登録日:2012/02/09(木) 00:35:19
更新日:2024/04/29 Mon 14:13:57NEW!
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金田一少年の事件簿 後味の悪い後日談 金田一少年シリーズエピソード項目 松本版金田一 明智健悟 高遠遙一 地獄の傀儡師 列車 特急 薔薇 バラ 手品 マジック マジックショー 死体消失 不可能犯罪 未必の故意 全ての元凶 豹変 北海道 旭川市 復讐劇 傑作 ホテル 駅 陸の孤島 翡翠 ライバル登場 春 バラバラ 一のピンチ 犯人たちの事件簿 金田一恒例のクズ被害者 どっちもどっち 気の毒な被害者とそうでもない被害者 身勝手な人間達 底なし沼 外道な犯人 マリオネット 宿敵との出会い 邂逅 湿地帯 死骨ヶ原 奇想、天を動かす 血のように赤いバラ mr.マリック 魔術列車殺人事件 寝台特急 ネタ帳 魔術団
来たる4月28日
北海道は死骨ヶ原湿原を通る列車に魔法をかけた
死と恐怖の魔術を堪能されたし
地獄の傀儡師
「魔術列車殺人事件」は、『金田一少年の事件簿』に登場する北海道を舞台とした殺人事件。
単行本第20巻と第21巻に収録。全13話。
テレビドラマでは単発スペシャル3作目として2001年3月25日に、テレビアニメでは第33話~第36話として1998年1月12日~2月2日にかけて放送された。
「金田一少年」では初のトラベルミステリーである。
「魔術」「マジック」をテーマとした殺人事件で、技巧的でトリッキーな仕掛けや殺人方法が特徴。
アニメ版の容疑者リストの順番は上段は左から左近寺、由良間、桜庭、ジェントルで下段が夕海、長崎、高遠、残間の順でバックはオレンジ色。
登場する怪人は「地獄の傀儡師」。
以下ネタバレ
【事件の始まり】
警視庁に一通の脅迫状が届き、物語の幕が開けられる。
その中身は奇妙なからくり仕掛けの箱で、警察は謎解きに苦戦していた*1…が
金田一はあっさり仕掛けを解いて開けてしまう。
すると、中には奇妙なねじれたマリオネットが入っていた。
そのマリオネットは後に事件と犯人を象徴するものとなる。
更に犯人は「地獄の傀儡師」という不気味な名前を名乗り、来る4月28日北海道死骨ヶ原湿原を通る列車「銀流星」に魔法をかけたと促した。
そして、銀流星号と終点の死骨ヶ原ホテルで血の殺人劇が起こる…
【事件関係者】
- ジェントル山神
CV:関根信昭/演:Mr.マリック
幻想魔術団の団長。本名は山神文雄(マジック開始早々本名を名乗るとか……)
得意はファイヤーマジック。列車のパフォーマンスの最初に現れた。
由良間によれば、最近スランプ気味らしい。
劇中突然、こめかみにナイフを突き立てられた死体として発見されるも消失。
なお、その最中に起こった爆弾騒ぎで現場に居合わせた一同が床に伏せる中、その場にいるはずのある人物だけが伏せていない……
その後、ホテルの一室でねじれたマリオネットと同じ姿で発見された。
一見すると変なポーズだが、手足の関節は全て切断され、糸と服で繋がっているという無惨な状態。
ちなみに推理のシーンで描写に矛盾が生じたため、単行本では「ハンマーで殴って気絶させて、シャワー室で刺殺した」と添え書きで説明がなされた。
このシーンを考慮してか、ドラマ版では死因が撲殺に変わっている。
ドラマではMr.マリックが演じており、劇中でのマジックの指導も彼が行っている(今回のドラマでのマジックシーンは全て本物)。
登場シーンも原作同様少ないが、サングラスを外した彼の素顔が見れる貴重な場面でもある。
- ノーブル由良間
CV:檜山修之/演:村井克行
スタンダップマジックの貴公子という名の変態で魔術団のナンバー2。本名は不明。
態度のデケー大槻ケンヂみたいな奴。イケメンだが明智いわく「キザでウザキャラで根性曲がり」お前が言うな。
体重60kg。
マジックと称し美雪のブラをスリ取って人前に晒す。嫌がってもマジック途中と言って返さない。
はっきり言って、現実なら確実に強制わいせつで訴えられるレベルである。
ちなみに、ブラを手に詰め込み、その後何をするつもりだったのかは不明(元に戻すつもりだった?)だが、その前に怒った一の逆マジックでそれをスリ返された挙句にトゲだらけのバラを握らされ、痛い目を見たうえに大恥をかかされることに。ざまあみろ。
山神団長の死体がホテルで発見されたにも関わらずマジックショーの開催を強行し、次期団長気取りで有頂天になっていた。
しかしショーのトリで突如として死体として出現する。二番目の死亡者。
次期団長である自分のお披露目をするはずが、自分の死体のお披露目をすることになってしまった。
- マーメイド夕海
CV:大川千帆/演:井上晴美
ジェントル山神の妻。本名は山神夕海。体重53kg。
ウォーターマジックが得意。
茶髪にウェーブがかった髪の美人。
夫婦仲は良いようだが、性格はかなりきつい。
夫が死体となって見つかった後、早くも次期団長を気取る由良間に対し、「憶えときな!由良間!このままじゃ済まさないからね!」と、激しい怒りを露わにしていた。
三番目の死亡者で、木にぶら下がった首吊り死体として発見される。
ドラマ版ではヒステリックな性格はかなり抑えられており、近宮の死に何か思う所があるらしい。
- ピエロ左近寺
CV:鈴木勝美/演:井上順
カードマジックが得意。本名は不明。体重72kg。
いつも笑っているおどけた性格だが、時々黒い表情を見せる…。
ドラマ版では原作よりも冷酷さが強調されている。
アニメ版では度々関西弁で話す。
- 高遠遙一
CV:小野健一/演:藤井尚之
魔術団のマネージャー。痩せっぽちでメガネ。
団員のわがままに翻弄されっばなしのヘタレな青年。体重50kg。
ちなみに演じた藤井氏の本業はサックス奏者で、初代ドラマ版一のレギュラー番組で一緒に演奏した事もあった。
- チャネラー桜庭
CV:阪口大助/演:片桐仁(ラーメンズ)
いつも左近寺と一緒にいるぽっちゃり系。サイコマジックが得意ネタ。本名は不明。体重81kg。
ドラマ版ではガリガリで特徴的なヘアスタイルの地味メガネ。
ちなみに演じた片桐氏は今作で俳優デビューをしており、2代目ドラマ版一とは約15年後に放送されたドラマ『99.9 刑事専門弁護士』でも共演している。
- 残間さとみ
CV:篠原恵美/演:山田まりや
幻想魔術団の見習い。なかなかのセクシーボディ。体重55kg。
何かと夕海に叱られるが、明るくハキハキとした態度で活発に働いている。操り人形のロバートを使ったパフォーマンスが得意ネタ。
ロバートがどうやって動いているのかは作中最大の謎。
ドラマ版では美雪の親戚という設定が追加された。
- 長崎巧四郎
CV:関根信昭/演:秋野太作
死骨ヶ原ホテルの支配人。
元は医者だったとのことで、沼に沈められた一のことを体温が低下していたが命に別状はないと診断した。
近宮玲子について何かを知っているらしく、由良間達を「近宮のマジックを盗んだ弟子たち」と呼んでおり、
態度を荒立てる事はないものの、内心、軽蔑の念を抱いている事を伺わせている。
なぜか彼女そっくりな人形を所持している。ロバートに並ぶ謎の一つ。
- 都津根毬夫
死骨ヶ原ホテルの宿泊客の一人。ゴムマスクを被っており、よくこの姿で宿泊させてもらえたとしか思えない怪しさ全開の男。事件の3日前にチェックインした。
一たち一行がチェックインした後、入れ替わるようにチェックアウトする。だがその日はもう列車が出ないため長崎が引き留めようとするも、無言で立ち去り忽然と姿を消す。
【その他】
- 近宮玲子
CV:小山茉美/演:金久美子
山神らの幻想魔術団の前身・近宮マジック団の創設者で、両団体を通じた初代団長。
5年前、マジックの練習中に不可解な転落死を遂げた。享年45。
明智警視が認めるマジシャンの一人。
アニメ版の中の人は、別の探偵アニメに登場する黒の組織のメンバー。
オープニングに登場。渋めなナイスミドル。
警察に協力してくれている一を非公式ながらも表彰してくれたが、明智のイタズラによって…
結局表彰は取り止めになり、一は散々お説教を喰らった模様。
- 四人の婦警さん
オープニングに登場した剣持警部の部下の婦警さん。四人ともめっさかわいい。
一の武勇伝を剣持警部から聞かされて一に会いたがっていたらしい。
警察官でありながら、未成年の一にお酒を飲ませるといった犯罪を普通にやらかしている。しかも上司の前でだし、上司もなんだかんだ言いつつ見逃している。
- リス
底なし沼に沈みかけた一を救うきっかけを与えた。
この時、一はリスにチョコチップクッキーをあげようとしていたが、実際にリスにチョコ(他にもネギ等)を食べさせるとリスは中毒死してしまう。なので絶対に真似をしないように!
