登録日:2014/08/24 Sun 10:38:29
更新日:2023/12/21 Thu 10:46:20NEW!
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龍が如く クロヒョウ カジノ ドラゴンヒート 違法カジノ 地下闘技場
レディース & ジェントルメーン!
ウェルカム トゥ ザ ドラゴンヒート!
さあ今夜も 最高にエキサイティングな格闘スペクタクルをお見せするぜ!
『クロヒョウ 龍が如く新章シリーズ』に登場する地下格闘場であり、
東城会が管理する違法カジノの一つ。
神室町内での位置は、天下一通りと中道通りの中間に位置している九鬼組事務所の真下。つまり2つの通りの地下の可能性が高い。
◆概要
ドクターストップやTKO無し、つまり流血程度ではレフェリーも止めず、凶器の使用以外は急所攻撃含め基本何でもあり。
基本的にどちらかが10カウントとられるまで試合が止まらない危険なルールを敷いている。
東城会構成員に脅されて出場した者や、興味本気で出場したセミプロ等多様な出場者が居るが、
喧嘩自慢の右京龍也が初見でドン引きするほど荒々しく、中にはこれで体を壊して駄目になった格闘家も多数。
格闘技業界では賛否両論で、熱狂の渦に巻き込まれた者も白眼視する者も居る。
別の格闘技場も本編である龍が如くシリーズで登場するが、
後述の精神性も立地も、何もかもかなり異なる別物である。
◆沿革
起りは闇市が開かれていた1950年前後。
戦後の焼け野原だらけの中でも手軽に興奮と熱狂に浸れる娯楽として、殴り合いの賭け試合が現在の神室町天下一通り付近で始まった。
そこに喧嘩自慢からプロ予備軍に元プロ、そして進駐軍兵士まで、多種多様な人種が参加。
やがて、「裏社会の賭場でありながら力自慢の若者たちが自分の実力を試し、切磋琢磨して成長するための場所」という正負の性質を併せ持つ特殊な空間になった。
少なくとも1980年代まではそうした状態が続いていたが、
この地下格闘場に魅せられて運営を担うに至った東城会の九鬼初代組長・九鬼隆太郎が、2000年代中盤の格闘ブームを商機と見て、
ネットベットシステム導入やよりショーアップした演出、ルールの改訂等を行った。
これが観客に大受けして、市場規模は爆発的に増加。
九鬼組の上納金も幹部会が一目置く程の大幅な増額を果たし、東城会の中での九鬼組の地位を飛躍的に高めた。
この時期、この地下格闘場は「ドラゴンヒート」と名を改める。
しかし、別格の最高幹部格にとっては歓迎すべき九鬼組が納める多額の上納金も、それまで横並びだった直系組長らにとっては脅威でしかなかった。
更に、当時は、正体不明の内通者によって、東城会直営の裏カジノや風俗店が何者かの通報によって断続的に摘発されていた*1。
殆どの組が経営難にあえぐ中でドラゴンヒートの好況ぶりが異様に際立ってしまった結果、
「九鬼組が自身の組のみ好況な現状を好機と見て、独り勝ちするために他の組のシノギを警察に密告して、他の組を蹴落とそうと画策している」
と看做されて、密告犯の嫌疑をかけられた九鬼組は栄華から一転、針の筵に。
その状況を打開するために、以前から九鬼組とは反目しあっていた直系二岡組の提案を受け入れ、ドラゴンヒートの運営体制が変更される運びとなった。
こうした経緯で、参加選手をそれぞれの組に振り分けて一時的に擬似舎弟扱いとし、
所属選手が勝利した組がその試合の儲け分を総取りするシノギの分配システムが成立した。
理屈の上では一つの組が強力な選手を擁立しさえすれば、延々と勝ち続けてシノギを独占し続けることも可能。
……なのだが、このシステムの成立は、
