霧夢(天使の3P!)

ページ名:霧夢_天使の3P__

登録日:2016/03/18 Fri 21:42:36
更新日:2024/01/22 Mon 13:33:55NEW!
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天使の3p! ネット絵師 イラストレーター ネタバレ項目 常時接続 蒼山サグ 霧夢



はー、小学生とまぐわって妙な自信つけちゃって……。ハレンチ極まりないわ






霧夢(きりゆめ)とは、蒼山サグのライトノベル作品『天使の3P!』の登場人物である。
CV:井口裕香(イメージ)





画像投稿サイトを中心に活動するネット絵師。霧夢はハンドルネーム。
主人公・貫井響が「ひびきP」として作った曲にイメージイラストを提供している。
響にとっては、ひびきPの名を高め、と出会うきっかけを作ってくれた恩人である。


響が引きこもっていた頃からチャットでよくやり取りをしていた。
文面はやや乱暴でさほど女性的ではないが、響には印象から女性だと考えられている。
昼間のオンライン率が高く、学生ではないと思われるが、本人は素性に関わる質問に一切答えない。



響がリヤン・ド・ファミユとの活動を始め、また学校に行き始めたためにオン率が下がったことにやや不満を漏らす。
またリヤン・ド・ファミユが小学生ばかりのバンドであることを知った時はひどく動揺し、通報すら考えた。
しかしその時に響が持ちかけた相談には真摯に応えている。



その後、響やリトルウイングの面々にとって重大な事件が起きたため、その間響は霧夢との交流ができなくなっていた。
チャットにも現れず、メッセージの返信も無いことに腹を立てた霧夢は響へリヤン・ド・ファミユに対する果たし状を送る。


ここまでが原作2巻の内容。




原作3巻では、物語の中心となっていく。



上記の果たし状の後に、リトルウイングへ手紙を届ける。
その内容は双龍島という島の島おこしイベントにリヤン・ド・ファミユを招待したいというもの。
同日にチャットで、果たし状を撤回することと、リヤン・ド・ファミユのファンになったことを響に告げる。
この時響から送られた新曲を聞いて賞賛し、イメージイラストを描くことを約束した。
そして響とリトルウイングは双龍島に向かうことを決めるのだが――




ぷぷぷ。ひびきのヤツ、まんまと騙されたみたいね。なんだかんだ言っても長期熟成の引きこもり。人生経験の浅さがだだ漏れだわ。
(原作3巻P48【霧夢メモ・1】より)














【正体】


「やっと会えましたね、ひびきさん」


  • 相ヶ江柚葉(あいがえ ゆずは)

双龍島で響達を出迎え、その正体を明かした。
中学2年生で、黒髪ロングに褐色の肌を持つ美少女。島の観光協会をボランティアで手伝っている。
チャットでの文面とはまるで異なる、清楚かつ礼儀正しい口調であり、初対面の際はチャットでの乱暴な態度を謝っていた。
島おこしのイベントを取り仕切る観光協会の尾城小百合と共に、島の案内やイベント関係の補助を担当することとなる。


非常にスタイルが良く、バストは桜花以上とそらに評されている。
響たちと海水浴に行った際は見事な水着姿を披露し、更に様々なアプローチを行う。
しかし同行した潤たちの起こしたToLoveるにより、ほとんど注目されることはなかった。


その後リヤン・ド・ファミユと同じイベントに参加する大太鼓の練習会、次いで島のシンボルである貴龍きりゅう神社へと一行を案内する。
道中で島の守護神である「貴龍様」について解説し、神社ともども島民の心の寄りどころであることを話す。
更に神社近くの崖へ向かい、響の新曲に合わせて崖一面に描いた巨大な壁画を披露した。




実のところ、果たし状の撤回というのは全くのウソであった。
本当の目的は響とリヤン・ド・ファミユを引き離し、響を独占すること。そのために、様々ないやがらせを密かに行っていく。
ちなみに彼女のそうした本心は、作中で【霧夢メモ】と題されストーリーの合間に差し挟まれている。


  • いやがらせの実例

○響の布団に、不吉な警告文を置く。
○リヤン・ド・ファミユの練習場に巨大なムカデを投げ込む→そらに放り出された。
○ステージの下見時、潤と希美にイタズラ好きの動物をけしかけ、2人は服を食べられた→そらが引き離す。


そしてついに、ドラムスティックや弦といった備品を盗み出そうとしたところを桜花に捕まえられる。
ライブを行うため大事にしたくないという潤たちの希望により、罪を咎められることはなくなった。


その翌日、台風の接近で雨風が強くなる中、行方がわからなくなる。
そして響たちの予感で向かった先、貴龍神社で壁画を守ろうとしていた所を発見される。
響たちが連れ戻そうとするも必死に抵抗する。するとそこに――


「――ありがとう、柚葉。もう、いいよ」 


巫女服を着た幼い少女が現れる。そして柚葉は彼女に向かって呟いた。



「貴龍、様……」





柚葉に貴龍様と呼ばれたその少女こそが、本当の霧夢の正体であった。年齢は潤たちと同年代の11歳。
彼女は双龍島において「御霊代みたましろ」と呼ばれる、龍の神子として崇められる存在であった。


御霊代とは貴龍の血を引くとされる一族の女性が負う役目である。
生まれてから神社の敷地内でのみ暮らし、18歳で結婚する。そして実子または養子で女児をもうけ、その子が5歳になった時に子供と入れ替わりで自由を得る。
監禁されているわけではなく、その気になれば逃げることも可能だが、自身が島民の心の寄りどころであることを理解しているために実行はしない。


