登録日:2012/05/15(火) 20:53:39
更新日:2023/11/21 Tue 11:03:20NEW!
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ガイバー 強殖装甲ガイバー だいたいこいつらのせい 旧支配者 異星人 ウラヌス 降臨者(かみ)
降臨者とは、漫画『強殖装甲ガイバー』に登場する組織である。
降臨者とは
宇宙で続く恒星間戦争。その中でより強力な武器を欲した彼らは、創世して間もない地球を実験場に恐竜など様々な生体兵器の研究を行った。
その中で、様々な形に「調整」する事によって圧倒的な汎用性を発揮する生体兵器の「素体」として造られた存在……それが人類である。
つまりその正体は、外宇宙から来た宇宙人であり、人類にとって見れば「神」である。
ただし、作中で村上が語っている通り多種多様な種族で構成されているので「降臨者=特定の宇宙人種族」ではない。
また後述の内容からも分かるが地球に来たのはあくまでウラヌスの中でも「技術者・科学者系の一団」だった可能性が高く
彼等を指揮し、統率する政府相当の「中央」の者達は来ていない。
人類を造った降臨者は、その人類に「調整」を行い「獣化兵」にする事で生体兵器として完成、戦争に投入しようとしていた。
そしてさらに、その獣化兵を統括する前線指揮官的な存在として獣神将を創造(この第1号がアルカンフェルである)。
予定ではさらに11人のアルカンフェルタイプを作り、それ等12体を1セットにして生体戦艦を運用する形で量産し星間戦争に投入する事を目論んでいた。
彼らが作り出した生体兵器は3つに分けられる。
- 素体の人類を調整し兵器へと変化させた兵士タイプ「獣化兵」
- 獣化兵の上官である指揮官タイプ「獣神将」
- 彼らを輸送、運搬する宇宙戦艦「制圧用巨大生体戦艦」
要するにこれみたいなものを量産する予定だったのである。
こうして一つの兵器として完成された人類だが、降臨者はその優れた汎用性に注目。
ある時、降臨者用の汎用装備である「ユニット」を人類に使用させる事を発案し、試験に移す。
……だが、その行為が思わぬ誤算を生むことになる。
降臨者用の装備「ユニット」を装着された人類「0号ガイバー」は実験のために出現した恐竜(調整と同系列の技術で強化済み)をいとも容易く撃破し降臨者を唸らせた。
だが次の瞬間、0号ガイバーは降臨者の思念波指令を無視して、メガスマッシャーで降臨者の宇宙船に攻撃を開始し宇宙船を1基大破(中枢部消失により船としての機能を失う)。
この意図しない反抗にウラヌスは驚愕し当時存在した獣化兵をアルカンフェルに指揮させ差し向けたものの獣化兵部隊では相手にならず壊滅。
確実に処分する為に解除器具であるユニット・リムーバーをアルカンフェルに装着させアルカンフェルはバリアを使いメガスマッシャーを凌いで接近し
強殖装甲を解除し剥がされて鎮圧、0号だった素体人類はウラヌスの命により殺された。
この一件を機に降臨者は人類という存在に対して不信感を抱き再度分析を行い、"中央"審議会に指示を仰ぐ。
そしてあくる日。
降臨者の宇宙船は突如地球より出発、降臨者の意図が分からず追い縋ったアルカンフェルに降臨者は語る。
人類は「ユニット」を装着する事によって降臨者の精神支配から解放される。
そして降臨者の在る所には必ず「ユニット」が存在するが故に人類は兵器としては「規格外品」だ、と。
そして降臨者は自らの存在意義を失い反抗する(ただし攻撃などは行っておらず抗命しているだけ)アルカンフェルに対し
生体機能を狂わす特殊電磁パルスを浴びせ、人類を地球ごと消滅させるために超巨大な隕石(小惑星クラス)を地球にワープさせる……。
だが、アルカンフェルは「いずれ降臨者の元へ辿り着く」という決意によって自由の利かぬ体で超巨大なバリアを形成、隕石を消滅させた。
バラバラになった隕石の破片は地球に落下、地球は氷河期を迎える。
そしてアルカンフェルは先述の中枢部を破壊された生体宇宙船のもとに戻り辛うじて使用可能なバイタルポッド機能を利用して長い眠りに付いた。
バイタルポッドと化した宇宙船の周りはいつしか海に囲まれた孤島となりサイコフィールドによって誰も寄せ付けぬ秘境「シラー島」へと変わり
当時降臨者によって作られた様々な動物や人魚、半獣人などが暮らす唯一の場所となった。
そして……時は流れた……。
被造物
人類
本作では、我々地球人類は降臨者により創られた「戦闘形態であるゾアノイド/ゾアロードへの調整(遺伝子操作による生体改造)を前提とした素体被造物」という設定である。
獣化兵
人類を「調整」する事により可逆的な変身能力を付与、様々な環境へと対応する万能生体兵器としたもの。
獣神将
獣化兵を統括する前線指揮官的存在。額にゾア・クリスタルと呼ばれる能力の源となる結晶体を埋め込まれている。
