楠乃葉海咲

ページ名:楠乃葉海咲

登録日:2016/12/29 (木) 09:28:07
更新日:2024/02/01 Thu 13:55:52NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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初恋サンカイメ エロゲヒロイン 遥そら クール 無口 物静か 初恋 たいっち 楠乃葉海咲 全部覚えている 音信不通



*1

「今日、どうして誘ってくれたの?」



楠乃葉海咲(Misaki Kusunoha)とは、ういんどみる制作のエロゲー、初恋サンカイメに登場するヒロインの1人。


CV:遥そら
身長:163cm
3サイズ:86(C)/63/88
所属:白隈学園1年
特技:ながら作業
好き:リラクゼーション・静かな空間・抹茶系アイス
苦手:動揺・素直に感情表現が出来ない



太一が霧ヶ峰に越してくる前の本土の学校で一緒だったクラスメイト。
そして2年前太一が初恋をした相手であり、苦い思い出のまま終わってしまった相手でもある。


物静かなクールビューティーとして有名だったらしいが、
単に不器用で感情表現が苦手なだけで、本質的には人付き合いの良い繊細な乙女心の持ち主。


2年前に初恋の衝動に駆られるままの太一に誘われて彼のデートの約束を受けるのだが、
その先に湖のボートの上でいきなり彼から告白されてどうしようもないくらうに慌ててしまい、
告白を断ったまま逃げるようにしてその場を去ってしまう。
しかも、その後は学校に姿を見せないまま転校してしまい、太一とはそれっきりの仲となってしまった。


この一連の出来事を太一は「自分が不用意に告白なんかしたから、彼女は傷ついて遠くに去ってしまった」と思ってしまい、
彼が恋愛に対して臆病になる原因の心の傷として刻まれることに。
作中開始時点でも連絡が取れず、どこにいるかも全くわからないとのこと。
共通ルート序盤ではそんな海咲とそっくりの姿をしたリンとの出会いが、太一の生活を激変させていくことになる。





……がまあ、公式サイトのキャラ紹介の時点で容易に想像できたことではあるのだが、
特に何か大きなキッカケがあるわけでもなく、唐突に編入生として白隈学園へとやってきて太一との再会を果たす。
尤も、登場が個別ルートに入って少ししてからと遅めなため、他のヒロインと比較すると出番が少ないという弊害もあったり。


突然の転校騒動についても、実はあの時既に両親の仕事の都合で引っ越すことは決まっていたことであり、
太一の突然の告白とそのことは何の関係も無いというわかりやすいオチもついたり。
霧ヶ峰へとやってきたのも同じように父親の仕事の都合でとのこと。
告白自体もあまりに突然のことで飲み込めなかっただけで、別にそれが原因で太一を嫌ったりしたわけでもないとのこと。


編入直後にそれらの真実を直接知った太一は長年のわだかまりからようやく解放され、
海咲もまた学友の1人として気にかけていた太一が元気にやっていたことに安堵の笑みを浮かべる。
そして太一と同じくA-ken部の一員として、嘗てのリンと入れ替わるような形で皆の輪の中に参加することに。


クールで物静かな面は変わってないものの、楽しいことに積極的なA-ken部のメンバーにつられて笑みを零すことも多い。
あとイルカッパとかクラゲッタといった珍妙なマスコット人形を気に入っているという一面も。
イルカッパについては太一が告白した2年前から同じような物を持っていたらしい。


登場時期の都合上、関係性の疑われていたリンと直接対面することは無い。
再会直後に太一が何となしに探りを入れてみたりもしたのだが、海咲自身は1人っ子だし、最近まで入院とかをしていたわけでもないらしい。
リンという名前についても聞き覚えが無いらしく、結局一部ルートでは彼女とリンの関係は謎のまま終わる。


以下、ネタバレ含む





















7年前に発生した大型旅客機の飛行機事故に巻き込まれて昏睡状態だった時期がある。
その際に見ていた夢の中の光景、それは紛れも無く太一とA-ken部のメンバーと霧ヶ峰で過ごした楽しい一時。


率直に言ってしまえばリンと海咲は間違いなく同一人物であり、
リンは幼少期に昏睡状態にあった海咲の意識が生霊として抜け出し、更に未来の霧ヶ峰へとタイムスリップした存在というなかなかに凄まじいものだった。


共通ルートでの消滅後に目を覚ました際にいた場所が、当時はまだ一般公開されていなかったが、
突然の事故の受け入れ先として機能していた霧ヶ峰の病院の一室であった。
その際に、太一や他のみんなと過ごした一時を朧気ながらも記憶していることを、
当初から霧ヶ峰の研究員として働いていた千田千璃に語っていた。


無事に回復して本土に戻って生活していたのだが、以来海咲は太一のことを憧れのおにいちゃんとしてずっと思い続けることに。
そして何年もの時間が流れた先に偶然にもクラスメイトとして太一と出会うことになり、それをきっかけにリンとしての記憶を鮮明にさせるのだが、
太一がリンであった頃の自分や霧ヶ峰のことを何一つ知らないことに戸惑ってしまう。


