須佐能乎(NARUTO)

ページ名:須佐能乎_NARUTO_

登録日:2015/11/19(木) 00:30:00
更新日:2024/01/16 Tue 13:04:22NEW!
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両目の万華鏡を開眼した者だけが手にする力…

第三の力……"須佐能乎"




須佐能乎スサノオとは『NARUTO‐ナルト‐』に登場する術の一つ。


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◆概要

血継限界万華鏡写輪眼を開眼した者が使用できる固有術。
作中の使い手はうちはイタチうちはサスケうちはマダラはたけカカシ、うちはシスイ、大筒木インドラ


身体がチャクラで構成された半透明の巨人を出現させて操る能力。ちなみにチャクラの色は使い手毎に異なっている。



◆発現条件

須佐能乎を使えるようになるための条件は両目に万華鏡写輪眼を開眼する事
ただしトビ曰く万華鏡の開眼者であっても全員がこれを使えるわけではなく、ある程度以上に瞳力の強い術者でなければならない模様。
実際サスケも開眼当初の八尾戦では使えておらず、実戦で扱えるようになったのは憎悪を滾らせ瞳力を増した五影会談の時である。


万華鏡の開眼を契機とした術であるにも関わらず変な話だが、写輪眼の固有術の中でもこの術はどうやら開眼者の眼でなく肉体の方に宿るようである。
写輪眼の瞳術は殆どが酷使した場合は眼球に激痛が走るのに対し、須佐能乎の場合は体中の細胞が痛むという性質になっている。
このため、一度体得出来さえすれば極端な話両目が無くても発動できる。
実際、輪廻天生された直後のマダラは両目の輪廻眼が抜かれた盲目の状態であるにも関わらず須佐能乎を使っていたりする。
ただし後述の完成体は発動しておらず*1、写輪眼の瞳力も少なからず影響していると思われる。



◆形態と性質

術者を中心に地面から巨人の上半身の像で包み込み術者の身を守る。(大抵は肋骨内部に術者が納まる)
これ自体がいくつかの段階に分かれており、大きく四つある。


弱点として、足元からの攻撃などは対処することができないので、地中からの攻撃などは有効。
また、強い光や音、毒などを防ぐこともできないので、それにより集中が切れ須佐能乎自体が解けてしまう場合もある。


そして須佐能乎は強力な鎧である一方、使用を続けることで大量のチャクラを消費し、全身の細胞に凄まじい負担が掛かる。
そのため、高い身体能力とチャクラを持たない人間が使っても結局ジリ貧になってしまう。
解決法として、他の万華鏡瞳術と同じように「永遠」の万華鏡を開眼すると須佐能乎の負担も消失する。


また、必ずしも術者が内部にいる必要はなく、維持さえ出来ればある程度離れても問題ない。


第一形態

禍々しい巨人の骸骨。
ただし人体同様の骨ではなく、骨同士がボルトで止めてある「人工物」の表現になっており、肘関節から先が二又に分かれ多腕になっていたり、頭がい骨に角があったりと形自体も人体のそれとは異なる。
以降の形態を考えると、鬼の骨格を模していると思われる。
発動直後はこの形態で、不意打ちや緊急防御などのため咄嗟に発動する場合などはこれが多い。
この状態でも忍術、体術に対して絶大な防御力を持ち、破壊は不可能ではない(沸遁を喰らうと溶けてしまう等)ものの術者にダメージを与えることが困難となる。
また、単純な物理攻撃力にも優れ、人間程度なら容易に握りつぶしてしまえるほどの力を有している。


第二形態

巨人の骸骨を筋繊維のようなチャクラが覆い、その術者ごとに異なる外装、武装を纏うようになり、防御だけでなく高い攻撃力が備わる。
また、須佐能乎の腕で印を組ませることで使用者の他の術を使用することも出来る。


第三形態

第二形態の上からさらに天狗、若しくは鬼のような姿をした鎧を纏う巨人を象り、防御力がさらに向上する。
この形態は術者に依らず同じ形状だが固有武器はそのまま。
ただし、イタチの場合「十拳剣」はこの形態と完成体でしか使えない。
ただ、使い勝手そのものは第二形態の方が負担の面でも上であるため、積極的に使用していたのはイタチくらいである。


