丸尾栄一郎(ベイビーステップ)

ページ名:丸尾栄一郎_ベイビーステップ_

登録日:2015/12/12 Sat 11:19:16
更新日:2024/01/16 Tue 13:18:20NEW!
所要時間:約 10 分で読めます



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「とりあえず限界のスケジュールでやってみて 無理かどうかは、その後再検討ってことにしようかと」

「可能性がある限り何でもやる。それでもダメなら新しい何かで勝負するしかないんだ!」



丸尾栄一郎とは、ベイビーステップに登場する人物で主人公。


CV村田太志



〜概要〜
高校からテニスを始めた真面目系男子。
中肉中背で特段体格や容姿に優れているわけでもないが、トサカのようになっている髪型(寝癖)が目立つ。


とかく几帳面で「生真面目」という言葉がペンを持っているような性格。
体育以外の成績は全てオールAという経歴によりクラスメイトからは「エーちゃん」のあだ名で呼ばれる。
後述する“エーちゃんノート”はそんな彼を象徴するもの。



〜性格〜
内心で憤ったり困惑することは多々あれど暴言や悪口を言うことはまず無く、誠実であるために友人は多い。
全力でぶつかり合った選手とはほぼ全て友達となっており、独自のコミュニティを持っていることや、
諭吉はもちろん、難波江や荒谷からも情報を快く教えてもらえるあたり彼の人徳が伺える。
何事にも全身全霊で真剣に取り組む、あまりにも真っ直ぐな姿勢は美徳……なのだが、時には“優等生ぶっている”と
あらぬ誤解を生んでしまうため、影山のような理解者がいないと集団からは疎まれたり避けられてしまうことも。
そういった意味では、誰に憚れることなく全力で頑張った結果に、
全力で応えてくれる相手がいるテニスは非常に彼の性に合っている。


筋が通っていないこと、というか筋道が一貫していないものが生理的に嫌いであり、
【ポイントは15ずつカウントするけど45はコールしにくいから40と呼ぶよ】→「呼びにくいからって法則変えるなよ……」
【負けたら殴られる約束で、結果負けたけど相手の気が変わったから殴られずに済んだよ】→
(殴るんじゃなかったのか……なんなんだ!?)
……と、少し愚直と言えるほどに誠実である。言い換えればかなり頑固。時代が時代なら早々に切腹してそう。


根っからの努力家であるのと同時にかなりの負けず嫌いでもあり、
相手がプロ養成コースで鍛えている上、挑発されたからといって、小学生に全力を出して勝ち誇るあたりちょっと大人気ない。
そしてそのおかげで初期はブレーキを知らず、よく無茶をしてはぶっ倒れていた。
今ではむしろエーちゃんらしい細やかなスケジュールのもと、ギリギリ倒れない所まで切り詰めてやっている。
決して妥協せずやれることは全部こなし、泣き言は滅多に言わない。
そんな彼の頑張る姿はナツやタクマ・諭吉など、多くの人物に影響を与えている。


恋愛に関しては未知の分野のためかかなり奥手で、基本どうしていいか分からずにあたふたしている。
(エーちゃんもしようとして横槍が入って失敗した時もあったが)告白はナツから。
具体的な根拠を持たずともポジティブな彼女とは互いに良い影響を与え合うベストパートナー。
……何気にエーちゃん、作中四人の女子から好意を寄せられていた色男でもある。



―エーちゃんノート―
栄一郎が自分なりに各教科の内容をまとめたノート。
几帳面で勤勉な彼が丹精込めて作っているだけあってその濃さと明瞭さは目を見張るものがあり、
「教科書とかよりずっと分かりやすい」と評判でテスト前の時などにはクラスメイトに頻繁にレンタルされる。
本人曰く「これくらいしないと覚えられない」とのこと。「板書用」と「清書用」の2種類まであるこだわりっぷり。
……しかしこのノート作りの技術を、こともあろうかテニスに応用してしまうのがエーちゃん。
【テニスノート】との題をつけれらたノートはあっという間に2桁を突破し、今ではNo.40~が確認されている。
「これをする時どんなことに気をつければいいか」「これをすることの利点」等といったメモに始まり、
「誰々の得意・不得意」「戦う時の対策」等の他選手のデータはもちろん、
「ラリー(打ち合い)のコースを逐一記録(絵付き)」「フォームの記録(絵付き)」「打点の記録」といった
「そんなことまで書くの!?」と言いたくなるものまでみっちりな内容。
これらのノートそのものが、彼の1試合1ゲームを無駄にしない……どころか1球すら無駄にしない、
貪欲なほどの向上心を象徴していると言えるだろう。