【レギュラー陣】
毎度おなじみ主人公。
今回は剣持の依頼で銀流星に乗った。
持ち前の推理力を危険視されたことで犯人の罠によって底なし沼へ沈められ、危うく殺される所だった(一が犯人に殺されかけたのはこの事件で三度目)。が、直前に美雪からもらったお菓子が、自力脱出の決め手となった。
ビデオは巻き戻して返しましょう。
由良間がマジックで美雪のブラをスリ取ったことに激怒、プロマジシャン相手に逆マジックを仕掛けてスリ返したうえに、代わりにトゲだらけのバラを握らせるという離れ業を見せた。
ちなみに、取り返したブツはちゃっかり自分のポケットに入れていたが、あっさり美雪に見破られて取り返された(多分ちゃんと返すつもりだっただろうが)
ドラマ版ではジッちゃんのことがコンプレックスなのか、剣持の捜査に口出しした自分を諌める美雪に「それでも金田一耕助の孫なの!?」と言われ、「そういうのが一番鬱陶しいんだよ!!」とキレている。
そんなのはじめちゃんじゃないよ…。
毎度おなじみヒロイン。
冒頭で飲み会に剣持夫人と乱入し鉄拳制裁。
列車では由良間にブラをスリ取られ(一が逆マジックで取り返してくれた)、中盤では一にセクハラ目的で抱き付かれ、ラストでは一に胸を揉まれてまたブラをスリ取られた。
また、今回はポシェットにお菓子を大量持参していた。四次元にでも繋がってるのかと一達から突っ込まれる。
しかし、その時一にあげたお菓子が、あとで彼の命を救う事に…世の中、何が幸いするかわからないもんだ。
途中、地獄の傀儡師によって拉致された…と思われたが…。
一が底なし沼に落ちたと知ったと時は、迷い無く飛び込もうとして制止されていた。
毎度おなじみ佐木2号。
今回は死体消失事件、体重調査、翡翠などをビデオカメラに収める見事な活躍を見せた。
更にアニメ版では死骨ヶ原ホテルで金田一と同じ部屋だった為、
後に放送される「異人館ホテル殺人事件」と同様に、金田一といたところを犯人に襲撃されたわけだが、
原作と違って金田一は底なし沼から自力で脱出することが出来なかった為、
もし佐木がおらず金田一1人の時に犯人に襲撃されていたら、金田一はほぼ確実に死んでいた。
そういった意味でも、彼がいなかったら今回の事件は詰んでいた可能性が高い。
ぶっちゃけ今回の最大の功労者。
毎度おなじみオッサン。
冒頭では一を部下の婦警さん(しかも美人揃い)と飲みに誘ってハメを外しまくっていた。あんな美人な奥さん持っていながら…うらやま死刑。
犯人を桜庭と左近寺2人に絞るというミス推理で失態を演じた。とは言え、ここでオッサンが団員達に体重を聞いた事が後々役に立つ事に。
しかし、その前の山神の死体消失トリックに関しての推理は、部分部分ではあるものの実は的を射ていた。
ドラマ版では、2代目最初の事件の為か、この事件が一との初対面になり、近宮とは幼馴染だったという設定が追加された。
そのため、彼女の死が関係する本件には特に思い入れがあり、捜査に口出しする一達にもついきつく当たってしまう。
一が底なし沼に落ちたと知った時、飛び込む役を買って出た漢。
毎度おなじみイヤミ警視。
…だが今回は休暇中なこともあり、終始冷静で控え目。
表彰のことで朝早くから金田一家に現れ、金田一母の朝食をごちそうになる(その際、朝食を絶賛していた)。
表彰時に一へイタズラし、その拍子でビデオが映った際必死で笑いを堪えていた。半分は一の自業自得ではあるものの、表彰が取り消しになる原因を作った張本人である。
近宮玲子とは旧知の仲で、「生きたマリオネット」が自転車に乗るのは彼の発想が元である。
なお、この時の近宮との会話が彼女との今生の別れになり、明智が海外研修に赴いている最中に近宮は死亡してしまう。
帰国後、近宮の死亡事故の資料を確認した明智はトリックノートが無くなっていたこと、
事件現場の床板の釘が、真新しい新品に取り替えられていた*2可能性があることを突き止めて、近宮の死に疑念を抱き、彼女の死の真相を追う事になる。
当然、事件と近宮との因縁も早い段階で察知していた。
なお、人形繋がりからか、銀流星号の中で「ピノキオ」を読んでいた。
【今回の事件の舞台】
- 銀流星
東京発、北海道行きの寝台特急(所謂「ブルートレイン」)で、第1の殺人事件現場。
寝台車は一般的な作りだが、食堂室はそこそこ豪華になっている。
金田一達は警察宛の脅迫状を元にこの列車に乗り込むことになった。
この列車の中では、幻想魔術団のメンバーが客寄せの為にマジックショーを披露している。
余談だが、作中の佐木の発言から、かの有名なブルートレイン「北斗星」も別に存在しているらしい。
- 死骨ヶ原ホテル
銀流星の終点の駅のすぐそばにあるステーションホテル。そんな禍々しい名前のホテル作るなよ…
本編では列車が旭川から分岐する描写があるので位置的には道央と思われる。
(この禍々しい名前の元ネタは北海道千歳市及び千歳川と思われる。元々アイヌ語で「大きいくぼみ」を指すシコツと言う地名だったが、死骨に通じて縁起と語感が悪いので、語感の似た千歳に改名した。なおシコツと言う地名は同市の支笏湖に残っている。)
第2、第3の殺人が起こった場所。洋風のホテルで、中身も結構良い造りをしている。
また、池を挟んで別館が存在し、2つの建物を跳ね橋が繋いでいる。年に1度、このホテルの別館で、幻想魔術団がマジックショーを開いている。
周りを湿地に囲まれており、場所によっては底なし沼もある。底なし沼がある様な危なっかしい場所にホテルなんか建てるな。
列車の本数は3日に1本で、銀流星しか列車が走らないらしい。よく廃線にならずに残ってるな。
また、隣町へ通じる一本道も、事件のおよそ1ヶ月前の大雨で通れなくなったままになっている。
かつてはこの地は翡翠の産地で、そこそこ栄えていたらしい。
初期案ではホテルの場所が鳥取砂丘のような場所になるはずだったが、「簡単に脱出できそう」という理由で湿地帯に変更された。
だがこの「砂地に囲まれた事件の舞台」は後に別の事件にて使用されることになる。
【以下、事件の真相。更なるネタバレ注意】
あとは「羊(イケニエ)」たちを始末する方法を―― じっくりと考えるだけ…
近宮玲子の作った素晴らしいマジックを
私利私欲で汚した卑しい奴らにふさわしい
「死のショー」のプログラムをね!