「より公平に、どの組もシノギを得られるようにして、東城会の内部抗争を未然に防ぐ」ことに端を発しているため、特定の選手が勝ち過ぎないように、運営側や参加する組による恣意的な介入が暗黙の了解として認められている。
結果
- 連勝した選手の対戦相手がどんどん強力になる
- 「観客の期待に応える」という名目で試合毎のインターバルが短縮
- 別の組や賭場の利用客が雇ったチンピラに夜道で襲撃される
等、枚挙に暇が無い妨害工作を出場選手は受けるようになっていく。
このシステムが導入される前の最高連勝記録が九連勝なことから、これが一つの目安となっており、
「どの選手にも十連勝は絶対にさせない」という条件が、東城会の秩序を守るためのこの闘技場における不文律と化し、十連勝に近付くほど上記の介入は過激になっていく。
こうした恣意的な介入があるにも関わらず、九鬼組長の絶妙な采配によって観客には違和感を与えず、
どの組も適度にシノギを得る為に、プロ級格闘家やロートルであれ各競技の元国内王者等を度々投入するため、高水準の格闘技を楽しめる興行として人気を博していた。
しかし、この改定によってドラゴンヒートは完全に金の為だけに回る賭場と化し、「若者達の純粋な精神修行の場」という側面は喪失してしまっていた。
2010年の伝説のファイターの登場によって不文律は破られたが、
一連の騒動で龍也や日向翔といった主力のスター選手が少なからずドラゴンヒートから姿を消し、選手の水準が低下。
更には九鬼が死んだことでマッチメイク、演出能力が一気に欠けてしまい、駄目押しで賭場を継いだ二岡が杜撰な経営をやらかした結果、観客の求心力を一気に失い、東城会の賭場としての地位は産廃レベルにまで失墜。
そこを二代目九鬼組長・九鬼隆昌が九鬼組のシマ全てと引き換えに運営権を勝ち取り、行き場を失った神室町の若者達をファイターとした体制に軌道修正。
かつての若者の修行の場としての在り様に大分近づけ、尚且つそれなりに賭場として機能するまでに再生させた。
◆ドラゴンヒート経営者
- 九鬼隆太郎
東城会直系九鬼組初代組長。
片足が悪く杖を常用する初老のダンディなおっさんで、東城会の中でも切れ者として知られる。
子分である若頭の戸田には誰かと会話する時秘かに録音する癖があるのだが、
戸田はそれを隠し通しているにも関わらず、その癖はおろか、戸田が録音データを託しそうな相手まできっちり把握している等、かなり抜け目が無い。
人間を見る目は確かで、不敵な笑みを浮かべたまま、本心や動揺をまるで見せず、弁舌で交渉を有利に運ぶ。
興行によるシノギにおいては東城会でも一目置かれ、彼も格闘技に関しては造詣がある。
ヤクザである以上金儲けを重視しているが、それ以上に格闘技を通して熱気ある精神修行の場を切り回せる点に魅力を覚えており、
自分がドラゴンヒートの在り様を変質させてしまったことを後悔していた。
更に内通者の一件では、シノギの分配システム構築で一時的に難を逃れたものの、
このまま潔白を証明出来なければ魔女裁判にかけられる窮地を脱せておらず、内心では尻に火が付いて相当焦っていた。
その最中小学校からの幼馴染であり、ドラゴンヒートの常連でもある警視庁の鷲尾警視から
「十連勝するファイターが出たら内通者が誰か教えてやっても良い」と言われ、
義理堅いから鷲尾は約束は守るだろうが実質不可能、と諦めかけていたところで金の卵に等しい龍也の素質を察知し、驚きつつも光明を見出す。
右京龍也に襲撃され気絶していた戸田を死んだことにして、戸田に潜伏するよう命じ、
龍也に戸田を殺したと思い込ませたまま、「戸田殺害を見逃す代わりにドラゴンヒートで戦え」と右京に指示。
その後は、その時の龍也の状態を見ながら龍也が心身共に成長出来そうな相手を見繕って徐々に対戦者のレベルを上げ、彼なりに大事に育てた。
逃走させない意味も兼ねて、相当額のファイトマネーをピンハネしたりはしていたが。
