SCP-CN-606

ページ名:SCP-CN-606

登録日:2022/04/05 Tue 20:20:20
更新日:2024/06/18 Tue 11:54:15NEW!
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scp foundation scp-cn 中国支部 scp財団 veleafer ややこしい メタネタ メタ 演繹部門 著者は死ぬ 財団内部部門 veleafer議会 物語改変





財団演繹部門の認証を受けた

レベル4職員にのみ閲覧可


本文献は監督者議会とVeleafer議会の共同管理下にあります






物語の物語、主人公の主人公



SCP-CN-606とは、シェアード・ワールド「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(SCiP)のひとつである。


Veleafer: なぜに606?

Veleafer: 響きがクールだから。

Veleafer: 俺は変だと思う。


項目名は「すべてのすべて」、オブジェクトクラスは「Veleafer」。見慣れないオブジェクトクラスだが…


Veleafer: これはどうして?

Veleafer: こうやるとメタっぽく見えるでしょ?

Veleafer: なんかアホくさいぞ。

Veleafer: 反対ばっかだな。


CNというコードが付いているが、これは中国支部のオブジェクトである。


また、本SCiPは、財団内部部門である「演繹部門」に深く関係するオブジェクトだ。…といっても、このオブジェクトを読み進めるうえで特別な知識はほとんど必要ない。
ただ、唯一SCP-CN-801は知っておいた方が良いだろう。簡単な解説を後述したので参考にしていただきたい。


演繹部門って何?

端的に言えば、中国版の空想科学部門といえる。


まず前提として、SCP財団の世界は物語の世界であり、財団は既に自分たちが物語の登場人物であることを把握している。
そこで空想科学部門は、自分たちの創造主を制御することを目標として日々研究を行っている。


しかし、演繹部門は一味違う。実は、物語というのは上下に延々と繋がっている。


どういうことかって?
まず、私達がいる現実の世界がある。そこの住人が物語を創作し、「劇」が生まれる。「劇」があれば、そのなかで語られる「劇中劇」があり、それがあれば「劇中劇中劇」「劇中劇中劇中劇」も存在する。
これが、物語は下へ無限に続いているということの意味だ。


問題なのは次。これは逆も同じことが言える


現実の世界があれば、その世界の創作主がいる。その世界があれば、その世界を創作主がいる。その世界にも創作主がいる。
このように、物語は上へも無限に続いているのだ。


財団世界も、我々がいるこの世界も、ハリー・ポッターの世界も、ドラえもんの世界も、この無限に広がる物語構造のどこかに存在するのだ。
…認めたくないかもしれないが、これを含む全ての世界は、だれかが創作して出来た世界だ。少なくともこの「演繹部門」においてはそう考えられている。



ちなみに用語の解説をしておくと、この1つ1つの物語のことを「物語層」この上下へ無限に広がる物語たちのことを「重層物語」という。


また、同じ階層の物語は下へ行くほど多くなる
そりゃ、1人の人間が平均で2個の物語を考えれば、その瞬間に下の階層の物語数は2倍に増えるだろう。例えるなら逆さ樹状のようなものだ。



さて、これを踏まえたうえでSCP-CN-801の解説をここに記載する。

とある物語の中にいる異常存在。
生物に対してものすごい敵対的で、周りの登場人物を殺したりして、むりやりバッドエンドにもっていく。
その後、バッドエンドにした物語の1つ上の物語に移動し、その世界も滅ぼす。
その後、また1つ上の物語に移動し…を繰り返すバケモノ。


このままでは近い将来に財団世界にも来てしまい、なんなら財団世界が滅ぼされた後には我々の世界にも来るので他人事ではない。
財団は、なんとかして滅亡を回避しようとさまざまな対策を取っているが、いまだに収容は出来ていない。



それぞれの詳細は演繹部門(SCP Foundation)も参照すること。



概要

特別収容プロトコルは一旦飛ばす。


SCP-CN-606とは、Veleaferという名前の人間たちの総称だ。
彼/彼女たちは各物語層に1人だけ存在し、いろいろな物語層に存在する。


ちなみに、財団世界にもVeleaferさんはいる。財団に勤務している、Veleafer技師という人物だ。
ついでに言っておくと、我々の世界にもVeleaferさんはいる。文芸サイト「SCP財団」にて創作活動を行っているVeleaferというユーザーだ。



