登録日:2017/01/15(日) 20:25:30
更新日:2024/02/02 Fri 11:10:37NEW!
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放送禁止 フジテレビ ドキュメンタリー テレビ番組 封印作品 ネタバレ項目 長江俊和
テレビ局には無数のビデオテープが存在する。
番組として編集され、音楽やナレーションを付けたテープを完パケ(完全パッケージ)、
ロケやスタジオなどで収録された編集される前の段階のテープを素材と呼ぶ。
テレビ局に保管されるテープの数は推定100万本以上。
素材テープは放送終了後、消去されることが多く、
保存されるものは社会的な関心の高いニュース素材や人気番組などの素材テープである。
だが、保管されている素材テープはそれだけではない。
何らかの理由で放送を見送られた「お蔵入り」と呼ばれる番組の素材テープも数多く保管されている。
そしてそれら「お蔵入り」テープの中には当時のスタッフや関係者の変動などによって詳細がわからなくなったものもあり、
何故その番組が放送できなくなったのか?さらにはそのテープの中には何が映っているのか、
記されていないものも数多く存在する。
この番組は当時放送が禁じられていたある「お蔵入りテープ」を発掘し、その当事者たち等から了解を得て再編集したものである。
- 放送禁止(第一回)のナレーションより
※この項目は最後までよーく目を凝らしてご覧頂きたい。
【作品概要】
放送禁止(フジテレビのテレビ番組)とは、フジテレビ系列で2003年から深夜に不定期で放送されているテレビ番組。
上記のように、ドキュメンタリーのVTRとして制作されながらも、とある事情から放送が見送られたいわゆる「お蔵入りテープ」のVTRを発掘し、その当事者たちから了解を得て再編集したものである。
なお、お蔵入りになった理由は取材途中に起こったアクシデントにより、取材続行が不可能となったり、関係者の申し出により番組化が見送られたものが多く、具体的には取材対象の関係者の急な失踪、事故、死亡など様々で、作品によって異なる。
このため、テレビ局のドキュメンタリーとしてはショッキングなシーンが記録されていることも多い。
【作品一覧】
今までTV作品が7作、劇場版が3作制作されている。
劇場版は2作品がテレビシリーズとリンク、1作が完全オリジナルとなっている。
<TV版>
日時は全て関東地方における放送日。
第1回 放送禁止(2003年4月1日、26時05分 - )
ある大学生の失踪事件を取材した映像。
レポーターが失踪した場所とされる廃ビルの管理人や、ビルの所有者など関係者に取材を行い、真相に迫っていく。
第2回 放送禁止2 ある呪われた大家族(2003年6月7日、27時20分 - )
埼玉県所沢市に住むある大家族を取材した映像。
よくある大家族もののようだが、一家の大黒柱である父が仕事中の怪我で休職してから、子供たちの怪我や心霊写真が送られてくるなど不気味な現象が相次ぐという事態に。
そのため番組で急遽お祓いを行い、家族の無事を願う事に。
第3回 放送禁止3 ストーカー地獄編(2004年3月26日、26時50分 - )
とあるフリージャーナリストからの依頼で始まった取材。
あるストーカーに悩まされている女性を取材し、その女性を救うためにストーカーとの直接対決を行う。
第4回 放送禁止4 恐怖の隣人トラブル(2005年10月13日、26時25分 - )
とある住宅地の夫婦に対する取材。
隣人から様々な嫌がらせを受けているという事で、取材班とともに隣人へ立ち向かっていく。
第5回 放送禁止5 しじんの村(2006年10月15日、26時55分 - )
自殺志願者を思いとどまらせるための施設「しじんの村」についての取材。
村長の「しじん」とともに、入村者の自殺と戦う苦悩や葛藤を赤裸々に撮影している。
第6回 放送禁止6 デスリミット(2008年6月23日、25時40分 - )
あるジャーナリストがDVに悩む夫婦を取材したVTR。
夫からのDV(家庭内暴力)に悩む妻を救うために隠し撮りで取材をしていくが、耐え切れなくなった妻は「復讐サイト」を利用してしまう。果たして夫は復讐を受けてしまうのか?
第7回 放送禁止 ワケあり人情食堂(2017年1月2日、25時50分 - )
ある大衆食堂を取材した映像。
その食堂では「平成肝っ玉母ちゃん」と呼ばれる女将に、悩みを抱えたワケあり客が相談を求めやってくるなど人情溢れる空気が漂う。
しかし、ある外国人女性の相談により事態は一変し、食堂を巻き込む大騒動へと発展していく。
<劇場版>
放送禁止 劇場版「密着68日 復讐執行人」(2008年9月6日公開)
「放送禁止6 デスリミット」の続編。
あるジャーナリストによる取材映像。
不可解な事件が多発する中、ネット上に存在する復讐サイトの管理人に直撃、その実態に迫っていく。
放送禁止 劇場版2 ニッポンの大家族 Saiko! The Large family(2009年7月11日公開)
「放送禁止2 ある呪われた大家族」の続編。
カナダの放送作家ベロニカ・アディゾンが日本の大家族をテーマに取材と撮影を実施。家族それぞれが成長するにつれ抱く様々な悩みと、それを克服する助けになろうとする男の奮闘を描く。
放送禁止 劇場版3「洗脳〜邪悪なる鉄のイメージ〜」(2014年10月11日公開)
「脱洗脳」の過程を追ったドキュメント。
あることがきっかけで強い洗脳を受けた元主婦に対し、洗脳を解こうとするセラピストの奮闘を描く。
追記修正は新たに放送禁止となったテープを見つけてからお願いします。
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この項目が「Saiko!」だったら……\ねねねね/
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【作品の真実】
※ここから先はネタバレなので未見の方はご注意ください。
事実を積み重ねることが、必ずしも真実に結びつくとは限らない…
あなたには、”真実”が見えましたか?
