W.I.S.E(PSYREN)

ページ名:W.I.S.E_PSYREN_

登録日:2015/03/05 (木) 17:10:44
更新日:2024/01/12 Fri 10:44:22NEW!
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psyren サイレン 元老院 ウラヌス ミスラ 星将 天戯弥勒 グラナ ジュナス シャイナ ヴィーゴ カプリコ ドルキ 禁人種 世界滅亡の元凶 リバース・デイ イルミナス・フォージ アストラル・ナーヴァ 新世界の創生





――俺の名前は天戯弥勒――



――自分が何の為に生まれてきたわからぬ者たちに――



――俺が答を与えてやる――





PSYREN-サイレン-に登場する組織。
主人公、アゲハを中心としたサイレンドリフトや反抗勢力であるエルモア・ウッドなどと幾度となく激闘を繰り広げた。



◆概要

崩壊した未来の地球を実質的に支配しているサイキッカーの集団。
アストラル・ナーヴァと呼ばれる首都を拠点とし、イルミナス・フォージを始めとする異形の技術や
禁人種を始めとする人外の戦力を多数従え、崩壊した世界を力で支配している。



宣戦の儀と呼ばれる日に突如として表舞台に立ち、日本の主要都市を中心に様々な場所で大規模な破壊活動を展開。
その数日後、巨大隕石ウロボロスの接近、隕石内部の物体が地球を覆ったことによる太陽光遮断、それに伴う天変地異による世界の完全崩壊後、生き残った人類の捕縛や禁人種の創造を行い新たな秩序を作り出す。



リーダーの天戯弥勒や元老院のミスラを筆頭に、星将と呼ばれる凄腕サイキッカーの幹部7名が組織の統率を担う。
組織の規模や幹部1人1人の実力は桁外れで、サイレンのテレホンカードにも力無き者はW.I.S.E施設である塔には近づくなと警告が載っている程である。



あとメンバーのオサレなファッションセンスにも定評がある。



◆イルミナ

W.I.S.Eが扱う代表的な技術で、外見は紅いコアのような物体。
これを施術によって人体に組み込むイルミナス・フォージにより、対象者はPSIの強化、老化スピードの低下、大気中のPSIを還元可能とすることによる栄養摂取の不要化など様々な恩恵を得る。
ただしリスクも相応に高く、イルミナが体に馴染まずに拒絶反応が起き、それに耐えられないと精神崩壊を起こし、禁人種(タヴー)と呼ばれる理性無き化け物と化す。
加えてイルミナス・フォージを受けた者は太陽光を弱点とし、直接浴びてしまうと灰のように体が消滅してしまう。



【所属メンバー】

□首領

天戯弥勒

W.I.S.Eのリーダー。
赤髪の整った顔立ちをした優男だが性格は極めて自己中心的で、出自の関係で力無き多くの人類を憎んでいる。
極秘裏にPSIの研究を進めていた国家機密研究組織の実験体、グリゴリ06号で、同組織の実験体07号にしてネメシスQの制作者の双子の弟でもある。
研究所での実験は極めて非人道的であり、連れてこられた当初は家族からの嘘の手紙などを信じきる純粋無垢な少年であったが、
時の経過と共に精神をすり減らしていき、更に後述のミスラとの接触で奇妙な行動も見られるようになった。
そして18歳の誕生日、カウンセリング担当員の射場を騙して自身を縛る研究所の機能を切らせるのと同時に、射場以外の職員を皆殺しにして脱走した。


現代では当初、犬居清忠を洗脳して資金集めをしながら自らは犬居三郎という犬居の弟に成りすまして潜伏していたが、
アゲハとエルモアウッドの子供たちが乗り込んできた際に正体を明かし、自らのPSIでカイルを串刺しにして悠々と姿を消す。
その後は後の第一星将グラナと激戦を繰り広げて全裸生中継をしたり、
自分たちを狩りに来た自衛隊員たちをパクッた軍服とライフルでノリノリで射殺していくなどやりたい放題やっていた。


その後も散発的な破壊活動を繰り返しながら時は流れて2009年10月29日、ミスラの覚醒に必要な約束の涙を求めて北海道古都霊山に他メンバーと赴くも、
全てを知って先回りを果たしていたアゲハと接触。
ミスラの企みを知ったことで彼に反逆し、アゲハと共にミスラを打ち倒す。
計画の大幅な変更が生じたとはいえ、異能力者を平気で虐げる現代世界の在り方に対する考えまでもが変わったわけではなく、
嘗ての姉との思い出の下、草の冠、ちっぽけであろうと異能力者たちの国を作り出すことから始めると決め、アゲハに対し自分と決着を付けたいなら生きて世界を見届けろ言い放ち姿をくらました。


