カラコリチアの体に心を移すようモンスターに指示し、
状況が状況だけに、モンスターも悲しみながらも実行しようとするが、間際でイライアス*5への友情を思い出したエリアスが抵抗し失敗に終わり、
主人公、メルク、エリアスを除く全員が遺跡ごと吹き飛ばされてしまう。
エリアスの心術での抑制も限界が近付き、夜明けも近付いたことで、
メルクは主人公と共に旅する中で好きになった世界を守り、今後も見続けるために
カラコリチアの体に戻ることを決意し、カラコリチアを目覚めさせる。
シャルル……。……どうか償わせて。私にとってはつい先ほどの、あなたにとっては遥かな時の……、
私たちの過ちが引き起こした苦しみを
カラコリチアの心術は、フェニシャルルにも作用するが、
遠い昔にカラコリチアに逆流した激情、フェニシャルル自身の心の欠片と混ざり合ったカラコリチアの心の一部を奪い取り、カラコリチアの心術を激減させ、
更に周囲の灰を取り込み力を増大させていく。
(ここまで、なのか)
(俺たちが見てきた世界は)
(俺たちが見たい世界は……!)
【メルク】
本編メインヒロインの謎の瓶詰め美少女。
その正体は、カラコリチアに流れ込み彼女の心と混ざり合ったフェニシャルルの心の欠片が、
カラコリチアの浄化の過程で、体外に排出されたもの。
当初は人の姿を象っても悲しげに佇んでいるだけだったが、
アイオスによって遺跡の外に持ち出され、幽霊の水として主人公の父の手に渡り、幼い主人公の元に辿り着き、
彼が記憶を留める不死鳥の灰を加工した指輪を瓶の中に落としたことで、メルクとしての自我が芽生え、
狭い家の中で彼と共に過ごし、成長した彼と共に広い世界を旅して多くの人間やモンスターと出会う中で育んでいった。
フェニシャルルが、カラコリチアの心術を弱めるために彼女の心と混ざり合う自身の心を回収し、
力を増大させるために灰を集める中で、加工された指輪をも取り込んだことで、不死鳥の心の一部がメルクとしての自身を取り戻した。
霧のように纏わりつく怒り、憎しみ、苦しみ、悲しみの中で、自身の正体を思い出し、
外の世界で知った、暖かさを伝えるために足掻き、
メルクが進みたい場所に送り出すことを決意した主人公の癒術と共に、フェニシャルルの心の果てまで想いを届けるためにに走り始める。
ここでフェニシャルルとの最初の戦いに突入する。
操作は一切不能で、闇のように暗い感情を放ち続けるフェニシャルルに向かい主人公と共に進み続けるメルクが説得を続けるが、
だから……、そんな世界をあなたにも知ってほしいのです。
裏切りと言える過ちに。移り変わる世界に。繰り返される歴史に絶望したとしても。
知識が積み重ねられて、新たな学問を萌すように。
燃え尽きた灰が固められ、美しいガラスになるように、
それは螺旋として、高みへ続いてゆくはずなのです!
だから……! そんな思いが息づく世界を、あなたにも知って欲しいのです!
なのに……、
どうして。
どうして、あと一歩が届かないのですよ……!
駄目なのか……、
俺たちじゃ、
俺たちが見てきた世界じゃ……、
一緒に生きたいとは思えないのか……!
そんな時、フェニシャルルに吹き飛ばされていた仲間たちが舞い戻り、
指輪に留められた、メルクが旅の中で出会った共に助け合い、友情を深め、時に傷付けあいながらも互いに理解しあおうとする人間とモンスターの記憶が溢れ出し
フェニシャルルの心の中に、メルクを導くかのように天高くまで続く階段が現れた。
再び、始まる戦闘では、
主人公に加え、ヒイロとエリアス、カラコリチアもフェニシャルルを癒すために祈り続け、
モンスターのトトを含めた仲間達がフェニシャルルに立ち向かい、
背景では、旅の中で出会った人々とモンスターが光となり闇を払うかのようにフェニシャルルに突き進んでいく。
フェニシャルルを癒しきり、階段の頂上まで登りきったメルク。
どこまでも広がる澄み切った青空の下に、広がるのは人間とモンスターが助け合う素敵な世界、
今はもう失われた、フェニシャルルが人間と共に生きた時代の光景。
とある少年と出会い、その血筋を愛しながら変わりゆく世界を見続け、
その裏切りにより、モンスターの王として人間を見限った過去を独白するフェニシャルルだが、
(ああ、しかし)
(もう2度と飛んでやるかと思ったものだが、憎らしいほどに、この世界の空は美しい)
(お前が、お前の世界から連れてきた青は、あの頃の空に、よく似ている)
でも、違う空なのですよ。
(それはわかっている)
(お前の青は水のように不確かで、だからこそ、いかなる形にも変じることができる。同じことを繰り返すことも、そうでないことも)
(……わたしは不死鳥。劫火によって滅び、そしてその灰より生まれるもの。幾度滅びようとも、再び羽を得ては飛び立つもの)
(希望を見せられては、飛び立たずにはいられない)
カラコリチアの、自身の半身に見せられた世界に希望を見出し、
自身の心であるティンクルシードと共に、彼女を再び自身の外へと送り返した。
【ステータス】
レア度:☆5
属性:炎
スキル:リザレクトブレス
モンスターの始祖というだけはあり、メルクストーリア始まって以来初の☆5モンスター。
スキルのリザレクトブレスも現時点ではフェニシャルル専用であり、
- 退却中ユニット蘇生
- 敵モンスターノックバック
- 一定時間無敵
と1waveに一度しか発動できないが絶大な効果を持つ。
最終ストーリーでの戦闘ではドロップはせず、クリア後に挑める「幻闘」でのみ仲間にできる。
なお、このフェニシャルルは本体ではなく灰で作られた分身である。
(……ここはアニヲタwiki。荒らしによって滅び、そしてwiki篭りより直されるもの。幾度滅びようとも、再び追記されては飛び立つもの)
(希望を見せられては、編集せずにはいられない)
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*1 メルクストーリアのモンスターは心を物質として操る能力を持ち、認めた人間に手渡す物質化させた自身の心*2 本編中ではオーパーツとして扱われている装置。カラコリチアが使用したのはコールドスリープ装置のようなもの
*3 カラコリチアから欠けた心であるメルクが別個の自我を育み、幸せに生きていることを知り自分を犠牲にしようとした
*4 誤植ネタ
*5 エリアスの親友。ヤンデレ
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