この事件の真犯人、「地獄の傀儡師」。
両親は離婚しており、彼は仕事人間である父親に引き取られイギリスで暮らしていた。
厳格な父は、家族サービスになど縁は無かったのだが、なぜかある日、父が珍しくマジックショーへ彼を連れ出す…その舞台に立っていたのが近宮玲子。
そこで、すっかりマジックの虜となった高遠少年はこっそり公園でマジックの練習を始める。その時、母と知らず近宮と出会いマジックを教えて貰うようになる。
彼女を母と知ったのは亡くなった父の遺品整理をしていた時(尤も、高遠はそれ以前に、薄々母ではないかと感づいており、それほど驚かなかった)。
父の死後、息子としてだけでなく一流のマジシャンとしても母に認めて貰うという目標の元、海外で修行していたが、そこで母の死を知る。
そして、実家に帰宅した所、18歳の誕生日に母から贈られていた近宮のトリックノートを発見した。
その後、弟子達のマジックショーを見に来日。
この時点では、まだ母が殺されたとは思っておらず、「母の弟子たちの作ったマジックが好評を博している」という話を聞いて、単に興味を持って見に来ただけだった。
しかし、そこで高遠が見たものは母のマジックの盗作の数々だった。
これにより母が弟子達に殺されたことを悟り、復讐心を胸に秘めて魔術団の中に潜り込み、事件の日を迎える。
なお、この時の回想で「被害者達が過去の悪事について話しているところを物陰から目撃する」という金田一お馴染みのシチュエーションが見られるが、この時まったく動じず冷静に標的を定めており*3、どうやら最初から殺る気で潜り込んでいた事が伺える。ドラマ版では弟子達の話を盗み聞きする場面で怒りに震えていた。
事件の3日前、「都津根毬夫」という偽名を使ってホテルにチェックインした後、部屋に誰も入らないようホテル側に指示を出し、自身はそのまま東京へ戻る列車へ飛び乗った。
そして3日後、ホテルへ向かう列車内で山神団長を殺害後、死体をバラバラにして首だけ列車内に残し、首から下を2個のバッグに梱包。その際、天外消失マジックを使う。なお、このシーンで風船が割れる際に一たちが伏せた時、その場にいるはずの高遠のみ伏せていない(恐らく全員の気をそらした隙に、山神消失のトリックを行っていたものと思われる)
その後銀星号と並んでいた宅配便専用列車から、自分が持っている胴体などが入ったバッグ2個と同じ色・種類のバッグ2個を交換して、胴体入りのバッグを都津根名義で泊まったホテルの1室に送りつけた。
※ドラマ版では途中の北海駅到着前に団長を殺害、死体解体・梱包・天外消失マジックの準備を全て完了。北海駅到着後、駅で団員が飲むビール等を買いに行く際、バッグを改札前にある宅配便の臨時受付カウンターから発送(この時の姿が佐木のビデオに映っていた)。北海駅発車後に天外消失マジックを実行した。一連の行動の際ドタバタしているように見える。
その後、都津根毬夫の部屋でバッグを開梱、バラバラの胴体と生首を繋げてねじれたマリオネット状の死体を仕上げ、都津根毬夫としてチェックアウトした(死体の臭いはどう処理したのだろうか…)。
ちなみに、首は、剣持の目の前で堂々と開け閉めしていたショルダーバッグの中に入っていた。
「犯人は死体を人間が丸ごと入るバッグに入れているはず」という思い込みを逆手に取り、生首だけをしれっと運んでいたのであった。
剣持の前で団長の生首入りのショルダーバッグをまさぐる様は読み返すとガチで恐い。
由良間をステージの天井で刺殺後、マリオネットの人形を使い、シーソーの要領で降りてその場を離れた。
どちらも死体をマリオネットに見立てており、「傀儡師」の名の通りの凶悪さを演出しているが、実際には見立て自体がトリックになっている。
夕海は彼女の自室で絞殺したが、殺す時に上げられた悲鳴をドア外のボーイに聞かれて犯行が即座にバレる。*4
再びシーソーの要領で逃げようとするものの自身の体重が遺体より軽かった為に降りられなかった。やむをえず翡翠を錘に使ってその場は逃げおおせたが、佐木のビデオで翡翠の移動と夕海より体重の軽い容疑者は彼しかいないことが確認され、犯人だと暴かれた。実はこれ何の証拠にもならない。関係者は由良間殺しの時に剣持の迷推理を聞いているので翡翠を持って降りることで金田一や警察が夕海より軽い人が犯人であると推理することは十分に予測できる(当然だがこのトリックは重い人にも可能)。誰も指摘しなかったので問題にはならなかったが。
このように、(後付けで既に一人殺害したことはあるが)割としょうもないミスを連発していた辺り、彼もこの時点では犯罪者として未熟だったと言える。そのくせ自分はミスで足が付いた犯人に容赦なく制裁するんだから、本当に面倒くさいヤツである。
とはいえ、ドアのすぐ向こうに誰かが迫っている状況下でも死体を放棄せず、体重差の問題を咄嗟にクリアしてシーソーの要領で下に降り、死体を吊った状態で固定することで「傀儡師」らしさを演出し、その後素知らぬフリをして現場に戻るというのは、相当な胆力を持ちつつ頭も切れる人間でなければ出来る芸当ではない。
一は焦って逃げたと推察しているが、焦っていても的確に状況を判断している。
また、フォローしておけば彼があっさり罪を認めたのは信条故のことであるらしく、翡翠自体は決定的な証拠とは言い難い。
まあ彼が偽名でホテルを利用した時の覆面や、山神の死体移動に使用した自分のバッグを例の沼に沈めて隠したのは、一自身があそこで溺れ死にかけたことも相まって高遠が犯人だと判明すればその後に容易く想定出来ることであり、その覆面とバッグを引き上げて調べれば物的証拠となったであろうが。
その後、おとなしく逮捕されたが脱獄し、一たちと対立する準レギュラーになる。
ヘタレは完全な作りキャラで、メガネもイメージ作りの目的で使用していた模様。
以降の詳細は該当項目で。
途中、美雪を拉致して、一がそれを追った…と思われたが、実は彼女に見せかけた人形を操っていただけで、本物の美雪は普通に自分の部屋にいた。つまり、本物の彼女には指一本触れていない。
一連の騒動は、美雪を狙うためではなく、彼女に見せかけた人形をエサに一を底なし沼に誘い込んで殺すための罠だったのである。
直接手を下さずに底なし沼に沈めるという手口を使ったことと、一の死を確認しないまま立ち去ったことで、本気で彼を殺す気があったかどうかは疑わしいが、死んでくれれば好都合と考えていたこと自体は間違いないだろう。後に「やはり君のことはちゃんと殺しておくべきだった」と皮肉げに笑っている。
美雪もまさか、知らないところで自分の存在が一を殺すための罠に利用されているとは、思いもしなかったろう…。
余談だが、実は怪人の姿で登場して直接「地獄の傀儡師」と名乗ったわけではない。
最初に姿を現した時点ではボイスチェンジャーの声で「血のように赤い薔薇をどうぞ」と言って薔薇のマジックを披露するだけだったため、一たち一行には魔術団のメンバーと勘違いされていた。
「地獄の傀儡師」を名乗ったのは、その後掛けた犯行声明の電話の中である。
怪人の姿で怪人として振る舞ったのも一を罠に嵌めるときだけである。
まぁ初登場時点で全開で怪しいので問題がある訳では無いのだが、少々わかりにくい。
なお、偽名で使った「都津根毬夫(とつねまりお)」はマリオネットのアナグラム。分かった人は多いかもしれない。
そしてこの偽名を、「亡霊校舎の殺人」で明智宛の脅迫状の送り主の名前として、(現実時間で)およそ18年ぶりに使用している。
【より詳細な高遠の過去】※『高遠少年の事件簿』のネタバレも含むため注意
「薔薇十字館殺人事件」で明かされたところによると、この時の父は義父だった模様。
高校生時代は学校内で孤立していたものの、ある誘いからマジック部に入部して女子生徒の藤枝つばきに意識されるなど人並みの青春を送り、本人もその暖かさに居場所を感じるようになった。
