登録日:2016/11/07 (月) 23:59:50
更新日:2024/01/29 Mon 13:23:10NEW!
所要時間:約 11 分で読めます
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ブラッドボーン bloodborne フロムソフトウェア ps4 死にゲー 血族 狩人 血 ホラー ゴシックホラー コズミックホラー 心が折れそうだ… スタイリッシュアクション san値直葬 ジェヴォーダンの獣 カインハースト ヤーナム ブラボ 啓蒙 上位者 ソウルボーン ガスコイン神父の壁 血液感染
ほう……「青ざめた血」をねえ……。確かに、君は正しく、そして幸運だ。
まさにヤーナムの血の医療、その秘密だけが……君を導くだろう
だが、よそ者に語るべき項目もない。
だから君、ヤーナムの血を受け入れたまえよ……。
タイトル | Bloodborne |
ジャンル | アクションRPG |
開発 | フロム・ソフトウェア SCEジャパンスタジオ |
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
対応機種 | PlayStation4専用 |
メディア | BD-ROM |
CERO | D(17歳以上対象) |
日本ゲーム大賞2015 年間作品部門 優秀賞
プレイステーションE3 2014 プレカンファレンスで正式発表され、2015年3月26日に発売されたアクションRPG。
同年11月24日にはDLCである『The Old Hunters』が配信されている。
DLCではなんと日本人声優による吹き替え音声が同梱された。タイトル画面の設定でいつでも変更できる。
そして地味に声優陣が豪華。
通称は「ブラボ」。決して「ブボーン」や「ドボーン」などと略してはいけない
さあ、契約書を……。
■概要
デモンズソウルを手掛けたSCEと共同開発された完全新作。
2014年5月に公開されたスクリーンショットなどから当初はソウルシリーズの新作「ビーストソウル(仮称)」と思われていた。
デモンズソウルの関連などと思われたりと様々な憶測を呼んでいたが、完全新作として発売された。
2016年3月に発売されたダークソウル3と開発期間が一部重なっており、敵の見た目やジェスチャーに対する人形の反応など、一部に類似した要素が見られる。
本作のコンセプトとして「未知を探索する楽しさ」と「死闘感」がキーワードとして挙げられている。
また世界観は中世ヨーロッパ風ハイファンタジーあったダークソウルから一転、ビクトリア朝イギリス風の様式が採用されたゴシックホラーな作風となっている。
そして本作最大の特徴はなんといっても、シナリオが進行すると徐々に姿を見せるコズミックホラー要素。
クトゥルフ神話からの直接の引用ではない独自の世界観が見事に練られており、コズミックホラー作品としても高い評価を受けた。
2019年にアメコミ版「bloodborne THE DEATH OF SLEEP」が発行、日本版カバーイラストは「ドロヘドロ」の林田球氏。正確な時期は不明だがゲールマン以外の狩人やヨセフカの姿から本編前の話と思われる。
旧市街で青ざめた血を探していた狩人は、その答えとなるかもしれない子供を守るため漁村を目指す。
よろしい。これで契約は完了だ。
それでは、追記修正を始めようか……なあに何も心配することはない。
何があっても……悪い夢のようなものさね。
■ストーリー
古都ヤーナム。
遥か東人里離れた山間にある忘れられたこの街は、
呪われた街として知られ古くから、奇妙な風土病「獣の病」が蔓延っている。
「獣の病」の罹患者はその名の通り獣憑きとなり、人としての理性を失い夜な夜な「狩人」たちが、
そうした、もはや人でない獣を狩っているのだという。
だが、呪われた街はまた、古い医療の街でもある。
数多くの、救われぬ病み人たちが、この怪しげな医療行為を求め、長旅の末ヤーナムを訪れる。
主人公もまた、そうした病み人の1人であった……。
DLC 「The Old Hunters」
夢を失くし、血に酔った古狩人たちの悪夢。
終わらない悪夢とそして秘密を隠している。
■システム
- 右手に仕掛け武器、左手に銃火器や松明・盾などが装備できる。右手は近接戦、左手は補助といった扱い。
