黒死蝶殺人事件(金田一少年の事件簿)

ページ名:黒死蝶殺人事件_金田一少年の事件簿_

登録日:2011/05/23(月) 01:56:26
更新日:2024/03/02 Sat 09:28:32NEW!
所要時間:約 19 分で読めます



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地獄より 死の翅もて参上す


不死蝶



黒死蝶殺人事件は、『金田一少年の事件簿』の事件の1つであり、かつて金田一少年が解決した事件のうちの一件。
単行本第22巻、第23巻に収録。全13話。
テレビドラマでは第3シーズン第4話・第5話として2001年8月4日と11日に、テレビアニメでは第43話~第46話として1998年4月13日~5月11日にかけて放送された。またファイル3からデジタル制作に移行している。


悲恋湖伝説殺人事件の後日談。
アニメ版ではこの回から冒頭のタイトルコールの音楽が変わる。
容疑者リストの順番は上段は左から深山、揚羽、紫紋、緑、山野で下段は竹蔵、舘羽、小野寺、るり、六波羅の順でバックは桃色。
登場する怪人は「不死蝶」。



以下、ネタバレにご注意下さい。











【事件の始まり】

悲恋湖で死んだハズの遠野が生きていた?
真相を確かめる為、金田一達は石川県は金沢の通称「蝶屋敷」に向かう。
そこで出会った、遠野に瓜二つの青年。
「お前は本当に遠野なのか…!?」
だがその疑惑をよそに、「不死蝶」による連続殺人の幕が上がる…!




【事件関係者達】

  • 斑目紫紋

CV:長島雄一(現:チョー)/演:ムッシュかまやつ
石川随一の富豪・斑目家当主で、深いクマが不気味な妖怪爺さん。65歳。
とてつもないドS。狂気じみた蝶マニアで、蝶プレイ好き。また両刀使いらしく相手は男でも構わない。
小野寺曰く、蝶に関しては学者並みに詳しい。
いつも緑に酷い事をしているので、娘達からは嫌われるを通り越して憎まれている(下手したら一番母親似のるりが餌食になっていた可能性が…)。
3番目の死亡者で、「羽をもがれたオオムラサキ」に見立てられて左腕を鉈で斬り落とされる凄惨な最期を迎えた。


ドラマ版では元スパイダースのムッシュかまやつが、不気味な雰囲気で演じている。目の前で事件の推理がされる度に「推理ごっこはやめろ」と機嫌を悪くしていた。
更に娘2人が殺された事に対し、娘すら自分のコレクションという認識を持っている彼は「屋敷の庭で永遠の物となったんだ」と納得するDQNな発言をし、普段は彼を慕う山野教授をもドン引きさせていた。


  • 斑目緑

CV:竹田愛里/演:小柳ルミ子
紫紋の妻。45歳。
ロシア人とのハーフで左目が緑色の女性。
どこか陰のある美人。周りからの評判はあまり良くない。
25年前、山野教授が助教授を務めていた大学の医学部生だったが、卒業を待たずに中退した。
その裏には、婚約していた恋人を捨てて紫紋に乗り換えたという噂があるが…
今回の事件でるり、舘羽と次々と娘を喪ってしまい、その度悲痛な表情を見せる。しかし…


  • 斑目るり

CV:杉本ゆう/演:柳英里紗
斑目家三姉妹三女。左目が緑色のロリ。おかっぱヘアに和服という出で立ちもあって、日本人形のように可愛い。鞠つきが好きなようだ。設定上12歳だが、9歳のフミと比べても幼い容姿をしている。
父親が触っただけで鞠を捨てたり、「あの男」呼ばわりするなど、紫紋を心底嫌っている。
最初はニコリともしなかったが、ようやく一と仲良くなりかけるもその矢先「オオルリシジミ」に見立てられて最初に殺害され、遺体は黒死蝶の下から発見された。
何でこんなカワイイ娘が…!
金田一少年史上最年少被害者。享年12。
人が襲われたり殺されたことに関して一が激しい怒りをあらわにしたのは、美雪などのごく近しい人間の時以外では、彼女が唯一の例である。


ドラマ版では2番目の死亡者。るりを守ろうと躍起になるはじめだったが、その甲斐もなく彼女は殺害されてしまう…


  • 斑目舘羽

CV:三石琴乃/演:山口佳奈子
斑目家三姉妹の長女。22歳。ウエーブ髪の美人。
婚約者の小野寺を「嫉妬深くて困る」と揚羽に愚痴っているが、一方ノロケも頻繁に聞かせているようでなんだかんだ良好な関係の模様。
揚羽に対しては、深山とのことを紫紋に知られないように忠告するなど気遣いを見せる良い姉である。
手相占いが趣味で、その的中率はなんと100%を誇る。
だがそれゆえ、途切れた生命線を見て自らの死期が近いと信じこみ、カッターで生命線を伸ばそうとするというかなりヒステリックなことをしている。
2番目の被害者で「蜘蛛の巣に掛かったタテハチョウ」に見立てられて殺害された。自分の死までも的中させてしまった…。


ドラマ版では最初の被害者。六波羅は大学時代の友人だった。


  • 斑目揚羽

CV:山口由里子/演:成宮寛貴
斑目家三姉妹次女。18歳。和服の似合う黒髪の純日本美人。
深山と密かに相思相愛の仲。
3番目にシドニージョウゴグモ*1に襲われるが、深山の決死の救出によりなんとか助かる。
病院に運ばれる際の
揚羽「B型です…」
緑「待って、この子はA型よ!!
というやり取りが謎解きの重大な鍵となった。
彼女の入浴シーンでお世話になった人も多いの…あれ遠野さんいつの間に後ry


ドラマ版ではパーティーで原作通りの着物姿(化粧もバッチリ)を披露する立派な男の子
…どうしてこうなった。
引っ込み思案であり、その弱気な性格を舞子に度々心配されていた。
ちなみに、演じているのは「相棒」における3代目相棒でおなじみの成宮寛貴氏(これが彼のドラマ初出演)。
彼は後に、ドラマ版「獄門塾殺人事件」と連続ドラマ「金田一少年の事件簿Neo」で一の宿命のライバルである高遠遙一を演じることとなった。


  • 深山日影

CV:鈴木琢磨
悲恋湖で起きた事件の犯人・遠野英治…にそっくりな青年。
紫紋の助手。
最初の事件時に唯一アリバイがなかったため、警察から最重要容疑者として疑われている。
実は「深山日影」という名は本名ではなく、彼を引き取った紫紋に付けられた名前(由来はミヤマセセリとタカネヒカゲ)。
本人の話では、半年前に金沢のとある山中で酷い火傷と打撲を負って倒れているところを発見され、近くの病院に入院していたという。
背中に大きな蝶の形の火傷跡が残っており、金沢で発見される以前の事は全く覚えていない。
CVは遠野と異なっているが、作中では「姿も声も遠野そっくり」という台詞がある。


  • 小野寺将之

CV:[[緑川光>緑川光]]/演:本宮泰風
旅行会社社員で、舘羽の婚約者。24歳。
メガネをかけている、いかにも生真面目そうな青年。しかし、どことなくイヤミな言葉も多く、一達とはあまり良いやりとりをしていない。
嫉妬深いところが玉に瑕だが、舘羽の我が儘は何でも聞いていたので、彼女との関係は意外と良好だった。だが舘羽の死後、揚羽に言い寄るなど不審な行動も見せる。
学者並みに詳しい紫紋に話を合わせるために、蝶に関する知識はそこそこあり、美雪が見かけた見慣れぬ蝶の名前を教えてくれた。
深山の素性に興味があるらしく、深山の事を「遠野」と呼んだ一から彼の事を聞き出そうとしていた。
猪川と同様に、深山を真犯人だと決めつけている。


ドラマ版では紫紋の助手。紫紋に対して非常に忠実で、彼が殺された際には「私が犯人を殺してやる」と激昂していた。


  • 山野勝巳

CV:辻親八/演:石田太郎
八重島大学教授。60歳。つぶらな瞳が特徴。
紫紋とは研究の資金援助をしてもらった縁で、古くからの付き合い。
しかし援助が始められた25年前、助手の青年が自殺した過去があり…
ちなみにアニメ版の演者は舞台版『八つ墓村』・『獄門島』、ドラマ版の演者は稲垣吾郎版『悪魔の手毬唄』と、両方とも本作終了後にじっちゃんこと金田一耕助作品に出演している。


  • 刈谷竹蔵

CV:辻親八(ザジ名義)/演:南州太郎
斑目家使用人。69歳。
黒死蝶の伝説を信じて怯えたり怒鳴ったりしてたおじいさん。
しかし、悪い人ではなく、夜光蝶が庭から逃げ出さない理由を教えてくれた。
吸血桜殺人事件までは男性容疑者としては最高齢だった。


  • 六波羅和馬

CV:千葉進歩/演:佐藤仁美
いつきの知り合いで、フリーのカメラマン。33歳。
カリマイナチウスの写真を提供してくれたり、蝶の値段からヒントをくれたり地味に推理に貢献している。


ドラマ版で揚羽と共に性別が変更され、「六波羅舞子」という女性になっている。また、年齢も変更され、舘羽の同級生である21歳となっている。
原作の深山の役割を担っており、第一の事件で自分に不利な証拠が出た事で猪川にマークされてしまう。


CV:矢尾一樹/演:高杉亘
石川県警捜査一課の警部。
ノンキャリながらも33歳の若さで警部にまで上り詰めてるエリート。
ハードボイルドなイケメンだが、ヘビースモーカーで嫌味。
ちなみにアニメ版の中の人は石川県出身。


ドラマ版では一に同行していた剣持の事を「警視庁さん」と嫌味ったらしく呼び、警視庁の警部VS県警の警部という刑事ドラマさながらの対立抗争を繰り広げる。


キャラの元ネタは漫画「エロイカより愛をこめて」のエーベルバッハ少佐(「エーベルバッハ」はドイツ語で「猪の川」を意味し、「将佐(まさすけ)」は音読みで「しょうさ」と読める)。