しばらくは順調に事が運んでいたが、鶴見が嗾けた佐伯に急襲され瀕死の重傷を負う。
辛うじて意識を取り戻して病院から抜け出し、龍也に戸田殺し容疑の一件や
ドラゴンヒートを往年の姿に戻す為に十連勝してほしいという想いを龍也に遺言として託し、そのまま死亡した。
- 二岡孝造
東城会直系二岡組組長。
九鬼隆太郎によれば、「油断ならない警戒すべき男」であり、事実利用できるものは何でも利用する性格。
……と言えば『ヤクザとしては』聞こえはいいもの、
実際は目先の利益に目がくらんで半ば東城会を裏切るような真似をしでかす小物。
初代組長亡き後、二代目組長就任までの一時期ドラゴンヒートの経営権と所有権を握り龍也の10連勝を阻止すべくありとあらゆる手段を尽くしたが失敗に終わっている。
龍也が去った後、他の目玉選手がいなくなったドラゴンヒート経営策としてよりによって適当な八百長による穴埋めに走り、初代組長のように違和感無く仕上げる事も出来ず、客は愚か他の選手までドラゴンヒートを去ってしまい、一気に産廃レベルに追いやった。
その後東城会もドラゴンヒートを見限ったが、父親の遺志を継いだ二代目九鬼組組長が二岡に
「ドラゴンヒートの所有権及び経営権と九鬼組所有のシマ全てを交換」という破格の交渉を持ち掛けてきてこれを承諾、経営権と所有権を手放している。
- 九鬼隆昌
九鬼の実の息子であり、二代目として父親の跡を継いだ。
若いながら相応の風格もあるワイルドなイケメンで、よく女をはべらせている。付き合っている女も大量に、かつ全国に居る模様。
しばしば中国人の借金取りに見つかっては逃げ回っている。
父親似でかなり彫りの深い顔立ちだが26歳。つまり『4』プレイアブルキャラの谷村よりも年下。本人も幾らか老け顔であることを気にしているようで、おっさんと呼ばれるとキレる。
その若さで看板を背負うだけあって胆力も優れており、二岡に面と向かって啖呵を切った事も。
ドラゴンヒートと呼ばれる以前から地下闘技場の試合を観戦もしており、当人もその熱気に中てられてかなりの格闘通になった。
そのめり込みようは、指導者は居らず見様見真似で格闘技を真似るうち、龍也との模擬戦で
龍也が思わず本気を出してもどうにかついて行ける程で、下手な格闘家にはまず負けない喧嘩上手。
喧嘩のスタイルも気性の荒さが垣間見え、スーツでピッシリと決めた隆昌が、路上で倒れる相手の顔面に地団太のように踏みつけをかまし続ける様は実に893。
しかも只の喧嘩上手というわけではなく、真島組ほどではないにせよ武闘派として知られる二岡組構成員を単身で息一つ切らせる事無く壊滅させる程には武闘派。
同時に父親譲りなのか頭の回転もかなり速く、二岡組との交渉の席では脅しの材料として神室町住人の被害届を持ってきたかと思えばそれは写しでしかなく、
万一自分が始末されても原本を持った住人がマスコミと管轄の神室署に雪崩れ込むよう仕向けるなど悪辣な手段を見せつけた。
スタイルはカスタマイズの自由が利く我流であり、龍也も彼から我流を教わることになる。
こうした生い立ちから、この闘技場に対する父親の本心も理解しており、
彼の死後は父親の夢を叶える為に九鬼組の大幅弱体化を承知でシマ全てと引き換えにドラゴンヒートを取り戻し、かつての姿に近付けた。
かつて少年院で良い指導員に巡り合えたこともあってか、行き場の無い若者達が試合を通して心身共に成長し、いずれは社会復帰出来るよう気を配っており、ドラゴンヒートでの金儲けは度外視。
多額の借金も、ファイターの殆どが無名の少年で集客率も高め難い中、一部のプロ級の少年に適切な相手として、
元ボクシング世界ランカーさえ引っ張ってくるといった採算の合わないマッチメイクで、彼らにチャンスを与えることを重視した運営が主な理由である。
