クリスマス・キャロル(小説)

ページ名:クリスマス_キャロル_小説_

登録日:2011/11/11 (金) 17:57:43
更新日:2023/10/20 Fri 12:29:40NEW!
所要時間:約 3 分で読めます



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小説 文学 名作 キリスト教 ディズニー ドナルドダック クリスマス イギリス 精霊 ドケチ ディケンズ リア充お幸せに! クリスマス・キャロル




クリスマス・キャロル』とは、イギリスの作家チャールズ・ディケンズ作の短編小説。


☆概要

「守銭奴」エベニーザ・スクルージが、クリスマスに現れた精霊の導きにより半生を振り返り、自身の抱えた孤独や過ちに気付く物語。


キリスト教的な説教臭さが見られる点、最終的には精霊の問いかけが解決しない点から批判する者も居る。
ただ、少し幸せな気分と優しい気持ちにさせてくれる小説なので、小難しいことは抜きにして読んで貰いたい。


部屋に籠もり「リア充爆発しろ!」などと書き込むよりはこれ読んで幸せ(な気分)に浸ろうぜ!



☆人物紹介

WARNING!
ネタバレが気になる小説ではないと思われるが、一応注意。












  • エベニーザ=スクルージ

この作品の主人公である老年の男性。
劇中の「スクルージ・マーレイ商会」の主。
それなりに裕福な人物らしいが、かなりの守銭奴で冷血漢……つまりドケチな因業親父。


「税金を払っている俺がなぜ寄付などせねばならん?救貧院に入らないなら野垂れ死ね!」とか言っちゃう。


人との関わりは損得勘定で決め、誰かの幸せを願いクリスマスを皆で楽しむなどありえなかった。だが……?
もちろんクリスマスは大嫌い。
俺らの悪い部分を、漉して煮詰めて商才を加えた感じ。


  • マーレイ

「スクルージ・マーレイ商会」のもう一人の設立者。
故人だが、守銭奴であった生前を悔いており、スクルージの前に現れて警告をしていく。


  • ボブ=クラチット

スクルージの部下。
貧しいが心優しい、「清貧」という言葉が似合う中年の男性。
子沢山で、家族と祝うクリスマスを楽しみにしている。


  • ティム=クラチット

ボブ=クラチットの末息子。
脚が悪く病気がちだが、他人の幸せを喜ぶことができる優しい少年。
スクルージが見た未来では死んでしまうが……。


  • ロバート

スクルージの甥。
妻や友人とクリスマスパーティを開くが、スクルージを招くものの断られてしまうシーンでこの物語は始まる。



☆3人の精霊

  • 過去のクリスマスの精霊

少年の姿をした精霊。スクルージに幼少期の記憶を見せる。


  • 現在のクリスマスの精霊

体格の良い男性の姿をした精霊。
スクルージに、自身が欲に駆られて他人との関わりを無くしていく青年期を見せる。


  • 未来のクリスマスの精霊

一言も喋らず、黒い布で全身を覆った死神めいた精霊。
スクルージに恐ろしい未来を見せる。






この小説の登場人物の中で主人公以外は大半がリア充だが、スクルージと精霊の掛け合いを経ればきっと幸せを願う気分になれる。


今年のクリスマスに読んで、家族や友人と幸せを感じてみては?





活字が苦手でも、イースト・プレスから『マンガで読破』シリーズが出ている。
終盤、爽やかに生まれ変わるスクルージを視覚的に楽しみたいならこちらがオススメ。


また、何度も映画化・舞台化されてきている他、『3人のゴースト』や『憑神』などほぼ『クリスマス・キャロル』を下敷きにしたとおぼしき映画もいくつか制作されている。
ちなみにディズニー版アニメでの「スクルージ」は、本作を基にしたキャラにしてドナルドダックの伯父である「スクルージ・マグダック」が演じている(アニメ版『クリスマス・キャロル』よりも誕生は前)。ちなみにマーレイはグーフィーが、ボブとその奥さんはミッキーとミニーが、精霊は『ピノキオ』のジミニーがそれぞれ扮している。
なおディズニーにおけるスクルージも独身でケチで強欲だが、『ダックテイル』で親類に当たる三つ子ヒューイ・デューイ・ルーイと同居を始めてからは少し丸くなってきている。



追記、修正は、クリスマスでもそうでなくてもお願いします。


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  • ミッキーマウスバージョンもあった記憶 -- 名無しさん (2014-04-16 05:08:40)
  • ロストクリスマスの元ネタこれか -- 名無しさん (2014-04-16 05:24:36)
  • クリスマス中止とか言ってるような人主人公で現代版作れそう -- 名無しさん (2014-12-06 19:33:44)
  • スクルージは生まれたときに母親が産褥で死んで父親から疎まれて育ったり、根本的に不幸なんだよ。非モテというよりは人間嫌いなんだよな。女にも金が惜しくて近づかなかった印象。 -- 名無しさん (2014-12-06 20:37:36)
  • イギリスってエリザベス一世の時代に「エリザベス救貧法」なんてのが成立していて、世界でも福祉先進国。『罪と罰』だとラスコーリニコフは目の前にいる身寄りのない子供たちが野垂れ死にすることになっても仕方ないじゃないか、みたいなことをほのめかす。クリスマス・キャロルの光景はどちらかというと世界的にはまだマシな方だったり…。 -- 名無しさん (2014-12-08 11:00:52)
  • 現在の精霊が見せるのはクラチット一家やロバートのパーティなどの現在の映像で青年期は幼少期共々過去の精霊が見せてくれたはず。 -- 名無しさん (2014-12-13 18:47:54)
  • これのバットマン版もあるな -- 名無しさん (2014-12-29 03:03:17)
  • エベニーザ・スクルージの甥の名前は確かフレッドだったはず。エベニーザが家族で唯一心を開いていた亡き妹(ファン・スクルージ)の忘れ形見。マーレイのフルネームはジェイコブ・マーレイ。 -- 名無しさん (2021-11-30 07:12:15)
  • アルバート・フィニー主演のミュージカル映画版(1970年)からで原作小説にはない描写だけど、未来の世界でスクルージが死んだことで借金がチャラになって大喜びしている人達が棺に向かって「(死んでくれて)どうもありがとう。何よりも嬉しい贈り物。負け戦に勝った気分さ」なんて歌い踊るシーンは不謹慎すぎて笑った。スクルージ本人は人々が喜ぶ理由を知らずに一緒になって歌っているのが何とも滑稽で。 -- 名無しさん (2022-03-09 20:33:33)

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