エージェント・クロウリー(SCP Foundation)

ページ名:エージェント_クロウリー_SCP Foundation_

登録日: 2017/12/05 Tue 16:13:07
更新日:2024/02/16 Fri 12:52:13NEW!
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エージェント・クロウリーはSCP Foundationに登場する、財団のフィールドエージェントである。
Pitch Havenの主人公のひとりで、相棒にしてもうひとりの主人公であるヘイワード博士とは恋仲であると同時に、
二人揃って財団でも屈指の受難体質である。


簡単に言えば「前世の知り合いにヘイワード博士共々運命を狂わされ続け、任務中に死んでオブジェクトとして蘇生する」。
受難体質とかそういうレベルじゃねえぞこれ。



概要

本名:サラ・クロウリー(Sarah Crowely)。女性。


ただし誕生時からこの名前だったかどうかは不明。
というのも、元々エージェント・クロウリーは日本人だったのである。


財団に入る前の来歴

1888年に日本の武蔵国に生まれ、その後アメリカ人のE████、T█████・クロウリー(兄弟らしい)に養子として引き取られる。
ただしはっきり言ってその義理の親子関係はまともではなかった。
クロウリー氏はサラ(本項のみ、親のクロウリー氏と区別するためにこう呼ぶことにする)を引き取ったが、
彼らは格闘場を営んでいた。後のインタビューでサラは「おそらくは合法じゃないんだろう」と述べている。


その格闘場で、クロウリー氏はサラに格闘術を叩き込み、"極東の蛮人(Savage Slant)"と呼び、
わずか7歳で大の男と決闘させられていた。
(なおサラは幼すぎたこととまともな学を受けていないらしく、もしかしたら8〜10歳だったかもと述べている)
サラは日本人だが、おそらくは日本人だと受けが悪いとクロウリー氏は思ったのか、
"過酷な北モンゴルに鍛えられた雪の子"と、中国人のような扱いをしていたようだ。
ただでさえ虐待なのに東洋差別までしてるとかこれもうわかんねぇな。
しかしサラは…男たちに大半の決闘で勝利してしまった。肉体派ロリ。
クロウリー氏は更にサラの爪を炙っては歯を砥ぎ、決闘に備えさせた。
その都合からサラは人間というのをほぼ決闘相手としてしか交流していなかったようだ。


ヘイワード博士との出会い

そんなサラだったが、その後なんやかんやで軍警察の捜査官・警護スペシャリストとして働くようになったらしく、
財団にその後転職するころには、かなり人と交流できるようになった。
あと日本人の女性なのに190cmの巨躯を誇るようにもなっていった。そもそも前職を考えてもかなり肉体派ガールである。


そんなエージェント・クロウリーの所属していた輸送隊オメガ-8("揺り籠の猫達")に、エージェント・クロウリーとは真逆のタイプがやってくる。
大学で文学の博士号を取得し、複数の言語に堪能でオカルト・民間伝承に詳しい、英国人なのに160cmと小柄なスチュアート・ヘイワード。
なおヘイワードもフィールドエージェントなのだが、Hub『Pitch Haven』の記事では地の文では常に「ヘイワード博士」と呼ばれる。
ここでもその表記を遵守し、「ヘイワード博士」と呼ぶ。


さてそんなヘイワード博士だが、エージェント・クロウリーとは同い年だった。と言っても、
かたや「幼少期から大の大人をちぎってはなげちぎってはなげ*1」その後軍上がりで経験豊富なエージェント・クロウリー。
かたや「大学に通い、文学を学んでから財団に入ったばかりのほやほや」なヘイワード博士。
エージェント・クロウリー的には別に嫌いどころか好きではあったらしいが、それでも彼のことは「ヘイワード坊や」と呼んでいた。


さてそんな二人はSCP-1913-1*2の輸送に携わっていた。この輸送は非常に難航した。
SCP-1913-3及びその指示で動いているSCP-1913-2が、SCP-1913-1を奪還しようとしていたのである*3
そしてやがてエージェント・クロウリーは追い詰められてしまう。動けなくなってSCP-1913トリオに囲まれ絶体絶命のその時…。