サイレン世界では上述した通り、世界の支配を担うW.I.S.Eのリーダーとして君臨。右目付近に入れ墨が見られる。
しかし実務は第一星将であるグラナに任せているようで、基本的に表に出てくることは少ない。
アストラル・ナーヴァに溜めこまれた生命の結晶を糧に、新たな命を創生し新世界を作り出すことを目的としていた。
本拠地に乗り込んできたアゲハとの闘いに敗れた直後、計画を始動させようとするもミスラの裏切りに遭う。
最期はグラナと共にミスラの本隊とも言えるクァトネヴァスを食い止めるために自分自身の全てを力に変えて消滅した。



  • 生命の樹(セフィロト)

使用するPSIは他者の生命力を操る能力。
派生技も多数あり、光る樹を操り周囲の人間を串刺しにする「峻厳(ケブラー)」
事前に種を植え付けた人間から生命力を奪い取り復活を果たす「王国(マルクト)」「美(ティファレト)」
サークルとスフィアを形成して巨大な光の柱で攻撃や防御を行う必殺技「生命の門(セフィラ・ゲート)」など、
能力そのものの高さや応用の幅広さは作中のPSIの中でも最高クラスと言える。
また、旧い命を新しい命に作り替える「王冠(ケテル)」という最終プログラムもあるが、ミスラの裏切りで不発に終わっている。



□星将

グラナ

W.I.S.E第一星将。
ボサボサの白髪にガタイの良い体を持った大男。
外見通りの豪快な性格かと思いきや、ふとした拍子にショックを受けて消沈するなど繊細な面も見られる面倒な性格をしている。
かと思いきやそういった部分すらも作り物の感情でしか無く、実態は無感情で機械的とのこと。
それもその筈、彼の正体は弥勒よりも前の第1期グリゴリ計画の実験体、プロトタイプと称されるグリゴリ01号であり、
胎児の段階から肉体を弄られて生まれた彼は人間らしさという物が皆無で、それを取り戻すために11歳の時に施設を破壊し脱走、各地を放浪していた。
尤も、その放浪中も自分の内を理解してくれる人間は現れなかったようで、自分が何も知らない1匹の獣だったことを思い知らされただけだったとのこと。


仲間を集めて自分に接触してきた弥勒との激闘を繰り広げた末に右目を潰されるも、
自分と真っ向からやり合うだけの実力者である弥勒の作る世界を見届けるために、対等の関係で付き合うことを決める。
古都霊山での約束の涙争奪戦とミスラの消滅の後、元から弥勒とミスラの計画には懐疑的だったことを述べながらも、
新たな計画を始める弥勒に笑いながら付き合っていくことを決めて弥勒と共に姿を消した。


サイレン世界では弥勒から実務の殆どを任されているようだが、星将のトップという割にかなりいい加減である。
胴着とも羽織とも言える白い服を纏っている他、弥勒に潰された右目は黒い眼帯で覆っている。
異質の黒いバーストを操るアゲハの存在を聞き知り、闘うことを楽しみにしたり自分の下に連れてこさせようとしていた。
10年の時の流れで人間らしく生きることは諦めており、自分は何の為に存在していると悩みを見せることもあったが、
ウラヌスの語る生きる目的を聞いて、自分は外の世界を見てみたかったという本心に気付いた。
最終決戦では自らの力をフルに発揮してフレデリカや朧を撃破し、遂にアゲハと相対することになるも、直後に乱入してきた祭と闘うことに。
その途中でミスラの裏切りが発覚し戦闘を中断、ミスラを消滅させ弥勒と共にクァトネヴァスを撃退するのに力を使い果たして消滅した。


  • テレキネシス

使用するPSI。
単純ながらもグリゴリ実験体のプロトタイプとして生み出されたグラナの操るそれは文字通り次元が違う。
軽く力を振るうだけで周囲の自動車を何台も浮かばせ、コンクリの道路を粉々に粉砕し、海水を操って大津波を起こしたりする。
更には重力に干渉して日光すらも捻じ曲げて肉の深部まで一瞬にして炭化させる程の高出力熱線を降り注がせる「日輪"天墜"」という必殺技も使う。
未来世界でもそのテレキネシスを活かしてW.I.S.E施設であるタワーを超高速で建造していたり、
現代ではタメが必要だった天墜を連続で使用するなど無茶苦茶である。
ぶっちゃけ同じテレキネシスの使い手であるマリーが涙目すぎる。



