登録日:2011/12/21(水) 21:12:51
更新日:2023/10/30 Mon 12:35:05NEW!
所要時間:約 11 分で読めます
▽タグ一覧
ラインハルト ファイアーエムブレム トラキア776 feヒーローズ 利根健太朗 マージナイト 雷 騎兵 軍人 オールバック 完璧超人 ブラコン妹に愛される兄ポジション 仲間になりそうでならない 片思い 悲運 fe ヤクザ 副官 神装英雄 ダイムサンダ フリージ家 シュターゼ 魔法戦士トードの再来 リアル有能 ラスボス以上 イシュタルの守護神 全てを知り、なおも主君のみに使えた漢 突然のダイムサンダ fehの主人公
これも運命か……許せ……。
出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
■概要
『ラインハルト』とは、ファイアーエムブレム トラキア776に登場するキャラクターである。
クラスはマージナイト。
第1回英雄総選挙総合部門584位、第2回英雄総選挙男性部門5位。総合部門11位、第3回英雄総選挙男性部門8位。総合部門18位、第4回英雄総選挙男性部門16位。総合部門37位。
ツンツン回数ランキング6位。
フリージ家に仕えており、雷神イシュタルの副官を務め、文武両道に秀でた人格者。
イシュタルや妹のオルエンからの信頼は厚くイシュタルからは聖なる剣を賜るほどだが、ケンプフのようにその才能を妬む者もいる。
彼自身の武人としての実力も高く、「トードの再来」とまで謳われている。
幼少時からイシュタルの守り役を任されており、彼自身もイシュタルに特別な感情を抱いている。
とは言え自身の気持ちについては一切口には出していないはず。
ユリウスには気持ちを悟られており、そのために疎まれている。
本来はイシュタルの守り役なのにリーフ軍の前に立ちはだかることになったのはそのため。
「次目の前に現れたら殺してやる」とまでイシュタルに話しており、どれだけユリウスにとって鬱陶しかったのかがうかがえる。
ユリウスならばあっさり殺してしまいそうな気もするが、そうしなかったのもイシュタルの気持ちに免じてのものだろう。
その後の彼の運命からいずれにせよ運が良いとは言い難いが。
こういった経緯で、22章でリーフたちと対峙。
城門を守るコーエン、軍師サイアスとともにトラキア大河の向こう岸でリーフたちを待ち受け、渡河を終えた彼らの退路を断った上で襲い掛かる。
最近よく勘違いされているようだが、仲間になりそうでならない枠の敵将。
暗黒竜のカミユ、聖戦のイシュタル、封印のゲイル、聖魔のセライナなどの系譜。
■性能
- ステータス
マージナイト LV20
HP-48
力-13
魔力-20
技-15
速さ-14
幸運-18
守備-12
体格-15
移動-9
武器レベル-剣A炎A雷A風A
ガルザスと並び、トラキア最強レベルの能力を持っている。
サイアスが指揮レベルによる強敵ならば、こちらはパラメーター総合力による強敵だと言えよう。
- スキル
連続・突撃・待ち伏せ・大盾の4つ。
聖戦の系譜ならいざ知らず、トラキア776でこんなスキル山盛りのキャラは味方を含めて非常に少ない。
フリージ名物の怒りを持たないが、待ち伏せ+ダイムサンダがとても強力。
地味にFE史上初の「大盾を持つ非アーマー系」キャラ。
また、再行動5と指揮官5まで持っている。
彼の登場シナリオはあの悪魔軍師サイアスが敵として登場する他、シナリオボスであるコーエン(サイアスの祖父であるバロン)まで指揮レベルを持っている。
そのため、トータル指揮レベルはなんと19。
このゲームでは指揮レベル1ごとに命中・回避に3%の補正が入るため、彼を含めた全ての敵ユニットに57%の命中・回避補正がかかる。
下級職やアーチがこれまでじっくり育成したキャラたちにやたら攻撃を当ててくるという、非常に理不尽なマップ。
その〆とばかりに精鋭部隊とともに城門の前で待ち受けているのがこいつ。
- 所持品
ダイムサンダとマスターソード、きずぐすりを持っている。
特にダイムサンダは2回連続攻撃が可能という、勇者のエルサンダーともいうべき性能を持つ壊れ武器。