仕掛け武器に関しては後述。左手装備にはオーソドックスな短銃や散弾銃、変わり種としては火炎放射器やガトリング等がある。
- 左手の盾は1つ、DLC込みでも2つのみであり、防御力も非常に貧弱で使い物にならず、防御よりもステップによる回避に重きを置いた戦闘を行うこととなる。
今作ではノーロックだとローリング、ロックだとステップになっている。また上記の理由でローリングやステップの性能がソウルシリーズよりも高め。
- ステップ中心の戦闘ということもあって、装備は布や革製の軽装がほとんどであり、ソウルシリーズのような重装甲冑は存在しない。これは「獣の膂力に対して甲冑など意味をなさない」と言う世界観から。
- 装備重量の概念がないため、装備による挙動やスタミナ消費の変化も無ければ、装備ごとの防御力の差異も乏しい。しかしいずれの装備もオシャレでスタイリッシュなものとなっている。つまりは『好きなデザインの装備で戦え』ということである。
勿論使い分ける意義が皆無というわけではなく、状態異常耐性による差別化は図られている。
- ダークソウルでお馴染みのパリイは敵の攻撃にタイミングよく銃撃を当てることで敵の体勢を崩し、そのまま内臓をつかみ取ることによって
「内臓攻撃(ダークソウルでの致命)」へと繋がる様になっている。また背後からの致命は溜め強攻撃を当てる事によって敵の体勢を崩し、内臓攻撃を行う仕様へ変更された。
- 今作での回復アイテムはエスト瓶ではなく「輸血液」を用いる。エスト瓶と違いHPに対する割合回復なので、レベルが上がっても安心して使える。
しかし輸血液は購入または一部の敵からドロップする消費アイテムであるため、ヤーナム市街を走り回る「輸血液マラソン」は初心者なら誰もが通る道。
- ダメージを受けても短時間のうちに敵を攻撃することにより自身のHPをある程度回復する「リゲイン」というものが備わっている。
回避の際の軽快なステップと「リゲイン」によるHP回復が合わさり死闘感を生み出している。
- レベル上げとアイテム購入は、どちらも敵を倒した際に得られる「血の意志(ダークソウルでいう「ソウル」に相当)」を消費して行う。
- 今作でも死亡するとその地点に血の意志を落とすが、たまに死亡地点の近くにいる雑魚敵が回収してしまう事がある。
血の意志を回収した雑魚敵は目が光っており、倒せば取り戻すことができるが、雑魚の領域を超越した敵や異形の敵が回収してしまった場合、
様々なトラウマをプレイヤーに植え付ける事になるだろう。
- ダークソウルにおける指輪に相当する「カレル文字」と呼ばれるものが存在する。
指輪と違いカレル文字は拠点でしか付け替えられないため、変更する際は慎重に考える必要がある。
- ボスと会敵/倒したり、特定のアイテムを使うと「啓蒙(けいもう)」という数値が上がる。高ければ高い程見えなかったものが見えたり聞こえなかったものが聞こえるようになり、「発狂」への耐性が低下、「一時獣化」の上限が上昇する。クトゥルフ神話TRPGにおける「神話技能」に近いシロモノである。
オンラインプレイや拠点での買い物で消費することもある。
やあ、君が新しい閲覧者かね。
■武器
さて、ブラッドボーンを語るので欠かせないのが獣を狩るためにロマンあふれる多種多様な変形ギミックを搭載した「仕掛け武器」の存在である。
ソウルシリーズと比べると数は非常に少ないが、1つ1つの見た目やモーションがしっかりと作りこまれており、性能バランスも良好。
シンプルなノコギリや剣から、「実用的ではない」とテキストに明記されているものや、もはや武器とは言えない見た目の名状しがたいナニカまで、少ない数の中で豊富な種類がある。
次世代ハードによって飛躍的に向上したグラフィックの中で、ガチャガチャ変形させて遊ぶのもまた一興だろう。
ゲーム開始時に初期武器を3つの中から選べるが、使いこなせばどれもクリアまで持っていける性能を秘めている。
今作でのアイテムによるエンチャント(属性付与)は、炎、雷光、神秘(魔法)の3つ。
武器強化はソウルシリーズと同じく+10までできるが、属性は貴石による派生ではなく「血晶石」をスロットに埋め込む事によって行う。
一方通行の貴石とは違い血晶石は拠点で自由に付け替えられるので、同じ武器でもボスや気分によって色々な属性を試す事ができる。
詳細は以下の項目へ。
狩りとはそういうものだよ。じきに慣れる……。
