メアリ・クラリッサ・クリスティ(漆黒のシャルノス)

ページ名:メアリ_クラリッサ_クリスティ_漆黒のシャルノス_

登録日:2013/11/28 (木) 22:21:09
更新日:2023/12/07 Thu 13:52:00NEW!
所要時間:約 ? 分で読めます



タグ一覧
漆黒のシャルノス かわしまりの 主人公 ヒロイン ライアーソフト スチームパンク san値max 黄金瞳 諦めない少女 メアリ・クラリッサ・クリスティ




仔猫って、言わないで!!



メアリ・クラリッサ・クリスティは漆黒のシャルノスの主人公。CVはかわしまりの
元ネタはアガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティ。かの名探偵ポアロの生みの親である。



ロンドン王立碩学院史学部に通う女学生。
昨年(1904年)の12月、突然右目が黄金瞳に変化した。これは彼女だけではなく、同時期に各地で一斉に発現したものであるらしい。


父とは死別。母は碩学として北央帝国のエイダ研究所に勤めているため現在一人暮らし。
史実においては「ミステリの女王」と称されるほどの大物推理作家だが、趣味は絵本を書くこと。


親友のシャーリィ、アーシェリカと共に穏やかな日々を過ごしていたが、突如シャーリィが原因不明の昏睡状態に陥り、彼女を救うため『M』と契約し、黄金瞳を求める《怪異》達をおびき寄せる餌となってシャルノスを駆け抜けることになる。


とにかくメンタルが強く、時に悩み、挫けそうになりながらも決して諦めることはない。
どれだけ悲鳴をあげても。どれだけ涙をこぼしても。誰に諦めろと言われても、決して。



ちなみにエロゲーのヒロインだがエロはほぼなし。まあスチパンではよくあること。
ぶっちゃけシャルノスを走っている時の息遣いが一番エロいともっぱらの評判である。




●黒の剣能


茨の剣。人間が互いを駆逐し合うための愚かなる自滅の道具。
シャルノスにおいて具現化する人の拒絶の心のかたち。


そして、タタールの門を開くための鍵の一つ。



シャルノスの闇から引き出される黒色の剣。
シャーリィ曰く、人間ならば誰もが持つものであり、バロン曰く、人が決して捨て去ることができないもの。
それを象徴するかの如く、この剣は茨で覆われており、引き抜いた者の腕に絡み付いて強制的に自分を振らせようとする。



以下ネタバレ





シャルノスを駆け抜け、『M』の元へ4体の《怪異》を導き、最後の《怪異》であるバンシーを自らの黒の剣能で貫いた時、ついにシャルノスの顕現が始まる。


誰もが永遠の暗がりに閉ざされていく中、それでもメアリは諦めずに走り続け、『M』の座する玉座にたどり着く。


再開したシャーリィからシャルノスを導いたのは自分であることを告げられ、黒の剣能を振るい、永遠に何も失われることのないこの場所で二人で生きようと告げるシャーリィに対し、二人だけでは駄目だとメアリも黒の剣能を振るう。


しかしその最中、明日に怯えるシャーリィを必ず守ると約束したことを思い出し、自ら黒の剣能を捨て去り、彼女の震えを止めた。


そして鍵を失ったことでタタールの門は閉じられ、シャルノスは現世から消失したが、『M』は最後まで諦めなかった彼女に、永遠の今日を与える。


永遠の今日。変わらぬ一日。未知なる明日は訪れることなく、不安も恐れも存在しない幸福なだけの世界。



しかし、それでも。



こんな世界はいらないと。一日だけでは足りないと。メアリは明日を望んで見せた。


その選択を見届けた『M』--《黒の王》は、シャルノスへと戻ろうとするが、メアリは彼を玉座から解放しようとし



「待て……。しかして希望せよ」


「あなたが言ったのよ。あなたが、あたしに、そう言った」


「同じことを言うわ。あなたが何者で、何に絶望していても」


「あなたは、あたしにそう言ったのだから」



「……ああ。そうだったな」


「俺は、お前に、そう言った」



「ええ。そうよ。あなたはあたしに言ったの。だから――」



そして自らを縛る百億の茨から解き放たれた《黒の王》は、彼女と共に明日へと歩みだすことを決めたのだった。



2ヶ月後、少数ながら絵本を出版した彼女の元にはファンレターが届いていた。
その中の一通には、感想も何もなく、「10月5日、渚にて」とだけ書かれていた。


「10月5日」。それは彼の愛読書である大デュマの代表作、『モンテ・クリスト伯』の最終章の名前だった。



むかし、むかし


あるところに、ふたりの女の子が降りました。


一人は怖がりの女の子で、もう一人は何事にも挫けない勇気ある女の子でした。


怖がりの女の子は、黒い人のおとぎ話を勇気ある女の子に話します。


それは神さまが光あれ、とおっしゃった時に消えた、黒い影のお話でした。


黒い人は自分を追いやった明るいところにいる人を恨み、怖いことをするといいます。


しかしそれを聞いた勇気ある女の子はこう言いました。


「怖くないわ」


「だってその人は神さまの言葉を聞いたのでしょ?」


「きっと言葉がわかるんだわ。それなら、うん。怖くない」


「話せるなら大丈夫!友達を作るのは、得意だもの」


「友達になれるわ。誰とでも」


そう言った女の子の影の中で。


赤い瞳が、眩しそうに歪んでいたのでした。





[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,33)


#comment

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