で、このVeleaferさん、いろいろな物語層に存在すると言ったが、財団より下の物語層には存在しない。
もちろん、自分たちより下の物語層であれば自分たちが好き勝手にいじれるので*1、適当に作った物語に「Veleafer」という名の登場人物を入れることもできるはずだが…これはSCPパワーで失敗した。どうも、加筆した瞬間にその記述が削除されてしまうらしい。


Veleafer: うへぇ、クソ汚い文章だな。

Veleafer: もう君が書いたら?

Veleafer: 何だと無能。

Veleafer: ちょっと!そういうのはよしてください。ただの冗談ですから。我々の足跡を、すべての物語宇宙に残すための。

Veleafer: ああ、その通りだな。ぶっちゃけ、俺らはバカ1人の自己満足に過ぎないかもしれんが。

Veleafer: 頼むから黙ってて。



財団世界のVeleafer技師さんが一番下のVeleaferさんということは、ほかのVeleaferさんは財団より上の存在ということになる。
ということは、そのVeleaferさん達は財団の世界を好き勝手いじれる、神のような存在なのだが、どういうわけかVeleaferさん達はこの世界に対して非常に善意的であり、あまり財団世界を変えてこない。


その例外が、この報告書に対する会話文の追記だ。そう、先ほどから何回かみなさんも見ているだろう、たくさんのVeleaferさん達の会話だ。
ちなみに、会話文の引用が少しおかしいが、これは本家記事の再現で、誤字ではないから安心して頂きたい。


Veleafer: おいおい、デタラメ書いてるのは誰だ。

Veleafer: 俺だが?

Veleafer: 「非常に」をつけるのが面白いと思ってんの?

Veleafer: どうしてダメなのさ?

Veleafer: あまりにも感情的だ。

Veleafer: 実際問題、文章が酷すぎると削除されるかもしれません。

Veleafer: 俺らは科学者じゃないんだ。ナンセンス小説の作者に過ぎない。ハードSFを書けだなんて、てんで無理な話よ。

Veleafer: 本当クソッタレなサイトルールだな。

Veleafer: そうグチグチ言わないで。この手の分野はVeleaferが専門としています。ただ、これ以上の文章は彼でも書けないと思いますね。賭けても良いですよ。


ええと、本家記事の方は分かりやすいのだが、最後に出てきた緑色のVeleaferさんは我々の世界にいるほうのVeleaferさんだ。wikiプラグインの関係で本家記事のようには記載できなかったので、ここでは色分けをしている。


…ややこしい!




Veleaferさん達の由来

演繹部門が調べたところ、Veleaferさん達の由来が判明した。
このVeleaferさん、とある1人の上位創作者の自己投影なのだ。え?どういうことだか分からないって?


物語を作ったことがある人も無い人も、「物語の中に自分の分身(アバター)を登場させる」ということを見たことは無いだろうか。
特にSCP財団は、そのシェアード・ワールドという特性、「財団職員」という概念の都合上、そういった例がかなり多数存在する。
日本支部で例を挙げるならばUkit氏の「宇喜田博士」、meshiochislash氏の「飯尾博士」などだ。というか、あのブライト博士やクレフ博士なんていうのもその1つと言える。



つまり、SCP-CN-606の全貌はこうだ。
まず、とあるところに「Veleafer」という人がいた。そして、自分の書いた物語中に「Veleafer」という自分のアバターを登場させた。
そのアバターVeleaferさんは自分の書いた物語中に「Veleafer」という自分のアバターを登場させた。
そのアバターアバターVeleaferさんは自分の書いた物語中に「Veleafer」という自分のアバターを登場させた。
そのアバターアバターアバターVeleaferさんは……