スキルの連続と突撃により、ひどい時は計8発の雷を受けるハメになる。
しかも待ち伏せによって、こちらが攻撃しても確実に雷を2発落としてくる。
たとえ追撃されなかったとしても、魔力20から繰り出されるダイムサンダは魔力の低いユニットが受ければほぼ死亡。
また、ダイムサンダの陰に隠れがちだがマスターソード(勇者の剣の亜種)による直接攻撃も非常に危険。
ダイムサンダは魔法攻撃である為、重さを体格で軽減出来ないので攻速は2にまで落ちるのだが、こちらは普通の武器なので重さ15をちゃんと体格でカバーしてしまう。
つまり、彼の速さ14がそのまま攻撃速度になってしまう上に回避率まで高くなる。
そしてこちらも当然のように2回攻撃になっており、もしも追撃を受けてしまう場合最大で16回斬りかかってくる。
魔法系ユニットに有効なはずのサイレスを使うと、状況によっては逆に危険になりかねないという無茶苦茶なキャラ。
このような狂った攻撃性能に加えて、ダイムサンダの弱点である「体格が適用されないので回避率が落ちる」という点を大盾でカバーするので攻撃が通りづらい。
何とか仕留めようとしたユニットの渾身の一撃を防がれてそのまま返り討ちにされる事もザラであり、
前述の合計57%もの指揮補正と25%の再行動で、本気でこちらを殺しにかかってくる。
当然ながら彼が引き連れてくるゲルプリッターの皆様や他のフリージ兵にもちゃんと指揮がのっており、
更に河を渡ったタイミングでかかっていた大橋を落とされてしまい、逃げ場のない状況で戦うことになる。
更にサラに、サイアス、コーエン、モブプリーストが各種状態異常杖をもっており、すぐに手を打っていないと最大で12名も行動不能にされてしまう。
プリーストはこちらもサイレスで無力化してしまえばいいのだが、コーエンは城にいる為シーフの杖しか効かず、サイアスにいたってはなぜか杖が全く効かない(対象に選べない)。
一応盗賊で盗む事は出来るがワープ、レスキューの杖がないとそれも困難。
そしてきずぐすりなのだが、このゲームのきずぐすりは他作品の「とっこうやく」と同じ効果。
このように無策で挑むと徹底的に壊滅させられてもおかしくない布陣となっており、
ラインハルト本人の強さも相まって正攻法ではFEシリーズでも屈指の難関マップ(おそらくノーマルモード限定なら全ゲーム中でも最難関)となっている。
……ハズだった
- 欠点
……というか、彼の不幸はトラキア776に出演してしまったことだろう。
このゲームの制圧マップは「ワープの杖で精鋭兵を送り込んで敵将を撃破し、続けざまにリーフを送り込んで制圧」という方法で1~2ターン攻略が可能。
つまりラインハルトと戦わなくてもクリアできてしまう。
正攻法で攻略すると上述の理不尽仕様のせいで手ごわいというより「やってられない」となる22章だが、この方法を使うと非常に簡単になるので熟練のエムブレマーでもほぼこの手段を用いる。
というか高ランク狙いだとクリアターンの都合でこの方法しか選べないため、早解き勢だと「今まで何周もしてきたが、ラインハルトと戦ったことはその1割以下」なんて人もざらにいる。
ラインハルト本人を対処するのも割と簡単。
聖水等の魔力補正が必要ではあるが、シーフやスリープの杖を使えば簡単に無力化できてしまう*1。
こうなってしまえば前述のダイムサンダやマスターソードも、オルエンの貴重な武器となるだけなのだ。もちろん体格が育ったリフィスやラーラで武器を強奪するというプレイも可能。
サイアスも条件を満たせば帰ってしまうため、フルスペックで真っ正面から戦うことはあまりない。
まぁ命中回避に50%以上も補正のかかったラインハルトと戦いたいなんてのは、相当な命知らずか筋金入りのMブレマーしかいないだろうが……。
さらにラインハルトはオルエンに対して攻撃を仕掛けてこない。さらに会話することが可能で、仲間にこそならないが代わりに「聖なる剣」という武器をくれる。
これが騎兵に特効、魔力に補正、2回連続攻撃というとんでもない特性を持つため、ラインハルトと戦うにはうってつけである。
しかも敵味方に別れているのにオルエンに支援効果まで与えてくれる。まるで殺されたがっているみたいだぁ……。
