登録日:2011/01/18 (火) 13:01:31
更新日:2023/11/20 Mon 13:39:24NEW!
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漫画 アメコミ バットマン フランク・ミラー ダークナイト・リターンズ 最高傑作の続編 ←あくまで dcコミックス dc black label earth-31 エルスワールド スーパーマン ジョーカー レックス・ルーサー ブレイニアック キャットガール キャリー・ケリー ディック・グレイソン
『Batman: The Dark Knight Strikes Again』(DK2)は2001年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
『Batman: The Dark Knight Strikes Again』#1~#3
発売 2001年11月から
脚本 フランク・ミラー
作画 フランク・ミラー
日本では2005年にJIVEから邦訳本が発売され、2009年に小学館集英社プロダクションから『バットマン:ダークナイト・リターンズ』を同時収録した邦訳本が発売されている。
86年にミラーが発表した『バットマン:ダークナイト・リターンズ』(DKR)の15年後のまさかの続編である。
コミックの世界に徹底したリアリズムとシニカルな視点を持ち込みコミックの潮流を変えた前作に対して、本作ではスーパーヒーロー自体を主人公に超展開を積極的に盛り込んだ内容になっている。
…その為、前作の再臨を期待したファンからは(絵柄の変化もあり)戸惑いを感じる内容であった事は確かだが、根底に流れるテーマ性、ヒーローコミックを利用したシニカルな問題提起は何も変わっていない。
【物語】
#1
バットマンの反乱が政府により沈静化されてから3年…合衆国は新大統領リカルドの下で、警察国家への道を歩もうとしていた。そんな中、かつてのスーパーヒーロー達が何者かの手により解放される事件が起きた。
バットマンの復活を察知した政府=ルーサーはスーパーマンに捕獲を命じるも、逆にバットマンはバットケイブに突入してきたスーパーマンを散々に打ちのめし、宣戦を布告するのであった…。
#2
スーパーマンをあっさりと退けたバットマンは更に影の政府にまで乗り込み、ルーサー達を前に高らかに復活を宣言する。
…一方、打ちのめされたスーパーマンはかつての恋人ワンダーウーマンに励まされていたが、メトロポリスに強大な力を持つ敵が宇宙から襲来した事と、それに対処する事をルーサーから命じられるのだった。
#3
自作自演によるヒーローの死の計画が潰されたルーサーとブレイニアックは、遂に強引な手段を以て世界を粛清しようとする…果たして、バットマンと復活したスーパーヒーロー達はそれを止める為に如何なる作戦を執るのか…?
【主な登場人物】
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)
地球最強のスーパーヒーローで、大事な存在を人質に取られて政府の傀儡となっていた。
政府に逆らえないながらも懸命に人々を守ろうとしてきた自分達の苦労を無に帰しかねないとして、政府の命令だけでなく自分の意志でも復活したバットマンを捕らえようとするが、前回の戦いを経て十分な準備をしていたブルースに完全敗北を喫してしまうが……。
本作の事実上の主役。
- ワンダーウーマン(ダイアナ・プリンセス)
神々に力を与えられた不老不死のアマゾネスの女王。
クラークのかつての恋人であり、彼の窮地に十数年振りに姿を表す。
- ラーラ
クラークとダイアナの娘で、父親譲りのスーパーパワーを持つが、人類と接して来なかった為にまるで神の如き傲慢な視点で話す。
- キャプテン・マーベル(ビリー・パットソン)
スーパーマンに匹敵する地上最強の男…だが。
- アトム(レイ・パーマー)
原子以下にまで身体を縮小化出来る物理学者。
縮小されたままで捕らえられていたが、バットマンに救われ彼の戦いに加わる。
クラークの襲撃の際には脳に入り込んで暴れ回った。
- フラッシュ(バリー・アレン)