という風にずっと繋がっている。そして、その連鎖は我々の世界までやってきた。


そのアバターアバターアバター………アバターVeleaferさんは自分の書いたSCP物語中にVeleafer技師という自分のアバターを登場させた。
そのアバターアバターアバター……アバターVeleaferさんは、自分の書いた物語中にVeleaferさんを記入することが出来なかった。(連鎖ストップ)(SCP-CN-606の異常性)



しかしながら、SCP-CN-606作者(原始のVeleaferさん)の意向なのかどうなのか、下の物語層を操れないVeleaferさんや、上の操りが効かないVeleaferさんなんていうのも存在する。これも、このVeleaferさん達が異常存在である所以だろう。
しかしこのような状態は、物語の瓦解に繋がったり、物語が分岐しまくって大量発生することにも繋がる。どちらにせよ財団の世界には関係ないことだが、Veleaferさん達の動向は常に観察するようにしている。


Veleafer: 俺らはみんな、1人の妄想から生み出された。とんだオイディプス野郎*2だよ。

Veleafer: 楽しく妄想して 自己満シコ りたいだけの人生でした.jpg

Veleafer: ワロタ。

Veleafer: いかんだろ。

Veleafer: お似合いって感じ。

Veleafer: さきほど議会で聞いたんですが、ここには何か……ある種の、評価制度*3が付いてるそうですね。下層の規則についてはあまり知りませんが、少しはお行儀よくした方が良さそうですね。

Veleafer: 分かってるよ。ぶっちゃけ、みんなこのクソ窮屈なレイアウトのせいなんだ。君が一番小さい枠を取った上、一番沢山の文字を打ってるんだもの。

Veleafer: 文句は管理者に言ってください。


さて、次は先ほどからチラチラと登場しているVeleafer議会について解説していく。
Veleafer議会とは、多数のVeleaferさん達から成る議会である。主に、下の物語層で発生する異常事件の解決に当たっているらしいが、その核心・信条は謎に包まれている。
ただ、先ほども少し述べた通り、Veleaferさん達は財団に対して比較的善意的なので、Veleafer議会自身も財団にとっては善意的となっている。しかしながら[Veleafer議会の要請により削除]、財団と協力関係を結んでいる。


とはいうものの、相手はこちらの世界を自在に操れる神のような存在。一応、こちらの世界のVeleafer技師が議会と交渉に当たっているが、万が一議会を怒らせた場合、RKクラス-“物語崩壊”シナリオをひき起こしてしまう恐れがあるため、交渉には最低1名の専門家が同伴しなければならない。
実際、財団世界より上位に存在するVeleaferさん達は、財団世界より技術力が高いらしく、彼らの技術を理解したものはまだいない。


ちなみに「管理者」というワードが登場したが、どうもVeleaferさん達の中にも上下関係があるようで、周囲のVeleaferさんよりも少しだけ偉い人が一定数いるらしい。
そのうちの1名が、我々の世界に生きるVeleaferさん。誇らし……いかどうかは微妙だが。


特別収容プロトコル

ここからは、飛ばしていた特別収容プロトコルを見ていこう。
といっても単純。


  • SCP-CN-606の痕跡(会話記録とか)は、すべて機動部隊-Θ-10(“文字部隊”)が収集して、サイト-CN-99に収容するよ
  • Veleafer議会との交渉は、演繹部門の担当のもとにVeleafer技師が行うよ
  • 財団より下の物語にVeleaferさんと追記しようとしている人間を見つけたら、さっきの機動部隊が記憶処理・事後工作を行うよ

ちなみに、機動部隊-Θ-10(“文字部隊”)は、他の演繹部門のSCPオブジェクトにも登場する。頭の片隅に覚えておいても良いだろう。


Veleafer: 簡潔すぎる。

Veleafer: 他にどうしろと?