  • 須賀実

CV:鈴木琢磨/演:舞の海秀平
25年前、山野教授(当時は助教授)の助手をしていた青年。緑の恋人でもあった。
当時研究室の援助をしていた紫紋とは蝶のことで話が合い、個人的な付き合いもあった。
熱心に蝶の研究に励んでいたが、ある日突然姿を見せなくなり、下宿で首を吊っているのを発見された。享年27。
婚約していた緑が資産家の紫紋へ心変わりしたことが自殺の理由と噂されていた。


ドラマ版の演者は元大相撲力士である舞の海秀平。



【レギュラー陣】

毎度お馴染み主人公。
オープニングでは美雪と玲香に二股かけようとして犬にケツをアッーされてしまう。
その後いつきの依頼で金沢に赴く。
今回の被害者るりと仲良くなるが、彼女のあまりに理不尽な死に怒りを爆発させた。
その怒りは猪川警部にも向けられ、泣き叫ぶ緑を見て「現場を踏みにじられちゃたまらん」と言う彼に怒りの目を向けて「踏みにじってんのはどっちだよ?」と返した。
美雪などのごく近しい人間が襲われた場合以外で、彼が怒りをあらわにしたのは、るりの場合が唯一の例である。
ラストで、揚羽と深山の結婚式に招待され、ブーケをもらった美雪の「あたしだってちゃんと花婿さんの「あて」はあるんだから」という発言を聞き、自分のことかとドキドキ。
心配しなくてもお前のことだよ。
ドラマ版では冒頭で海に遊びに来た時、砂の城を作っていて暴れん坊将軍になる妄想をしていた。


毎度お馴染みヒロイン。
オープニングではけしからん水着姿と可愛い浴衣姿を披露してくれた。
それほど目立った活躍は無いが、現場で「ある蝶」を見つけたことが推理の重大なヒントになる。
ラストで、揚羽と深山の結婚式に招待され、揚羽からブーケをもらう。その際、一に「1人で花嫁さんになるつもりか?」と言われ、照れながら「あたしだってちゃんと花婿さんの「あて」はあるんだから」と発言。一をドキドキさせた。
具体的に誰とは言わなかったが、明らかに一を意識した発言である。


毎度おなじみオッサン。
今回はオープニングのみに登場。
奥さんと子供と一と美雪と佐木を引き連れて海水浴に来ていた。
ドラマ版では海水浴で女の水着写真を撮りまくっていた。また斑目邸へも同行。嫌味な猪川を「県警」と呼び、度々対立する。
るりを殺され意気消沈していた一に発破をかけ、彼の気力を取り戻す為に証拠を集めようとする場面も。
この回から一に対する呼び方が「はじめ」になる。


準レギュラーのアイドル。
オープニングのみに登場。
一たちが来ていた海水浴場にグラビア撮影に来ており、こちらも眩しい水着姿を披露。
タロット山荘での悲劇も乗り越え、元気に頑張っている。


準レギュラーのフリーライター。
雑誌で偶然深山の写真を発見し、真相を確かめるべく取材の面目で一たちと共に金沢へ。
ライター歴15年の腕で関係者たちのデータを調べ上げ一をサポート。
殺人鬼「ジェイソン」こと「遠野英治」の影に終始怯え、深山が遠野、ひいては「不死蝶」ではないかと疑っている。
彼の美雪に対する呼び方は「七瀬君」のはずだが、今作では1度「美雪ちゃん」と言っている。


  • 都築瑞穂

金田一少年の殺人』でいつきに引き取られた少女。
オープニングのみに登場。雑誌を見ながら食事するいつきに注意するという微笑ましいシーンを見せてくれた。
マンションの表札から、正式にいつきの養女になっていると思われる。


アニメ版のみに登場。アニメでは今回が初登場。
父親の丙助が斑目邸の近所でコテージを経営している。
るりのことを「るりちゃん」や「あの子」と呼ぶが、実はフミの方がるりよりも3歳も年下
一とともにるりと仲良くなり、彼女を殺害した「不死蝶」に強い怒りを抱く。
コテージの改装が長引いたため、事件後は一の家へ居候することになる。


  • 剣持和枝

オッサンの奥さん。
旦那と子供ともども海水浴に来ており、さすがに若くて美少女でスタイル抜群の美雪と比較すると負けるが、年齢のわりにはスタイルは悪くない様子。
登場は1コマのみ。



【用語】

  • 黒死蝶

死を招くと言われる人の肋骨(ドラマ版では不気味な目)のような模様の謎の蝶。この蝶を磔にすることは『呪い』を意味する。
その昔、とある夫婦の妻に横恋慕した庄屋の男が、その夫を殺して妻を連れ去り自らの物にした。
やがて庄屋の男との間に生まれた三姉妹が美しく育った頃、女は三姉妹を道連れに自害。
その際に黒死蝶が現れ、庄屋の男と手を貸した村人たちを次々に呪い殺した、という伝説がある。
不気味なことに、死体に群がる習性がある*2
特定の匂いが苦手で、庭で放し飼いされているにもかかわらず、匂いによって作られた空気の壁で外に逃げないようにされている。
正式名称「夜光蝶」。上記の伝説は黒死蝶がネズミや蚊のように病気の媒介になったからだと推測されている。


  • 夜光蝶

学名・ヤマトシモンチウス。200年前絶滅したと思われていたが、紫紋が再発見し現世に蘇らせた遺存種。
学名にも紫紋の名が入った幻の蝶。夜になると妖しくも美しく発光する。一匹300万円
舘羽の死体に大量に群がっていた。
前述通り、夜光蝶と「黒死蝶」は同じ蝶。不気味な昼と幻想的な夜の落差で、知らない人間はまず気づかない。


  • カリマイナチウス【Kallima inachus】

美雪が事件現場で発見した謎の蝶。青にオレンジの模様が入った翅を持つ。
たまたまそばにいた小野寺がこの聞き慣れない名前を教えてくれた。
和名・コノハチョウ




【以下、事件の真相…。更なるネタバレにご注意下さい。】











俺は決めたんだ…何年かかっても、このおぞましい蝶屋敷を抹殺してやる!


親父から盗んだ研究にあぐらかいて生きてやがる妖怪ジジイと、その財産目当てに親父と俺を裏切ったこの女をっ!!







  • 小野寺将之

この事件の真犯人「不死蝶」
かつては須賀徹という名前だった(ちなみに両親が未婚の非嫡出子であるため、本来ならば姓は母と同一になるはず。一度須賀家の養子に入っている可能性もある)。
緑やるりと同じく左目が緑色(オッドアイ)で、カラーコンタクトを使ってそれを隠していた。
緑と須賀実の間に生まれた子どもで、幼少の頃、緑の手により富山の山奥にある須賀の実家に預けられ、父方の祖母と二人で暮らしていた。
両親のいない環境で育ったが、ある日緑の写真を見つけ、自分と同じ緑色の目をしたその女性こそが自分の母親であると気付く。
祖母は緑を異常なまでに憎んでいたが、その理由はわからなかった。


12歳の時に祖母が亡くなると彼は小野寺家の養子に入った。
そして3年前、彼はダムの底に沈むこととなった須賀家に遺品整理のため訪れ、須賀実の遺書を見つける。
そこには父を死に至らしめた”本当の理由”が書かれていた。
”婚約していた緑が須賀を裏切り、金目当てに斑目紫紋へ擦り寄った”ことが…
斑目家に嫁いでいた緑とその娘たちを見たことでそれは確信に変わる。


ナントイウ ヒドイ ウラギリダ‥‥


過去の自分と訣別するため*3、2年前に名前を将之に改名。
父と自分を裏切り捨てた緑に復讐するため「何年かけてでも、このおぞましい蝶屋敷を抹殺する」ことを決意。斑目家に入り込み紫紋と三姉妹を殺害する計画を立てる。
コノハチョウに麻酔を掛けて死体の上に被せたり、黒死蝶除けの薬品を使ったりと、蝶屋敷ならではのトリックを使っていた。
しかし容疑者の中でただ1人黒死蝶除けの薬品が体についていたことで一に犯人だと見破られる。
そして緑の口から、緑が須賀を裏切ってはいなかったこと、紫紋と結婚したのは須賀の復讐をするため紫紋に取り入る必要があったからであったこと、そして三姉妹が人工授精により生まれた須賀の娘、つまり自分の実の妹であることを聞かされる。
最初は緑の話を信じられなかった小野寺だったが、一が「B型の紫紋とO型の緑の間から、A型の揚羽が生まれるはずがない。」ことを指摘。
おまけにドラマ版では、その直後に「須賀と緑が夜光蝶のことを話しているのを盗み聞きし、紫紋にその内容を話した上で、夜光蝶の研究を紫紋に引き渡した人物が別にいた」という事実が発覚。
これで小野寺も、緑の話を信じざるを得なくなってしまう。
だがその時は既に、三姉妹のうち2人を手にかけてしまった後であった。



バカみたいだ‥俺は‥ひとりで‥‥‥‥ひとりで勝手に勘違いして 妙な逆恨みして

あげくの果てに実の妹まで殺してしまって‥‥‥‥本当に‥‥俺は‥‥!!

バカみたいだよな‥‥!