■NPC紹介
「おお? 君が新しい狩人かね? ようこそ「狩人の夢」へ」
- 助言者ゲールマン
片足が義足の老人。最初期の狩人の一人でもある。
狩人の夢へ来たプレイヤーに様々な助言を送ってくれる。
得物は葬送の刃(大鎌)と専用の特殊な銃。
「狩人の夢(今作の拠点)」の工房裏庭で寝ている姿を見ることが出来るが寝言で恩師や仲間に助けを求めたり、
「夢に疲れた」などと言ってたりしていることから疲弊しきっている様子が伺える。
「フフッ。お寒いでしょう……狩人様……」
- 人形
狩人の夢に打ち捨てられている人形。とある人物をモデルにして製作されている。
ゲーム開始時では動かないただの人形であるが、プレイヤーが啓蒙を獲得することによって立ち上がり会話するようになる。
プレイヤーの所持する「血の遺志」と引き換えにレベルを上げてくれる、ソウルシリーズにおける火防女にあたる存在。
カメラを調整してスカートの中を覗いても絶望しか待っていない。絶望を焚べよ
こちらのポーズに反応してくれる。かわいい
何気に主人公よりも長身の超モデル体型である。好評を博したため1/6スケールでフィギュア化されたが、その全高は35cm。
「私は患者を守らなくてはなりません」
- ヨセフカ
主人公が最初に目覚める場所でもあるヨセフカの診療所の主でもある女性。
ヤーナムの血の医療を行う医療者である。
正気を保っている市民を見つけたら診療所に避難させるように主人公に依頼してくる。
HPを全回復するアイテムなど、有用なアイテムをくれたりする。
ストーリー進行とともに言動が変化し……?
エンドクレジットに「女医ヨセフカ」とは別に「偽ヨセフカ」という役名があり、ある時点から声が変わっている。
作中で市民を避難させるように指示してくるのは偽ヨセフカのほうであり、シナリオが進むと避難してきた市民を捕らえて人体実験に使っていたことが判明、
本物の女医ヨセフカの姿は確認できないが、断片的な情報と状況から本物も偽ヨセフカによって被験者にされたとする見方が有力である。
「あぁ。あんたさね? ここは酷いもんだよ」
- 狩人狩り アイリーン
PVにも出演した慈悲の刃を扱う鴉羽の女狩人。
血に酔い正気を失った狩人を狩る「狩人狩り」であり、新入りの狩人である主人公に対してアドバイスやアイテムをくれる。
イベントの進行で敵狩人と闘う時は共闘が行えるが、アイリーンにも攻撃判定があるので誤爆には要注意。
ストーリー終盤まで彼女のイベントは続くので、間違って敵対したり殺害しないように注意しよう。
「どこもかしこも獣ばかりだ
どうせ貴様もそうなるのだろう?」
- ガスコイン神父
主人公と同じく異邦の地から来た男。
「神父」と呼ばれるのは元々異邦の聖職者だったためで医療教会には神父という敬称・職位は存在しないらしい。
かつて医療教会所属の狩人だったが今は教会とは縁を切っている。
妻帯者で娘もいる。この娘が地味にプレイヤーのトラウマとなっている。
相棒のヘンリックと共に獣狩りを行っていたが……。
得物は獣狩りの斧と魔改造された散弾を放つ短銃。
協力NPCとして召喚可能だが、プレイヤー用のモデルや装備を流用している他のNPCと異なり彼は斧の形状とモーション、体格まで専用のものとなっている。
ヤーナム市街でストーリー上、最初ないし二番目に戦うボス
狩人たるガスコイン自らも獣の病に侵されて正気を失っているのか、主人公も罹患者と断定して襲ってくる。
HPが減ってくると病が進行して完全に獣化し、攻撃が一気に激しくなる。
彼を撃破したトロフィーの取得率は概ね6割〜4割と、そこまでたどり着けなかったか単にそれ以前でやめてしまったプレーヤーを含め、序盤のボスにしては異様に低い数字で推移している。
「なぁ、あんたと友達になれないかなぁ……ヒヒッ」
- オドン教会の男
聖堂街にあるオドン教会にいる、赤ローブを纏い手が異様に長い盲目の男。
獣達が教会内に入って来ないように獣除けの香を焚いている。
いつもの獣狩りの夜とは異なると異変に気づいており市民の保護を申し出る。
見た目と言動のあまりの胡散臭さにヨセフカの診療所に避難させた人も多いはず。
実際は作中屈指の善人。
だが無意識下で上位者の影響を受けており、狩人に人を集めるよう頼んだのもそれが原因。
事実、オドン教会に集められた人々は彼も含めて段々狂っていく……。
「貴方は狩人ですね?