こうした性格故に、彼を知る街の住人やドラゴンヒートの若者達からはかなり慕われ、借金取りの中国人からは「人間としてはむしろ好いている」とすら言われている。
情熱的な分かなりの体育会系で、戦いを通してそいつが何か掴めると確信すれば傍目には無茶に見える試合も続行させるため、
龍也も最初出会った頃には「無知なガキを騙して安く買い叩いて戦わせて儲ける悪党」と誤解したが、
阿修羅との抗争を通してその本質を知ってからは、親友兼相棒と言える関係に発展した。
◆所属ファイター
本編の主人公。詳細は該当項目へ
- TOMOKI
龍也の第一試合の相手。通称「空手界のモンスター」。
プロデビューが決まっており、大学では相手がいなくなってしまったために己の力を試すべくドラゴンヒートに参戦する。
龍也が戸田殺しの報道を確認するために新聞を購入した際にはプロデビューしていたようで、一面に1RKO負けを喫した様子が報じられていた。
その後は格闘家として振るわずに引退し、クロヒョウ2では不良グループのリーダーにまで成り下がっていた。
一時は荒れていたが、『クロヒョウ2』でもう一度龍也と拳をぶつけることで彼なりに答えを見出す。
格闘スタイルは「空手」だが、関節技を始めとするグラウンドの技術も習得している。
必殺のヒートアクションは、「アームロック」。
- 日向翔
龍也の第二、第六試合の相手。
ドラゴンヒートのスター選手であり絶大な人気を誇るファイター。
連日キャバクラ通いの不摂生な生活を送っているにも拘わらず、当人の実力はドラゴンヒートでも五指には確実に入る。
元々は強さに拘るストイックな総合格闘家だったが、悪く言えば塩試合メーカーだった所為で人気が出なかった。
そんな苦境のなかでヤケを起してやり過ぎた挙句リング禍を起し、家族とも絶縁寸前に。そうして社会的に抹殺されかけた中で、ドラゴンヒートに拾われた。
以降、ドラゴンヒートに恩義を感じ、肩の力を抜いて夜遊びに興じるようにもなったが、何よりも誰もが認め興奮する完璧な勝利、いわば魅せプレイに拘るようになった。以降、ショーマンシップを重視するプロレスをリスペクトしている。
敢えて先制させたり、止めを刺さなかったり、相手の得意技に付き合うって、相手の本領を凌駕することを試合の大前提としているため、実力の割に勝率は7割程度と控え目。
だが、実力の高さの割に起こる番狂わせと必ず派手な魅せ場がある試合運び故に観客は日向の試合に魅了され、「ドラゴンヒートの至宝」という二つ名を戴いている。
そうした彼のショーアップ重視のファイトスタイルも、九鬼にとってドラゴンヒート運営に欠かせないものであった事は想像に難くない。
第二試合では、地力で当時の龍也に勝っていたものの、彼のそのスタンスを崩すことはなく、それ故に龍也に敗れた。ゲーム的にも大振りかつ隙だらけで、全ボス中最弱である。
しかし、リベンジマッチとなる第六試合前に、龍也の確実な敗北を狙う本作の黒幕の手によって「龍也が自分を貶める為だけに妹を拉致し、卑劣な手段で試合を組んできた」という誤情報を受け取り、激昂。
九鬼と龍也がウォーミングアップを密かに視察した際は文字通り殺気立ち、リングの上で二人同時に相手をする荒々しい無茶なハードトレーニングを重ねていた。
夜遊びを一切断って鍛え込んだ結果、体は二回り大きくなった筋肉の怪人と化し、ショーアップをかなぐり捨てたファイトスタイルと垂れ流す殺気は、最早完全に別人。
ゲーム的にも、隙の無いコンボや強力な投げ技を駆使する、本作で三指に入る強豪ボスと化している。
第六試合も龍也が勝利し、日向の誤解も無事に解けた上に彼のとりなしで妹とも和解。事なきを得た。
龍也自身は激昂して精神的に不安定だった日向との勝負は決着がついてないと思っており、共に再戦を願う好敵手になっている。
龍也の第三試合の相手。