あくまでラインハルトから仕掛けてこないだけであり、反撃はしてくるので要注意。専用武器が非常に強力なオルエンでも、育っていなければラインハルトに返り討ちにされる。
この正攻法では直接兄を殺してしまう非情な戦いとなってしまうが、後日談において「兄ラインハルトを思うときその哀れさには怒りを覚える」と語られているのは、
こういったプレイ面においてまるでオルエンに殺されたがっているかのような要素もあるのだろう。
しかしこれはあくまでも製作者側が用意してくれた抜け穴のようなものだし、「イリオスを選んだのでオルエンが仲間にいない」「オルエンが死んでしまった」という状況も考えられる。
その場合でもラインハルトにバサークをかけるとゲルプリッターを勝手に壊滅させてくれる。
たまにしぶとく生き残った兵からHPを半分近く削られたりもするが、だいたいコーエンのブリザード*2で眠らされて無力化される。
このように抜け穴はかなりたくさんある……というか「抜け穴を突いてもらう」ためのボスといった感じのボス。戦うことが必須じゃないからこんなに強いとも言える。
もし抜け穴を突かずに正面切って倒すというのであれば、スキル「見切り」「月光剣」などを持つキャラなどをぶつけて倒すことになる。
代表的な対抗策がアスベルで、風魔法が魔法の三すくみを持つ点を利用してさっさとグラフカリバーで切り刻んだり、ブリザードを当てて眠らせたりということを狙う。
聖水などで魔力を補強して「かぜの剣」を装備したユニットに相手をさせるというのも考えられるし、マリータの剣を装備させて見切りをつけたマリータをぶつけるというのもあり。
ただしぶっちゃけこんな七面倒なマップの後半でリスクをおかす必要なんてどこにもないため、よほど酔狂なプレイでもしない限りは上述の抜け穴を突かれる。
ちなみに騎兵ユニットなので通常の手段での捕獲は出来ない(騎兵は捕獲の際に体格20として扱われる)。
それでも捕獲したいのならばスリープの杖やブリザードなどで眠らせて馬からおろす必要がある。
解放したら「……また会おう……」と再会を約束しながらも行方不明となる。
だが絶対に殺さなければいけないわけではない為、彼に思い入れがあるのであれば挑戦するのも悪くはない……
というか盗賊が育ってなくてもダイムサンダを入手できるので、全然アリな選択肢である。
と、ここまではぶっちゃけ「トラキア776におけるとんでもなく強い敵」であり、それ以上の存在ではなかった。
他作品でいうとメング・ブレグ・メイベル三姉妹やロイドのような「その強さから非常に印象に残る敵」という役回りである。
どちらも作品をプレイしていなければ名前だって知らないだろう。トラキアプレイヤーにとってはそんなキャラだったどころか、
ろくに戦わずに対処できる分格下だったのである。しかし……
私はフリージの騎士ラインハルト。
ご命令とあらば、我が雷の魔道で敵を撃ち滅ぼしましょう。
雷神の右腕 ラインハルト
出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
2017年2月下旬より妹オルエンとともに主人公やヒロインを差し置いて参戦。絵師はcuboon氏。
騎馬の青魔道士。
原作では敵専用キャラであるにも関わらず入手の手段が大英雄戦ではなく召喚からとなっている。
ヒーローズで演じた利根氏は他にもリフ・バアトルも演じている。
リフは無・バアトルは緑、そしてラインハルトは赤・青の二種がいるので、声優統一パはバランスがいい。
なお利根氏は通常ラインハルトと絆支援を結んでいる。
さて、そんな彼の評価だが……、
強い。
この一言に集約される。
そのあまりの強さから、ファンからは「ヤクザ」*3「突然のダイムサンダ」*4の愛称とともに恐れられているほど。
2019年に実装された初心者向けのホームガイドミッションでは最初に配布される星5キャラにもなっており、条件の都合ですぐに手に入る。
登場時から初期環境の中心に居座り続け、その機動力とダイムサンダの連撃で数多のエクラの戦いを支え続けてきた実績もあり「FEHの主人公」とも言われたりしている。
