登録日:2014/01/06(日) 03:15
更新日:2023/12/08 Fri 13:47:59NEW!
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海外ドラマ 名コンビ ニューヨーク fbi ドラマ tbs テレビ東京 ランチチャンネル 11年秋ドラマ 14年秋ドラマ 17年秋ドラマ ルパン&銭形 ホワイトカラー 擬似親子 15年春ドラマ
自由の代償は彼の“頭脳”だった――。
『ホワイトカラー』は2009年放送開始のアメリカのテレビドラマ。
2015年シーズン6で完結した。
NYを舞台に、FBI捜査官と詐欺師の異色タッグと知的犯罪者の攻防を描くサスペンスドラマ。
ちなみにタイトルの『ホワイトカラー』とは知的犯罪=ホワイトカラークライム から。
ストーリー
FBI捜査官ピーター・バークは3年の追跡の末、宿敵の天才詐欺師にして大泥棒でもあるニール・キャフリーを逮捕する。
しかし獄中にあった彼は、何者かに脅され自分の前から姿を消した元恋人・ケイトを探すため脱獄。
結局ケイトには逃げられ、あっけなくピーターに再び逮捕され、追加で4年の刑を言い渡される。
彼女の居場所を探し当てるためかりそめの自由を欲したニールは、刑務所に戻る代わりにピーターのコンサルタントとしてFBIで働くことを自ら申し出る。
その要求をピーターは受け入れたのである。
その理由は2つあった。
1つは知的犯罪が年々高度化や複雑化の一途をたどる中で、自身が立ち上げた知能犯専門チーム(ホワイトカラークライムユニット)もそれに対応しきれなくなっていたのも事実で、伝説レベルといっていいニールの犯罪者としての鑑識眼や能力や経験があればそれを埋め合わせるピースになると考えたからである。
もう1つは、できることなら更正させたいと何故かピーターに沸いた親心のような感情からくるものであった。
ピーターはニールの思惑を知りつつ、これらの理由でそれを受け入れたのである。
かくしてFBI捜査官と元詐欺師という珍コンビが結成されることになった。
価値観も生い立ちも信念も水と油の如く異なっていた二人であるが、お互いに腹の探りあいをしながらも、数々の死線や修羅場を共に潜り抜ける内に二人の間には友情とも家族愛ともつかない奇妙な感情が芽生えていく・・・。
特徴
基本は1話完結で、ピーターとニールが危険なおとり捜査を行い、詐欺師や泥棒などの知的犯罪者を逮捕していくという形式になっている。
また、同時進行でシリーズごとの大きな事件(主にニールの過去がらみ)に対する謎解きがエピソードを跨いで行われる。
こちらは
シーズン1ではケイトの行方と残した暗号の秘密
シーズン2ではシーズン1ラストの事件の黒幕との攻防、ナチスの財宝のサルベージ
シーズン3では消えたナチスの財宝を巡るピーターVSニールの攻防
シーズン4ではニールの父の過去
シーズン5ではある本に関する謎解き及び幻のダイヤを巡る攻防
が中心となる。
また、ピーターとニールは1話完結パートでは協力しあうが、長編パートの事件を巡っては対立、時には敵対することもあり、
二人の間での駆け引きも見所となる。
1話完結パートでは比較的現実的な犯罪が扱われ、
長編パートでは宝探しなどの荒唐無稽な題材が扱われることが多く、
多彩な物語が楽しめるのが魅力の一つ。
また、1話完結パートにおいても、現実的な犯罪ばかりではなく、時に警察・法曹・政治家関係者が関わる汚職犯罪や、国家間の外交上の問題の機微に関わるような大掛かりな題材も扱われることもある。
また、演出はスタイリッシュでありながら、
残虐シーンは少なめで、癖は強いがどこか暖かみのあるキャラクター描写が特徴。
ただし、やはりここはアメリカのドラマのある種のお約束(?)なのか、シーズン2以降になると『ゆうべはおたのしみでしたね』的なシーンが割と出てくるようになるので家族で見るときはご注意を。
登場人物
主人公