神室東高校の古文教師。一見冴えない印象が強いが、学生時代に合気道と空手を極め古武術に昇華させた達人。
対戦相手として龍也に伝えられた際は「YUUKI」というメモ書きを渡されただけだったため、龍也が女性と勘違いする一幕もあった*2。
ドラゴンヒート出場直前には精神面が著しく不安定かつ危険な状態で、自分を餌に不良を釣り、路地裏に誘い込んで意識不明の重体に追い込むレベルで叩きのめす狂行に手を染めており、
それを知った龍也は精神的に成長し落ち着きが出る前であっても、在学時代に見ていた教師としての彼の印象もあってか「そこまでトチ狂った痛めつけ方はしない」とドン引いていた。
詳細は該当項目へ
- 藤本信道
龍也の第四試合の相手。
本業はタクシードライバーだが、嘗て3度全国を制した空手家。
本編前、喧嘩沙汰で頚椎骨折の重傷を負って以降寝たきりになってしまった息子の恒夫の復讐のためにドラゴンヒートに出場。
上記の事件の犯人はその実行犯として逮捕され少年院行きとなった龍也であると見做していたが、龍也が自身に止めを刺さなかった事から疑問を感じ、真犯人は別にいて龍也は濡衣を着せられただけである事を試合後に知る*3。
更に控室で龍也から真実を告げられた直後、リハビリ中の恒夫が寝たきりになってから初めて歩く事が出来たという一報を病院から受けて涙を流した。
- 真壁隼人
龍也の第五試合の相手。
二岡組若衆であり二岡の舎弟。元々沖縄にいたが、ストリートファイトで極道10人を仲良く病院送りにした事で的にかけられたのか東京へ逃れてきた。
「狂犬」と呼ばれ、狂ったように笑い声をあげヒートアクションでは首筋に噛み付くなど凶暴性を隠そうともしていない。
…が、『龍が如く』シリーズに於ける沖縄といえば元東城会四代目が養護施設を営んでいたり、ハンマーで後頭部を殴られても無事な奴がいたり、重傷かつ病み上がりの状態で闘牛を火事場のクソ力で倒す奴がいたりとかなりの魔境。
それを抜きにしてもシリーズファンにとっては狂犬の称号といえばこの人なので、作中でももっぱら豚呼ばわりされることが多い。
ファンの間では、「10人病院送りの件はたまたま四代目が付近にいないタイミングで起こしたのではないか」という説が有力ではないかとされている。
真壁の試合の直前、龍也は自分に愛想を尽かして袂を分かったと思っていた元仲間の天馬が接触してきた。
彼は持前の顔の広さで、龍也がドラゴンヒートに参戦していることと、次の試合で真壁と対戦することを知ったのだ。
直前のアクシデントで捻挫して余計に気が立っていた龍也は、天馬が下心を抱いていると疑ってまともに取り合わなかったものの、当の天馬は純粋に友人として龍也を心配しており、怪我した状態でヤクザお抱えの狂犬とやり合う窮地に陥った龍也を慮って、一計を案じた。
龍也が捻挫したこと自体はその反応等から隠し通すのが難しいと判断して、天馬は二岡組に自ら接触し、「実際に怪我したのとは別の足を捻挫した」と虚偽の情報を流した。
その現場を目撃した龍也は天馬への不信と憤懣を募らせるが、実際の試合で何の問題も無い方の足を執拗に攻撃して悦に入る真壁の様子を見て、天馬の真意を悟る。
龍也の急所を突きまくって優位に立ったと勘違いしたまま油断した真壁は、あっさりとハイキックを貰ってマットに沈んだ。
続編においても二岡組の舎弟として登場。
没落したドラゴンヒートを更に追い込む為に所属選手の離反を促す等、二岡の指示で裏工作を仕掛けていた。
終盤にて龍也に不意打ちを仕掛けて襲い掛かるも、前作よりも格段に腕を上げた龍也にとって真壁は最早敵ではなく、軽々と一蹴。
最期は九鬼組に追い込みをかけられてそのままフェードアウトした。
- 張孝明
龍也の第七試合の相手。
- 荒巻毅
龍也の第八試合の相手。
- 嶋鉄司
龍也の第九試合の相手。