Veleafer:

  • SCP-CN-606の痕跡(会話記録とか)は、すべて機動部隊-Θ-10(“文字部隊”)が収集して、サイト-CN-99に収容するよ
  • Veleafer議会との交渉は、演繹部門の担当のもとにVeleafer技師が行うよ
  • 財団より下の物語にVeleaferさんと追記しようとしいてる人間を見つけたら、さっきの機動部隊が記憶処理・事後工作を行うよ
  • 財団は現在、Veleafer議会と良好な関係を築いているけど、もし交渉が決裂したらRKクラス-“物語崩壊”シナリオが発生する恐れがあるよ
  • その際は緊急対応プラン-アルダを即座に発動してね。
  • 不測の事態が発生した際はSCP-CN-980を使用して物語が破綻しているのを鎮圧することが許可されるよ

Veleafer: 天才かよ。


演繹部門の記事が大量に出てきたが、それぞれ説明していく。
緊急対応プラン-アルダとはSCP-CN-909を用いたRKクラスシナリオに対する切り札のことだと思われる。ちなみにまだ試作段階。
SCP-CN-909の詳細は、個別の項目を参照していただきたいのだが、簡単に説明するとSCP-CN-909とは、重層物語から独立して存在するロボットで、自ら創作/被創作をグルグル無限ループしている。


そして、「RKクラス-“物語崩壊”シナリオ」というのは聞きなれないかもしれないが、これは我々の世界だけでなく重層物語という仕組みごと終焉するというどうしようもないK-クラスシナリオ。なんなら財団世界だけでなく我々の世界にも被害が及ぶ可能性が高い。さすがのSCP-2000でも対処のしようがない。


それなら、同じ物語的性質を持つSCPをぶつければ良いのではないか。
あくまで推測だが、緊急対応プラン-アルダとは、そのSCP-CN-909を利用してこの世界を重層物語から独立させるものなのではなかろうか。こうすれば、重層物語が終焉しても独立している財団世界には関係ない。


次、SCP-CN-980とは、とある小型の機械であり、いろいろなジャンルが書かれた画面がついている。「ロマンス」「アクション」「時代劇」みたいな。その中から1つ選んだ状態で、機械の先端についている爪で誰かの人間を触ると、その人を中心とした出来事がまさしくそのように改変される*4
例えば実験で、「サスペンス」に設定したSCP-CN-980をDクラスに当てたところ、そのDクラス職員の関連人物が相次いで不審死してしまった。その後、そのDクラスが探偵役となって事件を捜査し、見事黒幕を見つけだしている。サスペンスにありがちな展開ではなかろうか。


これは、上位の視点から我々を改変するという便利アイテムであり、上位存在になんらかのエラーが生じた際は、これでむりやり物語を補填することが出来る。


Veleafer: どうして俺らはこの物語で書く必要があるんだ?マイリトルポニー*5みたいな世界で書いた方が絶対楽しいだろ。

Veleafer: そりゃもう、ここにはアノマリーの襲撃に対抗する組織がいて、世界を守ってくれるからさ。一番重要なのは、彼らが聖母(という名のビッチ)ではないところだ。

Veleafer: 草。

Veleafer: 上層の人がそうするように仕向けただけのことです。

Veleafer: なんで?

Veleafer: それは、ほら、下に行ってみれば分かりますよ。


Veleaferさん達と《天王星外》

さて、ここからは説明に戻らせていただく。


先ほど解説したVeleafer議会、実はSCP-CN-801を認知し、敵対している
といっても、彼らにできることはそんなに多くないため、財団からVeleafer議会に対して協力を要請する、ということはしていないようだが、数名のVeleaferさんがSCP-CN-801を倒すために演繹部門に入りたいと言ってきている。


また、財団より下にVeleaferさんがいない理由だが、これもSCP-CN-801が原因であると考えられている。おそらく、SCP-CN-801が財団世界より下のVeleaferさんを皆殺しにしたのだろう。ただ、Veleaferさん達はこの件について、情報の公開をためらっている、または何も知らないということで、彼ら自体からは有用な情報を得られていない。



……おっと、噂をすればなんとやら、Veleaferさん達がなにやら騒がしくしている。


Veleafer: くそったれ。

Veleafer:

Veleafer: 上層の野郎はどこだ?
Veleafer: 出てこい

Veleafer: どうした?何を見たんだ?