- ピーター・バーク(ティム・ディケイ)
声:池田秀一
主人公その1。
FBI知能犯専門チーム(ホワイトカーラークライムユニット)リーダーで、元はマイナーリーガーという異色の経歴を持つ。
剛直で頑固で正義感が強く、部下からの信頼も厚い...が
いかついマッチョな外見とは裏腹に、知能戦でニール相手に連勝を続ける、なかなかしたたかな食えないおやじ。
またボクシング対決でもニールに勝っており、ニールが知略、体力でかなわない数少ない相手。
捜査に必要とあらば、犯罪テクニックをはじめ、ほかの分野のことも数時間程度で習得してしまうほどの器用さも持つ。
さらに会計学の学位も大学で修めているというかなりのインテリ。
しかし、「典型的な仕事熱心な男性」であるため、家事はほとんどまともにできない。女心や遊び心がわかっていないため、妻やニールらから説教をされることもしばしば。
また、真面目一徹の人生を歩んできたうえに、犯罪者の思考を読むなどではニールに勝てない。そのうえエリザベス一筋なために潜入捜査の過程で女性を口説き落とすことや女性とイチャイチャすることも大の苦手としている。
シーズン3以降からは、たまにオヤジギャグなるものを披露するが、案の定ギャグセンスは最悪であり、仲間たちからは失笑されることが多い(なお、日本語字幕および日本語吹替版のセリフでは典型的な日本のオヤジギャグだが、オリジナル音声版ではどのようなギャグを言ってるのかは不明)。
頼りがいのある有能な上司ではあるがシーズン2以降になると、ニールだけでなくジョーンズとダイアナにもからかわれることも多くなってきている。また、エリザベス関係の出来事になると職場での頼れる上司キャラとは一転してあたふたしたり、真面目すぎて仲間たちやエリザベスから呆れられたりそれをイジられることも多いため、モジーにつぐコメディリリーフ的なキャラも担っている。
シーズン2の前半あたりまでは法および道徳的に乗っ取った合法的捜査に固執し、すぐにアブない手法で捜査を行うニールに頭を悩ませ快く思ってなかったが、シーズン2の後半以降になるとバックアップだけでなく自ら潜入に参加することも多くなり、次第に違法すれすれの捜査も黙認するように。
ニールとは回を重ねるごとに息が合うようになり、シーズン3以降はほぼツーカーレベル。
一方で、自分の目を盗んで詐欺や盗みに手を出そうとするニールの素行に頭を抱えているが、
危険や謎解きが大好きな性格の為、ニールとの駆け引きに関しても、どこか楽しんでいる節がある。
大学時代も奨学金をもらいながら勉強漬けの毎日という堅実な人生を歩んでいるため、基本は庶民派感覚。
ニールが体験しているような『華美でゴージャスな生活スタイル』には憧れをいただきつつも、そういった話を聞くと「だから、どうした?俺は今のままで、じゅーぶん。」みたいな反応を返すことが多い。
ニールの知性と利かん気を認め、父性に似た深い愛情を抱いており、彼の為にFBIとしての職分を超えた行動を取ってしまうことも多い。
というかかなりニールに対して過保護であり、ニールのプライベートを尾行するなど度々行き過ぎた行動をとる。
周囲からはニールの父親か兄(保護者)扱いされており、自身でも認めている。
しかしそれゆえに度々無茶な行動をとり、FBIとしてのキャリアを失いかかったこともある。
捜査中に一目ぼれし、必死のナンパで口説き落とした妻エリザベスとの仲は良好で、
倦怠期何それ?なバカップルぶりを見せるが、基本的に賢い妻に対して頭は上がらず、全く逆らえない。
舅姑の来訪にビビリまくったり、妻の怒りをニールを盾にかわそうとするなど情けない一面も。
ただでさえFBIの仕事とニールのお目付け役で忙しいのに夫婦生活も大事にするために、作中では捜査官ピーター・(ニールの)保護者ピーター・愛妻家ピーターという三つのハードワークが重なって、てんやわんやになることもしばしば。
ラブラドールレトリバーのサッチモを飼っており、ニールにもよくなついている。
