登録日:2023/06/22 (木) 23:13:28
更新日:2024/07/05 Fri 13:59:23NEW!
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dm デュエル・マスターズ 光文明 ライトブリンガー レア 闘魂編 殿堂入り 予言者マリエル マリエルロック マリエルエンフォーサー
予言通りの復活。
事態はまだ彼らの手の内にあった。
《予言者マリエル》とは、TCG『デュエル・マスターズ』のクリーチャー。
DM-08「闘魂編 第3弾 超神龍の復活(インビンシブル・レジェンド)」に収録された、光文明のライトブリンガー。
DMC-17「戦場の暗黒皇女(ダーク・ウォリアー)デッキ」、DMEX-17「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」などでも再録された。
●目次
【解説】
予言者マリエル R 光文明 (4) |
クリーチャー:ライトブリンガー 1000 |
パワー3000以上のクリーチャーは攻撃できない。 |
DM全体で見れば初期の時期である闘魂編当時としては非常に珍しいロック系統の能力を持つ。
その内容は敵味方問わずにパワー3000以上のクリーチャーの攻撃を禁止してしまうというバトルゾーン全体に制限を施す豪快な能力を持つ。
裏を返せばパワー2999以下のカードは制限を受けず、マリエル自身はパワーが1000なので動くことが出来るため、小型種族のライトブリンガー贔屓な能力とも言える。
能力はまだインフレの進んでいない闘魂編時期のカードとは思えない程には強烈な威力を持っている。
相手のデッキが重量級カードが多いデッキであればあるほどこのカードに与えられる負担は大きく、満足な除去手段がない場合は詰むこともある。
パワー3000以上であれば進化クリーチャーの召喚酔い無効、スピードアタッカー、マッハファイターなども大体封じてしまう。
特にシステムクリーチャーを直接攻撃することが得意なマッハファイターが潰せないシステムクリーチャーという特性は非常に珍しいとも考えられる。
環境の高速化が進んでいなかった時期は、ブロッカー中心のデッキやコントロール系統のデッキでマリエルを出すとゲームスピードが大幅に低下する光景が珍しくなかった。
この状況及び戦略を想定したデッキは「マリエルロック」と呼ばれ、DM史に名前を残している。
明確な弱点としてはコストの設定に反してパワーが1000というライトブリンガーらしい貧弱な数値であることだろう。
何かしらの除去対策は持っていないため、火力呪文やバトル誘発効果で簡単に除去されることからロックを発揮する前にバトルゾーンから即座に退場させられることが多い。
パワー設定の弱点が理由で《炎槍と水剣の裁》が流行った聖拳編~転生編環境や《ローズ・キャッスル》が流行った戦国編環境では評価を落としている。
そのために呪文を唱えられなくする手段や《ペトリアル・フレーム》のアンタッチャブル付与のクロスギアをクロスするといったサポートもよく使われた。
また、パワー3000未満のクリーチャーがパワーアタッカーなどで攻撃中にパワー3000以上になる場合でも攻撃を中止させることは出来ない。
これはあくまでも攻撃開始時点ではパワー3000未満のクリーチャーとして判定されるためで、一種の抜け穴とも言える。
あまり数は多くないが攻撃中に極端にパワーが上げるタイプのカードもあるのでそれらも天敵にはなるが、裏を返せばマリエルを採用したデッキの攻撃要員としても採用できるので相性が良かったりもする。
【環境での活躍】
マリエルエンフォーサー
登場当時から独特な性能が注目を集めており、転生編時期にこのカードにとっての一つのターニングポイントが発生する。
非クロス時にパワー2000以下の攻撃とブロックを封じるクロスギア《ノーブル・エンフォーサー》の登場である。
パワー2000以下の動作を封じるノーブル・エンフォーサーとパワー3000以上のクリーチャーの攻撃を封じるマリエルが組み合わさるとどうなるか?