取り返しの付かない罪を犯してしまったことを悔やみ、罪を償うため自ら腹に刃物を突き立てる。
急げば助かる傷であったが、母親である緑がともに逝くことを選び、彼女の手により現場に火が付けられる。
炎の中で死に際に緑の抱擁を受け、彼女を「母さん」と呼びながら死んでいった。


日本に持ち込み禁止のシドニージョウゴグモを何匹も手に入れていたり、*4
目を覚ます時間を見計らって多数のコノハチョウに麻酔をかけておいたりと、虫の取集能力や飼育能力は非常に高いと思われる。
なお、マガジン掲載時、年齢を「26歳」と誤植され、途中で「24歳」と訂正される事態が発生したため、当時の一部読者からは「あれで犯人が分かりました」という手紙が届いたとか*5


大人たちの行動に振り回された哀れな境遇を持つ反面、自身を愛してくれた婚約者の舘羽*6と、まだ幼い少女のるりという何の罪もない2人(しかも知らなかったとは言え実の妹)を殺しているため、読者の間では同情できるか否かかなり意見が割れる犯人である。


復讐の手段が「蝶屋敷の抹殺」だったために班目家の人間を全員殺すつもりだったのだろうが、須賀の事件に直接関与していない緑の娘を殺めることを思い留まっていれば、同情できる読者はもっと多かったことだろう。


ちなみに、現場で美雪が見つけた蝶は、るりの死体を隠していたコノハチョウの逃げ遅れ。美雪にそれを見られてしまったことを知った小野寺は、彼女がその蝶のことを調べようとしたら何としても妨害するつもりで、それとなく監視していた。
そして、彼女と一の間でその蝶のことが話題になった時、タイミング良く割り込んだのだった。
ただ、和名の「コノハチョウ」を知られるとトリックに気づかれる恐れがあるし、ウソを教えると万が一本当のことを知られた時に疑いを向けられる可能性がある。
そこで、苦肉の策で学名の「カリマイナチウス」を教えることで、美雪の疑問を打ち消した。
しかし、学者以外はほとんど使わない学名を教えたことで逆に一に疑問を抱かれたうえに、そのあとで「カリマイナチウス」が学名だと知った美雪が事典で調べたために、結局「コノハチョウ」のことを知られてしまう羽目になった。


舘羽の死後、揚羽に求愛した理由は「全くの不明」。メタ視点で言えば「コンタクトケースというヒントを見せる為」だが、小野寺視点で言えばそんな事をする必要は全くない。
辻褄合わせとして思い付くのは「るりの遺体発見現場では人目につきやすいので、揚羽を人目につかない所で殺害する為、誘い出そうとした」といった所だが、やり方が強引すぎてむしろ逆効果だろう。
揚羽にしてみても、『婚約者が死ぬや否や今度は妹に乗り換えるような男』など、信用できないのは間違いない。さらに小野寺に対する生前の舘羽のデレを見ていただけに尚更気分が悪いだろう。
案の定、外伝では「金田一史上に残る奇行」と揶揄されている。


ドラマ版ではケースを落とすきっかけが、「六波羅舞子を一向に逮捕しようとしない猪川に、詰め寄って振り払われた時」に変更されている。
これはこれで、「揚羽を殺害できていない時点で、舞子が逮捕されてしまっては、その後の犯行が難しくなる」と感じるが、『紫紋への忠誠があると見せかけるため行動』と考えれば、(効果はともかく)意図は分かるためまだマシだろう。
また、こちらでは揚羽に助けられ、生き残る流れに変更されている。



  • 斑目緑

須賀とは結婚を約束しあった仲だったが、紫紋が全てをブチ壊した。
紫紋が夜光蝶の発見者としてTVに出ているのを見た緑は、自宅で自殺している須賀を発見。
須賀の自殺理由を「紫紋に夜光蝶の研究を奪われた為」だと勘違いして*7、復讐を決意する。
生まれたばかりの徹を須賀の実家に預け、前々から自身を狙っていた紫紋に近づき結婚した。
さらに研究のため冷凍保存しておいた須賀の精子を使い、人工授精により舘羽、揚羽、るりを出産した。
現在の合法的な医学では精子提供者が生きているのが条件
そして、いつか紫紋が死ぬ時、「あの子たちはあんたの子供なんかじゃない。あんたが殺した須賀実の子供よ」と憎しみを込めて告げ、取り返しのつかない人生の終末に、全ての希望を奪う。それが彼女の考えた復讐だった。


しかし、息子を実質育児放棄した上に、復讐の道具に娘たちを利用するのは、母親としてはいかがなものか。
紫紋からの蝶プレイという名のDVも、自分が耐えれば済むと思っていたのかもしれないが、るりの心に大きな傷を作っていた事には気づいていたのだろうか。
それに『得体の知れない深山を、普通に受け入れている』ことを考えても、「実子ではないことを知ったところで紫紋は特に気にも留めない」可能性もあり、復讐にならなかったかも知れない*8。ただでさえ、娘たちも「蝶のコレクションの一部」としてしか見ていないような男である。
彼女がこんな形での復讐を考えず、遺された息子に愛情を注いで生きる道を選んでいれば事件は起きなかった為、ある意味この事件の元凶の一人である。


しかし、須賀の為にここまでしたにもかかわらず、自分が須賀に信じてもらえていなかった事を知り絶望する。
せめて最期くらいは息子の望んだ事(自殺)を叶えてやりたいと、屋敷に火を付け心中することを決意した。
(冒頭のやりとりはその時に一と交わしたものの一部)
揚羽に復讐のため産んだことを謝罪し、燃え盛る炎の中で息子を抱き締め、寄り添いながら運命をともにした。


「生きていればやり直せる」と言う一の説得に対して、それを肯定しつつも「『生きる』ことが『死ぬ』ことよりはるかに辛いこともある。私も徹も罪の重さに耐えられない」と返答。
これには、さすがの一も言い返せなかったが、脱出間際に心の中では「違う…そんなの間違ってる」と言い続けていた。


ドラマでは徹ともども揚羽に助けられ、生き残る流れに変更されている。



  • 斑目紫紋

この事件における最大の元凶。
須賀の夜光蝶の研究成果を盗み出し、根こそぎ自分の物にした大悪党。
その結果須賀の自殺を招き、緑と小野寺を復讐という凶行に走らせる事となる。最期は須賀を死に追いやった仇の一人として、小野寺の手により惨殺された。
死の直前、揚羽の血液型の件から娘達が自分の娘ではない事を知り、須賀が生きていて自分に復讐しに現れたのではないかと怯えていたが、結果としてその息子によって報いを受けることになった。
ドSな蝶プレイを緑に強要し続けていた事や、娘たちでさえコレクションとしてしか見ていなかった性格破綻者である事から、誰からも共感される事はまずないだろう。
さらに金だけは沢山持っていたというのが、余計にタチの悪さに拍車をかけている。


ドラマ版では独占欲が原作以上に強化されており、『舘羽を無理やり離婚させ、実家に連れ戻した』設定が、追加されている。
るりの死後、揚羽は『2人を殺したのは、紫紋に違いない』と疑っており、その事を舞子に話していた。
また、『須賀が復讐に来た』可能性には怯えておらず、「娘2人が屋敷の庭で、永遠の物となった」事に有頂天になり高笑いしていた所を、小野寺に背後から襲われるという自業自得の最期となった。



  • 山野勝巳

この事件の元凶の一人。
須賀が緑に夜光蝶のサナギを発見した事を話している所に居合わせ、その時立ち聞きした内容を紫紋に喋ってしまった。
理由として、「彼の援助がないと広げたばかりの研究室自体がやっていけなくなるから」と話していた。
この辺は「話す事で意図的に須賀の研究を売った」という見方と「悪意なく話したら紫紋が勝手な事をし、既に受けていた援助を打ち切られる事を恐れて紫紋を咎められなかった」という見方がある。


アニメ版では「悪気はなかったが興奮して話してしまった」と口にしており、後者に近い理由であった事がわかる。


どちらにせよ、紫紋の悪行に加担した事と、それによって本来守るべき弟子を研究室の都合で自殺に追いやる結果を招いた事、そしてその後も「夜光蝶のサナギに関する真実」を世間に明かさずに隠蔽していたことには間違いなく、師としてあるまじき行いだったことは疑いようがない。『今回の事件が起き、一によって真相が暴かれなければ』そのまま一生口を噤んでいたことも充分に考えられる。


原作では小野寺と緑の死後、上記一連の出来事を一たちに告白し(これには六波羅ですら「紫紋のイカサマを知ってて奴に手を貸していたのか!?」と糾弾され、いつきにも胸倉を掴まれ「あんた、どうしてそんな…!」と激昂されている)、泣き崩れながら「本当に殺されなければならなかったのは私だった」と後悔の言葉を口にしていた。
ドラマ版では、この出来事を告白するタイミングが、小野寺が自殺をはかる直前に変更されており、それに伴い小野寺と緑に直接謝罪するシーンも追加された。


事件後、せめてもの罪滅ぼしの為にと奔走した結果、夜光蝶の学名が「ヤマトシモンチウス」から「ヤマトスガチウス」に変更された。
現実ではこのケースでの学名変更は認められない可能性が高い為、フィクションならではの溜飲の下げ方である。
これにより、紫紋の名声は完全に失われたものと思われる。



  • 須賀実

夜光蝶の本当の発見者にして四兄妹の実の父親
紫紋に夜光蝶の研究を盗まれ、それを緑の裏切りによるものだと思い込んで絶望し、酒浸りになった末に自ら首を吊った。
その後、小野寺が見つけた遺書には以下のことが記されていた。


  • 須賀が夜光蝶のことを話した相手は緑だけであり、そのことを知っている人間は他にいない(そのときの会話を盗み聞きしている者がいることは最後まで知るよしもなかった)
  • 紫紋と緑がこっそり会っているところを目撃しており、その直後に夜光蝶の蛹が研究室から盗まれた
  • 緑の実家は借金を抱えていて、彼女が資産家の紫紋に研究を売る理由が十分にあった

これらを考えると、須賀が緑を真っ先に疑う事自体は当然であり、彼女の裏切りが全ての発端だと思い込んでしまったのは無理もない事だろう。
紫紋の悪行の被害を最もダイレクトに受けてしまった非常に気の毒な人物であり、彼も間違いなく被害者である。
しかし、せめて婚約者である緑をもう少しだけ信じ、直接話を聞こうと考えていれば、勘違いしたまま自殺することはなく、当然事件も起きなかっただろうという点は悔やまれる。
自殺するにしても、普通なら大激怒して問い詰めた末に絶望して……という流れに至るものなのだが。