以下ネタバレ
シーズン6の最後でニールが殺された後、たびたびニールの幻を見るなど、病み気味になっていたが・・・。
- ニール・ジョージ・キャフリー(マット・ボマー)
声:高橋広樹
主人公その2。
天才的な詐欺師であり、美術品泥棒であり、偽造屋。
複数の偽名を持ち、語学や美術品鑑定などの各種知識、もちろん騙しと盗みのテクニックにも長けた美青年。異様なまでに女にモテるタラシであり、チャラい上にけっこう遊び人。
過去に債権偽造犯罪を犯した際、捜査中のピーターにちょっかいを出して以来追い回されたあげく逮捕されて4年間刑務所に入っていた。
その後刑期の4年が過ぎようとしていたとき、突如脱獄し逮捕されて追加4年の刑を言い渡された。
失踪した元恋人・ケイトを探すため、GPS入りの足輪による監視付き4年契約でピーターと組むことになった。
GPS付きのため自宅近辺から3km以上は移動できない。
詐欺師、泥棒としての知識を活かした捜査へのアドバイスや、潜入のテクニックで捜査班の要として活躍する。
天性の機転と洞察力の持ち主であり、どんな困難もその頭脳で切り抜けていく実力の持ち主である。
それに加えて、上記の知識以外の分野にも豊富な知識量や素養を誇り、大学出のインテリ相手や一流ビジネスマン相手にも知識面の会話で全く苦労することは無いというある意味完璧超人。
が、堅実なピーターとは逆に、トリッキーなやり口で相手の目を晦ます作戦手法が多く、アドリブで味方すら撹乱するようなとんでもない行動を取ることも多いため、仲間たちは苦労と心労が絶えない(もっともそういう手段を取らざるをえない場面も少なくなかったことは事実であるが)。
また、身体能力が高い割にケンカは苦手でピンチに陥ることも多い。
詐欺師なのに意外にお人よしで、困った人を見ると(犯罪行為で)助けようとする面もあるが、高確率で事態を混乱させピーターが尻拭いをするはめになる。
かなり子供っぽく、少々メンタルが弱い面があり、トラブルに見舞われると情緒不安定になったりピーターに当り散らしたりする時もある。
犯罪に快感を感じる性質で更正すると言いつつなかなか更生する気を見せず、複数回に渡って逃亡を企て、その資金源となるナチスの財宝を巡りピーターと1シーズン近くに渡り攻防を繰り広げたことも。
ただし、犯罪者時代も直接人を傷つける犯罪や堅気の人間を巻き込むことはせず、ピーターからはチャレンジ精神に基づいて難しい盗みなどの犯罪に挑んでいるとしてその矜持を気に入られていた。
目的の為なら殺人含めてどんな汚い手段も使う元相棒のケラーに対しては、あからさまな嫌悪感と怒りを露わにしている*1。
自分を逮捕したピーターには、元ライバルとしての一種の対抗意識と同時に信頼と敬愛の念を抱いていた。さらに、後述する家庭環境のせいか、ピーターとFBIで共闘していくうちに、次第に彼に理想の父親を重ねている部分がある。
サラとの交際や、ピーターをはじめとする周囲の人々への愛情から、次第に自らの罪や過去と向き合う姿勢を見せるようになり、人間的に大きく成長していく。
明るく憎めない性格から、周囲からはなんやかんやで愛されている。
幼い頃、汚職警官だった父の罪が原因で陰謀に巻き込まれ、それが原因で証人保護プログラムを受ける。
その後家庭は崩壊、父と生き別れ、母からはネグレクトを受けるように。
父の罪を知らず、父のような警官に憧れて育つが、父の友人エレンから真実を聞かされ、グレて家出。
ニューヨークでモジーと出会ったことから本格的に詐欺や盗みに手を出すように。
シーズン4では己の過去と向き合うべく、父の行方を探すのだが、それが周囲を巻き込むとんでもない事態に発展してしまう。
シーズン5でとったある行動が原因で次第にピーターの知らないところで追い詰められていき、それが遠因となってある決断を下す。
以下ネタバレ
シーズン6の最後でパンサーズの強奪した金をくすねようとしたところ、ケラーに射殺され、た・・・?