第四形態

完成体の一つ手前の形態で、「永遠」の万華鏡写輪眼を得るとこの形態を発現できる。
第二形態に足が生えており、機動力が大幅に上がっている。



◆完成体須佐能乎

須佐能乎の最終形態。第四形態を経て、鎧や衣服が追加された四腕の鎧武者の姿の「完成体」へと変化する。
細部のデザインには個体差があるものの、天狗や鬼を思わせる形相の仮面を着けている点は共通。
サイズも尾獣と同じくらい大きくなり、術者は額の部分にある頭襟を模した五角形のパーツに収まる。


森羅万象を砕く、その巨体と迫力に見合った圧倒的な破壊力を発揮する。
ちなみに理屈の上では万華鏡を開眼すればこの形態まで持っていける(疾風伝ではインドラが開眼直後にこの形態で発動させている)のだが、上述したように細胞単位で負担がかかる上、形態が進むにつれてリスクが増すため、実際には不可能。よって、実質的にはチャクラの消費以外のリスクが消えた「永遠」の万華鏡写輪眼でなければ到達できない。
後ろの腕一組を変形させることで翼を展開、飛行することも出来る。
更に公式ファンブック「陣の書」によると完成体に到達すれば須佐能乎の形を自由に変えることが可能となる。


劇中ではマダラとサスケ、カカシ、疾風伝ではハゴロモとインドラが使用。
さらに『NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』にて原作者書き下ろしデザインのイタチとシスイの完成体須佐能乎が登場した。
ゲームでは対応するキャラの覚醒モードに採用されているが、「4」では割と常識的なサイズに収まっている(通常形態より頭一つ大きい)。



◆各人の須佐能乎

うちはイタチの須佐能乎

作中最初に登場した「須佐能乎」で、第二形態は女神像の姿。
チャクラの色は赤。


登場している中では唯一神器を所持しており、五大性質変化を包含しあらゆる攻撃を無効化する盾「八咫鏡」、そして封印術を帯びた「草薙剣」の一つであり、斬った対象を酔夢の幻術世界に飛ばして封印する「十拳剣」という二つの霊器を持つ。
黒ゼツによると二つの霊器は大蛇丸が長年探し求めていた物だったらしく「あなたが隠し持って…」と大蛇丸も驚愕していた。
なおイタチは病で弱っていたために、「須佐能乎」を使用するだけでも命を削るほどの負担を強いられてしまう。


ゲームオリジナルでは何とイタチの「完成体須佐能乎」も登場。
大筒木一族のそれを思わせる片目の仮面を装着しており、やはり翼がある。
「十拳剣」が変化した両手剣と、「八咫鏡」が変化した盾を武器として装備している。


うちはサスケの須佐能乎

第二形態は陣羽織を纏った武将の姿。
チャクラの色は禍々しい紫。


固有の武器として左腕に弓を携え、超高速かつ大威力の矢を放つ。
「永遠」の万華鏡開眼後は炎遁で形態変化させた「加具土命の剣」や、黒炎を矢として用いる「炎遁・須佐能乎加具土命」を使用する。


六道オビト戦の最中に弓矢を携えた形態から脚が生えたものへと進化し、更にその後完成体をも発現。
マダラの物と同じく二本の太刀が武装に加わった。ただし、他の術者と異なり固有武器の弓が消えている(チャクラで再現することは可能)。
かつてのマダラと同様、尾獣に「須佐能乎」を装着させる「威装・須佐能乎」をも使用可能。
サスケ自身が大蛇丸の呪印に適合していたため、大蛇丸の呪印の大元である重吾の仙術チャクラを取り入れることで、「須佐能乎」に仙術の効果を付与することも出来るようになった。
劇中では「千鳥」を須佐能乎の手から放出したり、「天手力」で須佐能乎ごと移動したりしていた。
更に輪廻写輪眼を開眼して以降は「無限月読」すらも無効化出来る。
ナルトとの最終決戦では、「地爆天星」で簡易封印した全尾獣のチャクラを外道魔像の代わりに須佐能乎に取り込み、紫電の肉体を鎧で包んだ雷の巨人のような形態に変化し、最強の術「インドラの矢」を使用した。
次世代編では移動手段として使用している模様。
「完成体須佐能乎」は結構な高空を飛べるのでありといえばありだが。