  • 須賀実の母親

CV:橘U子
徹を育てた徹の祖母。12年前に亡くなっているので、小野寺の回想シーンのみに登場。
普段は穏やかな性格であり、徹によく実のことを話をしていたが、母親について徹から尋ねられると鬼のごとく怒りを露わにしていた。
そして新月の夜には必ず蝶を磔にして丑の刻参りをしていた。そのシーンはガチで怖い。
幼少期の徹に母親への疑念と猟奇的な復讐手段を植えつけたという意味では、この事件の元凶の一人。


とはいえ、息子の遺書でしか事情を知る事ができなかっただろう彼女の視点だと

  • 緑が紫紋に研究を売った事で、自分の息子である実を自殺に追いやった。
  • さらに緑は息子の研究を奪った紫紋と結婚した上で、徹(小野寺)を捨てた。

と、いうように状況を飲み込むしかない為、ハッキリ言って緑を擁護できる要素が何もない。そう考えると、呪いたくなるのも致し方ないだろう。


彼女の死後、徹は小野寺家に養子として引き取られる事になる。



  • 斑目舘羽
  • 斑目るり

紫紋とは違って、殺される理由など全くなかった今回の被害者たち。
親の罪のせいで殺されている点では、以前の事件に登場した少女たちと似ている。
そもそも彼女たちの生まれ自体が、復讐の為に産み落とされたも同然であった。
勘違いと逆恨みにより、実の兄に殺害されてしまう


さらに舘羽は血のつながった兄である小野寺を、近親愛とも知らず本気で愛してしまっていた。
愛した男の襲撃から必死に逃げ、やがて捕まり殺されてしまう最期は悲劇というほかない為、一番酷い『裏切り』の被害者はこの人ではなかろうか…
るりについては、コノハチョウのトリックの都合上、体格の小さな彼女が一番適しているからというだけの理由で、最初の被害者に選ばれてしまった。


また、るりは紫紋の緑への所業に密かに気づいていたが、内容が内容だけに姉たちには相談できず、舘羽にとっての小野寺や揚羽にとっての深山のような心の拠り所も彼女にはいなかった為、心を閉ざして自分を守らねばならないほど追い詰められてしまっていた。
彼女が金田一という自分の苦しさを吐き出せる存在と最期に出逢えたのは、せめてもの救いだったといえるだろう。


前述に書いてある通り、るりはシリーズにおける史上最年少被害者である。
『金田一』シリーズでは未成年者が被害者になる事はよくある事だが、基本的に高校生以上の年齢の人物がほとんどであり、るりの場合は12歳で被害者となった為、本作にしか登場していないものの知名度の高いキャラクターとなっている。

  • 正確には金田一が関わった事件の最年少であり、回想シーンを含めれば他にもいる。


  • 斑目揚羽

四兄妹の中で唯一生き残った。
この事件の中で命を狙われて死の恐怖を味わった末、家族全員を失い、生まれ育った家をも失い、さらには自分自身の出生も母の憎しみを糧にしたものだと知ってしまい、トラウマ必至である。
事件後は深山と無事ゴールインし、緑の最期の願い通り幸せになってもらいたいものである。


男性に改変されたドラマ版では、紫紋の趣味で女装させられたりするなど、辛い目に遭った反動も手伝って、繊細で気弱な面が強い青年だった。


『自分1人だけ、紫紋から逃げる』のではなく、『(実は次男だったが)長男として、舘羽とるりを支えてほしかった』という願いから、六波羅舞子に家出から連れ戻された。
もし、舞子の願い通り、『揚羽が、舘羽とるりも連れて、家出』していたら、2人は犠牲にならなかった可能性もあった。
その責任を感じていた一因もあり…最後に男気を見せ、母・緑と兄・小野寺を救出。
「揚羽…どうして死なせてくれなかったの?」
「母さん…僕は男だから」
というラストの緑とのやり取りが、「なぜドラマ版の揚羽は男なのか」という謎の答えなのかもしれない。
父・実と同じく蝶の学者を目指すとの事。



  • 深山日影

事件後、揚羽とめでたく結婚。
一はその光景を見て深山=遠野の疑いをきっぱり捨てた。
やはり遠野は悲恋湖で死んだのだろう…


ちなみに、悲恋湖の所在地は長野県なので、もし深山が遠野本人ならば爆発で吹っ飛ばされたあと、重傷の体で湖から自力で這い上がり、何らかの方法で長野から石川まで県を一つ跨いで移動したことになる。
同一人物、別人どちらとも解釈できる曖昧な設定になっているのは、単なる意図的な演出と思われるが…?(後述)



切れ者っぽい雰囲気と経歴だが、今回の事件ではポンコツっぷりしか見せられなかった。
早い段階で犯人を内部の人間に絞り込んだまでは良かったが、小野寺の仕掛けたミスリードにあっさり引っかかってしまい、深山の逮捕状まで取ってきた(物的証拠もろくに無い状態でよく逮捕状が出たもんだ)。
深山犯人説の反証となる他の証拠を指摘されても深山犯人説に都合よく考えて反論するなど、一度考えだしたら思い込みが止まらない模様。
深山の連行を一に阻止されると彼と討論を繰り広げるが、最終的には一に一蹴され、一の推理を大人しく聞いていた。


ところで、深山逮捕未遂時点で、揚羽がまだ残っていたが、深山がそのまま逮捕されてしまったら、小野寺は揚羽殺害をどうするつもりだったのだろうか。その辺の小野寺の思考は『犯人たちの事件簿』を参照。



深山と揚羽の結婚式にも招待されていたが(猪川が上記のような仕打ちをしてきたにもかかわらず、招待されていたこと自体が驚きである)、結婚式の主役を事件の容疑者とみなした人間がのこのこ現れるのは無粋とあえて出席しなかった。
この時、一に「自分のキャラ分かってんじゃん」と言われている。ただ、一達を式場まで車で送ってやるあたり、根は悪い人間ではないらしい。
決死行ラストで他地方警察らと共に登場した。
一に「警察関係者の知り合いが全国にいる(しかし一の言うとおりでまだ四国には知り合いの警官がいない)一般人なんてお前ぐらいだぞ」と言いながら、前より角が取れた様子の素敵な笑顔で旅費をカンパしてくれた。
今の所、出番はこの2回だけだが、金田一ワールドの警察の中では人気が高い存在である。



  • 黒死蝶/夜光蝶

ある意味今回の事件の発端となった存在。
希少価値故に、ある科学者の希望を作り絶望に変え、ある資産家の欲望から憎悪を生み、すれ違いから悲劇を生んだ。
燃え盛る炎の上昇気流により、苦手な匂いの壁を越えて多くの個体がそのまま屋敷の外へと逃げ野生へと帰った。
当然関係者は大騒ぎであった。黒死蝶の不気味な見た目や金銭的価値など不穏材料は山盛りである。
しかし一度は人間の欲望や悲哀から逃れた存在。
かつては死体に触れることで病原菌を媒介した死神でもあったが、衛生の発達した現代日本で同じことにはならないだろう。
一が言う通りどうにか逃れて、逞しく繁殖してほしいものである。いっそ一匹300万円という価値が暴落するくらいに。


「あ~希少な蝶が…。もったいないね、はじめちゃん…」
「いいんだ…。これで いいんだよ…」



【謎解きについて】

今回は犯人やトリックに関するヒントが多めで、謎解きは比較的簡単。初心者の入門にいいかもしれない。
特に昆虫が好きな人ならすぐにわかるかも。
しかし、ここまで検索エンジンというものが普及してしまった現在だと、ネットで「カリマイナチウス」と検索すれば一発で「コノハチョウ」だとばれてしまうため、難易度が8割方下がってしまうことは間違いないだろう。
ちなみに学名は一般にラテン語表記であり、日本語読みで検索してもあまりヒットしない。
現在「カリマイナチウス」で大量にヒットするのは、この事件のせいだと言っても過言ではない。


なお、昆虫学者の保科英人氏は、北陸地方の屋外で、亜熱帯産のコノハチョウを飼育することは不可能というツッコミを入れている。



【余談】

◯ファイルシリーズの単行本(KCコミック版)ではほぼ毎巻、謎解きのヒントとなるカルトクイズが掲載されているが、今回のシリーズのみ更なるヒントが読者に提示されている。
9話目のコマの隙間に文字が散りばめられており、順番に繋げて読むとなぞなぞのような文章が完成。なぞなぞを解くと読者がヒントを得られる、というものである。


◯今回はコノハチョウがトリックに大きく関係するため、トリック解説で蝶のカラー写真を載せたページのみカラー原稿で描かれており、単行本にもそのままカラーページで収録されている。
解説用にカラーページを使い、それがカラーのまま収録されたのは他に金田一少年の決死行がある。


◯今回は架空の蝶である夜光蝶/黒死蝶には「ヤマトシモンチウス(ヤマトスガチウス)」という架空の学名までつけられているが、実は現実の命名規則からすればとても考えられない名前である。
恐らく、日本を表す「ヤマト」、発見者名を表す「シモン(スガ)」、接尾語としてカリマイナチウスと同じ「チウス」を組み合わせたのだろうが…

  • コノハチョウの学名はラテン語でKallima inachus(カリマ・イナチウス)で「カリマ」が枯れ葉を意味する名詞、「イナチウス」とは神の名前を示す固有名詞であるため、チウス単体では意味をなさない
  • 一般的に人名と神の名前をひとつの学名に盛り込むことはないため、「シモン(スガ)」と「イナチウス」を組み合わせる事もない
  • 人名を学名にする場合、形容詞化或いは属格化するため、Shimon(Suga)をそのまま学名にする事はない
  • 学名に日本という意味の単語を含める場合、一般的にjaponicaが用いられ、yamatoは用いられない
  • そもそもコノハチョウと黒死蝶は見るからに別系統なので、コノハチョウとよく似た学名が付けられるわけがない

