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dcコミックス new earth earth-0 アメコミ バットマン グラント・モリソン ポストクライシス プレフラッシュポイント ロビン ラーズ・アル・グール ディック・グレイソン ダミアン・ウェイン ピーター・ミリガン デイビッド・ロペス キース・シャンパン ジェイソン・ピアソン トニー・s・ダニエル フレディ・e・ウィリアムズⅱ デイビッド・バルデオン ファビアン・ニシーザ ドン・クレイマー ポール・ディニ ライアン・ベンジャミン ナイトウィング ティム・ドレイク バットマン:ラーズ・アル・グール
『Batman: The Resurrection of Ra's al Ghul』は2007年にDCコミックスで行われたクロスオーバーイベント。
『Batman Annual Vol.1』#26
発売 2007年8月
脚本 ピーター・ミリガン
作画 デイビッド・ロペス
『Robin Annual Vol.4』#7
発売 2007年10月
脚本 キース・シャンパン
作画 ジェイソン・ピアソン
『Batman Vol.1』#670~#671
発売 2007年10月から
脚本 グラント・モリソン
作画 トニー・S・ダニエル
『Robin Vol.4』#168~#169
発売 2007年11月から
脚本 ピーター・ミリガン
作画 フレディ・E・ウィリアムズⅡ(#168)、デイビッド・バルデオン(#169)
『Nightwing Vol.2』#138~#139
発売 2007年12月から
脚本 ファビアン・ニシーザ
作画 ドン・クレイマー
『Detective Comics Vol.1』#838~#839
発売 2007年11月から
脚本 ポール・ディニ
作画 ライアン・ベンジャミン、ドン・クレイマー(#839)
クロスオーバーの順序は『B』→『R』→『N』→『DC』の順。
日本では2012年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。
異才グラント・モリソンの描くバットマン・サーガ第1部の第2巻。
バットマンの宿敵で2003年の『バットマン:デス・アンド・メイデンズ』で死亡していたラーズ・アル・グールの復活を描いた作品。
彼の狂気に満ちた復活劇を描く中でバットマンとダミアンやラーズとタリアなど様々な親子そして家族の絆が描かれている。
なお邦訳本の発売順は『バットマン・アンド・サン』の後『バットマン:ブラックグローブ』の前だが、
時系列は『ブラックグローブ』のヒーロークラブ事件の後に当たる。
『Batman Annual Vol.1』#26
『Robin Annual Vol.4』#7
『Batman Vol.1』#670~#671、『Robin Vol.4』#168~#169、『Nightwing Vol.2』#138~#139、『Detective Comics Vol.1』#838~#839
『Batman Annual Vol.1』#26
【物語】
バットマンは行方不明になった環境学者の捜索にオーストラリアを訪れていた。
一方、『リーグ・オブ・アサシンズ』はラーズの復活を準備していた。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。ウェイン環境財団の学者がオーストラリアで行方不明になったのを知り捜索を行う。
そこでありえないほど長命な蛾や老人の存在を知り学者の行方不明との関係を探る。
ブルースとタリアの息子を名乗る少年。ラーズの復活のために彼の伝記を聞かされる。
- ラーズ・アル・グール
『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領。死亡しており過去の回想でのみ登場。
元は知識を探求する才能ある人間だった。ある都で医者に弟子入りした彼は医者の娘と結婚した。
その後、医者の残した研究を引き継いだ彼は神秘の泉『ラザラス・ピット』を発見した。しかし妻が自分の治療した王子に
殺されると、彼は人間に絶望し『ラザラス・ピット』を使って永遠に生き続け人類抹殺を企むようになった。
≪ヴィラン≫
- ホワイトゴースト
ラーズの忠実な部下。ラーズ同様長きにわたり生き続けている。
ラーズの残した伝記書をダミアンに読ませ復活の準備をしている。
- タリア・アル・グール
ラーズの娘でダミアンの母。ホワイトゴーストの命令でラーズ復活のカギを握る伝記をダミアンに読み聞かせる。
≪その他≫
- ソラ
ラーズが弟子入りした医者の娘でラーズの最初の妻。当初は愛はなく研究者仲間といった関係だったが
徐々に変化していった。しかし、ラーズが治療し狂気に陥った王子に殺され死亡した。
この一件がラーズを大きく変化させた。
- 初代ウェリントン公爵/アーサー・ウェルズリー
ワーテルローの戦いでナポレオンを打ち破った軍人。この世界ではラーズの協力で勝利したことになっている。
なおラーズが協力した理由はナポレオンを脅威に感じたのとナポレオンの恋人がソラに似ていて彼女に近づくため。
『Robin Annual Vol.4』#7
【物語】
長州島を訪れたダミアンは奇妙な老人から渡されたお茶を飲んでしまう。すると彼は気を失い目が覚めるとそこは墓場だった。
【登場人物】
ブルースとタリアの息子を名乗る少年。親切心から渡されたお茶を最初は断るが父親を絡めた説教を受けて飲んでしまう。
すると気を失い目が覚めると周りは墓地で次々に現れる幽霊とロビンに襲われる。
ダミアンの前に現れた4人のロビン。それぞれ歴代ロビンのコスチュームを身に着けており刀を使ってダミアンに襲い掛かる。
『Batman Vol.1』#670~#671、『Robin Vol.4』#168~#169、『Nightwing Vol.2』#138~#139、『Detective Comics Vol.1』#838~#839
【物語】
謎の老人イーチンからラーズの復活を知らされたバットマンはラーズに捕まっていたタリアを救出し、彼女と共にラーズの捜索に向かう。