豪快な性格で「河内の嶋」「アイアン嶋」という異名を冠する、『龍が如く』世界における日本人初のボクシングミドル級世界チャンピオン。
しかし、ミドル級チャンピオンベルトの防衛戦初戦で両目の網膜剥離が発覚。頭部への打撃を受けると再発、失明の恐れがあるというボクサーとして文字通り致命傷と言える爆弾を抱えており、それが原因で表舞台のリングを下りざるを得なかったという過去を持つ。
表舞台の引退後は関西の地下格闘場「タイガーズゲート」や規制の緩い海外のノンタイトルマッチなどに出場し続けていたが、龍也の連勝ストッパーとして招牌を受け、けしかけた弟子を叩きのめした龍也に対しては実力を称賛しつつ、「どんな手を使ってきてもええ」と不良の意地を見せるよう発破を掛けながら立ちはだかる。
試合の直前、雨宮は「頭部への攻撃を加え続ければ楽に下す事ができる」と龍也に囁くが、彼はこれを「卑怯だ」と一蹴して拒絶。正々堂々とした試合の末に敗北した嶋はこれを知ると「実は表舞台に立っていた頃、たった1つの黒星がある」と明かした直後、彼がリングサイドに目を向けると……。
続編にも登場するが、過激にショーアップされた試合に不慣れだった事も合わさり阿修羅所属ファイターのメテオ鈴木に敗北した上に、タイガーズゲートが阿修羅によって潰されたため格闘家生活からは完全に引退。
腕っぷしと名声を買われたのか、近江連合系組織に拾われて運転手として第二の人生を歩み始めていた。
龍也にタイガーズゲートが潰された経緯を伝えた上で警告し、友人とともにプロレスを伝授するなどの形で協力したが、格闘家としての肩の荷が下り心に遊ぶ余裕が出来たのかキャバクラにハマってしまいつつある模様。
坂本 信司
八代 誠
三上 優太
斉藤 保
『クロヒョウ2』に登場した若きファイター達。
劉武松
タケル
リカルド・アキラ
その他のファイター達。
◆ドラゴンヒートスタッフ
- 雨宮泰山
ドラゴンヒート専属の整体師兼トレーナー。
地下闘技場故に通常の病院に搬送出来ない選手の手当てや、試合前のコンディション調整を担当する。
コレ用に雇用された訳ではなく、彼自身九鬼組の構成員として働いており、組の中でそれなりに地位も高い模様。
試合終了後に暴走したある選手を、九鬼が他の選手達を嗾けて止めようとした際、
その選手達は九鬼の指示ではなく雨宮の制止を優先していた辺り、選手達からの信頼も厚かった様子。
ネタバレ
本名は乃木泰。
彼こそ、ドラゴンヒートと名称が変わる前の名も無き地下格闘場で九連勝した伝説のファイターであり、
警察に東城会の経営する風俗店や賭場を通報し続けてきた内通者でもある。
そして右京龍也の実の父親。
かつて本物の世界チャンプの一人と称賛された嶋に唯一勝利したボクサーで、嶋にとっては表舞台に立っていた頃に唯一敗れた相手であり、彼の心に強烈なトラウマとしてその姿とその名を深々と刻みつけている。*4
内縁の妻・右京菜穂子に経済的に支えられながら、この地下闘技場で修行しつつボクサーとして世界に挑む準備を続けていた。
地下闘技場に乱入してきた筒井との非公認の試合で負った骨折で世界へのデビューが延期しなければ、確実に世界チャンプになれたと嶋は言及している。
しかし、雨宮自身はその骨折でハードパンチャーとしてボクシング一辺倒で戦い続ける危険性を気に懸けるようになり、
これを契機にボクシング技術の研鑽や他の格闘技の修得に努め、格闘家としてのレベルはより高まった。
そのため、絵に描いたようなDQNの筒井に対しても、自分を成長させてくれた存在として、この時点ではむしろ感謝していた。
純然たる修験者のような彼のストイックさが窺える。
しかし、そうこうしているうちに、妻の菜穂子が勤める焼肉屋が東城会による地上げの果てに放火されて焼け落ち、