参考データとしてこれを練習時にはもちろん試合にも持参していき、
急にノートを見たり書いたりする様子を珍しがられ「ノートのヤツ」として覚えられることもしばしば。
試合時にもコートチェンジの休憩時にガリガリガリやりだすので、初めての対戦相手には大抵不気味がられる。
…………いくら字が綺麗で簡素とはいえ絵も描くエーちゃんだからといって、疲労もある上机も何もなく、
時間も限られているのに、普段もほぼ全く変わらないクオリティで仕上げるのは本作一番の非常識要素なのかもしれない。
(メタ的なことを言えば読者への説明の役目があるので汚くするわけにはいかない事情があるが)



〜テニスとの出会い〜
勉強は順調。学年でも1〜2位を連取する程の好成績を維持して、
このまま流れで一流大学に行き就職する……という未来予想図を描いていた。
転機となったのは母から「あんた運動不足なんだからちょっと動いてきなさい」として渡された「テニススクール無料体験」のチラシ。
本人はテニスなどやったことがないため嫌々だったが、無下にするわけにもいかずテニススクールへ赴く。
そこで少し前に学校で知り合った鷹崎ナツと出会い、彼女に勧められる形でテニスを始めることに。


〜プロへの道〜
丸尾の生来の気質と合っていたテニスにどっぷりはまっていき、
同年代で日本屈指のプロ選手として活躍する池爽児を見たことでプロ選手となることを夢見るようになる。
決心した彼は両親を説得するために「人生プラン」という資料を用意し、
プレゼンテーション形式でプロ入りへの道筋等を具体的に丁寧に解説する
……という、正しいはずなのにどこかズレたやり方で、
“全日本ジュニアで優勝出来なければプロを諦める”という条件のもと、
1年間テニスに専念することをなんとか受諾してもらう。
本格的に肉体改造や精神修養を開始し、来たるべき大会に備えて活動を始める。



【選手として】
身長が高いことにこしたことはないが中背、体格も中肉で特段しっかりしているわけでもない。
バワーもスピードも並。フィジカル面で優れている部分はほぼない。
しかし彼だからこその武器を多数持ち、それを後述する。


△【動体視力・反応速度】▼
こと“目”に関しては非常に優れたものを持つ。
それは家から線路が近いとはいえ、走る電車の中から父親の姿を簡単に見つけられる程。
直前まで相手のフォームを細かく判別し、見極めることで返球より早くコース等を読める。
この反応の早さで足りないスピードを補い、荒谷等の選手と渡り合う。
後述するデータを頭に叩き込んでいるおかげで更に読みが正確に、鋭く。
動体視力と反射神経が物を言うボレー勝負なら難波江にすら打ち勝てる一面も。


△【メンタル】▼
どんな絶望的な状況であろうと決して諦めず、策を練り続け体を酷使してでも勝ちを掴みに行く不屈の闘志。
最初に難波江と戦った時も、他が軒並み辛口だったのにメンタルだけはAの評価を受けた程。
「未熟だという自覚」「生まれ持った素直さ」から相手の行動を真似て自分のものにすることに躊躇いがなく、
タクマからはそこを苦々しく思われている節も。“勝つためなら何でもやる”を地で行く男。
コンディションを調節するためなら、のしかかるプレッシャーを自分なりに数値化して
コントロールしようとする……といった、時にコーチすら半ば呆れるような手法を取ることも。


△【分析&戦術】▼
彼のテニスはいわゆるデータテニス。相手の過去の試合を見たり対戦相手から直接話を聞いたりして情報を集め、
プレイスタイルやクセや傾向、弱点などを調べ上げて戦いに臨む。
そこから導き出されたデータはかなりの精度を誇り、時には対戦相手本人さえ知らなかった弱点すら暴く。
試合外で終わりかと思えば試合中にこそデータを取るので、相手が何か初見の行動を見せても瞬時に対応する。
「一度やったことは通用しにくい」のに「こっちがやったことにはすぐ対応する」ので、相手からしたらやりにくいことこの上ない。
このような戦い方のため、栄一郎と戦うと否が応でも自分の避けてきた弱点や
課題に向き合わなければならなくなり(曰く「鏡と向き合っているよう」)、
彼との試合がきっかけでスランプを抜け出したり、何かを変える決心がついたりする者は数多い。


△【コントロール】▼
「全てのボールに追いつき、それをコントロール出来れば、理論的には負けない」という、
三浦コーチから授けられた「勝利の理論」を掲げるエーちゃんが着目した要点。
壁打ちなら何時間でもこなせ、
苦手な球種が全くない『機械のような正確さ』と称されるコントロールを1つの武器にまで昇華させたもの。
簡単に言うなら「パワーがないなら際どいところにエゲツない角度で打てば良いじゃない」という発想の転換。
1/36、1/81といった風にコートをより細かく分割し、そのどこにでも打てるように修練を重ねている。最終的には1/100が目標。


△【サーブ】▼
タクマ戦で痛感させられた「サーブの優位性」をトレーニングの末獲得。
「体格からすればあり得ない」と言われる程の高速サーブは荒谷に匹敵するかそれ以上とされる、全国でも通用する武器。
更にスピンやスライス、浅い深い・速い遅い等の要素を組み合わせることで
膨大なパターンのサーブが打て、緩急を活かして相手を翻弄する。