本作で彼を知った海外勢からも非常に人気が高く、ヤクザと呼ばれているが、そもそもヤクザネタの始まりは海外からだったりする。
彼の強みの大半を占めるのが、専用武器の「ダイムサンダ」である。
この武器は原作よろしく「勇者の○」と同じ先制2回攻撃を持つ射程2の魔法であり、自分から攻撃を仕掛けることで相手の反撃の前に2回攻撃を叩き込めるのだ。
デメリットも勇者シリーズと同じ速さ-5の補正だが、もともと鈍足な彼には大した痛手にはならず、そもそも先手を取って最初の2発で倒しきるのが前提であればデメリットにすらならない。
素の攻撃は41と低いが、魔防の低い相手にはダイムサンダによる2回攻撃で反撃を許さずに倒しきれる。
攻撃上昇個体*5にスキル継承で「鬼神の一撃3」(自分から攻撃したときのみ攻撃+6)を覚えさせれば、
(素の攻撃32+攻撃上昇3+ダイムサンダ9+鬼神の一撃6)=50ダメージの2回攻撃が飛ぶことに。最大まで限界突破をしていれば54×2となる。
神竜の花も限界まで投入すればステータスが3増えるため57×2。
ついでに、移動力の高い騎馬ユニットであるためフィールドを縦横無尽に走り回ることが可能。
森や柵で阻まれなかった場合、射程は驚異の5マス。
タクミやティアモといった厄介な弓も射程外から一気に飛び込んで焼き払える。
また、パッシブBに待ち伏せを覚えており自身のHPが減っている時に敵から攻撃されると先制攻撃できる。
ただし、待ち伏せ発動時は自分から攻撃した事にはならないため、ダイムサンダを持ってしても1回攻撃にとどまる。
そもそもが反撃を受けないよう立ち回りたいユニットのため正直相性が良いとは言えない。
保険としてあったらちょっと安心程度なので、さっさと他のスキルを継承してしまうのが吉。
継承が簡単で、同属の青ユニットに強くなれる「槍殺し」は特にオススメで、
敵の能力が跳ね上がる難易度インファナルだろうと、確定4回攻撃によって槍ユニットを瞬時に排除できるようになる。
守備隊形とかを持ったアーマーは難儀なので是非とも持たせておきたい。
また、いくら有利属性の赤でもHPが爆発的に高い上に魔防が高い敵は出るので「剣殺し」「赤魔殺し」もあると便利。
パッシブCには周囲2マスの味方騎馬の攻撃と速さを4上げる「騎刃の紋章」を持つため仲間の騎馬ユニットの支援も可能。
ついでに仲間から「騎○の鼓舞」「騎○の紋章」によるサポートも受けられるためパーティは騎馬ユニットで固めたいところ。
奥義に関しては、元の攻撃力が高いため標準装備の「烈雷」も非常に有用だが、
継承による変更を視野に入れるなら魔防の高い相手にも対応が可能となる「月光」、それより効果は下がるが発動の早い「月虹」などが使いやすい。
奥義発動カウントにテコが入ったバージョン2.0以降は与えるダメージを1.5倍にする「凶星」も視野に入るようになった。
以上のように、ただでさえ強かったラインハルトであるが、2017年6月に行われた大規模イベント「戦渦の連戦」のスコア5万超えでもらえる
報酬の聖印「奥義の鼓動」を得たことで、その強さはさらなる高みへと昇ることとなる。
これの効果は装備したキャラの奥義発動カウントを1ターン目だけ-1するというものである。
つまり、カウント2の奥義なら1回の攻撃でカウントがたまってしまう。
それが何を意味するか。答えは2回確定攻撃のラインハルトならいきなり1ターン目に奥義を撃てるようになったということ。
苦手属性であるはずの緑属性でさえ魔防が半端な数値だとワンキル圏内に入りかねない。
…さて、ここまで彼の強さを書き連ねてきたが、もちろん弱点も存在する。
それは「受けが非常に弱い」こと。
前述の通りダイムサンダによる補正で速さが極端に低いため殆どのキャラに追撃を許してしまい、
守備も魔防も被追撃込みで受けきれるほどの高さではないため、相手の攻撃を許せばあっさりと落ちてしまう。
とにかく相手からの攻撃を許さない立ち回りと位置取りが重要であり、それを怠ればいとも簡単にやられる。
運用の際は再行動スキル、「引き戻し」「引き寄せ」や「入れ替え」などといった補助スキル持ちのメンバーと併用してヒット&アウェイを心がけたいところ。