私もかつてはそうでした」
- 血族狩り アルフレート
聖堂街で会うローゲリウス率いる処刑隊に所属する元狩人。
ローゲリウスに心酔しており、血族の女王であるアンナリーゼの駆逐を目的としている。
主人公に情報交換を持ちかけ、血族の拠点「カインハースト」へ至る方法を探している。
得物はローゲリウスの車輪とルドウイークの長銃。
旧市街やヤーナム市街で協力NPCとして召喚でき、主人公の手助けもしてくれる。
協力NPCの際は車輪でなく教会の石鎚を装備している。
主人公の手助けにより無事カインハーストにまでたどり着き、血族の長である女王アンナリーゼと相見えると、
元の形が分からない肉塊になるほどぐちゃぐちゃにして狂喜する。
この時の狂い具合は必見。そしてグロ注意。
私はやったんだああああああああ!!!
「貴公は獣など狩ってはいない……あれは……やはり人だよ」
- 古狩人 デュラ
旧市街にいる元狩人
旧市街にいる獣を保護するため狩人が旧市街に入らないよう張り紙による警告を行い、
正面から旧市街へ侵入してきた際には自前のガトリング砲で攻撃して排除してくる。
以前は狩人として獣を狩っていたが、獣となった市民を獣と思えなくなり狩人を辞め、旧市街で仲間の元狩人と二人で獣を見守っている。
本人曰く、久しく狩人の夢を訪れていないとか。
特殊な経路で旧市街を訪れ、かつ一度も旧市街の敵に攻撃せずに辿り着くと話すことが出来、選択肢によって和解することが可能。
…が、和解してもジェスチャーが貰えるくらいしかメリットがなく、おまけにその後一度でも旧市街の敵を攻撃しようものなら即敵対状態に戻って再びガトリング砲をぶっ放してくる(同士討ちや落下死もアウト)ため、多くのプレイヤーから少なからずヘイトを買う羽目に。
結果、和解してジェスチャーを貰ってから「騙して悪いが」と言わんばかりに背中から襲いかかる狩人が続出した。
得物はロマン武器のパイルハンマーと獣狩りの散弾銃を使用。
「密かなる聖血が…血の渇きだけが我らを満たし…また、我らを鎮める…」
- 教区長エミーリア
医療教会の幹部。高位の医療者のみに許された白い装束を身に纏い、大聖堂で祈りを捧げている。
祈りの全文(吹替版)密かなる聖血が、血の渇きだけが我らを満たし、また我らを鎮める。聖血を得よ。
だが、人々は注意せよ。君たちは弱く、また幼い。冒涜の獣が蜜を囁き、深みから誘うだろう。
だから、人々は注意せよ。君たちは弱く、また幼い。畏れを無くせば、誰一人君を嘆くことはない。
聖血を得よ。祝福を望み、よく祈るなら、拝領は与えられん。拝領は与えられん。
「ああ、知っている…君も、裏切るのだろう?」
「かねて血を恐れたまえ…恐れたまえよ、ローレンス…」
- 学長 ウィレーム
ビルゲンワースの長であり上位者研究の第一人者。
ローレンスをはじめとした教え子の裏切りによる人間不信からかビルゲンワースの月見台に隠居している。
血が白かったり体から触手が生えたりしているあたり、既に人間を辞めている模様。彼の目標は上位者になる、あるいは人間のまま上位者と並ぶ存在となることだった*2らしいのでそれも当然かもしれないが…
攻撃は一切してこないが、倒すことでカレル文字「瞳」が貰えることから殴り倒される学長も多いはず。
