登録日:2011/10/05(水) 10:28:16
更新日:2023/09/29 Fri 13:29:12NEW!
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ウルトラセブン ウルトラ警備隊 ウルトラメカニック 円谷プロ ウルトラマン 地球防衛軍 車 車両 飛行機能搭載 ポインター
ポインターとは、円谷プロ製作の特撮TVドラマ『ウルトラセブン』及びその関連作に登場する車輌である。
TV版に登場したポインター
型式番号:TDF-PO-1(2〜)
全長:5.3m
全幅:1.9m
重量:1.8t
最高時速:365km(地上走行時)、80km(ホバー飛行時)
乗員:6名
ウルトラ警備隊が使用する水陸両用の特殊車両。隊員達の足としてパトロールや戦闘に使用される。
ちなみにナンバープレートは品川のもの。
地球防衛軍極東基地の車庫には常に複数が待機していて、基地から秘密裏に日本各地に繋がれたシークレットハイウェイを通って速度制限や渋滞、交通規制などを避けて日本各地、あらゆる場所へと迅速に移動することが可能だ。
と、ここまでなら他の防衛チームとあまり変わらないように思える。
しかしポインターが他のチームの特殊車両と一味違うのは、あらゆる非常事態に備えてポインター自体に様々な特殊機能が備えられている点である。
以下はその特殊機能の一覧である。
- レーザー光線
車体前面には岩塊を一撃で粉砕する強力なレーザー光線が2門備え付けられていて、障害物の破壊に使用される。
- ニードルレーザー銃
バックミラーに仕込まれたレーザー光線。威力は小さいが、小型円盤を追い払うことくらいは出来る。
- 光波バリアー装置
強力なバリアーを備えていて、敵の攻撃から身を守る。
- スモークスクリーン装置
煙幕を噴射して敵を撹乱する。
- 無線機
読んで字のごとく無線機。
- 3連ミサイルランチャー
車体後部に2基内蔵されているミサイルランチャー。ウルトラミサイルを連射する。
- 特殊ゴムタイヤ
絶対にパンクしないというタイヤ。
- 自動操縦装置
最高速度を出す時はコンピューターによる自動操縦に切り替わる。これによって猛スピードを出していても安全な走行が可能なのだ。
- 透視光線ライト
前面にある特殊ライト。スモークスクリーン装置と併用して使われるらしい。
- ホバークラフト能力
内蔵されたエアタービンブースターによりホバー走行が可能。
小型ジェットエンジンも内蔵されているので、簡単な飛行も出来る。
- レーダー探知機
車体下部から出てくる探知機。地中に隠れている物体も探知出来る。
おわかりいただけただろうかこの重装備。実にロマンの詰まった車である。
でも1話でダンに上に座られた程度で動かなくなったり(ウルトラ念力を使ったという説もあるが)、44話でゴリーにボンネットを開けられて配線を切られた事があったりする。
ウルトラシリーズでも屈指の重装備の自動車である本車は、今なお人気の高い特撮に登場する車の一つである。
ベースとなった車両はクライスラー社製・インペリアルの1957年モデル。
日本に数台しか輸入されていない高級車であったが、スクラップ工場から買い取った物を改造したらしく、品川ナンバーはその名残と思われる。なお、改造されたのは1台だけで、シールや合成で複数あることを表現している。
思い切った改造によって改造前の面影は殆ど残っておらず、むしろスポーツカーのような印象さえ受ける。
撮影が行われていない時は整流板を外した状態で出演者の送迎に使われていたらしく、キリヤマ隊長を演じた中山昭二氏は後年「信号待ちの時は非常に恥ずかしかった」と語っている。
『ウルトラセブン』放映終了後はイベント会場を転々とし、幼稚園に寄贈されたらしいが火事で焼失して廃車となったという説がある。
世の中には自力でポインターを製作した年期の入ったファンもいるようだ。
プラモデルでのポインター
放送当時マルサンとブルマァクから1/32クラスのプラモデルが発売された。
後にマルサン製は日東から、ブルマァク製はバンダイから再版された。
現在はフジミから1/24スケールのプラモデルが発売されている。
平成セブンでのポインター
『太陽エネルギー作戦』、『地球星人の大地』、『誕生30周年記念3部作』、『1999最終章6部作』、『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』全てに登場するのだが、作品によって違うのが特徴。
ただ、特殊機能が一切無くなってしまっているようで、劇中ではただの移動用車両としか描写されていない。
『太陽エネルギー作戦』
◆三菱・GTO
『地球星人の大地』
◆三菱・パジェロ
実はこの作品の物だけは防衛軍の一般車両として登場している。
『誕生30周年記念3部作』
◆ホンダ・NSX
『1999最終章6部作』
◆いすゞ・ビークロス
『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』
◆三菱・パジェロ
以上のように、ポインターは姿形を変えながらも名前は受け継がれていき、地球の平和を守り続けるのである。
余談
- 2022年の全ウルトラマン大投票ではウルトラメカ部門第3位を獲得した。
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▷ コメント欄
- 中古車からの流用だから、よくエンコしたりエアコンが壊れてたりと乗り心地は褒められたものではなかったらしいね。 -- 名無しさん (2013-09-16 17:05:58)
- 防衛チームの車では最強じゃない? -- 名無しさん (2013-12-01 15:05:43)
- メビウスの小説では、この車のバリア装置はイデ隊員の発明が元になっていると説明された。 -- 名無しさん (2014-01-12 21:05:06)
- 平成セブン30周年記念3部作と言えば、警備隊専用車でCR-Vが出ていたけどあれはポインターになるのか?。 -- 名無しさん (2014-03-02 13:00:28)
- ここには出てないけど、「私が愛したウルトラセブン」のポインターは本家そっくりだったけどベース車が気(チェンジレバーからしてAT車?)になる。 -- 名無しさん (2014-08-08 13:20:17)
- 企画段階では、ダンはこの車の運転手だった。 -- 名無しさん (2014-08-08 17:32:29)
- 近所をトヨタのクラウンベースのポインター(ステッカー貼っただけだけど)が走ってたのを目撃した -- 名無しさん (2015-12-04 20:45:01)
- これ欲しかったな -- 名無しさん (2017-03-06 18:51:30)
- 「世の中には自力でポインターを製作した年期の入ったファンもいるようだ。」←昔、一度だけ乗せて貰ったことがある(自慢) -- 名無しさん (2020-07-28 17:28:48)
- 平成のポインターはオッサンが釣りに行くのに使ってそうな車じゃないか -- 名無しさん (2021-12-16 21:04:20)
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