その居場所も、藤枝が「死神マジシャン」に殺害されたことから壊れてしまう。
捜査の結果、犯人は自分をマジック部に誘った霧島純平であることが判明。
霧島は藤枝(及び姫野)への嫉妬から犯行に及び、高遠を「生まれながらの悪」と断じて仲間に誘うが、これを拒絶して殺害。
後の華麗で凄惨な犯罪劇への第一歩を踏み出すこととなった。
もしも母が死ななければ、高遠には優秀なマジシャンという別の道が開け、母と共に観客達を魅了する幸せな日々を送れたのかもしれない。
(少なくとも殺人に手を染める必要は無く、後々の「犯罪プロデューサー」に変貌する理由も無い)
また、たとえ母が死んだとしても霧島が藤枝先輩を殺害していなければ藤枝と意識しあう関係となり、左近寺達への復讐以外の犯罪は思い留まった可能性もある。
後の高遠が起こした悪行を見ると、本当に左近寺と霧島の功罪は大きいと言える。
(しかし、『高遠少年の事件簿』を見る限りでは、高校生の頃から後の狂気の片鱗は言動の端々から見せていた後付けだから当たり前とか言わない。)
- ジェントル山神
- マーメイド夕海
- ノーブル由良間
近宮を死に追いやったメンバー。
だが、高遠の回想シーンを見る限りだと、彼等はあくまでも脅すのが目的であり、殺すつもりは全くなかった。
床板が外れた理由も事件当初は知らなかった模様。(もしかしたら、左近寺の口車に乗せられてしまったのかもしれない)
山神はスランプ気味だったそうだが、師匠のマジックと自分の腕との差で、改めて師匠の偉大さを思い知ったのが原因である可能性もある。
由良間は左近寺の事を知って当初はビビっていたようだが、トリックノートによって手にした栄光に溺れ、彼はいつしか傲慢な人間へと変わってしまった…。売れっ子になった芸能人が自分を見失うよくあるパターンである。
夕海は「近宮先生さまさまよね」と彼女なりに感謝の念は持っていたようだが、山神と由良間が殺された際の台詞から内心は罪の意識と、左近寺が自分たちも殺すのではないかという疑念に怯えていた様子。
ある意味では彼らもまた左近寺の被害者でもあったとも言え、師匠への憧れと些細な慢心のせいで殺されてしまった、若干自業自得ながらも哀れな人達であるといえる。
ドラマ版では近宮を脅そうとした動機について、ワンマンな彼女に独立を認めてもらえなかったという、若干同情できる理由が追加されている。
近宮からは「弟子などと思ったことはない。あなたたちはただのステージの道具でしかありません」と、かなり酷い事を言われていた。
弟子たちを奮起させるために敢えて突き放したとも取れるが、正直これはちょっと言い過ぎな気もしないでもない。マジシャンとしての修行を真面目にやっていないというならともかく…。こんなことを言われてしまってはトリックノートを奪いたくなる気持ちも分かる気はする…。
余談だが、山神は原作において、回想以外で生きた姿で登場したコマ数が金田一史上最少の3コマである。(過去に亡くなった人物は除く。次点は「首吊り学園殺人事件」の古谷直樹の5コマ)
この事件最初の被害者で記憶に残る死に方&トリックが使われたものの、山神本人のキャラとしては薄いものとなった。
- ピエロ左近寺
近宮玲子のノートを狙った張本人で、劇場天井裏の床板が外れるように細工をしていた。
近宮がその直後にその仕掛けによって転落死していることから、山神夫婦や由良間の行動を察知した上で細工を施したのは確実である。
何年も前の事件でその場に居合わせた訳ではないので仕方ないのだが、近宮の死の真相を追っていた明智としては心中穏やかにはいられなかったに違いない。
細工がバレた後も、仮にその細工をしたのは自分だったとしてもその床板を近宮が踏んだのはあくまで偶然だと言い張った。
全く反省の色がなく、高遠の動機を被害妄想と言い切り、「ようするに近宮先生は運がなかった」と放言しているのだから尚更である。
事件についても、仮にも同じ場所で働いていた仲間が殺された事をなんとも思っていない。(前述の近宮の転落死にしても、山神達は床板の仕掛けには気づいていなかったため、近宮ではなく山神達の誰かが転落していた可能生もある。夕海は殺される直前「あの時のメンバーばかり殺されるなんて。まさか、あいつが口封じのために?」と呟いており、夕海が考えていたあいつとはほぼ間違いなく左近寺のことである。)
事件後のどさくさに紛れてマスコミに自分を売り込みまくってソロデビューした挙句、その公演でも件のノートのマジックを堂々と使う屑っぷりを見せる。
しかしその公演でノートに近宮が仕込んでいた欠陥脱出マジックをそうとは知らずに実演した結果、燃え盛るセットからの脱出に失敗し舞台上で焼死。
これによってめでたく汚物は消毒されたのである。ハッキリ言って自業自得であり、同情の余地は微塵もない。
彼の死によって高遠の復讐劇は終わりを告げたかに見えたが…。
- チャネラー桜庭
近宮存命時代から幻想魔術団に在籍していたが、近宮殺害自体には関与していない。よって高遠の標的リストにも入っていなかった。
関与はしていないが、実は左近寺の犯行の一部(天井裏の細工の現場)を目撃していた。真新しい釘という証拠もあることだし、このことを警察に伝えていればいくらか未来も変わっていただろうが、そういったことはせずそのまま魔術団に居座り続けた。
上記を話して左近寺に脅され顔を真っ青にしていながら、幻想魔術団が解散した後、別の団体から声がかけられても大金で左近寺のアシスタントになったことといい、決して悪人ではないが長い物には巻かれろタイプの典型的な小市民といったところ。
左近寺が舞台上で焼死したのを見て、彼は「これは近宮先生の呪いなんだ!」と、恐怖におびえていた。
(後に明かされた左近寺の死の真相から見るとあながち間違いでもなかったりする。)
左近寺の手からは解放されたが、今度は近宮の呪いに怯える事になってしまった。この気の弱さではもうマジシャンとして立ち直れないかもしれない。
- 残間さとみ
夕海殺害後に一が体重が彼女より軽い人物と言った時に他のメンバーから真っ先に疑われたが、わずかながら体重が重くて無実だと証明された。多分太っているわけではなく、胸が大きかったせいだろう。
入団が近宮の殺害より後だったこともあり、団員内では唯一、事件に全く関わりはなかった。
事件後、幻想魔術団が事実上の解散となったため*5、別の団体(原作では「流森奇術会」)へ移籍した。(*´∇`*)ゞヨカッタァァ。
高遠は犯行を暴かれる前、「さとみちゃんはマジックの才能がある」と褒めている場面がある。仮面を被った演技の姿であったが、彼の本性から考えるに、残間のマジシャンの腕を評価したのは本音であろう。実際、新人ながらマリオネットマジックをメインに演じてお客を沸かせていた*6ことからもそれは伺える。
しかしながら、この事件以降親しかった高遠が数々の凶行に走るようになってしまったため、優しい彼女が気に病んでいないか心配である…
ドラマ版では、山神の首が高遠のショルダーバッグに隠してあったことが発覚した際、以前高遠から「マジシャンは客の目から隠したいものほど客の目から見える位置に置いておくもので、隠そうとすればするほど自然にそちらに目が行くけど、逆にあまり堂々と目の前に出されると意外と意識しないものだ」と教えてもらった、マジシャンの心得を思い出して戦慄する描写があった。
- 長崎巧四郎
どうやら近宮に恋心を寄せていた様子。近宮に息子がいたことには当然驚いていた。
回想話にも2人にそれらしい交流もなかったところを見ると一方的な恋心だったようだ。それで彼女そっくりな人形を作ったとすると、かなり歪んだ愛情である。
証拠なしでも山神達が近宮の死に関与しているとあたりを付けたのは大したものだが、その結果とった行動が彼らに嫌味を言うだけというのはどうなんだろうか?