「変わらず、頑なですね。でも、警句は忘れません。」
- 初代教区長 ローレンス
医療教会に関係の深い人物で、最初の狩人ゲールマンの友人でもある。
何者かの記憶を覗き見る形でちょっとだけ登場。
現在ではすでに死亡しており、大聖堂の祭壇に彼の頭蓋骨が安置されている。
元ビルゲンワースの一員であり、ウィレームともごく近い立場にあった上位の学徒の一人。
DLC最初のエリア「狩人の悪夢」にて大聖堂の祭壇上で巨大な獣となって息絶えている。
作中入手できる情報では医療教会の創設者にしか見えないが、裏設定*3では「獣化した彼の頭蓋骨が医療教会の始まりをもたらした」とのことで、医療教会発足時には故人だったと見られている。
あるアイテムを入手した状態で遺体に近づくと突如として蘇生。炎を纏いアイテムを奪わんと襲い掛かってくる。
詳しい説明は省くがボスとしてはソウルシリーズを含めても恐らく最凶クラスであり、数多くの狩人達を葬り、心をへし折ってきた。
DLC配信開始から10年近く経過した現在でも、彼を狩る事に成功した狩人はプレイヤー全体の1割強ほどしかいない。
「なあ……同志、人の淀みを……」
- 連盟の長 ヴァルトール
人の内に蠢く淀みの源である「蟲」を見つけ出し潰すことを目的とした集団「連盟」の長。禁域の森に身を置く。
バケツ頭の兜が特徴的。
得物はDLCで登場したピザカッターこと回転ノコギリ。
召喚できる協力NPCの中では1、2位を争うぐらいの強さを誇る。
「蟲」の根絶を目標としているものの彼自身はすでに蟲を見ることがかなわなくなっている。
そのためか、主人公が一定数の蟲を踏み潰すとその活躍に満足し、バケツ兜を遺してフェードアウトする。その後の消息は不明。
その正体はかつて「獣食らいのヴァルトール」と呼ばれた古い狩人の一人である。
「愚図愚図するなよ、幸せ者が! お望みの神秘がやってくるだろうさ!」
- 蜘蛛男 パッチ
教室棟の一室に引きこもる蜘蛛男。
あるエリアでアイテムを餌に主人公を毒沼へと突き落とす。
名前の通りACfaなどでも登場したキャラクターのお馴染みセルフパロディ。
いつも通り命乞いをするが生かすか殺すかはプレイヤー次第。
命乞いの際、有用なカレル文字を二つくれる。
且<Ahh,Kos,or some say Kosm…….
(ああ、ゴース、あるいはゴスム…)
且<Do you hear our prayers?
(我らの祈りが聞こえぬか…)
旦<No we shall not abandon the dream!
(けれど、我らは夢を諦めぬ!)
且<No one can catch us! No one can stop us now!
(何者も、我らを捕らえ、止められぬのだ!)
- 悪夢の主 ミコラーシュ
医療教会の上位学派の一つで隠し街ヤハグルに拠点を置く「メンシス学派」の主宰。
叫び声に定評がある。
最終エリアである「メンシスの悪夢」にて上位者ゴースとの交信を行うべくヤーナム全体を巻き込んだ儀式を行う。
戦闘スタイルはガン逃げからのミコラーシュ神拳と秘儀による攻撃。
海外の声優による熱演により人気のNPCの一人。
日本語版でも青山氏がシャウトをほぼ完ぺきな再現を行っている。
且<Ooh! Majestic!