ヘイワード博士がトリオ目掛けて、なんとマイクを投げつけた。


むろん相手はSCiPであり、そんなもんでダメージなんて与えられるはずもないのだが、
当然注意はヘイワード博士に向き、SCP-1913-3はSCP-1913-2と同時にヘイワード博士を攻撃し始めた。
ヘイワード博士はエージェント・クロウリーの目の前で心臓を貫かれたがSCP-1913-2の特異性のおかげで死なず、
また偶然にも彼らの苦手な硫黄の薬瓶が割れたことで二人は難を逃れ、SCP-1913トリオはそこから退散するも
救難信号を受けてやってきた機動部隊に全部確保された。


この件以降、エージェント・クロウリーはヘイワード博士を、スチュアートと呼ぶようになる。
またヘイワード博士からはサラと呼ばれるようになり、ハブの言葉を借りるなら『ストーゲイ的な関係』になる。


エージェント・クロウリーの死

その後エージェント・クロウリーとヘイワード博士は仲良く任務を遂行していた。
この時期にヘイワード博士はSCP-1903*4に感染して顔が紙の張り子型のウサギのマスクになってしまった。


その後、エージェント・クロウリーとヘイワード博士はAnomalousアイテム#:00553が原因と見られる、
勤務していたサイト-45のC棟・フロア24の異常を他の職員たちとともに探索することになる。
その際人型実体群に襲われながらもなんとか順調に戦闘していたのだが、食料を輸送していたエージェント・ベックが襲撃にあい、死亡。
ついでクロウリーも襲われてしまい、生き延びたもののほぼ足手まといになった。
同僚のサンプソン博士はエージェント・クロウリーを置いていこうと提案した(これ自体は実際しょうがないのだが)が、
ヘイワード博士はこれを拒否(まあ恋人を放置して逃げようとか提案されりゃそら切れる)。
しかしヘイワード博士が攻撃してくる実体群を観察しに行った際、その同僚はエージェント・クロウリーを殺害。
1960年の3月28日であった。
ブチギレたヘイワード博士は、「僕がお前を同じ目に遭わせる前にさっさとどっかに去れ」と主張。
ビビったサンプソン博士はその場を離れたが、後に行方不明になってしまった。
帰還したヘイワード博士は、しかし恋人を失ったことで喪失感を覚えるようになる。
といってもエージェント・クロウリーがそのままでもいずれ死ぬ可能性のほうが高かったのだが…。


『ウサギ』

そんなエージェント・クロウリーだったが、その後、プロメテウス研究所の施設でウサギの人形の姿を与えられて蘇生する。
そしてこの時、自身の前世である、『製作者サリ』のことを知ることになる。


かつて自分はエデンの園にいた『製作者』の一人(#4 Sari)であり、相棒だった#3 Suiward(スィワード)とともに行動していた。
このスィワードはヘイワード博士として蘇っていたことも判明している。
これが財団世界でなければボーイミーツガール的転生ファンタジーにもなりえただろうが、悲しいかな財団世界である。
同じように転生した者たちが作ったプロメテウス研究所で、かつて罰を与えた学徒アルヴァに逆恨みでボコボコにされる。
なんとか隙を見て脱走し、幸運にも財団に発見され、今度はエージェントとしてではなく『オブジェクト』SCP-2792*5として財団に帰還。
財団サイトで亡くなってから38年が経過していた。


彼女はヘイワード博士はどうなったのかと旧知のクロツ博士に尋ねたがその結果、
「ヘイワード博士は一度死に、プロメテウス研究所でやはり蘇生された上、サラを騙るオブジェクトのせいで酷い目にあって財団に非協力的」という状況を聞かされる。
詳しくはSCP-2999*6を参照してほしいが、1998年に起きた一連の事件で完全に人間不信と化したヘイワード博士。
基本的にオブジェクト同士を引き合わせるだけでも財団的には難しいのに、まして非協力的なオブジェクトを引き合わせるのは、
例のクソトカゲの終了実験でもなければありえない話であった。