(逆に言えば、証拠がないからそれ以上の行為に踏み切れないのかもしれないが、高遠はもっと事情に疎い状況から真相にたどり着いて見せたわけで)
ナイスミドルな雰囲気に反してかなりアレな性格をしている。
- 近宮玲子
真犯人・高遠遙一の実母で、彼がマジックの道に進むきっかけを作った。
転落死の際に自身の血で舞台上に置かれていた花瓶の白薔薇を赤く染めており、高遠が薔薇というアイテムを好むきっかけとなる。
自分のトリックノートが弟子達に狙われていることを察知していて、奪った者が「死の制裁」を受けるよう、後述の欠陥マジックを書き加えていた(息子である高遠にも全く同じ内容のノートを送っていたのだが、こちらには欠陥マジックは書かれていなかった)。
彼女に非があるとするなら、弟子たちを顧みなさ過ぎた事に尽きるだろう。
自身の後継者である息子の高遠に全てを託したかった気持ちは分かるが、もう少し彼らの気持ちを汲んでやれば、左近寺はともかくとして山神らは脅かすような真似はしなかっただろう。
なお、先述の通りドラマ版に於いてはプロ意識が強すぎる故に弟子たちを蔑ろにしてしまった事が強調されており、同情の余地は薄れる。
【作中のマジック】
- 天外消失
高遠が山神団長を殺害するときに使用。列車の一室に横たわった山神の死体が風船の破裂とともに消失してしまうというもの。
- 生きたマリオネット
幻想魔術団オリジナルマジックで通っていたが、実は近宮のトリックノートのマジックをそっくり再現したもの。
それだけでも充分凄いとは思うが…
ちなみにドラマ版では劇中のマジック指導も兼ねていたMr.マリックが完全再現してみせた。
つまり、現実でもできるマジックであることは証明されている。流石はマリック氏である。
- 無重力岩 天外消失
左近寺が焼死したマジック。
脱出マジックの檻代わりとなる岩のレプリカにリン(マッチなどに使われている発火性物質)を仕込んでおき、南京錠とチェーンで厳重にロックされた上に、クレーンで宙吊りにされた岩から脱出する際に指などで擦って点火することで、通常の脱出マジックに「火の気がないはずなのに炎が上がる」という不可思議な状況をプラスするトリックなのだが、舞台上で行うと発火温度の低いリンがスポットライトの熱で自然発火し、脱出不能になってしまうという完全な欠陥マジック。
それもそのはず、これは近宮がトリックノートを奪った者に制裁を加えるために作ったデストラップである。
左近寺がリハーサルでこのマジックを成功させられたのは、本番で使用していたスポットライトが使われていなかったため。仮にリハでスポットライトを使っていたら、恐らくは自然発火の影響で焼死していただろう。*7
この欠陥マジックの罠に気付けなければそれまでという彼女なりの警告もあったのかもしれない。実際、左近寺がこのトリックノートに仕込まれた罠に気付いていれば、近宮のデストラップは不発に終わり、高遠の復讐のマジックショーのクライマックスを母に委ねるという目論見も失敗していた。
高遠があっさり逮捕されて見せたのは、左近寺達が奪ったものと自分に送られたもの、2冊のトリックノートを見比べて、奪われた方にだけこの欠陥マジックが書かれていたことから、最後の左近寺殺しを「母親に譲る」ためだった。*8
高難易度のマジックは例えタネを知っていても、マジシャンの優れた技量や知識が無い限り成立し得ない物だが、その後の惨状を見るに仮にも直弟子だった左近寺は発火材の危険性など一切考慮せず、タネを暗記しているに過ぎなかった。残念ながらマジシャンとして必要な知識が足りなかったことは否めない。
それに比べて、高遠は「自分のノートに描かれていないマジックが左近時が奪ったノートには描かれていた」という事実だけで、近宮の意図に気がついていた。普通なら、自分のもとにノートが送られた後、新たに近宮が考えたマジックが書かれていただけであると認識してもおかしくなかったにも関わらずである。そうならかったのは、高遠が一目ノートの内容を見ただけで、初めて目にしたこのマジックに危険な欠陥が存在すると見破ることができたからに他ならない。
また、「火炎マジック担当の山神はこの欠陥に気付かなかったのか?」という疑問については、本当に気がついていなかったのか、気がついていたが自分以外が火炎マジックを扱うことはないため黙っていたのか、あるいは気付いていたが仲間の裏切りに備えて黙っていたのではないか、と様々な考察がされているが、作中ではそのことに触れられてない。
なお、作中では触れられていないが、この行為は「未必の故意」*9が成立する。しかし、それを追求できる左近寺も、裁かれるはずの近宮も既に亡くなっている以上どうしようもないだろう。*10
ドラマ版ではこのマジックがテレビ中継され、司会を日本テレビのアナウンサーの藤井恒久氏が担当していた。
マジックが失敗し、左近寺が焼死する様が公共の電波に流れてしまって、お茶の間も番組製作スタッフも凍りついたに違いない…。左近寺は燃えてるけど。
ちなみに、後の事件の「番組制作中の事故」は左近寺の焼死だったのではとも考察されているが、時期的に恐らく違うだろう。
なお、左近寺がこのマジックを観客に紹介するコマにて、観客席に「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブルとセイラ・マス兄妹が描かれている。
いわゆるカメオ出演というやつだが、仮面かぶって観客席にいるシャアは完全にただの怪しい客である。
あえて言おう、不審者であると。
【余談】
この事件の前の事件まで6件連続で犯人が死亡していた。
(中には犯人の生死がはっきりと描かれていないものや、共犯者は生き残った事件もある)
犯人が生き残って逮捕されるのは「首吊り学園殺人事件」以来となる。
この事件のずっと後に起きた「薔薇十字館殺人事件」は、登場人物の立ち位置や殺され方にこの事件のオマージュともとれる演出が多い。
- 皇翔=ジェントル山神(最初の被害者、バラバラ殺人)
- 祭沢一心=ノーブル由良間(イケメン、刺殺)
- 小金井睦=ピエロ左近寺(自滅)
- 禅田みるく=マーメイド夕海(バラバラ殺人の犠牲者と恋人/夫婦関係)
- 冬野八重姫=チャネラー桜庭(被害者たちの犯行を知っていた人物)
- 毛利御門=長崎巧四郎(ホテルの支配人)
- 美咲蓮花=近宮玲子(犯人の母親で被害者たちに殺される。ついでに殺されたのはどちらも犯人が18歳の時。)
【ドラマ版】
- 松本版『金田一少年』の第一話。一と美雪は小学校以来五年ほど会ってなかった。
- そのため寝台特急に乗った理由も変更され、一はカニツアーのチケットを母からくすねたから、美雪はミス研の合宿という事になった。なお、終点に辿り着いたところでミス研の合宿は中止となり、美雪と佐木以外が帰ってしまう。
- 明智は登場せず、ワラガイ刑事が剣持に同行している。しかし、ワラガイは「翌日が代休だから」という理由で、終点に着くなり帰ってしまう。
- 美雪と佐木は同級生となっており、佐木は美雪を「美雪ちゃん」と呼ぶ。ただし、連続ドラマで一に対しては原作通り「先輩」と呼んでいる。
- 幻想魔術団は、この公演の後で北欧へ飛ぶ予定となっている。
- 寝台特急で幻想魔術団のマジックショーは行われない。
- 序盤の爆弾騒ぎは起こらない。そのため高遠のトリックは「途中駅で死体入りのバッグを宅配便で送った」という事にされた。
- 死骨ヶ原ホテルに向かう一本道は通行止めになっていない。その為、宅配便のトラックは普通に到着し、由良間殺害後、北海道警察はすぐに急行し、死体を搬出している。
- 高遠の変装である都津根の容姿をサングラスと普通のマスクに変更。
- 死骨ヶ原ホテルで山神の死体を発見する人物を桜庭から剣持と長崎の2人に変更。
- 劇場はホテル内にあり、内部はパーティー会場のようになっている。
- 死骨ヶ原ホテルのマジックショーで由良間は殺される前にマジックを披露している。
- 高遠は第一の事件、第二の事件の時予告電話をかけていない。そのため、死骨ヶ原ホテルのマジックショーで灯りが消えた際美雪はアトラクションだと思い込んでいた。
- シーソーのトリックを見抜くのを剣持に変更。
- 「地獄の傀儡師」の衣装と生きたマリオネットのデザインが変更。
- 高遠の一への襲撃を底なし沼から氷の湖に変更。また、湖から這いあがろうとする一を高遠が踏みつけにしている。
- 一は湖から自力で脱出できず剣持警部に救出される。その後、一と剣持は和解し、剣持は一に捜査協力を求めた。
- 事件の関係者達の体重が微妙に変わっている(但し、その順序は変わっていない)。
- 近宮玲子は剣持警部の学友という設定。
- 剣持警部は近宮玲子殺害の数か月前、空港のロビーで偶然再会。そこで「生きたマリオネット」の構想を聞かされた。
- 人形が縄跳びをして、見えない糸で操っていない事を一発でわからせるというシーンも剣持警部が提案し、即採用。
- 今回の怪人名「地獄の傀儡師」は近宮玲子のステージネームという設定になっており、幻想魔術団のメンバーが怯えるきっかけになっている。
- 近宮玲子の死体の描写が追加。またその現場に剣持警部が駆けつけている。
