山本元柳斎重國

ページ名:山本元柳斎重國

 登録日:2011/03/21 Mon 21:37:08
更新日:2023/12/05 Tue 11:12:35NEW!
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心配無用 此の儂が居る それに勝る警備など無い





山本元柳斎重國  
やまもと げんりゅうさい しげくに


[職業]死神
[肩書]護廷十三隊一番隊隊長
    護廷十三隊総隊長


 [羽裏色]京紫
 [身長/体重]168㎝/52㎏
 [誕生日]1月21日
 [好きなもの]和食全般
 [嫌いなもの]洋食
 [趣味]月に一度隊士たちを集めて茶会を開くこと
 [斬魄刀]流刃若火りゅうじんじゃっか
  〔解号〕万象一切灰燼と為せ「流刃若火」
 [卍解]残火の太刀ざんかのたち
 [CV]塚田正昭→高岡瓶々



漫画BLEACH』の登場人物。



・目次



 概要



護廷十三隊一番隊隊長兼総隊長。


右の額に十字の傷を持つ禿げ上がった老人。髪は無いが白く伸びた髭は膝まで垂れ下がっている。
普段は細目で杖をついて歩くなど歳を重ねた大人しい好々爺っぽく見えるのだが、死覇装の下に隠された身体は未だに全身ムキムキな上に所々に傷跡が付いた非常に厳つい物である。
着用している隊首羽織は袖のあるタイプだが、某海賊漫画に出てくる海上治安維持組織の軍人のように死覇装の上から肩にかけている。


千年以上前から、彼以上に強い死神が存在しなかったために現役総隊長として尸魂界に君臨し続けており、老齢でありながらその実力は衰えていない。
圧倒的な実力者であるうえに真央霊術院(及びその前身の死神統学院)の創設者でもあり、雀部京楽浮竹など、彼を師と仰いだ死神たちも数多い。



 人物



「一死以て大悪を誅す。それこそが護廷十三隊の意気と知れ」と断言する通り規則や規範に対し非常に厳格で、時には非情・冷徹な対応・態度を取ることもある保守的なタカ派。
劇中初期では命令に従わなかったかつての教え子である京楽・浮竹の意見にも「戯けるな。世界の正義を蔑ろにしてまで通すべき己の正義などない」と一蹴して容赦なく刃を向けている。
隊長の証である隊首羽織を大切にせず軽く考え扱うことも許しておらず、破面編で京楽、白哉剣八が羽織を紛失したときは怒っていた。更に金持ち白哉が羽織を「安物」と言ったためもっと怒った。


しかし、崩玉を巡る一連の騒動には思う所があったようで、後の死神代行消失篇ではかつて尸魂界を救った旅禍の危機を救い返す」ため、率先して掟を破っている(冬獅郎もそのことを言及している)。
「山爺も人間味があるんだな」くらいにさらっと読み流した読者も多いだろうが、これは死神の価値観からすれば非常に大きな変化である*1



かつては「山本重國」と名乗っており、2000年前に死神統学院という教育機関を設立。「元流」という流派の開祖で、それを教える「元字塾」の総師範となっていた。
当時から何故か額に「丿(カタカナの「ノ(の)」ではない)」の字の傷があったため、生徒からは丿字斎えいじさいと呼ばれていた(山本本人はこれを快く思っていなかった)が、
卍解を習得した雀部との本気の手合わせで額の傷が「十字」になったため、「十字斎」と呼ばれるようになった。
なお、当の雀部だけは一連の事件の後も「丿字斎」と呼び続けていたため、彼の心情を慮る意味もあって「元柳斎」と名乗り始めた。



実力だけなら最強クラスであり、更に実戦の勘ももちろんあり、徹底的に対策を練っていた藍染に対してもいいところまで持ち込んでいる。
しかし、長く総隊長を務めている間にボケてしまったのか、うっかりな面も露呈している。
例として、藍染の一味が百年以上前から企てていた計画に全く気付かず、しかもみすみすその計画の片棒を担がされていた。
そして真向から意見を出す者は居なかったとは言え、中央四十六室から出ていた偽の決定事項を完全に鵜呑み。
その計画、朽木ルキアの処刑が妨害された後は、妨害を行った京楽、浮竹の2人と交戦状態に入ってしまう。