実を言うとこの番組は本物のドキュメンタリーではなく、ドキュメンタリー風に仕立て上げられたフィクション作品である。
こういったジャンルを「モキュメンタリー」と呼ぶ。
ホラーなどでしばしば用いられる手法で、有名なものでは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「パラノーマル・アクティビティ」などがこのモキュメンタリーにあたる。
またホラーに詳しくなくても「タイムスクープハンター」あたりを挙げればピンと来る人もいるのではないだろうか。
このシリーズでは一見すると、ドキュメンタリーにしてはショッキングなシーンこそあれど普通のドキュメンタリー作品に見えるが、ところどころ不審な点(不自然なカメラアングルやアイテム、登場人物の何か引っかかる発言や行動など)があり、最後に本編では語られない「もう一つの真実」が視聴者に向けて浮かび上がるようになっている。故に「何も知らずに見た1回目」と「真実をある程度知ったうえで見る2回目」とダブルで楽しむことができる。
また、最初からフィクションと理解している視聴者は、映像に隠された細かい伏線を探して真実を当てていく、謎解きのような形で楽しむことも出来る。
また、作品の真実を完全に明かすこと、いわゆる「ネタ晴らし」は公式では行われていない。
それにより視聴者はそれぞれの想像により、この作品に隠された真実がいかなるものなのかを推測しながら楽しむことが出来る。
そのため、それぞれの作品の「真実」についての説明はあえて項目では差し控えさせていただき、実際に作品を見てからの各々の想像にお任せしたい。
どうしても知りたい!という方は作品ごとに考察を行っているサイトやブログが多数あるためそちらを参照してもらえれば。
なお、もちろん本物のドキュメンタリーではなくあくまでもドキュメンタリーの体裁を取った「作り物のドラマ」であるため、最後に「この番組はフィクションです」というテロップが表示される(第5回・第6回の放送では冒頭にもテロップを表示している)が、本当のドキュメンタリーと誤解した視聴者からの抗議・苦情も少なからず発生していた。
そのためか2017年に放送された最新作では本作のファンであるくりぃむしちゅーの有田哲平がパーソナリティとして加わり、従来通りのVTRパートに加え、放送禁止シリーズの趣旨、および隠された真実へ迫るヒントを語る解説パートが設けられた(この変更については賛否両論がある)。
だが、この作品自体はフィクションであるものの、劇中に登場するデータや専門家などは実在するものである。
もちろんリアリティを増すための演出といえばそれまでだが、もしかしたらこの作品で描かれているような事柄は、
もしかしたらこの広い都会の片隅で、
いや、あなたのすぐそばで現実に起こっていることかもしれない…
追記、修正を積み重ねることが、必ずしも真実に結びつくとは限らない…
あなたには、この項目の”真実”が見えましたか?
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▷ コメント欄
- 賛否両論って内容を理解してない視聴者のせいじゃねぇか -- 名無しさん (2017-01-15 22:20:09)
- 登場人物の見切れが入ってる回が好きだわ -- 名無しさん (2017-01-15 22:23:35)
- バット一発 -- 名無しさん (2017-01-15 23:21:34)
- ↑リポ○タンD! -- 名無しさん (2017-01-15 23:22:40)
- wikipediaからのコピペが多いけど大丈夫なのかな -- 名無しさん (2017-01-16 00:24:36)
- 十三振だ! -- 名無しさん (2017-01-16 01:06:36)
- ↑6その視聴者のせいであろうとはとは言え、有田の解説を入れてしまったのは賛否両論て事なんだからちゃんと書いてあると思うけど -- 名無しさん (2017-01-16 01:20:50)
- 放送当初は本当にモキュメンタリーであるってことを理解できない人が多くて驚いたなあ。 -- 名無しさん (2017-01-16 16:32:23)
- いわゆる「意味がわかると怖い話」ってやつ? -- 名無しさん (2017-01-16 17:08:33)
- このシリーズすごく好き 本項目では伏せられてるけど、そのうち個別項目もできないかなーと期待してる -- 名無しさん (2017-01-16 17:15:12)
- ホラー寄りのミステリーって感じで見てるけど面白くて好き -- 名無しさん (2017-01-17 00:08:03)
- 監督の長江さんはアンビリバボーの立ち上げスタッフなんだよな。ホラー仕立てで再現ドラマに近くて……うん納得 -- 名無しさん (2017-01-17 09:27:14)
- 大家族の、劇場版で本当のヒールが誰だったのかが分かってゾッとした -- 名無しさん (2017-01-17 13:52:21)
- ↑×5 作中で真相が語られることはなくて、その真相を視聴者が推察するタイプ -- 名無しさん (2017-01-17 13:53:20)
- ほぼほぼの真相は確定で辿り着けるんだけど、最後の一押しの、それもどんでん返しになりそうな部分の判断材料があやふやで、解析サイト見ても解き切った気分にはなれないことが多かったなぁ。まあ解析作業自体が楽しいから別にいいんだけども -- 名無しさん (2017-01-17 14:12:14)
- ↑一部のマニアになると、初見で分かる「真相」がまたフェイクである前提で話してたりするから… 例えば「被害者と思われていた人が実は加害者」な事件だったら、「実は加害者という役を押しつけられた被害者で、黒幕は別に映っていたアイツ」みたいに -- 名無しさん (2017-01-17 14:23:30)
- 劇場版3とかそんな感じだよね。元夫の動向が気になるとはいえ、恐らく唯一ハッピーエンドで終わっていい話だけど、いまいちハッキリしてない部分があるせいで、まだ裏があるんじゃないかと疑ってしまう -- 名無しさん (2017-01-20 22:25:34)
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