ビグロ(MA)

ページ名:ビグロ_MA_

登録日:2012/07/15 Sun 12:16:36
更新日:2023/12/07 Thu 13:45:59NEW!
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ガンダム 機動戦士ガンダム ma ジオン 試作機 ビグロ ジオン公国軍 ビッグ・クロー トクワン




「このモビルアーマーのビグロなら高速戦闘力に関しては、モビルスーツなど物の数ではないということです!」



ビグロとは、「機動戦士ガンダム」に登場するモビルアーマー(MA)である。








【性能諸元】

型式番号MA-05
所属ジオン公国軍
開発MIP社
生産形態量産機
全高23.6m
全長45.5m
本体重量125.5t
全備重量229.8t
装甲材質超硬スチール合金
出力17,800kW
推力136,100kg
センサー有効半径111,000m
最高速度マッハ10
武装メガ粒子砲
4連装ミサイルランチャー ×2
クローアーム ×2
搭乗者トクワン
グレニス・エスコット
ジオン軍一般兵



【機体解説】

宇宙戦用に最初に実用化されたMAであり、超加速を用いた一撃離脱戦法をコンセプトとして開発された。


背部に2基の熱核ロケットエンジンを搭載し、前面には格闘用に2基の大型クローを設置。またミサイルランチャーやメガ粒子砲もあり武器のバランスは良い。


しかしスピードが速い分掛かるGも凄まじく、G耐性が強いパイロットでなければ乗りこなせなかった。またMAの常として死角も多く、近接白兵戦には弱かったりする。
だが、そもそもこの機体のスピードに追い付ける機体など殆どおらず、加えて一撃離脱機としては充分な火力もあったため、対艦攻撃機として少数が量産された。
(追いつけないMSが無いではなく、ガンダム4号機と5号機がビグロにほぼ迫るスピードを出して、上から撃墜したことがある。
 それでもガンダム4号機は「これがギリギリ」というスピードだったのに、ビグロはまだ最高速度を出せるかのように振る舞っていたが、
 ガンダムNT-1は推力でビグロを完全に上回るため、さすがにこちらには追い抜かれると思われる。
 いずれにせよ、ガンダムタイプに匹敵する量産可能なMAというのはさすがビグロというところだが)


量産機である「後期型」にはガトリングが追加され、クローも多目的マニピュレーターに換装。腕の関節も増えている。




【武装】

  • メガ粒子砲

クチバシを思わせる機首のハッチ内に搭載されたメガ粒子砲。
サラミス級の艦底部から上甲板まで一発でブチ抜く程の高出力を誇る。


メガ粒子砲ユニットは後に移動砲座スキウレに流用された。



  • 4連装ミサイルランチャー

機体上面の左右に4基ずつ内蔵されたミサイルランチャー。
正面にしか撃てない代わりに連射が可能で、弾幕を展開して相手の動きを阻害しつつ高速機動で接近するという戦法に用いられたという。



  • クローアーム

接近戦及びAMBAC肢として設けられた。
先端にある3本のクローはルナ・チタニウム合金を貫く威力がある。
物を掴めるなど意外と器用な動きが可能で、設定上はゲルググ用ビームライフルを保持出来るらしいが、実戦での運用記録は残されていない。



  • ガトリング砲

後期型から前面部に装備された。



  • 多目的大型マニピュレーター

後期型はクローアームに代わってこちらを装備する。
先端部がクローではなく関節部が増やされた多目的マニピュレーターとなっていて武器としての強度が低下したものの、より精密な作業を可能とした。




【劇中での活躍】

第31話に登場。ザンジバルに実戦テストのためザクレロと一緒に積まれていた。
しかしシャア・アズナブルがホワイトベース追撃のため徴用したことで彼の指揮下に組み込まれる。
そして宇宙に出たところで、開発責任者かつザンジバルの本来の艦長でもあったトクワン大尉が自ら乗りこみ、ホワイトベースを襲撃。
そのスピードで翻弄し、Gファイターも投げ飛ばし、さらにアムロ・レイをもクローでぶん回し失神させた。
だがトドメを刺そうと粒子砲を撃たんとした瞬間アムロが復活し、直後に放ったメガ粒子を機体を反らして回避しつつ砲門を撃ち抜くという反則じみた離れ業で撃破された。



劇場版ではア・バオア・クーで量産された機体が登場している。


これを踏まえて、PS3用ゲーム『ガンダム戦記U.C.0081 -水天の涙-』の前日譚を描いたOVA『機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル』では3機編隊で登場。
ア・バオア・クー攻防戦の最中、後方で補給中のジムサラミスを強襲して甚大な被害を与えるが、無事離脱出来たのは1機だけで1機はユーグが駆るジム・コマンドにより撃破、もう1機は自分で撃破したサラミスの爆発に巻き込まれて爆散している。
監督の松尾衡氏によればパイロットは学徒動員兵だったらしく、上官の命令で訳も解らず出撃してきたイメージだったとのこと。



一年戦争を描いたゲームでは後に発展型のヴァル・ヴァロに乗ることになるケリィ・レズナーの乗機として登場することもある。



漫画「機動戦士ガンダム0079」ではWBの片翼を破損させ、さらにアムロが乗るフルアーマーガンダムを追い詰めるという活躍を見せている。



一方、漫画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」ではザクレロが制式採用されて量産され、ビグロは「唯一出番がなかったかわいそうな奴」と若干のメタ要素を含んだセリフと共に試作機がア・バオア・クーからの脱出に用いられるのみであった。