菜穂子も恩人の焼肉屋経営者の金光夫婦も焼死してしまう。
「ボクサーとして妻を支えれば、妻に縋り切ったこれまでの生活も全て帳消しになり、恩人の経営者夫婦に恩返しも出来る」
とだけ考えて、妻子を疎かにした挙句に守れもしなかった身勝手な自分と、妻を殺した東城会への怒りを胸に、
ボクサーの夢を完全に捨て去り、復讐の為だけに生きる道を選択。
「放火の実行犯が発覚し次第自分が死なない程度に思う存分タコ殴りにする」という条件で、
当時神室署捜査一課所属の竹中刑事と取引をし、内通者として東城会を内側から食い荒らす為、
引き取った金光夫妻の娘の冴子と龍也を親戚の右京家に預け、二人の前から姿を消してしまう。
そんな生活の中で、予想外にも息子の龍也がドラゴンヒートに参戦。
荒み切って暴力のみに依存する龍也の戦いぶりに胸を痛めるが、ドラゴンヒートの試合を通して徐々に成長する様子を間近で見られることに久々に幸福を感じ、
龍也が十連勝して内通者が自分だと露見すれば、九鬼組か二岡組の手で殺される事を承知の上で、彼がより強くなれるようアドバイスや治療を続けた。
最後に息子の成長を実感するためにも、自分が龍也の十戦目の相手を務めることを決意し、彼との戦いに挑む。
スタイルは『極めし者』。龍也のそれとはモーションも微妙に異なる。
レベル自体はラスボスと同じくカンストの30。ただし、彼の『極めし者』は正真正銘あらゆる武術に精通した事によるもので武術の達人。
シリーズのボスとしての難易度は高めで、この作品においてはラスボス以上ともプレイヤーから評される。
これらの経歴を加味し、ナンバリングタイトルを含めた全キャラクターの中でも上位の実力者と評されることも。
雨宮に勝利した後は、乃木泰こそが全ての事件に黒幕かと疑っていたために激しく詰め寄るが、彼の本心を知った龍也と無事に和解。
この二人が協力して発動するヒートアクションは、
父親が敵を羽交い絞めにし、その敵を息子が好き放題タコ殴りにする
というもの。DQN親子極まりない凶悪な攻撃である。
そうして親子で二岡組に殺される前に包囲網を突破し、一連の事件の真犯人に繋がる証拠を真犯人である筒井らと奪い合った。
この最終決戦では、龍也自身のの成長の証と誓いして、父親に捧げようとする龍也の想いを受けて静かに観戦するが、
勝負の決着がついた後に龍也の不意を突いた新城の足指先蹴りから龍也を庇い、側頭部に一撃を喰らってしまう。
これで致命傷を受けながらも、「負けるな、戦い続けて、己を超えろ」という遺言を龍也に伝え、絶命した。
余談だが、彼の発言等から逆算すると年齢が割り出す事ができ、言及されてはいないが桐生と同い年ということになる。
龍シリーズのあの年齢層には何故規格外が多いのだろうか。
また2でクリアデータコンバートを行うと、バトルスタイル『極めし者・新城』が解禁され、ヒートアクションに足指先蹴りが含まれている。
父の直接の仇の技を使う龍也の心情は果たして…
- 工藤沙紀
雨宮の弟子であり、ドラゴンヒートの柔道整復師補佐。
容姿は実に可愛いが、中の人の都合上かなり棒読みとかよく言われる。が、上級者はむしろそれが癖になってくる……らしい。
イベントで龍也とデートっぽいことをして、年相応に喜ぶ様子はなかなか可愛い。
中学では合気道の全国大会で優勝した腕前で、格闘技に対する知識は豊富。いわば格闘技オタク。
今でも程度の低いチンピラがナンパしてくれば、投げ飛ばして追い払う。
母子家庭で育った生い立ちもあってか中学時代は自分の強さが自身の支えだったが、
高校に入ると県大会止まりで優勝も出来ず、上の層の厚さと自身の壁を感じ始め、荒れ出して高校も中退してしまう。
挙句の果てに、神室町で弱いヤンキー相手に無双する空しい暴力的オナニーに没頭するようになってしまった。