主要登場人物
- モジー(ウィリー・ガーソン)
声:多田野曜平
ニールの友人であり、師匠兼泥棒仲間。
チビデブハゲの冴えない中年のおっさん。
ニールとは長い付き合い。
シーズン2以降は、ピーター・ニールたちに愚痴やボヤキなどを言いつつも、ニールを通じてピーターの情報屋としても活躍するようになる。
(ただし事件現場から物を盗んでいくことも多い。)
その活躍ぶりから*2、シーズン1後半あたりからピーター・ニールに次ぐ準主人公的な役割を担っており、実際シーズン2以降になるとモジーの存在と活躍をメインとしたエピソードもいくつか作られている。
ニール同様騙しや盗みに天才的な才能を持つ。
12歳にして賭場の仕切りをしていたらしく、一部では伝説の『デトロイトの歯医者』として北東部の犯罪は全て彼の仕業であるという噂が一人歩きしている。
また、非常に人望があり、ニールのためには動かない詐欺師たちが、モジーのためであれば喜んで動く。
後述のように、物心ついた時から毎日のように生き馬の目を抜く生活を送っていたため、かなり危険な修羅場にも平気で突入するほどの度胸と肝も据わっている。
しかし都市伝説を妄信したり妄想癖があり、しばしば突拍子も無いことから大暴走する。愛すべきウザキャラ。
本人の生まれ育った生い立ちはニールと同じく悲惨なもので、実の親に孤児院に捨てられたうえに、孤児院でもいじめられることが多く、12歳で里親に出されたがそこでも里親の実子の汚い策略が原因で里親の信用を失い、12歳で家出。
初めて行った犯罪が前述の賭場の仕切り関係でそこから20年以上、犯罪でメシを食べてきた。
20年以上の犯罪者生活で培った犯罪に関する技術や知識は国内においてもトップクラスのものである。
加えて、孤児院での恩師の助言から、読書が好きであり、そこから得た素養や知識量はすさまじいものがあり、ニールに負けず劣らずである。
ニールと同じく、人を傷つける犯罪は毛嫌いしており、一切やっていない。
スパイに憧れており、怪しげなスパイ道具を自作している。
シーズン4の『モジーとスパイ伝説』などギャグ回ではそのキャラが遺憾無く発揮される。
世界中隠れ家を持っているらしいが、大抵ニールの部屋に居座っていて(ニールの)ワインを飲んでいる。
エリザベスとはシーズン2以降は親友同士となり、彼女の危機には自らの逃亡計画を放棄して救出に尽力したことも(シーズン3『ライバルの自供』)*3。
ニールのことも心から心配しており、彼の行く末を見守っているなど、そのお笑いキャラぶりとはかけ離れた誠実さも見せる。
生い立ちから来る反権力・反体制的思考が故に、役人嫌いでピーター・ダイアナ・ジョーンズに突っかかっており*4、シーズン1あたりまでは顔を突き合わせると低レベルな喧嘩ばかりしていたが、次第に彼らを認め、シーズン2の中盤あたりからはホワイトカラーユニットのメンバーの面々と捜査を行ったり、ニールとピーターとのトリオで潜入行動することも多くなっていく。
最終的にはピーターとも親友となった。
なお、ジョーンズとダイアナに対しても、最終的にはピーターほどでは無いが、ある程度仲良くなれるようにはなった。
余談だが、典型的なモテないくんであることが作中強調されているモジーにも、シーズン3でなんとリア充爆発しろ的なシーンが用意されている。さすがアメリカのドラマはすげえよ。
中の人はセックス・アンド・ザ・シティなど数々のドラマに出演する名脇役俳優だったが、2020年に鬼籍に入った。
以下ネタバレ
本名はセオドア(テディ)・ウィンターズで、モジーという偽名は、孤児院時代からお気に入りのぬいぐるみの名前。
実は結婚詐欺師の嫁がいる既婚者
- エリザベス・バーク(ティファニー・ティッセン)
声:小林さやか
ピーターの美人妻。イベントプランナーでバリバリ働いており、家事も完璧な賢妻。
強気なしっかりもので、典型的な堅物の警察官の男という感じのピーターの扱い方を熟知しており、家庭では尻に敷いている。
夫の仕事に理解を示し、ニールやモジーらとも気さくに付き合っている元気な女性。
そのため、夫が張り込みや潜入捜査のため長期間家に帰らなかったりしても明るく振る舞っている。
好奇心からイベントプランナーとしての仕事を活かしておとり捜査に強引に参戦してしまうことも多い。
二度に渡って誘拐されたが、一度目は見張りを騙した挙句窓をぶち破って自力で脱出、二度目は夫と共に犯人を説き伏せて投降させた。夫の浮気を疑って尾行中に夫のピンチに乱入し救ったりと度々活躍する。
一度目の誘拐の後には怯えるどころか逆に事件への好奇心がグレードアップしたのか、