…とまぁ、ツッコミどころが非常に多い。
学名に使われるラテン語が分からないのなら無理に設定しなくても良かったのではないだろうか…(カリマイナチウスを学名だと気付かせる展開なら他の実在する蝶の学名を使えばいいし)。
もし現実に即した学名を付けるならば、夜光蝶/黒死蝶は後翅に尾状突起があるためアゲハチョウ亜科に分類されると推定され、仮にアゲハチョウ族だとすればこの科の学名の命名法則に従ってPapilio shimonaus(Papilio sugai)といった感じになるはずである。


◯この事件をきっかけに、犯人の死亡が直接書かれていない回は犯人生存説が挙げられるようになった。
(これ以前の事件で言うとタロット山荘殺人事件など)
なお「犯人たちの事件簿」では、そういった人物は遠野以外は死亡として扱われている。
ただし、「犯人たちの事件簿」はパロディギャグ漫画である。同じギャグ番外編の「1泊2日の小旅行」で生存と扱われたキャラが「犯人たちの」では死亡扱いとなっている例もあり、公式設定と扱うべきか否かは微妙なところ…
と思いきや、「犯人たちの事件簿」において遠野については本気で生死をはっきりさせるつもりで、作者が金田一少年歴代担当編集に問い合わせたところ、
歴代担当編集の間でも、遠野の生死については「生きている」派と「死んでいる」派で意見が分かれており、やむを得ず「犯人たちの事件簿」でも生死不明にした*10と明かしているため、
「犯人たちの事件簿」で死亡と扱われた人物は公式で概ねその見解で問題ない可能性も高い。
なお、「1泊2日」の方は原作で死亡を明言されたキャラが生きてたりする点にも注意。
その後、現在において最新の「37歳の事件簿 公式ガイドブック」では、「ジェイソン・遠野英治の新たなる人生」と題した同一人物であると断定するコラムが掲載されている。


◯本作は、何気にジッチャンこと金田一耕助が解決した事件を思わせる要素が多いエピソードでもある。
怪人名である「不死蝶」はまさに金田一耕助作品のタイトルの一つだし、
アリバイトリックの大まかな原理は日本推理小説屈指の名作としても知られる作品のトリックと同様である。
(飽く迄原理が同じなだけで、トリック自体は全く別物なので、ネタバレを心配せず読んでも大丈夫)
そのあたりも楽しんで読むのもいいかも。



【原作との違い】
◇アニメ版

  • プロローグはほぼ削除。
  • いつきが深山の存在に週刊誌から気がつくシーンは原作ではマンションで読んでいたが、アニメではラーメン屋での待ち時間に読んでいる。そのため瑞穂は登場しない。
  • フミが登場する。アニメではこの事件で初登場し、原作の「聖なる夜の殺人」の冒頭部分と「魔犬の森の殺人」のエピローグが混ぜられている。
  • るりが倒れてきた梯子にぶつかりそうになった所を金田一に助けられるシーンが追加。
  • フミが夜中、紫紋が深山の火傷を見てにやつくシーンを目撃。それを一に教えている。
  • 舘羽のリストカット未遂は削除。代わりに夜の庭でるりの死に涙するシーンが追加されており、その最中に襲われ命を落とす。
  • 紫紋の死因が鉈による斬殺からナイフによる刺殺へ変更。片腕も切断されない。ついでにオオムラサキの磔による見立ても消滅。また紫紋の死体に群がる蝶の数も原作より少なめ。
  • 一が「不死蝶はこの中にいる」と宣言した後、アリバイトリックは翌日の夕方に解き明かされる。
  • 火事になる建物を、斑目邸から敷地にある小屋に変更。
  • 山野が紫紋に夜光蝶の事を喋ってしまった理由を変更。
  • 事件後一たちは深山と揚羽の結婚式には招待されておらず、結婚式の写真を送るのみとなっている。

◇ドラマ版

  • ドラマは役者ごとに設定がリセットされているため深山日影、いつき、瑞穂は登場しない。いつきの代役として剣持が登場。
  • 揚羽と六波羅の性別を交換し、六波羅が揚羽の恋人であるという設定に変更。それに伴い、六波羅の下の名前を「舞子」に変更。
    • 深山の代役として六波羅がスケープゴートになっている。
  • 海水浴に来ていた一達が家出してきた揚羽と彼を追ってきた六波羅と会った事がキッカケで斑目邸まで同行する。
  • 一は揚羽を呼び捨てで呼ぶ。
  • 小野寺は舘羽と婚約関係にはなく、紫紋の助手という設定。
  • 舘羽が21歳、るりが11歳に変更。
  • 舘羽とるりの殺害される順番を変更。
  • 一とるりの交流を大きく追加。るりの死亡後、一が落ち込んでしまう。
    • 一はるりの部屋で見張っていたが、るりとトイレに行っている隙に犯人にコーヒーに睡眠薬を入れられ、眠ってしまう。
  • るり殺害のアリバイに関して、小野寺と刈谷は庭の見回り、紫紋と山野は食堂、六波羅だけ部屋にいた事になっている。
  • 剣持は一のことをこれまで原作同様「金田一」と呼んでいたが、この回から「はじめ」と呼ぶようになる。それを聞いた美雪は「世代を超えた友情」と評していた。
  • 紫紋の死体は庭の池の十字架に貼り付けられた状態で発見される。
  • 舞台を神奈川県に変更。それに伴い猪川警部の所属を石川県警から神奈川県警に変更。
  • 蝶の学名を変更されており、コノハチョウの学名「カリマイナチウス」が「カリマイナクス」、夜光蝶の学名「ヤマトシモンチウス(ヤマトスガチウス)」が「ヤマトシモンチクス(ヤマトスガチクス)」になっている。
  • 小野寺と山野が一に「夜光蝶に傷をつけるな」と注意するシーンが追加。
  • 揚羽は自室で上着を着た際、服の中にいた毒蜘蛛に驚いた拍子で鏡にぶつかって怪我をする。その直後、六波羅が素手で服に付いている毒蜘蛛を掃っている。また、この出来事は原作の毒蜘蛛の犯行と違い、紫紋の死亡後に起きている。
    • 毒蜘蛛はシドニージョウゴグモからクロウ・カシスに変更。また毒蜘蛛の数も原作では複数いたのが、ドラマ版では一匹だけになっている。
  • コノハチョウの件について、一達の方から紫紋の助手である小野寺に尋ねている。
  • 小野寺がコンタクトレンズのケースを落とすのが原作の深山に殴られた拍子から猪川警部に突き飛ばされた拍子に変更。
  • 須賀は首吊り自殺を図ったもののすぐには死なず、20年間ほぼ植物状態のまま、病院で緑に看取られながら衰弱死する。
    • 緑は須賀の前で紫紋が研究を盗んだ事を訴えており、須賀が僅かに意識を取り戻した際に「悔しい」と呟いた事が復讐の始まりとなっている。
  • 山野が紫紋に夜光蝶の事を喋ってしまった事を話すタイミングを、緑が小野寺と共に自殺を図ろうとして屋敷に火を放つ直前に変更。
  • 小野寺と緑は揚羽と一の決死の救助によって炎の中から助け出される。
    • 揚羽は「父さんが悔しいと言ったのは紫紋に研究を盗られた事ではなく、緑を信じずに自殺を図ってしまった自分の事だ」と緑達に言っている。また、揚羽は自身や姉と妹を襲ったり、六波羅に罪を着せていた実兄・徹に対して、怨んでおらず、「兄さん」と呼んでいる。
  • ドラマ版で斑目揚羽を演じる成宮寛貴は上記の通り『金田一少年の事件簿N』で高遠遙一を演じている。
    またフジテレビで2007年放送の稲垣吾郎版金田一耕助シリーズの『悪魔が来りて笛を吹く』で犯人の三島東太郎(河村治雄)を演じており、
    金田一耕助の孫が活躍する物語」と「その孫の祖父である金田一耕助が活躍する話」の二作品でそれぞれと対決する犯罪者を演じた今の所、唯一の俳優である。