ジュナス

W.I.S.E第二星将。
黒い短髪に細く鋭い目つきをした男。
弥勒と同時期のグリゴリ実験体の一員「05号」でもあり、弥勒の研究所破壊に追随する形で脱走した。
かなりキレているというか触る者皆傷つけるかの如くな性格であり、何かにつけて他人を切り刻もうとする危ない性格。
初登場時も内部施設で長剣を振り回しながら負けたドルキに「さっさと死ねばいいのに」と吐き捨てていたりもした。


現代では弥勒の命を受けて秋田県にある嘗て弥勒や07号もいたことのある児童養護施設はるかぜ学園へと赴き、
弥勒に関するデータの抹消や、隔離されていたW.I.S.Eメンバーである八星理子の確保などを行う。
同じように情報を求めて姿を見せた雹堂影虎たちとの接触を機に学園にいたボランティア職員たちを惨殺。
理子を連れて脱出を図りながら追ってくる影虎と戦闘になるも決着は着かず。
その後、全力で逃走する自分に余裕で追いつきながらも撤退していった影虎をライバル視するようになる。
尚、殺人を躊躇しない危ない性格ではあるが理子に対してだけは特別なようで、普段とは打って変わってただの優しいお兄さんと化す。
……ロリコン?


サイレン世界では黒いボディスーツを装着し、頭にはゴーグル付きのヘルメットを装着している他、直属の精鋭戦闘部隊であるスカージなども率いている。
ドルキの気まぐれで見逃されていたネオ天草に乗り込み、住民を皆殺しにした上で根(ルート)に関する情報を聞き出す。
その後、スカージを率いて根を襲撃、スカージたちが押し返される中、自ら出撃して一気に形勢を逆転。
アゲハやシャオを圧倒的な実力差で瞬殺するも、駆けつけた朱鳥にあと一歩のところまで追いつめられた挙げ句、ヒリューたちがぶち開けた上空からの太陽光を浴びてしまい重傷を負う。
最終決戦では回復しきってない体を引き摺りながらもカプリコと共に出撃し、生命融和を操り優位に立つ朧と闘う最中で宿命の相手である影虎と接敵する。
しかしその途中でミスラの裏切りにより体内のPSIから力を吸収されて戦闘不能となる。
理子=カプリコに対する思い入れは更に増しており、根襲撃直後に抱き着いてきたカプリコに笑顔を見せながら「お前を残して死んだりしない」とか言ったり、
最終決戦でも常にカプリコの身を案じながら戦闘に臨んでいたりもした。
最終回ではカプリコと共にW.I.S.E星将唯一の生き残りとなった。


  • 神刃(カミキリ)

超振動する刃型のバーストを操るPSI。
応用技は周囲のバーストを察知して無数の刃と散って敵を切り刻む「毘沙門・叢(びしゃもん・むら)」
ナイフなどの投擲武器からバーストの刃で突き刺す遠距離攻撃「毘沙門・礫(びしゃもん・つぶて)」
巨大な刃の形に形成して敵を薙ぎ払う「阿修羅・解(あしゅら・かい)」などがある。



ウラヌス

W.I.S.E第三星将。
オレンジのツンツンヘアーに口元を隠すロングコートやマフラーが特徴的。
グラナと同じ初期のグリゴリ実験体の1人、03号であり、
当初は脱走した01号であるグラナを追う政府の狗だったらしいのだが、グラナに返り討ちにされてからは目を覚まし、
グラナと同じく追われる立場になりながら自分をポンコツと称したグラナの前言を撤回させるため、
彼に勝利するまで付き纏い続けるストーカーと化したんだとか。


現代世界ではメンバー召集をかけた弥勒の下にヴィーゴと共に姿を現し仲間に加わる。
約束の涙を確保して逃亡を図る桜子やカブトを襲撃したりもしたが、特に目立った活躍はしていない。


サイレン世界ではジュナスの根襲撃帰還後に彼を小馬鹿にするような形で初登場し、その際に自らの地位と名前を明かしていた。
……が、この時のセリフが原因で一部ネット上ではウラヌスちゃんと呼ばれることになってしまう。
アストラル・ナーヴァに突撃を行うカイル、フレデリカのコンビを迎撃。
自らの能力と実力で優位に立っていくも、途中でヒリュー達が起動させた神経制御塔の異変と降り注いだ太陽光により大ダメージを受ける。
グラナの介入で消滅は免れたものの、重傷を負いながら戦闘を続行し、最期はフレデリカのパイロクイーン・サラマンドラによって消滅した。
グラナを追う中で強さを求める事、闘いそのものが目的と化しており、太陽光の汚染で勝てる見込みが無くとも戦闘を続けたのはそういった意志によるものであった。
消滅の寸前でさえも死に対する恐怖はみられず「死に処としては悪くない」と漏らしていた。


