登録日:2016/12/24 (Sat) 16:02:16
更新日:2024/02/01 Thu 13:54:18NEW!
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耶人とは漫画「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」の登場人物である。
声:阿部敦
■プロフィール
年齢:15歳
誕生日:11月2日
血液型:O型
身長:169cm
体重:58kg
■人物
星矢達の時代より約240年前の聖戦における一角獣星座(ユニコーン)の青銅聖闘士。
本編では白銀聖闘士のユズリハ同様、テンマと行動を共にする事の多い準レギュラー的存在。
ロストキャンバスでは珍しい童虎以外で唯一の漢字圏の出身の聖闘士。(テンマはハーフでイタリア育ち、ジャミールは漢字圏からは若干外れている)
基本的にはお人好しで情に厚い性格で、一般人とまでは行かないが登場人物の中では非常に常識的な感性の持ち主。
というのも、
- 天馬星座の転生者であり、自ら死地や危険地帯に飛び込むのを躊躇わないテンマ
- 聖域と関わり深いジャミール出身で生まれてから戦士としての覚悟を教え込まれてきたユズリハ
- 聖闘士最強の黄金聖闘士達
- 言うまでもないアテナと教皇
……と周りが人格的にも感性的にも超然的である為、なおさら普通に見えて当然である。
若干ヘタレっぽい描写が多いが、「女を守るのは男の役目」と言って根性を見せたり(そこ、男女差別とか言わない)、アテナ(サーシャ)の為ならば命懸けも厭わない強い忠誠心を持っており、決める時は決めるタイプ。
また、テンマよりは聖域暮らしが長い分、聖域内での上下関係や規律には忠実であり、女聖闘士であるユズリハに仮面を着用するように言ったり、基本的に黄金聖闘士相手には敬語で接している(おそらく死の森で初めてまともに対面したであろうマニゴルドにも敬語で話している)。
ちなみに虫は触れない。
■技
- ユニコーンギャロップ
原作からある一角獣星座(ユニコーン)の技。
一応原作では空中から秒間に100発の蹴りを放つ技だが、LCではハイキックやライダーキックの様なとび蹴りの描写が多い。
■作中での活躍
・死地からの復活
登場自体は第1話から。しかも冒頭シーンでハーデス覚醒の余波で死に掛け。
しかし、この時点ではまだ名前は明らかになっておらず(元々短期連載の予定だった影響)、一角獣星座(ユニコーン)としか呼ばれていなかった。
イタリアに集まった冥闘士討伐任務に当たり現地に向かうが、ハーデス覚醒の余波で死に掛け、そのまま行方不明。聖域側からは死亡扱いされる。一応ここで初めて名前が出る。
それでも何とか一命を取り留めており、テンマを蘇らせる為にイタリアに来たジャミールの戦士・ユズリハの案内でジャミールの長・ハクレイを訪ねる。
そこでテンマはサーシャの作った花輪のおかげでまだ仮死状態で済んでいる事を聞かされる。当初はテンマ自身の事は大して心配していなかったが、テンマが死んだらサーシャが悲しむと思いテンマの救出に行く事を決意。この時にユズリハの血で自身の一角獣星座(ユニコーン)の聖衣を修復してもらった。
・死者の世界へ
冥界での生身の行動を可能にする為に先代アテナの加護を受けた剣を託され、テンマ救出の為にハクレイの積尸気冥界波で黄泉比良坂に飛ばされる。
その後、黄泉比良坂で囚われていたテンマを見つけ、冥闘士に見つからない内に救出しようとするもスケルトンの横槍で天傷星マンドレイクのヒョードルに見つかってしまい、交戦する羽目になる。
ヒョードルに押されながらも戦い、止めはテンマに持っていかれるもユニコーンギャロップで一矢を報いた。
