富江(登場キャラクター)

ページ名:富江_登場キャラクター_

登録日:2015/11/29 Sun 20:38:06
更新日:2024/01/16 Tue 13:06:56NEW!
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富江 魔女 増殖 ホラー ネタキャラ 不老不死 伊藤潤二 プラナリア 女王様 ビッチ フォアグラ キャビア 末柄里恵 不気味 美少女 泣きボクロ 煽り耐性ゼロ 遊星からの物体x 悪女 ある意味被害者 被害者にして加害者 加害者にして被害者 嘘つき サイコパス みんなのトラウマ みんなの嫁




「私は富江」




富江は伊藤潤二の漫画作品『富江』の主人公にして、シンボルであり、被害者であり、加害者。



【概要】

伊藤潤二作品では奇怪な舞台設定と云う前置きがあり、それを原因として起きる怪異が描かれているが、『富江』の場合は常にそれが「富江」を原因として発生しているのが特徴。


伊藤潤二の繊細な筆跡により描かれた富江の蠱惑的な魅力と狂気の世界が“これでもか”と描写されているのが何よりのウリである。


初期は割と普通のホラーだったのにシチュエーション的にシュールが過ぎて笑える展開になったりもしている……のだが、
その分だけ作画のレベルが上がっていくので、どう見ても笑わせようとしてるとしか思えない場面が人によっては一生もののトラウマシーンになる可能性もあるので注意が必要。


富江の設定も基本的には変化が無い筈だが、シチュエーションが違いすぎる所為か「もはや何でもあり」に見えてくる程である。


なお富江という名前は死んだはずのキャラクターが実は生きていたということで、歌謡曲の「お富さん」から取られた。結構軽い……。


【人物】

正体不明の美少女。
外見年齢は10代後半位*1で、泣きボクロがチャームポイント。
老若男女問わずに振り返る程の美貌の持ち主であり、その言葉には人を惑わす怪しい魅力がある。
写真を撮ると何故か顔が醜く歪んだ姿で写ってしまう。


性格は悪いの一言で、自分の美貌を盾に他人を見下し、嘘を吐く。また自尊心が非常に高い高慢な性格である。
また意識的なのか無意識なのかは定かでは無いが、自分に興味を持った相手を的確に嗅ぎ分け、近づき、誘惑する。
要は可愛いだけの糞女であり、作中でも常にそれを指摘されているが、普通の女では無いのでそれ位の事で富江の魅力の虜になった人間が富江から離れる事は不可能である。


また、食べ物を要求する時には決まってフォアグラとキャビアの名前を出すお約束があるのだが、初期作品では明らかに名前しか知らない(実物を知らない)と思わせる描写となっており、このことから誕生(発生?)は相当に惨めな環境だったのではないか?とも考察されている。
一応、後期エピソード(『ある集団』)ともなると念願であったキャビアやフォアグラも経験済みと思われる描写となっているのだが、お味を召したかは不明である。


最終的に富江の虜となった人間は様々な理由から富江を殺そうとしたり、実際に惨たらしい方法で富江を殺す事になるのだが、そこからが本当の悪夢の始まりである。



【能力】

最大の特徴は死なない事と「異常な再生能力
死に関しては、一般的な意味での不死身とは違い、殺される度に死の感覚や苦痛はあるらしく、自分を傷つけた者や殺した者には激しい憎悪を燃やす。


基本的には死ぬ時も復活時も同じ年齢と外見なのだが、ある人物の実験によってロリ化して復活した事や、復活に失敗でもしたのか赤ん坊の様な姿をしていた事もある。しかし、老いた姿は幻を除いては登場していない。


いつから生きていたか……等の過去は一切不明。
劇中では「川上富江」が正式な名称として扱われているが、元々の姓名かどうかも不明であり、本当の意味でのオリジナルが存在したのかどうかも不明。
……尚、富江自身も己のこうした特性を本心では嫌っており、「バケモノ」呼ばわりされると我を忘れて激昂する。



富江の特徴

※以下が基本パターンだが、これに依らないエピソードもある。


  • 死なない

軽い傷なら回復。
重傷なら流石に死んでしまうが、身体の一部から復活する。頭を切り落とされても胴体から新しい頭が生えてきた事もあり、逆に首から体が生えてきた事もある。
作品によっては燃やされると復活できない設定になっているが、『アナザフェイス』では灰の状態からでも復活していた。


  • 増える

最大の脅威。
何故か体をバラバラに解体される事が多いが、その分だけ肉片が再生しプラナリアの如く分裂・増殖してしまう事になる。
単位はまちまちだが、かなりの細切れ状態や血液から再生した事もある。
「もろみ」のエピソードでは細切れにしている最中に肉片が増殖したと云う悪夢の様な体験が語られている。
また、感情が高ぶると勝手に肉体が分裂しようとする事も。*2