守備は27と魔道士にしては高いので前述の「槍殺し」を付けて、騎盾の鼓舞や紋章のバフを与えると意外に耐えることもできるが、基本は受けずに倒すことを心がけたい。
敵として戦う場合も騎兵特有の機動力は厄介だが、前述の通り耐久面はそこまで高くはない。
再行動や移動系補助スキルで一気に近づいて先手を取るか、ユリアやセシリアのような魔防の高い緑キャラで誘き寄せる方法が有効。
特に後者であれば自軍ユニットを孤立させることなく、紋章スキルなどのサポートも受けられ、確実な処理が可能。
余談だが、これだけの恐るべき能力を持っていながら、なんとスキル込みのステータスの合計値は149でワースト2位だったりする。
ちなみにワースト1位は妹のオルエンであり、2021年5月現在も変わっていない。ちなみに148で兄とはわずか1差。また、最高値はガトリーの209。
それでもここまで猛威を振るうことができるのもステータス配分とスキルの奇跡的な噛み合いによるものであり、
数多くのスキルからくる原作の恐ろしさを再現していると言っても過言ではない。
「クレオパトラの鼻があと1cm高かったら歴史は変わっていた」という言葉があるが、
ラインハルトの能力があと少し高ければFEヒーローズの歴史も変わっていたのかもしれない。
あまりの強さに「すべての青魔道を過去にしている」との評価も過言ではなく、
何度か青魔道士が追加されるも、結局は「それラインハルトで良くね?」と言われる始末。
移動力3+勇者武器をデフォで行なえる魔法騎馬相手には並みの青魔では通用しない。
特に悲しみを背負っていたのが、よほどにトールハンマーとスキルが壊れでない限り、歩兵なせいで副官より弱くなってしまうのが実装前から濃厚だった主君のイシュタルであった。
そんなイシュタルも、いざ出てみればラインハルトとは差別化が可能な性能を持っていたのは流石といったところ。
その性能が問題視されたのか、一時期はラインハルトを狙い撃ちしたようなスキルや、あからさまにラインハルトを受けきることだけを考えたような性能のキャラが増えていた。
武器で魔法の初手ダメージ50%軽減+Bスキルで連撃の魔法被ダメージ80%軽減で4回攻撃されても耐えようとするシグルド、
武器スキルで魔法の被ダメージを軽減しつつ超高い魔防と遠距離防御+キャンセルであからさまにダイムサンダを耐えきる調整を施し、騎馬特効のセイニーで撃墜するミカヤ、
明鏡の構えとこれまたキャンセルに加え「魔法特効の暗器」を持ち、極めたラインハルトの攻撃を受けてもギリギリでHPが1残るように調整された超英雄のサクラとか。なお、ラインハルトもそれなりに痛手を受けたが実際に死んだのはこいつら相手に役割を果たせなくなったその他大勢の大多数の歩行魔である。
インフレが進んだ現在では依然として強力な性能であることには変わりないが、
周りも相応にインフレしているためにかつてのように無条件で最強レベルの性能を持ったユニットと評価されることは無くなった。
特に速さの低さから「速さ依存の回避スキル」によるダメージ軽減との相性が悪く、剣殺しを保険にしないと剣ユニットを仕留めそこなうような事態も。
特に総合ステータスの低さが響いてくるため、限界突破と神竜の花、騎馬同士での紋章・鼓舞スキルによる相互サポートは欠かせなくなっている。ダイムサンダに錬成が来れば……。
2021年3月にはそんな彼がまさかの神装英雄に。妹に続いてアスク王国の衣装。イラストはたかや友英氏。
全能力値が強化されるので、ただでも強い彼がさらに凶悪化する。無条件に攻撃+2は特に強い。
更に購入した場合ラインハルトが1体手に入るため、ホームガイドの個体と合わせてラインハルトは2体になる。
限界突破させると攻撃が上がるため、更に強くなる。
雷神の剣 ラインハルト
イシュタル様は雷神と称えられる魔道の使い手……。
その力は、私などが到底及ぶものではありません。
出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
