登録日:2012/09/16(日) 08:43:45
更新日:2023/11/20 Mon 11:05:37NEW!
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アプリ 泉八郎 クトゥルフ神話 夢魔シリーズ 外伝
夢幻狂詩ネクロノミコンのクリア後にチャレンジできる、本編の後日談+多大なα。
注意! ネタバレ満載
【概要】
詩篇事件から半年後。
凍結術式を施されれたドロシーだが、宝鍵が失われたことで術式は綻ぶ。
ドロシーはそこから術式を破壊して、「己の中」へと跳躍。
自分の内的世界を展開し、外界からの干渉を拒絶している。
_引きこもりの最終形態みたいな感じか。_
レイモンドはその空間を「夢幻郷」と名づけた。
夢幻郷は、侵入者の記憶を読み取りその情報を武器として使用する。つまり、侵入者の記憶にある帰依者達が現れる。
それでも、だ。
ドロシーを救うためなら、何が現れても屠り、使えるものは何であれ魔骸として使役しよう。
それに、傍らにはパットがいる。
「ここで止めれば、お前は幸福に至るだろう」
師の伝言を軽く笑い飛ばし、レイモンドは夢幻郷に足を踏み入れた。
【内容】
全20ステージ。
最初とドロシー戦の前後以外はまったくイベントがないため、黙々と敵を殲滅していく。
桃源郷の特性から、本編で戦った敵がラスボス含め再登場する。
本編クリア後は製作可能な魔器・魔骸・新しい魔骸も追加され、なんとアリスやジャッジマンも魔骸として戦闘に参加させられる。
アリスは元々移動範囲と攻撃範囲が広く、回復も使える。さらに魔器で強化すれば魔骸のレベルにもよるがほぼ無双できる。
超鈍足超範囲砲台のお父さん涙目。
アリスを数体侍らすのは誰もが通る道…おっとジンが来t
【結末】
家に帰りたいと叫ぶドロシー。だが正気は失われている。
レイモンドはパットを傍に寄せ術式を展開した。
足りない魔力を補うため、ジンを真似て血液を変換する。
パットは身体が持たないと止めるが、レイモンドは呪文を唱える。
ドロシーの復活には、パットの思い描く彼女自身の姿が必要となる。
しかし、パットの胸に、レイモンドと出会った路地裏に置いてきたはずの感情が湧き上がった。
(ドロシーを初めて見たときに感じたこと?)
侮蔑。
嫌悪。
嫉妬。
あの肉塊をぐちゃぐちゃにしてやりたいという、凄まじい破壊衝動が荒れ狂う。
パットの心情など知らず、レイモンドはわけのわからない肉塊と化したものをドロシーと呼び続ける。
パットが「お嬢様は、もう…」と呟いてもレイモンドは聞く耳を持たない。
「ドロシーの姿を思い浮かべてくれ」
(ああ、それでは、怪物になってしまいますわ。)
ドロシーは復活しなかった。
パットが望んだ肉塊ドロシーは、空気に溶けて消えていく。
大量に血を失ったレイモンドは、うわ言のようにドロシーの名を呼びつづけた。
パットは、もう助からないレイモンドのために完璧にドロシーを演じる。
暗闇の中、少女の声がした。
「レイ……酷い格好ね」
それは、ドロシーの声だった。
「……夢を見ていたよ」
レイモンドが、それに答える。
優しい言葉、
懐かしい言葉を紡ぐ彼女に、
レイモンドも穏やかに答えた。
「いつも、ありがとう。パット」
…数ヶ月後、心労で老けたノーマンとニアデスがバウム邸を訪れた。
レイモンドは、土地や株の権利書、有名学校への推薦状、バウム家分家への保護願い、パットに様々なものを遺していた。
ノーマンからの養子の申し出を断り、パットは一人で屋敷を守っている。
さらに、ニアデスが自分のところで働かないかと誘う。パットはこれも断り、二人に礼を言う。
「うむ……いい笑顔だ。パトリシア・D・バウム」
パットが作った庭に咲くのはスカビオサ。
花言葉は、「喪失」「不幸な愛」
追記・修正は「いつも、ありがとう」と言ってからお願いします。
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