るりからのお願い…追記・修正よろしくね


また遊ぼうね…お兄ちゃん


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  • コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2017-01-06 23:46:16)
  • ドラマはなんで揚羽を男の娘にしたのか謎だわ -- 名無しさん (2017-02-06 23:41:07)
  • ↑ドラマ未登場の深山を兼ねてしまったんだろうね。 -- 名無しさん (2017-02-17 07:28:18)
  • 堂本剛でないと成り立たなかった印象が強かった>実写版 -- 名無しさん (2017-02-17 09:05:37)
  • 遺書に子供のことが触れられていなかったのは、描写されていないけど多分、小野寺が紫紋の子供だと思っていたからだろう -- 名無しさん (2017-02-17 11:29:51)
  • 誤解が解けないまま死なれる辛さは狐火でこれでもかというほど思い知ることになるが、加えてそこに本物が現れたら筆舌に尽くし難い思いをしたと思う -- 名無しさん (2017-02-17 11:31:15)
  • ↑5殺人を後悔しているからじゃない? 残されるのが不憫で子供を道連れに一家心中を企てる親もいる国柄だから -- 名無しさん (2017-02-17 11:40:11)
  • クズだけど、救われねぇ奴だよ。小野寺 -- 名無しさん (2017-02-17 11:42:23)
  • さようなら、かまやつさん、安らかに。 -- 名無しさん (2017-03-02 11:00:21)
  • 「「生きる」ことが「死ぬ」ことよりはるかに辛いこともあるわ」  正直殺人犯があの世に逃げてるだけにしか思えなかったな るりちゃん殺された分冷めた目で読んでたってのもあるけど -- 名無しさん (2017-04-18 00:59:31)
  • 斑目三姉妹の長女と次女のCV葛城三佐(新劇場版では一佐)と赤木博士の人なんだよね -- 名無しさん (2017-08-03 02:29:32)
  • ↑、更に、小野寺はヒイロで猪川はジュドー&フランキー、いつきさんはサンジ -- 名無しさん (2017-08-05 03:25:09)
  • 須賀さんも緑さんに詰問すればよかったのに -- 名無しさん (2017-08-05 15:10:27)
  • 須賀の遺書によると夜光蝶のことは「秘密にしてあった」&「緑にしか話していない」らしいので、山野教授に対しては負い目はあっても疑いはもてなかったんだろう -- 名無しさん (2017-08-09 20:04:09)
  • それよりも緑がした復讐は、須賀からしたら(研究成果ばかりか)娘まで売ったことになるって思わなかったんだろうか -- 名無しさん (2017-08-09 20:06:25)
  • 遺書で須賀が生まれてくる子供について言及するとしたら、紫紋の子供として扱うのではないか(緑に裏切られたという成り行きなので) -- 名無しさん (2017-08-09 20:17:39)
  • 誤解と勝手な思い込みと、口の軽さが招いた悲劇だな -- 名無しさん (2017-08-10 13:02:06)
  • 紫紋は緑を吊るし上げて晒し者にしたり、深山の背中にある特徴的な火傷見て、歓喜するとか変態と言うより不気味な奴だったな -- 名無しさん (2017-09-07 22:46:28)
  • まさに妖怪爺。るりちゃんは本能的に「こんな奴父親じゃない!」と悟っていたのかな -- 名無しさん (2017-09-19 09:06:38)
  • ドラマでは真実が先に明らかになったけれど本当に「おれは何のために」って言いたくなるよな・・・・。るりちゃんもかわいそうに。 -- 名無しさん (2017-09-19 10:25:16)
  • ドラマでは女装を無理やり強要される揚羽を姉と妹はどんな気持ちで見ていたのだろうか? -- 名無しさん (2017-09-19 10:28:32)
  • 緑さん、徹のことを片時も忘れたことはなかったって言うのならせめてこっそり会いにいったりしてもよかったのでは・・・?小野寺の正体にも気づかなかったし まあ緑さんも完全な被害者だけどさあ・・・コンタクトの描写は当時小学生の俺でもおかしいなって思ったから今思えばかなりわかりやすいヒントくれていたんだな -- 名無しさん (2017-10-03 16:09:21)
  • 小野寺は紫乃さんと並んで同情できるかどうか意見が割れてるような。 -- 名無しさん (2017-11-25 01:49:58)
  • 須賀が妻を問い詰めていれば 緑が夫に事情を話すかそもそも回りくどい復讐方法など選ばず隣で夫を支えていたら 被害者も犯人も実の父母に振り回された挙句に起きた悲劇ってのがもう -- 名無しさん (2017-11-27 00:02:42)
  • 山野教授クズ過ぎる… -- 名無しさん (2017-11-30 07:23:34)
  • 犯人たちの事件簿に出たらコノハチョウとシドニージョウゴグモあれだけかき集めるのに苦労してそうだ。まあこの事件をギャグにするのはかなり無理あるけど -- 名無しさん (2017-12-11 19:21:57)
  • 子供の頃は遠野=深山だと思っていたが、改めて見直すと偶然が重なって、遠野と勘違いされ青年だったな。金田一達が遠野=深山と思い、あの館に行ったのは悲恋湖事件の甲田さんがいう「天命」だったのかも… -- ラララ (2017-12-27 12:59:00)
  • 遠野と深山の声優が違うのは別人だということの証明なのか、それともだだ遠野の声優さんのスケジュールの都合がつかなかったのか。 -- 名無しさん (2018-02-02 23:27:13)
  • 昔黒死蝶が出る前のファンブックで「遠野の死体は見つかっていない」と「隣県でボロボロの青年が救助された」と記述があったがこれのことだろうね。でも、雪夜叉も伏線あったのに未だに無い -- 名無しさん (2018-02-16 06:53:12)
  • 山野教授は須賀の発見を売ったというよりも、「うちの教え子が凄い発見したんですよ」と悪意なく自慢したんじゃないかと思える。話していたのは紫紋が暴走したときに止められなかった原因で、喋ったときには予想外だったんじゃないかな。 -- 名無しさん (2018-02-16 10:02:29)
  • ↑同感。研究室を当時広げたばかりと言っていたし「研究漏らす見返りに研究室の援助してもらった」ではなく「援助されていたから不正を咎めたてることが出来なかった」だと思う。結果的には同じだが -- 名無しさん (2018-02-16 10:36:21)
  • 深山が遠野だと疑ってしまうのは、美雪に幻影を重ねていたジェイソンの執念が、誰しも潜んでいることの裏返しなんじゃないかと思う。美雪は疑う気も起こらないが、深山だとあれこれ勘繰ってしまうのは、過去の事件を知っているがゆえのエゴなのかなあと……ある意味で読者も試されている気がしてならない -- 名無しさん (2018-02-21 01:29:59)
  • 緑の復讐は黒死蝶の伝説になぞらえたんだろうが、はっきり言って復讐一つのためだけに子捨ててまた作ってるその身勝手さが酷過ぎて、紫紋が霞むレベルなんだよなあ…… -- 名無しさん (2018-03-10 07:27:31)
  • 「犯人の自殺」or「犯人の家族が犯人と心中」系の展開で成功した例ってこの事件が最後だっけ? -- 名無しさん (2018-03-10 11:17:11)
  • 山野の話だが、後者の説だと何故その場で「おーお前凄いじゃないか」と言わずに黙って紫紋に話したのかという疑問が出るんだよな。やはり「援助してやるからお前のところで何か発見したら俺の功績としろ」なんて裏があったのかもしれない -- 名無しさん (2018-03-11 23:45:09)
  • 紫紋に世紀の大発見をバラした山野も大概だが、ただ紫紋が盗んだのを見ただけで「緑が喋ったんだ、金目当てに俺を裏切ったんだ」と勝手に思い込んで勝手な被害妄想の恨み言を書き残して自殺した実も、個人的には許しがたい。せめて本人に一言でも確認しろよと。ああいうのって普通、問い詰めたけど何らかの理由で疑わしいと思える要素があって、疑心暗鬼に陥って・・・という流れになると思うんだけど、全部一人で勝手に決めつけて、結局そんな事を考えていた、という事が緑にすら伝わってなかったって色々酷過ぎるだろ -- 名無しさん (2018-04-04 17:18:20)
  • ↑その意味では「紫紋が実の研究を奪った」と断定した緑も、思い込みに過ぎない。実際に発端は山野教授だった訳だが、その関与を少しでも疑っていれば、復讐を企てるとしても、あんなやり方にはならなかっただろう。今わの際での暴露が復讐だと言っているが、黒死蝶で「呪いをかける」ことが、本音かもしれない -- 名無しさん (2018-04-06 23:32:10)
  • 研究を積み重ねてサナギを発見するだけの執念はあったのに、それを奪われた途端にあっさり自殺するとは。ちょっと変な気がする。 -- 名無しさん (2018-04-09 19:44:30)
  • ↑逆に人生捧げた研究奪われたから、「もうダメだ、おしまいだぁ……」とボッキリ折れて衝動的に自殺してしまったのかもしれん。緑に確認もせず決めつけているところも含めて、ものすごーく思いつめやすい人だったとすれば納得 -- 名無しさん (2018-04-11 23:54:09)
  • 実父と実母と実兄と義父の身勝手の犠牲になった三姉妹があわれすぎるよな -- 名無しさん (2018-04-30 05:22:50)
  • 「あんたが殺した須賀実の子供よ」結局この言葉が向けられたのは紫紋ではなく緑自身で、息子の死に様を目の当たりにすることとなっては、すべて本人に跳ね返る結末となった -- 名無しさん (2018-05-25 21:43:04)
  • 次の犯人たちの事件簿これやるの!?凄惨過ぎてネタに出来ないと思ってたから驚き。でもネタとして美味しい部分は多いのよね。挙動不審さがあっさりいつきさんにバレてたり、うまい具合に殺人鬼のそっくりさんがやって来ていい感じのチャンスになったり、わざわざクモを輸入して来たのにあっさり失敗したり -- 名無しさん (2018-08-22 06:40:54)
  • 小野寺が揚羽に言い寄った理由が未だによく分からないんだけど犯人たちの事件簿ではどうするんだろうな。 -- 名無しさん (2018-09-06 20:53:23)
  • 小野寺のやったことは当然許されるべきことではないものの、それはそれとして幼少期に丑の刻参りをする祖母の姿とか目の当たりにしちゃったらそりゃ精神的に色々歪むよなぁ -- 名無しさん (2018-09-06 21:37:18)
  • ↑2 どう考えても特に意味がないし、どころか金田一に決定的なヒント与えてるしで「なんで俺、こんなことしちゃったんだ」としか言えんぞ -- 名無しさん (2018-09-19 00:45:55)
  • 小野寺は個人的に、的場と同じかそれ以上に同情の余地がないと感じる… -- 名無しさん (2018-09-20 02:08:31)
  • ↑4煽り文含めて「金田一の歴史に残る奇行」呼ばわりされたね。ヘタレた末の凶行みたいな流れは納得 -- 名無しさん (2018-09-30 21:30:36)
  • ↑5A.本人にもわからない純度100%の奇行でした -- 名無しさん (2018-10-03 17:59:58)
  • あの告白は明らかに脈絡なかったしメリットもなかったしな。正直制作サイドの苦しさがわかる奇行だったが犯人たち~であそこまでネタにされるとは思わんかったw多分原作者の許可取ってるよね?作者的にもああいう扱いなのか -- 名無しさん (2018-10-04 12:37:23)
  • コンタクトケースのくだりをもっと違和感なくやるとしたらどうなったのかな -- 名無しさん (2018-10-05 14:03:09)
  • 途中送信しちゃったので続き 自分は萬屋の時みたく鞄とか持ち物漁って気付くってパターンかなと思ったけどそれでも若干不自然になりそうだし -- 名無しさん (2018-10-05 14:04:58)
  • 単純に関係者の部屋を家探し中に発見とか、洗面所のごみ箱に空き容器があるのがちらっと見えてその前に使ったのは誰だっけ?とか -- 名無しさん (2018-10-05 17:56:26)
  • 本話って、犯人が露骨に怪しい言動しまくるイレギュラーな回だけど、当初のプロットでは別の奴が犯人になる予定だったのかもね>>コンタクトの件 -- 名無しさん (2018-10-05 18:07:12)
  • ↑×3もっと単純に深山日影に絡んで殴られる、でいいのでは? -- 名無しさん (2018-10-11 20:02:24)
  • あの奇行をまじめに考察すると、揚羽に好意を持っていると見せることで揚羽を殺害する動機がないと思わせるぐらいしかメリットがないように思う -- 名無しさん (2018-10-13 10:29:59)
  • ドラマ版は然るべく変更された謎の奇行。舘羽の事件で深山のボタンが問題になったとき、一ちゃんが小野寺を掴んでボタンを飛ばして実演して見せたけど、ボタンと一緒に色々ぶちまければよかったんじゃね? -- 名無しさん (2018-11-26 03:16:12)
  • 須賀がなぜ緑に問い詰めなかったのかは最愛の婚約者だったからだろ。作品では一人の男に翻弄された悲劇の女性に綺麗に仕上げられてる緑だが子供たちを陰湿で周りくどい復讐の道具にした為に、結果として実の子たちがこれまた犯人である実の子の復讐の標的にされるという二重の悲劇を生み出した元凶でもある。 -- 名無しさん (2018-11-30 12:01:00)
  • 死んだ人間に「死ななければ事件は起こらなかった」っていうのは酷すぎ。だいたい研究室の関係者も含め、自殺するまで誰も気付かなかったのもおかしい(遺体の状態から見て、数日前まで生きていたはず) -- 名無しさん (2018-12-10 22:47:03)
  • 他人のコメントの無断編集は絶対にやめてください -- 名無しさん (2018-12-19 11:52:12)
  • 俺はある「夢」を見ていた。その「夢」の中で、ある山奥で暮らす蝶の研究家と看護師の若い夫婦の間に男の子が生まれ、その子は「徹」と名づけられるのだ。そして「舘羽」「揚羽」「るり」という可愛い妹達も生まれ、「徹」は彼女達のよき兄となり、家族五人揃って幸せに暮らす、という──悲しい夢だった…… -- 名無しさん (2019-01-28 21:11:17)