近所の住人が強盗ではないかと疑い、ニールとモジーを引き連れ勝手に捜査を始めてしまいあげく
犯罪者の巣窟に乱入し大暴走するなど、かなりの型破りな面を持つ。
良き妻であると同時にバリバリなキャリアウーマンでもあるため、仕事が忙しい時期にはピーターとなかなか会えないことが続くなど、寂しい思いをする時も。
ニールやモジーとは仲良しで、家で食事をご馳走したり一緒に出かけたりもする。
が、夫の身を案じるあまり辛辣になったり、危険にさらさぬように釘をさすこともあり、特にシーズン4でピーターが生死の境をさまよって以降は明確にこれらのことを発言することが目立つようになった。
精神科医の父(心理分析オタク)と編み物好きの母(センス最悪)が登場している。
以下ネタバレ
ファイナルシーズンでピーターとの間に男児を授かることとなる。
- クリントン・ジョーンズ(シャリフ・アトキンス)
声:高岡瓶々
ピーターの部下その1。アフリカ系アメリカ人。元軍人で真面目な性格。
地味だが観察眼に優れ、ダイアナやニールを見守りピーターとの間に入ることもある良きアニキ。
シーズン1ではピーターの部下の捜査官というそれ以上でも以下でもないイメージが強かったが、シーズン2以降はコミカルな面も目立つように。
特にシーズン4以降になると出会い系サイト利用歴や刑事ドラマヲタ発覚など、意外な趣味嗜好も判明した。
ニールやモジーの監視役を押し付けられ苦労することも多いが、ピーターやニールの暴走にも割と嬉々として付き合う気のいい性格。
ニールに影響されたのか、シーズン2以降になると、自らノリノリで潜入捜査に志願する、ピーターをイジったりする、ニールのようなジョークはかます、ニールのトリッキーな捜査に協力して自らも危ない橋を渡る、などと言ったようにニールに心身ともに影響されている感じである。
ダイアナに「ニールに似てきてるわ。」と言われたこともある
実際、ニールと年齢も近いためか、シーズン3以降になると、ニールとも友人関係に近い関係となっている
何気に要所要所でピーターやニールに客観的かつ鋭いアドバイスをすることが多く、深い言動も多い。
- ダイアナ・バリガン (マーシャ・トマソン)
声:目黒未奈
ピーターの部下2。アフリカ系アメリカ人。
シーズン1は大半が未出演なため、シーズン2以降に正式にメイン登場キャラとなる。
強気なセクシー系美女。レズビアンでガンマニアな姐御。ピーターも認めるかなりの切れ者である。
ピーターに忠誠を誓っており、彼のために危ない橋をわたったことも。
ケンカが強く乱暴でニールにはかなり恐れられているが、ニールがピンチになると助けに行ったり仲良く違法捜査して叱られたりと姉弟のような関係。そのせいか、シーズン2以降はジョーンズと同じくニールの悪影響を受けてしまって、ピーターをイジったりすることも増えた。
潜入でホテルの部屋に閉じこもった際は、2人で同じベッドに寝ておしゃべりに興じていた。
実は外交官令嬢でかなりのセレブ育ち。レズビアンであるがゆえに生き方に悩む描写もある*5。
前述のように外交官を身内に持つが、それだけでなくあちこちの政府系機関に知り合いがいる。権力者が関わる事件の捜査においても、それらの彼女のコネを使って突破口を見出したことも少なくなかった。
シーズン5で人工授精にて妊娠、息子セオドア(セオ)を色々あってモジーの家で出産する羽目になった。このため、シーズン5においても産休のため中盤は登場せず。
- リース・ヒューズ(ジェームズ・レブホーン)
声:森功至
ピーターの上司。
ピーターとニールの暴走には目をつぶることが多い、理解ある上司。
しかし、そのためシーズン4で退職させられてしまう。(演者はその後まもなく死去。)
ニールに対しては当初は懐疑的であり、その後はニールの常識外れの思考・作戦に振り回され、ニールの尻拭いも散々させられるハメになったが、次第に『手のかかる悪ガキ』という感じでニールと接しており、最終的には憎まれ口をたたきながらも彼を認めた。
その後もピーターとは付き合いがある模様。
- サラ・エリス(ヒラリー・バートン)
声:樋口あかり
保険調査員の女性。
過去に、ニールが盗んだラファエロの絵の担当者として裁判でニールと出会い、罵詈雑言を浴びせまくった。
その後、FBIに入ったニールと事件を通じて再会、いつの間にかケンカップル状態に。
強気で面倒事が大好物な性格で、ピーターやニールの捜査に嬉々として協力。
保険調査員という職業柄か、素人と比べると捜査能力はある方。