- 一の美雪に対するセクハラシーンが「ジッチャンの名にかけて」というシーンに置き換えられる。
- 夕海殺しの際に使用した翡翠は下の階の部屋に置かず、夕海が吊るされていた木の下の雪の中に埋めていた。
- 長崎が近宮に想いを寄せているという設定はカット。当然彼女に似せた人形も作っていない。
- 謎解きはホテルではなく帰りの列車内で行われる。その為謎解きの場に長崎はいない。また、謎解きに入る前に一は「さっきまで左近寺が犯人と思っていた」と言っている。
- 一や剣持の山神に対する呼び方は一貫して「団長」。
- 一は高遠が犯人だと告発する時、高遠を「アンタ」ではなく「お前」と呼んでいる。
- 高遠が山神たちの会話を盗み聞きする場面に左近寺も一緒にいる。その際、自分が劇場の天井裏から近宮が転落するよう細工をしたことを仄めかし、「トリックノートの恩恵にあずかっているみんなも共犯だ」と言いくるめている。
- 左近寺のマジックショーは野外で開催され生中継で放送される(これは勿論、消防法の関係である)。
- 近宮が仕組んだ欠陥マジックのからくりに、一が左近寺のマジックが始まる前に気づく。
- 事件後、高遠は脱獄せず、面会に来た一の言葉に動揺するという人間らしい一面を見せた。
- なお、高遠は後にドラマ版「露西亜人形殺人事件」の時に脱獄し、一と再会を果たす。
【アニメ版】
- 冒頭の警視総監からの表彰のシーンはカット。
- 死骨ヶ原駅の列車の本数を3日に1本から2日に1本に変更。
- 第1の事件の場所であるコンパートメントが3号室から5号室に変更された。
- ねじれたマリオネット入りのからくり箱のシーンは列車内での回想として出てくる。
- 長崎が一行を出迎えるシーンがカット。また長崎が近宮に似たマリオネットを持っていたシーンと彼が元医者だという設定もカットされている。
- 明智が魔術団のメンバーの事を一に教えるシーンがホテル内に変更されている。山神については説明されていない。
- ホテル内で美雪が一にセクハラされた際、美雪は立ち去っていない。
- 金田一は底無し沼から自力で脱出出来ず、救助されている。
- 原作では夕海殺害後に行われた天外消失のトリックの説明、生きたマリオネットに関する剣持の取調べ、荷物の配送予約のシーンは全て夕海殺害前に行われる。
- それに伴い、原作ではいなかった天外消失トリックの謎解きと生きたマリオネットの取調べシーンに夕海が登場する。
- 近宮玲子の転落死の詳細について以下の2点が変更された。
- 外れた渡し板の釘について、原作だと「釘が新品になっていた」のに対してアニメでは「釘が緩められていた」となっている。
- 転落時にステージ上にあった薔薇についても原作では白い薔薇が置いてあり、それが彼女の血で赤く染まったのに対してアニメでは元から赤い薔薇になっている。
- 明智と近宮が知り合うきっかけになった事件中の検問の一件がカット。それに伴い明智が彼女のマジックショーに来るきっかけが、既に触れられていた「奇術ファンだったから」という簡素な理由になっている。
- 原作では夕海殺害時にボーイが叫んでいる事に気付いて、その結果金田一達が駆け付けたのだが、アニメでは夕海の叫び声を金田一達が直接聞いた事で部屋の前に駆け付けた。
- 金田一が翡翠が下の部屋に移されていることに気づいたのが、夕海殺害後に部屋に来た時に変更。
- 山神の首をショルダーバッグに入れて持ち運んでいた事に関する説明がカット。ただし、剣持の前でショルダーバッグをまさぐるシーンはそのまま。
- 高遠が眼鏡を取った際、原作では踏み潰しているが、アニメでは薔薇に変えた。また、アニメでは高遠が犯行を認めた瞬間声が一変し、トーンが低くなる。
- 原作では左近寺のショーがあったのは7月17日だったが、放送時期の関係からか2月1日に変更されている。
- 事件後の左近寺のショーに残間、桜庭の2人は登場しない。
- 物語のラストはファミレスで高遠脱獄及び「無重力岩 天外消失」のトリックなどについてを話す場面に変更。
アニメ版ではファイル1~ファイル4の4話構成だが、
事件の締めくくりとなるファイル4の次回予告のサブタイトル映像では、
通常の「黒バック+白文字(事件名+ファイル番号)」の他に、花びらが舞う演出が追加されている。
が、その花は高遠が好んでいる血の様に赤い薔薇ではなく、どう見ても桜の花びらだった。
再放送時、ファイル2の次回予告部分で「都津根毬夫」の部分に妙なノイズが入っているが、これはフィルムの保存状態が悪かったせいでその部分の音声が欠損してしまったのが理由らしい。
フィルムとは別に音声を保存する「シネテープ」で音声が収録されているDVDでは、このノイズを確認することはできない。*11
―僕は人を欺くことに快感を覚え、君はそれを見抜くことに使命感を感じているようですがね―
いつかまた… どこかで会いましょう…
Wiki籠り魔術団による追記・修正マジックをご覧下さい。
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▷ コメント欄
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-05-31 22:58:00)
- 長年金田一ファンやってるけど「島田荘司がトリック流用を事前許可した」なんて初めて聞いた。ソースあるの?根拠なさそうならそこの記述は消します。 -- 名無しさん (2016-06-06 19:31:30)
- ↑を書いた者です。金田一の盗用に関する週刊文春の記事を取寄せてみました。 取材に応じた当時のマガジン編集長によれば「魔術列車は島田荘司氏のトリックに偶然似てしまったと担当者は言っている」とのこと。 またこの記事と同じ号に『占星術』盗用に関する非難文を載せ、「担当者は当方に連絡を」と書いている島田氏がそれ以前に発表された『魔術列車』のトリックに流用許可を出すのはあり得ないと思います。 なのでトリック流用は担当者が否定、事前許可は事実無根として、ここの記事の該当箇所は削除しました。 -- 名無しさん (2016-11-05 18:09:00)
- 普通リハーサルでもスポットライトって使うもんなんじゃないかね?って読む度に思う。まぁリハの段階で死ぬかステージ中に死ぬかの差でしかないだろうけど -- 名無しさん (2016-11-05 18:20:53)
- 団員の体重わかってたのにユミ殺しミスる高遠、手持ちバッグもチェックしない剣持…列車内で死体解体といいラストの脱獄といいこの回トリックが特にガバガバじゃない? -- 名無しさん (2016-11-05 18:55:16)
- 左近寺は外から何も見えない岩の中で指でこすって火をつけるというなんの意味もない行為をしようとして死ぬしな。ライター隠し持って普通の作り物の岩から脱出すりゃいい話 -- 名無しさん (2016-11-16 10:59:16)
- 何も考えずに報復用の手品を再現したからああなった、と言えば納得できない事もないが、無理があるよな -- 名無しさん (2016-12-01 16:49:19)
- 高遠の所業についてあの世から母親がどう思ってるかは分からないが、弟子達の不満に気付きながら相手を殺すような復讐の手段を考えていた時点で、嘆く資格すら無いな -- 名無しさん (2017-01-21 15:21:20)
- 細工した床板を踏んだのは偶然って左近寺の言い分も、偶然が起きるまで追い掛け回したってだけだよな -- 名無しさん (2017-02-08 15:08:36)
- 死骨ヶ原って名前の元ネタは、支笏湖かな? -- 名無しさん (2017-02-08 15:11:45)
- 血の様に赤い薔薇では無く桜の花びらが舞ってたけど・・・実は桜もある意味不吉な面があった。(血吸桜の事件を見ながら) -- 名無しさん (2017-03-03 11:02:40)
- ↑ 確かにあの事件見た限りだと血の様に赤い桜でも全く違和感が無いという。 -- 名無しさん (2017-03-03 11:07:50)
- ↑ そういや薔薇も桜も割かし吸血鬼のイメージに近しい感じがするんだが・・・高遠って実はオカルトフェチ。 -- 名無しさん (2017-03-03 11:09:20)
- 事件の殆どがオカルト風味になっているからねえ。この作品。 -- 名無しさん (2017-03-03 11:10:49)
- ↑2 マジックってのが一見すると非現実っぽい内容を見せるものだからその解釈は結構ありかも。 -- 名無しさん (2017-03-03 12:05:42)
- ドラマ版の近宮は、アメとムチのムチだけを強めてしまったことが災いしたわけだ。 -- 名無しさん (2017-03-14 19:27:08)
- 規制の為かドラマの左近寺は背中がほんの少し燃えていただけでとても死ぬような火傷じゃなかったが・・・気道が焼けて窒息死か? -- 名無しさん (2017-03-31 21:14:16)
- ボンボンでの金田一特集には、左近寺が火だるまになるシーンもあったけど、そのシーンでは、左近寺の苦痛の表情が描かれていて、より痛々しかった。 -- 名無しさん (2017-04-08 11:37:27)