  • ↑六人だろ -- 名無しさん (2019-01-29 19:52:41)
  • 長野県と石川県の距離を考えたら、斑目が当時長野を旅行していたとかでもない限り、遠野が生きていたとしても深山とは別人なんでは -- 名無しさん (2019-07-22 08:32:45)
  • ↑5 最愛の婚約者のわりには、遺書では思いっきり「裏切り」とか言ってるけどね。書くくらいなら問い詰めればよかったんだよ。 -- 名無しさん (2019-08-28 21:18:31)
  • いやぁ、それにしても入浴シーンを見る限り、揚羽さん18歳とは思えぬ見事なプロポーションをお持ちでグヘヘ……あ、いや深山さん、なんスかその斧……やめ…… -- 名無しさん (2019-09-10 10:32:03)
  • 昔だから違うのかもしれんけど研究ノートとか作らんかったのかな?それがあれば1人を疑うということもなかっただろうに。 -- 名無しさん (2019-09-10 12:30:30)
  • 舘羽やるりを殺したひどい男だけど、やっぱり小野寺は悪し様には語れない -- 名無しさん (2019-10-22 23:43:38)
  • 謎プロポーズのインパクトに隠れがちだけど「蝶に自分の運命託すのめっちゃ不安」は確かに納得してしまったw -- 名無しさん (2019-10-25 11:26:02)
  • 今見るとワンピース声優 -- 名無しさん (2019-12-07 13:19:53)
  • ↑1、失礼しました。今見るとワンピース声優が多いね。 -- 名無しさん (2019-12-07 13:20:48)
  • 普通にみゆきのそっくりさんとかうじゃうじゃいるんだし、遠野のそっくりさんで片付くんじゃね=深山の正体 -- 名無しさん (2019-12-10 19:35:41)
  • 紫乃と比較してるけど、紫乃も紫乃で、綾子に我が子を育てさせたのはれっきとした復讐のためと明言してるんだから似たようなもんだろ -- 名無しさん (2019-12-10 19:43:49)
  • 小野寺罪のないるりちゃんやたてはさん殺しちゃったけど声優がグリリバだからかなんか憎めない -- 名無しさん (2019-12-22 17:26:26)
  • 親世代が全員クソでひたすら胸糞悪い。皆、話をしないんだよね。質問・相談どころか、恨み言すら言わない。思い込みを元に独りで思い詰めて、独りで決断し、独りで行動を起こす。周りは置いてきぼり。そういう親世代の独善が連鎖して招かれた最悪の展開、って感じ。 -- 名無しさん (2020-01-16 23:52:33)
  • 金田一(本編)「犯人はコノハチョウを利用して死体を巧妙に隠したんだ!」→小野寺(スピンオフ)「思いついたはいいけど蝶に自分の運命託すの正直怖い…」は中々に秀逸 -- 名無しさん (2020-06-12 10:35:34)
  • 異人館村の小田切は復讐のために育てられたならまだしも、小野寺はなんで自分の人生を復讐のためだけに使い果たすようなまねをしたんだろな 父親の須賀実同様、問い詰めた末に絶望して……という流れに至ったならわからなくもないけど -- 名無しさん (2020-06-22 21:40:53)
  • エピソードと全く関係なく、書き出していくとキリがないので「アニメ版の演者は…」の箇所を削除しました。 -- 名無しさん (2020-08-28 05:23:39)
  • ↑2祖母と父親の怨念が乗り移ったとしか言えないな。毎日のように母親を呪う様を聞かされ、裏切られ絶望した父親の憎悪を垣間見せられれば同じように憎み復讐に憑りつかれるのも無理ないかもしれん。しかし祖母と父親の望んだ復讐の結果が、自分たちの孫と子供たちを破滅させることになるなんて想像できなかったに違いない -- 名無しさん (2020-09-14 09:00:36)
  • 紫紋が最大のクズだけど、復讐の為の勘違いで全く関係が無い上実の兄に紫紋の娘と勘違いされて殺されてしまった2名が不憫すぎる・・・。2人して同じ人間に復讐しようとした行き違いというのがまたね・・・ -- 名無しさん (2020-09-21 07:04:02)
  • 優男だった小野寺の役を強面のピーコッk…本宮さんが演じたことへの違和感がバリッバリだった -- 名無しさん (2020-11-07 16:08:33)
  • 緑といい小野寺といい復讐の方法が回りくど過ぎて…。素直に紫文1人簀巻きのフルボッコにして世間に罪を告白させた上で、目の前でコレクション全破壊とかやってた方がよほど溜飲が下がったんじゃないかと思いながら読んでた。 -- 名無しさん (2020-11-29 18:31:25)
  • 最終的に蝶屋敷は炎上して黒死蝶も逃げたわけだが生前にこれをやってたほうがよっぽど復讐になっただろうな -- 名無しさん (2021-02-15 22:36:48)
  • ↑ 全霊をかけて復讐するくらい敬愛する親父の発見した黒死蝶が絶滅しかねんぞ? -- 名無しさん (2021-02-15 22:43:19)
  • 自殺なんかダメだ!って言うはじめちゃんに犯人のママが上手いこと言い返してたのは正直清々した。これ以降の話では金田一教にあっさり入信しちゃう犯人(とその関係者)が増えるからなぁ -- 名無しさん (2021-05-24 17:53:30)
  • 直接の恨みはない舘羽とるりまで殺したのは非道過ぎて同情できない -- 名無しさん (2021-05-24 18:53:44)
  • 黒死蝶があちこちに飛び去ってるのを良いことみたいに語ってたけど、それで元の生態系が崩れてもいいの?言わば外来種を野生に放流するようなもんだろ? -- 名無しさん (2021-05-25 12:13:17)
  • ↑3 個人的には一ちゃんにはこれで考え改めないでほしいって思ったよ。息子を目の前で見殺しにしてるし残った娘には犯罪者の身内で天涯孤独の未成年って過酷な役割残して自分だけ満足はやっぱずるい -- 名無しさん (2021-09-11 19:11:37)
  • ↑別に主人公が考え改める必要は無いけど、ちょっと主人公に説教されただけで絆されて改心する奴が多いのはアレ。こういう「うっせぇわ」って開き直ってエゴを貫いてくれるキャラもたまにいてくれた方が面白い -- 名無しさん (2021-09-11 19:46:21)
  • ↑関係無いけど『金田一少年の全事件簿』って解説本で「一が本当の意味で高遠に勝ったと言えるのは、彼に今までの罪を悔い改めさせ見事に改心させた時なのである」みたいな記述があって苦笑した記憶があるわ。いや高遠は最期まで日和らずに悪の美学を貫くべき悪役だろと。 -- 名無しさん (2021-09-11 19:58:02)
  • ↑2主人公の懸命の説得のお陰で対峙した相手が改心する展開は確かに綺麗だけど、某ジャンプ漫画みたく説得が毎回成功したら逆に安っぽくなってしまうしなぁ。緑さんは母親としては失格だけどキャラとしては良い仕事したよ。↑志々雄しかりフリーザしかり死ぬまで悪の美学を抱き続けてて欲しい悪役がいるというのは分かる -- 名無しさん (2021-09-14 17:55:31)
  • 百歩譲って紫紋と母親を殺すのは理解できるけど関係ない娘を殺すのは赦せん -- 名無しさん (2022-01-20 16:30:57)
  • ↑6 そもそも一度絶滅判定出るほど数が減ってたわけだし、斑目邸で養殖された程度の数じゃ大自然の中ではまた激減あるいは今後本当に絶滅しちゃうんじゃないかな -- 名無しさん (2022-03-09 17:19:16)
  • ↑それから数十年経ってるから本編時点だと、天敵の生物がいなくなったり繁殖に適した環境になってる可能性も0じゃない。大人しく減ったら減ったで今度はまた価値が高騰するわけだから記事中にある「一が言う通りどうにか逃れて、逞しく繁殖してほしいものである。いっそ一匹300万円という価値が暴落するくらいに。」という現象は起こらずまた騒動の種になりかねない。 -- 名無しさん (2022-03-09 18:03:13)
  • アニメはここが丁度セル画とデジタルの変わり目だったんだよね。でも1話目だけセル画→次からデジタルでせめて黒死蝶はセル画で統一してほしかった -- 名無しさん (2022-04-10 21:11:45)
  • 未成年が死にやすい金田一でも流石に15歳以下の死亡例はこの一件のみ。ちなみにバーローのほうは0だったりする -- 名無しさん (2022-04-10 23:00:39)
  • 今、つべで期間限定配信が39話までなのってこのエピソードのデジタル製作の移行タイミングが悪すぎることに企画側でも思う所があるんじゃないだろうか -- 名無しさん (2022-04-10 23:19:43)
  • で、このエピソードや前のタロット山荘だと露骨すぎるから39話までにしましたと -- 名無しさん (2022-04-10 23:24:16)
  • ↑3比較対象のチョイスがおかしくない?金田一と同じ作者の探偵学園Qならわかるけど -- 名無しさん (2022-04-10 23:31:04)
  • もういっそのこと聖恋島殺人事件に代わってこれの再放送にしよう。 -- 名無しさん (2022-04-28 21:49:43)
  • 二十代のころは、四十路の女なんて女にあらずと思ってた。が、自分が四十路になった今では普通にあり! 結婚してくださいと思うわ。 -- 名無しさん (2022-06-28 11:39:16)
  • ↑5 単純にドラマ版の放送期間に合わせただけだと思う -- 名無しさん (2022-06-28 11:54:32)
  • ↑2おじいちゃん… -- 名無しさん (2022-07-05 18:59:27)
  • 犯人事件簿の遠野=深山について編集部内でも意見割れてる云々より、後に発売された「37歳の事件簿」公式ガイドブックで「ジェイソン・遠野英治の新たなる人生」とコラムが普通に書かれててワロタ。メタ的にはやっぱそうだろうなと思いつつも、批判で及び腰の真偽不明と揺れ動くなら悲恋湖で遺体上げてキッチリ終わらせとくべきだったわ -- 名無しさん (2022-07-10 01:43:37)
  • 序盤のパーティーではじめが三姉妹見て「(美人だから驚いて)妖怪じーさんの遺伝子どこいった?」と言ってるけどホントその通りだったとは… -- 名無しさん (2022-08-09 22:13:53)
  • ところで揚羽さんって親が死んで喪中のはずなのになんで結婚式できるの?喪が明けるまで延期とかになるものじゃあないの? -- 名無しさん (2022-08-31 22:49:56)
  • 「『生きる』ことが『死ぬ』ことよりはるかに辛いこともある。私も徹も罪の重さに耐えられない」VS「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は…殺人者と変わらねーよ」 -- 名無しさん (2022-10-02 13:02:10)
  • ↑お前らが生きるの辛いとか知らねーよ、まずは警察の事後捜査のために取り調べ受けろよって話だよね。あのシーン自体は泣けるけど -- 名無しさん (2022-10-02 13:33:09)
  • アニメはここからデジタル画に -- 名無しさん (2023-01-03 12:40:39)
  • 小野寺が舘羽を殺した後に揚羽にアプローチしてたのはどういう意図があるのかな?トリックに関連してる訳でもないしよくわからない。 -- 名無しさん (2023-03-01 21:47:17)
  • 小野寺は少しは舘羽に情が移って決心が揺らいんだんじゃないかな?揚羽も二人は仲良いって言ってたし -- 名無しさん (2023-03-05 21:38:55)
  • 猪川警部は一に二度と会いたくないと言ってたけど後の回で普通に会ってる -- 名無しさん (2023-03-12 11:13:28)
  • 緑は息子の徹を須賀の実家に預けたと言ってたが須賀の母親から呪われるほど憎まれてたのによく徹を預けに行けたなと思った。下手すると須賀の母親から「お前の顔なんか見たくもない!二度とこの家に近づくな!」と言われて徹共々追い返される可能性もあるのに -- 名無しさん (2023-03-12 11:50:46)
  • ↑6 犯人が自殺した孤島殺人ってマジで警察泣かせだろうな 剣持(警察関係者)や結城先生(医者)、弁護士がその場にいればまだマシなだけで -- 名無しさん (2023-03-12 12:04:35)
  • ↑4 おそらく犯人特定のヒントを出すために無理やりねじ込まれたシーン。このコメント欄や記事でも突っ込まれていて、外伝作品にすら明らかに辻褄の合わない行為として考察放棄されてる -- 名無しさん (2023-03-12 12:06:02)
  • ↑なるほど!深山ともみ合ってコンタクト落とすとかでもいいのにね! -- 名無しさん (2023-03-16 00:42:28)
  • 外の読者に対して、人として軽薄ヘイト行動ひけらかしてるカス男(舘羽の小野寺への想いは描かれてたし)が犯人ってのは考えられない的なミスリード狙いだったんだと思う。劇中人物達に向けての行動が結果的に読者にもそうなった能条なんかと違って整合性狂ってるが -- 名無しさん (2023-03-16 04:57:37)
  • 紫紋に血の繋がってない子供を育てさせることが復讐になるの? -- 名無しさん (2023-04-02 08:41:50)
  • 大人がどいつもこいつも自分のことしか考えてないせいで少年時代の小野寺含めた子供達が犠牲になってるの本当に胸糞悪いね… -- 名無しさん (2023-04-16 22:09:57)
  • 小野寺は能条タイプなのかそれとも素で金田一や揚羽に悪態をついていたのか -- 名無しさん (2023-04-28 15:11:51)
  • 「『生きる』ことが『死ぬ』ことよりはるかに辛いこともある。私も徹も罪の重さに耐えられない」←コナンで有名なあのセリフへの回答 -- 名無しさん (2023-05-29 23:48:10)
  • ↑「テメーらが生きるのが辛いかどうかなんて社会からしたらどうでもいいから警察の取り調べに協力しろよ。つか放火して迷惑かけてんじゃねーよ😭」としか思わないのだが -- 名無しさん (2023-05-29 23:53:16)
  • 罪の重さに耐えられない(なお死ぬ前に放火という罪を増やし、黒死蝶を自然界に大量放流する原因を作る)………黒死蝶がたくさん野生に逃げたせいで生態系が壊れたら誰が責任取るんだ? -- 名無しさん (2023-05-30 00:03:00)