△【豊富な球種・苦手の少なさ】▼
几帳面な性格のため、どこか穴(苦手なもの)ができるのを避け、
グラフで描けば綺麗な円が出来るような穴の無さを実現している。
またどんな状況になっても必要な手を打てるようにするため、
基本の球種はもちろん、クイックサーブや股抜きショット、
利き腕でのスライス・ドロップ等の変わり種も一通り練習しており、地味な見た目に似合わず多芸。


本編開始時では初心者故に弱点が多いどころか弱点くらいしかなく、
それを克服することで成長していっているが……
敢えて言うならば【テニス歴の浅さ】が最大の弱点。
キャリアがなく、経験値が少ないために、驚異的な成長スピードと実戦経験が次第に噛み合わなくなり、
全国トップクラスと互角以上に戦えるのにテニスでは常識の
左利きのアドバンテージを知らなかったりする珍妙な齟齬が生まれ、苦戦する……といったケースがしばしば。



~【プレイスタイル】~
《シコラー》
初期のエーちゃんのディフェンシブなスタイル。
テニスでは「とにかく相手の球を返すことだけに専念して粘る」ことをシコると呼び、そこから由来する名前。
卑猥は一切ない、いいね?
持ち前の目の良さと負けん気、返すだけなら上手い利点を活かしてひたすらに粘ってポイントを掴み取る。
ただこれは地力も技術も経験も何もかも足りていない故の苦肉の策であり、事実手間取らせても勝つことは中々出来なかった。


《コントロールテニス》
自らが掲げるテニス理論に基づいたもので、従来のようにパワーやスピードではなく、
卓越したコントロールを軸に戦うある意味新しいスタイル。
生来の生真面目さで苦手な球種がなく、しかし逆に得意な球種も持たないエーちゃんならではの型。
最大の武器である分析力を活かして相手の苦手なコースに際どいボールを叩き込み勝ちに行く。


《チェンジ・オブ・ペース》
現段階でのエーちゃんの最終形スタイル。
上記のコントロールテニスを更に発展させたもので、
多彩な球種をどこからでもどこにでも打ち込んで相手のペースを乱し、自分の有利な状況に持ち込んでゲームを支配する。
パワーもスピードにも恵まれてはいない栄一郎がたどり着いた、分析力と戦略を最大限に活かせる境地。
この術中にはまると、相手はどこからどんなボールが来るのかまるで判断がつかず、常に意表をつかれてしまうような心境に陥る。
ただし流石の栄一郎でもまだまだ強烈なボールを完全にコントロールして返球させるのは難しく、
そういったボールを相手に打たれると途端に築き上げた戦略を崩されてしまう。
更に、裏を返せば身体面の不利を補うものなので、
共通の「得意な球種がないために一気に盤面を覆せるような強みがない」という弱点は変わらない。
プレイスタイル上、体以上に頭を回転させ続ける必要があるので心身共に疲労が溜まりやすいのも難点。



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  • まさに努力型の主人公。 -- 名無しさん (2015-12-12 14:46:06)
  • 好意よせたの4人じゃなかったっけ? 現状二人ほぼ失恋自覚してる状態で -- 名無しさん (2015-12-12 19:39:27)
  • ↑たしかにw 奈津、亜希、姫子、マーシャで4人だ。 -- 名無しさん (2015-12-12 20:58:32)
  • 海賊漫画描いてそうな名前。 -- 名無しさん (2015-12-13 08:39:29)
  • 人柄なのか大抵の登場人物に好意的に対応して貰ってるよな。突っかかるのは神田位じゃなかったっけ -- 名無しさん (2015-12-13 09:01:17)
  • スポーツ漫画の主人公としては、異例なくらいよく負けてる印象があるな。出場した大会で一度も優勝したことないんじゃなかろうか。まあだからこそ、作中登場人物から見れば天才としか思えない戦績を残していても、読者視点からは疑いなく努力キャラ、と言えるキャラクター性を発揮してるんだろうけど。 -- 名無しさん (2015-12-13 13:36:58)
  • サーブが強く、粘り強い守備力で、ショットは正確。ううん…なんとなくジョコビッチに近いイメージをしてるんだが。荒谷はやっぱりナダルだろうか -- 名無しさん (2015-12-13 15:56:33)
  • ↑やっぱりモデルがいるんだろうか -- 名無しさん (2015-12-13 16:04:30)
  • 今大会は健闘したけど最後ボロッボロという、相変わらず試練を与える -- 名無しさん (2015-12-13 16:22:06)
  • 顔立ちはまあまあと言ったところなのに、成績優秀、性格良し、美人の彼女有りと絵に描いたようなリア充振りの主人公。 -- 名無しさん (2015-12-13 17:25:57)
  • プレースタイルがテニプリの乾と菊丸を合わせたようだ。 -- 名無しさん (2017-06-19 15:38:44)

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