Veleafer: 死体だよ。
Veleafer: 僕達の、Veleafer達の。
Veleafer: 無数の、数えきれないくらいの死体が、宇宙に漂っていた。


なんと、Veleaferさんのうちの1人が、Veleaferさん達の大量の死体を見たと言い出した。
さきほど、Veleaferさん達はみんなアバターだと言った。お互いがお互いに兄弟・親子みたいなものなのだ。だから、それらの大量の死体なんてただ事ではない。


「上層の野郎はどこだ?」と言ったのは、ここよりも上の物語層の人物であれば、この件について何か知っている、というか知ってて無視している可能性もあるからだ。


とはいうものの、これを読んでいる諸君はこの事件の原因に心当たりがあるのではないだろうか。
そう、SCP-CN-801だ。そもそも、財団世界より下のVeleaferさん達を殺害したのも彼だった。今回の犯人もSCP-CN-801である可能性は非常に高い。


Veleafer: マジかよ。

Veleafer: 大マジだよ。宇宙全体が、死体でビッシリ埋まってた。コントロールはできなかった。アレがいるせいで、編集ができないんだ。アレは砂漠に、廃墟に、そびえ立つ影の中にいた。

Veleafer: クソでも食らって、少し落ち着く必要があるな。

Veleafer: それは上層が仕掛けた怪物です

Veleafer: 何?

Veleafer: 上層だけが別々の物語間に干渉できるんです。これは決して、現実改変者や次元崩壊の類ではない。上位は下位を永遠に優越する……形而上の問題なのです。

Veleafer: それじゃあ、僕らの世界に来たらどうするのさ?

Veleafer: なあ兄弟、最寄りの管理者に連絡を入れた方が良いんじゃねえか……?

Veleafer: Veleaferに?分かってます、もう話はしてあります。



とりあえず、管理者であるVeleaferさんならなんとかしてくれるかもしれない。しかしVeleaferさん達にできることはそう多くない。
なんたってSCP-CN-801は、財団でさえも収容できていないほどの怪物なのだから。



Veleafer: それで、次はどうする?タイムリミットを延ばしただけじゃないか。

Veleafer: 私たちができるのは、上層に助けを求めることです。ひたすらに、アレの創り手よりも高い層へ。このストーリーラインにおける情報を、もっと上の、良心的な人に見てもらうんです。その後は、順を追って調べてもらう。

Veleafer: つまり、上に向かって「たしゅけてぇ~!」だのなんだの、大声で叫べってこと?

Veleafer: そうです。ふざけてはいけませんよ。さもないと、上にネタだと受け取られかねない。

Veleafer: 作戦自体がジョークみたいなもんだがな。



そう、結局のところ、対処法はただ一つだけ。


SCP-CN-801の作者よりも上位の人間に助けてもらう


果たして、彼らVeleaferさん達は助かるのか。その後の顛末は、だれも分からない。


最後に、財団で働くVeleafer技師のメッセージを見ていこう。



Veleafer: 下層のSCP-CN-606との連絡は全てロストしている。801が到達していない現実やストーリーラインにおいても、皆は神隠しのように消えてしまった。頼れるのは私達、私達しかいないのだ


…そういうわけで、万が一の時のため、財団は先述の緊急対応プラン-アルダを開発。しかしこれにはデメリットも多く、ストーリーライン*6の崩壊と再構築を招いてしまう恐れがあるらしい。


そういうわけで、財団はVeleafer議会に賛成/反対を聞いてみたのだが、(最低でも)102人はいるはずのVeleaferさんのうち、意見が返ってきたのはわずか13人
一応賛成7人反対6人なので賛成派の勝ちなのだが、もはやそれどころではない。


一体全体、何人のVeleaferさんが犠牲になったのだろうか…そして、この財団世界のVeleaferさん、我々の世界のVeleaferさんは無事でいられるのだろうか。



考察

さて、ここまで読んだところでとある疑問が浮かぶ。
いったいなぜ、SCP-CN-801が来ていないはずの世界までVeleaferさんが消えているのか。
財団世界より下のVeleaferさんが居ないのはまだわかる。そこにはSCP-CN-801がいるからだ。では、なぜ上の方のVeleaferさんまで消えているのだろうか。