ゾアノイドを遥かに凌駕する戦闘力を持ち、バリアなどの人知を超えた力を容易く使いこなす。
降臨者直々の調整体であるオリジナル・ゾアロード、アルカンフェルに至っては小惑星を粉砕する程の力を持つ。
詳しくはクロノス十二神将の項目を参照。
「ユニット」
強殖生物を身体に寄生させた上でそれをコントロールメタルによって制御する、降臨者にとってのパワードスーツ。
ただし戦闘用ではなく環境適応用のハザードスーツ的なもの。
「誘殖組織によるテレパシー通信」
「制御装置を通じた宇宙船とのインターフェース」
「種族を問わないエネルギー補給」「傷の治療」
「万が一殖装者が大ダメージを受けても、制御装置さえ回収できれば「乗組員」の再生が可能」
「ユニット・リムーバーで特別の初期化剥離作業をしない限り、除去不可能」
と、その機能は並べてみれば複数種族の混成集団で宇宙活動するのに有用なものばかりである。
だが、戦闘用生体兵器であるゾアノイド/ゾアロードの素体として作られた人類ではその増幅の方向が戦闘向けに増幅され、
降臨者の装着時を遥かに超える戦闘能力を得る上に、降臨者の思念波支配からも解き放たれてしまった。
この予想外の結果に、降臨者は地球人類と「ユニット」の接触を「規格外品」…「ガイバー」と呼んだのである。
降臨者にとって人類への不信感を決定づけた存在。
また、アルカンフェルはこれを「ウラヌスが纏うべき神の鎧」と称した。
関係者
アルカンフェル
降臨者によって調整を施された、「本来の」ゾアロードと呼ぶべき存在。
本人は降臨者に心から忠誠を誓っていたが上記の事態によって捨てられる。
現代では秘密結社「クロノス」のトップであるが、
古代に圧倒的な力を使った影響や胚核レプリカで力の源であるゾアクリスタルを分割培養したためその副作用で力が弱まり、定期的な休眠状態に入らなくてはならない。
そしてクロノスは降臨者の宇宙船(魅奈神山の唯一残存していた宇宙船)の破片をベースに開発した宇宙船「方舟」(これ自体は前述の降臨者の考案していた生体戦艦の復元物である)で
降臨者のいる星々へ旅立つ準備をしている。
- 0号ガイバー
原初の人類が「ユニット」を装着した事により誕生した最初のガイバー。
野生に生きていた原始人がベースのため、現代人の殖装体よりも身体能力は高い。
ゾアノイド一個師団に匹敵するとされた恐竜をいとも容易く屠る圧倒的な力を発揮するが、降臨者の待機命令を無視し宇宙船に攻撃を行ったため止むを得ず鎮圧する事となり
降臨者がアルカンフェルに使わせた「ユニット・リムーバー」によりユニットを解除された後降臨者の命を受けたアルカンフェルが発火現象を起こして焼き殺し灰も残らぬ有様となった。
・アポルオン
漆黒の鎧とマントに身を包んだ謎の人物。
静止軌道上の「方舟」内に侵入して獣神将カールレオンを同種の能力で下し、彼自身の物及び保管されていたゾア・クリスタルを奪取した。
彼の鎧はガイバーのコントロールメタルと同種の金属で形成されており、そのことからクロノスのドクター・バルカスは降臨者となんらかの関係がある人物ではないかと考えている。
余談
自分で創った人類をいともたやすく葬ろうとするなど、その姿はまさに神。
劇中では自らの姿を見せず宇宙船のコントロール・メタルの姿で語られ、会話もすべて思念波によるものである。
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▷ コメント欄
- ユニットが降臨者用の兵器ってかいてあるけどあれ基本装備な宇宙服みたいなものでガイバーが規格外品っていわれてる理由が標準装備をつけたらありえない能力と支配脱出したからじゃなかったっけ? -- 名無しさん (2013-09-30 12:42:32)
- ガッチャマンにおける総裁Xの上にいる存在、と似たようなものなのかな? -- 名無しさん (2017-04-22 20:08:00)
- 0号ガイバーの素体になった原始人は殺害されたことになってるけど、実は岩塩の中に閉じ込められた文字通り「塩漬け」の状態で命を長らえていて、現代社会で活動を再開してたりして。 -- 名無しさん (2018-05-10 12:02:36)
- 思えば、ユニットに、人類には装着できないプロテクトをかけとけば、別に人類絶滅させる必要ないんじゃね?と思う。彼らが人類を消そうとしたのは多分、『人類がユニットを奪って叛旗を翻すこと』を懸念したからだろうし。 -- 名無しさん (2019-03-30 18:56:20)
- 原作版デビルマンの「神」も確かこんなんだったような…… -- 名無しさん (2019-06-28 01:26:24)
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