  • 氷碧眼(ディープフリーズ)

使用するPSIは桁外れの氷結を発生させるバースト。
着弾と同時に広範囲を凍りつかせる氷の銃や、弾丸の様な速さの氷の投槍などを用いて攻撃する他、
能力によってスケートを形成し、氷結した地面や作り出した氷の床を高速で駆けて移動したりと応用の幅が広い。
氷結した空間が大きい程に自身の能力は増し、相手は活動を制限されるので攻防共に非常に強力な能力でもある(実質カイル程のライズがなければ即死するレベルの氷結能力である)。
更には敵対対象に抱き着き、全身から能力を放出して凍りつかせる「グラシアル・ウォール」という必殺技も使う。



シャイナ

W.I.S.E第四星将(元第三星将)。
金髪ショートヘアーで笑顔と敬語を絶やさない青年。
しかしそういった外面とは裏腹に中身は超辛辣であり、自分より実力の劣る者はナチュラルに見下し毒を吐きまくる陰湿な性格でもある。
実際、シャオとフレデリカに殺されかけて逃げ帰ってきた際には八つ当たり気味に近くの禁人種を手刀で刺し殺したりもしていた。


現代世界では学生だったようで弥勒の宣言を聞いて仲間入りを決意し、その後約束の涙争奪時には合流を果たしていた。
因みにこの時近くには同じ学校出身の女子生徒らしき人物もいたが彼女がどうなったかは不明。


サイレン世界ではアゲハたちが三度目のゲームに参加した際に登場。三角定規っぽい何かを側頭部両側に付けている。
アゲハによって敗北寸前まで追い込まれたドルキの下へと姿を現し彼を回収している。
その後、四度目のゲームでもアゲハたちと相対、自らのPSIで一瞬にしてヒリュー、朧を撃破して桜子を追い込むも、
増援として駆けつけたシャオ、フレデリカには歯が立たずに逃亡。
その後、最終決戦においては神経制御塔周辺にいた嵐、ヴァンの下へと姿を現すも直後にやってきた桜子と相対。
以前闘ったことで桜子の実力は把握していると完全に舐めきっていたことが仇となり
ノヴァを修得した桜子とアビスによる連携プレイに翻弄された末に、胸のイルミナを破壊されて死亡した。
桜子とアビス曰く「常に余裕ぶって自分が傷つかない道を選んでいる貴方は戦士ではない」とのこと。


  • テレポーテーション

移動距離や一度にワープさせることのできるPSI。
運搬可能な質量はかなり膨大であり、サポートから戦闘までを幅広くこなす。
六角形のサークルを形成してその範囲内にいる地形ごと敵を抉り取る「六方転晶系(ヘキサゴナル・トランスファー・システム)」なる技や、
全力を出せば周囲の空間ごと破壊できるだけの力も発揮できるらしい。
更には浮遊能力を持たない敵を高度4000メートル上空に飛ばして死のダイブをさせるなど、かなりエゲつない発想の技も使う。



ヴィーゴ

W.I.S.E第五星将。
オレンジのボサボサヘアーにイッちゃた感じの虚ろな目をしたどもり口調のサイコキラー。
本名は鬼瀬鋭二という指名手配されている猟奇連続殺人犯、自ら最高の芸術家と名乗っている。
PSIを活かして多くの生きた人間を素材に、孤高の感性と称する己の心のままに多くの怪奇的な作品を作り続けていた。


現代世界ではウラヌスと共に弥勒の召集を受けて登場、弥勒を殺そうとしたが直前に本能が辞めろと訴えてきて中断。
究極の破壊から生まれる究極の創造を見るために、それを成し得るだろう自分よりイケメンな弥勒に付いて行くことを決定する。
約束の涙争奪戦では神出鬼没に多くの自衛隊員を惨殺して回っていた。