- アニメ版金田一の殺人描写は規制を入れている割に、左近寺の火だるまをよく再現できたものだ。 -- 名無しさん (2017-04-17 23:25:17)
- ちなみにドラマ版の由良間は後の仮面ライダーファイズの薔薇社長 -- 名無しさん (2017-04-17 23:36:16)
- ↑4規制よりもスタントマンの安全の問題じゃない?やり過ぎるとスタントマンが本当に死んでしまうし、火だるまアクションなんてあんな感じだと思う -- 名無しさん (2017-04-26 13:09:16)
- 高遠は犯行を認めたけど、証拠は無かったよな。体重と翡翠の関係は別の人物のブラフの可能性もあるし、犯行トリックも殺害方法が分かっただけで高遠がやった証にはなってない。 -- 名無しさん (2017-05-10 13:02:43)
- ↑1 そう言われると確かに。高遠のルール(種を見破られたら、素直に認めるべし)に救われたな。
- 結構探偵ものって証拠足らないだろって事多いからね・・つっても復讐大半成就済みの時が多いから、別に捕まっても良いって犯人も多いが -- 名無しさん (2017-05-19 13:09:33)
- そもそも息子のためにあげると約束して書いてたものなのに、なぜ「自分用の控え」とか残しちゃったんだろうねえ。まあ、結局、トリックは奪われなくても、母親の命と母親と同じ舞台に立つという夢を潰されたことに対する復讐は遂行したかもしれんけども -- 名無しさん (2017-05-23 14:16:33)
- 目隠ししてても美雪の体の感触がわかるはじめちゃんって… -- 名無しさん (2017-07-10 15:39:07)
- 普段持ち歩いていて実際にメモ用に使っていたもの(弟子他関係者が存在を認識していた方)が左近寺たちが奪った方で、高遠に託したほうは家に保管しいていてあとで写したものかなと思っている。 -- 名無しさん (2017-11-10 09:45:54)
- 例え奪われたとしても弟子達がきちんと優秀なマジシャンに成長してたら発動しないトラップ仕込む辺り高遠の母親らしいな。 -- 名無しさん (2017-12-07 20:00:05)
- 明智警視が関わる事件でビデオで体重確認(ついでに女性キャラが体重で疑われる)って雪夜叉伝説殺人事件みたいだな…あっちとは違い、こちらはこれで高遠の体重が確定して決め手になったけど -- 名無しさん (2017-12-07 20:47:00)
- 犯人が後のライバルなんで犯人当てみたいな部分はどうしても薄くなるけど、それでも1回目の犯行のトリックが良く出来てるよなと思う。 -- 名無しさん (2017-12-17 02:22:20)
- ↑あのトリックだけで高遠は評価していいと思う。読み返すと演技怖すぎ…。あと、ふと思ったがマーメイドさんの犯行だけえらい手落ち感がするのはひょっとして予定外の殺人とかだったのかなぁ。仮にそうでもアイツは認めないだろうけど -- 名無しさん (2018-01-19 12:25:34)
- 荒らしコメントを削除しました -- 名無しさん (2018-01-19 19:16:02)
- 「どうも高遠遙一です。魔術列車殺人事件…いかがだったでしょうか?」「今回の敗因は何だと思いますか?」「敗因?やれやれ…この私が負けたとは随分な言われようですね。計画は完璧だった。まさに一部のスキもない芸術犯罪ですよ。」『ダ、ダメだ話が通じねぇ!』 -- 名無しさん (2018-02-13 22:06:12)
- 支笏湖だけじゃなくて、名前の元ネタは小塚原刑場もあるかと -- 名無しさん (2018-03-31 20:17:22)
- マーメイド殺害のあたりはどうあがいてもギャグになると思うで楽しみw -- 名無しさん (2018-06-16 21:42:57)
- さつきさんの声優さんってもう亡くなってるんだよね。ってかさつきさんの声優ってまる子のお姉ちゃんとエクセレン少尉の人だよね。んで、明日香さんの声優はまる子の人で明智さんの声優はキョウスケ中尉の人 -- 名無しさん (2018-06-22 06:05:35)
- ↑魔神遺跡と間違えました。ノーブル由良間の声優京極さんだよ -- 名無しさん (2018-06-22 06:08:07)
- 女性のさとう先生は描きながら「美雪のブラが手の中に納まるわけないだろ」と思ってそう -- 名無しさん (2018-07-19 22:42:05)
- 最近読み返してるんだがだめだ、笑っちまう -- 名無しさん (2018-10-08 06:12:54)
- 左近寺も高遠が殺した事になるのか? -- 名無しさん (2019-01-19 16:39:50)
- 養父が高遠を近宮のショーに連れて行った理由が最近分からなくなってきた。昔は単に「気難しく見えても、別れたであろう妻やマジシャンの魅力を息子に教えたかったんだろう」と感じてたけど、今じゃ養父の上に高遠自身への情はあまりなさそうだった事にされちゃったし。高遠がショーを見たのを近宮は知らなかったから義理を果たしたかったようでもなさそうだし。 -- 名無しさん (2019-01-22 20:45:33)
- アニメDVDのメニュー画面に「薔薇の花をばら撒いて笑う高遠」って一枚絵があって、「犯人ネタバレしてんじゃん!」と初見では思ったけど、・・・よくよく考えたら「何をいまさら」って話だったわ -- 名無しさん (2019-04-05 14:10:35)
- >「近宮先生さまさまよね」と彼女なりに感謝の念を これどう考えても軽い感じでの発言で感謝の念とか無さそうなんだが?書いた奴アホなの? -- 名無しさん (2019-04-16 04:46:00)
- 多分、ポートピア殺人事件ばりにネタバレ回避困難な事件。幸い犯人当てはそんな難しくなく、あまり影響が無いのが救いか。ヒスイはもはや彼の黒歴史 -- 名無しさん (2019-08-25 19:44:13)
- ドラマ版の近宮が左近時に言った「道具としてしか見ていない」は完全にパワハラ。例え発破をかける意図があったとしても、それで許されるのなら世の大半の職場におけるパワハラは許容されることになる。実社会でもくれぐれも気をつけるべし。 -- 名無しさん (2019-09-25 08:39:53)
- 左近寺はまさに外道!だが、肝っ玉の太さだけは素直に驚嘆できるものがある。標的にされておりかつ主犯である以上、一番最初に殺されていた可能性も極めて高かったってのに、それでも心に傷一つ負っていないのは大したタマだと思う。 -- 名無しさん (2020-01-08 13:02:40)
- ドラマでは元スパイダースと元チェッカーズがいるのか。 -- 名無しさん (2020-03-17 16:30:19)
- 由美が由良間にブチ切れてたのは、実は当たり前なんだよね。夫が死んだばかりの時に、哀悼の言葉さえなくそれどころか侮辱するような言葉をズケズケ言われたわけなんだから。怒って当然。子供はいなかった(?)ようだけど夫婦仲はほんとに良かったんだろうな… -- 名無しさん (2020-04-16 19:07:49)
- 例の脱出マジックでレギュラー陣(と我々読者または視聴者)以外は誰もが左近寺のあの叫び声が迫真の演技と思ったらあの光景。もし自分が真実を知らない観客だったらトラウマになっていたかもしれない。 -- 名無しさん (2020-07-02 17:32:28)
- 男の自分の方が体重が重いという先入観があったとか言われてるけど、由良真の時に剣崎に聞かれて皆体重を報告して聞いてるはずだろ。重しくらい用意しとけや -- 名無しさん (2020-07-30 03:38:18)
- ヒスイの件は犯人達の事件簿でもあまりいじられなかったの見てると公式的にも黒歴史だった? -- 名無しさん (2020-08-23 09:32:37)
- ↑2というかたった3kg差しかないんだから、別に重石が無くてもロープ掴んで飛び降りた落下の勢いが加算されたら普通にスルスルと降りれたと思う。 -- 名無しさん (2020-08-26 18:58:53)
- こういう外道な被害者は裁かれ、犯人は捕まるけど逃げ切るような結末好き -- 名無しさん (2020-09-21 06:18:53)
- 殺害対象を全員殺し終える前に全ての真相を見抜かれた高遠氏、その後は殺害対象を一人残らず抹殺することには成功出来てる実行犯を嘲る -- 名無しさん (2020-09-21 09:23:09)
- ↑若気の至りというものは誰にでもあるのですよ。 -- ゼウス(43歳・無職) (2020-09-21 09:35:05)
- 地獄の傀儡師は、仮面をつけてるはずなのになぜか表情豊かに見える -- 名無しさん (2020-11-03 09:20:17)
- ↑16そもそもに高遠の父親なんて設定はこの当時想定されてなかったんだと思う。作者も違うし -- 名無しさん (2020-11-03 09:57:46)
- 普段は子供をボロクソな扱いしてるのにたまに気まぐれで優しい言葉をかけてやったりプレゼントやったりする毒親って現実にいるし高遠親父もそんなタイプだったんだろ。まあ実父じゃないのに一応衣食住の面倒見てたのは偉いけど -- 名無しさん (2020-11-03 12:10:24)