この時期、拠り所が欲しかったのか、同じく中学時代は柔道の全国大会で優勝してプロ入りを目指すも
結局プロ入りも断念した、しょうもないホスト崩れに貢いでいたりもした。
龍也に対する反応と言い、割と駄目男好きの気がある。
そんな中で出会った雨宮に出会い、出会い頭に「技が泣く」と諌められる。
感情に任せて挑むも、沙紀に手も出さないまま軽くあしらう圧倒的な実力を見せる雨宮に、彼女は興味を抱いた。
それ以降雨宮を付け回すうちに、彼の職場のドラゴンヒートを見つけて忍び込み、あっさり
九鬼組構成員に発見されて秩父山中に永久就職か風呂に沈むという窮地に陥るが、
雨宮が「自分の助手だ。無許可で雇ってしまった」と九鬼に土下座をして彼女を庇い、窮地を脱する。
この出来事から、自分に居なかった父親の影を重ねる雨宮を慕い、熱気を好意を覚えたドラゴンヒートで沙紀も務めるようになった。
龍也と出会った頃は、素質はあるが乱暴なチンピラ扱いだったが、心身共に成長を続ける彼に惹かれていたようで、
デートもどきを繰り返し、まんざらでも無い空気を醸し出すように。
しかし、雨宮の死とドラゴンヒートの一時的な閉鎖、龍也の思いつきでの渡米で関係が途絶してしまい、クロヒョウ2の時点では消息不明になってしまった。
続編があるなら、是非登場して貰いたいものである。
- DJ RIKUOH
ドラゴンヒートのリングアナウンサー。やけにファンキーな見た目のおっさん。
クラブDJが本業だが、プレイヤーにとっては松屋の使者。牛めしをやたら推して来る。龍也に松屋で牛めしを奢った事も。
彼の実況とアドリブの手腕は定評があり、後に関西の阿修羅からも仕事の声がかかった。
彼は自費でCDを作成、流通させ、アメリカでメジャーデビューするのが夢。
その為にドラゴンヒート等様々な場所で仕事をし、節約をしている。
……とか言ってるが、夜遊び大好きでキャバクラにもしょっちゅう通ってる辺り、憎めない奴だが駄目人間臭が漂ってもいる。
何気に「ドラゴンヒートの至宝」日向翔と中の人が同じ。リング実況は中の人の喉を心配したくなる熱演である。
追記・修正をお願いします。
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▷ コメント欄
- 筒井辺りの利用客や参戦選手も追記しようかと思ったが、アホみたいに長くなったから止めておいた。カッとなって記事は作った。文章がごっちゃな感があるのは反省してる -- 名無しさん (2014-08-24 18:52:36)
- 確か2冒頭で数億円が一晩に動いてたってあったなぁ、そうだとすると神室ヒルズや白峯会並の金のなる木だったということに… -- 名無しさん (2014-08-25 17:58:59)
- ↑ 客の賭け金がそのくらいで、凄まじい金が行き来した。という意味合いだから、金のなる木だったのは確かだけど、=上納金というのとは少し違う -- 名無しさん (2014-08-25 21:19:03)
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*2 但しドラゴンヒートは女性の出場は不可能というルールが存在するため即座に否定されている
*3 真犯人は恒夫からしごきを受けて逆恨みを抱いた同じ空手部員であり、頚椎骨折を負う前に龍也が恒夫と揉め事を起こしていた為真っ先に容疑を掛けられた。部員は2人の試合中に傷害事件を起こし逮捕され、その段で自白したのか龍也の傷害事件は濡衣であった事が証明された
*4 「たった一度、負けた相手を忘れてたまるか」という怨嗟もあってか、マットに沈められて20年近い年月が経った劇中でもひと目見ただけで判別する程。
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