サイレン世界ではジュナスと精鋭部隊スカージによる根襲撃の際に登場。
先行して潜り込み根内の人間たちを殺して回っていた中でマリーと出会い一目惚れするも、直後に現れたシャオと対決。
一進一退の攻防の中、シャオを追い込んだかと思いきやすんでの所で逆転されて首の骨をへし折られてしまう。
しかし折られた骨の補強を終えて活動を再開し、ジュナスの出撃で混乱する中でマリーを拉致していった。
アストラル・ナーヴァの一室でマリーのことをよく知ろうと接近するも、自分を拒絶するマリーに絶望し翌日殺すと宣言して姿を消す。
だが、直後にマリーの肉体を狙うミスラが現れ素材であるマリーを庇うためにミスラと相対。結果的にミスラに力及ばずに敗れ、マリーに看取られながら息を引き取った。
マリーとの対話から察するに家族という存在を醜い繋がりとみなしており、そんな自分に家族や守りたい人間はいないのかと問うたマリーに惹かれてもいたようだ。


  • 潜航師(ゾーンダイバー)

床や地面、壁、人体などに潜航して移動するPSI。
この能力で相手の体に傷をつけることなく臓器や骨などを抜き取ると言った芸当も可能。
正確に言うとこれは潜航というよりは周囲の物体との同化と呼べるものらしく、自身の胎内の臓器などを一時的に同化した物体内に移動させたりもできる。
更には同化した物体を作り変えて無数の手足を何本も作り出して敵を捕らえる「潜航師・傀儡(ゾーンダイバー・フリークドール)」といった技も使う。



カプリコ

W.I.S.E第六星将(元第四星将)。
どいつもこいつもまともじゃない野郎の集団である星将の中での紅一点、清涼剤なロリっ娘。
しかしその内面は他の星将に負けず劣らずで常人離れしているのだけど。
本名は八星理子といい、額に大きな斜め十字の傷が刻まれている。
理子曰く「崖から落っこちた時に神様がくれたおまじない」とのことで、これがキッカケで彼女のPSIが目覚めたと思われる。


現代世界での登場ははるかぜ学園、この時はまだ年幼く言動もたどたどしい。
その秘められた能力に目を付けたジュナスによって確保されるも、同じように学園へとやってきていた嵐とも接触、
ジュナスが嵐を殺そうと力を振るい眼前でスプラッタな光景が繰り広げられても「おー」と物珍しそうに声を上げているだけだった。
PSIの力を危険視され軟禁同然の不自由な生活を送っていたようで、大好きなスケッチブックを取り上げず、好きなだけ絵を書けばいいと言ったジュナスを運命の人として付いて行くことを決めた。
その際に戦闘で吹っ飛ばされたジュナスを自らのPSIで具現化した怪物によって助けたりもしている。
約束の涙争奪戦時はまだ幼かったこともあってか参加していない。


サイレン世界では禁人種の開発と研究を担当している。桃色ベースのゆったりした服を着ている。
初登場時は終盤とは比較にならないくらいに饒舌で理知的な喋りをしていたが、後にも発するうーにー? といったセリフや、
星将同士の会議中に何の脈絡も無く新しい禁人種のデザインを発表するなど奔放さは健在であった。
最終決戦では自らの作品である巨大禁人種ギーガーたちとジュナスと共に出撃するも、相性が最悪の朧の生命融和に翻弄されてしまう。
その後、ミスラの裏切りで戦闘不能になったジュナスを庇う姿を影虎に問われ、涙と共に「この人を愛してるから」と言い切った。
結果的にジュナスと共に星将の中で唯一の生き残りとなった。


  • 創造者(クリエイター)

絵に描いた物体を具現化するPSI。
何の鍛錬も積んでいない現代の時点でも黒い薔薇の怪物や無数の目玉の魔人などを生み出し、影虎たちに恐怖を与えていた。
サイレン世界では切り札である巨大禁人種ギーガーや、イルミナを基に即席で生み出した複数のパイプを取り込んだ禁人種マグマグなどを操る。
特にギーガーについてはウラヌスとの闘いの直後で消耗していたとはいえ、格段に実力を上げた未来のカイルを圧倒する程の力を有する。



ドルキ

W.I.S.E第七星将(元第五星将)。
ステキファッションでお馴染、みんなのアイドルドルキ様。
尚、第七星将という立場についてだがウラヌス、ヴィーゴ加入後にサイレン世界でのドルキの出番が無いので確定情報ではないのだが、
シャイナ、カプリコが格下げになっていることから必然的にドルキも同じだと思われる。
特別警備小隊を率いての周辺の探索や生き残りの人類の捕縛、敵対者の抹殺などを担当している。
一言で性格を表すなら非常に短気でキレやすいチンピラ。
気に入らないことがあるとすぐに味方にも当たり散らし、おまけに冷静さを欠いて判断力が低下する典型的な小物。
ジュナスからは王様気取りと馬鹿にされ、同じ特別警備小隊からのメンバーからの人望も薄いなど何か散々である。
ただし追い詰められると後先考えず命すら容易に戦うための担保にするなど度胸はある。
……が、何故かネット上ではコアな人気があり、最終巻のおまけページでそのことを知って笑いながら喜んでいたりもした。


