野生の王国(ダウンタウンのごっつええ感じ)

登録日：2016/07/20 (水) 10:17:13
更新日：2024/01/25 Thu 13:54:29
所要時間：約 4 分で読めます

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ダウンタウンのごっつええ感じ 坂本龍一 ドッキリ コント 浜田雅功 ネタバレ項目 ライオン 野生の王国

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野生の王国とは、フジテレビ『ダウンタウンのごっつええ感じ』で放送されたコントである。
同名のコントは
①本家*1のパロディである、映像とナレーションのみで構成されたコント。内容は「蛹から変なものが出てくる」というもの。
②1995年6月11日に放送されたコント。
③2001年の『ダウンタウンのものごっつえぇ感じSP』で放送されたコント。内容は「動物着ぐるみ役者の裏側と実録映像のミックス」。
の3種類が存在しており、本項目では②の、1995年に放送されたコントについて解説する。
いずれの作品もDVD化されている。

以下ネタバレ注意

◆内容

舞台はフジテレビの、ジャングル風のセットが据え付けられたスタジオ。
そこでは浜田雅功と蔵野孝洋(現:ほんこん)がジャージ姿で新しいコントのリハーサルを行っていた。
今田耕司の実況・松本人志の解説をバックに繰り広げられるのは、
「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」という慣用句を名目に、親ライオン浜田が子ライオン蔵野をどつき倒す、野生と言うよりDVじみた光景だった。
リハーサルは無事終わり、本番用に着ぐるみを着る2人。浜田の着ぐるみは顔出しだが、蔵野のものは普通の着ぐるみである。
そして本番開始直前、所定位置に待機した子ライオン蔵野は、

同じ格好をした別の人間とすり替わった。

そうとも知らず現れた親ライオン浜田は、実況に煽られるまま子ライオンどつきを開始。

• 崖から上がろうとする子ライオンを蹴り落とす。
• 上がってきた子ライオンに追い打ちの回し蹴り。
• 子ライオンに顔面騎乗し、電気あんまを掛ける。
• 子ライオンを丸太で百叩きする。

と、一通りどつきのフルコースをプレゼントしてきた所で……

今田「先生、何か出てきましたよ」
松本「これは……蔵野うさぎですね」

うさぎ着ぐるみを来た蔵野が登場した。

コント収録中の浜田は言葉こそ発さないものの明らかに動揺している。解説・実況は浜田の「相手は蔵野じゃなかったの？」という心境を説明しながら、
「蔵野以外の誰か――って言いたいけど、他の連中*2みんなここにいますよね？」と疑問をさらに深め、
とどめに今田が「じゃあまだ、丸太で百叩き続けましょう」と流す始末。
これには浜田も困惑し、一旦は本来殴る相手だった蔵野うさぎに標的を変えるも、途方に暮れてしまった。

今田「この子ライオン、一体誰なんですかねえ」
松本「これはねぇ、実はね……」

松本「坂本龍一なんですねえ」

そう、着ぐるみの中でどつき倒されていた中の人は、アカデミー賞受賞音楽家だったのである！

顔を見せた坂本に浜田は慌てて土下座をするも、坂本が手にした丸太で殴り返される始末。

今田「先生、これはかなり洒落にならない展開なんじゃないでしょうか」
松本「それでなくてもねぇ、坂本龍一はねえ、ちょっと小室に浮気されたと思ってイライラしてましたからねえ」

浜田は「ほんこんだと思っていた」と必死に弁解。
その醜態は、今田をして「わたくし、個人的にあんな親ライオン(＝浜田)の顔見たことないですねえ」と評されるほどだった。
そして「昨日何も言ってなかったじゃないですか」という言葉も空しく、親ライオンは子ライオン坂本によって崖から落とされたのであった……。

◆背景

このコントが放送された1995年の3月、浜田は小室哲哉とのコラボユニット「H Jungle with t」にて『WOW WAR TONIGHT～時には起こせよムーヴメント』を発表、大ヒットを飛ばした。
一方、ダウンタウンとしては1994年、坂本龍一プロデュースの「THE GEISHA GIRLS」としてシングルを発売。コント放送前の1995年5月にはアルバムも発表していた。
ニューヨーク在住の坂本の自宅までシャーペンの忘れ物を取りに行ったこともある。
つまり「コンビで坂本さんにお世話になってるのに、一人だけ小室と何やってんだよ」というツッコミが、当コントの真の意義と言える。
ちなみにこの2ユニットはいずれもダウンタウン司会の『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』にて曲を披露している。

にしても教授何やってんだよ……と言いたいところだが、坂本はその前にも同バングのコント「AHO AHO MAN」にアホアホブラザー役でゲスト出演していた。
また、同局で放送されていた『オレたちひょうきん族』にゲスト出演した時は、「タケちゃんマン」にて明石家さんまの乗っただるま落としを蹴り倒していたことも。
更に漫才ブーム全盛期には自身が所属するYMOの2人（細野晴臣・高橋幸宏）と揃って「トリオ・ザ・テクノ」なるトリオを組んで漫才を披露するなど、お笑い方面には比較的登場実績が多い。

追記・修正はドッキリを仕掛けられてからお願いします。

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▷ コメント欄

• コントは覚えてるけど当時はそんな背景知らなかったわｗ -- (2016-07-20 17:34:33)
• 今じゃ絶対できねぇ…誰だよこんなネタ考えたの…ｗ -- 名無しさん (2016-07-20 18:34:59)
• 『君に胸キュン♪』ってやってるPV見た。なんでYMOにコント映像が多いのかがわかった気がしたｗ -- 名無しさん (2016-07-20 19:35:09)
• ↑x2坂本さん本人だったりして・・・ -- 名無しさん (2016-07-20 23:06:48)
• 坂本さん何やってんだw -- 名無しさん (2016-07-22 02:15:55)
• 昔はこんなことやってたんですね… -- 名無しさん (2023-04-04 16:29:42)

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*1 毎日放送制作・TBS系で1963年～1990年まで放送された動物ドキュメンタリー。
*2 当時のレギュラーメンバーだった板尾創路・東野幸治・YOU・篠原涼子を指す。