千年血戦篇では「見えざる帝国ヴァンデンライヒ」の侵入を許し雀部を殺害させてしまったばかりか、その後の対策会議を途中で勝手に打ち切ってしまった。
この時の山本の「敵が述べた侵攻予定日などあてにならない」という読みが合っていたまでは良かったのだが、会議を打ち切ったことが問題視された。
もっとも、この時点ではマユリですら有効な対策は一つもなかった*2ので会議が続いていたとしても結果は変わらなかったかもしれないが。


というよりこの時は帝国の奇襲がいつ来るかも分からない状況であり、文字通り一分一秒が死活問題になる重要な局面だった。
当然隊長格が部隊の指揮と配置を徹底しなければならないので、もし部隊配備が遅れていれば第一次侵攻で蹂躙どころか最悪、護廷が全滅する可能性まであった。
なので長く続きそうな会議を打ち切り即時戦備を整える命令を出したことは、トップとしてそこまで間違っていない判断だったりする。先述の通り、発言を遮られたマユリがなにか状況に対して有効なことを言っていたかというと既に護廷隊に周知されている事実を繰り返していただけで進展のある会議とはいえなかったのも大きい。
ちなみに上記のマユリの長い会話と一部の読者の間で問題視された「もう良い」は、沽券に関わると判断されたのかアニメではカットされている。


ただ帝国との戦争で偽物相手に『BLEACH』では絶対にやってはならないとされる「能力のお披露目」を逐一やりつくしてしまったことは、さすがに浅慮だったと言わざるを得ない。*3
最後に活躍する主人公は一護なので、物語の展開的に仕方ない面も多少はあるのだが、それらを鑑みても総隊長としての判断や頭脳を疑問視する声もある。


ただカリスマ性は本物であり、前述の京楽や浮竹、また狛村なども山本の事を高く評価している。
彼が動き始めた時にはほぼ壊滅状態に陥っていた死神達も士気を取り戻し、劣勢でも持ちこたえている。



また後に創設期の護廷十三隊は護廷とは名ばかりの殺伐とした殺し屋集団であったことが語られており、そもそも知略や政治方面は管轄外だったらしい。
「何故儂が千年も護廷十三隊の総隊長を務めとると思うとる?儂より強い死神が千年生まれとらんからじゃ」といった台詞などから、「もともと政治や知略は門外漢だったが自分より強い後輩が生まれず交代できないのでしょうがなく最高指揮官の座にいた」かのような世知辛い背景が垣間見える。


なおかなり苛烈な性格であった連載初期の頃ですら1000年前と比較すると大分丸くなった後らしい。
千年前元柳斎と戦ったユーハバッハは「剣の鬼」「敵を討つに利するものは全て利用し人はもとより部下の命にすら灰ほどの重みも感じぬ男だった」と語っている。*4
まあこれはあくまでユーハバッハの視点からの評価ではあるのだが、それでもアニメで補足された初代護廷隊長の戦いぶりを観るとユーハバッハがこう評価するのも当然と言えるだろう……*5



 能力




伏して生きるな


立ちて死すべし


(BLEACH45 THE BURNOUT INFERNO より)



上記の通り尸魂界最高戦力の一角。
千年以上も総隊長をやっているだけあってあの藍染惣右介「単純な戦闘力では自分より上」と評している。
斬拳走鬼にも当然卓越しており、ワンダーワイス戦で流刃若火を封じられた際はただのステゴロでボコボコに叩きのめして完勝したほどである。
曰く「流刃若火を封じれば儂に勝てると思うてか。甘いのう。甘過ぎて眩暈がするわい」
更には藍染の鏡花水月の完全催眠下で攻撃された際は、腹に刺さった鏡花水月の霊圧だけを頼りに、目の前の藍染が本物か否かを見極め実際に反撃を食らわせる離れ業じみた攻略法を披露したことすらある。


最大限に対抗策を練っていた藍染に対し、ユーハバッハも山本重國の戦闘力は評価していたが、片腕を失ったこと、さらに人間の女井上織姫を慮ってその再生をしないほどに甘くなったことから特記戦力外と見なされていた。
そのユーハバッハも自分が対峙して卍解を奪えば問題ないと判断しただけで必要以上に軽んじていたわけではない。Rのロイドに対して手を出すなと命令したことと、命令と異なり迎撃する羽目になりほとんど消耗もさせられなかったのに褒めたところから(その直後瀕死のロイドに止めを刺したが)それが分かる。