分裂のバリエーションだが、物語の主題になる事も多いので追記。
富江の血液なり肉体の一部が他人に入り込むと、やがては富江に作り替えられてしまう。
ただし、髪の毛を移植した女子高生のエピソードの時には富江本人は復活せずに奇妙な伝播の仕方をした。


  • 殺し合う

勝手に増殖する性質がある癖に、何故か個人である事に拘りがあり富江同士は殺し合う。
自尊心の高さから他の存在が許せないのかもしれない。
ただし、状況によっては殺し合わずに単独で行動出来るようになるまでは集団で過ごす事も。
また、発生が近い(分裂した?)富江同士は記憶まで共有している事もある。



【主な関係者】

基本的にはオムニバスだが、時間軸の近い初期作品ではレギュラー的なキャラクターが存在していた。


■高木
記念すべき第一作の登場人物であり富江のクラスの担任教師。
彼女の虜の一人であり、男子生徒達と共に彼女を殺害し証拠隠滅の為に遺体をバラバラにして捨てた。
その後は精神を病んだのか病院に入っていたが脱走。
以降は再生した富江達を探し当て、彼女に協力したり、肉体の秘密を探ろうとした。


■泉沢月子
写真好きの女子高生。
友人達に好きな男子の写真を撮影して高値で売ったりする等、したたかな性格の持ち主。
想いをよせる山崎が富江に惹かれてしまい、山崎に依頼されて富江の写真を撮るが、
それが富江のおぞましい本性を捉えてしまい、富江と敵対する事になった(これにより富江は写真がトラウマになった)。
富江の方から月子に干渉してきた事もあるが、敵意だけを持たれていた訳でもない模様。


■山崎
月子が想いを寄せていた先輩。
既に富江の虜となっており……。
病院に入院した彼が見つけたカーペットの変化は現実だったのだろうか……。


■男(リョウ)
彼のみは後期作品の登場。
ある町で生まれた赤ん坊に富江の血液を注射する実験をしていた、全身が焼け爛れた不気味な男で、それを隠すために帽子とコートを着用している。
これでも元モデルで、富江とはその時に出会ったと云うが……?
高木と共にもっとも長く富江に取り憑かれた人物だろう。

本名は小泉リョウで元は容姿端麗のイケメンであり、狙った女性は全て自分のものにしてきた程のトップモデルであった。
しかし、容姿・名声・女に恵まれながらもモテるばかりの日常に飽きを感じており、カメラマンのツテで知り合った富江を口説こうとしたものの、当の彼女からは「私の美しさから見たらあなたなんて下の下」と嘲笑されてしまい、カッとなって写真が苦手な事をネタにした罵倒で逆ギレした末に喧嘩別れしてしまった(富江が去った際には申し訳なさそうな素振りを見せていたが)。
その後、夜道を歩いていたところを富江の差し金と思われる暴漢に顔を切られてモデル生命を絶たれ、腹いせに富江の顔を切りつけて自宅へと拉致したが、程なく顔が完治した富江に再び嘲笑され、ヤケを起こして顔を無数に切りつけた事で富江の分裂を引き起こしてしまい、増殖した富江達から「ブ男」「下の下」とコキ下ろされた事で衝動的に自宅ごと富江を燃やして自分も醜く焼けただれて現在に至る。


名声どころか人間としての姿さえも失った後は世捨て人同然の生活を送りながら「成長期の少女を富江化させれば年を取って醜く老いるに違いない」と考えて数人の女児に富江の血を注射していた。
作中ではかつての自分と同様に富江に蔑まれている中村保子(富江化した中村アヤカの姉)に計画の手伝いをさせ、保子と共に人生をかけてアヤカを老化させようとしたが、その先に待っていたのは茶番とも取れる結末であった。



【アニメ化】

2018年の1月から放送されているTVアニメ「伊藤潤二『コレクション』」で末柄里恵氏が富江役を担当。







「何よ、こんな項目に追記修正……下も下ね!」



「きゃああああああ!ちょっと何するの!?いたい!いたい!いた…………い……」




「……つ」


「いき…」


「しゅ…せ…」


「つい…しゅせ……して……」


追記修正してWiki籠もりさん!


追記修正してWiki籠もりさーーーーーーーん!!







何よこの項目……下の下ね!