うちはマダラの須佐能乎

第二形態は二面四腕の鬼の姿。
チャクラの色は青。


固有の武器として、それぞれの腕に波打つ刀身の剣を持っている(イメージ的にはフランベルジュが近い)。
さらに「永遠」の万華鏡写輪眼なので下半身を構築可能。
原作では「多重木遁分身の術」で造り出した「木遁分身」25体にそれぞれ使わせて、五影を圧倒した。
地味に凄まじい点として、この「須佐能乎」の持つ剣は飛び道具になる。
投げつけた後はマダラの意志で軌道を自由自在にコントロール出来るほか、輪廻眼「外道魔像」の鎖を切断できるほどの切れ味を誇る。


「完成体須佐能乎」としては作中最初にお披露目している。
完成体自体が二段階に分かれており、修験者の姿を経て天狗の仮面をつけた四腕の鎧武者の姿になる。
武装は背中の腕が保持する鞘に納まった二本の太刀。


その巨体から放たれる一撃は地形が変貌する程の威力を有する。
マダラ曰く「これを見た者は死ぬ」と言われているらしく、刀を振るうだけで遠方の山を二つ斬り飛ばした。
当人曰く「尾獣にすら匹敵する」とのことだが、本人の力量もあって明らかに尾獣より強い。
生前最後の柱間との戦いでは口寄せした九尾に装着させて彼に挑んでおり、陰陽のチャクラが揃っている全盛期九尾の尾獣玉を木人によってぶつけ返されても無傷の防御力を誇る。
なお、完成体の中では唯一飛行した様子がない。
ナルスト4では「輪墓・辺獄」と併用することで完成体×5というとんでもないコンボを披露した。


うちはシスイの須佐能乎

原作中には登場しないが『NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストームレボリューション』で登場。
チャクラの色は緑。


屈強な体躯の各部に突起がある鬼のような姿で、腹部を開いて無数の千本を飛ばす技を持つ。
また固有の武器としてドリルの槍を持つ。
胸部には赤い勾玉状のコアがある。
見た目は完全に某鋼鉄神


イタチと共にシスイもゲーオリではあるが完成体を見せている。
厳つい風貌をした武者風の面をつけており、巨大化したドリル状の槍を武器として装備している。


はたけカカシの須佐能乎

オビトのチャクラが憑依し、カカシが一時的に万華鏡写輪眼を両眼とも開眼したことで使用可能になった。
「六道」の力で瞳力が増した結果、初めての「須佐能乎」にしていきなり完成体を発現させている。*2
チャクラの色は水色。


オビトが一時「六道」の力を得たことで瞳力が増強されたとのことで、いきなり翼の付いた完成体の姿で発現していた。
サスケの完成体とほぼ同じ姿で飛行能力を持ち、固有の武器として手裏剣を持つ。
さらに「神威」の力を付与した『神威手裏剣』も使用できる。
違いとして、カカシ同様左目に傷跡がある。
戦争終結後はオビトのチャクラを失ったため「神威」と共に使用不可能となった。


大筒木インドラの須佐能乎

ハゴロモの回想で登場。須佐能乎としての登場は完成体のみとなっている。
マダラの完成体と酷似している。
色はサスケと同じ紫。


転生者の二人と全く同じ形状であること、固有の武器がないことなどから、インドラの転生者は「須佐能乎」の形状も受け継ぐのかもしれない。


大筒木ハゴロモの須佐能乎

疾風伝の黒ゼツの回想で登場。
須佐能乎としての登場は完成体のみ(ry


色はライトブルーでカカシの須佐能乎よりやや薄め。
頭部は老境に入った頃のハゴロモ自身に似ている。
描写は短いものの、十尾の尾獣玉を正面から受け切るほどの防御力を持つ。



◆須佐能乎に関連する術

  • 炎遁・須佐能乎加具土命

サスケの「須佐能乎」の固有術。
「加具土命」で「天照」の炎を「須佐能乎」の武器の形に変化させたり、武器に纏わせて威力を強化して用いる。


  • 八坂ノ勾玉

チャクラで形成した勾玉状の飛び道具を投げつける。
「須佐能乎」の基本攻撃の一つだがこれだけでも必殺クラスの威力を持つ。
勾玉の数はある程度変えられるらしく、「三つ一組の巴紋型」「多数連ねた数珠型」などが登場した。