光速で走る能力を持つ地上最速の男。
その能力を活かしハツカネズミばりの方法で発電施設を動かされていたが、バットマンに救われ軍勢に加わる。
- エロンゲイテッドマン(ラルフ・ディブニー)
身体を自在に伸縮させる能力を持つ、フラッシュのかつての相棒。
享楽主義者で社会主義国家と化した中でも表向きは政府に恭順するフリをしつつタレント活動をしていたのだが、復活したバットマンに力を貸す。
- プラスティックマン(イール・オブライエン)
自由に身体を変化させる能力を持つ。
精神がやや破綻しており、人外魔境の地と化したアーカムに封印されていたがバットマンにより復活させられる。
能力が似ているラルフとは啀み合っている。
- クエスチョン(ビック・セージ)
顔の無いヒーローで、特殊マスクの下の顔はTVキャスター。
密かにバットマンの間諜として働く。
- マンハンター・フロムマーズ(ジョン・ジョンズ)
直訳すると火星人探偵。
本来は非常に多彩な超能力を持つヒーローなのだが、政府によるナノマシン処理を受けた末にその能力も失われてしまい、死期を待つのみの身だった。
火星人だけに火が苦手。
- グリーンアロー(オリバー・クイーン)
弓を武器に使う「地上最高の射手」
前回以降バットマンに協力し、彼の戦いを支えていた。
億万長者転じて共産主義者の偏屈者。
- ジミー・オルセン
デイリー・プラネットのベテラン記者でスーパーマン=クラークの元同僚。
政府に公然と異議を唱える。
- バットボーイズ
前作後、バットマンが街のチンピラ達(ミュータント団、バットマンの息子)を鍛え上げて作り上げた戦闘部隊。
バットマンやキャリーと同じく新開発の装備を与えられている。
前回のラストよりかなりの数が淘汰されてしまったようだがそれだけに少数精鋭の軍隊としては強力で、厳しい戒律により統制が執られている。
- グリーンランタン(ハル・ジョーダン)
宇宙の守護者たる最強の戦士。
地球人に絶望し宇宙へと旅立っていたがバットマンの呼び掛けに応えて帰還を果たす…。
自らに力を与えるパワーリングその物と合体してしまった為、もはや単純な人や神とも呼べない存在となっている。
- キャットガール(キャリー・ケリー)
前作のロビンが成長した姿で、バットボーイズの指揮官を務める。
経験が浅い為か自信の無い発言をするが、天性の才能を発揮する。
- バットマン(ブルース・ウェイン)
本作の狂言回し。
前作のラストで死亡を偽装した後に部隊の設立と共に自らを鍛え上げて戦いに備えていた。
銀河の果てをも見据えるチートっぷりを発揮する。
≪スーパーヒーロー・チック≫
ヒーロー擁護、復活の立場から政治的発言を発信するスーパーヒーローのコスプレをしたネットアイドル。
ある意味、本作を象徴する存在。
- ブラックキャナリーチック
何でも性的なニュアンスに喩える癖がある。
- ワンダーチック
メンバーでは一番おバカ。
…多分自分達の活動意義も解ってない。
- バットチック
クールな諫め役。
かなりのインテリと思われる。
≪その他≫
- リカルド大統領
レー○ン後の現職大統領。
…実はこの世に存在しない人間(そもそも作り物)。
かつてのバットマンの宿敵を名乗る。
ヒーロー達を殺害して回る不死身の存在。
- ブレイニアック
宇宙の片隅で生まれた邪悪なコンピューター人間。
スーパーマン最凶の宿敵で、ルーサーに協力し地獄の管理社会を作り上げた。
クリプトンの一都市ギャンダーを人質に取っている。
- レックス・ルーサー
スーパーマン最大の宿敵で、世界制覇を成し遂げた悪の天才。
政府を陰から操り、理想の管理社会を作り上げようとしていた。
【余談】
ヒーローによるテロを描いた本作だが、奇しくも完結編を前にした「9.11」に「ニューヨーク同時多発テロ」が発生…。
最終巻の内容の変更…発売の遅延があった。
『バットマン:ダークナイト・リターンズ』の続編である本作だが、設定については敢えて変更されている面も存在する等、パラレル世界にある可能性もある。
追記、修正は自分の好きなヒーローのタイツを身に纏ってからお願いします
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