「…憐れじゃあないか。俺たち、狩人たちが…」
「…あんまりにも、憐れじゃあないか…」
- やつしのシモン
DLCエリア、狩人の悪夢で会える医療教会の狩人。
狩人の悪夢についての説明やそこに隠された秘密に関してプレイヤーに助言をしてくれる。
狩人の夢の奥に医療教会がひた隠す『罪』が隠されていると目論んでおり、プレイヤーに協力をしてその秘密を暴こうとするが
秘密を暴くものを狙う殺し屋、ブラドーに襲われ瀕死の重傷を負い、プレイヤーに狩人たちを悪夢から開放してくれるように願い、息を引き取る。
作中のアイテム等の説明文によれば彼は銃を嫌って弓で獣狩りに臨んだが、僅かな友人以外はそれを嘲笑っていたという。
とはいえ医療教会が専用の仕掛け武器を用立ててくれたり、漁村まで一人で到達したりと、嘲笑された割には狩人としての実力はかなりのものであったことが伺える。
「あぁ……ずっと、ずっと側にいてくれたのか。」
「わが師、導きの月光よ……」
医療教会最初の狩人。
ルドウイークの聖剣や長銃などの仕掛け武器の名称にもある人物。
医療教会の正義を信じひたすら獣を狩り続けた狩人で、
ヤーナム市民に呼びかけ狩人を集めるなど慕われていた人物であるらしい。
DLC最初のエリア「狩人の悪夢」にて巨大な馬のような「醜い獣、ルドウイーク」となり主人公に襲い掛かってくる。
背中には月光の聖剣を担いでおり、HPを半分削ると人としての自我を取り戻し「聖剣のルドウイーク」として主人公に挑んでくる。
前半戦では狂った獣のごとく叫び声を上げながら肉弾戦を仕掛けて来るが、
後半戦では剣を携えて全てのモーションが変化し、まるで別のボスキャラへと変貌する。
光波を伴う怒涛の連撃は、かつて彼が二つ名に違わぬ優秀な狩人であったことを窺わせる。
「死体漁りとは、感心しないな」
- 時計塔のマリア
DLCの表紙を飾る女狩人
カインハーストの血族でゲールマンの弟子でもある人物。
狩人の夢にいる人形のモデル。
DLC第二エリア「実験棟」のボス。
時計塔で死亡していたのだが、医療教会ないしビルゲンワースの秘密を探る主人公の前で突如復活し襲い掛かってくる。
カインハーストの女王アンナリーゼに連なる血筋でありながらゲールマンの弟子になり、さらにその後カインハーストを滅ぼした仇であるはずの医療教会の秘密を守っているという不可解な経歴を持ち、プレイヤーの妄想を掻き立てるキャラクターの一人。
没データによれば、プレイヤーとの会話イベントが存在した模様。内容は狩人の悪夢からプレイヤーを遠ざけるような内容。
本来は彼女をシモンに言われた通り殺害し、その後死体となった彼女に話しかけることでボス戦が始まるようになっていたようである。
「…ほう、狩人か。おかしなところに現れるものだ」
「お主、今、鐘の音は聞こえているかね?」
- 教会の殺し屋ブラドー
医療教会がその秘密を暴くものの元へと送り込む殺し屋。
どこからか鐘の音が聞こえてきたとき、それが彼の狩りが始まる合図となる。
DLCエリアの漁村において、幾度も侵入を繰り返してはプレイヤーに襲いかかる。
秘密に触れたシモンも彼の手にかかり殺されたようだ。
シモンから託されたブラドーの本体が幽閉された牢獄の鍵を使って直接会うと、諦観の念を持って無抵抗のままプレイヤーに殺される。
彼の獲物、瀉血の槌は自らの腹部を貫き、そこから吹き出した血を固めて巨大な槌とするまさしく狂気の武器である。
「だから奴らに、呪いの声を」
「赤子の赤子、ずっと先の赤子まで」
- 上位者ゴース
ミコラーシュの台詞内で存在が確認される上位者。
かつてロマに瞳を与え、上位者の眷属とさせた過去があるらしい。
DLCの舞台「狩人の悪夢」を創りだした元凶。
ゴースそのものはとある漁村にて既に死に絶えていたが、
その影響を受けた村民諸共死体をビルゲンワースによって蹂躙され、
怨みと呪いを全ての狩人に向ける存在となった。
見た目は白い外皮に触手やら腕やらヒレやらを混ぜ込んだような深海生物とも言える様体だが、
よく見ると人間のような整った顔がある。
プレイヤーである狩人がその死体に近づくと、
生前から妊んでいたのか、はたまた生まれ変わっていたのか
生まれながらに老いた赤子『ゴースの遺子』が暴れ回る。