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  • よく煽り画像として使われる「つまらない!あんたたち死になさい!」ってこの子だったのね -- 名無しさん (2015-11-30 06:32:07)
  • この作品の病的さを伝えるのは難しい。画像でも貼れば少しは伝わるのかな -- 名無しさん (2015-11-30 12:43:05)
  • 糞女ではあるけどなんか性格が地味というか、意外と捻りのない言動とか、時代のせいかあまりネタキャラっぽくないんだよね -- 名無しさん (2015-11-30 15:56:47)
  • 不死身繋がりでデッドプールと絡ませてみたい -- 名無しさん (2015-11-30 18:52:07)
  • [] -- 名無しさん (2015-11-30 19:12:28)
  • ↑ミスです。「富江」って名前は今だと古臭い感じだけど、もしかして発表された当時から古臭い名前だったのかな?怪物の名前だから読者世代の女の子と被らないようにって -- 名無しさん (2015-11-30 19:18:23)
  • 「富江」の名前について↑昭和50年代に放映されたドラマ「あかんたれ」の登場人物にも「富江」がいる。物語中の時代は明治中期。 -- 名無しさん (2015-11-30 19:43:51)
  • 項目名を「富江(富江)」に変えたいんだけど反対意見あるかな? -- 名無しさん (2015-12-01 06:25:56)
  • ↑富江(富江)だとシュールすぎるから川上富江(富江)か、逆に作品項目の方を富江(漫画)か、富江(作品)にするのは? -- 名無しさん (2015-12-01 11:44:27)
  • 富江(富江)も確かに一見シュールだと思うけど富江(登場キャラクター)って書き方もなんだか引っかかったんだよね。その中だと「川上富江(富江)」がしっくりくるかな。個人の意見だけど。 -- 名無しさん (2015-12-01 20:00:02)
  • 富江に魅了されなかった男も何人かいるんだよな。それはそれで富江の興味を引いちゃってトラブルに巻き込まれるという -- 名無しさん (2016-05-08 00:32:34)
  • 戦闘能力は基本一般人レベルだけど不死性に関したらかなりとんでもないんで呪怨の家とか入ってもむしろ増えて家からでてきそう -- 名無しさん (2016-07-01 04:19:47)
  • ↑細胞の自己主張強いからね。伽椰子が若返ったり俊男君が女体化したり……結果的に富江に乗っ取られてしまう可能性もある。 -- 名無しさん (2016-07-01 07:56:10)
  • 映画だとなぜか百合に走ることが多いという。同性からの愛憎って言葉がこれほど似合うキャラも珍しい -- 名無しさん (2016-09-16 09:18:04)
  • 同性の恋人(百合の相手)には大分柔らかい態度をとるよね -- 名無しさん (2016-10-09 21:20:05)
  • 原作でも月子には執着してるね。 -- 名無しさん (2016-10-09 22:42:13)
  • 黒井ミサって温和な富江じゃね? -- 名無しさん (2016-10-11 19:44:19)
  • オマケ漫画的なものにも登場。作者を下僕に縛り上げさせて、日記に書いた恥ずかしいことを読み上げた(笑) -- 名無しさん (2016-10-11 20:31:00)
  • 山崎さんだけには本気っぽかったな。 -- 名無しさん (2016-10-13 22:57:24)
  • いくらさんコエーwww -- 名無しさん (2016-12-09 01:04:32)
  • 富江と言うと完全な富江同氏は直接殺し合う描写はないんだっけ巨大なガラス水槽とか無人惑星で富江だけの環境を作ったらどうなるのか気になる -- 名無しさん (2020-02-02 16:32:08)
  • >フォアグラとキャビアの~明らかに名前しか知らない(実物を知らない)   ってあるけど「ある集団」ってエピソードで普通に食ってる上に食いあきたって言ってるんだが。誰かここの部分消すか修正してほしい -- 名無しさん (2021-01-26 23:09:55)
  • 男も女も魅かれても魅かれなくてもってどうすりゃええねん -- 名無しさん (2021-03-09 23:02:28)
  • 殆ど無敵に違い富江を倒せるキャラは誰がいると… -- 名無しさん (2021-07-19 10:01:51)
  • ↑宇宙に放り出すか、太陽に叩き込むか、レクイエムで殴るか。死なない奴は死ぬよりひどい目に合わせ続けるのが定番よ -- 名無しさん (2021-08-05 21:16:04)
  • 要は鬼舞辻無惨の日光浴びても大丈夫バージョンって感じ? -- 名無しさん (2021-09-16 22:30:54)
  • 増殖って、彼女はDG細胞で出来てるのw? -- 名無しさん (2021-11-10 22:17:28)
  • 富沢美智江の略称? -- 名無しさん (2021-11-10 22:18:02)
  • 宇宙に放り出したら誰かと同じく富江は「考えるのを止める」かな? -- 名無しさん (2021-12-10 22:00:13)
  • どうだろうなぁ、伊東先生の作品世界の宇宙って、地獄星レミナとかのろくでもないものが溢れてるし、それらを乗っ取って地球に舞い戻って来る気しかしねぇ -- 名無しさん (2023-02-02 18:10:12)
  • 現実改変にはめっぽう弱いだろ この程度の能力 -- 名無しさん (2023-11-11 16:17:49)

#comment

*1 基本的には少女として振る舞うが、物語によっては成人らしい振る舞いをしていた事もある
*2 バラバラにするとか血なまぐさい話題が多いが、富江の肉塊は芳香を放っているので酔っているようになるらしい。『もろみ』ではそれを原料に酒を醸造した事がある。

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