◇ー流刃若火りゅうじんじゃっか

解号は「万象ばんしょう一切いっさい灰燼かいじんせ~。」
全斬魄刀中最高の攻撃力を誇る、焱熱系最強最古斬魄刀
普段は封印状態の斬魄刀をさらに杖の形状に封印して携帯している。


能力は解放とともに「斬魄刀全体から巨大な炎を発する」こと。
単に炎を生み出してその炎を操るだけのシンプルな能力だが、扱える熱量があまりにも凄まじく、その熱は天を焦がし雲すら消し、その刃の通る道は世の一切を灰燼に帰す。
始解であるにも関わらず、他の斬魄刀の卍解並み(どころかそれを上回るほど)の威力と熱量を有する桁違いの斬魄刀で、解放するだけで周囲が火の海と化すため、並大抵の者なら太刀打ちどころか近づくだけでも困難。
その圧倒的な火力から、藍染を始めとして特に厄介な存在として警戒する者も非常に多かった。
この炎を取り込んだワンダーワイスが、町一つを容易く消し飛ばせるほどの爆発を起こすという点を見ても、その凄まじさが計り知れる。


この手の超火力能力でたまにある「火力やエネルギー量が強すぎてそのエネルギーを御しきれない」といった欠点は当然なく、アニオリではあったが流刃若火の炎で飯炊きをしたり焼き芋を焼くといった一周回って神業じみた曲芸の如き火力調節を行なっていることが本人の口から語られている*6


ただ、攻撃範囲が非常に広いということは一対一、あるいは一対多(敵側が後者)の状況ならばともかく、味方と連携して戦う際には日番谷の『氷輪丸』のように、無暗に使うと味方を巻き込みかねないという欠点にも繋がる。
事実、ただ解放するだけで周囲一帯が火の海と化しており、攻撃すれば被害がさらに広がってしまう。


技(始解)

  • 松明たいまつ

一振りすることで目の前にあるものを焼き尽くす。


  • 城郭炎上じょうかくえんじょう

巨大な炎の壁を発生させ、標的を閉じ込める。


  • 鬼火おにび

杖に封印した状態で使用。
高熱の玉を飛ばす技。副隊長クラスが傷一つ付けられなかった相手に風穴を開けた。


  • 撫斬なでぎり

流刃若火、一ツ目の技。
炎を刀に纏わせ、一刀両断する。


  • 焱熱地獄えんねつじごく

時限式の技で、時間をかけて「流刃若火」の炎の柱を囲むように発生・増幅させ、自ら諸共周辺の一切全てを焼き尽くす。
劇中では不発に終わったが、「BLEACH Brave Souls」ではやがて周囲の火柱が狭まって範囲内の対象を焼き尽くすという演出となっている。
藍染の台詞からしても、これを受けたら藍染(進化前)ですらただでは済まなかったと思われる。
上述のものは町一つ囲むほどの大規模な技であるが、ある程度の調整は利くらしく、数人を巻き込む程度の小規模なものでも発動可能。



◇ー卍解残火ざんか太刀たち

凄まじい業火を放っていた始解から一変、刀身が焼け焦げた打ち刀の状態となる。
全ての炎をこの刀身に封じ込めた状態になっており、この卍解が発動しているだけで尸魂界中の水分が少しずつ蒸発し、空気が乾燥していく。
そして発動している時間が長引くと尸魂界全体が滅びかねないほどの影響をもたらし、やがて自分諸共燃やし尽くすとされているほどの力を有する、正しく正真正銘最後の奥の手。
山本は「卍解した儂はその身と刃に太陽を身に纏っておるものと思え」と語っている。


千年前にあったといわれるユーハバッハとの戦いでもこの卍解を披露したようだが、この時はいわば通常技の「攻撃と共に爆炎を放ち相手を焼き尽くす」能力しか出さなかった*7という。
実際には、通常技以外に東西南北の方位に因んだ四つの能力や技を有している。
おまけに始解の時を遥かに凌駕する常軌を逸した熱量から、事実上ほぼすべての攻撃が防御不可能な特性を獲得している。



京楽への発言からどうやら卍解に関してかなり苦い思い出があるらしく*8、中々使おうとはしなかった。
そして滅却師側も「ユーハバッハ以外が奪っても手に負えない」という観点から偽物戦では奪われなかった*9