老いた赤子という歪な状態でありながら、上位者の片鱗を見せる強さは多くの狩人にトラウマを植え付けた。
■用語
人里離れた辺境都市。排他的で余所者には冷たい。
血の医療という古い医療の町でもあり多くの病み人が旅の果てにヤーナムを訪れているが、現在は獣の病という奇病が流行している。
- 獣の病
かつてヤーナムで流行した灰血病に続いて流行している病。
罹患すると思考能力の低下、瞳孔が溶けて崩れる、体毛が増加するなどの症状を引き起こす。
重症化すると体表が漆黒の体毛で覆われ四足歩行となり大きな犬のような姿の「獣」へと変貌する。理由は不明だが、信仰心の篤い聖職者ほど、より恐ろしく強い獣になると言われている。
症状の出た者のほとんどは理性を失っており、基本的に凶暴で攻撃的だが、罹患者(獣)同士は同士討ちや共食いをしない。人の血や肉を好む傾向があり、実際に人食を行う罹患者もいる。
また例外もあるようで、獣化が進んでいるにも関わらず自我を保ち、会話が可能な者もごく僅かにいる。
ストーリー開始時点のヤーナムでは屋外にいる市民のほぼ全員が罹患しており、患者を治すはずの医療者にまで流行が広がっているという絶望的な状況下にある。
- 狩人
獣の病の罹患者(獣)を狩るもの達。
獣の膂力(りょりょく)の前に並大抵の鎧や盾は意味を為さないため動きやすい軽装が基本となり、罹患者の返り血を直接浴びないよう、多くは肌の露出を極力抑える。武器も対獣用に調整された大振りで特殊なものが多い。
医療教会所属の狩人やヤーナム市民の狩人がいたが、
旧市街の焼き討ちの一件から信用はがた落ちとなり今では狩人以外の市民も獣狩りに参加している。
狩人自身も血の医療にどっぷり浸かっているため、獣の病を発症する危険を内包している。
- 水銀弾
一部の左手武器の説明にある通り、狩人自身の血と水銀を混ぜ合わせて作られた弾丸。
獣に対しては通常の銃器が通用しないものの、水銀弾を使う銃であれば一応の効果が見込める。威力は銃の設計と、混ぜ合わせた血の性質(血質)で決まる。緊急時には血のみを使って弾丸を作ることもあるが、その場合でも通常の水銀弾と性質は変わらず同じ威力が出せる。
ゲーム上は多くの左手武器や一部の仕掛け武器、または秘儀の使用により消費される。アイテムでありながら、所謂MPを兼ねるものと考えて良い。
水銀弾の携帯数には上限があり、枠を増やすことはできるが大量に持ち歩くことはできない。
「狩人の夢」から出ている間は、体力を消費して「血の弾丸」を作る、カレル文字の効果で回復する、アイテムとして入手する(拾う)、といった方法でしか補充できないため、計画的な使用が求められる。
ちなみに「水銀を弾頭に使用した弾薬」という意味の水銀弾は創作でしばしば登場する*4。
- 血の医療
ヤーナム発祥の独特な医術。
体内にヤーナム関係者の血液を入れることで傷の回復や病の治療などを行う。ヤーナムでは一般人にも血の医療が普及しており、酒よりも血に酔うほうがヤーナムには似合いであるとまで言われる。
個人間で血液を融通することを「血の施し」と呼ぶが、血を売って金を得る行為は忌避する者もいる模様。
異邦の病み人がわざわざヤーナムを訪れるぐらい知られた医術であり主人公もそうした病み人のひとりであるが、この「血の医療」は獣の病発症のきっかけでもある。
- 医療教会
ビルゲンワースから派生した血の医療を行う組織。かつて地下遺跡から「聖体」を持ち帰り、そこから得た血の医療の秘密を独占している。
教会というが名ばかりの存在であり、その本質は上位者の研究を専門に行う研究組織である。
そのため非人道的な研究や実験等も行われ、多方面から恨みを買っている。
これらの実験等は末端構成員やルドウイークら教会狩人には知らされてなかった模様。
上位会派には「聖歌隊」と「メンシス学派」の二派が存在。
聖歌隊は墜ちた上位者を対象に研究を行い、上位者が超越的思索を得たきっかけを探ることで自らも超越的思索を得ることを目指す。
メンシス学派は上位者と交信し、瞳を授けてもらうことで自らも上位者(またはその眷属)へと至ろうとしている。
旧市街の焼き討ちの一件に加え、現在の市街地も閉鎖したことでヤーナム市民からの信頼は地に墜ちている。