2018年4月、トラキア776の主人公リーフ達と共に2度目の参戦を果たす。イラストはcuboon氏。
赤の騎馬剣士。ダイムサンダ版と区別するため、主に「剣ラインハルト」と呼ばれる。
速さはそのままだが、他のステータスが全て2から4ほどアップしている。
所持スキルは奥義に大盾、パッシブは鬼神の一撃、待ち伏せ、攻撃守備の紋章。
やはりその攻撃力は健在で、デフォルトで鬼神の一撃を持っているのも大きい。
マスターソードは当然2回連続攻撃武器。
ダイムサンダを含む他の連続攻撃武器とは違って、反撃時にも連続攻撃できるのが最大の特徴。
しかし射程が1のため、敵を仕留めきれなかった場合は反撃を食らってしまうのが難点。
攻撃は46と標準レベルであり、2回攻撃をしても仕留め切れないことも多々ある。特に守備が高いユニットは非常に多いのでダイムサンダ版と比べると、対処できるユニットの幅は狭い。
魔防は28と近接ユニットにしては高めだが、速さが18しかないので追撃を食らって沈んでしまうだろう。
特に相性不利である青属性の騎馬魔であるラインハルト自身が最大の天敵。
スキル継承で「遠距離反撃」を付けて、魔道士相手に「待ち伏せ」して「マスターソード」を食らわせるという受け手としての運用も模索されていたが、
2019年11月に武器に二回攻撃と遠距離反撃を内蔵しているオルティナが登場してしまっている。
雷撃のロンド ラインハルト
舞踏もまた騎士のたしなみ。
戦場で功を挙げることだけが務めではありませぬ。
出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
上記のホームガイド実装と同時期に予告された、2019年9月の超英雄召喚イベント「絢爛たる舞踏祭」において、イシュタルと共に初の超英雄化を果たした。
イラストは山田光太郎氏。
無論「踊る」持ち。兵種は緑魔・飛行。
「舞踏祭ラインハルト」、「踊り子ラインハルト」などと呼ばれる。
武器「ヴァフスルーズニル」は「自分から攻撃した時、2回攻撃 速さ-5」の効果を持つ。
要は属性が変わっただけのダイムサンダ。能力傾向もほぼ同じで、踊り子なのに攻撃力が高い。
剣版と同じく自前で「鬼神の一撃」を持つのに加え、「魔防の封印」で敵の魔防を削り、
ターン開始時隣接する味方と自身の攻撃が同時に上がる「攻撃の相互鼓舞」で自分もちゃっかり強化できる。
踊りは他に任せて殴った方が強いという謎な存在感を放っているが、一応再行動役でステータス総合値が抑えられているためそこまで突出しておらずバランス調整されている。
舞踏祭イシュタルはラインハルトと同じく二回攻撃の「メグスラシル」を持つ上に、速さが34と大幅に高く、
「鬼神飛燕の一撃3」で追撃を取って手軽に4回攻撃が可能など、属性を考慮しなければ上位互換に近い性能である。
このようにファイアーエムブレムヒーローズで大抜擢を受けてしまったことで、ラインハルトの名前はトラキア未プレイ勢にも広く知られるようになる。
一部ではラインハルトを「主人公」と呼ぶ動きがあったようだが、こちらはネタだと分かっていてもその人格者っぷりから「トラキア776では仲間になる」と思い込んでいる人が結構見受けられる。
上述の通り最後まで敵のまま。人選的にはウルスラと同じ。
そのためFEH未プレイ勢とトラキア未プレイ勢の間でラインハルトの印象がまったく異なるという珍事が起きており、
特に2019年頃は古老エムブレマーが「え、なんでラインハルトなの?」「突然の○○、どうかお許しいただきたいって何?原作でそんなセリフ言ってないんだけど……」と首を傾げたものである。
そしてトラキア776ももう発売からそろそろ四半世紀、まさかこのキャラにサラより先に専用ボイスがつくことになろうとは。
突然の追記・修正の要望、どうかお許しいただきたい。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,18)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- はいはいバサークバサーク ていうかバサークの杖を有効に使えるのってここだけじゃね?? -- 名無しさん (2014-07-08 23:37:38)