テンマ救出後はそれとは別件でハクレイから与えられた任務の為に冥界の奥地へ向かう。この辺の詳細はアスミタを参照。
その後はアスミタとの精神世界での戦いで疲れ果てたテンマを担いで現世へ戻る為に黄泉比良坂へ向かう。その道中で天醜星デッドリービートルのスタンドが立ちふさがり、猶予が無くなったテンマをユズリハに預けて先へ進ませ、足止めの為に戦う。
スタンドに圧倒されて死を覚悟するが、それでも諦めない心に反応した先代アテナの剣の加護によって何とか生還する。
生還後はアスミタが魔星を封じる108の数珠を完成させるまでジャミールを襲撃に来た冥闘士を相手にする。
・再びイタリアへ
数珠の完成後は(おそらくアトラのテレポーテーションで)聖域へと戻ったテンマとは違い、ジャミールに残っており、ハクレイの命令でマニゴルドに捕まったテンマの救出に向かう。この時にユズリハが白銀聖闘士だった事を知り、ちょっとショックだったらしい。
更に「ハーデス城に向かいたい」と言う無茶ぶりにドン引きしながらもそれに同行する。
道中でタナトスが仕掛けた死の森の幻惑に引っかかるが、自力でそれを突破。森の主・天究星ナスのベロニカとの戦闘ではマニゴルドに南斗人間砲弾の弾にされたり聖衣が腐りかけたりと災難な目に遭う。
テンマの故郷到着間近で夢神の1人・パンタソスによって夢の世界に囚われるが、エルシドがパンタソスを倒した事で解放される。
その後は合体オネイロスに苦戦するテンマとエルシドの助太刀に入った。
・青銅聖闘士の意地
夢神との戦いの後はテンマとユズリハが単独行動を取りまくった為、暫く出番が無かったがサーシャの提案によるロストキャンバスへ向かうための方舟捜索任務に当たり、再びジャミールを訪れる。捜索中でデジャヴなドジを踏むがその結果、巨大な氷に覆われた方舟の第一発見者となり手柄を上げる。
方舟は捜索任務に同行した獅子座のレグルスによって氷を溶かれ、他の青銅聖闘士や候補生たちの手で修理が行われた。
それを察知した冥王軍の襲撃で因縁のあるデッドリービートルのスタンドにボコられるが、狼星座(ウルフ)のユンカースを始めとした他の聖闘士との協力で冥王軍の攻撃から抵抗する。
シジフォスが援軍に来た後は船の亀裂から内部に入ってテンマを追い、他の青銅聖闘士達と合流する。
方舟の中では自分を犠牲に道を開いた大熊星座(ベアー)のダグラス、海ヘビ星座(ヒドラ)のカーチス、自身の命と引き換えに船を起動させたユンカースと子獅子星座(ライオネット)のブレリオの信念を無駄にしないと誓い、以降は方舟の操舵主を務める。
シジフォスvsアイアコスでは不慣れながらも方舟の操縦で戦いの援護をした。
・友達だから
シジフォスの活躍でロストキャンバス内へと突入した後はシジフォスの死を目の当りにしても気丈に振る舞うサーシャを心配し、テンマに傍に居てやらなくていいのか?と尋ねるが、テンマの返答で改めてテンマとサーシャの幼馴染としての絆の深さを実感する。
ここでのテンマとのやり取りは2人とも年相応の少年らしさが表れながらも聖闘士として共に戦ってきた事で培った信頼関係が出ている。
その後は雲海に仕掛けられた門の罠(過去の愛情や友の声に応えて振り返ると石になると言う非常に質の悪い罠)にかかり石化するが、完全に石になる前にテンマが振り返ろうとするのを制止する。
・・・っぶねェなテンマ そのまま絶対振り向くんじゃねェぞ・・・
・・・ザマァねェよな 故郷の家族の声が聞こえた気がしちまってよ 振り返っちまった
そしたらそこには誰もいねェよ・・・あったのは振り向いたまま石像みてェになっちまったユズリハと仲間たち
いやだ耶人・・・俺!!お前とはずっと馬鹿やって・・・一緒に戦ってけるって思ってたのに・・・思い込んでたのに!!!