警棒やうそ発見器など防犯アイテムを持ち込んで活躍する。
ピーター夫妻が誘拐された際はニールと2人で犯人を追いかけた。
シーズン3でモジーとニールがナチスの財宝を隠していることを知り、
一時的に愛想を尽かして去っていったが、その後も友情は続き、やがて復縁。
シーズン4最終回で、おとり作戦にかこつけたニールから半ば本気で求婚されるが、転勤を理由に断った。
もっともサラ本人も条件さえ良ければ、ニールと結婚するつもりだったが、ニールの取り巻く環境がそれを許さなかったため、断腸の思いでサラは旅立った。
- ジューン(ダイアン・キャロル)
声:羽鳥靖子
ニールに間貸ししている大金持ちの老婦人。
元はジャズシンガーであり、亡き夫の裏稼業に手を貸して相当儲けていたらしい。
捜査用に宝石など高価な小道具を貸すことも多く、クラブへの潜入には歌手として参戦した。
ちなみにニールの着ているスーツやトレードマークの中折れ帽も、彼女の夫の遺品を譲り受けたものである。
その他
- アレックス・ハンター(グロリア・ヴォトシス)
声:田中理恵
峰不二子的な女泥棒。
ある理由からナチスの財宝を探しており、ニールとは一時的に手を組んだり、肉体関係にあったことも。
犯行現場に折り紙を残す癖がある。
サラと出演時期が被っており、ニールを挟んで微妙な空気になる一幕もあった。
- ケイト・モロー(アレクサンドラ・ダダリオ)
声:園崎未恵
シーズン1時点でのニールの元恋人。
突然ニールを捨てて去っていったが、ニールを導くかのように様々な手がかりを残し、ニールを翻弄する。
ニールからは生涯を共にする覚悟で惚れ込まれていたものの、その他のキャラクター(ピーター等)からはあまりよく思われていないこと、セリフや登場シーンが少ないこと、強烈な他のヒロイン陣の中ではやや主体性に欠ける雰囲気から、若干影が薄い。
以下ネタバレ
シーズン1ラストで死亡。シーズン3以降は彼女の存在なしにストーリーが展開し、それと同時にニールもケイトの死を受け入れて新たにサラと恋愛関係になったため、余計に影が薄くなっていった。
- ローレン・クルーズ(ナタリー・モラレス)
声:東條加那子
ピーターの部署に配置された新人のFBI捜査官。ラテン系アメリカ人。
シーズン1の第二話で初登場。だが、登場したのはシーズン1のみ。
ピーターにあこがれてFBI捜査官になった。学生時代はニールについて研究してたらしい。
美人なので、ホワイトカラーユニットに所属して以降も、ニールが度々口説いてたが、「仕事が恋人」というスタンスだったので、のらりくらりとニールの口説きをかわしていた。
理由も説明されないままシーズン1の第13話で完全退場。そのため、彼女のプライベートな面すら本編でもあまり描かれず、「クールな若きキャリアウーマン」というそれ以下でもそれ以上でも無い印象しかなかった。
- ギャレット・ファウラー(ノア・エミリッヒ)
声:相沢まさき
シーズン1及びシーズン2に登場。FBIワシントン本部のOPR(FBI内部監察部)のチーフエージェント。
ある目的のために、ピーターとニールを罠にハメること画策し、策略を二人にしかける。
そのやり方は非常に狡猾かつ汚いもので、職権を乱用して手段を選ばない。
そのやり口には普段冷静なはずのピーターも感情を爆発させたほど。
以下ネタバレ
実はもともとは根っからの悪党ではなく、妻を強盗に殺害されたことで自暴自棄になり、その強盗を復讐のために殺害したことをオルゴールを狙う黒幕に知られたことで、そのことで恐喝された結果、その黒幕の意のままに操られることに。
- フィリップ・クレイマー(ボー・ブリッジス)
声:不明
シーズン3のみの登場。FBIワシントン本部の芸術品関連犯罪ユニット所属のベテラン捜査官。
FBIアカデミーでは、ピーターの指導教官を務めていた。
ピーターとニールの関係を快く思っておらず、「俺にもかつて情報屋がいた。まるで親子のように親しかった。しかし、そいつは今は刑務所の中だ。」ということを話して、ピーターにニールとは縁を切るよう迫る。
シーズン3後半でニールが恩赦を受けそうになると、彼を逮捕しようと躍起になる。
逮捕したら、そのまま刑務所に放り込む選択肢とワシントンの彼の元で厳重な監視下でコンサルタントとして使うつもりの選択肢があったらしい。
上記のように信頼していた情報屋に裏切られたことや、自身の長年の経験から『犯罪者は更生なんてしない』という信念を持っており、ニールをどこまでもかばうピーターに苛立ちを見せたこともあった。