現代世界ではどこぞの廃墟で周りの人間に暴行を働いていた中、天戯弥勒の宣言を目にして笑いを浮かべていた。
黒のティーシャツ一枚にオールバック、咥えタバコと見た目は完全にチンピラそのもの。
約束の涙争奪戦時もシャイナと組んでノリノリで自衛隊を爆破していたりと相変わらずだった。


サイレン世界ではタツオ、祭の回想シーンで度々「禁人種とは違う明らかに人の姿をした者」として、如何にも敵の幹部格としての存在感を放っていた。
そして三回目のゲームで桜子の広範囲テレパスの察知を聞きつけて自らが出撃、アゲハたちを追い込んで尋問する。
この時嘘を述べたヒリューの言葉を一度は信じながらも、僅かな反応の違和感からそれを見抜くなど平常時は意外と理知的である点も見せている。
アゲハたちを生け捕りにすべく戦闘を開始するも、カブトの「幻影」に翻弄された挙げ句にアゲハの「暴王の流星」の直撃を受けてしまう。
逆上してPSIをフルに発揮し辺り一帯を爆破していくも、冷静さを欠いたことでアゲハの追撃をまともに喰らって右腕を失うもシャイナによって救出される。
四回目のゲーム開始直後にシャイナと共に再登場、千切れた右腕を修復すると共に二度目のイルミナス・フォージを行ってパワーアップを果たしていた。
しかしその代償は大きく、イルミナが馴染まずに右腕が禁人種化しかけているなど明らかな拒絶反応が見られる他、1年以上の生存確率が0.5%以下にまでなってしまう。
それだけのリスクを背負いながらも自分のプライドを大きく傷つけたアゲハとの再戦を望み、
暴王の流星を真っ向から撃ち破る程の力を見せつけアゲハを完全に追い詰めるも、
直後に救援としてやってきたカイルによってイルミナの核2つを同時に破壊されて消滅した。


  • 爆塵者(イクスプロジア)

使用するPSIは任意指定型の空間爆撃バースト。
単純な殲滅や破壊を観点に置いた際には相当に強力であり、全力時には「星船形態」と呼ばれる自身を包み込む膨大なエネルギーを内包した球状の物体となり、
全方位を連続的に捕捉、爆撃していくという凄まじい力を発揮する。



□その他の幹部

遊坂葵

陸上自衛隊研究所特殊化学武器研究科の青年、グリゴリプロジェクトに参加していた射場の友人。
パッと見は気の良さそうな性格の色黒にーちゃんだったが、その本性はPSYRENの登場人物の中でも屈指のド外道。
力を使いあぐねていた中で出会った弥勒に魅せられ、彼の意志に同調してW.I.S.Eに加わった。
他人の命を何とも思わずゲラゲラ笑いながら自分のPSIを躊躇なく振り撒き殺しまくるなど残忍の二文字が服着て歩いていると言っても過言ではない。
己の欲望のままに悪意と力を振るい、最後の最後までその在り方を変えることなく散っていった潔さから評価する読者も多いんだとか。


現代世界では弥勒の脳内にあるチップを融解させるために陸自の研究施設へと乗り込んだアゲハたちと接触。
その際に祭の体内に新型の毒を注入していた。
射場の目的を知るや否やW.I.S.Eメンバーとしての本性を明かし、事前に仕込んだ射場や祭の毒を発現させて行動開始。
バールのようなもの片手に自衛隊員とアゲハ達相手に大暴れをする。
アゲハや桜子相手にほぼ互角の接戦を展開するも、最終的にアゲハの新能力、「暴王の渦、裂弾(メルゼス・ボルテクス・スプラッシュ)」の直撃を受けて倒れる。
だが瀕死の状態ながらも最後の力を振り絞ってニトログリセリンを自身のPSIでばら撒き自爆。
結果的にアゲハたちの弥勒の脳内チップの融解という目的は防ぐことに成功していた。
「限界なんてもんは超えるために存在する」など、字面だけ見れば主人公っぽいセリフを言ってたりもする。
そして反対に少年誌漫画の主人公にしてはぶっ飛びすぎな、かの有名なアゲハの警告直後の文字通り致命傷ぶち込みアタックの被害者が彼であったりする。