- カインハースト
通称「血族」。ヤーナム近郊に城を構える一族。
上位者とも関わりがあり女王並びに貴族、その下僕らから構成されている。
本編前にローゲリウス率いる処刑隊の侵攻により女王以外皆殺しにされたうえ、
女王自身もローゲリウス自らの手により永久に封印されており、ヤーナムとの交流は途絶えた状態となっている。
アルフレートが語るところでは、かつてビルゲンワースの裏切り者が盗み出した「血の医療」の秘密を元に、独自に血の研究を発展させた者たちであるとのこと。
故に医療教会とは古くから敵対関係にあり、処刑隊のカインハースト侵攻もそれが原因。
- 聖杯ダンジョン
ヤーナム地下に広がる「トゥメル遺跡」をはじめとした広大な遺跡群。誰が作ったのかもわからず、内部には不気味な守り人や獣、そして罠の数々が待ち受ける。
作中で旧市街をクリアし聖杯を得ることで行けるようになるダンジョン。このゲームのやりこみ要素。
各種聖杯を配置し供物を捧げることで行けるようになる。
ある程度進むとキーワードを入力し自動生成されるようになり、
ボスを倒すと武器を強化するアイテムの「血晶石」を得ることが出来るようになる。
しかしながら強力な血晶石はランダムドロップなため手に入れるまでにひたすら長い工程を踏むこととなり、
最後は似たような構成のステージをひたすらマラソンということから評価が分かれている。
また終盤になるにつれて雑魚敵やボスの攻撃力がハイパーインフレを起こすのも賛否両論に拍車をかけている。
このようにソロプレイだとマンネリ化しやすい一方、ダンジョンを毎回自動生成する特性上マルチプレイを気軽に行うことが出来、発売から時間が経過した2023年現在では協力プレイの主戦場となっていることが多い。
また、特徴的な地形や中々出会えないレアエネミーも存在しており、それらを探し当てるために地底に延々と潜り続けるプレイヤーもたまに存在するとか
- ビルゲンワース
かつてヤーナム辺境の湖畔に存在した学舎。
医療教会の創設者である初代教区長ローレンスや、メンシス学派の主宰であるミコラーシュもここの学徒であった。
現在は通うものもなく、ここに至るための広大な森林地帯もろとも医療教会によって禁域に指定されて立入禁止となっている。
元々は歴史学、考古学を専門とする学び舎であったが、ヤーナム地下のトゥメル遺跡(聖杯ダンジョンの一部)を探索し
偉大なる上位者の遺物を発見したことをきっかけとして、上位者の研究機関へと変貌する。
ゲールマン、カレル、ロマもここの学徒であった可能性がある。
しかし学長ウィレームと彼らは考え方の違いからいつしか袂を分かち、ビルゲンワースを去っていったようだ。
・上位者
人智を超えた神のような存在で、その殆どがエイリアンのような形容しがたい姿をしている。
カレル文字は上位者の声を筆記者カレルが表音文字として書き表した物。
啓蒙が高まれば高まる程、上位者に近づくことができると言われている。
しかし啓蒙は人の手に余る知識の塊のような物であるため、高めすぎると並の人間では耐えられず発狂してしまう。
そして真に上位者に至る…もしくは上位者に対抗するには「瞳」が必要であるが、瞳を体に宿すことはすなわち人間を辞めることに等しい。
例としてかつて人間だったロマは瞳を脳内に宿した結果、上位者「白痴の蜘蛛、ロマ」として主人公の前に立ち塞がる。
作中に登場する組織の多くはこの瞳を求めており、それがヤーナムの惨劇の原因となっている。
我ら血によって人となり、人を超え
また人を失う
知らぬ者よ
かねて血を恐れたまえ
追記・修正は啓蒙MAXで発狂せずに上位者の姿を見ることができる方がお願いしま(ブシャア!!)
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*2 彼曰く「人間の思考は上位者に対して次元が低すぎる」とのこと
*3 海外メディアによる宮崎氏へのインタビューで語られたもの。
*4 鉛より重い水銀を使うことで威力を高めるというもので、実在するわけではない
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