そういった自身の『犯罪者の更生を信じるのは間違い』という信念から来るのか、それともニールをこき使って自身の功績アップの道具にしようと考えたのかは不明だが、いずれもピーターがクレイマーの行動に納得できるはずもなかった。
- レベッカ・ロウ(ブリジット・リーガン)
声:御沓優子
シーズン5でのニールの恋人。美術館職員。
利用するために近づいたニールを本気にさせるほどの魅惑的な女性で、
ニールの正体を知っても動じない度胸の持ち主だが・・。
以下ネタバレ
実は裏社会の何でも屋で、元工作員だけあって銃器や格闘術のプロでもある作中屈指のエグい悪女。かつニールに対してはかなりのヤンデレ。
シーズン5最終話でニールとピーターを出し抜き目的を達成する寸前までこぎつける。が、ニールに本気で惚れていたため、その恋愛感情を逆にニールに利用され、まんまと彼の策略にはまり、あっけなく逮捕される。レベッカもプロの犯罪者である前にひとりの女性であったという、まさに皮肉としか言いようの無い結末であった。
名前も容姿もニールに近づくための偽物である。ある事件でニールを救ったが、その後悲劇的な末路を辿る。
- マシュー・ケラー(ロス・マッコール)
声:檀臣幸→桐本琢也
ニールのかつての仲間であり、宿敵でもある犯罪者。ケイトをめぐる恋敵でもあった*6。
ニールをライバル視すると同時に執着しており、度々ニールに挑戦してくる。
目的のためには誘拐や殺人など手段を選ばず、エリザベスを誘拐し身代金を要求したこともある。
汚い手段を全く好まないニールはまさに水と油のような存在で、シーズン1での再会時に「お前そんなん(汚い手段や暴力的な手段は一切使わない)だからいつまでたっても二流なんだよw」とニールをディスっている。シーズン3での一時的な共闘の際には「お前(以前にも増して)すっかり甘くなっちまいやがって」とニールを批判していた。
ニールとピーター二人からはその性格の悪さから徹底的に嫌悪されているが、意外とドジで憎みきれない部分もある。
ある意味ニールの映し鏡ともいえる存在であり、最終シーズンでは二人の暗闘が描かれることになる。
エピソード項目
『さようならニール』※ラストエピソード
追記、修正は警官に化けてモジーのヅラを剥ぎ取って強制連行してからでお願いします。
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▷ コメント欄
- 今BSでやってる吹き替え版観てるけどかなり面白いわコレ。ピーターは理想の父親。 -- 名無しさん (2014-01-05 21:13:24)
- ピーターとモジーのなんともいえない関係好き。歯医者の話とか富豪の遺産の暗号の話とか協力し合う話好き。 -- 名無しさん (2014-01-06 10:29:43)
- ダイアナのニールに対する接し方が地味に好き。女好き同士ニールにちょっと対抗意識燃やしてる感じとか、でも友達としてフォロー入れたり。ピーターとモジーも同感。 -- 名無しさん (2014-01-10 19:49:18)
- 初めて見たときピーターのカミさんがビバヒルのバレリーだったのに驚いた。見たの10年ぶりくらい。あんまり変わってなかったのにも驚いたが -- 名無しさん (2014-06-20 18:47:42)
- 吹き替え版の方がコミカルさがあってしっくりくるのは何故? -- 名無しさん (2014-06-20 19:38:58)
- 自分は両方好きだが、どちらかというと字幕派。ピーターの中の人の演技は池田さんの吹き替えの落ち着いた演技より、やんちゃで若々しい感じで好きだ。ピーターは最初期は真面目な感じだったが、だんだん素ボケが目立つようになって可愛い。 -- 名無しさん (2014-06-20 20:09:31)
- エリザベスは良妻過ぎだよな。下手すりゃピーターと夫婦仲冷め切っててもおかしくない。ドラマとしてはそっちのほうがおいしいだろうし。 -- 名無しさん (2014-12-23 08:21:56)
- 池田さんの項目でも書いたが「ホワイトカラー」で「FBI」か・・。 -- 名無しさん (2014-12-23 09:28:09)
- ニールが劇中でどんな事実と違うこと行っても「元詐欺師だから」で辻褄合うんだよなあ。 -- 名無しさん (2014-12-23 12:32:17)
- エリザベスも良妻だけど、シーズン1の1話の、その後に比べて若干ギクシャクしてるバーク夫妻を見ると、ニールがバーク家のムードメーカーになってる部分もあるんじゃないかと。バーク家のバランスはむしろニールがいることで完成してるような気がする。この作品て人間関係の機微が絶妙なんだよな。 -- 名無しさん (2014-12-23 20:34:51)
