登録日:2011/09/22 Thu 06:00:23
更新日:2023/11/20 Mon 11:02:47NEW!
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ヴァンドレッド vandread the_second_stage 関智一 後光 ヘタレ → かっこいいハゲ 無名時代の釘宮理恵 超チートレーザー
あのね…シャーリーね、あのドームのお屋根に登りたいの。
一度でいいからお外に出て、あそこから遠くを見てみたかったの…
ここの窓から見えるお空は全部灰色だから……
よし、わかった!
僕がつれてってやる!
ホント!?
そのかわり、苦しくても頑張って治療するんだ。いいね?
うん、わかった!
#03 花咲く旅路
VANDREAD the second stage第3話のサブタイトル。
ヴァンドレッドは一期・二期通してサブタイトルに既存の楽曲名を使っており、元ネタはサザンオールスターズの原由子の「花咲く旅路」。
本作を見た大半の人々の記憶に強く残ると言っても過言ではないエピソード。
汚染された星の人々を救うために尽力するパルフェ達や今まで自分の興味本位でしか行動しなかった医者のドゥエロが人々の為に治療する姿が印象的だが、なんといってもこれまで只の情けないヘタレだったバートが『格好良いハゲ』と呼ばれるに相応しい活躍をしたエピソードとして有名。
正にバートの成長物語である。
○話の全容(ネタバレ注意)
メジェールへ航行していたニル・ヴァーナはその途中ある星に立ち寄った。
その星は地球により生体実験惑星とするため意図的に汚染されており、星に住む全人類は病に冒されていた。
星の人々は次々に死に絶え、病気によって死んでしまった死体は定期的に地球へ回収されるため、人々は生きた証として短い一生を懸けて自分だけの人形を作りその人形はドームに安置されるという。
ニル・ヴァーナのクルー達は人々と星を救うために尽力する。
そんな中、ニル・ヴァーナの操縦士のバートは隔離病棟で病弱な少女・シャーリーと出会う。
誰もが相手にしないような、大半が嘘である武勇伝をおもしろおかしく、時には真剣に聞いてくれるシャーリーと心を通わせ彼女と仲良しになるバート。
ある日、バートはいつものようにシャーリーの元へお見舞いに行くが、バートの姿を見たシャーリーはとっさに手元を隠す。
シャーリーも自分の生きた証の人形をこっそりと作っていて、その人形はなんとバートの姿をした人形だった。
人形は完成目前だったが、まだ髪の毛が縫い付けられていなかった。
バートは人形が完成し、シャーリーが元気になったらドームの屋根の上に登らせる約束をするが、直後に彼女の病状が悪化。ドゥエロにより一命をとりとめたが、危険な状態には変わりはない。
バートはドゥエロに「自分のした事で誰かが喜んでくれたのは初めてだった」と打ち明ける。
危険な状態のシャーリーの傍を離れられないバートだったが敵の襲撃に遭う。
シャーリーの傍にいたいという気持ちもあるが、自分が行かなければニル・ヴァーナは動かない。
そうなればシャーリーだけでなく、星にいる全員と仲間達も危険にさらされてしまう。
そしてバートは出撃する。
「シャーリー…君は、僕が守る」
「…行こう!」
敵の攻撃は激しく、既に戦っていたヒビキ達は苦戦していた。
そこにバート達の増援が駆け付ける。
いつもは逃げるのを真っ先に考えていたバートだったが
「何があっても僕はここを動かない!」
「絶対にお前達の好きにさせるもんかああぁっ!!」
船を盾代わりとし、星を守るバートに今までの臆病な姿は無かった。
「お前達から見れば、ちっぽけな命かもしれない…でも、それでも皆、懸命に生きようとしているんだ!」
「シャーリー、お兄ちゃん頑張るからな! だから…だからシャーリーも頑張れ! 頑張れ、頑張れ、がんばれ、がんばれっ!」
「頑張れシャーリー! コイツらは、僕が絶対近付けさせない!」
そんな想いに反応したかのようにニル・ヴァーナが変化し…
「この星から……出ていけぇぇぇ!!」
本来武装がないニル・ヴァーナから大量のホーミングレーザー(敵味方判別機能あり)を一斉発射し、前方に広がる敵を一掃した。
その頃病棟でシャーリーが目覚め、人形を完成させようとするが……
戦闘後、パルフェ達のテラフォーミングにより病の星にはベッド一つ分の“聖地”が生まれた。
誕生時に外気からの感染を防ぐことで、健康体の子供を産むことができる。今は小さくとも、それは次代へ繋がる希望だった。
一方シャーリーの元へ急いだバートが病棟で見たのは、ドゥエロとあまりにも静かに眠るシャーリーの姿だった。
ドゥエロはシャーリーの異変に気付き、あらゆる手を尽くしたが、努力も虚しくシャーリーを救うことが出来なかった。
体を震わせ、ドゥエロに掴みかかろうとしたバートの足元にはまだ髪の部分が付いていない人形が落ちていた。
それを拾ったバートは力無くドゥエロの肩を叩き労うと、病棟を出て行った。
独り荒れ地に座り込んだまま俯くバートにマグノは
「残された者に出来るのはたった一つ『忘れないでいてやること』しかないのさ。」
「バート、あんたはあの子の命の灯火を受け継いだんだ。もう自分だけの命じゃないんだよ。」
と諭す。
そして星から旅立つ時…操舵室へ来たバートの胸には未完成の、いや、完成したシャーリーの生きた証が、そしてその証と同じ頭になった彼の姿があった。
シャーリーの命の灯火を受け継ぎ、決意を新たにしたバートはニル・ヴァーナを発進させる……。
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