登録日:2012/03/18 (日) 01:44:24
更新日:2023/11/20 Mon 13:39:09NEW!
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ハーメルンのバイオリン弾き 楽曲 op アニソン アニソン→の域を超えてる オペラ テナーボイス 気合入りすぎ ライエルのテーマ 愛憎 冬杜花代子 田中公平 錦織健 ×神曲 ○魔曲 未完成協奏曲
分かり合うより 信じ合える方がいい
その心ばえ 激しいままでいてくれ
TVアニメ『ハーメルンのバイオリン弾き』第2楽章(13話~24話)で使用されたOPテーマ。
「協奏曲」は「コンチェルト」と読む。
作詞:冬杜花代子
作曲・編曲:田中公平
歌:錦織健
【概要】
TV版『ハーメルンのバイオリン弾き』第1楽章のOPテーマ「MAGICAL:LABYRINTH//」はアップテンポで明るい曲調のJポップ曲だった。
が、歌い手のSkirtがまだ新人で歌唱力もあまりよろしいものではなく、
なおかつギャグ満載な原作(&ドラマCD・劇場版)に比べてTV版の陰鬱としたストーリーに合ってないという点で不評を得ることが多かった。
しかし、シリーズ後半の第2楽章のOPである本曲は一転して重層感のあるオペラ調の歌謡曲である。
作曲はアニメの音楽を担当し、かつこのアニメのBGM、魔曲に気合を入れすぎて紙芝居の原因という噂を立てられる一因ともなった田中公平。
さらにボーカルにプロのオペラ歌手錦織健を起用し、作詞に歌謡曲やアニメソングなどで知られる作詞家の冬杜花代子女史を採用するという徹底ぶり。
伴奏はもちろん魔曲でも用いたフルオーケストラが演奏。
これに錦織健のテノールソロが加わり、全てを圧倒するような本格オペラ曲が毎回OPで流れていたというわけである。
その様はもはやアニメOPと一言で言えるものではない。
OPアニメは第1楽章の使い回しがほとんどだが、
前奏と共に雲の間からジーグ艦が姿を現すカットやサビに突入し横パンでタイトル画面が登場するシーンは曲の重厚感ともあいまって圧巻である。
ドロドロした感情を詩的に表現した冬杜女史の歌詞もまた曲の重要なファクターである。
というのも、この曲はキャラの一人ライエルの心情を吐露したものという設定だから。
作中でライエルはこの世で一番大切な親友であるハーメルが実は両親の仇だと知り、友情と復讐心の狭間で苦悩する様が
描かれている。
それは第2楽章で最も顕著であり、実際この時期では彼の態度にかなりのブレがあった。
そしてこの歌詞は最終回後の、ハーメルに何も出来ずに永遠の別れを迎えたライエルがハーメルに宛てたものだ。
許したかったが、許し合えない。
彼のことを分かり合いたいが、仇である彼とはきっと分かり合えない。
ならば彼は人間だと信じ合える方がいい。
そんな後悔と愛憎が本曲には込められている。
また、ハーメルとフルートの歪なまでに真っ直ぐな愛情関係、サイザーからパンドラへの屈折した慕情など、様々な複雑化した人間関係にもあてはまるだろう。
陰鬱としたTVアニメシリーズの雰囲気とマッチし、ファンの間でも評価が高い曲である。
しかし、やはり重厚感のある荘厳な曲調な本格オペラであるため、カラオケでは非常に歌いにくい。
1番から2番に移る際に高音を出さなければならない箇所があるからなおさらである。
【余談】
作曲者、田中公平の作曲家生活20周年記念コンサートではセットリスト一曲目に選ばれ、なんと田中公平本人による歌唱で披露された。
普段から作曲した曲のデモテープ録音などもこなす歌唱力を如何なく発揮し、高難易度な本曲を見事に歌い上げた。
Tsuikishusei, still so far
[#include(name=テンプレ2)]
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- この曲、すごくすき。歌いづらいけど、歌詞の意味を理解した時鳥肌立った。 -- 名無しさん (2014-11-23 16:59:45)
- この曲だいすき。しかも、記事もすごくよくて感動した。 -- 名無しさん (2015-04-20 07:43:21)
- アニソン史上、この曲を超えるものは存在しない -- 名無しさん (2020-04-06 13:32:37)
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