“東”「旭日刃きょくじつじん

残火の太刀が持つ全熱量を刀の切っ先に集中させ、そこに触れた箇所一切を跡形もなく一瞬で蒸発させ消滅させる能力。
例えばこの状態で切っ先が地面に触れた場合、一瞬にして切っ先の直線上にある地面を広範囲に渡り底が見えない程に焼き切ってしまう。
アニメでは

  • 飛んできた瓦礫を斬った瞬間瓦礫が瞬時に融解・蒸発する
  • 建造物に切っ先が当たった瞬間その建造物が地面諸共消滅して巨大なクレーターに変貌する

といった規格外の破壊力が補完された。
この破壊力の前には滅却師の「静血装ブルート・ヴェーネ」も全く意味をなさないため防御は不可能。
剣での斬り合いそのものを完全否定しているといっても過言ではない殺意の塊みたいな能力である。
西・南・北の描写を見るに、卍解している間は常時発動状態と思われる。


なお、偽ユーハバッハのマントを切った時にマントの切り口から発火する様子がなかった事や、焼き切った地面の淵が溶岩のように溶け落ちる様子がなかった事から、使用者である元柳斎が熱の影響が及ぶ効果範囲をある程度限定できると推測される。*10



“西”「残日獄衣ざんじつごくい

1500万℃の超高熱を鎧のように全身に纏い、あらゆる攻撃を瞬時に蒸発させることができる。
「静血装」などの対策が無ければ、その熱量の余波で近くにいるだけで灰になってしまうとされる、攻防一体の能力にして事実上最強の鎧であり、敵は接近すらままならない。
上記のセリフや東・南・北の描写を見るに、旭日刃と同じく卍解している間は常時発動状態と思われる。


偽ユーハバッハの剣が一瞬で蒸発したにも関わらず足元の地面が溶け出さなかった事から、旭日刃と同様に元柳斎本人の意志で熱の影響が及ぶ効果範囲をある程度は限定できると推測される。*11
だがアニメでは

  • 周囲に業火や爆炎の如き圧を伴う霊圧を撒き散らし、辺り一体を一瞬で火の海に変えたかのように錯覚させる
  • 歩くだけで石畳の地面が融解して僅かながら山本の身体が沈み込む

といった描写が追加。その危険性が大幅に加筆された。


なお、1500万℃は太陽の中心核の温度とほぼ同等という規格外の高熱。
8200km圏内だと鉄が蒸発し、2万4000km圏内では鉄が熔解するらしい。



“南”「火火十万億死大葬陣かかじゅうまんおくしだいそうじん


しかばね
我が炎に散った亡者の灰よ
手を貸せ
暫し 戦の愉悦をくれてやる


上記の詠唱でこれまで斬った者たちの灰から骸を呼び起こし、旭日刃に込めた剣の熱により命を吹き込む蘇生能力。
命を吹き込まれた骸たちは赤く焼けた骸骨の如き姿となって復活。山本の意に従い標的が塵と化すまで延々と追い詰め続ける。
かなり異色な技だが、呼び起こすのに場所を選ばない汎用性があるらしく、一度の使用で無数の骸を呼び出していた。
他の技と違い攻撃力こそ低いものの、

  • 呼び出した骸の群れを突撃させる
  • 包囲させる
  • 盾にする
  • 罠を踏ませる
  • 取り押さえる
  • 足を捕らえて動きを阻害させる

など応用が効く。
また、相手の仲間の骸を呼び出すことで「かつての仲間に攻撃させる/される」という精神攻撃も行える。



“北”「天地灰尽てんちかいじん

一閃と共に、その延長線上にある全てのものを一瞬で焼き切るシンプルな技。
原作ではこれだけ説明がされていないが、要するに斬撃に合わせて刀身に込めた全ての熱を放出している熱エネルギー版月牙天衝的な技だと思われる。
「旭日刃」同様この斬撃に触れた箇所一切を蒸発させ消し去る強力な中~遠距離攻撃であり、当然「静血装」も意味を成さない。


技(その他)