ガンプラ

1/550で発売された。
腕の基部と肘関節が可動する。機首のメガ粒子砲は開閉状態が選択式となっているが
同スケールのガンダムは付属しないため他キットから流用する必要がある。




【関連機体】

MIP-X1

一年戦争以前、「ミノフスキー粒子の影響下で運用する機動兵器」を求めたジオン軍の要求に応えてMIP社が開発した試作宇宙ポッド。
コンペ自体はジオニック社のMS-01クラブマン(MSの原型)に敗北したが宇宙戦能力を高く評価され、この機体を原型としてビグロを初めとするモビルアーマーという概念が誕生した。



ビグロ改

「SDクラブ」に掲載された小説「モビルスーツ・コレクションノベルス」に登場。
口のメガ粒子砲が拡散タイプになっており、クローアームも4基に増えたが扱いが難しくオペレーターが必要になっている。また機体前方にビーム偏向バリアがあったが、加速性はそのままなため余計乗り手を選ぶ機体になっている。



ビグロマイヤー

型番:MA-05M


ゲーム「GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079」が初出の後期生産型の一種。
本体をスリム化して装甲を強化し、更に出力を上げた他スラスター付きの脚部も追加。
火力も口部メガ粒子砲の出力アップだけでなく、両手にもビーム砲が追加されており磨きが掛かった。
腕(と手)は普段は機体後方に収納されており、機動性に影響しない様になっている。
なお腕は収納可能な程小型化し格闘戦が出来なくなった為か一部作品で「支援型」扱いされてるが
機体の性質的には高機動の射撃特化でありどちらかと言えば「射撃強襲型」とでも言える様な性質を有している。
一説にはプラズマリーダーを装備した機体もあったらしい。


ソロモンやア・バオア・クーの一部の部隊に配備されていたらしいが、目撃者が少なく幻の機体になっている。



ビグ・ラング

型番:MA-05Ad


MS IGLOO」に登場。
ビグロ後期型を開発中だった大型MAに接続し、急遽完成させた機体。前線での補給基地と言った性格が強く、加速性は無きに等しい。
詳細は当該項目にて。



ビグ・ルフ

型番:MA-05R


「MSV-R」に登場。
先陣を切って敵艦隊を攻撃するために開発されたいわば強襲型であり、機体下部には大型ミサイル設置用のパイロンが追加されている。ミサイルにはプロペラントが増設され、さらに予備弾もあった。この他にも武器が考案されていたようだが、スピードが落ちるのは確実だったため後部にブースター兼ミサイルポッドが追加されている。…危ない気がするが。


いろいろやった結果非常に癖の強い機体となり、テストパイロットはロバート・ギリアムが勤めたほどだったらしい。
ア・バオア・クーには2機いたらしいが、結局2機ともやられている。



ヴァル・ヴァロ

型番:MA-06


0083」に登場。
ビグロをベースに既存のMAの長所を取り入れた発展型であり、試作機が3機ほど作られたらしい。
詳細は当該項目にて。




【ゲームでの活躍】


初期から登場。
宇宙用だが必要な物は揃っているため使い易い。ザクレロ辺りから開発か、または捕獲するかが常道だろう。
マイヤーはPS時代にいたが、クローが無いので弱くなっている。最近はいないし…。


MAにしてはコスト・資源が安く必要技術レベルも低め、攻撃に穴が無く、攻撃力耐久力も高く、何より移動力が高い
…のだがMA共通の欠点として拠点制圧が出来ない・通常の艦船に載らない・スタック出来ないのが惜しい。
とはいえ同じ欠点を持つ上に、重いビグ・ザム、脆いザクレロ、開発が遅いヴァル、NTが乗らなきゃ本領発揮しないブラウ・ブロエルメスより使い勝手は良い気がする。


一部CPUコースにてビグ・ラングがボス機体として登場する。
上空防御ガトリング砲と大型対宇宙艦ミサイルとメガ粒子砲を使い分けてくるが、ミサイルの爆風が広く事故当たりしやすい以外は特に厄介らしいものも無い。
また他ボス機体と違ってステージ枠外に固定されているので、迎撃で消されなければ全ての射撃武装が通る。だがプレイヤーが行けない地域に存在するので格闘攻撃が一切通らず、ガンダムエピオンは特に詰む。
パイロットは原作通りマイが搭乗。
EXVSFBまでは参戦していたが、それ以降は削除されている。







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  • ビグロを人型にするとトールギスになる(そうか?) -- 名無しさん (2013-11-25 18:46:03)
  • アムロを気絶させるという輝かしい戦績を挙げた名機。宇宙世紀通じて、戦闘時にアムロが命の危機に晒された最大の場面かも知れない -- 名無しさん (2014-03-10 21:08:29)
  • ↑「さぁこれでガンダムも最期だ」って時に目を覚ましちゃうんだもんなぁ。トクワン、もうちょっとでジオン十字勲章もらえるところだったのに。 -- 名無しさん (2014-03-10 22:27:45)
  • Gジェネで設計素材程度にしか見てなかったけど、松田未来の短編漫画でMAのカッコよさに気付いたわ -- 名無しさん (2016-07-11 20:46:19)
  • コロニーのミラーに敵をぶつけて倒すやつか -- 名無しさん (2016-07-11 20:49:47)
  • なお、ORIGINでは制式採用が見送られた模様(ザクレロが量産された) -- 名無しさん (2020-06-06 16:56:22)
  • アムロ「早ければ狙いも正確でなくなる」ビグロのこの欠点は機械獣ジンライS1が既に持っていた。 -- 名無しさん (2021-11-20 21:40:09)

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