- あまり話題に上らないが団長の死に様も大概トラウマ級のグロさ。特にアニメ版では力なくぎいぎい揺れる様が恐怖感を倍増。今見るとアイアンメイデンより数倍恐い。 -- 名無しさん (2020-11-07 17:04:24)
- 左近寺が余計なことをしなければ後の事件の多くが起きなかっただろうにって思う一方で、獄門塾とか剣持のおっさんの事件みたいに、これで高遠が覚醒したからこそ結果的に断罪されたゲス共がいるってのも確かだって思っちゃう。 -- 名無しさん (2021-01-30 13:47:41)
- ↑8いや高遠がこの後も宿敵ポジションとして再登場したからいいけど、仮に逃亡して出番がこれっきりのキャラだったりしたら「あいつ一まで計画の邪魔になりそうだから排除しようって殺そうとしてきたのに報い受けねーのかよ」とかツッコミ入ってたと思う -- 名無しさん (2021-04-07 20:41:27)
- 銀幕の殺人鬼はトリックは微妙だったが、犯人自身は大したミス無しで四人全員殺害コンプリートしたわけで彼女の方が実行犯としては高遠より有能なんでは?悲鳴あげられるという初歩中の初歩みたいなミスで計画頓挫するのはアカン -- 名無しさん (2021-04-15 15:05:00)
- トリック自体は面白いんだけど後のことを考えると、この時の高遠は本人には不可抗力のアクシデントが決め手で犯行暴かれたみたいな展開にすべきだったんじゃないかな…?そしたら後の事件で実行役達のミスに対して「なんと愚かな…」「よくも無様な真似をしてくれたものだ」みたいなコメントしててもそこまでブーメラン感無かったはず。 -- 名無しさん (2021-04-21 20:02:32)
- 近宮さんはマジシャンとしては偉大でも親としてはハンターハンターのジンも真っ青のレベルよな。他の男性ましてや悪人との間に生んだ子供の育児を元旦那に全部丸投げして、自分はマジシャン人生謳歌は酷い。 -- 名無しさん (2021-04-28 14:58:22)
- ↑①天才的なマジックの腕前②自分の望みのために人を振り回す勝手さ③デストラップを残す執念と狡猾さ④自分が狙われるのを予期しておきながらあっさり天井裏に呼び出されて追い込まれる若干の詰めの甘さ。良くも悪くも高遠のマッマなだけはあるわね -- 名無しさん (2021-08-13 20:36:54)
- ↑3悲鳴聞かれただけなら不慮の事故で収まってたけど、ヒスイのやらかしはもうおマヌケ過ぎるからなぁ…てか上のコメントにもあるけど下の階に逃げるだけならヒスイ必要無かったんじゃ…決死行でバンジーしてたし飛び降りって選択肢もあったと思うし。 -- 名無しさん (2021-09-06 09:40:41)
- ↑気付かれた状況が分からないから断言は出来ないけど背後から縄をかけようとして気付かれるのは不慮の事故というよりヒューマンエラーに近い案件だと思う。とりあえず自分が逆に命を落とすきっかけになったあの失態を教訓にしてもらえなかった霧島くんは地獄で泣いていい -- 名無しさん (2021-09-06 12:09:25)
- ↑あの時の高遠と違って絞殺しようとしてたわけじゃないけどコッソリ相手を襲おうとして気付かれるっていう霧島の最期は、作者もその辺を意識してたのかもな。 -- 名無しさん (2021-09-07 17:43:34)
- 山神がスランプだった理由って無重力岩が欠陥マジックと気づく→近宮先生が欠陥マジックなんか残すはずがない→これはマジックを盗んだ弟子への -- 名無しさん (2021-11-10 12:57:48)
- 続き→弟子への制裁と気づく→火炎マジックだからターゲットは自分だと気づいて怯えていたせいなんじゃないかな?実際近宮の標的が山神かどうかわからないけどね。 -- 名無しさん (2021-11-10 13:02:35)
- 仮に高遠がヒスイのことを突きつけられても言い逃れしてた場合は、金田一「じゃあ俺も引き込まれそうになったあの沼を探してみようか?あそこにあんたが犯行に使ったカバンが沈んでるだろうぜ」みたいな展開になったんだろうか?劇場に着いてから犯行に使ったカバンを処分できる場所なんて限られてるし -- 名無しさん (2021-12-11 23:03:47)
- AVくらいで表彰取り消しとかなるかなあ。少年漫画的には重罪って事なんだろうけど。 -- 名無しさん (2022-02-17 01:56:50)
- ↑現実ならならんと思うなあ。そもそも、警察関連の施設には取締りのために、資料対象や証拠としてAVは意外なほど多く保管されているらしいし。 -- 名無しさん (2022-03-08 12:13:34)
- 高遠が山神の首をショルダーバッグで持ち運んでいた事は、大事なトリックだと思うけど、アニメでカットされたのは残酷だから?アニメだけ見た人だと頭部はどうしたんだって思いそうだけど。 -- 名無しさん (2022-04-29 21:25:02)
- 松本版のドラマではスタントマンの安全の都合上左近寺の火だるま具合が控え目だったけど、白蛇蔵のドラマではCGで文字通りの全身火だるまを可能にしていた。技術の発達はすごいもんだ -- 名無しさん (2022-06-01 04:28:08)
- 明智ってピノキオ読むんだな・・・意外とメルヘン? -- 名無しさん (2022-06-19 23:23:22)
- 生きたマリオネット、どうやってるんだろう?漫画・アニメだけなら架空だからと言えるけど、ドラマ版で再現しちゃってるからなぁ。 -- 名無しさん (2022-06-21 13:21:10)
- この事件のアニメ自体は井上敏樹脚本なのに、なぜか一番井上チックなシーン(明智が勝手に金田一家で朝ご飯食べてるとこ)はない -- 名無しさん (2022-06-21 13:26:44)
- 他人の技を盗むことのみに執着し、その本質を掴めなかった左近寺貴様の負けだ。 -- 名無しさん (2022-06-21 14:55:21)
- この事件の高遠は自分の正当性ある復讐だっただけに、犯罪芸術家と言い出して指南業になったのが、先にライバル役作りたいがために思えてしまうんだよな。 -- 名無しさん (2022-06-22 07:49:14)
- ドラマ版近宮先生の道具発言、のちに判明した事実のことを踏まえるとあながちドラマ版だけの話じゃなかったのかも -- 名無しさん (2022-06-25 10:14:17)
#comment
*2 天井裏のような危険な場所では釘が簡単に抜けないように薬品を用いて錆を作っておく。
*3 他の事件では犯人が過去の真相を知った事で動揺して殺意が芽生えるというパターンが多い
*4 彼女が高遠の名前を叫ぶようなことが無かったのは不幸中の幸いといった所か。
*5 尤も、優しく真面目な彼女の性格から言って、近宮に関する酷い真実を知った上で、ピエロ左近寺と一緒にマジックを続ける気にはならなかっただろうことは容易に想像がつく。
*6 マリオネットはポピュラーだが、「ストーリーの表現力」「ユーモアのセンス」「テンポの良さ」「マリオネットの操作の正確さ」などが問われるため、結構難易度が高いマジックなのである。残間のマジックは『マリオネットをどう操っているか見せない』タイプなので尚更難易度が高い。そして現代では客の目も肥えているので、「会場を沸かせる」まで行くのはベテランのマジシャンでもなかなか難儀である。
*7 「スポットライトを使用しないとトラップが発動しないようになっていたのは、スポットライトを使用しないリハーサルでマジックを成功させて油断させるためだったのではないか。」という考察もあるが、ノートを奪った弟子がリハーサルでスポットライトを使用するか否かは近宮の察知するところではないうえに、リハーサルか本番かに関係なくトラップが発動すれば焼死確実であるため、可能性はあまり高くないと思われる。
*8 左近寺が所持していたノートは近宮が自分用として書き写したもので、高遠に贈られたノートには「生きたマリオネット」の次のページに「無重力岩 天外消失」の記載がない。
*9 大雑把に言うと「もしかしたらこれで誰かが死ぬかもしれないけど、まあ別にいいや」という心境を意味する法律用語。刑事裁判においても、犯罪行為が未必の故意に基づくものなのか、それとも確定的な故意や認識ある過失によるものなのかが、量刑の加減を大きく左右するポイントとなる。
*10 代わりに近宮の目論見に気がついていた高遠を第三者が追求しようにも、気がついていたことに対する明確な証拠が存在しない以上、いくらでも白を切ることができてしまう。
*11 フィルムの端には、映像と同期した音声を保存する「光学トラック」というものが付いており、再放送の音声はこちらだったようだ。一般的に光学トラックの音質はシネテープより低いが、地方局などは特に、放送機材の都合でシネテープを使えない場合がある。
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