- 身から出た錆ではあるけど、ニールは何やってもスペック高い(これで何でカタギで生きていけないんだ!?なシーンが多々・・・)けど、運だけは壊滅的に悪いよなあ・・・。特にモテるのに女運と家族運は壊滅的・・・? -- 名無しさん (2015-04-30 20:45:18)
- ↑友情運はあるけどな。ピーターはじめ皆いいひとすぎる。 -- 名無しさん (2015-05-03 16:26:36)
- 完結したな。いい最終回だった。 -- 名無しさん (2015-07-25 03:47:46)
- 字幕版見たらモジーの声の低さの驚いたわ -- 名無しさん (2015-09-06 14:59:03)
- 主役2人が別の人物役でCHUCK/チャックのサラ・ウォーカーの関係者としてゲスト出演(ニール→サラの元パートナーで元カレ ピーター→サラの元指南役。作中では悪役)したのは海外ドラマファンには有名な話。 -- 名無しさん (2016-03-20 00:42:15)
- CSIマイアミ見返してたらピーターの人が出てた、登場から数分で外から突っ込んできたクレーンがぶつかった衝撃で落下死するチョイ役だったけど -- 名無しさん (2016-03-24 18:33:09)
- ↑ピーターの中の人モブか悪人多いよね・。 -- 名無しさん (2016-03-25 23:38:38)
- ちょっと切ないけど、余韻の残るいい終わり方だった。 -- 名無しさん (2016-05-07 08:37:12)
- Netflixでの配信を楽しみにしています -- 名無しさん (2016-12-28 21:43:48)
- 「ガンダム」的にはデュランダルが捜査官で、アーサーは詐欺師。そして、ラクスは怪盗。 -- 名無しさん (2016-12-28 21:44:50)
- ↑7 「Chuck/チャック」の項目も欲しい -- 名無しさん (2016-12-28 21:46:36)
- 建て主です。chuckは途中までしか見てないので、建てられなくはないけれど、ファイナルまで見た方が建ててくださらないかと希望。 -- 名無しさん (2016-12-29 21:33:09)
- ニールって最終回後はカタギになれたのか元の泥棒稼業を行っているかどっちなんだろ -- 名無しさん (2017-08-06 12:21:00)
- ネタバレ反転にしました。 -- 名無しさん (2017-08-14 14:36:27)
- ↑2あの感じだと元気に泥棒稼業やってるかもね -- 名無しさん (2017-10-19 19:39:00)
- ニールの中の人がダイアナのように同性愛者なんだよな… と思ったらピーターとヒューズの吹き替えシャアとガルマかよw -- 名無しさん (2019-08-12 12:14:31)
- モジーの中の人が… -- 名無しさん (2021-09-25 23:41:59)
#comment
*2 ニールとピーターの派手な活躍に隠れがちだが、モジーの活躍がなければニールとピーターが完全に詰んでいたケースも作中では少なくない。
*3 ただし、シーズン3の時点ではエリザベスと親しくなってから1年以上が経過して、互いに信頼関係を構築していたことや、モジー自身の心境の変化も影響している。仮にシーズン1の時点ならば、おそらく彼女を見捨てて逃げていた可能性も高いが
*4 オリジナル原語音声版では、このことを強調するためか、普段はピーターたちを「スーツ」などと呼んでいる。なぜか日本語吹替版ではシーズン1の時点ですでに「ピーター」と呼んでいる。なぜこうなったのかは不明。ただし、オリジナル音声版でもモジーが感極まった際にはポロリと「ピーター」と呼ぶことはあったが。
*5 中の人と年齢設定が一緒と仮定すると、ダイアナの幼少期から学生時代にかけての1980年代から1990年代は欧米でもまだまだ同性愛者の権利が世間的におおっぴらに認められてるとは言い難かったので、その当時の時代の空気から学生時代の彼女は苦悩することが多かったのだろう。
*6 と言っても、作中の様子を見るとニールのように心から愛していたというよりは、どちらかというとニールへのライバル心&トロフィーワイフ目的&色欲目的な感じは否めなかったが。
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