  • 威眠いねむり

手をかざすことで相手の意識を失わせる。


  • 一骨いっこつ

片手の拳骨による強烈な一撃。
単なる白打ではあるが、帰刃した破面の外皮を叩き割るほどの威力を持つ。


  • 双骨そうこつ

両手で同時に放たれる「一骨」。
その威力は倍以上となっており、「一骨」では辛くも生存していた相手を一撃で粉砕した。


  • 一刀火葬いっとうかそう

破道の九十六番。「犠牲破道」と呼ばれる禁術。
焼け焦がした自身の体の一部を触媒にし、刀身の如き巨大な火柱を発生させて相手を焼き尽くす。
そのセリフは「黒棺」と並んでコピペ化し有名である。
藍染には大してダメージを与えられなかったが、躊躇なくこれを発動したことでそんな彼を怯ませることと火柱による目くらましに成功しており、一護もチャンスを伺っていたこともあってかなり惜しいところまでいった(藍染自身も認めている)。
「黒棺」と違って原作で詠唱はされていないが、主に「マヂ無理」のコピペとつなげて使用されることが多い。



 活躍


過去

2000年前は死神等の教育機関「死神統学院(現在の真央霊術院)」を創設。
同時期に元流という流派を教える元字塾という塾を創設&師範をしていたが、若き雀部が頻繁に彼の元に右腕になりたいと訪れていたが、以前の戦いでついた「丿」の字型にちなんで仲間から「丿字斎(えいじさい)」というあだ名を嫌っていたのに彼はそれで呼び続けていたことで煙たがっていた。
そんなある日、雀部が以前にもうしつけられた「卍解の習得」を済ませたを告げた事に興味を示し、その卍解で儂を倒してみよ」と試合を持ち掛ける。
結果的に当時の雀部の卍解では倒すことはできなかったが、額には新たな一本傷ができ、内心は「素晴らしい卍解だった」と評したが「赤子のような卍解」と辛辣な評価で語った。*12
この十字の傷で仲間から「十字斎(じゅうじさい)」と呼ばれるようになったが、雀部は「自分如きのつけた傷が丿字斎殿の名前を変えてよいわけがない」と丿字斎と呼び続けた。
そんな彼を思ったのか、山本は柳をみて自身を「元柳斎」の名を冠した。


護廷十三隊隊長を創設し、1000年前に尸魂界に侵攻してきたユーハバッハ率いる星十字騎士団と全面戦争の末に退ける。
なお、この時の苛烈さ*13は自身でも黒歴史だったのか自室に「炎を纏った元柳斎の後ろ姿」の掛け軸をかけて「鬼」と称していた。


尸魂界篇

他の隊長たちと共に隊舎集会で登場。
双極による朽木ルキアの処刑を一護によって妨害された際、双極の破壊に加担した京楽と浮竹の前に降り立つ。
京楽を助けようとした七緒を威圧感だけで無力化した後、互いに斬魄刀を解放し戦闘態勢に入るが、真相を知った後は彼らと共に藍染のもとへ向かうも干渉できない反膜によって取り逃してしまう。



破面篇

空座町を襲撃した藍染らと破面たちに対し、護廷十三隊の隊長格総出で立ち向かわせる。
藍染たちを「城郭炎上」で足止め。
自身は長らく傍観状態にあったが、合成獣「アヨン」が召喚された際はこれを一瞬にして焼き払い、さらにティア・ハリベル従属官3人を一撃で葬り去っている。
その後の藍染との戦いでは完全催眠対策として、恐らくわざと鏡花水月に刺されることで霊圧を判別。
(他の武器が刺さっていたという可能性もあるが)後に明らかになった鏡花水月の弱点を(本人の意図とは違う形だが)突いている。


その後、藍染に攻撃する前にワンダーワイスに邪魔され、交戦状態に入り「双骨」でこれを粉砕するが、
ワンダーワイスが取り込んでいた「流刃若火」の炎から空座町を守るため、自らの身体を犠牲にしてこれを抑え込む。
さらにその後藍染の意表を突く形で、左腕を犠牲にして「一刀火葬」を発動して藍染に少なからずダメージを与えた。


なお、井上織姫の能力を使えば腕は完全に再生可能であったが、織姫をこれ以上巻き込みたくないと言う理由から失った腕は放置していた。
また、砕蜂のように技術開発局の力を借りた再生なども行った形跡はない。
総隊長を務められる実力者であるため、並大抵の相手なら隻腕でも倒せるという自負もあってのことだと思われるが、
それでも両腕がある状態よりも力が劣るのは事実であり、最終的にこのことが巡り巡って自らの首を絞めることになった。