サイレン世界での直接的な登場はしていないので詳細は不明だが、
生き残った祭に毒を注入し死亡の遠因を作ったのは彼のようである。
また現代のミスラ曰く「どの道いずれ裏切って弥勒に殺される」とのことだったので、その通り弥勒に粛清された可能性が高い。


  • 甘き毒薬(キャンディ・マン)

多種多様な毒物を生み出し操るPSI。
自らの体内に毒薬を打ち込んで広範囲に飛散させたり、毒物を虫に変化させてばら撒いたりもできる。
肌を爛れさせるびらん剤のサルファ・マスタード、致死性の高い窒息をもたらすホスゲンなど相当エゲつない毒の他、
高熱と共に体中に奇妙な紋様を浮かび上がらせる新種の毒性ウイルス「ゴルゴン」なども使用する。
一方で自身の身体に毒薬を投入する性質上、少なからず毒の影響を受ける為、文字通り命を削る技でもある。



ミスラ

W.I.S.E元老院という立場にある謎めいたボクッ娘。
現代世界ではかがり火と呼ばれる予言に近い能力で弥勒や後の星将たちをサポートしてるが……

その正体は地球に向けて飛来した隕石ウロボロスの内部に存在していた星を食らう者クァトネヴァスの代弁者であり、
一連の事件の真の元凶と呼ぶに相応しい存在。
グリゴリ実験体として精神を摩耗していた弥勒に接触し、共に世界を変えるべく羊が狼に変わる夢を見せて世界への憎悪を煽り続けていた。


そして約束の涙が落着するその日に、先に駆け付けた桜子たちから涙を掠め取ってクァトネヴァスの代弁者として完全に覚醒する。
しかし、アゲハの説得によって弥勒に自身の真意を見抜かれたことにより反撃を受けてしまう。
直後、体を変異させてアゲハと弥勒に襲い掛かるも暴王の月(メルゼス・ドア)と一体化したアゲハの圧倒的な力の前に敗れ去り消滅した。


サイレン世界では基本的に表に出てくることは少ないらしい。あとかなり際どい服装をしている。
年月の経過で憑代にしていた肉体がだいぶ弱っていたらしく、肌がボロボロと崩れて内部のクァトネヴァスと同様のマーブル状の本隊が覗いていた。
体の交換の為にマリーに接近するも、それを拒むヴィーゴと相対、元老院としての力を振るってヴィーゴを圧倒する。
直後、弥勒がアゲハに敗れたことを察知すると彼を裏切り自分の計画を遂行すべく動き出す。
新たな命を生み出すために弥勒が溜めこんだ生命の素を、クァトネヴァスが星を食らう為のエネルギーとして吸収し、代弁者である彼も莫大なエネルギーを発揮する。
イルミナ技術もミスラが齎したもので、イルミナス・フォージを受けた者からエネルギーを吸い取るための撒き餌でしかなかった。*1
本性を現し弥勒共々星を食らうべく暴走を開始するも、駆けつけたグラナに殴り飛ばされアッサリと消滅。
残ったクァトネヴァス本体も弥勒とグラナの最後の抵抗によって押し返されてしまい、ミスラの野望は完全に潰えることになった。


小説版第二巻において、ミスラの憑代となっていたのはとある高校に通う吹奏楽部員の女子生徒だったことが判明。
同じく吹奏楽部に所属する彼女に淡い恋心を抱く男子高校生との、ミスラに意識を浸食されていく中でのあまりに切ない物語が明かされている。


□一般構成員

  • デルボロ

第二星将直属精鋭戦闘部隊、スカージのリーダー。体中に傷を負った白髪の男。
スカージは生存確率0.1%以下の凝縮型イルミナによる改造に耐えた精鋭中の精鋭部隊である。
その割には半数以上が噛ませ同然の死に方してだけど


五回目のゲーム開始直後にカブトと接触するも、直後に乱入したカイルに撃退されて一時撤退。
根襲撃の際には全力を発揮してカイルと互角の勝負を繰り広げていた。
最終決戦時はジュナスとの出撃と共に自らも出ようとしたが、メンバーの1人オドに化けた朧によって殺された。



  • アッシュ

スカージのメンバーの1人、牙の様な歯を生やした残忍な男。
トランプやコインを武器にゲーム感覚で根の一般人たちを襲っていたが、カブトの新能力ヨヨによって死の脅威を体内に押し込まれたことで戦闘不能となる。