へへッお前が俺に駄々こねるなんて気分いいぜ
もう俺よりずっと強ェくせに
悔しかったぜどんどん遠くなるお前の背中見てるの お前なんか嫌いだったし でもなんか正直痛々しかったし
もう俺よりずっと強ェくせに
でも友達だからな言っちゃうぜ
それでもお前は進まなきゃならねェって
アテナ様と一緒に
この言葉を残し、テンマの背中を押して耶人は完全に石化した。
そこから長らく石化していたが、ラダマンティスによってアテナの力を封じ込めた絵が破壊された事でサーシャが力を取り戻し、その小宇宙で石化から解放される。
ハーデスとの最終決戦に向けての意気込みを入れるもサーシャは「この戦いは自分とテンマがつけなければならない決着」ロストキャンバスから引き返すように言い残して聖闘士達を巻き込まない為に一人でハーデスの元へ向かった。
・魂への叫び
サーシャから地上への退却を命じられ、最初は従おうとした耶人を始めとしたアテナ軍だったが、ロストキャンバスの奥地から響くテンマの小宇宙を感じ取り、命令に背いても最終決戦の場に駆けつける。
耶人はアローンとの戦いで傷付きロストキャンバスに動きを封じられたテンマに呼び掛け助けようとする。
間近で冥王の小宇宙に当てられ、剣撃を喰らって重傷を負いながらも必死にテンマを守る。
アローンの言葉と自身の受けた傷から冥王の攻撃は魂を直接傷つけ、その隙を突かれたと察し、テンマの魂に向かって叫ぶ。
テンマ!!聞こえてるか!!?
確かに「LC(こいつら)」みたいに救済なんて甘い言葉にすがりたい奴らもいるさ・・・
・・・でも全員がそうか? きっとそうじゃねェよ!!
きっと世界中にまだ生きてる奴らがこの異変に恐怖してる!!!
こいつら以外の「LC(ロストキャンバス)」になっちまった奴らだってきっともっと生きたかった奴がいるはずだ!!
少なくともここに来た奴ら全員
アローンと戦うお前の必死な小宇宙に動かされてきたんだ!!!
たってくれテンマ・・・!!
いつもみたいに真っ直ぐ突き進んでくれよォ!!!
思いの丈を叫ぶ耶人だが、そこにアローンは「無駄だ」と剣を振る。
しかし、ユズリハや他のアテナ軍の戦士たちが耶人の叫びを止めない為に必死にアローンに向かっていく。
・・・テンマ俺はな・・・
俺はアローンとの約束とか誰かのためとか・・・
自分が信じた道をどんどん進んでくお前を見るのが好きだった!!!だからツルんでた・・・
・・・俺 格好つけて迷ってばかりだったけど お前の真っ直ぐさに振り回されれば頑張れた・・・
強くなれたんだ!!!
この必死な叫びとユズリハ達の命を懸けた協力でテンマは遂に目を覚まし、再びアローンへ向かって行った。
そして極限まで小宇宙が高まったテンマは皆の思いを乗せた拳でアローンを倒し、聖戦は終わりを告げた。
かに思えたが、最終局面で真のハーデスが復活を遂げ、その衝撃波で耶人、ユズリハを始めとしたアテナ軍の多くは地に伏してしまった。
耶人もここで意識を失い、倒れてしまう。
・営みの果てに
真ハーデス覚醒の衝撃波で倒れた耶人は何とか一命を取り留めていたが危険な状態にあったらしく、サーシャとテンマの小宇宙に守られた状態で地上にテレポートで転送された事で生き延びていた。
テレポート発動後はユズリハ、アトラと共にジャミールに飛ばされていたらしく、そこで小宇宙を失ってしまった事に騒いでいた。
小宇宙を失い、聖域に帰るにも帰れない状態になって嘆くが、ユズリハはサーシャに言われた「戦場に立つ事だけが戦いではない」という言葉の元に次代へ繋げる為に「生きて営む」道を歩むように諭すのだった。
■関連人物
- 天馬星座のテンマ
最初はサーシャと幼馴染という特別な関係にあった事から対抗心を持っていたが、共に死地や修羅場を潜る事で友情と信頼関係を築いていった。
- サーシャ