ラーズのもとから逃げ出したダミアンはブルースを頼ろうとウェイン邸に向かっていた。そしてラーズと敵対するセンセイも行動を開始していた。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。復活したラーズを止めるためタリアと共に『リーグ・オブ・アサシンズ』の隠れ家に向かう。
隠れ家にたどり着くがそこにはロビンとダミアンが人質に取られていた。
どちらかの犠牲を求めるラーズに神秘の地『ナンダ・パルバット』へ向かい体を治療することを提案し彼と協力することとなった。
途中タリアから『悲哀の鎧』と呼ばれるアーマーを与えられ能力が上がり好戦的になる。
- タリア・アル・グール
ラーズの娘でダミアンの母。ラーズの復活に驚きながらも受け入れるが、
完全な復活にダミアンの肉体を使用すると知りラーズと敵対しバットマンたちと協力する。
ダミアンのことを何よりも心配するなどより母親らしく描かれている。
- ラーズ・アル・グール
『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領。映画俳優のサム・タンの肉体に魂を移し替え復活するも、
サム・タンの肉体がセンセイによって放射能に汚染されていたため完全な復活には至らず新たな肉体としてダミアンを使おうと考えている。
部下を使ってロビンと逃げ出したダミアンを誘拐し自分のもとに現れたバットマンを脅す。
しかしバットマンから協力を提案され『ナンダ・パルバット』へ向かった。
ブルースとタリアの息子を名乗る少年。再びラーズ復活のための生贄にされることを知り脱走しウェイン邸に向かう。
そこでロビンと戦闘になるがラーズの部下の登場で共闘する。
ナイトウィングの援護を受けるも誘拐されラーズのもとに連れていかれる。バットマンとラーズが『ナンダ・パルバット』に向かうと脱走し彼らの後を追った。
≪バットファミリー≫
- アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。助けを求めて現れたダミアンを受け入れようとするがロビンの勘違いで喧嘩の原因となってしまう。
その後、ラーズの部下からナイトウィングに救出され彼と共にラーズのもとに向かう。
バットマンから訓練を受けていたらしく忍者たちと互角に戦って見せた。
- ロビン(ティム・ドレイク)
ディック・グレイソン、ジェイソン・トッドに次ぐ3代目のロビンでブルースの養子。
『バットマン・アンド・サン』での経験からウェイン邸に助けを求めて来たダミアンを受け入れられず戦闘になる。
その後、ラーズの部下の襲撃を受けナイトウィングとも協力し事態の打開を図るが失敗し誘拐されてしまう。
ラーズのアジトではラーズから死の克服について聞かされ、友人や父の復活のために『ラザラス・ピット』を使おうとしてナイトウィングと戦闘になる。
- ナイトウィング(ディック・グレイソン)
初代ロビンで現在は独立し活動しているブルースの養子。バットマンから連絡を受けてウェイン邸に向かいアルフレッドを救出。
その後、ロビンとダミアンも救出しようとするが失敗してしまう。
アルフレッドと共にラーズのもとに向かいロビンがラザラス・ピットを使うとする場面に出くわし、彼を止めようとする。
≪ヴィラン≫
- センセイ
『リーグ・オブ・アサシンズ』の伝説の暗殺者。ラーズの復活を妨害し彼に真の死をもたらそうとする。
7人の死の使徒を使って『ナンダ・パルバット』を捜索しラーズたちに先んじてたどり着く。そこでラーズとバットマンと戦闘になり2人を圧倒する。
- ドラゴンフライ、タイガーモス、シルケンスパイダー
タリアに仕える女3人組。ドラゴンフライはオーラのようなものを操る。タイガーモスは短気で銃を使う。
シルケンスパイダーはフェロモン性の神経毒を使う。バットマンの気を引くためにパーティーを襲撃する。
その後、ダミアンの救出のためにウェイン邸に現れるがラーズの部下に毒で殺されかけナイトウィングに救われる。
しかし毒が脳にまで到達していたため『アーカム・アサイラム』に収容された。
元々は1966年の『Batman Vol.1』#181に初登場しその後ほとんど出番のなかったキャラクター達。
- 7人の死の使徒
センセイに仕える暗殺者集団。
メンバーは
弓の名手マーリン
片腕が鉤爪のフック
鋭い爪を持つマドゥブ
ドクロマスクをつけたガンマンシェルケース
爆発物の使い手デトネイター
ピエロのようなナイフ使いレイザーバーン
謎の覆面男の7名。
センセイの命令で『ナンダ・パルバット』の地図を捜索した。
その後、『ナンダ・パルバット』でバットマンと戦うも『悲哀の鎧』でパワーアップした彼には敵わず秒殺される。
- ウブー
ラーズの腹心で一番弟子。ロビンたちを追ってやってきたナイトウィングとアルフレッドを足止めする。
アルフレッドを人質に取るも彼の反撃を受け気絶した。
- ホワイトゴースト
ラーズの忠実な部下。ラーズ同様長きにわたり生き続けている。
『ナンダ・パルバット』に向かったラーズに代わって『リーグ・オブ・アサシンズ』の指揮を執りロビンを殺そうとする。
しかしロビンからの仲間になり『ラザラス・ピット』を使いたいという申し出を受け入れ彼を案内する。
その後、ラーズの後を追い『ナンダ・パルバット』に向かった。
≪その他≫
- イーチン
武術の天才で様々な肩書を持ち謎の老人。香港で骨董品屋を営んでいたがラーズの部下の襲撃を受けバットマンに救われ、
彼にラーズの復活を伝える。その後、ラーズのもとに向かうバットマンの援護に現れ行動を共にする。
バットマンが『ナンダ・パルバット』に向かうとロビンたちの脱走に協力する。ロビンが『ラザラス・ピット』を使うとした際には、
自分は手を出さずナイトウィングに任せようとする。
元々は1968年の『Wonder Woman Vol.1』#179に初登場した古株のキャラクター。
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