柚葉は代々御霊代に仕え、身の回りの世話などを行う家系の子であった。ただし霧夢とは実質親友といえる関係である。
霧夢にネットをすすめたのも彼女であり、霧夢の母親の理解もあり環境を揃えることができた。
そしてネットを始める以前から好きだったイラスト作りを中心に活動を始め、やがて「ひびきP」と出会うことになる。



自身の境遇を知られたことで響との距離が二度と縮まらないと思い、未練を絶とうと霧夢としての活動を終わりにすると宣言する。
チャットでの響の説得も通じず、今までの響との活動すら否定しはじめるのだが……


「うるせえバーカ!つまんない意地はってんじゃないちんちくりんのクソガキが!」


希美が勝手に打ち込んだ文章で怒りを引き出される。
チャットで荒れ狂う霧夢を放置し、響たちは貴龍神社へ直接赴くことを決める。
柚葉はこれ以上貴龍の意志に背けないと同行を断るが、霧夢にとって響が決して軽い存在でないと、壁画を根拠に自信付ける。


神社で壁越しに行われた会話が決め手となり、響にムキになりやすい性格を看破される。
そして響は、土に埋もれてしまった壁画を前に霧夢を引っ張りだす作戦の実行を決意する。
一方、その直後の【霧夢メモ】では、自分の行いへの反省とともに、境遇への諦観が綴られていた。



島おこしイベント当日、島外からの観客も多く集まる中、リヤン・ド・ファミユも演奏を続けていく。
そして島の和太鼓とのコラボ演奏が終わった瞬間に、霧夢がステージ上へと姿を現す。
それは天岩戸よろしく賑やかさにほだされて、などではなく、一人蚊帳の外で楽しげな様子だけを聞かされることへの苛立ちを掻き立てられての行動だった。


冷静さを取り戻しその場を去ろうとする霧夢に、響は一つの質問を彼女に投げかける。


「霧夢。……霧夢は、僕のこと、好き?」


本来は、「僕の曲に絵を付けるのは好き?」と尋ねるはずが、ここに及んで盛大なミスをする。
だが霧夢は全身を真っ赤にし、その場から動けなくなっていた。
そこに畳み掛けるように、「霧夢とともにいたい」という気持ちを思いつくまま口にする響。


揺らぎを見せる霧夢に、かねてより準備していたリヤン・ド・ファミユとの競演の誘いをかける。
用意された自分のためのブースに歩き出す霧夢だが、年寄りを中心とする島民に阻まれる。
柚葉も歩み出て、霧夢にただ一度だけでも自由をと懇願するが聞き入れられない。


そこに現れたのが尾城小百合。霧夢の母親にして先代貴龍の神子からの交渉により、島民もしぶしぶ納得する。
彼女は元々、貴龍の神子という風習を無くすために、島おこしのイベントを計画した。
すでに島民もこの風習の危うさを自覚しつつあり、島に外部の注目が集まることで、自発的かつ平和的に信仰の形を変えようとしたのである。
信仰自体は純粋なものであり、性急な手段は取りたくなかったが、本来の計画では悠長すぎて霧夢を救うことはできなかった。
響たちが知らずに状況をひっくり返したことで計画が前進したことを、小百合は感謝する。


そして始まったリヤン・ド・ファミユと霧夢のコラボステージ。
新曲「Cloud's Connect」(アニメでは「INNOCENT BLUE」)の演奏に合わせ、失われた壁画をPCとスクリーンで再現していく。
島の人々含め、全てのオーディエンスが魅了されていた。


ステージ終了後、描き上げた絵のデータを響が欲しがるも、霧夢はすぐさま消去してしまう。
嘆く響を残し社へと戻っていく霧夢だったが、言い残したのは「またね」と再会を意味するフレーズだった。


響たちが島を去る日、柚葉により霧夢から直筆の絵が届けられる。
同時に、「着色が終わったらメールで送るから、3秒以内に開け」という伝言も。
響は霧夢と元の関係に戻るため最後に試される誠意と捉え、必ず成し遂げると誓うのであった。






島から帰って数日、リトルウイングに霧夢と柚葉が姿を現した、のだが―――



「なんで相ヶ江さんランドセル背負ってんの!?」



予想通り驚愕の事実。相ヶ江柚葉は潤たちと同じ小学5年生であった。前作彼女に続く長身巨乳小学生である。
やはりサグ作品のヒロインであった。




あとついでに霧夢の本名が「尾城小梅」であること、貴龍の神子が廃止され霧夢の絵を代わりのご神体に据えたこと、
今までのお詫びに何でも願いを叶えるという小百合に頼んで2人揃って響の住む町に引っ越してきたことが明らかになる。


「……おかしい、おかしいわ。もっと熱烈な驚きでもって迎えられる予定だったのに」




そして更に霧夢が爆弾を投下。


「……ほら。私、自由の身になったよ。だから、さ。


………………………結婚しよ?」


かねてよりの思いに加え、ステージ直前での響の告白(言い間違い)が決め手となったようである。


混乱するリトルウイングの面々に、何故か不穏な発言をする柚葉。
響を探しに来たくるみまで加わり、響は今後のさらなる賑やかな日々を確信するのであった。



 「――ど、どういうこと。またお兄ちゃんの周りに女が増えてる!やだー!もうやだー!」



2人のその後については、個別記事をご参照ください。




追記・修正は、小学生とまぐわうことなく自信をつけてからお願いします。



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