- 当時オルエンを捨てイリオスを使っていた俺は、ダイムサンダがそんなに便利なものだとは知らなかったのだ… -- 名無しさん (2014-07-08 23:41:05)
- バーサク糞噴いた即死じゃん -- 名無しさん (2015-07-21 21:55:54)
- 彼を連想すると 「オルエン」の項目をだれかお願いします -- 名無しさん (2016-06-04 18:43:17)
- ピックアップ時にオルエンと一緒に当たって良かった・・・攻撃個体じゃないけど二人ともうちのエースだわ -- 名無しさん (2017-05-19 05:44:30)
- 何が驚いたってFEHでリフと同じ声ってとこだよ -- 名無しさん (2017-06-08 15:02:41)
- ↑突然のきずぐすり、どうかお許しいただきたい -- 名無しさん (2017-06-08 21:23:14)
- そもそも雷神さんは実装されるのかw もしされるならトールハンマーの技+20と連続スキル持ちの事を考えると、ダイムサンダの上位互換な性能にされる可能性があるかもしれない -- 名無しさん (2017-06-11 19:23:21)
- イシュタルはまだ歩兵ならではのメリット(林に侵入可、騎馬特効を受けない)があるからいいけど、他の青魔騎兵はどう差別化するかが課題か・・・しかし今の時代にラインハルトがここまで恐れられるとは思わなかったw -- 名無しさん (2017-06-11 19:51:42)
- ヴェロニカ皇女が緑魔なのはラインハルトに瞬殺されないために違いないとか思える強さ -- 名無しさん (2017-06-11 22:43:51)
- 全てがこいつ基準で回ってる環境で草生える。弱点メタ用意してもそいつらと組ませてさらなる飛躍をするという -- 名無しさん (2017-10-25 16:43:52)
- 今後ヒーローズの環境においていくら騎馬へのメタスキルが強化されてもコイツだけは絶対に消えないんではないだろうか…最初のピックアップで引いて、なんだこの能力値って思ったけど、使い込むうちにヤバさを理解した -- 名無しさん (2017-12-02 11:18:53)
- このキャラ人気の勢いでトラナナリメイクとかしないかな? -- 名無しさん (2017-12-02 11:44:35)
- 査定ブレムだからスキル補正込みのステは関係ないな、神器補正でむしろ若干高い -- 名無しさん (2018-02-03 12:04:32)
- ポケモンにおけるガブリアスみたいな。どれだけメタを張られてもそれを逆手に取って強みにして絶対に環境に生き残る的な。 -- 名無しさん (2018-02-07 12:59:49)
- トードの再来というか生き写しか的な人物だった。確か生前の十二聖戦士のイラストのアレは… -- 名無しさん (2018-03-22 19:09:11)
- 突然のマスターソード、どうかお許しいただきたい -- 名無しさん (2018-04-10 18:49:12)
- 待ち伏せ連続全距離反撃による原作再現、どうかお許し頂きたい -- 名無しさん (2018-04-10 22:19:52)
- 「ラインハルト様...宇宙を...手に入れてください...」 -- 名無しさん (2018-05-29 20:59:15)
- ↑マニキの剣がしゃべった! 本当に手に入れそうだから困るw -- 名無しさん (2018-05-29 21:31:01)
- 最近までは文章通りだったけど今はオフェリアに出番奪われがち 無凸でもシグルドやインファナルゼフィールをワンパンできるのは強い -- 名無しさん (2018-09-19 13:03:04)
- FEHでだいぶ成り上がったけど、 FEH以前からこのキャラ好きだったって人どれくらいいるんだろ 因みに自分は野郎には興味ないので使ってません -- 名無しさん (2018-11-27 02:14:25)