その答えは簡単、「パワー2500のクリーチャーしか攻撃できず、パワー3000以上のクリーチャーも攻撃できない*1」という事実上の行動不能状態に陥る。
これがDMのコントロールデッキ及びコンボデッキの歴史に名前を残す【マリエルエンフォーサー】の誕生である。
貧弱なマリエルはともかくノーブル・エンフォーサーはクロスギアであるため、カード指定除去が増えた現在ではともかく一昔前のDMのカードプールでは除去手段が非常に限られた。
クロスギアを除去できるカードもクロスギアを使うデッキ以外では腐りやすいという使い勝手の悪さから投入しにくいという欠点もあった。
そのためにマリエルを上述のようなサポートで除去対策を施された場合は詰みに陥る可能性が高いという凶悪っぷりも有名である。
このデッキに対しては、クロスギアをついでに除去できる強力なカードを投入したデッキや攻撃不可能を無効化にするダイヤモンド系デッキが天敵となる。
ただし、現在はカードパワーのインフレによってカード指定除去が増えたことよってクロスギア対策もしやすくなっている。
そもそもマリエルが殿堂入りしている現状ではコンボの発生と維持を出来る可能性が低く、今でも強力なコンボではあるが実現性も低いので驚異的ではないだろう。
殿堂入りへ
《炎槍と水剣の裁》の殿堂入りや闘魂編からカードパワーのインフレが進むようになると頭角を現す。
やがて【マリエルエンフォーサー】や【除去ガーディアン】でのコントロール要員として活躍を見せるようになっていった。
【除去ガーディアン】が危険視されたこともあり、重要パーツだったマリエルは2007年に光文明初の殿堂入りという快挙(?)を果たした。
殿堂入り後は当然使用率は低下しているが、他に例を見ない独特なロック性能から採用される機会も少なくなかった。
戦国編以降は最大の天敵となる《ローズ・キャッスル》の使用率にこのカードの採用率も振り回されることになった。
革命編環境では《轟く侵略 レッドゾーン》を初めとするレッドゾーン関連のデッキに対する対抗策として評価する声もあった。
現在ではゲームスピードの極端な高速化とインフレを経たこともあり、マリエルを出す時点でゲームに影響を与えるには時すでに遅しになりやすい。
一方で全体的にクリーチャーのパワー数値設定が軽コストでもインフレの影響を受けて上昇傾向にあるため、マリエルのロック範囲自体は広がっているとも考えられる。
性能の評価以前にゲームの流れ自体を遅延させてしまう性質やカードプールの拡大次第では新しいロックコンボが生まれてしまう可能性などがあるためか、2003年のカードでありながらもインフレが進む現在でも殿堂解除には至っていない。
【派生カード】
予言者マリテバナス C 光文明 (2) |
クリーチャー:ライトブリンガー 2000 |
超天篇で登場した新章以降の旧種族のパロディカードのハズレ枠。
名前のネタは「マリエル=マリ得る←→マリテバナス=マリ手放す」というなかなか強引な発想。
カード性能的にはパワー設定も高くないバニラなので使い道はなく、特にインフレが激化していた超天篇のカードパワーに通じるはずもない。
黙示 シャマリ-1 UC 光文明 (2) |
クリーチャー:ライトブリンガー/ディスタス 2500 |
相手の呪文を唱えるコストを1多くする。 |
ササゲール1(ディスペクターを召喚する時、コストを1少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない) |
ディスタスへと落ちぶれたマリエルの姿。名前は予言者マリエルという名前の「者マリ」の部分を取ったと思われる。
ディスタスなのでササゲールを所持しており、相手の呪文のコスト増加という元ネタとは違った形で相手の動きを制限する能力を持つ。
相手の妨害を封じながらササゲールでディスペクターに繋げるという動きが想定されているようだが、呪文のコスト増加能力のみだけでも機能するのでライトブリンガーの種族デッキに入れるのも良い。
星姫械 マリハダル UC 光文明 (2) |
クリーチャー:メカ・デル・ステラ 2000 |
相手のターン中、相手はクリーチャーを2体までしか出せない。 |
レプリカ・オークション UC 光文明 (5) |
呪文:メカ・デル・テック |
自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚をシールド化し、その後、残りを好きな順序で山札の下に置く。 |
マリエルを参考にしたと思われるメカ・デル・ステラのツインパクトカード。
クリーチャー面は相手のクリーチャーの展開数に制限を与える能力を持ち、呪文面は山札操作とシールド追加を行う。
メカの種族カテゴリを活かすデッキにおいてはクリーチャーの大量展開メタとして採用できるか。
【余談】
- イラストでは《ガルカーゴ・ドラゴン》がマリエルによって目に光線のような攻撃を与えられるという痛々しい様子で苦戦している姿が描かれている。
マリエルを描いた河崎淳はガルカーゴのイラストの担当ではなかったためか勝手に用いたことを謝罪しているが、DMのイラストにおいて別のイラストレーターが描いたクリーチャーを悲惨な目に合わせるイラスト自体は珍しいことでもない。
なお、実際のゲームでもガルカーゴはアンタップキラーでありながらもマリエルによって攻撃を封じられるのでかなりの天敵である。 - フレーバーテキストではライトブリンガーが闘魂編背景ストーリーにおける超神龍の復活想定していたことを示唆するテキストであり、それはメカ・デル・ソルの解禁に繋がったと思われる。
上述したように小さなマリエルがガルカーゴを手玉に取っているイラストから見るに、ドラゴンを相手にも実力で勝てるという自信の表れとも考えられる。
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