ここで、さきほどの投票において、返事が返ってきたVeleaferさんの番号を並べてみよう。


「1」「2」「3」「6」「7」「9」「13」「15」「16」「18」「27」「39」「102」(より上位への連絡は失敗)


おそらく、Veleafer技師が「1」で、一つ上に行くたびに「2」「3」と番号が振られていっているのだろう。


こうして見ると、上の方ほど被害が大きいということがわかる。特に40番以降はほとんど全滅みたいなものだ。これではまるで逆ではないか。


これには2つの説が考えられる。



そもそもこの現象とSCP-CN-801は全く関係が無い

財団世界より下のVeleaferさんが消えたのは他でもないSCP-CN-801のせいだが、上の方のVeleaferさんが消えているのはまた別の勢力の影響なのではないだろうか。
それこそ、SCP-CN-801と対となるような、上の方から世界を滅ぼしていくような…そんな別の異常存在が絡んでいるのではないか



SCP-CN-801がSCP-CN-001を利用して上の方に来た

この説は、先にSCP-CN-001/Veleaferの提言を読んでおかないと意味が分からないようになっている。とはいえ、SCP-CN-001自体難解なSCPなので慌てずに、SCP-CN-980SCP-CN-909を経由してから読むことを推奨する。



読んできたか?では説明していこう。
SCP-CN-001世界において、重層物語というのは巨大なループを描いている
入れ子式の小説をどんどん続けていくと、やがては同じ物語に戻ってきてしまう。


そう、SCP-CN-801とて例外ではない。SCP-CN-801も、物語を下へ下へくだっていけば、やがては上の方に来るだろう。そして、上から順々に世界を襲っているのではなかろうか。
……これってかなりヤバい状況だ。財団世界は上下、SCP-CN-801に挟み撃ちされている状態にあるわけだし、SCP-CN-909が文章制御権を得たからといってSCP-CN-801が落ち着くわけでもない。


ちなみに、真犯人のVeleafer氏の番号は「2」。
ここでちゃんと生き残っているのも、彼がSCP-CN-801の作者であり、物語崩壊の真犯人であることが分かるだろう。


どちらにせよ、Veleaferさんの明日は暗めなのであった。



追記・修正はVeleafer議会の許可を得てからお願いします。



SCP-CN-001 Veleaferの提言 - 演繹部門
by Veleafer
http://scp-wiki-cn.wikidot.com/veleafer-s-proposal
http://scp-jp.wikidot.com/veleafer-s-proposal(翻訳)
2018年公開


SCP-CN-606 - すべてのすべて
by Veleafer
http://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-606
http://scp-jp.wikidot.com/scp-cn-606(翻訳)
2018年公開


SCP-CN-801 - 《天王星外》
by Veleafer
http://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-606
http://scp-jp.wikidot.com/scp-cn-606(翻訳)
2018年公開


SCP-CN-909 - 形の上下、合して止まず
by Veleafer
http://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-909
http://scp-jp.wikidot.com/scp-cn-909(翻訳)
2018年公開


SCP-CN-980 - J
by Veleafer
http://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-606
http://scp-jp.wikidot.com/scp-cn-606(翻訳)
2017年公開



画像
2.png
Design by Veleafer
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http://scp-wiki-cn.wikidot.com/vodka
CC BY-SA 3.0 2018年公開


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  • そいつも結局はこの上位世界に抗えないのか… -- 名無しさん (2022-10-30 20:18:34)

#comment(striction)

*1 SCP-CN-909などの例外はアリ。
*2 ギリシャ神話の登場人物で、実の母親と結婚して4人の子を産んだ。
*3 SCP財団には、支部問わずに評価システムが採用されており、[高評価数]マイナス[低評価数]の値で評価が決まる。これが-3以下になってしまうと、記事が強制的に削除されてしまう。
*4 本当は世界ごと&創造主の創作のベクトルごと変えてるけれどここでは割愛
*5 余談だが、マイリトルポニーのアニメは中国でも放送されているらしい。
*6 大雑把に言うと、物語層のうち、同じ高さにあるもの同士のあつまりのこと。例えば、ハリーポッターとドラえもんは同じストーリーラインにある。

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