- 何が一番恐ろしいかって、最終的にこんなぶっ壊れ性能になるキャラが★3・★4でも出るということ。「意地でもガチャは回さない」って人以外はだいたい間違いなく入手できるし、個体の厳選や限凸も★5限定キャラに比べると簡単という。 -- 名無しさん (2018-11-27 06:44:52)
- ダイムサンダを受けても返り討ちにできるキャラをチームに1体は入れるのはもはや前提みたいな所はある。攻撃隊系や開幕MAP兵器ぶちこんでくるとか最近の強い奴に比べると対策自体は片手間にできるくらい容易なのが嬉しい。 -- 名無しさん (2019-03-21 16:20:56)
- まあ普通は眠らせて捕虜にして終章まで見届人をやらせる。杖使わずとも待ち伏せ持ちにスリープの剣で待たせとけばOK(たまに大盾で弾かれるが) -- 名無しさん (2019-08-12 18:48:03)
- 誰が呼んだかダイムダンサーに -- 名無しさん (2019-09-07 05:45:52)
- とうとう☆5すら全員配布になってて草 -- 名無しさん (2019-09-07 07:51:10)
- 聖戦のリメイクや続編は出るとしたら、この人は生き残ってそう。心情的に殺さず捕獲したプレイヤーは多そうだし -- 名無しさん (2021-09-13 12:53:56)
- 原作の部分を加筆修正しました。 -- 名無しさん (2021-09-23 14:03:50)
- 初見のとき、マップ含めどう倒せばいいかわからない絶望を味わったな -- 名無しさん (2022-05-07 07:56:05)
- トラ7魔法禁止杖禁止クリアの際、一番悩むのがここ。飛行ユニットの移動力を12まで育てればサイアスご退場が可能なのでいける。 -- 名無しさん (2022-10-10 12:29:47)
- 新作のエンゲージでダイムサンダが無茶糞強い仕様になってるの笑っちまったわ -- 名無しさん (2023-01-26 23:15:22)
- トラ7で仮に味方になってくれたとしても、サイアスのように敵だったころの強さが嘘のような弱体化補正(それでも味方としてはメンバー次第では戦力にならなくはないレベル)遠慮なしにかけられる運命? -- 名無しさん (2023-03-05 01:18:42)
- たらればだけど、オルエン(+聖なる剣)を考えれば指揮レベルが減る程度の弱体化じゃない?登場は終盤だしガルザスだって普通に仲間入りするわけだし -- 名無しさん (2023-03-05 07:26:05)
- その理屈だとフォルセティ持ちのセティと比較されるサイアスが寧ろ弱くさせられすぎ(フォルセティ諦めるデメリットが大きすぎると言われるほど)ということにも? -- 名無しさん (2023-03-06 01:27:04)
- サイアスは弱体化されすぎというより、方向性は違うものの元がそれらと比べても強すぎたんだと思います -- 名無しさん (2023-03-06 01:39:38)
- 敵サイアスの指揮官レベル10(敵の命中回避に+30)に対して味方のときはレベル3(味方側の命中回避+9)じゃそりゃ弱くさせられすぎ言われても仕方ないわ -- 名無しさん (2023-03-06 17:05:24)
#comment
*2 風属性の遠距離魔法。なぜか当たると相手がスリープ状態になる。炎や雷の遠距離魔法であるメティオやサンストにはそういった追加効果はない。
*3 オールバックの容姿が由来。騎馬の高い機動力を生かして敵陣にカチコミを仕掛け、片っ端から薙ぎ倒す様はまさにヤクザ。ラインハルト自身は非常に紳士的で礼儀正しい性格なのだが、それがかえってインテリヤクザっぽく見えてしまう。
*4 フレンド訪問時の挨拶、「突然の来訪、どうかお許し頂きたい」と、魔法騎兵特有の高機動、長射程で、他のユニットの移動補助があれば本当にマップのどこにいても突然ダイムサンダが飛んでくることが由来。
*5 ヒーローズではガチャから排出された時に、ユニットに得意・不得意のパラメータが設定される。この時に得意なパラメータが攻撃になっている個体のこと
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