#comment

(end

*1 実在する世界最強の猛毒を持った殺人グモ。名前からも分かるとおり、オーストラリアに生息している。1950年代までは血清がなかったため、現地の人に非常に恐れられていた。ただ、現代では血清がある上に余程毒を大量に入れられなければすぐには死なない(もちろん体調は物凄く悪くなるが、平均的な大人で30時間、子供でも数時間程度はなんとか持つ)ため、適切な処置をすればほぼ助かるので、今は命を落とすまで行ってしまう人はほとんどいない。
*2 実はこれ、現実の蝶でも同じ習性を持っているのは珍しくない。チョウは「死体から流れる血」や「動物の糞」なども好むことが多く、そういう場合群がっている蝶はほとんどオスだという。オスのチョウは塩分とアミノ酸を消費してメスを引きつけるフェロモンを生成しているため、そういったものを豊富に含むところに群がり、補充したがる傾向が強いらしい。
*3 斑目家に接近した際名前で正体が緑にばれるのを防ぐ意図もあると思われるが
*4 コノハチョウも天然記念物で入手は困難だが、蝶マニアの紫紋がコレクションとして飼育しているものという可能性がある。
*5 年齢の2歳程度のズレを、しかも単行本化を待たずに訂正するということは、それがよほど重大な情報ということであるため。
*6 小野寺側から舘羽を本心でどう思っていたのかを語るシーンはないため、「あくまで殺害計画のために近づき利用していた」のか「本心では憎からず思っていた」のかは最後まで分からなかった。
*7 実際は「緑が自分を裏切って研究を紫紋に売った(と誤解した)為」。原因となった事実という点から見ればそんなに遠い話ではないが。
*8 もっとも、復讐という点ではそれだけで済ますつもりだったとは考え難い。「取り返しのつかない人生の終末に」という一言から類推するに、紫紋を道連れにして死ぬつもりだった可能性もある。また後述の通り違う形で紫紋を怯えさせることには成功したが。
*9 ただし、玲香は誘拐の事実を認めていないので厳密には被害者ではないが…。
*10 しかも「黒死蝶殺人事件」連載当時の担当編集は「自分は遠野が生きているとアオリまで入れた」と主張しており、遠野生存派である。

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コメント

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名無し

るりちゃんが梯子にぶつかりそうになったとこ、原作にあったと思うけどなぁ。直後に金田一に対して「変なお兄ちゃん」と笑ってた。それがきっかけで金田一と親しくなったけど…

返信
2024-04-23 18:24:01

名無し

最期に後悔してた分飛騨からくり屋敷の犯人よりはまだ同情できると思うわ
五十歩百歩だけど

返信
2024-03-29 21:46:30

名無し

2024年2月23日の徹子に緑が出る予定だったが延期になった

返信
2024-02-22 19:00:31

名無し

多分だけど小野寺を須賀の実家に預けた事が緑の最大の失敗だったかもしれないな。そのおかげで小野寺は祖母である須賀の母親から緑への憎しみを吹き込まれて緑の復讐計画を破綻させかねない行動をしちゃったんだから

返信
2024-02-12 13:35:23

名無し

須賀、仮に緑が話したとしても紫紋に脅された可能性考えなかったのか?

返信
2023-11-08 13:11:48

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