聖闘士としての忠誠心は人一倍強いが、同時に異性としても意識していた。
- 鶴星座のユズリハ
最初のテンマ救出以来、大概共に行動しており、ユズリハ本人は耶人(とテンマ)の前では仮面を着けずに素顔を晒している。
最終回でのやり取りは痴話喧嘩のように取られる事も。
全てが終わった後は耶人と一緒にジャミールで日々の営みへと戻っていった。そして割と何もできない耶人にスパルタ教育が始まった
- 祭壇座のハクレイ
死んだ一角獣星座(ユニコーン)の聖衣を直してもらった。直接的な会話描写は初対面の時以外描かれていないが、アスミタの件の後は暫くハクレイの下でやっかいになっていたらしくその後も命令で2度目のテンマ救出に出たりもした。ユズリハの事と言い、耶人は当初ジャミールの地や一族の存在は知らなかった様子。
- 獅子座のレグルス
聖闘士候補生時代が一緒だったが才能の差からコンプレックスを抱いており、レグルスの方が黄金聖闘士になってからもフレンドリーな分、耶人としては気まずかった様子。当然だが決して嫌ってるわけでは無い。
耶人が聖衣を授かる時に獅子座の仕事とブッキングし協同で戦ってる。片や黄金聖闘士、片や聖衣受領前の青銅聖闘士と無茶な話であるが
仕事の終わりの時に耶人の考えに触れると『その思考に至れるのが凄い』と純粋に称賛していた。
- 蠍座のカルディア
アニメオリジナルの設定だが耶人が聖域に来るきっかけになった人物。姉の命を救ってもらった際にカルディアに付いて行って聖闘士の道に足を踏み入れた。
ちなみに師匠もそのままカルディアがなっている。
後に作者が描いた冥王神話 番外編では逆輸入され公式の設定となった。
■主な台詞
- お前が死んだらアテナ様が サーシャ様が泣いちまうだろぉー!?
- だけどアテナ様が哀しむくらいなら俺ァ命だって張れるぜ!?
- アテナ様のためなら!!
- あいつ死人なのに何であんなにぴんぴんしてんだよ・・・・・・バカなのか?
- 言ったろ 女を守るのは男なんだって へへ 根性!!
- お前くらい何回だって担いでやるよ!! バカテンマ!!
- そしたら今度はとことんお前につき合ってやるよ
- やっぱり俺寂しいですよ!! アテナ様やテンマがまだまだ傷つくってのにここでリタイヤなんて!!
- テンマ お前はこのまま真っ直ぐ熱っぽく進めよ きっとそのお前のその小宇宙が世界の・・・俺たちの明日を切り拓く・・・!!
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▷ コメント欄
- 最終回のユズリハの発言が子作りアピールに見えたんでこいつも貴鬼のご先祖だと思ってた -- 名無しさん (2016-12-24 21:05:07)
- あの二人はきっとあの後結ばれたと思うよ。ジャミールなんて僻地で貴鬼なんていうなぜか感じのフレーズが混じった名前の子供が後の世にいるのがその証拠、だといいなぁ。逆説だけど -- 名無しさん (2016-12-25 08:55:40)
- まぁ耶人がユズリハから逃げられるとも思えんしな・・・完全に尻に敷かれてるしw -- 名無しさん (2016-12-25 13:11:09)
- テンマ一人だとキャラが弱いから相棒的な立場の奴を作ろう。紫龍・氷河は技が黄金と重なるので無理。一輝は輝炎と瞬はアローンとキャラが重なるので無理。他には・・・ユニコーンがいたー!!的な形で作られたのではないと思う。 -- 名無しさん (2017-05-12 21:55:19)
- テンマとは腐れ縁的な悪友ポジション。そして、ある意味読者の分身的存在。 -- 名無しさん (2017-05-12 21:57:06)
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