更に時は流れて本編時間軸の2年前、海咲は太一から告白されてこれ以上ない衝撃を受けるのと同時に、
リンだった頃の自分がいたのは未来の霧ヶ峰だったという確信を得ることに。


ずっとずっと大好きだと思い続けていた相手からの告白は海咲にとっても本当に嬉しかったのだが、
同時にもし自分がここで告白を受け入れてしまえば、あの時の大切な思い出が全て消えてしまうのではないかという恐れも生まれ、
混乱のまま太一の告白を断ってしまったというのが事の真相であった。
自分が太一と結ばれないのは悲しいが、いつかリンを助けてくれてゆりの先輩と恋人になるのが太一の幸せなのだと。


引越しの関係で太一とそれっきりになってしまったのだが、太一が霧ヶ峰で暮らしているという情報を得て、
海咲自身もまた無事に編入試験に合格して霧ヶ峰へとやってくることに。
そして学生棟へと足を運び、リンは元気でやっているというあの手紙を投函していた。
後、編入生として白隈学園で太一と再会し、本編時間軸と繋がることになる。


つまりこれまた率直に言えば、どのルートでも海咲は全てを知っている上で太一たちと行動を共にしていたということになる。
海咲ルートをやる前後で、本作自体の全体の印象が変わってくることだろう。
尤も、本作ではもう1人海咲以上の衝撃的な秘密を抱えている人物がいたりもするが……


海咲自身の個別ルートでこれら全ての真実が語られるのと同時に、記憶の限りではゆりのと付き合っている筈の太一がフリーなことに別の意味で戸惑いを抱くことに。
街中で偶然出会った太一と共に買い物をした際に、彼が本当にリンのことを大切に思っていたことや、
リンが消えたのは自分の所為かもしれないと自分を責める姿を見て、涙を流すくらいに太一のことを肯定していた。
そういったこともあり、今まで押し殺していた太一への自身の恋心が再燃し始め抑えきれなくなっていく。


後日、ふとしたきっかけで太一と2人きりで出かけた……というかデートをした先、
夜の湖で包み隠さずに今の自分の本心……ゆりの先輩のことは好きだったが、今はもう恋心を抱いていないと語る太一の姿を見て、
海咲もまた、太一のことが好きという本心を明かす。
思いもしなかった告白に太一は驚くも、同時に揺れ動いていた自分の気持ちをようやくはっきりさせ、海咲の告白を受け入れた。


「付き合うなんて、考えたこと、なかった」
「だけど、今……偶然、再会して、そしたら、なんだか……いろんな感情が、溢れてきて」
「……あたし、柳木原が、好き」


恋人になったはずなのに何ら関係の変化の兆しが無かったり、
やけくそ気味にA-ken部に交際していることを明かして皆が異常に驚いたりとかなりぎくしゃくした出だしであったが、
単に感情表現の苦手な海咲が恋人としての距離感を掴みかねているだけだったというオチ。


でまあ、太一が海咲と心身共に想いを重ねたことによって本当のスタートとなり、
何をするにしても顔を真っ赤にしてあたふたする純情乙女な可愛らしい恋人しての姿を多く見せるようになる。
因みにイルカッパに対して微妙なリアクションをする太一に対してむくれ顔になるなんていうシーンもあったり。


しばらくは交際が順調に進んでいたのだが、これまた唐突にリンと海咲の関係についての話題が再び持ち上がり、
海咲の微妙なリアクションの違いを読み取った太一が海咲自身に問い質した結果、
秘密を抱えたまま共にいる罪悪感に耐えられなくなった海咲が遂に自身の口から全ての真実を語る。
ようやく見つけた海咲=リンを前にして感極まった太一は海咲を抱擁し、
海咲もまた今までの辛さを全て吐き出すように太一の腕の中で泣き続けていた。
後日にA-ken部のメンバーにも同様の真実を、自分がリンであることを明かした。
(特に人一倍罪悪感を感じていたゆりのは太一と同じように海咲をきつく抱きしめるほどに感動していた)


海咲も交えて無事に撮影していた映画も完成し、その打ち上げの最中で次の主演は海咲にしようかなんて話題になる。
恥ずかしさに耐え切れずに海咲は逃げ出してしまうが、そんな海咲を抱きとめたのはやはり太一だった。
赤面しながらも嬉しさで笑顔を浮かべる海咲は、嘗てのリンのような無邪気な声で改めて太一への想いを口にするのであった。



「あたしのこと、ずっと離さないで」


「ずーっとずーっと、絶対、離さないで」


「……たいっち」


「だーいすき!!!」






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*1 出典:初恋サンカイメ ゲーム画面 ういんどみる 有限会社アレス 2016年12月22日 ©Windmil / ARES Inc.

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