しかしその後、2013年、やっとSCP-2792――サラ・クロウリーとSCP-2999-B――スチュアート・ヘイワードは面会する。
二人がSCP-1903の件で別れてから実に53年も経過していた。



「仕方ないよ、サラ。」ネコは彼女に寄り添った。「…そういえば、もうすぐ新年だね…」


「そうだね、2014年。」サラは溜息をついた。「126才になるんだね、お互いに。」




余談

時系列的に最後の時点であるTale『懐かしき氷』の時点のセリフから、二人共前世のことは知っているうえで、
あくまで「サラ・クロウリー」と「スチュアート・ヘイワード」として生きることを望んでいるようである。
なお、この時点で二人の前世の問題はいまだ解決しておらず、また二人もオブジェクトのまま。


二人が真に幸せになれるのは一体いつになるのだろうか?


…というか財団世界なので、この二人が幸せになる日がそもそも来るのだろうか?





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  • まあなんというかいろいろとこんがらがるからまとめてくれてありがとう -- 名無しさん (2017-12-05 19:53:05)
  • Pitch Havenの記事はオブジェクト一つ一つを丁寧に書いてて(悪いことじゃないんだけど)分かりにくくなってたから、全体を分かりやすく知りたいならこっちの記事がいいね -- 名無しさん (2017-12-05 21:26:20)
  • なんていうか向こうさん女性向け恋愛物語を凝縮させたような物語な気がするw嫌じゃないけどね。姿形が変わっても二人の関係が続いて行く様は押井版攻殻の素子とバトーを彷彿とさせる -- 名無しさん (2017-12-06 00:12:34)
  • デュエルに備えるために爪を炙って歯を研ぐ…やはり決闘者たるものリアルファイトに備えないとな -- 名無しさん (2017-12-06 12:11:03)
  • ぅゎょぅι゛ょっょぃ -- 名無しさん (2017-12-09 07:57:34)
  • 改めて読むとSCP-1619でサラが死んだ時って72歳なんだな -- 名無しさん (2019-02-17 07:42:13)
  • サラの設定読んだとこで読む気なくしたわ 盛りすぎだろw -- 名無しさん (2019-04-03 10:36:19)
  • 盛り過ぎだよね。二人の話やエデンの園の世界観は面白いんだけど、SCPとしては肝心のオブジェクトがうーん。感染するうさぎマスクとか、うさぎブラクラとか、うーん。Taleでやれ感。 -- 名無しさん (2019-05-06 23:51:34)
  • 読んで文句言うならまだしも、読まずに文句言うな -- 名無しさん (2021-01-06 10:00:17)
  • 日本支部の斎賀派と同レベルの臭さ -- 名無しさん (2021-02-27 20:07:40)
  • つまり大半の人には大人気だということか -- 名無しさん (2021-04-05 11:06:07)
  • これに限った話でもないが気に入らないって人は離れていくから結局肯定派が残るってケースが多いしよっぽどのことでなければ否定的なコメントは排除されやすいしな -- 名無しさん (2021-04-05 11:27:18)
  • JPと違って本家は臭くない、とかぬかす奴ほどにわかだってよくわかるハブ -- 名無しさん (2021-08-03 22:27:44)
  • SCP-JPがラノベっぽいと言ってる人にこれ見せたら卒倒しそう。 -- 名無しさん (2023-01-07 01:11:41)

#comment

*1 比喩でなく、本当に手足を千切っていた模様
*2 アニヲタWikiにまだ記事はない。後述するエージェント・クロウリーの前世における知り合い。
*3 この2実体もエージェント・クロウリーの前世における知り合い。でもこの段階ではSCP-1913-1含めエージェント・クロウリーはその正体どころか自分の前世にも気付いていない
*4 アニヲタWikiにまだ記事はない
*5 アニヲタWikiにまだ記事はない
*6 アニヲタWikiにまだ記事はない

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