  • ネッカ

スカージのメンバーの1人、DQNなギャル風の外見をした紅一点。
伸縮自在の鎖を振り回して攻撃する他、全身に高圧のバーストエネルギーを纏うことで自身を強化できる。
最終的には本気になったフレデリカのパイロクイーン・サラマンドラによって燃やし尽くされて消滅。



  • バーリィ

スカージのメンバーの1人、リーゼント頭のゴツい男性。
カイルをミスターと呼んだり、追い詰めた一般人たちをレディース&ジェントルメーンとか呼んだりする。
……というかそれくらいしか特筆することが無く、晴彦によっていつの間にか倒されていた。



  • オド

スカージのメンバーの1人、スーツとフルフェイスヘルメットを装着した謎めいた外見。
根襲撃時は金棒を武器にしており、カイルのマテリアル・ハイによる妨害すらも容易く叩き壊す実力を発揮していた。
実は行方不明になっていた朧が成り代わっており、最終決戦時にその正体を明かす。
(本物のオドは単独行動中に朧に返り討ちに遭って殺された模様)



  • ギッザーニ

ドルキが率いる特別警備小隊の一員、黒いマントを羽織った細身で四つ目の怪鳥のような姿をした禁人種。
口が相当に悪い上、崩壊した世界で好き勝手に力を振るい人を殺せることや女の悲鳴を聞きながら切り刻むことを快感としていたりする。
ドルキに対する忠誠心もほぼ皆無で、何としても生け捕りにしろという命令を無視して桜子を殺そうとしていた。
桜子のことをイカレ女呼ばわりしたことで彼女の逆鱗に触れ、「M・J狂気の鎌(マインドジャック・インサニティ・サイズ)による幻影に翻弄され、一刀両断されて消滅した。



  • ゴルドフ

ドルキが率いる特別警備小隊の一員、ボロ布のマスクで顔を覆った巨体の禁人種。無口で全く言葉を発さず動きもノロい。
多種多様の生物を生命ごと合成して作り出された禁人種。
背中から大量のクモの様な足を生やし、そこからエネルギー弾を放って攻撃する能力を持つ。
分断した朧とヒリューと戦闘を行うも、朧によってCUREの力を流し込まれて合成された命が1つずつ復活したことでバランスが崩れて形状崩壊した。





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  • ドルキさんはネオ天草わざと見逃してたらしいけど、仮に闘ったら億号のオルガゥスに勝てるのかな? -- 名無しさん (2015-03-05 17:45:05)
  • 弥勒とグラナは改造手術うけてないのにあの能力はおかしいわ。 -- 名無しさん (2015-03-05 19:28:03)
  • ↑2多分無理だと思うがどう転ぶか分からないなぁ。それにしてもワイズはグリゴリ組とそうでない者とじゃあ差が大きいなぁ -- 名無しさん (2015-03-05 23:12:45)
  • 『日輪・天墜』のOSR感はスゴい。 -- 名無しさん (2015-03-06 00:25:44)
  • ドルキさん頭悪いけど爆塵者自体はすげえ高性能だからな!? -- 名無しさん (2015-03-06 00:31:28)
  • ↑激昂しやすい性格ではあるけど別に頭が悪いわけでもないよ -- 名無しさん (2015-03-06 00:37:09)
  • 確かにドリフトとの初対面とか割と切れてたわ、ごめんドルキさん。 -- 名無しさん (2015-03-06 01:03:55)
  • ジュナスとカプリコは何歳差なんだろう?二人には幸せになってほしいわ~ -- 名無しさん (2015-03-06 14:59:44)
  • なお小説ではすごいほのぼのコントがみられるよ! -- 名無しさん (2015-05-13 16:14:04)
  • 素の力でラスボスぶっ飛ばすグラナは強すぎる -- 名無しさん (2015-11-05 22:32:39)
  • シャイナは最後やられるの早かったな。某スタイリッシュな鰤漫画も見習うべきだ。 -- 名無しさん (2015-12-30 17:04:21)
  • 全員能力がオサレなんだよなぁ。あと使いこなす力量も。 -- 名無しさん (2016-04-08 15:21:23)
  • ↑ただし、これも小説の記述だが全員能力が攻撃に特化しすぎ 協調路線に入って以降は、治療や隠密など後方支援できる人材が必須とメンバーに自己分析されている -- 名無しさん (2016-04-08 17:55:46)
  • 周りがアレな性格が多すぎるからカプリコはだいぶまともな方に見える。 -- 名無しさん (2021-09-22 01:47:52)

#comment

*1 それを薄々察していたグラナと、他に弥勒とカプリコは幹部でありながらイルミナを付けていなかった

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