  • 凶騒円舞

マダラの「須佐能乎」の術。
持っている剣を投げつけてチャクラで軌道を操る。


  • インドラの矢

全尾獣のチャクラで弓矢を形成して射る。
サスケが放てる中では当時最強の術で、ナルトの「六道」の螺旋手裏剣と激突、相殺した。


  • 威装・須佐能乎

尾獣を覆う形で「須佐能乎」を発動させ、鎧として用いる。
単純な防御力の向上だけでなく尾獣に「須佐能乎」の武器を使わせることも出来る。
劇中ではマダラとサスケが、いずれも九喇嘛に対して使用している。
映画『BORUTO』ではナルトとの最終決戦で使用した雷の巨人と同形状の「須佐能乎」で九喇痲チャクラを覆い、その一太刀でモモシキが形成した岩石の猿を粉砕し辺り一帯に天変地異を起こした(疾風迅雷・威装ノ一太刀)。


  • 仙術須佐能乎

六道オビトに対応するための緊急形態。
重吾の仙術チャクラを付与し、呪印模様が浮かんでいる。


  • 神威手裏剣

カカシの「須佐能乎」の固有術。
手裏剣に「神威」の力を宿して投げつける。


  • 須佐能乎・九十九

シスイの「須佐能乎」の固有術。
通常形態では開腹した腹部、完成体ではドリルの槍から無数のチャクラ千本を放って敵をハリネズミにする。


  • 須佐能乎・双神雷臨

ゲームオリジナル術。
ナルスト4でのサスケ(輪廻写輪眼)とイタチの合体奥義。
完成体を同時に発動させ、イタチの投げた「八坂ノ勾玉」にサスケが炎遁を付与して牽制。
その後に高空へ飛び上がり、「加具土命の剣」と「十拳剣」を重ねて雷遁を付与し、落下の勢いに任せて相手を両断する。


  • 地爆天星・天墜

ゲームオリジナル術。
ナルスト4DLCでの「BORUTO」版サスケの奥義。
「須佐能乎」の弓を乱射して敵を縫いとめ、完成体を媒介に「地爆天星」を大量発動、炎遁を付与して「天涯流星」を叩き落とす。



◆大きさについて

通常体はともかく、完成体の大きさについては今ひとつ不明瞭。
サスケの「完成体須佐能乎」はナルトの「尾獣モード」と同程度に描かれており、ゲーム媒体においては他の完成体もそれと同じくらいの大きさとして扱われる事が多い。
例外がマダラの「須佐能乎」であり、輪廻眼で口寄せした巨大岩石をも上回る体躯に陰と陽のチャクラが揃っていた頃の九尾を覆い尽くせる程の「威装・須佐能乎」など、原作では完成体の中でもひときわ巨体として描かれている。
また、アニメオリジナルではあるがハゴロモの完成体も十尾とほぼ同じ高さと超巨体。


身も蓋もない事を言うならば、元がチャクラで構成された実体なのでそもそも発動時のサイズにある程度融通が利くと思われる。*3



◆元ネタ

日本神話に登場する三貴子みはしらのうずのみこの一柱「須佐之男命」。イザナギノミコトが川での禊で鼻を洗った際に生まれた。
天照大神の弟であり、武勇と破壊の逸話に事欠かないマザコン神。実は創造も得意。


ちなみにこの術を作中で初めて使ったのはイタチであるが、彼は右目に「天照」、左目に「月読」を宿していたのに対し、元ネタの方はイザナギの左目から天照大神が、右目から月読命が生まれている。
この術が「両目に天照と月読を宿したことで発現した」とされていたのはこの元ネタ絡みであろう。


また、サスケの「須佐能乎」はライディーンに酷似した姿であり、武器も左手甲についた弓矢である点が共通することがよくネタにされる。元々この作品は作者の趣味なのかロボットアニメのパロディが多く、前述のシスイのものと共に*4これもその一つであると思われる。




追記・修正は完成体になってからお願いします。


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*1 その結果形勢不利で尾獣達にフルボッコにされて危うく昇天しかけており、舐めプしていたとは考えづらい。
*2 この関係で通常形態は残念ながら観る事が出来ずに出番を終了してしまっている。
*3 ゲーム版だが、サスケが失った左腕の代わりに「須佐能乎」の腕を使用したりしている。
*4 ゲームオリジナルではあるがデザインは作者本人によるもの

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