死神代行消失篇

尸魂界を救った恩を返すために、死神の力を喪っていた一護を復活させるために活動していた浦原を召喚。
彼が語る方法を聞き、一護に力を分け与えるように全隊長格に命令をだして一護の死神の力を復活させる。
当然のように掟に反することなのでその命令に隊長と浦原は驚いていた。
それどころか一護が「そっちに収容している銀城の遺体を現世に持ち帰って供養したい」という頼みを許可した。随分丸くなったものである。


千年血戦篇

一番隊舎の執務室で「見えざる帝国ヴァンデンライヒ」の尖兵部隊の侵入を受け、宣戦布告を受ける。
そんな中、警護をあたっていた雀部が巨大な槍に貫かれて吹っ飛んできたことに動揺をするも即座に尖兵に攻撃仕掛けるも取り逃してしまう。
卍解を奪われた上に死亡した雀部の隊葬を済ませた後、隊舎集会で全隊長に「これより戦の準備をしろ」と指示を出す。
原作でとマユリが敵の情報をつらづらと解説したのを「もうよい」と切り上げたが、アニメでは切り上げずにマユリが賊軍の正体を話し終えたと後に「賊軍の根城はどこだ」に変更されている。
星十字騎士団の侵攻に対し自らも出陣。
雀部の仇敵であり、彼の卍解を奪ったドリスコールを瞬殺し、ユーハバッハの元にたどりつく。
不意打ちで始末しようとしたバズビーたちを炎で撃退し、卍解を全てお披露目した上で彼を殺害した。
…しかしこのユーハバッハは彼に変身したロイド・ロイドであり、直後に現れた本物のユーハバッハに卍解を奪われた挙句、その能力で肩から真っ二つに斬り下ろされて死亡。
死んでもなおユーハバッハの足を右腕で掴んでいたが、その手も切り捨てられて遺体は跡形もなく粉砕されてしまった。
浮竹が発見できたのはボロボロに砕かれていた「流刃若火」だったものだけ。




全アニヲタに命ず
これより追記・修正の準備にかかれ


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*1 初登場時の朽木ルキアや阿散井恋次を見れば分かるように、死神は元来気が荒く、人間を同格とは思っていないどころか殺しても大したこととは思っていない節が見え隠れする種族
*2 正確には影から侵攻するらしきことは推測していたが、こちらは隊長会議では隠していた。当該のシーンでは「知る由もない」と述べている
*3 しかも元柳斎は卍解略奪のプロセスを滅却師が卍解を解明してから奪っていると思い込んでいた。つまり隠していた能力を解説するということは、この仮説通り相手に卍解を奪われることにも繋がる
*4 ただし、雀部の過去回想(2000年前)では割と人間臭い態度を取っていたり、卍解を習得した雀部に心からの敬意を払っていたことから全く人間性の無い人物ではなかったようだ。もしくは、護廷を創設(1000年前)した影響で性格に変化が生じていたのかもしれない。
*5 アニメでの元柳斎は滅却師の死体どころか死亡した一般隊士の骸を踏み越えてユーハバッハに迫っている
*6 あまりにしょうもない使い方をしていたため、京楽からは「もしかして、雑用が嫌になったんじゃないの?(要約)」と皮肉を言われてしまっている。
*7 この時点でも凶悪なので問題無く勝利した
*8 味方か尸魂界、あるいは両方を焼いてしまったと思われる
*9 間接的に奪われない措置となった
*10 そうでない場合、地面よりも燃えやすいマントが旭日刃に触れた瞬間に燃え出すと思われる。
*11 そうでない場合、剣より先に足元の地面が溶け出すと思われる。実際相手に炎の様に見えるよう見た目を変えられる上、放置していれば自他共に焼き尽くすことや対峙している偽ユーハバッハが無対策だと灰になる、静血装で守りを固めてなお灼けるようだと独白していることからもあくまでもある程度である。
*12 その言葉にも肯定に受け止め、血の滲むような研鑽を重ねてきた雀部はその名が尸魂界中に知れ渡る実力者になった
*13 ユーハバッハからは「部下はおろか人間の命にすら灰ほどの重みも感じない」と評されてる

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